JP4468570B2 - レール用のボルト緊解機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レールを枕木に固定するボルトの締結と締結解除を行うレール用のボルト緊解機に係り、特にトルク制御を可能としたレール用のボルト緊解機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道用のレールをコンクリート枕木に固定するためにボルトが用いられているが、このボルトの締結と締結解除を行うための手段としてインパクト式のボルト緊解機が用いられている。
【0003】
インパクト式のボルト緊解機は、出力軸の先端にソケットを装着し、例えば三相交流モータの駆動により前記出力軸を例えば毎分1500回程度打撃してボルトの締結を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなインパクト式のボルト緊解機を用いてレール固定用のボルトを締結する際、ボルトの締結トルク管理が全くできないため、熟練した作業者の勘に頼って各ボルトの締め付け力を一定にしていた。
【0005】
そのため、ボルトの締め付け力を管理できるボルト緊解機、すなわちトルク管理のできるボルト緊解機が要望されていた。
【0006】
本出願に係る発明の目的は、1つの電動モータを駆動源として大型化を招来することなくトルク管理のできるレール用のボルト緊解機を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的を実現するレール用のトルク緊解機の第1の構成は、電動モータの回転をトルク制御機を介して出力する駆動部と、前記駆動部からの駆動力により、レール用のボルトを緊解のためのソケットが装着される出力軸を外筒に対して軸方向に移動可能とすると共に、前記出力軸が付勢手段により伸長する方向に常時付勢される作動部とを備え、前記作動部は、前記出力軸の前段に配置した動力伝達軸と、前記動力伝達軸の前段に配置した正方向に回転する入力軸と、前記入力軸の回転を複数の第1遊星ギアを介して前記動力伝達軸に正回転方向として伝達すると共に、前記複数の第1遊星ギアにより回転可能な第1遊星リングをコネクターリングに固定させた第1遊星歯車機構と、前記動力伝達軸の回転を複数の第2遊星ギアを介して逆方向の回転として第2遊星リングに出力すると共に、前記複数の第2遊星ギアを保持するギア保持体を前記コネクターリングに固定させた第2遊星歯車機構と、前記出力軸が伸長状態で前記遊星リングと一定的に連結される第1状態と前記出力軸が前記付勢手段の付勢力に抗して縮退した第2状態で前記動力伝達軸に一体的に連結されるクラッチ機構と、前記外筒に固定された反力受レバーと、前記第2状態で前記第1遊星歯車機構の第1遊星リングの逆方向回転で前記コネクターリングを介して前記外筒を回動させると共に、前記第1状態で前記第2遊星歯車機構の前記ギア支持体を介して前記コネクターリングを正回転方向に回転させて前記外筒を回動させる反力受機構とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の目的を実現するレール用のトルク緊解機の第2の構成は、電動モータの回転をトルク制御機を介して出力する駆動部と、前記駆動部からの駆動力により、レール用のボルトを緊解のためのソケットが装着される出力軸を外筒に対して軸方向に移動可能とすると共に、前記出力軸が付勢手段により伸長する方向に常時付勢される作動部とを備え、前記作動部は、前記出力軸の前段に配置した動力伝達軸と、前記動力伝達軸の前段に配置した正方向に回転する入力軸と、前記入力軸の回転を複数の第1遊星ギアを介して前記動力伝達軸に正回転方向として伝達すると共に、前記複数の第1遊星ギアにより回転可能な第1遊星リングをコネクターリングに固定させた第1遊星歯車機構と、前記動力伝達軸の回転を複数の第2遊星ギアを介して逆方向の回転として第2遊星リングに出力すると共に、前記複数の第2遊星ギアを保持するギア保持体を前記コネクターリングに固定させた第2遊星歯車機構と、前記出力軸が伸長状態で前記遊星リングと一定的に連結される第1状態と前記出力軸が前記付勢手段の付勢力に抗して縮退した第2状態で前記動力伝達軸に一体的に連結されるクラッチ機構と、前記外筒と前記駆動部との間に固定されたトルクセンサと、前記第2状態で前記第1遊星歯車機構の第1遊星リングの逆方向回転で前記コネクターリングを介して前記外筒を回動させると共に、前記第1状態で前記第2遊星歯車機構の前記ギア支持体を介して前記コネクターリングを正回転方向に回転させて前記外筒を回動させる反力受機構と、レールに載置されて前記駆動部を含む機器全体が取り付けられる台車とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明の目的を実現するレール用のトルク緊解機の第3の構成は、上記いずれかの発明で、前記外筒は前記動力部に取り付けられた移動規制部材を介して回転可能且つ軸方向への移動が規制されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の目的を実現するレール用のトルク緊解機の第4の構成は、上記いずれかの発明で、前記電動モータは、一方向にのみ回転可能であることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図7は本発明の実施の形態を示す。
【0012】
図1〜図3において、本実施の形態におけるレール用の緊解機は、電動モータ1,電動モータ1の出力が入力されるトルク制御機2,トルク制御機2の出力が入力される自動変速機3、及びこれらの機器間の動力伝達を行うギア(不図示)や軸部材(不図示)等で構成され、これらをケース内に取り付けた動力部Aと、前記動力部Aの動力により、ソケット4が先端部に設けられた出力軸5を回転させる作動部Bとにより構成されている。
【0013】
動力部Aには、さらに電源のメインスイッチ6と、ハンドル7と、操作スイッチ8等が設けられ、電源スイッチ6をオンにし、ハンドル7を握って操作スイッチ8を指で引くと、電動モータ1が正回転する。
【0014】
電動モータ1は常に正回転のみ行い、トルク制御機2のトルクは調節ダイアル2aを回すことにより行われるようになっており、このトルク制御機2の構成自体は公知なのでその詳細な説明は省略する。
【0015】
作動部Bは、同一軸線上に入力軸9と、中間軸10と、出力軸5とが配置されていてる。
【0016】
入力軸9と中間軸10とは遊星歯車式の第1伝達機構11により連結され、中間軸10と出力軸5とはクラッチ機構12により、出力軸5に対して正回転と逆回転とを切換え可能に連結されている。
【0017】
また、作動部Bの略全体の外周を覆う筒形状に形成されている外筒25はボルトの締結または締結の解除の際に反力を受けるために、外筒25の先端部に固定した反力受レバー29(図7参照)がボルト近傍の固定部に当接するまで出力軸5に与える回転方向と逆の方向に回転する。
【0018】
上記した第1伝達機構11は、入力軸9の軸部の回りに設けられたギア(以下第1太陽ギアと称す)13と、中間軸10の一端側フランジ部に回転自在に取り付けら、前記第1太陽ギア13に噛み合う4つの第1遊星ギア14と、内周部に前記第1遊星ギア14が噛み合うギア部を有する第1遊星リング15とにより構成され、4つの第1遊星ギア14は周方向に等ピッチに設けられている。
【0019】
本実施の形態において、第1遊星リング15は、固定部材であるヘッドカバー16の内周部に回転自在に保持され、さらに一端部が後述するコネクターリング23の内周部に回転不能に嵌合している。
【0020】
したがって、入力軸9が正方向に回転すると、入力軸9の第1太陽ギア13に噛み合っている4つの第1遊星ギア14が自転し、第1遊星リング15も上記した反力受レバー29が前記固定部に当接するまで逆方向に回転し、第1遊星リング15の回転が停止すると、4つの第1遊星ギア14は自転しながら正方向に公転するので、第1遊星ギア14の回転軸が取り付けらている中間軸10が正方向に回転することになる。なお、ヘッドカバー16は後端部の外周にネジ部が設けられ、動力部Aのケースに螺着されるようになっている。
【0021】
本実施の形態において、中間軸10は第1伝達機構11により減速され、入力軸9と同様に正回転する。そして、クラッチ機構12は、中間軸10の正回転をそのまま出力軸5に直接伝達するボルトの締結状態と、中間軸10の正回転を遊星歯車式の第2伝達機構17により取り出して、逆方向の回転を出力軸5に伝達する締結解除状態との切替を行っている。
【0022】
この第2伝達機構17は、中間軸10の軸部の回りに設けたギア(以下第2太陽ギアと称す)18と、ギア支持体19に回転自在に取り付けられ、前記第2太陽ギア18に噛み合う4つの第2遊星ギア20と、内周部に前記第2遊星ギア20と噛み合うギア部を有する第2遊星リング21とにより構成され、4つの第2遊星ギア20はギア支持体19に周方向に等ピッチに設けられている。
【0023】
ギア支持体19はコネクターリング23の内周部に前記第1遊星リング15と同様に回転不能に嵌合固定されている。
【0024】
ここで、ボルトの締結時を例にして説明すると、既に第1遊星リング15の回転でコネクターリング23は回転不能状態にあるので、中間軸10が正方向に回転すると、4つの第2遊星ギア20は、公転することなく(ギア支持体19が回転しない)逆方向に自転のみ行い、第2遊星リング21を逆方向に回転させる。
【0025】
第2遊星リング21は筒状に形成されていて、一端部側がクラッチ機構12の後述する第3クラッチ部材本体27aに軸方向の嵌合によって連結されて一体に回転するようになっている。また、第2遊星リング21の他端部は、コネクターリング23の一端面とは例えば0.5 程の若干の隙間を有して配置され、第2遊星リング21の回転がコネクターリング23により阻害されないようにしている。
【0026】
次に、本実施の形態のクラッチ機構12を図3から図7を用いて説明する。
【0027】
本実施の形態のクラッチ機構は、中間軸10の一端部に固定された第1クラッチ部材24と、外筒25に対し回転可能且つ軸方向移動可能な出力軸5と、出力軸5の他端部に固定された第2クラッチ部材26と、前記第2遊星リング21と一体的に連結されて回転する第3クラッチ部材27と、出力軸5を中間軸10とは反対の方向に常時付勢し、第2クラッチ部材26を第3クラッチ部材27に常時連結させる付勢バネ28とにより構成している。
【0028】
第1クラッチ部材24は、図5に示すように、中間軸10の一端部が嵌合固定されると共にピン穴24aに挿通される不図示の固定ピンにより固定される第1クラッチ部材本体24bの外径部に出力軸5側に向けて突出する一対の第1連結爪部24cを軸対称に形成している。
【0029】
また、第2クラッチ部材26は、出力軸5の他端部側に設けられ、径方向外方に延びる軸対称一対の第2連結爪部26aにより構成され、出力軸5が付勢バネ28のばね力に抗して中間軸10の方向に移動し、一対の第1連結爪部24cの間にこの一対の第2連結爪部26aが入り込むことにより、中間軸10に対して出力軸5が直接に連結される。したがて、出力軸5は中間軸10と同様に正回転方向に回転する。
【0030】
さらに、第3クラッチ部材27は、円筒状に形成された第3クラッチ部材本体27a内に第1クラッチ部材24の本体部24bと、第2クラッチ部材26の第2連結爪部26aが内装されていて、図6に示すように、一端部側には、径方向内方に延びる軸対称一対の第3連結爪部27bが形成されている。そして、出力軸5が付勢バネ28のばね力で中間軸10とは反対方向に移動すると、出力軸5の第2連結爪部26aがこの第3連結爪部27bの間に嵌合し、第3クラッチ部材27と出力軸5とが連結され、出力軸5が逆方向に回転する。
【0031】
図2に示すように、出力軸2は、外筒25の細径に形成された先端部内に軸方向移動自在に軸支されていて、通常は付勢バネ28に付勢された出力軸5の第2連結爪部26aが第3クラッチ部材27の第3クラッチ爪部27bに嵌合するようにクラッチ機構12は構成されており、この状態ではボルトを緩める(締結解除)のに用いられる。
【0032】
すなわち、ボルトを緩めるのに、緊解機をボルトに押し付けることはなく、ボルトの頭にソケット4を嵌合させ、ソケットを逆方向に回転させればボルトが緩むことになる。
【0033】
しかしながら、レールを止めるボルトはきつく締結され、しかも錆びて熱応力等を受けているため、ボルトを緩めるのに大きなトルクが必要となる。そのため、ボルトを緩めるためにソケット4をボルトに装着し、駆動部Aの操作スイッチ8を押しても、ソケット4は逆方向に回転しない。
【0034】
このボルトの締結解除初期時では、第2伝達機構17の第2遊星リング21が回転しないことになる。しかし、中間軸10は正方向に回転を続けているため、4つの第2遊星ギア20に対して正回転方向への公転力が作用し、これらの4つの第2遊星ギア20を支持しているギア支持体19がコネクターリング23と一体に、第1遊星リング15の逆回転方向への回動力に打ち勝って正回転方向に回転することになる。このため、コネクターリング23は外筒25に固定された反力受レバー29がレール等の固定部に当接するまで正方向に回転し、反力受レバー29が該固定部に当接してコネクターリング23の回転が停止すると、第2伝達機構17の第2遊星リング21が大きなトルクを受けるので、第2遊星リング21が逆方向に回転し、第3クラッチ部材27を介して出力軸5が逆方向に回転してボルトが緩められることになる。その際、余りにも大きなトルクが加わると、駆動部Aのトルク制御機2が作動し、電動モータ1の駆動力が自動変速機3に伝達されるのが断たれる。ボルトを緩めるために出力軸5へ伝達される逆回転の動力は、第2遊星リング21を介しているため、中間軸10に出力軸5を直結してボルトを締結する場合に比べて大きなトルクが与えられるので、ボルトの締結に比べてボルトの締結解除に大きなトルクを要するボルト緊解機にとって非常に効果的なものである。
【0035】
また、ソケット4をボルトの頭に装着し、緊解機を押し込むと、出力軸5は付勢バネ28を縮ませて出力軸5の他端部に設けられた第2クラッチ部材25が中間軸10の第1クラッチ部材24に連結され、この状態で操作スイッチ8をオンすると、正方向に回転する入力軸9、中間軸10を介して出力軸5も正方向に回転し、ボルトの締結が行われる。
【0036】
ここで、ボルトの締結の際、入力軸9の正方向回転により、第1遊星リング15がコネクターリング23と共に逆方向に回転し、外筒25もコネクターリング23と共に逆方向に回転し、外筒25に固定された反力受けレバー29が固定部としてのレールに当接して逆方向の回転が阻止される。これにより、出力軸5には正方向回転の大きな駆動力が付与され、ボルトの締結が行われる。
【0037】
その際、ボルトの締め付け力がトルク制御機2に設定されたトルク値に達すると、自動変速機3への動力伝達が断たれるので、該設定された所定のトルク値でボルトの締め付けが行なわれることになる。
【0038】
上記した作動部Bは、最後に外筒25を装着することにより組み立てられるが、このままでは外筒25が出力軸5側へ抜け出てしまう。そのため、外筒25の細径部と大径部との間の段部と、駆動部Aのケースとの間に移動規制部材30を設け、外筒25が出力軸5側へ抜け出るのを防止し、作動部B全体の組み付けがなされている。移動規制部材30の具体的構成は、前板30aに形成した嵌合穴部に前記外筒25の前記段部を嵌合させ、前板30aに取り付けられた後板30bを駆動部Aの前記ケースにネジ止めするようにしている。
【0039】
また、作動部Bの構成において、入力軸9、中間軸10および出力軸5等の回転部材は、ボールベアリング等を用いた軸受を用いて軸支せずに、メタルブッシュを用いて軸支し、特に入力軸9と中間軸10については、第1、第2伝達機構の4つの第1,第2遊星ギアを周方向90°の間隔で配置することにより、軸心の位置決めを行うと共に、入力軸9と中間軸10の軸支を行っている。
【0040】
なお、上記した実施の形態は、ボルト緊解機を作業員が手持ち状態で使用する場合の例を示したもので、外筒25に反力受レバー29を取り付けているが、例えば1本のレール上を走行する台車に対してボルト緊解機を直接または作業用のアーム部材を介して取り付ける。そして、外筒25の外周に、筒状部材の表面に歪ゲージを貼り付けたトルクセンサを装着し、該筒状部材の先端部側(ソケット側)を該外筒25にネジなどで固定し、該筒状部材の後端部側(入力軸側)を前記移動規制部材30に固定することにより、前記台車を介して反力を受け、また該筒状部材が捩じられるので、そのときの歪を前記歪ゲージで取り出すことにより、トルクを検出でき、この検出したトルク値に基づいて所定のトルク値となるように電動モータ1を制御することができる。この場合、前記トルク制御機2は前述のセンサを用いたトルク制御系が故障などした場合の安全装置として利用すればより一層安全となる。
【0041】
また、上記した実施の形態では、作動部Bの構成として、自動変速機3からの動力を中間軸10へ伝達するのに、1段の減速装置である第1伝達機構を利用していたが、2段またはそれ以上の段数の遊星式の減速装置を利用しても良い。
【0042】
さらに、第1、第2の伝達機構の遊星ギアを4つ設けているが本発明はこれに限定されるものではなく、これ以外の数であってもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電動モータを一方向に回転させていても、緊解機をレールのボルトに押し付けて出力軸を縮退させると、ボルトを締める正回転方向に回転する動力伝達軸と直結されて出力軸も正回転方向に回転して出力軸の先端部に取り付けられたソケットによりボルトの締結が開始され、その際反力受機構の動作により急激なショックが作業者等に及ぼされることなくボルトの締結が行われる。そして、所定の締結トルクに達すると、トルク制御機が働いて設定トルクでのボルト締結がなされる。
【0044】
また、レールに締結されているボルトの締結解除を行う際には、ソケットを軽くボルトの頭に装着すると、出力軸が伸長して逆回転方向へ回転力の伝達が切替り、その際反力受機構が動作して出力軸にはボルト締結に要する駆動力よりも大きなトルクが付与されてボルトを緩めるための駆動が開始される。ボルトを緩めるときに発生する大きなトルクが設定値を超えると、トルク制御機が作動して無理にボルトを緩めるのを停止し、機器が破損するのを防止している。
【0045】
このように、本発明では、電動モータの回転方向を変えることなく一方向の回転でレール用のボルトを締結したり、緩めたりする作業を特別な切替操作を行うことなく実施できる。
【0046】
特に、反力を受けるための反力受けレバーについては、ボルトの締結だけでなく、ボルトを緩める場合にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すレール用のボルト緊解機の外観図
【図2】(a)は図1の緊解機を駆動部側から見た図、(b)は図1の緊解機を作動部側から見た図
【図3】図1の緊解機の作動部を示す断面図
【図4】(a)は図2の出力軸の側面図、(b)は(a)の第3クラッチ部材を示す図
【図5】図2の第1クラッチ部材を示し、(a)は正面図、(b)は側面図
【図6】図2の第3クラッチ部材を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)の左正面図、(c)は上面図
【図7】図2の先端部の詳細を示す図
【符号の説明】
A駆動部
B 作動部
1 電動モータ
2 トルク制御機
3 自動変速機
4 ソケット
5 出力軸
6 メインスイッチ
7 ハンドル
8 操作スイッチ
9 入力軸
10 中間軸
11 第1伝達機構
12 クラッチ機構
13 第1太陽ギア
14 第1遊星ギア
15 第1遊星リング
16 ヘッドカバー
18 第2太陽ギア
19 ギア支持体
20 第2遊星ギア
21 第2遊星リング
23 コネクターリング
24 第1クラッチ部材
25 外筒
26 第2クラッチ部材
27 第3クラッチ部材
28 付勢バネ28
29 反力受レバー

Claims (4)

  1. 電動モータの回転をトルク制御機を介して出力する駆動部と、前記駆動部からの駆動力により、レール用のボルトを緊解のためのソケットが装着される出力軸を外筒に対して軸方向に移動可能とすると共に、前記出力軸が付勢手段により伸長する方向に常時付勢される作動部とを備え、
    前記作動部は、前記出力軸の前段に配置した動力伝達軸と、前記動力伝達軸の前段に配置した正方向に回転する入力軸と、前記入力軸の回転を複数の第1遊星ギアを介して前記動力伝達軸に正回転方向として伝達すると共に、前記複数の第1遊星ギアにより回転可能な第1遊星リングをコネクターリングに固定させた第1遊星歯車機構と、前記動力伝達軸の回転を複数の第2遊星ギアを介して逆方向の回転として第2遊星リングに出力すると共に、前記複数の第2遊星ギアを保持するギア保持体を前記コネクターリングに固定させた第2遊星歯車機構と、前記出力軸が伸長状態で前記遊星リングと一定的に連結される第1状態と前記出力軸が前記付勢手段の付勢力に抗して縮退した第2状態で前記動力伝達軸に一体的に連結されるクラッチ機構と、前記外筒に固定された反力受レバーと、前記第2状態で前記第1遊星歯車機構の第1遊星リングの逆方向回転で前記コネクターリングを介して前記外筒を回動させると共に、前記第1状態で前記第2遊星歯車機構の前記ギア支持体を介して前記コネクターリングを正回転方向に回転させて前記外筒を回動させる反力受機構とを有することを特徴とするレール用のボルト緊解機。
  2. 電動モータの回転をトルク制御機を介して出力する駆動部と、前記駆動部からの駆動力により、レール用のボルトを緊解のためのソケットが装着される出力軸を外筒に対して軸方向に移動可能とすると共に、前記出力軸が付勢手段により伸長する方向に常時付勢される作動部とを備え、
    前記作動部は、前記出力軸の前段に配置した動力伝達軸と、前記動力伝達軸の前段に配置した正方向に回転する入力軸と、前記入力軸の回転を複数の第1遊星ギアを介して前記動力伝達軸に正回転方向として伝達すると共に、前記複数の第1遊星ギアにより回転可能な第1遊星リングをコネクターリングに固定させた第1遊星歯車機構と、前記動力伝達軸の回転を複数の第2遊星ギアを介して逆方向の回転として第2遊星リングに出力すると共に、前記複数の第2遊星ギアを保持するギア保持体を前記コネクターリングに固定させた第2遊星歯車機構と、前記出力軸が伸長状態で前記遊星リングと一定的に連結される第1状態と前記出力軸が前記付勢手段の付勢力に抗して縮退した第2状態で前記動力伝達軸に一体的に連結されるクラッチ機構と、前記外筒と前記駆動部との間に固定されたトルクセンサと、前記第2状態で前記第1遊星歯車機構の第1遊星リングの逆方向回転で前記コネクターリングを介して前記外筒を回動させると共に、前記第1状態で前記第2遊星歯車機構の前記ギア支持体を介して前記コネクターリングを正回転方向に回転させて前記外筒を回動させる反力受機構と、レールに載置されて前記駆動部を含む機器全体が取り付けられる台車とを有することを特徴とするレール用のボルト緊解機。
  3. 前記外筒は前記動力部に取り付けられた移動規制部材を介して回転可能且つ軸方向への移動が規制されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレール用のボルト緊解機。
  4. 前記電動モータは、一方向にのみ回転可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のレール用のボルト緊解機。
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