JP4468820B2 - 安定なバコサイドが濃縮された画分を非吸湿性の形態で製造するための方法 - Google Patents

安定なバコサイドが濃縮された画分を非吸湿性の形態で製造するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、ハーブであるバコパ・モニエラ(Bacopa monniera)から、安定なバコサイドが濃縮された画分を非吸湿性の形態で製造するための改良された方法に関する。
植物由来の薬物及び製剤は、それらが近年の合成医薬よりも生物的に安全な特質を有することができることにより、ヘルスケアに関して世界的な流行の高まりを示す。多数の伝統的なインドの薬用ハーブのなかでも、ヒンズー語で「ブラミ(Brahmi)」として知られているバコパ・モニエラの標準化された抽出物は、脳及び神経機能を支持し、そして記憶、機敏性及び精神的集中を高めることを目的とするハーブを用いた現代の栄養補助食品の成分としての使用が増大している(Ray Sahelian, M.D. "Mind Boosters", 1999, Amazon Publishing House, USA)。
バコパ・モニエラは、古代からインドにおいて脳及び神経の強壮剤としてのアーユルヴェーダ製剤中で使用されてきた(Chunekar K C, "Bhav Prakasha Nighantu",(ヒンズー語訳)、Varanasi, 1960:372)。Banaras Hindu大学において臨床試験が行われた(Singh R H and Singh Lallan, "Studies on the Anti-anxiety effect of the Medhya Rasayana Drug, Brahmi Bacopa monniera Wettst. Part 1, Journal of Res. Ayurveda & Sidha Vol 1: 133-148, 1980)。ブラミシロップの形態のバコパ・モニエラは、35人の不安神経症患者に投与されたとき、ブラミによる4週間の治療が顕著に患者の不安のレベルを低下させるとともに治療された患者の精神力及び記憶を改善したと結論付けられた。知性及び精神力に対するバコパ・モニエラの有益な効果は、Banaras Hindu大学での20人の生徒に対して3ヶ月にわたって行われた試験においてさらに研究された(Sharma R, Chaturvedi C, Tewari P V, "Efficacy of Bacopa monniera in revitalizing intellectual functions in Children" Journal Res. Edu, Ind. Med, Jan-June: 1-12, 1987)。
バコパ・モニエラについての系統的な化学的試験は、N Chatterjee, R P Rastogi & M L Dhar, (Indian Journal of Chemistry, Vol 1, May 1963)によって最初に報告された。彼らは、乾燥植物中に2%超の濃度で存在するバコサイドA及びBと名づけられた2つのサポニンについて報告した。バコサイドA及びBの分子構造が続いて明らかにされた(Chatterjee N, Rastogi R P and Dhar M L, Indian J Chem, Vol 3: 24, 1965及びBasu N, Rastogi P and Dhar M L, Indian J Chem Vol 5: 84, 1967)。これらの研究はまた、バコサイドA及びBの以下の物性:
バコサイドA、 融点=250.6℃(分解)
旋光度αD=エタノール中で(−)42°
バコサイドB、 融点=203℃(分解)
旋光度αD=エタノール中で(+)8°
をも報告している。
バコパ・モニエラ中のバコサイドA含量の測定のための、高性能薄層クロマトグラフィーに基づく分析方法が、Guptaらによって報告された(A P Gupta, S Mathur, M M Gupta & Sushil Kumar, "Effect of the method of drying on the bacoside-A content of the harvested Bacopa monniera shoots revealed using a high performance thin layer chromatography method", Journal of Medicinal and Aromatic Plants Vol, 20: 1052-1055, 1998)。バコパ・モニエラ抽出物の生理活性は、Central Drug Research Institute, Lucknow, Indiaにおいて実施された広範な試験において、ラットの回避応答を評価することによって研究された(H K Singh, R P Rastogi, R C Srimal and B N Dhawan, Phytotherapy Research, Vol 2(2): 70-75,1988)。この研究において、バコサイドA及びBが、バコパ・モニエラの活性成分であって、亢進した精神力及び保持能力を生じさせることが結論された。
ブラミの伝統的な主張の確証を得るための調査が、記憶に関連する3つの応答である、習得、固定及び保持に対するこの植物のアルコール抽出物の効果をアルビノラットにおいて研究することにより、Central Drug Research Instituteにおいて行われた(Singh H K and Dhawan B N, "Neuropsychopharmacological effects of the Ayurvedic nootropic Bacopa monniera Linn(Brahmi)", Indian Journal of Pharmacology, Vol 29(5): S359-S365, 1997)。この研究において、バコサイドは、正常な健康男性ボランティアにおいて実施された調節性、薬理学的、及び毒性学的試験においても安全であることが発見された。この試験は、第1相臨床試験と名づけられた。バコパ抽出物が、ヒトボランティアに対して、二重盲検プラセボ対照および非クロスオーバー規制臨床試験(double blind placebo controlled and non-crossover regulatory clinical trial)において、単一及び複数用量で4週間の間投与された。バコサイドの促進効果の作用メカニズムは、亢進されたプロテインキナーゼ活性及び海馬におけるタンパク質レベルの増加によるものであった。この試験の他の結論としては、バコサイドが固定化により誘発されたストレス及びスコポラミンにより生じた逆行性健忘を軽減したということである。P A Thakurdesai, P L Kole及びA. N Nagappa(www. Pharmabiz.com/newsfeat/ feat112.com)は、標準化された抽出物を使用することが、所望の有効性を達成するために必要であることを強調した。
バコパ・モニエラ由来のバコサイドのヒトの健康における大いなる重要性及び能力を考慮すると、工業的生産に適した有効な方法に関する情報は文献中にはない。特許文献もバコサイドの有効な生産技術についての情報を開示していない。文献には、バコサイドを含有するバコパ・モニエラ抽出物の実験室規模での調製方法がいくつか記載されている。Chatterjeeらにより採用され(N Chatterjee, R.P. Rastogi & M.L.Dhar, Indian Journal of Chemistry, Vol 1, May 1963; Chatterjee N, Rastogi R P and Dhar, Indian Journal of Chemistry, Vol 3: 24, 1965)、Singhらによりさらに改変された(H K Singh, R P Rastogi, R C Srimal and B N Dhawan, Phytotherapy Research, Vol 2(2): 70-75, 1988)単離方法は、バコパ・モニエラの乾燥ハーブをアルコール抽出することを記載し、ここで、乾燥ハーブ材料は、最初に水で湿らされ、そしてアルコールで抽出され、これが減圧濃縮され、脱脂のために繰り返しベンゼンに浸される。ろ液はアルコールで60%濃度に希釈され、過剰の酢酸鉛で処理される。鉛塩はろ過され、残った鉛は亜硫酸水素でろ液から除去される。ろ液のpHは炭酸ナトリウムで6.4に調節され、50℃で3分の1の体積に真空濃縮され、ブタノール及び水の間で繰り返し分配される。ブタノール画分を真空濃縮すると、バコサイドA及びBを含む粉末が堆積する。そして、その粉末は、アルコールから無色の針状物として結晶化される。溶媒から除去することによって、追加の量のバコサイドをろ液から得て、残渣をアセトンに浸す。非常に冗長且つ時間がかかることは別としても、この方法は、(潜在的に発がん性である)ベンゼン及び(非常に毒性である)鉛塩の使用を含む。上記プロセスが残留する鉛を亜硫酸水素ガスで除去することを試みるにもかかわらず、高い効率を達成することが難しい気液物質移動が含まれることからして、完全な除去は疑わしい。これらの毒性化学物質の存在はたとえそれが痕跡量であったとしても、最終生成物の質を疑わしいものとするであろう。冗長且つ健康に有害であるため、この方法は、工業的生産まで規模を拡大するのには適さない。H K Singh及びB N Dhawanにより行われた試験で使用された方法においては、ブラミ抽出物のラット回避応答に対する効果を評価するために、空気乾燥された植物材料がソックスレー抽出装置により90%エタノールで抽出され、得られた抽出物は、ラットに給餌するために10%アカシアゴムと混合される(Journal of Ethanopharmacology, Vol 5: 205-214, 1982)。この試験においては、抽出物のバコサイド含量をモニターすることは試みられなかった。University of Madrasにおいてバコパ・モニエラの抗癌活性について実施された他の試験においては、バコサイド抽出法は、粉末化植物材料を95%エタノールに48時間浸漬し、抽出物を真空濃縮し、そして凍結乾燥によって乾燥させることを含む(V. Elangovan, S Govindasamy, N Ramamoorthy and K. Balasubramanian, "In vitro studies on the anticancer activity of Bacopa monniera, Fitoterapia Vol LXVI(3): 211-215, 1995)。抽出物のバコサイド濃度を測定することは試みられなかった。20〜30%のバコサイドA及びBを含む、標準化されたバコパ・モニエラ抽出物は、いくつかの商業的企業によって製造販売されているが、製造方法は開示されていない(Product Information Brochure of M/s Sabinsa Corporation, 121, Ethel Road West, Piscataway, NJ 08854, USA and M/s Himalaya USA, M/s Velvette International, Chennai, India, M/s Dalmia Industries Ltd, India)。
上記方法の間に遭遇する主な問題は、活性成分(バコサイド)が非常に吸湿性であるため、安定な最終生成物を乾燥した自由流動性粉末の形態で得ることが困難であることであった。
発明の目的
本発明の主要な目的は、ハーブであるバコパ・モニエラから非吸湿性の形態でバコサイドが濃縮された画分を調製するための改善された方法であって、従来の既知の方法の欠点を克服した方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ヘキサン、アセトン及びメタノールのような比較的無毒性の溶媒を用いてバコパ・モニエラからバコサイドが濃縮された画分を調製するための改善された方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、アセトンで脱脂ハーブを抽出することによって、バコパ・モニエラハーブの望ましくない成分を除去するための改善された方法を提供することにある。
本発明のなおさらに他の目的は、マンニトール、マルトデキストリン、β‐シクロデキストリン又はポリビニルアルコールなどの無毒性の安定化剤を添加することによって、バコサイド含有抽出物を安定化させるための改善された方法を提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、往復攪拌機を備えた向流「KARR」液液抽出カラムを用いてバコパ・モニエラ抽出物を精製するための改善された方法を提供することにある。
発明の要約
したがって、本発明は、ハーブであるバコパ・モニエラから安定なバコサイドが濃縮された画分を非吸湿性の形態で調製するための有効な方法を提供する。
発明の詳細な説明
本発明は、バーブであるバコパ・モニエラの抽出物から、安定なバコサイドが濃縮された画分を非吸湿性形態で調製するための改善された方法を提供し、該方法は以下のステップ:
(i)新たに収穫されたバコパ・モニエラハーブを37〜42℃の温度範囲のオーブン中で4〜6時間、乾燥させ;
(ii)ステップ(i)の乾燥ハーブを離解機中で粉にひき、そしてふるいにかけて、粉にひいたハーブを得て;
(iii)ステップ(ii)の粉にひいたハーブを、改変ソックスレー装置中でヘキサンで抽出してヘキサン抽出物を得て;
(iv)ステップ(iii)で形成されたヘキサン抽出物をソックスレー装置から取り出し、該ハーブを循環熱水で乾燥させ;
(v)ステップ(iv)の乾燥ハーブを、4〜8時間、アセトンで抽出して、望ましくない色及び非バコサイド成分を含むアセトン抽出物を得て;
(vi)ステップ(v)のアセトン抽出されたハーブを、メタノールで抽出して、バコサイドを含むメタノール抽出物を得て;
(vii)ステップ(vi)のメタノール抽出物を減圧濃縮して;
(viii)ステップ(vii)の濃縮メタノール抽出物を、攪拌しながらアセトンに徐々に添加して、粗製バコサイドを優先的に沈殿させ;
(ix)ステップ(viii)の粗製バコサイドを、Nutsche型真空ろ過装置中でろ過し、粗製バコサイド残渣を得て;
(x)ステップ(ix)の粗製バコサイド残渣を水で溶解し、水溶液を得て;
(xi)ステップ(x)の水溶液をn−ブタノールで抽出してn−ブタノール抽出物を得て;
(xii)ステップ(xi)のn−ブタノール抽出物をロータリー真空エバポレーター中、高度の真空下で濃縮して、バコサイドが濃縮された乾燥残渣を得て;
(xiii)ステップ(xii)の乾燥残渣を、攪拌しながら、2〜10部の水に溶解し、1〜5重量%の無毒性安定化剤を添加し、安定なバコサイド溶液を得て;そして、
(xiv)ステップ(xiii)の安定なバコサイド溶液を、90〜110℃の温度でスプレー乾燥し、自由流動性の安定且つ非吸湿性粉末の形態のバコサイドを得ること;
を含む。
本発明の実施態様においては、ステップ(ii)において、粉に引いたハーブの粒子サイズは、30〜40メッシュの範囲にある。
本発明の他の実施態様においては、ステップ(iii)において、乾燥バコパ・モニエラハーブは、薬物容器に熱水ジャケットが備えられた改変されたソックスレー抽出機において抽出される。
本発明のさらに他の実施態様においては、ステップ(iii)において、粉にひいたハーブがヘキサンで抽出されて、ハーブが脱脂される。
本発明のなおさらに他の実施態様においては、ステップ(iv)において、ハーブは、ジャケット中を循環する70〜75℃の温度範囲の熱水によって乾燥される。
本発明のもう一つの実施態様においては、ステップ(vii)において、バコサイドを含有する抽出物は、そのもとの体積の20分の1に濃縮される。
本発明の他のもう一つの実施態様においては、抽出物は、高度の真空下、45〜55℃の温度範囲で攪拌薄膜蒸留装置(agitated wiped film evaporator)を使用して濃縮される。
本発明のさらなる実施態様においては、ステップ(viii)において、過剰量のアセトンとともに攪拌することによって、濃縮メタノール抽出液から粗製バコサイドが沈殿させられる。
本発明の実施態様においては、メタノール抽出物及びアセトンの重量/重量比は、1:4〜1:10の範囲にある。
本発明の他の実施態様においては、ステップ(xi)において、n−ブタノールがバコサイド濃度を濃縮するための選択的溶媒として使用されて、それによってより高い生成物純度を得る。
本発明のさらに他の実施態様においては、ステップ(xi)において、バコパ・モニエラ抽出物は、往復攪拌機を備えた向流「KARR」液液抽出カラムを使用して有効に精製されることができる。
本発明のなおさらなる他の実施態様においては、ステップ(xiii)において、使用される無毒性の安定化剤は、マンニトール、マルトデキストリン、β‐シクロデキストリン及びポリビニルアルコールから成る群から選ばれる。
本発明のもう一つの実施態様においては、バコパ・モニエラ乾燥重量に対するバコサイドの収率は、1.5〜2.5%の範囲である。
本発明の他の実施態様においては、得られた粉末は、20〜30%のバコサイドA及びBを含む。
本発明のさらなる実施態様においては、上記粉末中のバコサイドのパーセンテージは、HPTLC分析によって推定される。
本発明の方法によれば、最初のステップは、新たに収穫されたハーブを、37〜42℃のトレイ型の乾熱オーブン中で4〜8時間乾燥することからなる。均一に乾燥するためには、穿孔処理された乾燥トレイ上に、2〜3インチの厚さの均一な薄い層でハーブを広げることに注意する。ハーブのサンプルは、水分含量について試験され、それは3.5〜5.5%であることが好ましい。乾燥ハーブを離解機中で粉末化する。得られた粗い粉末を30メッシュのふるいにかけ、大きすぎる材料を再び離解機へ戻す。粉末化された乾燥ハーブを改変されたソックスレー装置の薬物容器に、炭化水素溶媒「ヘキサン」とともに入れる。この溶媒は、望ましくない脂質、植物ワックス及び着色物質の一部を除去するその能力のために選ばれた。また、バコサイドは、完全にヘキサンに不溶性であり、植物材料中にそのまま残される。バコパ・モニエラハーブの完全な脱脂を達成するために、4〜8時間にわたって何回かの浸出(percolation)が行われる。抽出の完了後、溶媒の回収のためにハーブ抽出物が除去され、そして、70〜75℃の熱水を薬物容器ジャケットに通すことによって、バコパ・モニエラ層が乾燥される。次に、同じハーブの層を弱い極性溶媒「アセトン」によって4〜8時間、抽出する。バコサイドが不溶性であるアセトンによるハーブの2回目の抽出は、残留する望ましくない成分及び着色物質をハーブから最大限に除去するために実施される。抽出後、アセトン抽出物は、溶媒の回収のために除去され、上記の手順に従ってハーブの層が乾燥される。上記層は次に、バコサイド及び他の微量成分を溶解する極性の高い溶媒「メタノール」を使用してさらに4〜8時間抽出される。そして、メタノール抽出物をソックスレー装置から取り出し、45〜55℃のロータリー真空エバポレーター中で最初の体積の20分の1に真空濃縮される。バコサイドを含む濃縮された抽出物を、1〜4部のアセトンを含む容器に攪拌しながらゆっくりと添加し、バコサイドA及びBを他のアセトン不溶性物質とともに沈殿させた。スラリーをNutsche型真空ろ過装置を通してろ過し、溶媒を除去する。沈殿物を次に2〜10部の水に溶解する。この溶液を、極性が高く、水と混和しない溶媒で抽出し、バコサイドを溶媒相へ移す。我々は、n−ブタノールをこのステップのための溶媒として選んだ。それは、n−ブタノールがバコサイドに対する高い選択性の要求を満たし、且つ水と混和しないためである。ブタノール抽出物は、50〜55℃のロータリー真空エバポレーター中、高度な真空下で濃縮される。効果的に乾燥された物質は、容器中の2〜10部の水に攪拌しながら溶解され、β‐シクロデキストリン(1〜5%)が安定化剤として添加される。マンニトール、マルトデキストリン、ポリビニルアルコールのような他の安定化剤もまた、この目的に適している。攪拌を1〜2時間続ける。次に、溶液をスプレーノズルと生成物を集めるためのサイクロン装置を備えた乾熱スプレー乾燥機に入れる。空気及び溶液の流速並びに熱空気の温度は慎重に制御され、バコサイド混合物を薄黄色の、自由流動性のそして非吸湿性の粉末として得る。最終生成物中のバコサイドのパーセンテージは、Guptaらにより報告されたHPTLC法によって推定される(A P Gupta, S Mathur, M M Gupta & Sushil Kumar, Journal of Medicinal and Aromatic Plants, 20: 1052-1055, 1998)。本発明の方法によれば、20〜30%のバコサイドA及びBを含む生成物が得られる。バコパ・モニエラ乾燥重量に基づく生成物収率は、1.5〜2.5%の範囲である。バコパ・モニエラのこの標準化された抽出物は、かなり安定であり、栄養補助食品中へ製剤されるのに適している。
本発明の方法は、以下の実施例によって例解されるが、これらは本発明の範囲を限定するものと解するべきでない。以下の実施例はまた、本発明の具体的実施態様を例解する。
実施例1
CIMAP農場で栽培された1.0kgのバコパ・モニエラハーブを暗所、30℃において24時間、そして、42℃のトレイ型乾熱オーブン中で8時間乾燥した。オーブンの穿孔処理されたトレイ上に、ハーブを3インチの層で均一に広げた。乾燥後、ハーブサンプルの水分含量をチェックし、4.5%と評価した。乾燥ハーブを離解機中で粉末化し、粗い粉末を30メッシュサイズのふるいを通した。サイズの大きすぎる物質を離解機中に戻した。400グラムの粉末乾燥ハーブを、改変されたガラスソックスレー装置の薬物容器中に入れた。2.5リッターのヘキサンを再沸フラスコ中にとり、水浴上で加熱して溶媒を沸騰させ、溶媒のハーブ層中での循環を開始した。ソックスレー装置をこのようにして持続的に5時間作動させ、ハーブ材料を脱脂した。ヘキサン抽出物を溶媒の回収のために取り出した。70〜75℃の熱水をソックスレー装置の改変された薬物容器ジャケットを通して、残りの溶媒を蒸発させることによってハーブ層を乾燥させた。次に、2.5リッターのアセトン溶媒を再沸フラスコにとり、水浴上で加熱して、溶媒のハーブ層中での循環を開始した。ソックスレー装置を5時間作動させて、望ましくない成分及び着色物質をハーブから除去した。溶媒の回収のために、アセトン抽出物を再沸フラスコから取り出し、ハーブ層を上記と同じ方法で乾燥させた。乾燥後、2.5リッターのメタノール溶媒によってハーブ層の3回目の抽出を行った。ソックスレー装置を6時間作動させて、完全にバコサイドを溶解させた。そして、メタノール抽出物をソックスレー装置から取り出し、ロータリー真空エバポレーターに移して、溶媒を回収した。抽出物を約100mlの最終体積まで濃縮した。バコサイドを含む濃縮された抽出物を、400mlのアセトンを入れた容器に攪拌しながらゆっくりと加えて、バコサイドを他のアセトン不溶性物質とともに沈殿させた。Nutsche型真空ろ過装置中でスラリーをろ過し、溶媒を除去した。次に、沈殿を50mlの水に溶解した。そして、この溶液を5×15mlのn−ブタノールで抽出して、バコサイドを溶媒相へ移した。2つの相を分離し、ブタノール抽出物をロータリー真空エバポレーターへ移し、50〜55℃の温度において高度の真空下で濃縮した。バコサイドを含む、効果的に乾燥された物質(9.80グラム)を100mlの水に容器中で攪拌しながら溶解し、0.2グラムのβ‐シクロデキストリンを安定化剤として溶液に添加した。攪拌をさらに1.5時間続けた。次に、溶液をスプレーノズル及び生成物を集めるためのサイクロン装置を備えた乾熱スプレー乾燥機に入れた。サイクロン装置における熱空気の温度は、100〜110℃に維持した。最終生成物(7.80グラム)を、薄黄色の自由流動性且つ非吸湿性の粉末として回収した。生成物中のバコサイドAのパーセンテージは、HPTLC法によって推定した。5.0mgのサンプルを2mlのメタノールに溶解した。バコサイドA標準品とともにサンプルをTLCプレート(60F254、シリカゲル、Merck)に適用し、酢酸エチル:メタノール:蒸留水(60:14:10)で流した。プレートを8cmの高さまで展開し、プレートをバニリン‐硫酸試薬(バニリン:硫酸:酢酸エチル‐1g:5ml:5ml)に浸漬し、次いでプレートを110℃で15分間加熱することによってスポットを可視化した。青色のバコサイドAスポットを二重波長吸収‐反射モードを使用し、バックグラウンドを差し引いて、1×2の光スリットを使用して(高さ0.4mm×幅1.2mm:Shimadzu CS930デンシトメーター使用)、620nm及び430nmにおいてスキャンした。可変量のバコサイドAを使用してプロットした較正曲線を、サンプル中のバコサイドA含量%を推定するために使用した。本発明のこの方法によって、28%のバコサイドAを含む生成物が得られた。バコパ・モニエラ乾燥重量に基づく生成物の回収率は、1.95%であった。
実施例2
同じ方法を、35Kgの乾燥バコパ・モニエラハーブを用いるパイロットプラント規模で実施したが、ステンレススチールパイロットプラント装置を使用した。CIMAP農場で栽培された150Kgのバコパ・モニエラハーブを暗所、32℃で24時間乾燥させ、さらに乾熱トレイ型オーブン中、40〜42℃で8時間乾燥させて、最終水分含量4%とした。乾燥ハーブ材料を離解機中で粉にひいて、約30メッシュサイズとした。35Kgの乾燥ハーブ材料をステンレススチールのソックスレープラントの薬物容器中に負荷した。200リッターのヘキサン溶媒をポンプを用いて薬物容器中に入れ、完全にハーブ材料を浸漬した。2.0時間の接触時間の後、抽出物を再沸ケトル(抽出物の体積:165リッター)に流し込んだ。10psigのライン圧の蒸気を再沸ケトルのジャケット中に通し、ヘキサンを蒸留し、これを薬物容器中へ、ハーブ層よりも2インチ上のレベルとなるまで再びスプレーした。2回目の洗浄のためには、2.0時間の接触時間とした。3回目および4回目の洗浄を上記と同じ方法で行った。ヘキサンを蒸留によって抽出物から回収し、濃く着色した残渣は除いた。ハーブに付着した残った溶媒は、薬物容器ジャケット中の75℃の循環熱水によって回収した。ハーブ層を乾燥後、27℃の200リッターのアセトンを薬物容器にポンプを使用して入れ、乾燥した脱脂ハーブを完全に浸漬した。ハーブを2.0時間の接触時間で4回洗浄して、望ましくない成分および着色物質を除去した。アセトン抽出物を蒸留して溶媒を回収した。ハーブ層を上記と同じ方法で乾燥させた。乾燥後、200リッターのメタノールをポンプを使用して薬物容器中に入れた。ハーブを2.0時間の接触時間で4回洗浄して、バコサイドを溶解させた。ソックスレー装置の再沸ケトル中でメタノール抽出物を2分の1の体積に濃縮した。さらなる処理のために、濃縮物をステンレスチールの攪拌薄膜蒸留装置(WFE)へ移した。系を275ミリバールの真空下に保持した。テフロン(登録商標)ワイパーの回転速度を290rpmに設定し、60℃の熱水をエバポレータージャケット内で循環させた。WFE処理から、10.5リッターの濃縮抽出物が得られた。抽出物をその後、ゆっくりと45リッターのアセトンを入れた機械的攪拌機のステンレススチール容器に移した。溶液の攪拌を1時間続けた。そして、内容物を密閉したステンレススチール真空ろ過装置に移してアセトン溶媒を除去した。ろ過ケーキを取り除き、8リッターの水に溶解した。その後、溶液を往復攪拌機を備えた「KARR」液液抽出カラムに移した。水溶液を向流モードの液液抽出カラム中で10リッターのn−ブタノールと接触させ、バコサイドをブタノール相に移した。そして、5〜10トルの高度の真空下、温度45〜50℃において抽出物を濃縮するために、ブタノール相をステンレススチールの攪拌薄膜蒸留装置にポンプを使用して入れた。バコサイドを含む濃縮された物質(1.00kg)を、ステンレススチール容器中で4.0リッターの水に攪拌しながら溶解し、安定化剤として18グラムのβ‐シクロデキストリンを添加し、1.5時間攪拌した。次に、溶液を、スプレーノズルと生成物を集めるためのサイクロン装置を備えた乾熱スプレー乾燥機に入れた。サイクロンにおける熱い空気の温度は、100〜110℃に維持した。バコサイドを含む生成物(710グラム)を薄黄色の自由流動性且つ非吸湿性の粉末として得た。乾燥ハーブに基づく回収率は2.02%であった。生成物中のバコサイド含量は、HPTLC法により推定し、実施例1に例解された分析方法によれば、生成物中のバコサイドAのパーセンテージは26%であった。
発明の新規性
1. ベンゼン及び鉛塩のような有毒且つ潜在的に発がん性の化学物質を必要とする従来技術による方法とは異なり、改善された方法は、ヘキサン、アセトン及びメタノールなどの比較的無毒性の溶媒を使用することによって、バコパ・モニエラからバコサイドが濃縮された抽出物を製造することを達成する。
2. 改善された方法においては、ハーブの脱脂はベンゼンの代わりにヘキサンを使用することによって実施される。ヘキサンは、より低い沸点及び18%低い蒸発潜熱によって、方法にかかる加熱の費用をより低くし、そしてより重要なことは、ヘキサンの場合、残留溶媒のレベルが低くなる。
3. 改善された方法は、薬物容器に熱水ジャケットを備えた改変されたソックスレー抽出機を使用する。この変更は、第二の溶媒による抽出の開始前に、ハーブ層から残留する第一の溶媒を除去するために有用であり、したがって、同じ抽出系において複数の溶媒による抽出を可能とする。従来技術のいずれも、それらにおいて使用される抽出装置及び技術についての情報を提供していない。
4. バコサイドを含有するバコパ・モニエラから得られた抽出物が非常に吸湿性であり、乾燥することが非常に困難で、さらなる製剤化をきわめて困難且つ不正確なものとすることが観察されてきた。V Elangovanらにより報告された従来技術の方法は、彼らの実験的試験において使用するために、バコパ・モニエラの乾燥に凍結乾燥を使用した。乾燥技術としての凍結乾燥は、時間がかかり、非常に低い温度と10-3〜10-4ミリバールの高度の真空を作り出すことを必要とし、それは、非常に費用のかかる装置と非常にエネルギーを必要とする操作によって達成されなければならなかった。本発明の改善された方法は、最終生成物を非吸湿性で均一な粒子サイズの自由流動性粉末として得るための、より迅速で低コストの代替法として、安定化された抽出物のスプレー乾燥法を使用する。
5. 改善された方法におけるバコサイドを含有する抽出物の安定化は、医薬製剤中の賦形剤として十分に受け入れられている、マンニトール、マルトデキストリン、β‐シクロデキストリン、ポリビニルアルコールなどの無毒性の安定化剤の賢明な使用(1〜5%のレベル)によって達成される。バコパ・モニエラのバコサイド含有抽出物の安定化は、これまで報告されていない。
6. 従来技術による方法は、いやな苦い味を有する抽出物を生じた。それは、濃い緑色をしていた。バコパ・モニエラ抽出物は栄養補助食品及び健康食品を製剤するために使用されるため、抽出物が美味で色が薄いことは、味がよく外観の美しい最終製剤を達成するために最も重要なことである。本発明の方法は、選択的な溶媒を使用することによって、苦い味の成分を除去することができる。

Claims (13)

  1. ハーブであるバコパ・モニエラの抽出物からバコサイドが濃縮された画分を非吸湿性の形態で調製するための改善された方法であって、以下のステップ:
    (i)新たに収穫されたバコパ・モニエラハーブを37〜42℃の温度範囲のオーブン中で4〜6時間、乾燥させ;
    (ii)ステップ(i)の乾燥ハーブを離解機中で粉にひき、そしてふるいにかけて、粉にひいたハーブを得て;
    (iii)ステップ(ii)の粉にひいたハーブを、改変ソックスレー装置中でヘキサンで抽出してヘキサン抽出物を得て;
    (iv)ステップ(iii)で形成されたヘキサン抽出物をソックスレー装置から取り出し、該ハーブを循環熱水で乾燥させ;
    (v)ステップ(iv)の乾燥ハーブを、4〜8時間、アセトンで抽出して、望ましくない色及び非バコサイド成分を含むアセトン抽出物を得て;
    (vi)ステップ(v)のアセトン抽出されたハーブを、メタノールで抽出して、バコサイドを含むメタノール抽出物を得て;
    (vii)ステップ(vi)のメタノール抽出物を減圧濃縮して;
    (viii)ステップ(vii)の濃縮メタノール抽出物を、攪拌しながらアセトンに徐々に添加して、粗製バコサイドを優先的に沈殿させ;
    (ix)ステップ(viii)の粗製バコサイドを、Nutsche型真空ろ過装置中でろ過し、粗製バコサイド残渣を得て;
    (x)ステップ(ix)の粗製バコサイド残渣を水で溶解し、水溶液を得て;
    (xi)ステップ(x)の水溶液をn−ブタノールで抽出してn−ブタノール抽出物を得て;
    (xii)ステップ(xi)のn−ブタノール抽出物をロータリー真空エバポレーター中、高度の真空下で濃縮して、バコサイドが濃縮された乾燥残渣を得て;
    (xiii)ステップ(xii)の乾燥残渣を、攪拌しながら、2〜10部の水に溶解し、1〜5重量%の無毒性安定化剤を添加し、安定なバコサイド溶液を得て;そして、
    (xiv)ステップ(xiii)の安定なバコサイド溶液を、90〜110℃の温度でスプレー乾燥し、自由流動性の安定且つ非吸湿性粉末の形態のバコサイドを得ること;
    を含み、ここでステップ(xiii)において使用される無毒性安定化剤が、マンニトール、マルトデキストリン、β‐シクロデキストリン及びポリビニルアルコールから成る群から選ばれる、前記方法。
  2. ステップ(ii)において、上記粉にひかれたハーブの粒子サイズが、30〜40メッシュの範囲にある、請求項1に記載の方法。
  3. ステップ(iii)において、上記乾燥バコパ・モニエラハーブが、薬物容器に熱水ジャケットが取り付けられた改変ソックスレー抽出機中で抽出される、請求項1に記載の方法。
  4. ステップ(iii)において、上記粉にひかれたハーブを脱脂するために、該ハーブがヘキサンで抽出される、請求項1に記載の方法。
  5. ステップ(iv)において、上記ハーブが、上記ジャケット中を循環する、70〜75℃の温度範囲の熱水によって乾燥される、請求項1に記載の方法。
  6. ステップ(vii)において、バコサイドを含有する上記抽出物が、そのもとの体積の20分の1に濃縮される、請求項1に記載の方法。
  7. 上記抽出物が、高度の真空下、45〜55℃の温度範囲において、攪拌薄膜蒸留装置を使用して濃縮される、請求項6に記載の方法。
  8. ステップ(viii)において、粗製バコサイドが、過剰量のアセトンとともに攪拌することによって、濃縮メタノール抽出物から沈殿させられる、請求項1に記載の方法。
  9. 上記メタノール抽出物とアセトンの重量/重量比が、1:4〜1:10の範囲にある、請求項8に記載の方法。
  10. ステップ(xi)において、バコサイドの濃度を濃縮し、それによってより高い生成物純度を得るための選択的溶媒として、n−ブタノールが使用される、請求項1に記載の方法。
  11. バコパ・モニエラの乾燥重量に対するバコサイドの回収率が、1.5〜2.5%の間の範囲である、請求項1に記載の方法。
  12. 得られた上記粉末が、20〜30%のバコサイドAを含む、請求項1に記載の方法。
  13. 上記粉末中のバコサイドの上記パーセンテージが、HPTLC分析によって推定される、請求項12に記載の方法。
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