JP4468150B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラのクリーニング装置に関し、特にレンズマウントの開口から見て露出している光学部材の表面に付着した異物を除去するためのクリーニング装置に関するものである。
カメラの撮影レンズの焦点面近傍に塵埃等の異物が存在すると、その異物の影が固体撮像素子に写り込んでしまう。このような異物は、現実には数十μm以下の微細なものであり、レンズ交換時に塵埃が外部から侵入したり、カメラ内部のシャッタやミラーの動作に伴い、その構造部材である樹脂等の微細な磨耗紛が発生することが原因と考えられている。このような原因で発生した塵埃が、特に固体撮像素子の保護用のカバーガラスとカバーガラスの前面に配設されている赤外カットフィルタや光学ローパスフィルタ(以下、LPF)等の光学フィルタの間に入り込んでしまった場合には、その塵埃を除去するためにカメラを分解しなければならなかった。このため、固体撮像素子のカバーガラスと光学フィルタとの間に塵埃が入り込まないように密閉構造にすることは極めて有効である。
しかしながら、光学フィルタの固体撮像素子に対向する側と反対側の表面に塵埃が付着した場合は、その塵埃は微細であるため取り除くのが困難である。また、その塵埃が付着した位置が焦点面の近傍である場合には、その塵埃が影となって固体撮像素子にはっきりと写り込んでしまうという問題が依然として残っている。
特に近年、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラにおいても高画素化が進み、1000万画素クラスで135フォーマットのものも市販されている。このように高画素化が進んで高精彩な鮮明画像が得られるようになると、その撮影した高解像度の画像を拡大表示して確認したという要求が高まる。このような拡大表示を行うと、余計に異物の影が目立つため、カメラの撮影レンズの焦点面近傍に付着した異物が問題視されるようになってきた。
そこで、このような問題点を解決するために、固体撮像素子のカバーガラスの表面もしくは防塵構造の最外面をワイパーで清掃するものがある(特許文献1参照)。このようなカメラ構成にすると、レンズを外さず、またカメラを分解することなく固体撮像素子のカバーガラス表面又は防塵構造の最外面(例えば光学フィルタ表面)に付着した塵埃を除去することができる。
特開2003-018440号公報 実開平05-085361号公報 特開2003-220014号公報
しかしながら特許文献1の構成では、固体撮像素子のカバーガラスの表面や防塵構造の最外面をワイパーで擦るため、金属紛のような硬い塵埃の場合には、固体撮像素子のカバーガラスの表面や防塵構造の最外面にキズを付ける可能性がある。またワイパーを配設するための機構が必要となるため、カメラが大型化するという問題がある。
そこで粘着性を有する清掃棒により、付着している塵埃を清掃対象物から除去するものがある(特許文献2,3)。これは棒状部材の一端部にクッション材を介して粘着材を配設することによりクッション性と粘着性を併せ持った清掃部を備えた粘着性清掃棒や、同様に一端部にゴム系接着のりを塗布した粘着性清掃棒により、固体撮像素子のカバーガラスの表面や光学フィルタの表面に付着した塵埃を取り除くものである。しかしながら、このような粘着性清掃棒を用いて清掃する場合、固体撮像素子のカバーガラスの表面や光学フィルタの表面に付着した塵埃の量が少なければ比較的簡単に取り除くことができるが、全域に散乱した多くの塵埃を除去するには、一つ一つの塵埃をねらって粘着性のある清掃棒を接触させなければならないため多数回の除去作業が必要となり操作が煩雑である。
また特許文献3では、断面略円形状の粘着体を回転させて清掃することを記載しているが、断面略円形状では、四辺形の角部分に付着した異物に接触させることができないためそれを除去できない。更に、粘着体を回転させると、拭きムラを発生させる恐れがある。また、固定撮像素子の大きさも複数(135フルサイズ、APS−Cサイズなど)あるためそれらのいずれにも適用可能とするために、複数のサイズの清掃部を用意しておき、それらの中からユーザが適宜選択し、それを装着して清掃できることが望ましい。
しかし前述のように、光学部材に接触する清掃部は光学部材に損傷を与えないように柔軟な部材で形成しなければならないため、このような柔軟な部材を硬質の支持部に交換して装着可能にすると清掃作業中に清掃部が外れてしまい、その清掃部が外れてしまった支持部の先端で固体撮像素子のカバーガラスの表面や光学フィルタの表面に傷を付ける恐れがある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本願発明の特徴は、カメラ内に付着した異物を簡単な操作で確実に除去できるとともに、清掃作業中に粘着部が脱落して光学部材に損傷を与える虞のないクリーニング装置を提供することにある。
本発明の一態様に係るクリーニング装置は以下のような構成を備える。即ち、
レンズ交換式デジタル一眼レフカメラの内部でレンズマウントの開口から見て露出している光学部材の表面に付着した異物を除去するためのクリーニング装置であって、
ユーザにより支持される棒状の支持部材と、
前記支持部材とネジ嵌合するネジ部と、異物除去用の粘着面を含む清掃部とをゴム硬度の異なるゴム素材を多色成形することによって形成する清掃部材とを有し、
前記清掃部のゴム硬度を1°〜50°とし、ブリードによって前記ゴム素材に含まれる油脂を染み出させることによって粘着性をもたせるとともに、前記ネジ部を前記清掃部のゴム硬度より硬いゴム硬度に形成したことを特徴とする。
本発明によれば、カメラ内の異物を簡単な操作で確実に除去できるとともに、清掃作業中に清掃部が脱落して光学部材に損傷を与える危険性をなくすことができるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
[実施の形態1]
図1(A)及び(B)は、本発明の実施の形態1に係るクリーニング装置10の構成を示す概略斜視図である。
図1(A)において、クリーニング装置10は、主に塵埃を除去する際にクリーニング装置10をユーザが支持する棒状の支持部材11と、この支持部材11の先端に設けられた清掃部材12とを備えている。
棒状の支持部材11は、金属又は樹脂等の比較的硬い材料で形成され、図1(B)に示すように一方の先端には雄ネジ部11aが形成される。清掃部材12は、シリコンやEPDM等のゴムを素材とし、12a〜12cで示される部分を有している。12aで示される部分は、ゴム硬度が1°〜50°の比較的柔らかい清掃部である。清掃部12aの表面12bは、略矩形状で粘着性の高い特性を利用してカメラ内の固体撮像素子のカバーガラスの表面や光学フィルタの表面の塵埃(異物)を除去するための部分である。この柔らかいゴムの粘着性は、いわゆるブリードによってゴム素材に含まれる油脂等を染み出させることにより実現しており、この油脂は、塵埃を吸着させるのに効果的である。また12c部は、支持部材11の先端の雄ネジ部11aがネジ嵌合される雌ネジ12dが形成される接続部(着脱部)であり、ゴム硬度が40°以上であり、更に清掃部12aのゴム硬度より硬い硬度で形成されている。本実施の形態に係る清掃部材12は、ゴム硬度の柔らかい清掃部12aと、ゴム硬度の硬い接続部12cの2種の異なったゴム硬度の2色成形により一体的に形成されている。本実施例においては、2色成形により一体的に形成されることとしているが、この他にも、複数種の成形材を用いて一体的に形成してもよいし、たとえば、紫外線硬化材や熱硬化材を用いて12aのゴム硬度と接続部12cのゴム硬度を変えるように一体的に形成してもよい。なお、これらの成形材の具体的な成形方法自体については公知の技術であるので、ここでは省略する。
従って、清掃部材12は支持部材1に対して着脱可能であり、塵埃を吸着するのに都合の良い柔軟でゴム硬度の低い清掃部12aと、雌ネジ部が不用意に外れることのないように硬い弾性を有し、ゴム硬度の高い接続部12cとが両立して形成されている。
尚、清掃部材12の清掃部12aの清掃する表面12bは、周囲に対して中央が若干凸Rの略円筒面を形成している。この曲率は清掃部12aの弾性、即ちゴム硬度によって適する数値は異なるが、R200〜R1000が好ましい。
これは、清掃部12aのゴム硬度が小さくなればなるほど、清掃対象部の表面に接触させた後、それを剥がす場合に力を要するためである。即ち、清掃する際に清掃対象部の表面と接触する表面12bの形状が平面或は凹面の場合には、清掃対象部の表面に密着させた後、その清掃部12aを引き剥がそうとしても吸盤のような効果が発生するため、その密着させた状態から引き剥がしずらくなるためである。
これに対して本実施の形態に係るクリーニング装置によれば、カメラ内の固体撮像素子のカバーガラスや光学フィルタ等の清掃対象部のように、その表面形状が略平面の光学部材に清掃部12aの表面12bが当接し、後述するように、その表面に支持部材11を軽く押圧することにより、柔らかい弾性の清掃部12aの円筒面は若干つぶれて接触する。更には、その押圧した状態で、円筒面の円周方向に支持部材11を若干量振ることにより、その清掃部12aの表面12bの円筒面と、清掃対象部(光学部材)の平面とが十分に接触するため、その清掃対象部の表面に付着した異物を完全に除去できる。
また清掃部12aは、比較的柔軟なゴム硬度のゴム素材で形成されているため緩衝材として機能し、支持部材11からの圧力がそのまま清掃対象部の表面に印加されない構造となっている。これにより、この清掃操作により光学機器の内部や光学部材の表面を傷付けないようにして、カバーガラスや光学フィルタ等に付着した異物を除去できる。
図2は、本発明の実施の形態1に係るクリーニング装置10を用いて、固体撮像素子のカバーガラスの表面もしくは光学フィルタの表面等に付着した塵埃を除去する対象機器である光学機器の一例であるデジタルカラーカメラ(以下、単にカメラと呼ぶ)100の構成を説明するための側方視断面図である。
このカメラ100は、CCD或はCMOSセンサなどの固体撮像素子を用いた単板式のカメラ(一眼レフカメラ)であり、固体撮像素子を連続的又は単発的に駆動して、動画像或は静止画像を表わす画像信号を得る。ここで固体撮像素子は、露光した光を画素毎に電気信号に変換し、その光量に応じた電荷をそれぞれ蓄積し、その電荷を読み出すタイプのエリアセンサである。
図2において、100はカメラ本体、101はマウント機構であり、不図示の撮影レンズ(内部に絞りと結像光学系を有して取り外し可能)は、このマウント機構101を介してカメラ100本体に電気的及び機械的に接続される。このようなデジタル一眼レフカメラでは、撮影に使用する撮影レンズを焦点距離の異なるレンズに交換することにより、様々な画角の撮影画面を得ることができる。固体撮像素子106は、パッケージ124に収納されており、このパッケージ124はカバーガラス125にて固体撮像素子106を密閉状態で保持している。そして、不図示の撮影レンズ内の結像光学系から固体撮像素子106に至る光路L1中には、固体撮像素子106上に物体像の必要以上に高い空間周波数成分が伝達されないように結像光学系のカットオフ周波数を制限する光学ローパスフィルタ156(以下、LPF156と略す)が設けられている。また、この結像光学系には赤外線カットフィルタも形成されている。更に、カバーガラス125とLPF156との間は、両面テープ等の密封部材157にて密封構造となっている。これによりカメラ100の外部或はカメラ100内部で発生した塵埃が、これらLPF156とカバーガラス125との間に入り込まないようになっている。
固体撮像素子106で捉えられた物体像はディスプレイ107に表示される。このディスプレイ107は、このカメラ100の背面に取り付けられており、撮影時等において、使用者は、その撮影対象の画像をこのディスプレイ107により直接観察できる。このディスプレイ107は、有機EL空間変調素子や液晶空間変調素子、微粒子の電気泳動を利用した空間変調素子などで構成すると消費電力が小さく、かつ薄型で都合が良い。また固体撮像素子106は、増幅型固体撮像素子の一つであるCMOSプロセスコンパチブルのセンサ(以下、CMOSセンサと略す)である。このCMOSセンサの特徴の一つに、エリアセンサ部のMOSトランジスタと撮像素子の駆動回路、A/D変換回路、画像処理回路といった周辺回路(図3参照)を同一工程で形成できることが挙げられる。この特徴により、マスク枚数、プロセス工程がCCDと比較して大幅に削減できる。またこの特徴により、任意の画素へのランダムアクセスが可能になり、ディスプレイ107の表示用に画素を間引いた読み出しを行うことができ、高い表示レートでリアルタイムで画像を表示できる。本実施の形態に係る固体撮像素子106はこのような特徴を利用して、ディスプレイ107への画像の出力動作、高精彩画像の出力動作を行うことができる。
ハーフミラー111は、結像光学系からの光路L1を分割して光学ファインダに供給するための可動型のミラーである。フォーカシングスクリーン105は、物体像の予定結像面に配置されている。112はペンタプリズムである。レンズ109は、撮影時、ユーザが光学ファインダ像を観察するためのレンズであり、実際には3つのレンズで構成されている。フォーカシングスクリーン105、ペンタプリズム112、レンズ109はファインダ光学系を構成している。ここでハーフミラー111の屈折率はおよそ1.5、厚さは0.5mmである。このハーフミラー111の背後には可動型のサブミラー122が設けられており、ハーフミラー111を透過した光束の内、光路L1の光軸に近い光束を焦点検出部121に偏向している。サブミラー122は、ハーフミラー111の保持部材(不図示)に設けられた回転軸を中心に回転し、ハーフミラー111の動きに連動して移動する。尚、この焦点検出部121は、位相差検出方式により焦点検出を行う。
ハーフミラー111とサブミラー122からなる光路分割系は、上述のファインダ光学系に光を導くための第1の光路分割状態、不図示の結像レンズからの光束をダイレクトに固体撮像素子106に導くために撮影光路L1から退避した第2の光路分割状態(図2の破線で示した位置:111a及び122a)を取ることができる。
104は可動式の閃光発光部(ストロボ)、113はフォーカルプレンシャッタ、119はメインスイッチ、120はレリーズボタンである。モード切替えスイッチ123は、カメラ100のLPF156の表面等に付着した異物をクリーニング装置10を使用して除去するために、カメラ100をクリーニングモードに設定するためのスイッチである。180は、光学ファインダ内の表示部である。
尚、モード切り換えスイッチ123が操作されてクリーニングモードが設定されると、ハーフミラー111とサブミラー122が第2の光路分割状態である位置111a及び122aに移動するとともに、フォーカルプレンシャッタ113が開放状態となる。この状態をクリーニングモードと呼ぶ。これによりユーザは、マウント機構101の開口を通して、直接LPF156の表面を目視できる状態となる。従って、この状態で、ユーザは上述のクリーニング装置10を使用してLPF156の表面に付着した異物を除去できるようになる。
図3は、本実施の形態1に係るカメラ100の構成を説明するブロック図である。
まず物体像の撮像、記録に関する部分から説明する。このカメラ100の機能(機構)としては、撮像機構、画像処理機構、記録再生機構、及び全体の動作を制御する制御機構を有する。撮像機構は、不図示の撮影レンズの結像光学レンズ、固体撮像素子106等を含み、画像処理機構は、A/D変換器130、RGB画像処理回路131及びYC処理回路132を含む。また記録再生機構は、記録処理回路133及び再生処理回路134を含む。更に制御機構は、カメラシステム制御回路135、操作検出回路136及び撮像素子駆動回路137を含む。接続端子138は、外部機器であるコンピュータ機器等に接続して、外部機器との間でデータの送受信をするための規格化された端子である。これらの電気回路は不図示の小型燃料電池によって駆動される。
撮像機構は、物体からの光を結像光学系を介して固体撮像素子106の撮像面に結像する光学処理機構を含み、不図示の撮影レンズの絞りと、必要に応じて更にメカニカルシャッタ113を調節し、適切な光量の物体光を固体撮像素子106に露光する。固体撮像素子106は、正方画素が長辺方向に3700個、短辺方向に2800個並べられ、合計約1000万個の画素数を有する撮像素子が適用され、各画素にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)のカラーフィルタを交互に配して4画素が一組となる、所謂ベイヤー配列を形成している。このベイヤー配列では、観察者が画像を見たときに強く感じやすいGの画素をRやBの画素よりも多く配置することで、総合的な画像性能を上げている。一般に、この方式の固体撮像素子106を用いる画像処理回路では、輝度信号は主にGから生成し、色信号はR,G,Bから生成している。
固体撮像素子106から読み出された画像信号は、A/D変換器130によりデジタル画像信号に変換された後、デジタル画像信号に対して各種処理を行う画像信号処理回路に供給される。A/D変換器130は、露光した各画素からの画像信号の振幅に応じた、例えば10ビットのデジタル信号に変換して出力する信号変換回路であり、これ以降の画像信号処理はデジタル処理にて実行される。画像信号処理回路は、R,G,Bのデジタル信号から所望の形式の画像信号を得る信号処理回路であり、R,G,Bの色信号を、輝度信号Y及び色差信号(R−Y),(B−Y)で表わされるYC信号などに変換する。この画像信号処理回路の構成を以下に説明する。
RGB画像処理回路131は、A/D変換器130を介して固体撮像素子106から入力した3700×2800画素のデジタル画像信号を処理する信号処理回路であり、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算による高解像度化を行う補間演算回路を有する。YC処理回路132は、RGB信号から輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yを生成する信号処理回路である。また、このYC処理回路132は、高域輝度信号YHを生成する高域輝度信号発生回路、低域輝度信号YLを生成する低域輝度信号発生回路、及び、色差信号R−Y,B−Yを生成する色差信号発生回路で構成されている。また輝度信号Yは、高域輝度信号YHと低域輝度信号YLとを合成することによって形成される。
次に記録再生機構は、メモリへの画像信号の記憶と、ディスプレイ107への画像信号の出力とを行う処理回路を含み、記録処理回路133はメモリへの画像信号の書き込み処理及び読み出し処理を実行し、再生処理回路134は、そのメモリから読み出した画像信号を再生してディスプレイ107に表示する。また記録処理回路133は、静止画像及び動画像を表わすYC信号を所定の圧縮形式にて圧縮し、また圧縮データを読み出した際に伸張する圧縮伸張回路を内部に有している。この圧縮伸張回路は、信号処理のためのフレームメモリ等を含み、このフレームメモリにYC処理回路132からのYC信号をフレーム毎に蓄積して、それぞれ複数のブロック毎に読み出して圧縮符号化する。この圧縮符号化は、例えば、ブロック毎の画像信号を二次元直交変換、正規化及びハフマン符号化することにより行なわれる。また再生処理回路134は、輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yをマトリックス変換して、例えばRGB信号に変換する回路である。この再生処理回路134によって変換された信号は、ディスプレイ107に表示されて可視画像として表示再生される。この再生処理回路134とディスプレイ107との間は、例えばブルーツース(Bluetooth)などの無線通信手段を介して接続されてもよい。このように構成することにより、このカメラ100で撮像する画像を離れたところからでもモニタすることができる。
一方、制御機構は、レリーズボタン120やモード切り換えスイッチ123等の操作を検出する操作検出回路136と、その操作検出回路136から出力される操作検出信号に応動してハーフミラー111やサブミラー122を含む各部を制御し、撮像の際のタイミング信号などを生成して出力するカメラシステム制御回路135と、このカメラシステム制御回路135の制御の下に固体撮像素子106を駆動する駆動信号を生成する固体撮像素子駆動回路137と、光学ファインダ内の表示部180(図2)を制御する情報表示回路142とを含んでいる。この制御機構は、外部操作に応動して撮像機構、画像処理機構、記録再生機構をそれぞれ駆動制御する。例えば、レリーズボタン120の押下を検出して、固体撮像素子106の駆動、RGB画像処理回路131の動作、記録処理回路133の圧縮処理などを制御し、更に情報表示回路142によって光学ファインダ内に情報を表示する表示部180の各セグメントの状態を制御する。
次に、このカメラ100における焦点調節に関する部分について説明する。
カメラシステム制御回路135には更に、AF制御回路140とレンズシステム制御回路141が接続されている。これらはカメラシステム制御回路135を中心にして、各々の処理に必要とするデータを相互に通信している。AF制御回路140は、撮影画面上の所定の位置に設定された焦点検出視野での焦点検出用センサ167からの信号を得て、この信号に基づいて焦点検出信号を生成し、不図示の撮影レンズの結像光学系の結像状態を検出する。ここでデフォーカス(焦点がずれていること)が検出されると、これを結像光学系の一部の要素であるフォーカシングレンズの駆動量に変換し、カメラシステム制御回路135を中継してレンズシステム制御回路141に送信する。また、移動する物体に対しては、レリーズボタン120が押下されてから実際の撮像制御が開始されるまでのタイムラグを勘案し、適切なレンズ位置を予測した結果によるフォーカシングレンズ駆動量を指示する。また、撮影対象物の輝度が低く、十分な焦点検出精度が得られないと判定されるときには、閃光発光装置104、或は不図示の白色LEDや蛍光管によって撮影対象物を照明する。レンズシステム制御回路141は、フォーカシングレンズの駆動量を受信すると、撮影レンズ内の不図示の駆動機構によってフォーカシングレンズを光軸L1(図2)方向に移動させるなどの動作を行って撮影対象物にピントを合わせる。AF制御回路140によって、撮影対象物にピントが合ったことが検出されると、この情報はカメラシステム制御回路135に伝えられる。このとき、レリーズボタン120が押下されると、前述のごとく撮像系、画像処理系、記録再生系による撮像制御が実行される。
次に、このように構成されたカメラのLPF156の表面に付着した異物を、本実施の形態に係るクリーニング装置10を用いて除去する動作について、図4乃至図6を参照して説明する。
図4は、前述のモード切り換えスイッチ123が操作されて、カメラ100がクリーニングモードになっている状態で、本実施の形態に係るクリーニング装置10を使用してLPF156の表面に付着した異物を除去する場合を説明する概略斜視図である。
ここで、クリーニング装置10の清掃部12aは、前述したようにゴム硬度が1°〜50°と比較的柔軟な部材で形成されているため、特に柔らかいものほど長時間をかけてゴム素材に含まれる油脂等が染み出るといったブリード現象がみられる。そこで、一般的に市販される「油とりシート(紙)」(不図示)等で、その表面12bの油脂を拭き取ることにより清掃部12aの表面12bに付着した余分な油脂等を除去することができる。
そこでまず、LPF156の表面に付着した異物を除去する場合には、事前にクリーニング装置10の清掃部12aの表面12bのゴミや油脂等を、後述する転写材や「油とりシート(紙)」等で取り除いてから作業するのが望ましい。
図4において、ユーザはクリーニング装置10の支持部材11を把持或は摘んだ状態で、カメラ100のマウント機構101の開口から、フォーカルプレンシャッタ113が開放状態になることにより形成される開口113aを通してクリーニング装置10を図中矢印の方向に挿入する。
図5は、シャッター開口113aを通してクリーニング装置10の清掃部12aの表面12bがLPF156の表面に接触した状態を示す要部斜視図である。
図5に示すように、ユーザはクリーニング装置10の清掃部12aの表面12bを、シャッター開口113aの四隅を目安にLPF156の表面に接触させる。この状態で、清掃部12aの凸R形状の円筒面の表面12bの円周方向に倣って、支持部材11を図中矢印の方向にスイングさせる。これにより、LPF156の表面と清掃部12aの表面12bとが完全に接触されることになり、かつその表面12bが円筒面に形成されているため、吸盤のようにLPF156の表面に吸着されて剥がしずらくなることがない。
図6(A)及び(B)は、本実施の形態に係るクリーニング装置10の清掃部12aの表面12bによる、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラの画枠フォーマットに対する清掃面積を説明する平面図である。
図6(A)は、銀塩フィルムの135フォーマット相当の約36×24mmサイズのデジタル一眼レフカメラの画枠フォーマットの場合を示している。このフォーマットでは、クリーニング装置10の清掃部12aは、図中のLPF156の画枠の4等分よりも若干大きなサイズに設定されており、本実施の形態では、約19×13mmである。従って、このフォーマットのデジタル一眼レフカメラでは、前述したように、ユーザはクリーニング装置10の清掃部12aの表面12bを、シャッター開口113aの四隅それぞれを目安にLPF156の表面に当接してスイングさせることを、各隅に対して合計4回行うことで、LPF156のほぼ全域を清掃することができる。尚、ここで前述したように、表面12bは略矩形形状であるため、シャッター開口113a或はLPF156の四隅との位置付けを容易に行うことができる。
図6(B)は、APS−Cフォーマット相当の約24×16mmサイズのデジタル一眼レフカメラの画枠フォーマットの場合を示している。このフォーマットでは、クリーニング装置10の清掃部12aは、図中のLPF156の画枠よりも若干小さなサイズに設定されており、本実施の形態では約19×13mmである。従って、この図6(B)に示すフォーマットのデジタル一眼レフカメラでは、前述したように、ユーザはクリーニング装置10の清掃部12aの表面12bを、シャッター開口113aの四隅それぞれを目安にLPF156の表面に当接してスイングさせることを、各隅に対して合計4回行うことによりLPF156のほぼ全域を清掃することができる。尚、この場合でも前述したように、表面12bは略矩形形状であるため、シャッター開口113a或はLPF156の四隅との位置付けを容易に行うことができる。
このように実施の形態では、クリーニング装置10の清掃部12aの表面12bの形状を略矩形形状とし、その大きさを135フォーマット相当の画枠の4等分よりも若干大きく、かつAPS−Cフォーマット相当の画枠よりも若干小さく設定することにより、共通の清掃部12を使用して135フォーマット相当の画枠のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ〜APS−Cフォーマット相当の画枠のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラのLPF156の表面を最小限の4回で清掃することができる。
また近年では、135フォーマット相当の画枠からAPS−Cフォーマット相当の画枠以外のフォーマットのレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ、例えば、フォーサーズ規格のものが発売されている。この規格約18×13.5mmサイズに対しては、別途小さいサイズ例えば、12×9mm等の清掃部12aを有する清掃部材12を用意し、接続部12cの雄ネジ部12dにより支持部材11に装着することができる。
また、互いにゴム硬度が異なる清掃部12aを複数種類用意し、使用環境、例えば温度、湿度等に応じて、適宜、清掃部12aを選択して交換することも可能である。
図7は、上述のようにしてクリーニング装置10の清掃部12aに異物を付着させた状態で、その異物を清掃部12aの表面12bから剥離する方法の一例を説明する概略図である。
図において、清掃部12aの表面12bに付着された、LPF156の表面から除去された異物30は、清掃部12aの表面12bよりも高い粘着力を有するシート状の転写材(例えば、尾高ゴム工業製「タッキー」)等に転写させることにより、清掃部12aの表面12bから除去される。
即ち、図7に示した状態から、クリーニング装置10の清掃部12aの表面12bを転写材(不図示)に押し付ける。ここで、この転写材は、清掃部12a表面12bよりも高い粘着力を有しているため、その表面12bに付着していた異物30は、転写材の表面に付着される。これにより清掃部12aの表面12bに付着していた異物が除去されて清掃部12aが清掃されて、その表面12bはゴミなどの異物が付着していない元の状態に戻される。
本発明の実施の形態に係るクリーニング装置の構成を示す概観斜視図である。 本実施の形態に係るクリーニング装置を用いて異物を除去する対象機器である光学機器の一例であるデジタルカラーカメラの構成を説明するための側方視断面図である。 本実施の形態に係るカメラの構成を示すブロック図である。 カメラがクリーニングモードになっている状態で、クリーニング装置を使用してLPFの表面に付着した異物を除去する状態を説明する概略斜視図である。 本実施の形態に係るクリーニング装置を、シャッター開口を通してLPFの表面に当接させた状態を説明する要部斜視図である。 本実施の形態に係るクリーニング装置の清掃部の表面の清掃面積を説明する平面図である。 本実施の形態に係るクリーニング装置の清掃部に付着した異物の除去を説明する概略図である。

Claims (3)

  1. レンズ交換式デジタル一眼レフカメラの内部でレンズマウントの開口から見て露出している光学部材の表面に付着した異物を除去するためのクリーニング装置であって、
    ユーザにより支持される棒状の支持部材と、
    前記支持部材とネジ嵌合するネジ部と、異物除去用の粘着面を含む清掃部とをゴム硬度の異なるゴム素材を多色成形することによって形成する清掃部材とを有し、
    前記清掃部のゴム硬度を1°〜50°とし、ブリードによって前記ゴム素材に含まれる油脂を染み出させることによって粘着性をもたせるとともに、前記ネジ部を前記清掃部のゴム硬度より硬いゴム硬度に形成したことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記粘着面周辺部分に対して中央部分が凸形状となる略円筒面形状に形成することを特徴とする請求項に記載のクリーニング装置。
  3. 前記粘着面を前記光学部材の画枠を4等分したサイズよりも大きなサイズに形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
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