JP2002172566A - レール用のボルト緊解機 - Google Patents

レール用のボルト緊解機

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JP2002172566A
JP2002172566A JP2000374886A JP2000374886A JP2002172566A JP 2002172566 A JP2002172566 A JP 2002172566A JP 2000374886 A JP2000374886 A JP 2000374886A JP 2000374886 A JP2000374886 A JP 2000374886A JP 2002172566 A JP2002172566 A JP 2002172566A
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禧次 岡安
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つの電動モータを駆動源として大型化を招来
することなくトルク管理のできるレール用のボルト緊解
機を提供する。 【解決手段】ソケット4が装着される出力軸5を押し込
むと、出力軸5と、電動モータの駆動力がトルク制御機
を介して正回転方向に伝達される中間軸10とが直結さ
れ、入力軸9を太陽ギアとする第1遊星歯車機構11の逆
回転する遊星リング15がコネクターリング23と一体的に
回転して、反力受レバー29がレールに当接するまで外筒
25を逆回転させて反力を受け、出力軸5が伸長して出力
軸5に第2遊星リング21の逆方向の回転力が付与される
ことで、ボルトの締結解除を可能とし、その際遊星ギア
20を支持するギア支持体19がコネクターリング23と一体
にレバー29の回転が阻止されるまで正方向に回転して反
力を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レールを枕木に固
定するボルトの締結と締結解除を行うレール用のボルト
緊解機に係り、特にトルク制御を可能としたレール用の
ボルト緊解機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道用のレールをコンクリート枕
木に固定するためにボルトが用いられているが、このボ
ルトの締結と締結解除を行うための手段としてインパク
ト式のボルト緊解機が用いられている。
【0003】インパクト式のボルト緊解機は、出力軸の
先端にソケットを装着し、例えば三相交流モータの駆動
により前記出力軸を例えば毎分1500回程度打撃して
ボルトの締結を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなインパクト
式のボルト緊解機を用いてレール固定用のボルトを締結
する際、ボルトの締結トルク管理が全くできないため、
熟練した作業者の勘に頼って各ボルトの締め付け力を一
定にしていた。
【0005】そのため、ボルトの締め付け力を管理でき
るボルト緊解機、すなわちトルク管理のできるボルト緊
解機が要望されていた。
【0006】本出願に係る発明の目的は、1つの電動モ
ータを駆動源として大型化を招来することなくトルク管
理のできるレール用のボルト緊解機を提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
レール用のトルク緊解機の第1の構成は、電動モータの
回転をトルク制御機を介して出力する駆動部と、前記駆
動部からの駆動力により、レール用のボルトを緊解のた
めのソケットが装着される出力軸を外筒に対して軸方向
に移動可能とすると共に、前記出力軸が付勢手段により
伸長する方向に常時付勢される作動部とを備え、前記作
動部は、前記出力軸の前段に配置した動力伝達軸と、前
記動力伝達軸の前段に配置した正方向に回転する入力軸
と、前記入力軸の回転を複数の第1遊星ギアを介して前
記動力伝達軸に正回転方向として伝達すると共に、前記
複数の第1遊星ギアにより回転可能な第1遊星リングを
コネクターリングに固定させた第1遊星歯車機構と、前
記動力伝達軸の回転を複数の第2遊星ギアを介して逆方
向の回転として第2遊星リングに出力すると共に、前記
複数の第2遊星ギアを保持するギア保持体を前記コネク
ターリングに固定させた第2遊星歯車機構と、前記出力
軸が伸長状態で前記遊星リングと一定的に連結される第
1状態と前記出力軸が前記付勢手段の付勢力に抗して縮
退した第2状態で前記動力伝達軸に一体的に連結される
クラッチ機構と、前記外筒に固定された反力受レバー
と、前記第2状態で前記第1遊星歯車機構の第1遊星リ
ングの逆方向回転で前記コネクターリングを介して前記
外筒を回動させると共に、前記第1状態で前記第2遊星
歯車機構の前記ギア支持体を介して前記コネクターリン
グを正回転方向に回転させて前記外筒を回動させる反力
受機構とを有することを特徴とする。
【0008】本発明の目的を実現するレール用のトルク
緊解機の第2の構成は、電動モータの回転をトルク制御
機を介して出力する駆動部と、前記駆動部からの駆動力
により、レール用のボルトを緊解のためのソケットが装
着される出力軸を外筒に対して軸方向に移動可能とする
と共に、前記出力軸が付勢手段により伸長する方向に常
時付勢される作動部とを備え、前記作動部は、前記出力
軸の前段に配置した動力伝達軸と、前記動力伝達軸の前
段に配置した正方向に回転する入力軸と、前記入力軸の
回転を複数の第1遊星ギアを介して前記動力伝達軸に正
回転方向として伝達すると共に、前記複数の第1遊星ギ
アにより回転可能な第1遊星リングをコネクターリング
に固定させた第1遊星歯車機構と、前記動力伝達軸の回
転を複数の第2遊星ギアを介して逆方向の回転として第
2遊星リングに出力すると共に、前記複数の第2遊星ギ
アを保持するギア保持体を前記コネクターリングに固定
させた第2遊星歯車機構と、前記出力軸が伸長状態で前
記遊星リングと一定的に連結される第1状態と前記出力
軸が前記付勢手段の付勢力に抗して縮退した第2状態で
前記動力伝達軸に一体的に連結されるクラッチ機構と、
前記外筒と前記駆動部との間に固定されたトルクセンサ
と、前記第2状態で前記第1遊星歯車機構の第1遊星リ
ングの逆方向回転で前記コネクターリングを介して前記
外筒を回動させると共に、前記第1状態で前記第2遊星
歯車機構の前記ギア支持体を介して前記コネクターリン
グを正回転方向に回転させて前記外筒を回動させる反力
受機構と、レールに載置されて前記駆動部を含む機器全
体が取り付けられる台車とを有することを特徴とする。
【0009】本発明の目的を実現するレール用のトルク
緊解機の第3の構成は、上記いずれかの発明で、前記外
筒は前記動力部に取り付けられた移動規制部材を介して
回転可能且つ軸方向への移動が規制されていることを特
徴とする。
【0010】本発明の目的を実現するレール用のトルク
緊解機の第4の構成は、上記いずれかの発明で、前記電
動モータは、一方向にのみ回転可能であることを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図7は本発明の実施の形態
を示す。
【0012】図1〜図3において、本実施の形態におけ
るレール用の緊解機は、電動モータ1,電動モータ1の
出力が入力されるトルク制御機2,トルク制御機2の出
力が入力される自動変速機3、及びこれらの機器間の動
力伝達を行うギア(不図示)や軸部材(不図示)等で構
成され、これらをケース内に取り付けた動力部Aと、前
記動力部Aの動力により、ソケット4が先端部に設けら
れた出力軸5を回転させる作動部Bとにより構成されて
いる。
【0013】動力部Aには、さらに電源のメインスイッ
チ6と、ハンドル7と、操作スイッチ8等が設けられ、
電源スイッチ6をオンにし、ハンドル7を握って操作ス
イッチ8を指で引くと、電動モータ1が正回転する。
【0014】電動モータ1は常に正回転のみ行い、トル
ク制御機2のトルクは調節ダイアル2aを回すことによ
り行われるようになっており、このトルク制御機2の構
成自体は公知なのでその詳細な説明は省略する。
【0015】作動部Bは、同一軸線上に入力軸9と、中
間軸10と、出力軸5とが配置されていてる。
【0016】入力軸9と中間軸10とは遊星歯車式の第
1伝達機構11により連結され、中間軸10と出力軸5
とはクラッチ機構12により、出力軸5に対して正回転
と逆回転とを切換え可能に連結されている。
【0017】また、作動部Bの略全体の外周を覆う筒形
状に形成されている外筒25はボルトの締結または締結
の解除の際に反力を受けるために、外筒25の先端部に
固定した反力受レバー29(図7参照)がボルト近傍の
固定部に当接するまで出力軸5に与える回転方向と逆の
方向に回転する。
【0018】上記した第1伝達機構11は、入力軸9の
軸部の回りに設けられたギア(以下第1太陽ギアと称
す)13と、中間軸10の一端側フランジ部に回転自在
に取り付けら、前記第1太陽ギア13に噛み合う4つの
第1遊星ギア14と、内周部に前記第1遊星ギア14が
噛み合うギア部を有する第1遊星リング15とにより構
成され、4つの第1遊星ギア14は周方向に等ピッチに
設けられている。
【0019】本実施の形態において、第1遊星リング1
5は、固定部材であるヘッドカバー16の内周部に回転
自在に保持され、さらに一端部が後述するコネクターリ
ング23の内周部に回転不能に嵌合している。
【0020】したがって、入力軸9が正方向に回転する
と、入力軸9の第1太陽ギア13に噛み合っている4つ
の第1遊星ギア14が自転し、第1遊星リング15も上
記した反力受レバー29が前記固定部に当接するまで逆
方向に回転し、第1遊星リング15の回転が停止する
と、4つの第1遊星ギア14は自転しながら正方向に公
転するので、第1遊星ギア14の回転軸が取り付けらて
いる中間軸10が正方向に回転することになる。なお、
ヘッドカバー16は後端部の外周にネジ部が設けられ、
動力部Aのケースに螺着されるようになっている。
【0021】本実施の形態において、中間軸10は第1
伝達機構11により減速され、入力軸9と同様に正回転
する。そして、クラッチ機構12は、中間軸10の正回
転をそのまま出力軸5に直接伝達するボルトの締結状態
と、中間軸10の正回転を遊星歯車式の第2伝達機構1
7により取り出して、逆方向の回転を出力軸5に伝達す
る締結解除状態との切替を行っている。
【0022】この第2伝達機構17は、中間軸10の軸
部の回りに設けたギア(以下第2太陽ギアと称す)18
と、ギア支持体19に回転自在に取り付けられ、前記第
2太陽ギア18に噛み合う4つの第2遊星ギア20と、
内周部に前記第2遊星ギア20と噛み合うギア部を有す
る第2遊星リング21とにより構成され、4つの第2遊
星ギア20はギア支持体19に周方向に等ピッチに設け
られている。
【0023】ギア支持体19はコネクターリング23の
内周部に前記第1遊星リング15と同様に回転不能に嵌
合固定されている。
【0024】ここで、ボルトの締結時を例にして説明す
ると、既に第1遊星リング15の回転でコネクターリン
グ23は回転不能状態にあるので、中間軸10が正方向
に回転すると、4つの第2遊星ギア20は、公転するこ
となく(ギア支持体19が回転しない)逆方向に自転の
み行い、第2遊星リング21を逆方向に回転させる。
【0025】第2遊星リング21は筒状に形成されてい
て、一端部側がクラッチ機構12の後述する第3クラッ
チ部材本体27aに軸方向の嵌合によって連結されて一
体に回転するようになっている。また、第2遊星リング
21の他端部は、コネクターリング23の一端面とは例
えば0.5 程の若干の隙間を有して配置され、第2遊星
リング21の回転がコネクターリング23により阻害さ
れないようにしている。
【0026】次に、本実施の形態のクラッチ機構12を
図3から図7を用いて説明する。
【0027】本実施の形態のクラッチ機構は、中間軸1
0の一端部に固定された第1クラッチ部材24と、外筒
25に対し回転可能且つ軸方向移動可能な出力軸5と、
出力軸5の他端部に固定された第2クラッチ部材26
と、前記第2遊星リング21と一体的に連結されて回転
する第3クラッチ部材27と、出力軸5を中間軸10と
は反対の方向に常時付勢し、第2クラッチ部材26を第
3クラッチ部材27に常時連結させる付勢バネ28とに
より構成している。
【0028】第1クラッチ部材24は、図5に示すよう
に、中間軸10の一端部が嵌合固定されると共にピン穴
24aに挿通される不図示の固定ピンにより固定される
第1クラッチ部材本体24bの外径部に出力軸5側に向
けて突出する一対の第1連結爪部24cを軸対称に形成
している。
【0029】また、第2クラッチ部材26は、出力軸5
の他端部側に設けられ、径方向外方に延びる軸対称一対
の第2連結爪部26aにより構成され、出力軸5が付勢
バネ28のばね力に抗して中間軸10の方向に移動し、
一対の第1連結爪部24cの間にこの一対の第2連結爪
部26aが入り込むことにより、中間軸10に対して出
力軸5が直接に連結される。したがて、出力軸5は中間
軸10と同様に正回転方向に回転する。
【0030】さらに、第3クラッチ部材27は、円筒状
に形成された第3クラッチ部材本体27a内に第1クラ
ッチ部材24の本体部24bと、第2クラッチ部材26
の第2連結爪部26aが内装されていて、図6に示すよ
うに、一端部側には、径方向内方に延びる軸対称一対の
第3連結爪部27bが形成されている。そして、出力軸
5が付勢バネ28のばね力で中間軸10とは反対方向に
移動すると、出力軸5の第2連結爪部26aがこの第3
連結爪部27bの間に嵌合し、第3クラッチ部材27と
出力軸5とが連結され、出力軸5が逆方向に回転する。
【0031】図2に示すように、出力軸2は、外筒25
の細径に形成された先端部内に軸方向移動自在に軸支さ
れていて、通常は付勢バネ28に付勢された出力軸5の
第2連結爪部26aが第3クラッチ部材27の第3クラ
ッチ爪部27bに嵌合するようにクラッチ機構12は構
成されており、この状態ではボルトを緩める(締結解
除)のに用いられる。
【0032】すなわち、ボルトを緩めるのに、緊解機を
ボルトに押し付けることはなく、ボルトの頭にソケット
4を嵌合させ、ソケットを逆方向に回転させればボルト
が緩むことになる。
【0033】しかしながら、レールを止めるボルトはき
つく締結され、しかも錆びて熱応力等を受けているた
め、ボルトを緩めるのに大きなトルクが必要となる。そ
のため、ボルトを緩めるためにソケット4をボルトに装
着し、駆動部Aの操作スイッチ8を押しても、ソケット
4は逆方向に回転しない。
【0034】このボルトの締結解除初期時では、第2伝
達機構17の第2遊星リング21が回転しないことにな
る。しかし、中間軸10は正方向に回転を続けているた
め、4つの第2遊星ギア20に対して正回転方向への公
転力が作用し、これらの4つの第2遊星ギア20を支持
しているギア支持体19がコネクターリング23と一体
に、第1遊星リング15の逆回転方向への回動力に打ち
勝って正回転方向に回転することになる。このため、コ
ネクターリング23は外筒25に固定された反力受レバ
ー29がレール等の固定部に当接するまで正方向に回転
し、反力受レバー29が該固定部に当接してコネクター
リング23の回転が停止すると、第2伝達機構17の第
2遊星リング21が大きなトルクを受けるので、第2遊
星リング21が逆方向に回転し、第3クラッチ部材27
を介して出力軸5が逆方向に回転してボルトが緩められ
ることになる。その際、余りにも大きなトルクが加わる
と、駆動部Aのトルク制御機2が作動し、電動モータ1
の駆動力が自動変速機3に伝達されるのが断たれる。ボ
ルトを緩めるために出力軸5へ伝達される逆回転の動力
は、第2遊星リング21を介しているため、中間軸10
に出力軸5を直結してボルトを締結する場合に比べて大
きなトルクが与えられるので、ボルトの締結に比べてボ
ルトの締結解除に大きなトルクを要するボルト緊解機に
とって非常に効果的なものである。
【0035】また、ソケット4をボルトの頭に装着し、
緊解機を押し込むと、出力軸5は付勢バネ28を縮ませ
て出力軸5の他端部に設けられた第2クラッチ部材25
が中間軸10の第1クラッチ部材24に連結され、この
状態で操作スイッチ8をオンすると、正方向に回転する
入力軸9、中間軸10を介して出力軸5も正方向に回転
し、ボルトの締結が行われる。
【0036】ここで、ボルトの締結の際、入力軸9の正
方向回転により、第1遊星リング15がコネクターリン
グ23と共に逆方向に回転し、外筒25もコネクターリ
ング23と共に逆方向に回転し、外筒25に固定された
反力受けレバー29が固定部としてのレールに当接して
逆方向の回転が阻止される。これにより、出力軸5には
正方向回転の大きな駆動力が付与され、ボルトの締結が
行われる。
【0037】その際、ボルトの締め付け力がトルク制御
機2に設定されたトルク値に達すると、自動変速機3へ
の動力伝達が断たれるので、該設定された所定のトルク
値でボルトの締め付けが行なわれることになる。
【0038】上記した作動部Bは、最後に外筒25を装
着することにより組み立てられるが、このままでは外筒
25が出力軸5側へ抜け出てしまう。そのため、外筒2
5の細径部と大径部との間の段部と、駆動部Aのケース
との間に移動規制部材30を設け、外筒25が出力軸5
側へ抜け出るのを防止し、作動部B全体の組み付けがな
されている。移動規制部材30の具体的構成は、前板3
0aに形成した嵌合穴部に前記外筒25の前記段部を嵌
合させ、前板30aに取り付けられた後板30bを駆動
部Aの前記ケースにネジ止めするようにしている。
【0039】また、作動部Bの構成において、入力軸
9、中間軸10および出力軸5等の回転部材は、ボール
ベアリング等を用いた軸受を用いて軸支せずに、メタル
ブッシュを用いて軸支し、特に入力軸9と中間軸10に
ついては、第1、第2伝達機構の4つの第1,第2遊星
ギアを周方向90°の間隔で配置することにより、軸心
の位置決めを行うと共に、入力軸9と中間軸10の軸支
を行っている。
【0040】なお、上記した実施の形態は、ボルト緊解
機を作業員が手持ち状態で使用する場合の例を示したも
ので、外筒25に反力受レバー29を取り付けている
が、例えば1本のレール上を走行する台車に対してボル
ト緊解機を直接または作業用のアーム部材を介して取り
付ける。そして、外筒25の外周に、筒状部材の表面に
歪ゲージを貼り付けたトルクセンサを装着し、該筒状部
材の先端部側(ソケット側)を該外筒25にネジなどで
固定し、該筒状部材の後端部側(入力軸側)を前記移動
規制部材30に固定することにより、前記台車を介して
反力を受け、また該筒状部材が捩じられるので、そのと
きの歪を前記歪ゲージで取り出すことにより、トルクを
検出でき、この検出したトルク値に基づいて所定のトル
ク値となるように電動モータ1を制御することができ
る。この場合、前記トルク制御機2は前述のセンサを用
いたトルク制御系が故障などした場合の安全装置として
利用すればより一層安全となる。
【0041】また、上記した実施の形態では、作動部B
の構成として、自動変速機3からの動力を中間軸10へ
伝達するのに、1段の減速装置である第1伝達機構を利
用していたが、2段またはそれ以上の段数の遊星式の減
速装置を利用しても良い。
【0042】さらに、第1、第2の伝達機構の遊星ギア
を4つ設けているが本発明はこれに限定されるものでは
なく、これ以外の数であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電動モータを一方向に回転させていても、緊解機をレー
ルのボルトに押し付けて出力軸を縮退させると、ボルト
を締める正回転方向に回転する動力伝達軸と直結されて
出力軸も正回転方向に回転して出力軸の先端部に取り付
けられたソケットによりボルトの締結が開始され、その
際反力受機構の動作により急激なショックが作業者等に
及ぼされることなくボルトの締結が行われる。そして、
所定の締結トルクに達すると、トルク制御機が働いて設
定トルクでのボルト締結がなされる。
【0044】また、レールに締結されているボルトの締
結解除を行う際には、ソケットを軽くボルトの頭に装着
すると、出力軸が伸長して逆回転方向へ回転力の伝達が
切替り、その際反力受機構が動作して出力軸にはボルト
締結に要する駆動力よりも大きなトルクが付与されてボ
ルトを緩めるための駆動が開始される。ボルトを緩める
ときに発生する大きなトルクが設定値を超えると、トル
ク制御機が作動して無理にボルトを緩めるのを停止し、
機器が破損するのを防止している。
【0045】このように、本発明では、電動モータの回
転方向を変えることなく一方向の回転でレール用のボル
トを締結したり、緩めたりする作業を特別な切替操作を
行うことなく実施できる。
【0046】特に、反力を受けるための反力受けレバー
については、ボルトの締結だけでなく、ボルトを緩める
場合にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すレール用のボルト緊
解機の外観図
【図2】(a)は図1の緊解機を駆動部側から見た図、
(b)は図1の緊解機を作動部側から見た図
【図3】図1の緊解機の作動部を示す断面図
【図4】(a)は図2の出力軸の側面図、(b)は
(a)の第3クラッチ部材を示す図
【図5】図2の第1クラッチ部材を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図
【図6】図2の第3クラッチ部材を示し、(a)は縦断
面図、(b)は(a)の左正面図、(c)は上面図
【図7】図2の先端部の詳細を示す図
【符号の説明】
A駆動部 B 作動部 1 電動モータ 2 トルク制御機 3 自動変速機 4 ソケット 5 出力軸 6 メインスイッチ 7 ハンドル 8 操作スイッチ 9 入力軸 10 中間軸 11 第1伝達機構 12 クラッチ機構 13 第1太陽ギア 14 第1遊星ギア 15 第1遊星リング 16 ヘッドカバー 18 第2太陽ギア 19 ギア支持体 20 第2遊星ギア 21 第2遊星リング 23 コネクターリング 24 第1クラッチ部材 25 外筒 26 第2クラッチ部材 27 第3クラッチ部材 28 付勢バネ28 29 反力受レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの回転をトルク制御機を介し
    て出力する駆動部と、前記駆動部からの駆動力により、
    レール用のボルトを緊解のためのソケットが装着される
    出力軸を外筒に対して軸方向に移動可能とすると共に、
    前記出力軸が付勢手段により伸長する方向に常時付勢さ
    れる作動部とを備え、 前記作動部は、前記出力軸の前段に配置した動力伝達軸
    と、前記動力伝達軸の前段に配置した正方向に回転する
    入力軸と、前記入力軸の回転を複数の第1遊星ギアを介
    して前記動力伝達軸に正回転方向として伝達すると共
    に、前記複数の第1遊星ギアにより回転可能な第1遊星
    リングをコネクターリングに固定させた第1遊星歯車機
    構と、前記動力伝達軸の回転を複数の第2遊星ギアを介
    して逆方向の回転として第2遊星リングに出力すると共
    に、前記複数の第2遊星ギアを保持するギア保持体を前
    記コネクターリングに固定させた第2遊星歯車機構と、
    前記出力軸が伸長状態で前記遊星リングと一定的に連結
    される第1状態と前記出力軸が前記付勢手段の付勢力に
    抗して縮退した第2状態で前記動力伝達軸に一体的に連
    結されるクラッチ機構と、前記外筒に固定された反力受
    レバーと、前記第2状態で前記第1遊星歯車機構の第1
    遊星リングの逆方向回転で前記コネクターリングを介し
    て前記外筒を回動させると共に、前記第1状態で前記第
    2遊星歯車機構の前記ギア支持体を介して前記コネクタ
    ーリングを正回転方向に回転させて前記外筒を回動させ
    る反力受機構とを有することを特徴とするレール用のボ
    ルト緊解機。
  2. 【請求項2】 電動モータの回転をトルク制御機を介し
    て出力する駆動部と、前記駆動部からの駆動力により、
    レール用のボルトを緊解のためのソケットが装着される
    出力軸を外筒に対して軸方向に移動可能とすると共に、
    前記出力軸が付勢手段により伸長する方向に常時付勢さ
    れる作動部とを備え、 前記作動部は、前記出力軸の前段に配置した動力伝達軸
    と、前記動力伝達軸の前段に配置した正方向に回転する
    入力軸と、前記入力軸の回転を複数の第1遊星ギアを介
    して前記動力伝達軸に正回転方向として伝達すると共
    に、前記複数の第1遊星ギアにより回転可能な第1遊星
    リングをコネクターリングに固定させた第1遊星歯車機
    構と、前記動力伝達軸の回転を複数の第2遊星ギアを介
    して逆方向の回転として第2遊星リングに出力すると共
    に、前記複数の第2遊星ギアを保持するギア保持体を前
    記コネクターリングに固定させた第2遊星歯車機構と、
    前記出力軸が伸長状態で前記遊星リングと一定的に連結
    される第1状態と前記出力軸が前記付勢手段の付勢力に
    抗して縮退した第2状態で前記動力伝達軸に一体的に連
    結されるクラッチ機構と、前記外筒と前記駆動部との間
    に固定されたトルクセンサと、前記第2状態で前記第1
    遊星歯車機構の第1遊星リングの逆方向回転で前記コネ
    クターリングを介して前記外筒を回動させると共に、前
    記第1状態で前記第2遊星歯車機構の前記ギア支持体を
    介して前記コネクターリングを正回転方向に回転させて
    前記外筒を回動させる反力受機構と、レールに載置され
    て前記駆動部を含む機器全体が取り付けられる台車とを
    有することを特徴とするレール用のボルト緊解機。
  3. 【請求項3】 前記外筒は前記動力部に取り付けられた
    移動規制部材を介して回転可能且つ軸方向への移動が規
    制されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    のレール用のボルト緊解機。
  4. 【請求項4】 前記電動モータは、一方向にのみ回転可
    能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のレール用のボルト緊解機。
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