JP4470204B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば偏平縫いミシンおよび二重環縫いミシンなどのミシンに関し、さらに詳しくは潤滑油の漏洩を防止するための構造に関する。
本発明において、用語「略水平」は水平を含み、「略鉛直」は鉛直を含み、「略平行」は平行を含む。
図14は、従来の技術のミシン1を簡略化して示す斜視図である。図15は、針棒4および押え棒5に供給された潤滑油を回収するための内部構造を示す簡素化した斜視図である。ミシン1は、ミシン本体2と、このミシン本体2の上部から略水平に延びる中空のアーム3とを有する。アーム3の遊端部には針棒4と押え棒5とが設けられ、これらの針棒4および押え棒5は前記アーム3内に設けられる図示しない軸受によって略鉛直な軸線に沿って変位可能にそれぞれ保持され、各軸受およびアーム3の下部6を突出する。針棒4および押え棒5には、前記軸受との潤滑を得るために、アーム内で潤滑油が供給される。
前記アーム3の遊端部の下部6には、前記軸受近傍に油受部7が設けられる。針棒4および押え棒5に供給された潤滑油の余剰分は油受部7に溜まる。油受部7は、アーム3の下部6の他の部分よりも凹設される。油受部7には、潤滑油を吸引するフェルト8が設けられる。アーム3内で針棒4および押え棒5に供給された潤滑油は、針棒4および押え棒5の軸線に沿う変位によって油受部7に流入して溜り、ミシン1の駆動中にポンプ9の吸引力でホース10を介して回収される。
ホース10の一端部10aには、潤滑油の吸込み口11が形成される。一端部10aがフェルト8に接触状態で、ホース10はアーム3内を下部6に沿って延設される。油受部7に溜まった潤滑油は、前記一端部10a側では上方に吸上げられるように吸込み口11から吸引され、ポンプ9に導かれる(特許文献1〜4参照)。
中華民国特許出願公告第439802号明細書(第3図) 中華人民共和国実用新案出願公告第CN2148084Y号明細書 特公昭55−32400号公報(第1図) 実公昭59−11748号公報(第2図)
従来のミシン1では、針棒4および押え棒5に供給された潤滑油の余剰分は、油受部7に溜まり、油受部7からホース10を介して上方に吸い上げるように回収される。ミシン1の駆動中では潤滑油を回収可能であるが、駆動停止されると、潤滑油が油受部7に滞留し、ホース10内を逆流して油受部7に戻る場合がある。夜間、ミシン1の駆動が長時間停止される場合、フェルト8による潤滑油の吸収能力を超える量の潤滑油が油受部7に溜まるおそれがある。これによって潤滑油が、アーム3の針棒4および押え棒5などが挿通される部位から漏洩し、ミシン1および被縫製物を汚損する。
本発明の目的は、針棒および押え棒などの可動部材が挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止し得るミシンを提供することである。
請求項1記載の本発明は、ミシン本体と、
前記ミシン本体に略水平な方向に延びて設けられ、下部に略鉛直な方向に貫通する透孔を有する複数の軸案内部が設けられる内部空間を有する中空のアームと、
前記軸案内部の透孔に略鉛直な方向に変位可能に挿通され、前記アーム内で潤滑油が供給される針棒と、
前記軸案内部の透孔に略鉛直な方向に変位可能に挿通され、前記アーム内で潤滑油が供給される押え棒と、
潤滑油を前記アーム内で針棒および押え棒に供給し、かつアーム内の潤滑油を軸案内部の下方側から回収する潤滑油供給回収手段とを含み、
前記アームの下部には、前記針棒および前記押え棒の周囲でアームの内部空間に臨み、前記針棒および前記押え棒が挿通される部位よりもミシン本体寄りに、水平な一仮想平面に対してミシン本体に向かうにつれて下方に傾斜する案内面を有する底面が形成されるとともに、
前記アーム下部との間に潤滑油流入空間を形成し、略鉛直な方向に貫通して前記潤滑油流入空間に連通され、かつ針棒および押え棒がそれぞれ挿通される複数の透孔を有する油受部材と、
アームの内部空間と前記潤滑油流入空間とを連通する案内貫通孔が形成される案内貫通孔部と、前記案内貫通孔部に滑らかに連結され、アームの遊端部から基部に向かうにつれて下方に傾斜し、潤滑油供給回収手段に連なる潤滑油案内凹溝とを有し、前記潤滑油流入空間に流入した潤滑油を前記案内貫通孔部および前記潤滑油案内凹溝を介して潤滑油供給回収手段に導く前記潤滑油案内手段とが設けられ、
前記案内面は、前記案内貫通孔部の上方に配置され、
前記潤滑油流入空間に下方側から臨む前記油受部材の上部に設けられ、油受部材と針棒との間および油受部材と押え棒との間にそれぞれ介在される筒状の第1シール部材と、
前記油受部材の下部に設けられ、油受部材と針棒との間および油受部材と押え棒との間にそれぞれ介在される筒状の第2シール部材とをさらに含み、
前記第1シール部材には、半径方向内方かつ上方に向けて突出し、周方向全周にわたって延びる突条のリング当接部が形成され、
前記第2シール部材には、半径方向内方かつ上方に向けて突出し、周方向全周にわたって延びる突条の当接部が形成され、
前記案内貫通孔部には、前記案内貫通孔を挿通して前記潤滑油流入空間に一端部が配置され、他端部が前記アームの内部空間に配置されるフェルトが設けられることを特徴とするミシンである。
本発明に従えば、特に、供給されたアーム内の潤滑油は、潤滑油供給回収手段によって軸案内部の下方側から回収される。前記アームの下部には、油受部材が設けられる。アームの下部と油受部材とは、各軸案内部の下方に形成されかつ各軸案内部の各透孔に連通する潤滑油流入空間を協働して形成する。前記潤滑油流入空間に流入した潤滑油は、潤滑油案内手段によって、潤滑油供給回収手段に導かれる。
アーム内で針棒および押え棒に供給された潤滑油は、その余剰分が潤滑油流入空間に流入する。潤滑油流入空間に流入した潤滑油は、潤滑油案内手段によって軸案内部の下方側から潤滑油供給回収手段に導かれる。特に潤滑油案内手段によって、潤滑油流入空間に流入した潤滑油は、潤滑油流入空間に溜まることが防がれる。たとえばミシンの駆動中およびミシンの駆動が長時間停止される夜間などであっても、潤滑油を潤滑油流入空間に溜めることなく好適に回収することができる。したがってミシンが駆動されるか否かに関わらず、針棒および押え棒などが挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止することができる。
また、シール部材によって、針棒および押え棒に供給された潤滑油の余剰分は潤滑油流入空間に流入し、前述の潤滑油案内手段によって潤滑油流入空間から潤滑油供給回収手段に導かれる。このように潤滑油流入空間に流入した潤滑油が、針棒と油受部材との間および押え棒と油受部材との間の隙間から、アーム外へ漏洩することを防止することができる。
また、シール部材によって、潤滑油流入空間に流入した潤滑油が、油受部材と針棒との間の隙間および油受部材と押え棒との間の隙間から漏洩することを防止することができる。ミシン外部からの塵埃が、油受部材と針棒との間の隙間および油受部材と押え棒との間の隙間から、潤滑油流入空間に不所望に侵入すること換言すればアーム内に不所望に侵入することを防止し得る。
また、前記潤滑油案内孔部は、前記潤滑油流入空間内に溜まった潤滑油を潤滑油供給回収手段に導く。アームの下部において、潤滑油を潤滑油供給回収手段に導くべき機能を簡略化した構造にすることが可能となる。換言すれば、潤滑油流入孔部によって、潤滑油を潤滑油供給回収手段に導くための凹溝であって上方に開放する凹溝などを、アームの下部に形成する必要がなくなり、アームの下部の構造を簡単化することが可能となる。
また、潤滑油案内孔部には、フェルトの一部が内挿される。潤滑油流入空間内に溜まった潤滑油は、このフェルトを含む潤滑油供給回収手段によって、直接的に回収される。このように潤滑油流入空間内に溜まった潤滑油を、潤滑油案内孔部によって潤滑油供給回収手段に導くことができる。
また、前記潤滑油案内手段は、潤滑油案内凹溝を有する。潤滑油案内凹溝は、前記潤滑油流入空間内に溜まった潤滑油を潤滑油供給回収手段に導く。潤滑油案内凹溝は上方に開放しており、これによってアーム内で、アームの下部の上方から針棒および押え棒に供給された潤滑油を下方で受け、潤滑油供給回収手段に導くことができる。したがって特別な手段を用いることなく簡単な構成で、潤滑油を効率良く回収することができる。
また、前記アームの下部には、各軸案内部の周囲で前記アーム内の空間に下方から臨む底面の少なくとも一部が、ミシン本体に向かうにつれて下方に傾斜する案内面が形成される。針棒および押え棒に供給された潤滑油の余剰分を前記傾斜する案内面に沿って導き、潤滑油供給回収手段にスムーズに導くことができる。したがって針棒および押え棒に供給された潤滑油を、潤滑油案内手段と協働して潤滑油供給回収手段に効率良く導くことができる。
請求項記載の本発明は、前記潤滑油供給回収手段は、吸引源と、この吸引源の吸引力を前記潤滑油流入空間に導く吸引力導入手段とを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、潤滑油供給回収手段は、吸引源と吸引力導入手段とを含む。吸引源の吸引力は、吸引力導入手段によって前記潤滑油流入空間に導かれ、潤滑油流入空間全体に与えられる。ミシンの駆動によって、多量の潤滑油が潤滑油流入空間に流入する場合であっても、潤滑油を潤滑油流入空間に溜まらないように強制的に回収することができる。したがって針棒および押え棒が挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止することができる。
請求項1記載の本発明によれば、潤滑油が潤滑油流入空間に溜まることが防がれるので、潤滑油を好適に回収でき、潤滑油のアーム外への漏洩を確実に防止することができる。したがってミシンおよび被縫製物の汚損を防止し得る。
また、シール部材によって、潤滑油流入空間に流入した潤滑油が、針棒と油受部材との間および押え棒と油受部材との間の隙間から、アーム外へ漏洩することを防止し得る。
また、シール部材によって潤滑油流入空間に流入した潤滑油が、油受部材と針棒との間の隙間および油受部材と押え棒との間の隙間から漏洩することを防止し得る。シール部材によって、ミシン外部からの塵埃が、油受部材と針棒との間の隙間および油受部材と押え棒との間の隙間から、潤滑油流入空間に不所望に侵入すること、アーム内に不所望に侵入することを防止し得る。
また、アームの下部において、潤滑油を潤滑油供給回収手段に導くべき機能を簡略化した構造にすることが可能となる。換言すれば、潤滑油流入孔部によって、潤滑油を潤滑油供給回収手段に導くための凹溝であって上方に開放する凹溝などを、アームの下部に形成する必要がなくなる。これによってアームの下部の構造を簡単化することが可能となるうえ、アームの略鉛直方向の小形化を図ることができる。これによってアームの下部とベッドとの間、換言すれば作業スペースの一部を広くすることが可能となり、アームの下部とベッドとの間に被縫製物を確実に把持しつつ縫製作業を行うことができる。したがって縫製中、たとえば縫製生地の上回し作業(針板と押え金との間で挟まれた被縫製物を回しながら縫製する作業)がしやすくなり、作業性の向上を図ることが可能となる。
また、潤滑油案内孔部には、フェルトの一部が内挿される。潤滑油流入空間内に溜まった潤滑油は、このフェルトを含む潤滑油供給回収手段によって、直接的に回収される。このように潤滑油流入空間内に溜まった潤滑油を、潤滑油案内孔部によって潤滑油供給回収手段に導くことができる。
また、潤滑油案内凹溝によって、特別な手段を用いることなく簡単な構成で、潤滑油を効率良く回収し得る。
また、案内面によって、針棒および押え棒に供給された潤滑油を、潤滑油案内手段と協働して潤滑油供給回収手段に効率良く導くことができる。
請求項記載の本発明によれば、潤滑油を潤滑油流入空間に溜まらないように、強制的に回収することができる。したがって針棒および押え棒が挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止し得る。
図1は、本発明の実施の一形態に係るミシン20のアーム26の要部断面図である。図2は、ミシン20を簡略化して示す斜視図である。図3は、ミシン本体25とアーム26とを示す断面図である。ミシン20は、たとえばシリンダベッド型の偏平縫いミシンおよび二重環縫いミシンなどの工業用ミシンである。ミシン20は、被縫製物を針板21と押え金22とによって挟み、図示外の送り歯によって予め定める送り方向Aへ送りつつ、針23を上下の針駆動方向Bへ往復動させ、被縫製物を縫製し得る。送り方向Aは略水平な一方向である。針駆動方向Bは略鉛直な一方向である。ミシン20は、ミシン本体25とアーム26とベッド27とを含む。アーム26は中空に形成され、ミシン本体25の上端部から送り方向Aに延設される。ベッド27には針板21が設けられる。ベッド27は円筒状に形成され、ミシン本体25の下端部からアーム26の長手方向に平行に延設される。
アーム26は上部30と下部31とを有する。針板21の上方に配置される部分において、上部30および下部31はアーム26内の内部空間28を一対の側壁部24a(図2参照),24b(図1符号省略)と協働して規定する。内部空間28はミシン本体25内の空間と連通している。上部30および下部31には、針棒35および上飾り棒37の各軸線L35,L37とそれぞれ同軸となる位置に対応して円筒状の透孔29a,29b,29e,29fが形成される。押え棒36の軸線L36と同軸となる位置に対応してアーム26の上部30にはねじ孔29cが形成され、アーム26の下部31には透孔29dが形成される。下部31の各透孔29b,29d,29fには、それぞれ針棒軸受32と押え棒軸受33と上飾り棒軸受34とが挿通固定される。針棒軸受32と押え棒軸受33と上飾り棒軸受34とは、それぞれ略鉛直方向に貫通する円筒状の透孔32a,33a,34aが形成される。上部30の透孔29eにはゴム部材などの栓が詰められる。
針棒軸受32および押え棒軸受33は、それらの上端部32c,33cの外周部が上方に向かうにつれて縮径するようにそれぞれ形成される。針棒35および押え棒36が下方に変位されたとき、余剰分の潤滑油が、針棒軸受32および押え棒軸受33の上端部32c,33cに溜まりにくく外周部を伝わせて余剰分の潤滑油を容易にかつスムーズに流下させることができる。針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34は、軸受としての機能を備え得る場合であれば如何なる形状であってもよく、たとえば上飾り棒軸受34は円筒状に形成されるが、針棒軸受32および押え棒軸受33と同様に上端部34cが縮径するように形成されてもよい。
上部30において針棒35は図示外の軸受に挿通される。この軸受は透孔29aが形成される部位に設けられる。針棒35の外周面は円筒状に形成される。針棒35は、前記軸受と針棒軸受32とに挿通され、その軸線L35に沿う方向に案内支持される。針棒35は、油受部材45を挿通した状態でその軸線L35が略鉛直方向に配置される。針棒35の少なくとも軸線方向一端部である下端部35aは、アーム26からベッド27に向けて下方へ突出するように設けられる。針棒35は、駆動源からの動力によって軸線L35に沿う針駆動方向Bへ往復変位される。針棒35の下端部35aに針止め23aを介して針23が設けられ、針棒35の変位に伴って針23が変位駆動される。
押え棒36は、油受部材45を挿通した状態でその軸線L36が略鉛直方向に配置される。押え棒36の外周面は円筒状に形成される。押え棒36は、下部31において押え棒軸受33に挿通されて案内支持される。上部30のねじ孔29cには、押え圧調整ねじなどが螺着される。押え圧調整ねじには、被縫製物を送り方向Aへ送るときに被縫製物を押え金22によって押圧する押圧力を調整する弾性体が設けられる。上部30において、この弾性体によって被縫製物への押圧力を調整した状態で、押え棒36が軸線L36に沿って変位可能に支持される。押え棒36は、駆動源による送り歯の変位駆動に伴って軸線L36に沿う方向である押え棒駆動方向Cに往復変位される。押え棒36の少なくとも軸線方向一端部である下端部36aは、アーム26からベッド27に下方へ突出するように設けられる。
上飾り棒37は外周面が円筒状に形成されて上飾り棒軸受34に挿通され、その軸線L37まわりに支持される。上飾り棒37は、油受部材45への挿通状態で軸線L37が略鉛直方向に配置される。上飾り棒37の少なくとも軸線方向一端部である下端部37aは、アーム26からベッド27に下方へ突出するように設けられる。上飾り棒37は、上飾り棒軸受34に案内支持され軸線L37まわりに角変位可能である。上飾り棒37は、駆動源から動力が伝達されて軸線L37まわりの角変位方向である上飾り棒角変位方向Dへ往復角変位駆動される。上飾り棒37の下端部37aに上飾り糸ルーパとも呼ばれるルーパ37bが設けられ、上飾り棒37の角変位に伴ってルーパ37bは上飾り棒角変位方向Dに角変位駆動される。ミシン20では、上飾り糸とルーパ糸とを利用して、被縫製物に対して両面飾りが施される偏平縫いが行われる。
アーム26内において、針棒35、押え棒36および上飾り棒37の各可動部材の駆動機構などへ、潤滑油が潤滑油供給回収手段40によって供給される。駆動機構に供給された潤滑油は駆動機構の動作によってアーム26内でたとえば霧状に飛散し、可動部材の外周部に付着する。この結果可動部材と各可動部材に対応する針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34との間に潤滑油が供給される。
潤滑油供給回収手段40は、潤滑油をアーム26内で可動部材の駆動機構に供給し、かつアーム26内の潤滑油を針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の下方側から回収する。潤滑油供給回収手段40は、ポンプ41、オイルパン43および吸引力導入手段42を含む。供給源および吸引源としての機能を有するポンプ41は、潤滑油をアーム26内で駆動機構に供給する。駆動機構の動作によって潤滑油はたとえば霧状に飛散し、可動部材の外周部に付着して供給される。ポンプ41は、供給した潤滑油を針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の下方側から吸引力によって回収する。回収された潤滑油は、ポンプ41によって潤滑油供給用のパイプ44を介して、可動部材に再び供給される。ポンプ41はたとえばトロコイドポンプによって実現されるが、他の種類のポンプによって実現されてもよい。ポンプ41からの潤滑油は、ベッド27内で図示外の駆動機構にも供給される。
ミシン本体25の下端部にはオイルパン43が設けられる。オイルパン43はポンプ41の下方に配設される。オイルパン43は、アーム26内でアーム26の下部31を流下した潤滑油を貯留する。オイルパン43に導かれた潤滑油は、可動部材に供給するために、ポンプ41によって吸引されて再利用される。
前記下部31には、油受部材45が設けられる。油受部材45は、可動部材を挿通した状態で、下部31に下方側から設けられ、たとえばシール性を有する接着剤とねじ部材とによって固定される。油受部材45は、下部31と協働して潤滑油流入空間46を形成する。潤滑油流入空間46は、針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の下方に形成される。潤滑油流入空間46は、針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の透孔32a〜34aに連通し、内部空間28に連通する。
油受部材45には、略鉛直方向に貫通する透孔66〜68が形成される。針棒35が挿通されるべき透孔66は、針棒軸受32の透孔32aと同軸に貫通する。押え棒36が挿通されるべき透孔67は、押え棒軸受33の透孔33aと同軸に貫通する。上飾り棒37が挿通されるべき透孔68は、上飾り棒軸受34の透孔34aと同軸に貫通する。
潤滑油流入空間46に流入した潤滑油は、油受部材45の一表面70に沿って流下する。一表面70は、潤滑油流入空間46に下方側から臨んで設けられる。潤滑油流入空間46に流入した潤滑油は、下部31に設けられる潤滑油案内手段47によって、ポンプ41およびオイルパン43に導かれる。潤滑油案内手段47は、案内貫通孔部48および潤滑油案内凹溝49を含む。案内貫通孔部48と潤滑油案内凹溝49とは下部31に形成される。案内貫通孔部48は、下部31において、油受部材45よりもミシン本体25寄りの部位に形成され、油受部材45が一側部で固定される。案内貫通孔部48には案内貫通孔48aが形成される。案内貫通孔48aは、案内貫通孔部48を、水平な方向またはアーム26の遊端部26aから基部26bに向かうにつれて下方に傾斜した方向に貫通する。案内貫通孔部48は、案内貫通孔48aによって内部空間28と潤滑油流入空間46とを連通する。
潤滑油案内凹溝49は、案内貫通孔部48に滑らかに連結され、アーム26の下部31において案内貫通孔部48よりもミシン本体25寄りの部位に形成される。潤滑油案内凹溝49は略水平に延設され、アーム26の遊端部26aから基部26bに向かうにつれてやや下方に傾斜する。潤滑油案内凹溝49は、潤滑油流入空間46に溜まった潤滑油をオイルパン43に導く。潤滑油案内凹溝49と油受部材45との上方側に先端下部39が設けられる。先端下部39は、下部31の一部分で、かつ針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34が挿通される部位を含む部分である。先端下部39は、針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の周囲で内部空間28に臨む底面51を有する。
前記底面51の一部には、ミシン本体25に向かうにつれて下方に傾斜する案内面52が形成される。案内面52は、底面51のうち可動部材が挿通される部位よりもミシン本体25寄りに形成され、かつ案内貫通孔部48の上方に配置される。案内面52によって、可動部材の周囲に飛散した潤滑油を潤滑油案内凹溝49に容易にかつスムーズに導くことができる。したがってアーム26内で供給された潤滑油の余剰分を効率よく回収し得る。
底面51のうち案内面52を除く残余の表面は略水平にかつ案内面52よりも遊端部26a寄りに形成される。底面51において、針棒35の周囲における表面の傾斜角を、水平な一仮想平面に対してミシン本体25側に向かうに従って下方に傾斜する角度に設定してもよい。底面51において、押え棒36および上飾り棒37の周囲における表面の傾斜角を、水平な一仮想平面に対してミシン本体25側に向かうに従って下方に傾斜する角度に設定してもよい。前記残余の表面によって、可動部材の周囲に飛散した潤滑油を案内面52に容易にかつスムーズに導くことができる。したがってアーム26内で供給された潤滑油の余剰分を効率よく回収し得る。
アーム26内で可動部材に供給され、底面51に導かれた潤滑油は、自重によって底面51に沿って流下し、案内面52によって潤滑油案内凹溝49に導かれる。さらに潤滑油の余剰分はオイルパン43に導かれる。必要最低限の潤滑油を可動部材に供給したうえで、余剰分をアーム26の下部31に溜めることなく回収し得る。
吸引力導入手段42は、下部31に沿って延設される。吸引力導入手段42は、ポンプ41の吸引力を潤滑油流入空間46に導くための手段であり、フェルト用パイプ55および連結パイプ57を含む。以下フェルト用パイプ55をパイプ55と表記する場合がある。円筒状のパイプ55は案内貫通孔48aに挿通される。パイプ55にはフェルト56が挿通されて充填される。パイプ55は遊端部26a寄りの一端部55aが、基部26b寄りの他端部55bよりも下方に配置されない。つまりパイプ55の一端部55aは、案内貫通孔48aからポンプ41までの潤滑油の回収経路で上部に配置される。ポンプ41による吸引力が与えられない場合であっても、パイプ55に導かれた潤滑油の、潤滑油流入空間46への逆流を防止し得る。
フェルト56の一端部56aはパイプ55の一端部55aから突出し潤滑油流入空間46に配設される。油受部材45の一表面70を流下した潤滑油は、潤滑油流入空間46内でフェルト56によって吸引される。ポンプ41の駆動停止状態であっても、フェルト56による毛細管現象を利用して、潤滑油をフェルト56によって吸引し潤滑油流入空間46から排除し得る。フェルト56によって潤滑油流入空間46が形成される領域部分での潤滑油の滞留を防止し得るので、アーム26の可動部材が挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止し得る。ミシン20の駆動が停止される場合、油受部材45に流入する潤滑油の量は、ミシン20が駆動される場合に比べて少ないので、フェルト56による吸引で潤滑油の漏洩を確実に防止し得る。フェルト56の他端部56bは内部空間28に臨設され、潤滑油案内凹溝49に導かれた潤滑油をフェルト56によって吸引させた後、ポンプ41の吸引力で吸引し得る。
ポンプ41とパイプ55とは、連結パイプ57によって連結される。連結パイプ57は、ポンプ41の吸引力をパイプ55に導き潤滑油流入空間46に導く。連結パイプ57の一端部57aがパイプ55の他端部55bに連結され、他端部57bがポンプ41に連結される。連結パイプ57は、アーム26の下部31に沿って延設される。潤滑油流入空間46に流入した潤滑油は、ポンプ41の吸引力でパイプ55、フェルト56および連結パイプ57を介してポンプ41に導かれる。
案内貫通孔部48,潤滑油案内凹溝49および吸引力導入手段42を含む潤滑油案内手段47によって、潤滑油流入空間46からポンプ41までの潤滑油の回収経路は、ミシン本体25に向かうにつれて大略的に下方に傾斜する。針棒35などの駆動が停止される場合であっても潤滑油がその自重によって前記回収経路に沿って流下し、潤滑油流入空間46に溜まることが防がれる。
潤滑油流入空間46に流入した潤滑油の回収にあたり、ポンプ41の吸引力を利用した場合、その吸引力がパイプ55、フェルト56および連結パイプ57によって潤滑油流入空間46全体に与えられる。ミシン20を駆動する場合、仮に多量の潤滑油が潤滑油流入空間46に流入しても、ポンプ41の吸引力を利用して潤滑油を潤滑油流入空間46から確実に除去し得る。ミシン20が駆動されるか否かによらず潤滑油を好適に回収し、可動部材が挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止し得る。
アーム26外への潤滑油の漏れを防ぐため、潤滑油流入空間46に臨む油受部材45の上部45aには、環状の第1針棒シール部材60、第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62が設けられる。シール部材である第1針棒シール部材60、第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62は可動部材の外周に介在される。第1針棒シール部材60は、針棒軸受32と同軸にかつ針棒35の外周に介在される。第1押え棒シール部材61は、押え棒軸受33と同軸にかつ押え棒36の外周に介在される。第1上飾り棒シール部材62は、上飾り棒軸受34と同軸にかつ上飾り棒37の外周に介在される。
油受部材45の下部45bには、シール部材である環状の第2針棒シール部材63、第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65が設けられる。第2針棒シール部材63は、針棒軸受32と同軸にかつ針棒35の外周に介在される。第2押え棒シール部材64は、押え棒軸受33と同軸にかつ押え棒36の外周に介在される。第2上飾り棒シール部材65は、上飾り棒軸受34と同軸にかつ上飾り棒37の外周に介在される。これら第2針棒シール部材63、第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65によって、アーム26外への潤滑油の漏れを防止できるうえ、塵埃のアーム26内への侵入を防止し得る。
図4は、油受部材45を示す斜視図である。下部31に設けられる油受部材45は大略的に直方体状に形成される。油受部材45の上部45aは上方開放状に凹設されて下部31に当接される。下部31と上部45aとで協働して潤滑油流入空間46が形成される。前記上部45aの一表面70は送り方向A下り傾斜状に形成される。一表面70は、ミシン本体25に向かうにつれて下方への傾斜角が段階的に大きく形成される。油受部材45は、一表面70を構成する第1流下面70aおよび第2流下面70bを有する。
第1流下面70aには、可動部材が挿通される透孔66〜68の開口が形成される。第2流下面70bは、第1流下面70aよりもミシン本体25寄りに形成される。第2流下面70bの傾斜角であって水平な一仮想平面に対する下方への傾斜角が、第1流下面70aの傾斜角よりも急峻となるように形成される。したがって油受部材45に流下した潤滑油が第2流下面70bで残留することが皆無となる。
油受部材45の上部45aおよび下部45bにおいて、可動部材が挿通される透孔66〜68に臨む内周面66a〜68aは、その半径方向の寸法が可動部材の外径に比べ大径に形成される。上部45aと下部45bとの間の中間部45cにおいて、透孔66〜68に臨む内周面は、その半径方向の寸法が可動部材を挿通し得る円筒状に形成される。前記上部45aには、内周部が中間部45cに比べて半径方向外方に退避した凹部72〜74が形成され、下部45bには、内周部が中間部45cに比べて半径方向外方に退避した凹部75〜77(図1参照)が形成される。
図5は、第1針棒シール部材60が挿通される部位の拡大断面図である。第1針棒シール部材60は、油受部材45の針棒35が挿通される部位において、凹部72に上方側から嵌入され装着される。第1押え棒シール部材61(図1参照)は、油受部材45の押え棒36が挿通される部位において、凹部73に上方側から嵌入され装着される。第1上飾り棒シール部材62(図1参照)は、油受部材45の上飾り棒37が挿通される部位において、上部45aの凹部74に上方側から嵌入され装着される。第1針棒シール部材60、第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62は、それぞれ対向する針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34から所定寸法だけ離間した位置に配置される。第1針棒シール部材60、第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62の上端部は一部がそれぞれ対向する針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の下端部に当接されていてもよい。
第1針棒シール部材60は、円筒状の付勢リング85と、付勢リング85の内周側のシールリング86とを有する。第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62もそれぞれ付勢リング85とシールリング86とを有する。したがって第1針棒シール部材60の構成についてだけ説明し、同様の構成には同一の参照符号を付し説明を省略する。
付勢リング85は油受部材45の凹部72(73,74)に固定される。付勢リング85は弾発性を有し、シールリング86を外囲する。付勢リング85はシールリング86に対し半径方向内方に付勢力を与えている。各付勢リング85は、それぞれ凹部72〜74の内周面66a〜68aと底面66b〜68bとに周方向全周にわたって当接される。この状態で各付勢リング85は、それぞれ針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の透孔32a〜34aよりも半径方向外方で可動部材を外囲する。
シールリング86は、耐摩耗性に優れた可撓性および弾発性を有する材料たとえばテフロン(登録商標)などから成る。シールリング86は、付勢リング85からの付勢力によって付勢リング85にタイトに内嵌される。シールリング86は、可動部材に当接されるリング当接部86aを有する。リング当接部86aは、可動部材の外周面に周方向全周にわたって弾発的に当接される。
リング当接部86aは、半径方向内方に突出しかつ周方向全周にわたって延びる突条であり、半径方向内方に突出するにつれて先細状に形成される。リング当接部86aは1つだけ形成されるが、軸線方向に間隔をあけて複数形成されてもよい。リング当接部86aは、半径方向内方かつ上方に向けて突出する。リング当接部86aは、可動部材が下方に変位するとき、弾発的に当接した状態で拡開するように変位される。このときのリング当接部86aの可動部材に対する摺動抵抗は、可動部材が上方に変位するときの摺動抵抗に比べて大きくなる。逆に言えば可動部材が上方に変位するときの摺動抵抗を、下方に変位するときの摺動抵抗よりも小さくし得る。したがって可動部材が上方に変位するとき、シールリング86が凹部72〜74から不所望に離脱することを防止し得る。
可動部材が上方へ変位するとき、弾発的に変形可能なシールリング86が、半径方向外方へ可動部材から離反しかつ軸線方向に引伸ばされるように変形する。これによってリング当接部86aの可動部材に対する接触面積が小さくなり摺動抵抗が小さくなる。可動部材が下方へ変位するとき、シールリング86が半径方向内方へ可動部材に近接しかつ軸線方向に圧縮されるように変形する。リング当接部86aの可動部材に対する接触面積が大きくなり摺動抵抗が大きくなる。
可動部材が下方に変位されるとき摺動抵抗が大きくなるので、潤滑油の掻取効果が高くなり、潤滑油の漏洩防止効果を高くし得る。逆に可動部材が上方に変位されるとき摺動抵抗が小さくなるので、リング当接部86aの摩耗を少なくしてシールリング86の耐久性を高くし得る。
潤滑油が図5の矢符100に示すように可動部材と針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34との隙間に供給された状態で、可動部材が下方に変位されると、潤滑油は、リング当接部86aによってその余剰分が除去される。除去された潤滑油は、リング当接部86aを含む上側の部分と可動部材とに囲まれる貯留領域87に溜まり、予め定める量を超えると矢符88に示すようにシールリング86を越流する。越流した潤滑油は、一表面70に沿って流下して潤滑油流入空間46から排出される。
上部45aに、シール性の高い第1針棒シール部材60、第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62が設けられる。これによって潤滑油流入空間46で余剰分の潤滑油を可動部材から除去して潤滑油案内手段47に導くことができる。潤滑油が可動部材と油受部材45との間の隙間から、アーム26外へ漏洩することを防止し得る。
第2針棒シール部材63は、油受部材45の針棒35が挿通される部位において、下部45bの凹部75に下方側から嵌入され装着される。第2針棒シール部材63は、油受部材45と針棒35とに周方向全周にわたって当接される。この状態で第2針棒シール部材63は、針棒軸受32の透孔32aよりも半径方向外方で針棒35に接触状態で外囲する。
第2押え棒シール部材64は、油受部材45の押え棒36が挿通される部位において、下部45bの凹部76に下方側から嵌入され装着される。第2押え棒シール部材64は、油受部材45と押え棒36とに周方向全周にわたって当接される。この状態で第2押え棒シール部材64は、押え棒軸受33の透孔33aよりも半径方向外方で押え棒36に接触状態で外囲する。
第2上飾り棒シール部材65は、油受部材45の上飾り棒37が挿通される部位において、下部45bの凹部77に下方側から嵌入され装着される。第2上飾り棒シール部材65は、油受部材45と上飾り棒37とに周方向全周にわたって当接される。この状態で第2上飾り棒シール部材65は、上飾り棒軸受34の透孔34aよりも半径方向外方で上飾り棒37に接触状態で外囲する。
第2針棒シール部材63、第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65は、耐摩耗性に優れた可撓性および弾発性を有する材料たとえば水素化ニトリルゴム(HNBR)などから成る。第2針棒シール部材63は、円筒状の外周基部80と、外周基部80の内周側の内周当接部81とを有する。第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65も外周基部80と内周当接部82とを有する。第2針棒シール部材63、第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65に関して、同様の構成には同一の参照符号を付し同様の説明を省略する。第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65の内周当接部82は、後述する2つの当接部81a,81bのうち少なくとも1つを有する。したがって第2針棒シール部材63と同様の効果を達成し得る。第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65の内周当接部82は、当接部を2つ以上有していてもよい。
外周基部80は、内周当接部81と軸線方向寸法が略同一に形成される。外周基部80は、内周当接部81に対して半径方向内方に適度な付勢力を与えている。外周基部80は油受部材45に固定される。油受部材45の下部45bの可動部材が挿通される部位において、外周基部80は、その外周面の少なくとも一部で、油受部材45の凹部75〜77の内周面66d〜68dと周方向全周にわたって弾発的に当接される。
内周当接部81,82は外周基部80に固定される。針棒35が挿通される部位において、外周基部80の半径方向内周側に介在される内周当接部81は、軸線方向に間隔をあけて配置される2つの当接部81a,81bで、針棒35の外周面に接触され周方向全周にわたって当接される。内周当接部82は、当接部81aで、押え棒36と上飾り棒37との各外周面に接触され周方向全周にわたって弾発的に当接される。当接部81a,81bは、半径方向内方に突出しかつ周方向全周にわたって延びる突条であり、半径方向内方に突出するにつれて先細状に形成される。当接部81a,81bは、外周基部80による付勢力を除く外力が作用しない自然状態では、先端部の内径が、装着される可動部材の外径より小径に形成される。当接部81a,81bは半径方向内方かつ上方に向けて突出する。
前述の当接部81a,81bにおいて、可動部材が下方変位するとき、当接部81a,81bは弾発的に当接した状態で拡開するように変位される。このときの当接部81a,81bの可動部材に対する摺動抵抗は、可動部材が上方変位するときの摺動抵抗に比べて大きくなる。つまり可動部材が上方へ変位するとき、弾発的に変形可能な内周当接部81,82が、半径方向外方へ可動部材から離反しかつ軸線方向に引伸ばされるように変形する。当接部81a,81bの可動部材に対する接触面積が小さくなり摺動抵抗が小さくなる。
可動部材が下方へ変位するとき、内周当接部81,82が半径方向内方へ可動部材に近接しかつ軸線方向に圧縮されるように変形し、当接部81a,81bの可動部材に対する接触面積が大きくなり摺動抵抗が大きくなる。可動部材が下方に変位されるとき摺動抵抗が大きくなるので、潤滑油の掻取効果が高くなり、潤滑油の漏洩防止効果を高くすることができる。逆に可動部材が上方に変位されるとき摺動抵抗が小さくなるので、当接部81a,81bの摩耗を少なくして耐久性を高くすることができる。
当接部81a,81bによって、潤滑油流入空間46とミシン20外部との連通状態が解除されているので、ミシン20外部から塵埃が潤滑油流入空間46に侵入することを防止することができる。油受部材45には、上部45aと下部45bとの2箇所にそれぞれ各種のシール部材60〜65を装着しているので、漏洩防止の効果および塵埃の侵入防止の効果を確実に達成することができる。
図6は、図3の切断面線S6−S6から見た断面図である。図7は、図3の切断面線S7−S7から見た断面図である。前記潤滑油案内凹溝49は上方に開放するように形成される。潤滑油案内凹溝49の内部空間28に下方側から臨む底部49aは、ミシン本体25に向かうにつれて下方に傾斜するように形成される。一対の側部49b,49cは、潤滑油案内凹溝49の略水平な方向に互いに間隔をあけて設けられ、底部49aに滑らかに連結される。一対の側部49b,49cは、下方に向かうにつれて互いに近接する方向に傾斜するように形成される。
アーム26の遊端部26aには、蓋体59が設けられる。蓋体59はミシン本体25に向かう方向に略垂直に配置され、アーム26に着脱可能に設けられる。たとえば蓋体59をアーム26から離脱して、アーム26内の清掃および各部品の調整などのメンテナンスを行うことができる。
ミシン20によれば、可動部材に供給した潤滑油を潤滑油流入空間46に流入させ、潤滑油案内手段47によって針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の下方側から潤滑油供給回収手段40に導く。これによって潤滑油流入空間46に溜まることが防がれ、潤滑油を好適に回収される。したがって潤滑油のアーム26外への漏洩を確実に防止し、ミシン20および被縫製物の汚損を防止し得る。
たとえば夜間などに、ミシン20の駆動が長時間停止される場合でも、前述と同様に潤滑油が滑油流入空間46に溜まることなく潤滑油供給回収手段40に導かれる。したがってミシン20が駆動されるか否かによらず、可動部材が挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止し得る。
ミシン20によれば、潤滑油案内凹溝49によって、アーム26内で下部31の上方から可動部材に供給された潤滑油を下方で受けることができる。したがって特別な手段を用いることなく簡単な構成で潤滑油を効率良く回収し得る。
ミシン20によれば、ポンプ41の吸引力が吸引力導入手段42によって潤滑油流入空間46に導かれる。可動部材の駆動によって多量の潤滑油が潤滑油流入空間46に流入する場合でも、潤滑油を潤滑油流入空間46に溜めることなく強制的に回収し得る。したがって可動部材が挿通される部位からの潤滑油の漏洩を確実に防止し得る。
ミシン20によれば、案内面52によって潤滑油の余剰分を、針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の下方側から回収する潤滑油供給回収手段40に導くことができる。可動部材に供給された潤滑油を、潤滑油案内手段47と協働して潤滑油供給回収手段40に効率良く導くことができる。
図8は、本発明の他の実施の形態に係る第2針棒シール部材90の断面図である。本実施の形態におけるミシン20aは、図1〜図7に示す前述の実施の形態のミシン20に類似しており、同様の構成には同一の参照符号を付し同様の説明を省略する。本実施の形態における第2針棒シール部材90において、内周当接部91は、前述の図1〜図7に示す実施の形態の内周当接部81の構成に加えて、第3の当接部92をさらに含む。
第3の当接部92は、内周当接部91の下端部91aに設けられ、2つの当接部81a,81bよりも下方に配置される。第3の当接部92は、半径方向内方かつ下方に突出し、周方向全周にわたって延びる突条であり、半径方向内方に向かうにつれ先細状に形成される。第3の当接部92は、外周基部80による付勢力を除く外力が作用しない自然状態で、先端部の内径が針棒35の外径よりも小さく形成される。
針棒35が上方変位するとき、第3の当接部92は弾発的に当接した状態で拡開するように変位される。このときの第3の当接部92の針棒35に対する摺動抵抗は、針棒35が下方に変位するときの摺動抵抗に比べて大きくなる。針棒35が上方に変位されるとき摺動抵抗が大きくなるので、微粒子の掻取効果が高くなり、微粒子の侵入防止効果を高くし得る。逆に針棒35が下方に変位されるとき摺動抵抗が小さくなるので、第3の当接部92が摩耗しにくくなり、耐久性を高くし得る。塵埃のミシン20a外からの潤滑油流入空間46への侵入を確実に防止し得る。
たとえばミシン20,20aは、針棒35および押え棒36だけを含み上飾り棒37を含まない構成であってもよい。上飾り棒37を利用しない構成では、たとえば透孔29e,29f,68にはゴム部材などの栓が詰められており、潤滑油の漏洩が防止されている。被縫製物に対して上飾り糸は利用されず、ルーパ糸によって下飾りが施される二重環縫いが行われる。
図9は、本発明のさらに他の実施の形態に係るミシン本体25とアーム26Aとを示す断面図である。図10は、アーム26Aの要部断面図である。ただし前記実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態におけるミシン20bのうち、潤滑油供給回収手段40Aは、ポンプ41、オイルパン43(図2参照)および吸引力導入手段42Aを備える。吸引力導入手段42Aは連結パイプ57およびフェルト用パイプ55A(パイプ55Aと称す)を含み、パイプ55Aには、図示外のフェルトが挿通されて充填される。連結パイプ57の一部とパイプ55Aの大部分とはアーム26Aの下部31Aに沿って延設され、パイプ55Aの一部は、後述する潤滑油案内孔部31aに内挿される。
図11は油受部材45Aを示す斜視図である。図12は、図9の切断面線S12−S12から見た断面図である。図13は、図9の切断線面S13−S13から見た断面図である。図9および図10も参照しつつ説明する。アーム26Aの下部31Aには、油受部材45Aと潤滑油案内手段47Aとが設けられる。潤滑油案内手段47Aは、潤滑油流入空間46内に溜まった潤滑油を潤滑油供給回収手段40Aに導く前記潤滑油案内孔部31aが形成される。下部31Aにおいて、潤滑油流入空間46に臨む透孔29f付近に、潤滑油案内孔部31aが前記軸線に略平行に形成される。潤滑油案内孔部31aにパイプ55Aの一部が内挿つまり内嵌係合された状態で、前記パイプ55Aの一端部は、潤滑油流入空間46の油溜部70d側に突出するように装備される。
油受部材45Aは、下部31Aと協働して潤滑油流入空間46を成す。潤滑油流入空間46は、針棒軸受32、押え棒軸受33、上飾り棒軸受34(図1参照)およびパイプ55Aの一部の下方に形成され、これらの透孔32a〜34aおよび潤滑油案内孔部31aに連通する。油受部材45Aのうち潤滑油が流下すべき表面は、主表面部70cおよび油溜部70dを有する。主表面部70cは、針棒軸受32、押え棒軸受33および上飾り棒軸受34の下方側の大部分を占める略矩形領域である。主表面部70cは、油受部材45Aの上部45aに対し、潤滑油送り方向下り傾斜状に形成される。主表面部70cを、前記潤滑油送り方向下り傾斜状に形成せず、油受部材45Aの上部45aに対し略平行に形成する場合もある。
油溜部70dは、前記パイプ55Aの一部の下方側の矩形領域である。油溜部70dは、主表面部70cの一側縁部分70eに連なり主表面部70cよりもやや下方に位置するように形成される。前記一側縁部分70eは、主表面部70cの最下層を成す部分と同義である。油溜部70dは、この一側縁部分70eに段差を設けて油受部材45Aの上部45aに対し略平行に形成される。油溜部70dにはフェルト83が設けられている。油溜部70dを、主表面部70cと同様に潤滑油送り方向傾斜状に形成してもよい。前記フェルト83を省略することも可能である。
以上説明したミシン20bによれば、潤滑油案内手段47Aは、潤滑油流入空間46内に溜まった潤滑油を潤滑油供給回収手段40Aに導く潤滑油案内孔部31aが形成されるので以下の効果を奏する。アーム26Aの下部31Aにおいて、潤滑油を潤滑油供給回収手段40Aに導くべき機能を簡略化した構造にすることが可能となる。換言すれば、潤滑油案内孔部31aによって、潤滑油を潤滑油供給回収手段40Aに導くための潤滑油案内凹溝であって上方に開放する潤滑油案内凹溝などを、アーム26Aの下部31Aに形成する必要がなくなる。これによってアーム26Aの下部31Aの構造を簡単化することが可能となるうえ、アーム26Aの略鉛直方向の小形化を図ることができる。具体的に前記潤滑油案内凹溝49が形成されるべき図6および図7に示すアーム26と、本実施形態に係る図12および図13に示すアーム26Aとを比較する。
本実施形態に係るミシン20bによれば、比較結果からも明らかに特にアーム26Aの下部構造を略鉛直方向に小形化することができる。これによってアーム26Aの下部31Aとベッド27との間、換言すれば作業スペースの一部を広くすることが可能となり、アーム26Aの下部31Aとベッド27との間に被縫製物を確実に把持しつつ縫製作業を行うことができる。したがって縫製中、たとえば縫製生地の上回し作業(つまり針板21と押え金22(図2参照)との間で挟まれた被縫製物を回しながら縫製する作業)がしやすくなり、作業性の向上を図ることが可能となる。ただし上回し作業だけに限定されるものではない。パイプ55Aの一端部は潤滑油流入空間46の油溜部70d側に突出するように装備されるので、潤滑油を導くことが可能となる。パイプ55Aにフェルトが挿通され、油溜部70dにもフェルト83が配設されているので、ポンプ41の駆動停止状態であってもこれらフェルトによる毛細管現象を利用して潤滑油を潤滑油流入空間46から排除し得る。パイプ55Aおよび連結パイプ57を一体のパイプに替えてもよい。連結パイプ57を複数の連結パイプによって実現してもよい。
ミシン20,20aは吸引力導入手段42を含まない構成であってもよい。この場合案内貫通孔部48および潤滑油案内凹溝49は送り方向Aに向けて下方に傾斜するように形成される。潤滑油流入空間46に流入した潤滑油はその自重によって下部31を自然に流下するので、好適に回収し得る。第1針棒シール部材60、第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62を対応する可動部材にそれぞれ2つ以上設けてもよいし、第2針棒シール部材63、第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65を対応する可動部材にそれぞれ2つ以上設けてもよい。第1針棒シール部材60、第1押え棒シール部材61および第1上飾り棒シール部材62と、第2針棒シール部材63、第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65とは、上部45aと下部45bとで配置位置をそれぞれ逆にしてもよい。第3の当接部92は、第2押え棒シール部材64および第2上飾り棒シール部材65にも設けられてもよい。その他前記実施形態は本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲において種々の部分的変更を行う場合もある。
本発明の実施の一形態に係るミシン20のアーム26の要部断面図である。 ミシン20を簡略化して示す斜視図である。 ミシン本体25とアーム26とを示す断面図である。 油受部材45を示す斜視図である。 第1針棒シール部材60が挿通される部位の拡大断面図である。 図3の切断面線S6−S6から見た断面図である。 図3の切断面線S7−S7から見た断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る第2針棒シール部材90の断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るミシン本体25とアーム26Aとを示す断面図である。 アーム26Aの要部断面図である。 油受部材45Aを示す斜視図である。 図9の切断面線S12−S12から見た断面図である。 図9の切断線面S13−S13から見た断面図である。 従来の技術のミシン1を簡略化して示す斜視図である。 針棒4および押え棒5に供給された潤滑油を回収するための内部構造を示す簡素化した斜視図である。
符号の説明
20,20a,20b ミシン
25 ミシン本体
26,26A アーム
31a 潤滑油案内孔部
32 針棒軸受
33 押え棒軸受
35 針棒
36 押え棒
40,40A 潤滑油供給回収手段
45,45A 油受部材
46 潤滑油流入空間
47,47A 潤滑油案内手段
55A パイプ

Claims (2)

  1. ミシン本体と、
    前記ミシン本体に略水平な方向に延びて設けられ、下部に略鉛直な方向に貫通する透孔を有する複数の軸案内部が設けられる内部空間を有する中空のアームと、
    前記軸案内部の透孔に略鉛直な方向に変位可能に挿通され、前記アーム内で潤滑油が供給される針棒と、
    前記軸案内部の透孔に略鉛直な方向に変位可能に挿通され、前記アーム内で潤滑油が供給される押え棒と、
    潤滑油を前記アーム内で針棒および押え棒に供給し、かつアーム内の潤滑油を軸案内部の下方側から回収する潤滑油供給回収手段とを含み、
    前記アームの下部には、前記針棒および前記押え棒の周囲でアームの内部空間に臨み、前記針棒および前記押え棒が挿通される部位よりもミシン本体寄りに、水平な一仮想平面に対してミシン本体に向かうにつれて下方に傾斜する案内面を有する底面が形成されるとともに、
    前記アーム下部との間に潤滑油流入空間を形成し、略鉛直な方向に貫通して前記潤滑油流入空間に連通され、かつ針棒および押え棒がそれぞれ挿通される複数の透孔を有する油受部材と、
    アームの内部空間と前記潤滑油流入空間とを連通する案内貫通孔が形成される案内貫通孔部と、前記案内貫通孔部に滑らかに連結され、アームの遊端部から基部に向かうにつれて下方に傾斜し、潤滑油供給回収手段に連なる潤滑油案内凹溝とを有し、前記潤滑油流入空間に流入した潤滑油を前記案内貫通孔部および前記潤滑油案内凹溝を介して潤滑油供給回収手段に導く前記潤滑油案内手段とが設けられ、
    前記案内面は、前記案内貫通孔部の上方に配置され、
    前記潤滑油流入空間に下方側から臨む前記油受部材の上部に設けられ、油受部材と針棒との間および油受部材と押え棒との間にそれぞれ介在される筒状の第1シール部材と、
    前記油受部材の下部に設けられ、油受部材と針棒との間および油受部材と押え棒との間にそれぞれ介在される筒状の第2シール部材とをさらに含み、
    前記第1シール部材には、半径方向内方かつ上方に向けて突出し、周方向全周にわたって延びる突条のリング当接部が形成され、
    前記第2シール部材には、半径方向内方かつ上方に向けて突出し、周方向全周にわたって延びる突条の当接部が形成され、
    前記案内貫通孔部には、前記案内貫通孔を挿通して前記潤滑油流入空間に一端部が配置され、他端部が前記アームの内部空間に配置されるフェルトが設けられることを特徴とするミシン。
  2. 前記潤滑油供給回収手段は、吸引源と、この吸引源の吸引力を前記潤滑油流入空間に導く吸引力導入手段とを含むことを特徴とする請求項記載のミシン。
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