JP4470038B2 - 粉砕装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉砕装置に係り、特に、粉砕されない被粉砕物を容易に本体外へ排出することができる粉砕装置に関する。
粉砕装置として、例えば、家庭のごみ等を粉砕する破砕選別装置がある(例えば、特許文献1参照)。
これは、チェ−ン(4)と羽根部材(9)を回転軸(3)に取り付け、家庭のごみ等をチェ−ン(4)により破砕し、羽根部材(9)により破砕機(1)の側方に設けた選別胴(28)へ案内して家庭のごみ等を処理するようにしている。
特公昭57−48262号公報
上述の破砕選別装置にあっては、処理対象が家庭のごみの場合、それ程支障を生じない。
しかしながら、被粉砕物が汚泥の場合、例えば、石を含んだ汚泥が投入されると、ケ−シング(2)の壁面と羽根部材(9)との間に石が挟まって、羽根部材(9)の回転が阻止され、羽根部材(9)のモ−タ−に過電流が流れ、モ−タ−が焼き切れたり、また、ケ−シング(2)内に挟まった石を取り出さなければ、運転ができないという問題点が生じた。
本発明は、上記問題点を除去するようにした粉砕装置を提供するものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の粉砕装置は、被粉砕物を投入する投入口と、前記被粉砕物を粉砕する室とを有する本体と、この本体内に設けられた回転軸と、この回転軸を回転させるモ−タと、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転により、前記投入口を介して前記本体内に供給された前記被粉砕物を粉砕するチェ−ンと、このチェ−ンは、前記回転軸の回転時、遠心力により略平方向に位置し、前記回転軸の停止時、重力により垂れ下がるものであり、前記本体の底部は、開口し、粉砕された前記被粉砕物、粉砕されない前記被粉砕物を排出する排出口となっており、この排出口に向かって送風するように設けられたファンが前記回転軸に取り付けられ、前記ファンが前記本体内への前記被粉砕物の前記投入口及び前記チェ−ンより上に位置して、前記ファンを前記被粉砕物が通過する前記投入口から前記排出口に至る通路内に配置されない構成としたものである
請求項記載の粉砕装置は、請求項1記載の粉砕装置において、駆動部からの回転を回転軸に伝達する部材であって、ファンより上に位置して、前記回転軸に取り付けられた伝達部材と、前記回転軸の下端を受ける軸受けと、本体と前記軸受けを接続して、前記軸受けを支持する複数の支持部材と、この複数の支持部材の内、隣接する前記支持部材と前記支持部材との間に形成された隙間が排出口を形成している。
請求項記載の粉砕装置によれば、ファンは本体内への被粉砕物の投入口及びチェ−ンより上に位置して回転軸に取り付けられているため、被粉砕物に接触することが防止され、被粉砕物によるファンの損傷を防止することができる。なお、ファンは、チェ−ンにより粉砕された被粉砕物が投入口を介して舞い上がるのを防止するものである。

本発明の一実施例の粉砕装置を図面を参照して説明する。
図1乃至図3において、1は粉砕装置で、粉砕装置1は、被粉砕物2、例えば、汚泥、木くず等の固まりをチェ−ンにより解すもので、被粉砕物2を投入する投入口3と、被粉砕物2を粉砕する室4とを有する本体5を備えている。
被粉砕物2は、ベルトコンベヤ6により本体5に導かれるようになっている。
本体5内には回転軸51が設けられている。この回転軸51には、被粉砕物2を粉砕するチェ−ン7が、例えば、複数取り付けられている。チェ−ン7は、金属その他の材料で環をつくり、これを多数つなぎ合わせたもので、回転軸51の回転により、投入口3を介して本体5内に供給された被粉砕物2を粉砕するものである。
チェ−ン7は、回転軸51の回転時、遠心力により略平方向に位置し(図 1参照)、回転軸51の停止時、重力により垂れ下がるものである(図3参照)。チェ−ン7は、例えば、図1に示すように、3段に設けられ、各1段は、4個で構成されている。
8は、排出口54に向かって送風するように設けられたファンで、ファン8は、本体5内への被粉砕物2の投入口3及びチェ−ン7より上に位置して回転軸51に取り付けられている。ファン8は、チェ−ン7により粉砕された被粉砕物2が投入口3を介して舞い上がるのを防止するものである。そして、ファン8は本体5内への被粉砕物2の投入口3及びチェ−ン7より上に位置して回転軸51に取り付けられているため、被粉砕物2に接触することがないため、被粉砕物2によるファン8の損傷を防止することができる。
52は軸受けで、軸受け52は回転軸51の下端を受けて、回転軸51を支持している。軸受け52は複数の支持部材53により支持されている。複数の支持部材53は、本体5と軸受け52を接続している。そして、複数の支持部材53の内、隣接する支持部材53と支持部材53との間に形成された隙間が排出口54を形成している。
この排出口54は、本体5の底部に位置して開口し、粉砕された被粉砕物2、粉砕されない被粉砕物2を排出するようになっている。
排出口54の下方には、回収箱(図示せず)又は他の工程へと搬送するコンベヤ(図示せず)が位置するようになっている。
9は回転軸51に取り付けられた伝達部材(例えば、プ−リ−、スプロケット)で、伝達部材9は、モ−タ10からの回転をスプロケット(又は、プ−リ−)、チェ−ン12(又は、ベルト)を介して回転軸51に伝達する部材であって、ファン8より上に位置して、回転軸51に取り付けられている。
従って、回転軸51の回転により、チェ−ン7が図3から図1に示すように、遠心力により略水平方向に移動し、被粉砕物2が本体5内へ投入口3を介して供給されると、被粉砕物2はチェ−ン7により粉砕され、排出口54より本体5の外へ排出される。一方、チェ−ン7により粉砕されない被粉砕物2(例えば、汚泥中に含まれる石)は、チェ−ン7の変形により、チェ−ン7と本体5との間にとどまることなく、そのまま、落下し、本体5の底部の排出口54より本体5の外へと排出される。
その結果、従来のように、ケ−シング(2)の壁面と羽根部材(9)との間に石が挟まって、羽根部材(9)の回転が阻止され、羽根部材(9)のモ−タ−に過電流が流れ、モ−タ−が焼き切れたり、また、ケ−シング(2)内に挟まった石を取り出さなければ、運転ができないということを防止することができる。
図1は、本発明の一実施例の粉砕装置の回転軸が回転している状態の概略的断面図である。 図2は、図1の粉砕装置の概略的底面図である。 図3は、図1の粉砕装置の回転軸が停止している状態の概略的断面図である。
符号の説明
1 ・・・・・粉砕装置
2 ・・・・・被粉砕物
3 ・・・・・投入口
5 ・・・・・本体
7 ・・・・・チェ−ン
51 ・・・・・回転軸

Claims (2)

  1. 被粉砕物を投入する投入口と、前記被粉砕物を粉砕する室とを有する本体と、
    この本体内に設けられた回転軸と、
    この回転軸を回転させるモ−タと、
    前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転により、前記投入口を介して前記本体内に供給された前記被粉砕物を粉砕するチェ−ンと、
    このチェ−ンは、前記回転軸の回転時、遠心力により略平方向に位置し、前記回転軸の停止時、重力により垂れ下がるものであり、
    前記本体の底部は、開口し、粉砕された前記被粉砕物、粉砕されない前記被粉砕物を排出する排出口となっており、
    この排出口に向かって送風するように設けられたファンが前記回転軸に取り付けられ、
    前記ファンが前記本体内への前記被粉砕物の前記投入口及び前記チェ−ンより上に位置して、前記ファンを前記被粉砕物が通過する前記投入口から前記排出口に至る通路内に配置されない構成とした
    ことを特徴とする粉砕装置。
  2. 駆動部からの回転を回転軸に伝達する部材であって、ファンより上に位置して、前記回転軸に取り付けられた伝達部材と、
    前記回転軸の下端を受ける軸受けと、
    本体と前記軸受けを接続して、前記軸受けを支持する複数の支持部材と、
    この複数の支持部材の内、隣接する前記支持部材と前記支持部材との間に形成された隙間が排出口を形成していることを特徴とする請求項1記載の粉砕装置。
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