JP4467942B2 - 水供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給水設備や給湯設備等の水供給装置に係わり、特に、水供給配管の管内腐食を抑制する機能を有する水供給装置に関するものである。
従前、給水設備の給水配管や給湯設備の給湯配管等の水供給配管には、配管用炭素鋼鋼管や水配管用亜鉛めっき鋼管等の鋼管が使用されていた。これらの給水設備や給湯設備では、設備の使用開始と共に配管内壁の鉄と水中の溶存酸素が反応して赤錆の酸化鉄が発生することで腐食が始まる。そして、腐食が進んだ結果、給水使用箇所から赤錆の混じった水、いわゆる赤水を吐水する現象が発生し、さらに腐食が進行すると、管壁に穴が空いて漏水が生じるという問題があった。
その後、これらの問題点を解決するために、鋼管の内面に塩化ビニルやポリエチレンをライニングすることで、水と鉄が接触しない構造のライニング鋼管が開発された。しかし、当初、継手が従来の鋼管用継手しかなく、鋼管用継手の内面は、鉄が露出した構造であるため、継手が局所的に腐食する現象が新たに発生した。程なく、鋼管用継手の内面を塩化ビニルやポリエチレンでコーティングしたコーティング継手が開発され、継手の腐食問題は解決した。しかし、ライニング鋼管の切断面は鉄が露出したままとなっており、コーティング継手には管端の鉄露出部を覆う機構がないため、鉄露出部が水に接触し、その結果、局所的に腐食してしまうという問題があった。この問題を解決するために、継手内に管端の鉄露出部を覆う管端防食コアが組み込まれた管端防食継手が開発されて、管端部の腐食問題は解決され、現在に至っている。
一方、止水弁、逆流防止弁、減圧弁等のいわゆる弁類において、小口径のものは青銅や黄銅等の銅合金製のものが主であり、これらの弁類はライニング鋼管と直接接続されていた。しかし、鉄と銅は電位が大幅に異なるため、電位の異なる金属同士を接続することによって生じる異種金属の腐食が発生し、このような異種金属の腐食は、通常の腐食よりも進行が速いという問題があった。この問題は、管端防食コアが組み込まれた管端防食バルブが開発されたことや、接続した配管同士を電気的に絶縁する絶縁継手が開発されたことで解決され、現在に至っている。
しかし、それらのライニング鋼管、管端防食継手、管端防食バルブ、絶縁継手が全て揃ったのは最近のことであり、それ以前に施工された給水設備や給湯設備においては、管内の防錆は不完全であり、当然赤水が発生していたが、配管を全て新しい管材に更新するには多額の費用を要するという大きな問題があった。
最近では、それらの問題点を解決するために、配管を新しい管材に更新しなくとも赤水の発生や漏水を防止できる防錆法が種々開発されている。これらの中で、低コストで、防錆理論が確立されており、しかも実績のある防錆法には、以下のものがある。
1)カルシウム防錆法
導入水に水酸化カルシウム等のカルシウムを主成分とするカルシウム系腐食抑制剤を添加して水供給配管の内壁を防錆する方法である。この方法では、導入水中に含まれる炭酸ガスとカルシウムとが結合し、水供給配管の内壁に炭酸カルシウムを摘出して防錆被膜を形成することで防錆する。通常、日本国内の水道水は炭酸ガスの含有量が少ないため、添加剤の添加と同時に炭酸ガスの混合を行う場合が多い。
2)リン酸塩等腐食抑制剤による防錆法
導入水にポリリン酸塩、オルトリン酸塩、メタケイ酸塩等の腐食抑制剤(以下、リン酸塩等腐食抑制剤という)
を添加して水供給配管の内壁を防錆する方法である。この防錆方法において、ポリリン酸塩、オルトリン酸塩を使用する場合は、導入水中のカルシウムやマグネシウムと反応してリン酸カルシウム鉄を作り、これが水供給配管の内壁に付着して形成された防錆被膜により防錆する。また、メタケイ酸塩を使用する場合は、これがコロイド粒子を作り、これが水供給配管の内壁に付着して非晶質の防錆被膜を形成することで防錆する。
ただし、これらのリン酸塩等腐食抑制剤を飲用水配管に使用する場合は、人体への影響を考慮し、初期注入時の添加量上限(15mg/L)および常時の添加量上限(5mg/L)が法令で決められている。
3)脱酸素による防錆法
導入水中に含まれる溶存酸素を除去することにより、水供給配管の内壁を防錆する方法である。この防錆方法において、溶存酸素の除去方式としては、減圧された容器中に導入水を散水して水中の溶存酸素を除去する機械式と、気体分離用中空糸膜に導入水を通過させて溶存酸素を分離除去する脱酸素膜式とがある。
また、以前、給湯配管においては、鋼管よりも施工性がよい鋼管を使用する場合が多かった。銅管は、管内壁に酸化銅の防錆被膜を形成するため、腐食が進行することは通常ない。しかし、特に中央式給湯設備のような循環配管を構成して、循環ポンプにより管内給湯水を強制的に循環させる場合においては、管内給湯水の流速が速いと、管内壁の防錆被膜が水流でえぐり取られてしまい、そのため、腐食が進行して配管を貫通してしまう潰食といわれる腐食が発生することがある。また、管内給湯水の流速が遅い場合や循環配管ではない場合においても、水質によっては、管内壁の一部が局所的に腐食して配管を貫通してしまう孔食現象といわれる腐食が発生することもある。これらの腐食が発生している配管においては、脱酸素による防錆法が最も効果的である。
給湯配管として、給水用のライニング鋼管は耐熱温度の関係上、使用できない。その代替品として、給湯用のライニング鋼管と管端防食継手も開発されているが、鉄部と樹脂部の温度による収縮率が大きく異なることもあり、管内面のライニングが剥離してしまうトラブルやライニングが縮んでしまうトラブルなどが発生し、信頼性に欠けるため、現在では、あまり採用されることがない。現在では、耐食性が高く、かつ耐熱性に優れたステンレス鋼管が給湯配管に採用されることが多い。
一方、配管の腐食問題は、給水配管や給湯配管だけでなく、冷温水循環配管など人が直接接触しない水の配管でも起こっていた。この場合においては、通常、上記のリン酸塩等腐食抑制剤薬よりも防錆効果が高いが、人体に有害であるクロム酸塩系、亜硝酸塩系、モリブデン酸塩系、亜鉛系等の腐食抑制剤(以下、クロム酸塩等腐食抑制剤という)が使用されている。
なお、上記先行技術は当業者一般に知られた技術であって、文献公知発明に係るものではない。
従来の水供給装置において、水供給配管内壁の腐食抑制対策にカルシウム防錆法を適用した場合、水供給配管内壁に通常よりも多くのスケールが付着する結果となる。この場合、主管のような管径の比較的大きな部分では大きな影響はないが、主管から分岐後の水使用箇所付近における末端の枝管のような管径の特に小さい部分では、スケールの付着により管径が縮径して水使用箇所の吐水量が大幅に減少してしまうという課題があった。また、その症状が進行すると、水供給配管が閉塞してしまうという課題があった。
さらに、前記カルシウム防錆法の場合、カルシウム成分添加処理後の水使用箇所で吐出される処理水は、カルシウム成分が必然的に通常よりも多くなり、硬度の高い水となる。一般的に日本国内の水は硬度が低く、日本人は硬度の高い水を飲み慣れていない。硬度の高い水を飲むことによって体調不良を招くことがあり課題となっていた。
前記水供給配管にリン酸塩等腐食抑制剤による防錆法を適用した場合、この防錆法は認可されているとはいえ、その添加量を自動制御装置等で処理水中の濃度を管理する必要がある。特に健康を気遣う使用者はリン酸塩等腐食抑制剤を添加した処理水を飲むことに嫌悪感を抱く場合が多く問題となっていた。また、リン酸塩等腐食抑制剤の添加量自動制御装置が故障して導入水に多量に添加されてしまった場合、それを飲用すると人体に害を及ぼすという大きな課題があった。
冷温水循環配管等で使用されるクロム酸塩等腐食抑制剤は、カルシウム系腐食抑制剤、リン酸塩等腐食抑制剤よりも防錆効果が遙かに高いものであるが、人体に有害であるため、給水配管や給湯配管等のように人が水に直接接触する機会のある配管に対して、安全上の理由から適用することができないという課題があった。
前記水供給配管に脱酸素による防錆法を適用する場合、導入水から溶存酸素を分離するとき、炭酸ガスも同時に分離してしまう。炭酸ガスは、美味しい水を構成するにあたって重要な要素である。炭酸ガスを適量に含んでいる水を飲むと清涼感を感じて水を美味しく感じる。この炭酸ガスが消費されてしまった水は美味しくないため、使用者が処理水の味に不満を感じている場合が多く課題となっていた。
前記カルシウム防錆法においては、硬度の高い水を飲み慣れていない日本人は、処理水を美味しく感じない場合が多い。このカルシウム防錆法においては、導入水中の炭酸ガスを消費する。このため、さらに処理水を美味しく感じなくなり、使用者が処理水の味に強い不満を感じている場合が多く課題となっていた。カルシウム成分の多い処理水は、石鹸の泡立ちが悪いという課題もあった。
従来の水供給装置においては、ステンレス鋼管が給湯配管に採用されることが多いが、最近の水道水の水質悪化に伴い、ステンレス鋼管であっても腐食する事例が増えてきている。ステンレス鋼管よりも更に耐食性の高い管材にチタン管があるが、チタン管は極めて高価であるため限定的な部分でしか使用することができないという課題があった。また、給湯用に使用する最適な配管材料がないという課題もあった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、水供給配管の管内腐食を常時効率よく抑制しながら、人体に害のない美味な飲用水を得ることができる水供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係る水供給装置は、導入水を水使用箇所へ供給する水供給配管に、腐食抑制成分を導入水に添加するための腐食抑制成分添加設備を配設し、該腐食抑制成分添加設備二次側の水供給配管には導入水から腐食抑制成分を除去するための腐食抑制成分除去設備を配設したものである。
本発明によれば、水供給配管を流れる導入水に腐食抑制成分が添加されるので、その導入水の流れによって水供給配管の管内腐食を効率よく抑制することができ、しかも、水使用箇所からは腐食抑制成分が除去されて人体に害のない水を吐出させることができるという効果がある。
また、腐食抑制成分にカルシウム系腐食抑制剤を使用したカルシウム防錆法を水供給配管に適用した場合において、水使用箇所から吐出される硬度の高い水を飲用しても、体調不良を起こすことがないという大きな効果がある。
また、リン酸塩等腐食抑制剤による防錆法を適用した場合においても、特に健康を気遣っている使用者でも水使用箇所からの吐出水を嫌悪感なく飲用することができるという大きな効果がある。さらに、従来、人体に有害な成分であったため人体が直接触れる水供給配管には適用できなかったクロム酸塩等腐食抑制剤を使用する防錆法を適用することができるという大きな効果がある。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による水供給装置を示すフロー図である。
この実施の形態1による水供給装置の主要構成は、水道水や給湯水等の導入水を水使用箇所まで搬送して供給する給水配管や給湯配管等の水供給配管1と、この水供給配管1に配設されて導入水に腐食抑制成分を添加する腐食抑制成分添加設備2と、この腐食抑制成分添加設備2の二次側の水供給配管1に配設されて導入水中の腐食抑制成分を除去する腐食抑制成分除去設備3とからなっている。この実施の形態1において、腐食抑制成分除去設備3の二次側の水供給配管1は、給水ヘッダーもしくは給湯ヘッダー4により多系統に分岐され、台所水栓、洗面水栓、浴室水栓、便器洗浄弁等の各水使用箇所5a〜5dと接続するヘッダー配管方式の水供給方式を適用している。
このように構成した実施の形態1による水供給装置は、従来の給水配管や給湯配管に対する防錆法のうち、カルシウム防錆法、リン酸塩等腐食抑制剤による防錆法に対して適用可能であり、また、冷温水循環配管等で使用されているクロム酸塩等腐食抑制剤による防錆法に対しても適用可能である。
この実施の形態1の水供給装置においては、腐食抑制成分添加設備2の二次側から腐食抑制成分除去設備3の一次側までの区間の水供給配管1が腐食抑制成分で防錆される防錆区間となっており、それ以外の配管区間には防錆効果はない。既設の赤水が発生している水供給配管1に上述のような防錆法を適用する場合において、防錆区間以外の水供給配管1は、ライニング鋼管と管端防食継手のような防錆処理を施した管材、あるいは塩化ビニル等の樹脂系管材に新たに敷設し直す必要がある。
腐食抑制成分添加設備2において、導入水に添加する腐食抑制成分は、カルシウム防錆法では水酸化カルシウム等のカルシウム系腐食抑制剤、リン酸塩等腐食抑制剤による防錆法ではポリリン酸塩やメタケイ酸塩等の腐食抑制剤、クロム酸塩等腐食抑制剤の防錆法ではクロム酸塩系、亜硝酸塩系、モリブデン酸塩系、亜鉛系等の腐食抑制剤である。
腐食抑制成分の導入水への添加方法であるが、添加後の腐食抑制処理水は、水供給配管1内壁の防錆効果が発揮され、かつ効率的な濃度に制御するのが最善である。通常、腐食抑制剤に限らず液体の薬剤はダイヤフラムポンプやピストンポンプ等の定量注入ポンプで定量注入するが、水使用箇所5a〜5dでの使用水量によって導入水の水供給配管1への流入量が変化するため、これでは腐食抑制処理水の濃度が安定せず、効果が発揮され難い。そこで、腐食抑制成分添加設備2の一次側の水供給配管1に流量計測器を配設して流入量を常時測定し、予め定量注入ポンプの制御装置に組み込まれた制御回路で定量注入ポンプの注入サイクルを制御するようにしてもよい。また、導入水を受水槽に一時貯留し、定量圧送の揚水ポンプにより屋上等の高所に設置してある高置水槽に圧送し、高置水槽から下階に重力で圧送する水供給方式に適用する場合には、定量注入ポンプの注入サイクルを揚水ポンプの起動/停止と連動させるとよい。
腐食抑制成分は、粒状、ハニカム状、微細孔を多数有する固形状等にして筒状体等に充填して水供給配管1に配設し、そこに導入水を通過させることで腐食抑制成分を添加するようにしてもよい。この方法は、イニシャルコストを大幅に低減できる効果がある。
なお、カルシウム系腐食抑制剤を添加する腐食抑制成分添加設備2において、導入水が水道水等の炭酸ガス成分が少ない水の場合には、導入水に炭酸ガスを注入可能にしておくとよい。カルシウム系腐食抑制剤は、導入水中の炭酸ガスと化学反応して出来る炭酸カルシウムが水供給配管1の内壁に付着して防錆被膜を形成するため、より確実に防錆効果を発揮することができる。ただし、導入水が井戸水のような元々炭酸ガス成分を豊富に含んでいる水の場合には、炭酸ガスの注入は不要である。
腐食抑制成分除去設備3には、イオン交換樹脂による除去方式と、逆浸透膜による除去方式があり、それらについて以下に説明する。
a)イオン交換樹脂による除去方式は、イオン交換樹脂で腐食抑制成分のイオン成分を除去する方式である。しかし、腐食抑制成分の固形成分については、イオン交換樹脂では除去できない。このため、イオン交換樹脂による除去方式では、精密ろ過膜、限外ろ過膜または活性炭等で腐食抑制処理水中の腐食抑制成分の固形成分を除去する前処理を行う。
イオン交換樹脂には、陽イオン成分を選択的に除去する陽イオン交換樹脂と、陰イオン成分を選択的に除去する陰イオン交換樹脂の2種類がある。
陽イオン交換樹脂は、処理対象水に浸すと陽イオン交換樹脂内の水素イオンと処理対象水中の陽イオン成分とが交換されることで、陽イオン成分を除去する仕組みとなっており、除去すべき腐食抑制成分が、カルシウム、モリブデン酸塩、亜鉛などの場合に適している。
陰イオン交換樹脂は、処理対象水に浸すと陰イオン交換樹脂内の水素イオンと処理対象水中の陰イオン成分とが交換されることで、陰イオン成分を除去する仕組みとなっており、除去すべき腐食抑制成分が、ポリリン酸塩、オルトリン酸塩、メタケイ酸塩、クロム酸塩、亜硝酸塩などの場合に適している。通常、腐食抑制成分添加設備2で添加する腐食抑制成分は、より高い効果を得るために、複数の腐食抑制成分を混合することが多い。よって、陽イオン交換樹脂による除去処理と陰イオン交換樹脂による除去処理の二段階処理とすると最適である。
b)逆浸透膜による除去方式は、腐食抑制処理水を逆浸透膜(腐食抑制成分除去設備3)の一次側から圧送することにより、二次側からイオンレベルまで腐食抑制成分を除去した処理水を得る方式である。
逆浸透膜は、除去性能が非常に高く、懸濁物質や浮遊物質が多い水を除去処理すると、短時間で目詰まりが発生してしまう問題がある。そこで、逆浸透膜の一次側には精密ろ過膜や活性炭等の大まかな懸濁物質や浮遊物質を除去できる設備を設けることが望ましい。
また、腐食抑制処理水が逆浸透膜を通過するには、精密ろ過膜などに比べて高い水圧が必要となる。通常の給水設備や給湯設備の場合の水圧では逆浸透膜を通過して、水使用箇所5で所定の水圧を得ることは難しい。このため、逆浸透膜の一次側には圧送ポンプを設置することが望ましい。
上述したイオン交換樹脂による除去方式は、腐食抑制成分を完全に除去することは難しいが、逆浸透膜による除去方式に比べ設備がコンパクトにできるため、腐食抑制成分がカルシウム成分のような人体に無害な成分の場合や、ポリリン酸塩等のような含有量が適量であれば、人体に無害である成分の場合において特に効果がある。
また、逆浸透膜による除去方式は、腐食抑制成分を確実に除去できるため、腐食抑制成分がクロム酸塩等のような特に人体に有害な成分である場合において特に有効である。
以上説明した実施の形態1によれば、水供給配管1に腐食抑制処理水から腐食抑制成分を除去可能な腐食抑制成分除去設備3を設置し、この腐食抑制成分除去設備3の二次側の水供給配管1は防錆処理が施されている管材や樹脂系管材を適用したことにより、特にカルシウム防錆法を適用した場合、管径の小さな水供給配管1においても、その内壁へのスケールの付着により管径が大幅に縮径し水使用箇所5a〜5dからの吐水量が大幅に減少してしまうことや、水供給配管1が閉塞してしまうことを防止できるという効果がある。
本実施の形態1において、腐食抑制成分添加設備2にカルシウム防錆法を適用した場合、腐食抑制成分除去設備3により腐食抑制成分を除去することにより、水使用箇所5a〜5dから吐水される水の硬度を導入水以下に低下させることができ、硬度の高い水を飲んだ場合のような体調不良を起こすことがないという大きな効果がある。
本実施の形態1において、腐食抑制成分添加設備2にリン酸塩等腐食抑制剤により防錆法を適用した場合、腐食抑制成分除去設備3によって腐食抑制成分であるポリリン酸塩等が除去されることにより、特に健康を気遣う使用者でも水使用箇所(例えば、台所水栓)5aからの吐出水を嫌悪感なく飲むことができるという大きな効果がある。また、腐食抑制成分添加設備2が故障して法令で規定された濃度以上のリン酸塩等腐食抑制剤が導入水に添加されてしまっても、その腐食抑制剤が上述のように腐食抑制成分除去設備3で除去されることにより、水使用箇所5からの吐出水は安全に飲用できるという大きな効果がある。さらに、リン酸塩を含有した排水が屋外に排水されないことにより、流域河川・湖沼のリン成分による富栄養化を防止できるという効果もある。
本実施の形態1では、前述のように、水供給配管1に腐食抑制成分除去設備3を設置したことにより、防錆効果がカルシウム系腐食抑制剤やリン酸塩等腐食抑制剤よりも遙かに高いが、人体に有害なために冷却水循環配管など人体に直接触れることがない冷温水等にしか適用できなかったクロム酸塩等腐食抑制剤を、飲用水を供給する水供給配管1に対しても適用可能になるという大きな効果がある。
従来のライニング鋼管において、特に塩化ビニル樹脂のライニング鋼管は、一体のまま焼却すると、ダイオキシン発生の問題があったため、リサイクル時に塩化ビニル樹脂を分離する必要があり、リサイクル性が悪いという問題があった。また、ポリエチレン樹脂のライニング鋼管にあっては、一体のまま焼却してもダイオキシン発生の問題はないが、二酸化炭素発生の問題があった。これに対して本実施の形態1によれば、新設配管時において、ライニングが施されてなく耐食性は低いがリサイクル性の高い鋼管を水供給配管1として使用した場合でも、その腐食を確実に防止できるという大きな効果がある。
また、本実施の形態1によれば、水供給配管1を給湯配管とし、この給湯配管として、耐熱性に優れるが耐食性の低い鋼管を使用した場合であっても腐食の恐れがないという大きな効果がある。なお、この場合においては、防錆効果の高いクロム酸塩等の腐食抑制剤を適用すると最善である。
以上説明した実施の形態1による水供給装置は、既存の集合住宅で赤水が発生している給水設備において、共用部の給水主管の更新を行いたくないが、給水主管から分岐後の住戸内の給水枝管については内装リフォームを兼ねて行う場合に、特に最適である。この場合、揚水ポンプあるいは直送ポンプ付近の給水主管に腐食抑制成分添加設備2を設置し、ポンプの動作と連動して腐食抑制成分添加設備2から給水主管に腐食抑制成分を注入するようにし、各住戸のメーターボックス内の給水主管より分岐した住戸内給水枝管に腐食抑制成分除去設備3を設置する。このようにすると、共用部の給水主管については、腐食抑制成分添加設備2の一次側の給水主管だけの配管更新ですみ、腐食抑制成分除去設備3の二次側の給水枝管については、住戸内の内装リフォームと同時に更新すればよい。
実施の形態2.
図2は本発明の実施の形態2による水供給装置を示すフロー図であり、図1と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態2の主要構成は、上記実施の形態1と同様であるが、この実施の形態2では、水供給方式として先分岐方式を適用したものである。
すなわち、上記実施の形態1の水供給配管1を水供給主管1とし、この水供給主管1における水使用箇所5a〜5dの付近で水供給主管1から順次分岐して各水使用箇所5a〜5dに至る水供給枝管1a〜1dを配管した先分岐方式とし、それらの水供給枝管1a〜1dに腐食抑制成分除去設備3を個々に設置したものである。
この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様に、カルシウム防錆法、リン酸塩等腐食抑制剤による防錆法、クロム酸塩等腐食抑制剤による防錆法を適用可能である。なお、腐食抑制成分添加設備2および腐食抑制成分除去設備3については、上記実施の形態1と同様のものを適用する。また、上記実施の形態1と同様、腐食抑制成分除去設備3の二次側の水供給枝管1a〜1dには、防錆効果はない。よって、腐食抑制成分除去設備3は、水使用箇所5a〜5dの近傍に設置すると、配管を更新する部分が少なくなってよい。また、腐食抑制成分除去設備3を設置する水使用箇所5a〜5dの系統および使用する腐食抑制成分の除去方式は、除去する腐食抑制成分の種類によって使い分けるとよい。
この実施の形態2において、例えば、除去する腐食抑制成分がカルシウム成分である場合、人体には無害であるため、飲用水として常時使用する系統の水使用箇所5a(例えば、台所水栓)の水供給枝管1aに、最低限、腐食抑制成分除去設備3を設置すればよい。また、その除去方式もイオン交換樹脂によるもので十分である。ただし、洗面所や浴室等のような石鹸使用個所においては、カルシウム成分に起因して石鹸の泡立ちが悪化する恐れがあるので、使用者の要望に応じて洗面水栓系統や浴室系統の水供給枝管1b,1cにも腐食抑制成分除去設備3を設置するとよい。また、便器洗浄系統の水供給枝管1dにも使用者の要望に応じて腐食抑制成分除去設備3を設置するとよい。さらには、図示していないが、洗濯機に接続する洗濯機水栓の系統については、洗剤の泡立ち悪化の問題や、洗濯物に色落ち等の悪影響を及ぼす恐れがあるため、その系統の配管に腐食抑制成分除去設備3を設置することが望ましい。
除去する腐食抑制成分がポリリン酸塩等である場合、規定濃度であれば人体に無害であるが、処理水を飲用や口に含むことに嫌悪感を抱く可能性があることを考慮し、飲用水として常時使用する系統(例えば台所水栓)および歯磨き等を行う系統(例えば洗面水栓)の水供給枝管1a,1bに、最低限、腐食抑制成分除去設備3を設置すればよい。なお、これらに適用する除去方式もイオン交換樹脂によるもので十分である。また、図示していないが、洗濯機に接続する洗濯機水栓の系統については、洗剤の泡立ち悪化の問題や、洗濯物に色落ち等の悪影響を及ぼす恐れがあるため、その系統の配管に腐食抑制成分除去設備3を設置することが望ましい。
除去する腐食抑制成分がクロム酸塩等である場合、人体にとって飲用は勿論のこと接触するだけでも有害であるので、全ての系統の配管に腐食抑制成分除去設備を設置すべきである。その除去方式としては腐食抑制成分を確実に除去できる逆浸透膜によるものが望ましい。ただし、処理水を直接触れる可能性が低い便器洗浄弁/洗浄タンクの系統に関しては、イオン交換樹脂によるもので十分である。
以上、説明した実施の形態2によれば、上記実施の形態1で挙げた効果のほかに、水供給配管1の水使用箇所5a〜5d系統毎の水供給枝管1a〜1dに腐食抑制成分除去設備3の要否を選択でき、かつ除去方式もその水使用箇所1aの処理水質の重要性とランニングコストとのバランスに応じた選択をすることができるという大きな効果がある。また、処理水量が分散されるため、1箇所当たりの腐食抑制成分除去設備3の設置スペースが小さくすみ、1箇所に大きな設置スペースをとる必要がないという効果がある。
また、この実施の形態2において、水供給配管1に適用する防錆法では、水供給配管1の防錆効果のない区間が腐食抑制成分添加設備2の一次側配管と、腐食抑制成分添加設備3が設置された水使用箇所5a〜5d付近の配管(腐食抑制成分除去設備3の二次側配管)のみであるため、水供給配管1を更新しなければならない部分が上記実施の形態1の場合よりも少なくなるという大きな効果がある。水供給主管1が床や壁などの躯体に埋め込まれている場合においても、躯体を壊して配管を更新する必要がなく、その効果は特に大きい。
なお、この実施の形態2では、水供給方式として先分岐方式を適用したが、上記実施の形態1に示したヘッダー配管方式に対して、給水ヘッダーの一次側だけでなく水使用箇所5毎の水供給枝管1aに腐食抑制成分除去設備3を設置してよく、この場合も本実施の形態2と同様の効果が得られることは勿論である。
実施の形態3.
図3は本発明の実施の形態3による水供給装置を示すフロー図である。
この実施の形態3による水供給装置は、水送水配管10からの導入水を貯留する貯水槽11と、この貯水槽11の一次側と二次側に接続した水供給循環配管12と、この水供給循環配管12に設置した循環ポンプ13とを備える構成の循環水供給方式とした点が上記実施の形態1および実施の形態2とは大きく異なる。
そして、この実施の形態3では、水送水配管10に腐食抑制成分添加設備2を設置し、この腐食抑制成分添加設備2の一次側の水送水配管10に逆流防止弁Vを設置すると共に、水供給循環配管12から各種用途(飲用系および非飲用系)の水使用箇所5a〜5cに至る水供給枝管12a〜12cを分岐し、それらの水供給枝管12a〜12cに腐食抑制成分除去設備3を個々に設置したものである。なお、前記水送水配管10と水供給循環配管12および水供給枝管12a〜12cを総じて水供給配管とするものである。
このような構成とした実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様に、カルシウム防錆法、リン酸塩等腐食抑制剤による防錆法、クロム酸塩等腐食抑制剤による防錆法が適用可能である。また、腐食抑制成分添加設備2および腐食抑制成分除去設備3についても上記実施の形態1と同様のものを使用する。
この実施の形態3において、腐食抑制成分添加設備2は、上述のように水供給循環配管12に接続して導入水を送水する水送水配管10に設置され、腐食抑制成分を添加した腐食抑制処理水を水供給循環配管12に供給するようにしている。つまり、水供給循環配管12内は腐食抑制処理水で充満しており、その腐食抑制処理水は循環ポンプ13により貯水槽11を介して水供給循環配管12内を循環している。この状態において、腐食抑制成分が除去された処理水が水使用箇所5a〜5cから吐水可能となっているものである。この実施の形態3においても、上記実施の形態2と同様に、腐食抑制成分除去設備3を設置する水使用箇所5a〜5cの系統および使用する腐食抑制成分の除去方式を、除去する腐食抑制成分の種類によって使い分けるとよい。
以上説明した実施の形態3によれば、上記実施の形態1および実施の形態2で挙げた効果のほかに、循環式の水供給装置に対しても本発明を有効に適用できるという効果がある。また、この実施の形態3を適用することにより、中央式給湯設備の給湯配管として耐熱性に優れるが耐食性の低い鋼管を使用しても腐食の恐れがないという大きな効果がある。また、この場合において、防錆効果の高いクロム酸塩等の腐食抑制成分を適用すると最善である。
実施の形態4.
図4は本発明の実施の形態4による水供給装置を示すフロー図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施の形態4による水供給装置は、脱酸素による防錆法を適用したものであり、上記実施の形態1の腐食抑制成分添加設備2に替えて酸素除去設備20を給水ヘッダー4の一次側の水供給配管1に設置すると共に、腐食抑制成分除去設備3に替えて炭酸ガス添加設備30を給水ヘッダー4の二次側における台所水栓(水使用箇所)5a系統の配管に設置した点が上記実施の形態1とは異なる。
この実施の形態4では、酸素除去設備20により導入水中から配管腐食の原因となる溶存酸素を除去するため、酸素除去設備20の二次側の水供給配管1は全て防錆されるようになっている。よって、酸素除去設備20の一次側の水供給配管1だけを敷設し直せばよい。
前記酸素除去設備20には、減圧容器中に導入水を散水し水中の溶存酸素を除去して酸素除去水を得る機械式と、気体分離用中空糸膜に導入水を通過させることで溶存酸素を分離除去して酸素除去水を得る脱酸素膜式の両方が適用可能であるが、溶存酸素が除去可能であれば、どのような酸素除去方式であってもよい。
前記炭酸ガス添加設備30には、炭酸ガス貯留容器を配設し、酸素除去水に炭酸ガスを直接噴射して溶かし込む方式が適用可能である。また、蒸留水や純水に炭酸ガスを予め高濃度に溶存させた炭酸水を容器に貯留しておき、酸素除去水に炭酸水を混合して添加する方式も適用可能である。それら両方式のいずれにおいても、炭酸ガスの添加量は、少なすぎると効果がなく、多すぎると処理水の酸味が強くなりすぎ、逆に処理水が美味しくなくなるため、添加量を制御する必要がある。その添加量制御の方法には、炭酸ガス添加設備30の一次側の水供給配管1に酸素除去水の流量を計測する流量計を設置しておき、その流量値に応じて炭酸ガスあるいは炭酸水の添加量を電動弁等で制御する方法や、酸素除去水を一時的に貯留する貯留槽を用意し、所定量貯留した後に、炭酸ガスあるいは炭酸水を定量注入する方法が適用できる。
炭酸ガスは、水を美味しく感じさせる成分であるだけなので、通常の飲用以外で使用する水使用箇所(例えば、洗面水栓5b、浴室水栓5c、便器洗浄弁/洗浄タンク5d)に炭酸ガス添加設備30を設置してもあまり意味がない。そのため、炭酸ガス添加設備30は、台所水栓のような常時吐出水を飲用する水使用箇所5a系統の配管に設置することが、費用対効果を考慮すると最善である。
この実施の形態4によれば、脱酸素による防錆法を水供給装置に適用した場合においても、処理水を飲用する系統(水使用箇所5a系統)の配管に炭酸ガス添加設備30を設置したことにより、水使用箇所5aからの吐出水を飲用しても美味しく感じることができるという大きな効果がある。
水供給装置にカルシウム防錆法を適用した場合では、腐食抑制成分添加設備や腐食抑制成分除去設備の制御回路が故障した際に、水使用箇所からカルシウム成分が過剰添加された腐食抑制処理水が吐出されてしまう恐れがあり、それを飲用するとカルシウムの過剰摂取によって健康を害する恐れがあった。
また、水供給装置にリン酸塩等腐食抑制剤による防錆法を適用した場合では、腐食抑制成分添加設備や腐食抑制成分除去設備の制御回路が故障した際に、水使用箇所から規定以上の腐食抑制成分を含んだ腐食抑制処理水が吐出されてしまう恐れがあり、それを飲用すると人体に害を及ぼす恐れがあった。
さらに、水供給装置にクロム酸塩等腐食抑制剤による防錆法を適用した場合では、腐食抑制成分添加設備や腐食抑制成分除去設備の制御回路が故障した際に、水使用箇所から有害成分を含んだ腐食抑制処理水が吐出されてしまう恐れがあり、それを飲用すると人体に深刻な影響を及ぼす恐れがあった。
しかるに、本発明の実施の形態4によれば、前記制御回路が故障しても、人体に害を及ぼすようなことが全くなく、安全性に富んだ美味な飲用水を得ることができるという大きな効果がある。
実施の形態5.
図5は本発明の実施の形態5による水供給装置を示すフロー図であり、図2と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態5では、上記実施の形態2による先分岐方式の水供給装置において、上記実施の形態4の場合と同様に、腐食抑制成分添加設備2に替わる酸素除去設備20を水供給配管1に設置すると共に、腐食抑制成分除去設備3に替わる炭酸ガス添加設備30を台所水栓のような水使用箇所5a系統(処理水飲用系統)の配管に設置し、その他の水使用箇所5b〜5dの腐食抑制成分除去設備3をなくしたものである。したがって、この実施の形態5の場合も上記実施の形態4と同様の効果が得られる。
実施の形態6.
図6は本発明の実施の形態6による水供給装置を示すフロー図であり、図3と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態6では、上記実施の形態3による循環式の水供給装置において、腐食抑制成分添加設備2に替わる酸素除去設備20を水供給循環配管12の貯水槽11の一次側に設置すると共に、腐食抑制成分除去設備3に替わる炭酸ガス添加設備30を飲用系水使用箇所5a,5b系統の水供給枝管12a,12bにそれぞれ設置し、非飲用系水使用箇所5c系統の水供給枝管12cの腐食抑制成分除去設備3(図3参照)をなくしたものである。
この実施の形態6において、酸素除去設備20は、上記実施の形態3の場合と異なり、水供給循環配管12における貯水槽11の一次側に設置したが、これは、導入水から溶存酸素を除去しても、水供給循環配管12内を循環しているうちに、エア抜き弁(図示せず)等から水供給循環配管12内に酸素が侵入して酸素除去水に溶存してしまうため、水供給循環配管12内の循環水を随時、脱酸素処理する必要があるためである。なお、酸素除去設備20は、設置場所による作用効果に大差がないので、貯水槽11の二次側に設置してもよい。また、上記実施の形態4と同様に、炭酸ガス添加設備30の設置個所は、費用対効果を考慮すると、前述のように飲用で使用する水使用箇所の水供給枝管12a,12bに設置するのが最善である。
このような実施の形態6によれば、循環式の水供給装置に対して上記実施の形態4の場合と同様の効果が得られる。また、この実施の形態6を中央式給湯設備の給湯配管に適用した場合、耐熱性に優れるが耐食性の低い鋼管を使用しても腐食の恐れがないという大きな効果がある。
なお、上記実施の形態1から実施の形態3において、腐食抑制成分添加設備2で添加する成分にヒドラジン系、亜硫酸塩系、糖類系等の冷温水循環配管等で使用されている脱酸素剤を腐食抑制剤として使用してもよい。脱酸素剤は、導入水中の溶存酸素と結合することにより、溶存酸素を除去する効果があるため、水供給配管内壁を防錆することができる。この場合、脱酸素剤はいずれも人体に有害な成分であるので、腐食抑制成分除去設備3としては、クロム酸塩等腐食抑制剤を添加する場合と同様に逆浸透膜による除去方式を使用することが望ましい。
上記実施の形態1から実施の形態3において、腐食抑制成分添加設備2で腐食抑制剤を添加処理した腐食抑制水に着色処理を行い、腐食抑制成分除去設備3で腐食抑制成分除去処理後の処理水の脱色処理を行うようにしてもよい。これにより、腐食抑制成分除去設備3が正常に動作しているか否かを目視で色により判別することができる。また、判別手段に臭い成分を使用しても同様の効果が得られる。
上記実施の形態1から実施の形態3において、腐食抑制成分添加設備2で腐食抑制剤を添加処理した腐食抑制水から腐食抑制成分量を計測する計測器を配設してもよい。これにより、腐食抑制成分添加設備2が正常に動作している否かを判別でき、高い防錆効果を常に発揮できる効果がある。
また、腐食抑制成分除去設備3で腐食抑制成分除去処理後の処理水から腐食抑制成分量を計測する計測器を配設してもよい。これにより、腐食抑制成分除去設備3が正常に動作しているか否かを判別でき、人体に有害な成分を腐食抑制成分として添加する場合には前記計測器を配設することが特に望ましい。この場合、計測器から規定量以上の腐食抑制成分が検出されたときに、水使用箇所からの水供給を停止する自動制御弁を合わせて配設することが望ましい。
上記実施の形態1から実施の形態3において、腐食抑制成分添加設備2により、カルシウム系腐食抑制剤やリン酸塩等腐食抑制剤などの許容範囲内であれば人体に有害ではない成分を添加する場合には、腐食抑制成分除去設備3に活性炭、セラミック等の吸着材を使用してもよい。吸着材は取り扱いが容易であり、しかもランニングコストが大幅に低減される効果がある。また、廃FRPから生成した吸着材や焼却灰から生成した吸着材を使用してもよい。廃FRPは他の用途でのリサイクルが困難であり、焼却灰もリサイクルする用途があまりないため、これらのリサイクルに大きく貢献できるという効果がある。
上記各実施の形態に示した防錆法を併用してもよく、この場合、水供給配管に対して、より高い防錆効果を得ることができる。
前記各実施の形態において、腐食抑制成分にカルシウム系腐食抑制剤を使用する場合、飲用水として常時使用する系統(例えば、台所水栓)の水供給配管には、腐食抑制成分除去設備3で処理した処理水に炭酸ガスを注入する炭酸ガス添加設備を設置することが望ましい。処理水に炭酸ガスを添加する方法としては、炭酸ガスを充填した炭酸ガスボンベから処理水中に直接注入してもよいし、炭酸ガスを溶かした炭酸水を処理水中に注入してもよい。腐食抑制成分添加設備2で導入水にカルシウム系腐食抑制剤を添加した際に、化学反応により導入水中から奪われてしまった炭酸ガス成分を再度添加することができ、水の美味しさを再度向上させることができるという効果がある。
また、腐食抑制成分除去設備3では、腐食抑制成分だけでなく、それ以外のイオン成分も少なからず除去されてしまうため、これによっても処理水の飲用水としての美味しさが低減する結果となる。このことは、逆浸透膜による除去方式を適用している場合、ほぼ完全に処理水中のイオン成分を除去してしまうため、特に顕著である。そこで、飲用水として常時使用する系統の水供給配管には、炭酸ガス成分とともにミネラル成分も添加する有効成分添加設備を設置することが、より好ましい。さらに、人体にとって摂取に必要な成分も同時に添加できる有効成分添加設備を設置するとなおよい。
水を美味しくする成分には、炭酸ガスの他に、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、ケイ素(二酸化ケイ素)が挙げられる。各成分の水の味への影響は、マグネシウムから強い苦みを、カルシウムから弱い苦み或いは甘みを、ナトリウムから塩辛さを、カリウムから酸味をそれぞれ与えられる。それらのミネラル分の飲用効果を以下に説明する。
1)カルシウムは、人骨や歯をつくる主材料であり、心臓の鼓動を保ち、筋肉の収縮をスムーズにする効果や、神経の興奮を鎮め、精神を安定させる効果、血液を固めて出血を防ぐ効果、各種ホルモンの唾液、胃液などの分泌への効果がある。さらには、細胞の分裂・分化を促す効果、白血球の食菌作用を助ける効果、体内の鉄の代謝を助ける効果、体液、血液の恒常性を維持する効果などもある。
2)マグネシウムは、体温や血圧を調整するために必要な成分であり、カルシウムを骨から出す副甲状腺ホルモンの合成に必要な成分でもある。また、ビタミンB群と共に、糖質、脂質、蛋白質の代謝や核酸の合成に働き、刺激に対する神経の興奮を鎮め、筋肉の収縮を促す効果、血液を固まり難くする効果もある。
ただし、一日当たり700mgを超える量を摂取すると逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
3)ナトリウムは、カリウムと共に細胞の浸透圧を維持し、細胞内外との物質交換、水分調整などに働く成分であり、カリウムに拮抗して筋肉や心筋の弛緩に働く効果、カルシウムなどのミネラルが血液中に溶けるのを助ける効果、胃酸・腸の消化の分泌を促して消化を促進する効果、体液のpHを調節する効果がある。
ただし、慢性的に摂りすぎの状態が続くと高血圧、胃潰瘍、動脈硬化の原因となるので、1日の必要摂取量である2000mg以上は添加できないように制御可能にしておくとよい。
4)カリウムは、エネルギーの生成に働く成分であり、ナトリウムと共に水分を引き付けて細胞の浸透圧を維持する効果や、細胞の内外で物質のやり取りをする効果がある。また、ナトリウムによる血圧上昇を抑制する効果や、筋肉の収縮を円滑にする効果、腎臓における老廃物の排出を促す効果もある。
人体にとって健康上、摂取の必要な成分には、リン、硫黄、鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、コバルト、クロム(三価クロム)、モリブデン、セレン、ニッケル、フッ素、バナジウム、ゲルマニウム、キシリトールなどが挙げられる。それらのミネラル分の飲用効果を以下に説明する。
1)リンは、人体の骨や歯を作る主材料であり。細胞膜も構成する元素である。ビタミンB1 ・B2 と結合して糖質の代謝を助ける効果、高エネルギーのリン酸化合物をつくり、エネルギーを体内に蓄積する効果、ナイアシンの吸収を助ける効果があり、骨粗鬆症の予防、疲労回復の促進に役立つ効果がある。
ただし、リンは1日に4gを超える量を摂取すると、副甲状腺機能亢進を来たしてしまうため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
2)硫黄は、アミノ酸の構成要素として、人体の組織を作るために必要不可欠な元素である。ビタミンB1 やパントテン酸の構成要素として、糖質、脂質の代謝に働く効果、有害ミネラルの蓄積を防止する効果、細菌感染の抵抗力をつける効果、肝臓の胆汁の分泌を助ける効果がある。
3)鉄は、赤血球のヘモグロビンの構成要素であり、筋肉中でミオグロビンの成分があり、他の細胞では、酵素の成分として酸素を活性化し、エネルギーの生成を助ける効果があり、貧血の予防や粘膜の免疫力強化に効果がある必要不可欠な元素である。ただし、鉄の添加量が多いと、水に金属臭を与えてしまい、また1日に40gを超える量を摂取すると逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
4)亜鉛は、DNAやタンパク質の合成に働き、細胞の新生を促す成分であり、細胞や組織の代謝に欠かせない多くの酵素の構成成分である。味を感知する体内器官である味蕾細胞は、絶えず生まれ変わる細胞で特に亜鉛を必要としており、亜鉛が不足すると味覚障害を招くため、必要不可欠な成分である。血糖値を調整するインスリンの構成成分でもあり、糖尿病を予防する効果がある。ビタミンAの代謝に係る成分でもある。ビタミンCとともにコラーゲンの合成に関係する成分でもある。免疫の機能に係わる成分でもある。また、鉛、水銀などの有害重金属の毒性を弱める効果もある。
ただし、2g以上を一度に摂取すると、急性中毒を起こす恐れがあり、また1日に30mgを超えた量を摂取すると、逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
5)マンガンは、骨の形成に係わる成分であり、糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く多くの酵素を構成する成分であり、血液凝固因子の合成に必要な成分である。コレステロールや甲状腺ホルモン、インスリンの生成に係わる成分であり、神経伝達にも係わる。活性酸素を分解する酵素SODの構成成分として、細胞膜の酸化を防ぐ効果もある。動脈硬化・脳梗塞の予防にも効果がある。
6)銅は、鉄の利用を良くしてヘモグロビンの合成を助けることにより貧血を予防する効果がある。メラニン色素の生成に係わる成分であり、コラーゲンの生成に働き、骨や血管壁などを強化する効果があり、過酸化脂質を分解する酵素SODの構成成分でもある。カドミウム、鉛の毒性を弱める効果があり、体がビタミンCを使うときに必要な成分である。ただし、一日当たり9mgを超えた量を摂取すると、逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
7)ヨウ素は、甲状腺ホルモンを作る材料となる成分であり、糖質、脂質、タンパク質の代謝をよくし、基礎代謝を高め、発育を促進する効果がある。また、精神活動を敏感にする効果があり、肝臓でカロチンがビタミンAになるときに必要な成分である。ただし、1日に3mg以上の摂取で、甲状腺ホルモンの生成が低下する恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
8)コバルトは、ビタミンB12の構成成分として働く成分であり、赤血球の形成または再生に必要な成分である。神経の機能を正常に保つ効果がある。
9)クロムには、三価クロムと六価クロムがあるが、人体に必要なミネラルは三価クロムである。インスリンの働きを強化して、糖質の代謝をよくし、糖尿病を予防する効果がある。また、脂質の代謝をよくし、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常にし、動脈硬化、高血圧を予防する効果もある。
ただし、一日当たり250μgを超える量を摂取すると、逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
10)モリブデンは、尿酸の代謝に係わる成分であり、糖質や脂質の代謝に係わる成分である。体の鉄の利用を助け、造血に働く成分である。ただし、一日当たり10mgを超える量を摂取すると、毒性があるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
11)セレンは、過酸化脂質などの過酸化物の分解に働く酵素の必須成分であり、体の組織の老化を遅らせる効果、発ガンを抑制する効果、水銀、カドミウムなどの有害金属の毒性を軽減する効果がある。また、精子の形成に係わる成分でもあり、ビタミンQの生成を助ける効果がある。ただし、セレンは毒性の強い成分であるため、一日当たり300μgを超える量を摂取すると、神経障害、皮膚炎、胃腸障害が生じる恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
12)ニッケルは、尿素の分解を促す成分であり、鉄の吸収を促進する成分である。核酸の安定化を図る成分であり、ホルモン分泌に係わる成分である。ビタミンB6 と共に代謝に係わり、酵素の活性を維持する成分である。
13)フッ素は、十分な濃度で口中にある場合、歯質が酸に犯され難くする(虫歯を予防する)効果がある。また、歯のエナメル質の成分(ハイドロキシアパタイト)と結合することにより、酸に対して抵抗性を持たせる効果もある。また、一度、脱灰状態となったエナメル質に対しても再石灰化を促す効果がある。
ただし、過剰摂取による急逝中毒や慢性中毒を引き起こす恐れがあるため、成人男性の一日の必要摂取量である5.0mg以上の量が添加できないように制御可能にしておくとよい。
14)バナジウムは、コレステロールの沈着を防ぎ、動脈硬化、心臓発作、脳梗塞等を予防する効果がある。また、アミノ酸の有害代謝物質であるホモシスチンを抑制する効果がある。
15)ゲルマニウムは、血管壁に付着したコレステロールに作用して、アルコール化合物に分解し、血管壁から取り除き、動脈硬化、心臓発作や脳梗塞等を予防する効果がある。また、体内でインターフェロンを生成して、ウイルスやガンの増殖を抑制する効果もある。
16)キシリトールは、甘さにより唾液が増えることで口腔内のカルシウムレベルを増大させると同時に、カルシウムとの複合体を形成し唾液およびプラーク中のリン酸カルシウムを安定化させるため、歯の再石灰化を促進する効果がある。また、口腔内に生息するミュータンス菌は、通常糖分を取り込んで虫歯の原因となる酸を生成するが、キシリトールからは酸を生成することができず、また栄養源として取り込むことができないため、歯垢のミュータンス菌を減少させ、酸生成を抑制する効果もあり、虫歯予防に多大な効果がある。さらに、腸内細菌はキシリトールを栄養源として利用できるため、善玉細菌の増殖にも効果がある。これらの効果は、通常一日当たり6g程度の摂取で十分発揮される。さらに、フノランとリン酸カルシウムも成分添加設備で添加可能としておくと、より強力な再石灰効果を促進させることができてなおよい。ただし、一日当たり30gを超える量を摂取すると、下痢が起こり易くなることがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
なお、上記の各成分の処理水への添加方法としては、添加成分を蒸留水や純水と混合した混合液にしてタンクに貯留しておいて、処理水に添加する方法がある。また、添加する成分を粒状、ハニカム状、微細孔を多数有する固形状等にしてタンク等に充填し、これに処理水を通過させることで、添加成分を溶け込ませるようにする方法もある。
本発明の実施の形態1による水供給装置を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2による水供給装置を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3による水供給装置を示すフロー図である。 本発明の実施の形態4による水供給装置を示すフロー図である。 本発明の実施の形態5による水供給装置を示すフロー図である。 本発明の実施の形態6による水供給装置を示すフロー図である。
1 水供給配管
1a〜1d 水供給枝管(水供給配管)
2 腐食抑制成分添加設備
3 腐食抑制成分除去設備
4 給水ヘッダー
5a〜5d 水使用箇所
10 水送水配管(水供給配管)
11 貯水槽
12a〜12c 水供給枝管(水供給配管)
13 循環ポンプ
20 酸素除去設備
30 炭酸ガス添加設備
V 逆流防止弁

Claims (1)

  1. 導入水を水使用箇所へ供給する水供給配管を有する水供給装置において、該水供給配管
    には腐食抑制成分を導入水に添加する腐食抑制成分添加設備を配設し、該腐食抑制成分添
    加設備二次側の水供給配管には導入水から腐食抑制成分を除去する腐食抑制成分除去設備
    を配設したことを特徴とする水供給装置。
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