JP4468686B2 - 胃瘻カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、胃瘻に装着される胃瘻カテーテルに関する。
健康障害などを抱え、自発的に栄養を経口摂取できない患者に対しては、点滴を利用して栄養を摂取させたり、患者の鼻から消化管にかけてチューブを通して、栄養を摂取させたりすることが知られている。ところが、このような方法による栄養摂取は、患者に対して苦痛を強いることが多い。このため、近年では、内視鏡を用いて、患者の腹部に瘻孔(胃瘻)を造設し、この瘻孔に胃瘻カテーテルを装着し、胃瘻カテーテルを通じて栄養を摂取する手法を採るケースが多くなっている。
瘻孔を利用した栄養摂取に用いられる胃瘻カテーテルは、栄養剤が通流するカテーテル本体と、カテーテル本体の先端に取り付けられ、胃内腔に留置されるバンパーとを備えている。バンパーは、カテーテル本体及び瘻孔よりも大径に形成されており、胃瘻カテーテルが瘻孔から容易に引き抜かれることを防止している(例えば、非特許文献1参照)。
ここで、この種の胃瘻カテーテルは、使用によって劣化などが生じるために、所定の期間ごとに交換する必要がある。交換の際には、内視鏡を利用する場合もあるが、胃瘻カテーテルを経皮的に引き抜くことが多い。
「ナースのための消化器内視鏡マニュアル」、学研、2003年8月、p.192‐207
しかしながら、胃瘻カテーテルを経皮的に引き抜こうとすると、引き抜き防止のために設けられているバンパーが胃壁に引っ掛ってしまうので、バンパーを瘻孔から引き抜くためには、バンパーを胃壁に押し当てて、縮径変形させる必要があり、この作業には熟練を要した。
この発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は、胃瘻カテーテルを簡単に抜去できるようにすることである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の胃瘻カテーテルは、体内と体外とを連通可能な連通孔を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の先端部に設けられ、前記カテーテル本体よりも大径な部分を有するバンパーと、前記バンパーに引張力を作用すべく前記バンパーに係合する線材とを備え、前記バンパーは貫通孔を含む脆弱部を有し、前記線材は、前記カテーテル本体を通るとともにその一部が前記カテーテル本体の体外側に引き出され、自身の前記一部が前記カテーテル本体から引っ張られたときに、前記引張力により前記バンパーが前記脆弱部から破壊されて縮径方向に変形しやすくなるように前記貫通孔に挿通されていることを特徴としている。
この胃瘻カテーテルでは、バンパーに線材を係合させ、かつ線材の一部がカテーテル本体から外側に引き出されているので、線材を引っ張ると、バンパーがカテーテル本体の方向、つまりバンパーの外径が縮径するような方向に引っ張られる。これにより、バンパーは、変形や、破壊を起こし、結果的に瘻孔から引き抜きやすくなる。
また、本発明の他の胃瘻カテーテルは、体内と体外とを連通可能な連通孔を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の先端部に設けられ、前記カテーテル本体よりも大径な部分を有するバンパーと、前記バンパーに引張力を作用すべく前記バンパーに係合する線材とを備え、前記バンパーは脆弱部を有し、前記線材の一端側は、前記脆弱部の少なくとも一部を囲うループを形成するように引き回されて結ばれ、前記線材は、前記カテーテル本体を通るとともにその他端側が前記カテーテル本体の体外側に引き出され、自身の前記他端側がカテーテル本体から引っ張られたときに、前記線材の一端側が前記引張力により前記脆弱部の少なくとも一部を破壊して、前記バンパーを縮径方向に変形しやすくすることを特徴としている。
また、上記の胃瘻カテーテルにおいて、前記脆弱部は、前記バンパーの抜去方向に沿うように設けられていることがより好ましい。
この胃瘻カテーテルでは、脆弱部がバンパーの抜去方向に沿って設けられているので、この脆弱部からバンパーを変形させたり、破壊させたりすると、バンパーの外径が小さくなりやすい。
また、上記の胃瘻カテーテルにおいて、前記カテーテル本体の外面を補強する補強部材を、前記カテーテル本体において瘻孔を貫通する部分の少なくとも一部に設けたことがより好ましい。
この胃瘻カテーテルでは、補強部材が設けられているので、線材を引っ張った際に、カテーテル本体において瘻孔を貫通する部分の外側に線材が露出することが防止される。
また、上記の胃瘻カテーテルにおいて、前記カテーテル本体に、前記線材を挿通させる挿通孔が設けられていることがより好ましい。
この胃瘻カテーテルは、ダブルルーメンのカテーテル本体を用いるので、線材と栄養剤などとを確実に分離できる。
また、上記の胃瘻カテーテルにおいて、前記線材は、前記カテーテル本体の基端から先端に至る間で、前記カテーテル本体を内側から外側に向かって穿通していることがより好ましい。
この胃瘻カテーテルは、カテーテル本体の途中から線材が外側に引き出されるので、フィーディングチューブなどの着脱が容易になる。また、胃瘻カテーテルの製造が容易になる。
また、上記の胃瘻カテーテルにおいて、前記線材は、前記バンパーの外面に係合することがより好ましい。
この胃瘻カテーテルでは、線材が、バンパーの外面を通るように係合するので、バンパーを縮径する方向に引張力を作用させやすい。
また、上記の胃瘻カテーテルにおいて、前記バンパーは、前記カテーテル本体側の基部から延設される端部に開口を有し、前記端部には、前記線材を係合可能に切り欠かれていることがより好ましい。
この胃瘻カテーテルによれば、カテーテル本体から遠い位置にある端部に線材が確実に係合されるので、バンパーを縮径させるような方向に引張力を作用させやすい。
また、上記の胃瘻カテーテルにおいて、前記カテーテル本体の外側に引き出された線材を前記カテーテル本体に固定する固定手段を備えることがより好ましい。
この胃瘻カテーテルでは、カテーテル本体から外側に引き出されている線材をカテーテル本体に固定することで、通常使用時に線材が引かれることを防止する。また、フィーディングチューブの着脱や、清掃などが容易になる。
この発明によれば、バンパーに引張力を作用させるような線材を備え、この線材がカテーテル本体の一部を挿通して外側に引き出されているので、胃瘻カテーテルの抜去時にバンパーの変形や破壊を容易に行えるようになる。したがって、胃瘻カテーテルを抜去しやすくなる。
また、バンパーに脆弱部を設け、この脆弱部からバンパーを変形、破壊させるようにしたので、胃瘻カテーテルを抜去しやすくなる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、胃瘻カテーテル1は、患者の腹壁W1と胃壁W2との間に形成した瘻孔(胃瘻)W3に装着される。その構成は、瘻孔W3を貫通するカテーテル本体2と、カテーテル本体2の先端部2aの外周面に取り付けられ、胃内腔に留置されるバンパー(抜落防止部材)3と、バンパー3よりもカテーテル本体2の基端部2b側に設けられた補強部材4と、バンパー3に係合する線材5と、線材5の一端をカテーテル本体2に固定する固定手段6とを含んで構成されている。なお、この胃瘻カテーテル1は、軸線C1を有し、この軸線C1に対して回転対称な形状を有している。
図1に示すように、カテーテル本体2は、瘻孔W3よりも小さい外径を有している。その内部には、胃内腔と体外とを連通可能にする連通孔7が、長さ方向に沿って設けられている。ここで、カテーテル本体2の先端部2aは、胃内腔に挿入され、基端部2bは、体外に留置される。さらに、図3に詳細に示すように、カテーテル本体2には、連通孔7と平行に、連通孔7よりも小径の挿通孔8が設けられている。この挿通孔8には、線材5が挿通されている。なお、連通孔7及び挿通孔8は、カテーテル本体2の先端部2aの端面と、基端部2bの端面のそれぞれに開口を有している。
図1から図3に示すように、バンパー3は、ドーム形状を有し、その天頂部分(基部)10には、カテーテル本体2が接着される開口10aを備えている。また、天頂部分10から図2において下方に延設されるバンパー3の端部(先端部)11には、開口10aよりも径の大きい開口11aが形成されている。そして、この端部11の近傍には最も外径が大きくなる部分がある。さらに、バンパー3の外面3a側には、開口10aの周縁部から端部11に至るまで、凹溝12が形成されており、この部分のバンパー3の壁部3cは他の部分に比べて肉薄になっている。この凹溝12の幅は、線材5と係合可能な大きさである。また、凹溝12の長さ方向は、平面視で開口10aの径方向に沿う方向であり、言い換えると、バンパー3の抜去方向(胃瘻カテーテル1の軸線C1に平行な方向)に沿うような方向である。さらに、凹溝12の底部12aには、バンパー3を外面3aから内面3aに貫通する貫通孔13が、凹溝12の長さ方向に沿って、かつ所定の間隔で複数形成されている。この凹溝12及び貫通孔13は、後に説明する胃瘻カテーテル1の抜去時にバンパー3を破壊させる脆弱部を形成している。なお、開口10aの周縁部において、凹溝12に連なる部分10bは、線材5が挿通可能に切り欠いてある。また、端部11において、凹溝12が形成されている部分11bも、切り欠いてある。
補強部材4は、カテーテル本体2の先端部2aで、バンパー3の取り付け位置よりも基端部2b側に取り付けられている。この補強部材4は、カテーテル本体2の外周を覆っており、その長さ(高さ)は、瘻孔W3の孔長以下である。また、補強部材4の厚さは、瘻孔W3への挿入を妨げない程度であり、カテーテル本体2の表面から出っ張らないように設けられている。なお、この補強部材4は、線材5が瘻孔W3に直接当たることを防止する役割を有している。
線材5は、ポリアミド樹脂や、金属から製造されている。この線材5は、カテーテル本体2の挿通孔8を挿通しており、一端部5aがカテーテル本体2の基端部2b側の開口から外部に引き出されている。一方、カテーテル本体2の先端部2a側の開口から引き出された線材5は、バンパー3の外面3a及び内面3bを通るようにしてループ状に結ばれている。具体的には、線材5は、バンパー3の開口10aの切り欠かれた部分10bを内側から挿通し、バンパー3の外面3aに引き出され、凹溝12に沿って、端部11の切り欠かれた部分11bまで引き回される。さらに、切り欠かれた部分11bからバンパー3内に折り返されて、バンパー3の開口10a近傍で、カテーテル本体2から引き出された部分に結び付けられる。線材5の結び目15は、例えば、八の字結びなどが用いられる。なお、線材5を結び付ける代わりに、溶着や接着しても良い。
固定手段6は、接着剤が塗布されたテープからなり、カテーテル本体2から引き出された線材5の一端部5aを、カテーテル本体2に留めるために用いられる。なお、固定手段6は、線材5の先端を隠すようにカテーテル本体2に取り付けられることが好ましい。また、このような固定手段6は、瘻孔W3の造設時に装着される胃瘻カテーテル1にのみ設けることが望ましい。
このような構成を有する胃瘻カテーテル1を、瘻孔W3から抜去するときには、固定手段6を取り外し、線材5の一端部5aをカテーテル本体2から引き離す。この際に、固定手段6が取り外し不可能である場合には、線材5のうち、カテーテル本体2と固定手段6との間で露出している部分を切る。
次に、線材5をカテーテル本体2から引き抜くようにして引っ張る。これにより、バンパー3は、線材5のループ部分によって、カテーテル本体2側に引っ張られる。すなわち、凹溝12及び端部11の切り欠かれた部分11bには、カテーテル本体2の先端部2aの開口を支点とする引張力が作用する。これにより、凹溝12及びその近傍が、軸線C1に向かって縮径するように、変形させられる。ここにおいて、カテーテル本体2から最も離れた位置にある切り欠かれた部分11bには、最も大きな引張力が作用するので、切り欠かれた部分11bと、これに隣り合う貫通孔13との間の壁部3c(図3参照)が線材5によって破壊される。このようにして、端部11の一部が破壊されると、バンパー3は縮径方向に変形しやすくなると共に、破壊された部分と、これに近接する貫通孔13との間の壁部3cも破壊されやすくなる。そして、さらに線材5を引っ張ると、凹溝12に沿ってバンパー3が破壊される。
このようにしてバンパー3を凹溝12に沿って、つまり抜去方向に沿うように破壊した後に、カテーテル本体2を引き抜くと、バンパー3の外径が瘻孔W3の内径以下に変形させられ、胃瘻カテーテル1が瘻孔W3から抜去される。
この実施の形態によれば、バンパー3に係合させてある線材5を引っ張って、バンパー3の一部を縮径方向に変形させると共に、脆弱部を破壊させるようにしたので、胃瘻カテーテル1を抜去するときのバンパー3の外径を容易に小さくすることができる。このため、胃瘻カテーテル1を簡単に抜去できる。ここにおいて、バンパー3に凹溝12を形成したり、端部11の一部を切り欠いたりし、ここに線材5を引っ掛けるようにして係合させているので、線材5の位置ずれが防止され、バンパー3の所定位置を確実に変形、破壊させることができる。さらに、線材5が、バンパー3の開口10a及び開口11aを通り、凹溝12に沿ってバンパー3を一周するように設けられているので、バンパー3から抜け落ちることはない。
また、バンパー3の凹溝12や、凹溝12に沿って形成した貫通孔13は、抜去時のバンパー3の変形、破壊を容易ならしめる脆弱部となるので、バンパー3に引張力が作用したときに、バンパー3を破壊しやすい。ここにおいて、端部11の切り欠かれた部分11bは、バンパー3の壁部3cが破壊するきっかけを作る役割も担っている。
さらに、カテーテル本体2に補強部材4を取り付けてあるので、線材5を引っ張った際に、カテーテル本体2の先端部2a側が一部破断しても、線材5が瘻孔W3の内壁に直接に接触することを防止できる。
そして、胃瘻カテーテル1を使用している間には、線材5の一端部5aをカテーテル本体2に固定するようにしたので、胃瘻カテーテル1を通常使用している間に線材5が引っ張られることはない。
なお、貫通孔13及び凹溝12からなる脆弱部を、バンパー3の開口10aに対して放射状に複数設け、複数の脆弱部の少なくとも1つに線材5を係合させても良い。このような場合であっても、線材5によってバンパー3の一部を破壊することができるので、胃瘻カテーテル1の抜去が容易になる。
また、線材5は、最初にバンパー3内を通った後に、切り欠かれた部分11bで外側に向かって折り返され、凹溝12に沿って開口10a近傍まで引き回され、切り欠かれた部分10bからバンパー3内に戻っても良い。
次に、この発明の第2の実施の形態について詳細に説明する。なお、第一の実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図4に示すように、この実施の形態では、バンパー3の基部10側の開口10aの周縁部から、端部11にかけて配列されている貫通孔13のそれぞれに、線材5を挿通させている。図4の例では、5つの貫通孔13のそれぞれに線材5を挿通させている。さらに詳細には、カテーテル本体2の先端部2aから引き出された線材5は、開口10a側の切り欠かれた部分10bをバンパー3の内面3bから外面3aに向かって挿通する。さらに、隣りの貫通孔13をバンパーの外面3aから内面3bに向かって挿通する。このようにして、バンパー3の外面3aと内面3bとを交互に通りつつ、切り欠かれた端部11bまで引き回された後に、この端部11bで折り返され、再度、各貫通孔13を、前記とは逆の方向(例えば、開口10aに最も近い貫通孔13であれば、内面3bから外面3aに向う方向)に挿通し、カテーテル本体2の先端部2a近傍において結ばれる。
このような胃瘻カテーテル1を抜去する際には、線材5の一端部5a(図1参照)を引っ張る。これにより、線材5は、バンパー3を縮径方向に引っ張りつつ、壁部3cを破断するように作用する。例えば、切り欠かれた端部11bと、これに隣り合う貫通孔13との間の壁部3cは、バンパー3の外面3a及び内面3b、並びに切り欠かれた端部11bに引き回された線材5によって破断される。
この実施の形態によれば、線材5でバンパー3に縮径方向に変形させるような引張力を付与しつつ、バンパー3の所定位置を破断させるので、カテーテル本体2を引っ張ったときに、バンパー3の外径が容易に小さくなり、胃瘻カテーテル1の抜去を簡単に行える。
次に、この発明の第3の実施の形態について詳細に説明する。なお、前記の各実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図5に示すように、この実施の形態における胃瘻カテーテル30は、連通孔7を有する円筒形状のカテーテル本体32と、カテーテル本体32の先端部32aの外周面に取り付けられたバンパー33と、補強部材4と、カテーテル本体32の連通孔7内を挿通する線材5と、固定手段6とを備えている。
バンパー33は、中空のドーム形状を有し、その天頂部分(基部)40にカテーテル本体32の先端部32aに密着する開口40aを備え、端部(先端部)41には開口41aが形成されている。また、開口40aの周縁部から端部41に至る外面33a側には、バンパー3の抜去方向に沿うように凹溝42が形成されている。この凹溝42は、線材5と係合可能になっており、凹溝42の開口40a側、及び端部41側のそれぞれには、切り欠かれた部分40b、及び切り欠かれた部分41bが形成されている。さらに、凹溝42は、線材5の一端部5aが引っ張れた際に、線材5によってバンパー33の壁部33cが破壊されるような深さを有している。そして、この凹溝42が、バンパー33を破壊可能な肉薄の脆弱部である。
線材5は、開口40aの周辺の切り欠かれた部分40bから、バンパー33の外面33a側に引き出され、凹溝42に沿って端部41の切り欠かれた部分41bまで引き回された後に、バンパー33内に折り返され、カテーテル本体32の先端部32a側で結ばれるようなループを形成している。
この胃瘻カテーテル30では、線材5を引っ張ると、バンパー33を縮径方向に変形させるような引張力が凹溝42に作用し、バンパー33の壁部33cが凹溝42に沿って破壊する。
したがって、カテーテル本体2を引っ張った際に、バンパー33を容易に縮径できるので、胃瘻カテーテル30を簡単に抜去できる。
ここにおいて、図6に示すように、線材5を開口40近傍でバンパー43を穿通させても良い。具体的には、最初にバンパー43の内側を通ってから、切り欠かれた部分41bで折り返し、凹溝42を通らせた後に、開口40a近傍でバンパー3内側に向かって穿通し、結び目15によってループを形成する。また、これとは別に、最初に開口40aの近傍を内側から外側に向かって穿通してから、凹溝42を通って端部41で折り返し、バンパー43の内側を取ってループを形成しても良い。なお、バンパー43は、開口40aの周縁部に切り欠かれた部分を有しない他は、図5に示すバンパー33と同様の構成を有している。
このようにして線材5をバンパー43に係合させると、線材5によってバンパー43の一部を破壊させることができるので、胃瘻カテーテルの抜去が容易になる。さらに、開口40の周縁部の一部を切り欠く必要がないので、製造が容易になる。
さらに、図7に示すように、線材5をカテーテル本体32の壁部32cを挿通させても良い。具体的には、線材5をバンパー43の内側から端部41で折り返し、凹溝42に沿って外面33aを這うように引き回した後に、カテーテル本体32の壁部32cを穿通させ、カテーテル本体32内で結んで、ループを形成しても良い。ここにおいて、カテーテル本体32側の穿通位置は、補強部材4とバンパー43の取り付け位置との間である。
この胃瘻カテーテルでは、線材5を引っ張ると、カテーテル本体32の先端部32aも含めてバンパー43が軸線C1に向かって縮径させられるように引っ張られる。そして、凹溝42が形成されている壁部43cが線材5によって破壊されるので、図5の場合と同様に、胃瘻カテーテルを簡単に抜去することができる。
次に、この発明の第1の参考例について詳細に説明する。なお、前記の各実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図8に示すように、この参考例における胃瘻カテーテル50は、カテーテル本体32と、カテーテル本体32の先端部32aに設けられたバンパー53と、線材5と、補強部材4と、固定手段6とを備えている。
バンパー53は、中空のドーム形状を有し、その天頂部分(基部)60には、カテーテル本体32の先端部32aの外周面に密着する開口60aを備えている。また、天頂部分60から延設される端部(先端部)61には、開口61aが形成されている。
線材5は、カテーテル本体32の先端部32aから基端部32bに至るまでの間で、かつ瘻孔W3(図1参照)よりも体外側に相当する位置において、カテーテル本体32の壁部32cを穿通している。そして、穿通部分において線材5は、一端部5a側、つまりカテーテル本体32の外面側が、基端部32bにあり、内面側が先端部32aに向かうように、壁部32cに対して斜めに傾斜している。
また、連通孔7を通って、先端部32a側の開口から、バンパー53内に導かれた線材5は、切り欠かれた端部61bから外面53aに向かって折り返されている。そして、線材5の他端部は、バンパー53の外面53aで、かつ端部61の近傍から、内面53bに向かって穿通し、バンパー53の内側で結び目15が形成されている。この結び目15は、線材5の他端部がバンパー53から抜け落ちることを防止している。
この胃瘻カテーテル50では、線材5の一端を引っ張ると、バンパー53において線材5が穿通されている部分の近傍と、線材5が引き回されている端部61とが、縮径方向に変形させられる。したがって、胃瘻カテーテル50が抜去しやすくなる。
ここにおいて、図8に破線で示すように、線材5は、開口60aの周縁部及びその近傍を、外面53aから内面53bに向かって穿通しても良い。このようにすると、線材5とバンパー53とが係合する領域が増えるので、バンパー53の広い領域を線材5によって直接的に変形させることが可能になる。また、図8に破線で示すように、開口60aから端部61に至るまでの間、例えば、バンパー53の外径が最も大きくなる部分において、バンパーの外面53aから内面53bに向かって穿通させても良い。
なお、線材5の材質や径と、バンパー53の壁部の厚さを調整することで、バンパー53を線材5に沿って、端部61から穿通部分に至るまで破壊させることも可能である。このような場合であっても、バンパー53の外径を小さくすることができるの、胃瘻カテーテル50を抜去しやすくなる。また、線材5の抜け落ち防止手段として、結び目15の代わりに、板状又は棒状の部材を線材5の他端部に取り付けたり、線材5の他端部をバンパー53の内面53bに溶着させたりしても良い。
次に、この発明の第2の参考例について詳細に説明する。なお、前記の各実施の形態と同一の構成要素には同じ符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図9に示すように、この参考例における胃瘻カテーテル70は、カテーテル本体32と、カテーテル本体32の先端部32aに取り付けられたバンパー73とを備えている。
バンパー73は、ドーム形状を有し、その天頂部分(基部)80には、カテーテル本体32の外周面に当接する開口80aを備えている。また、端部(先端部)81には、開口81aが形成されている。また、外面73a側には、開口80aの周縁部から端部81に至るまで、抜去方向に沿うように、凹溝82が形成されている。この凹溝82は、バンパー73の壁部73cを他の部分に比べて肉薄になっている。さらに、凹溝82の底部82aには、所定の間隔でバンパー73の外面73aから内面73bまで貫通する貫通孔83が、凹溝82の長さ方向に沿って複数設けられている。なお、この凹溝82及び貫通孔83が脆弱部を形成している。
この胃瘻カテーテル70を抜去する際は、カテーテル本体32を瘻孔W3から抜き出すように引っ張る。この際に、バンパー73は、凹溝82及びその近傍が大きく変形して、全体として外径が小さくなる。さらに、バンパー73の変形に伴い、隣り合う貫通孔83の間の壁部73cが破断し、バンパー73が凹溝82に沿って破壊される。
このように、この参考例では、線材(図1参照)を備えない場合でも、バンパー73を変形及び破壊させるので、胃瘻カテーテル70の抜去が容易になる。ここにおいて、バンパー73は、貫通孔83を設けずに、凹溝82のみを有しても良い。また、凹溝82を設けずに、貫通孔83と同様に配列させた貫通孔のみを有しても良い。この場合に、バンパー73は、凹溝82や貫通孔を中心に大きく変形することで抜去を容易にする。また、凹溝82の深さや、幅の大きさや、貫通孔の大きさを調整することで、脆弱部からバンパー73を破壊させることもできる。
なお、この発明は、前記の各実施の形態に限定されずに広く応用できる。
例えば、バンパー3は、凹溝12を有さずに、貫通孔13のみを有しても良い。また、凹溝12又は貫通孔13の少なくとも一方を有するバンパー3に係合する線材5は、前記第1の参考例のように、バンパー3を穿通し、内面3aに結び目15を形成することでバンパー3に係止されても良い。
脆弱部は、バンパー3,33,43,53,73の材質を異ならせた部分から構成しても良く、このような部分と、溝や貫通孔(例えば、図2に示す凹溝12や、貫通孔13)とを組み合わせも良い。また、凹溝は、V溝などの所定の形状の弱め線にすることができる。
さらに、複数の脆弱部を開口(例えば、図3の開口10a)から放射状に設けた場合には、1つの脆弱部を貫通孔13のみにし、他の脆弱部を凹溝12のみにするなど、異なる脆弱部であっても良い。
バンパー3,33,43,53,73に引張力を作用させるために用いられる手段は、線材5に限定されずに、帯状の部材であっても良い。
バンパー3,33,43,53,73は、カテーテル本体2,32と胃内腔との連通を妨げない形状であれば良く、前記のドーム型に限定されない。
本発明の実施の形態における交換用胃瘻カテーテルの模式図である。 バンパーの斜視図である。 本発明の実施の形態における胃瘻カテーテルの断面図である。 本発明の実施の形態における胃瘻カテーテルの断面図である。 本発明の実施の形態における胃瘻カテーテルの断面図である。 本発明の実施の形態における胃瘻カテーテルの断面図である。 本発明の実施の形態における胃瘻カテーテルの断面図である。 本発明の参考例における胃瘻カテーテルの断面図である。 本発明の参考例における胃瘻カテーテルの断面図である。
符号の説明
1,30,50,70 胃瘻カテーテル
2,32 カテーテル本体
2a,32a 先端部
3,33,43,53,73 バンパー
3a,33a,53a,73a 外面
3c 壁部(肉薄な部分)
4 補強部材
5 線材
6 固定手段
7 連通孔
8 挿通孔
11,41,61,81 端部
11a,41a,61a,81a 開口
11b,41b,61b,81b 切り欠かれた部分
12,42,82 凹溝(脆弱部)
13,83 貫通孔(脆弱部)
C1 軸線
W1 腹壁
W2 胃壁
W3 瘻孔

Claims (9)

  1. 体内と体外とを連通可能な連通孔を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の先端部に設けられ、前記カテーテル本体よりも大径な部分を有するバンパーと、前記バンパーに引張力を作用すべく前記バンパーに係合する線材とを備え、
    前記バンパーは貫通孔を含む脆弱部を有し、
    前記線材は、前記カテーテル本体を通るとともにその一部が前記カテーテル本体の体外側に引き出され、自身の前記一部が前記カテーテル本体から引っ張られたときに、前記引張力により前記バンパーが前記脆弱部から破壊されて縮径方向に変形しやすくなるように前記貫通孔に挿通されていることを特徴とする胃瘻カテーテル。
  2. 体内と体外とを連通可能な連通孔を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の先端部に設けられ、前記カテーテル本体よりも大径な部分を有するバンパーと、前記バンパーに引張力を作用すべく前記バンパーに係合する線材とを備え、
    前記バンパーは脆弱部を有し、
    前記線材の一端側は、前記脆弱部の少なくとも一部を囲うループを形成するように引き回されて結ばれ、
    前記線材は、前記カテーテル本体を通るとともにその他端側が前記カテーテル本体の体外側に引き出され、自身の前記他端側がカテーテル本体から引っ張られたときに、前記線材の一端側が前記引張力により前記脆弱部の少なくとも一部を破壊して、前記バンパーを縮径方向に変形しやすくすることを特徴とする胃瘻カテーテル。
  3. 前記脆弱部は、前記バンパーの抜去方向に沿うように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の胃瘻カテーテル。
  4. 前記カテーテル本体の外面を補強する補強部材を、前記カテーテル本体において瘻孔を貫通する部分の少なくとも一部に設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル。
  5. 前記カテーテル本体に、前記線材を挿通させる挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル。
  6. 前記線材は、前記カテーテル本体の基端から先端に至る間で、前記カテーテル本体を内側から外側に向かって穿通していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル。
  7. 前記線材は、前記バンパーの外面に係合することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル。
  8. 前記バンパーは、前記カテーテル本体側の基部から延設される端部に開口を有し、前記端部には、前記線材を係合可能に切り欠かれていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル。
  9. 前記カテーテル本体の外側に引き出された線材を前記カテーテル本体に固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル。
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