JP4467942B2 - 水供給装置 - Google Patents
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Description
1)カルシウム防錆法
導入水に水酸化カルシウム等のカルシウムを主成分とするカルシウム系腐食抑制剤を添加して水供給配管の内壁を防錆する方法である。この方法では、導入水中に含まれる炭酸ガスとカルシウムとが結合し、水供給配管の内壁に炭酸カルシウムを摘出して防錆被膜を形成することで防錆する。通常、日本国内の水道水は炭酸ガスの含有量が少ないため、添加剤の添加と同時に炭酸ガスの混合を行う場合が多い。
2)リン酸塩等腐食抑制剤による防錆法
導入水にポリリン酸塩、オルトリン酸塩、メタケイ酸塩等の腐食抑制剤(以下、リン酸塩等腐食抑制剤という)
を添加して水供給配管の内壁を防錆する方法である。この防錆方法において、ポリリン酸塩、オルトリン酸塩を使用する場合は、導入水中のカルシウムやマグネシウムと反応してリン酸カルシウム鉄を作り、これが水供給配管の内壁に付着して形成された防錆被膜により防錆する。また、メタケイ酸塩を使用する場合は、これがコロイド粒子を作り、これが水供給配管の内壁に付着して非晶質の防錆被膜を形成することで防錆する。
ただし、これらのリン酸塩等腐食抑制剤を飲用水配管に使用する場合は、人体への影響を考慮し、初期注入時の添加量上限(15mg/L)および常時の添加量上限(5mg/L)が法令で決められている。
3)脱酸素による防錆法
導入水中に含まれる溶存酸素を除去することにより、水供給配管の内壁を防錆する方法である。この防錆方法において、溶存酸素の除去方式としては、減圧された容器中に導入水を散水して水中の溶存酸素を除去する機械式と、気体分離用中空糸膜に導入水を通過させて溶存酸素を分離除去する脱酸素膜式とがある。
図1は本発明の実施の形態1による水供給装置を示すフロー図である。
この実施の形態1による水供給装置の主要構成は、水道水や給湯水等の導入水を水使用箇所まで搬送して供給する給水配管や給湯配管等の水供給配管1と、この水供給配管1に配設されて導入水に腐食抑制成分を添加する腐食抑制成分添加設備2と、この腐食抑制成分添加設備2の二次側の水供給配管1に配設されて導入水中の腐食抑制成分を除去する腐食抑制成分除去設備3とからなっている。この実施の形態1において、腐食抑制成分除去設備3の二次側の水供給配管1は、給水ヘッダーもしくは給湯ヘッダー4により多系統に分岐され、台所水栓、洗面水栓、浴室水栓、便器洗浄弁等の各水使用箇所5a〜5dと接続するヘッダー配管方式の水供給方式を適用している。
a)イオン交換樹脂による除去方式は、イオン交換樹脂で腐食抑制成分のイオン成分を除去する方式である。しかし、腐食抑制成分の固形成分については、イオン交換樹脂では除去できない。このため、イオン交換樹脂による除去方式では、精密ろ過膜、限外ろ過膜または活性炭等で腐食抑制処理水中の腐食抑制成分の固形成分を除去する前処理を行う。
イオン交換樹脂には、陽イオン成分を選択的に除去する陽イオン交換樹脂と、陰イオン成分を選択的に除去する陰イオン交換樹脂の2種類がある。
陽イオン交換樹脂は、処理対象水に浸すと陽イオン交換樹脂内の水素イオンと処理対象水中の陽イオン成分とが交換されることで、陽イオン成分を除去する仕組みとなっており、除去すべき腐食抑制成分が、カルシウム、モリブデン酸塩、亜鉛などの場合に適している。
陰イオン交換樹脂は、処理対象水に浸すと陰イオン交換樹脂内の水素イオンと処理対象水中の陰イオン成分とが交換されることで、陰イオン成分を除去する仕組みとなっており、除去すべき腐食抑制成分が、ポリリン酸塩、オルトリン酸塩、メタケイ酸塩、クロム酸塩、亜硝酸塩などの場合に適している。通常、腐食抑制成分添加設備2で添加する腐食抑制成分は、より高い効果を得るために、複数の腐食抑制成分を混合することが多い。よって、陽イオン交換樹脂による除去処理と陰イオン交換樹脂による除去処理の二段階処理とすると最適である。
b)逆浸透膜による除去方式は、腐食抑制処理水を逆浸透膜(腐食抑制成分除去設備3)の一次側から圧送することにより、二次側からイオンレベルまで腐食抑制成分を除去した処理水を得る方式である。
逆浸透膜は、除去性能が非常に高く、懸濁物質や浮遊物質が多い水を除去処理すると、短時間で目詰まりが発生してしまう問題がある。そこで、逆浸透膜の一次側には精密ろ過膜や活性炭等の大まかな懸濁物質や浮遊物質を除去できる設備を設けることが望ましい。
また、腐食抑制処理水が逆浸透膜を通過するには、精密ろ過膜などに比べて高い水圧が必要となる。通常の給水設備や給湯設備の場合の水圧では逆浸透膜を通過して、水使用箇所5で所定の水圧を得ることは難しい。このため、逆浸透膜の一次側には圧送ポンプを設置することが望ましい。
また、逆浸透膜による除去方式は、腐食抑制成分を確実に除去できるため、腐食抑制成分がクロム酸塩等のような特に人体に有害な成分である場合において特に有効である。
図2は本発明の実施の形態2による水供給装置を示すフロー図であり、図1と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態2の主要構成は、上記実施の形態1と同様であるが、この実施の形態2では、水供給方式として先分岐方式を適用したものである。
すなわち、上記実施の形態1の水供給配管1を水供給主管1とし、この水供給主管1における水使用箇所5a〜5dの付近で水供給主管1から順次分岐して各水使用箇所5a〜5dに至る水供給枝管1a〜1dを配管した先分岐方式とし、それらの水供給枝管1a〜1dに腐食抑制成分除去設備3を個々に設置したものである。
図3は本発明の実施の形態3による水供給装置を示すフロー図である。
この実施の形態3による水供給装置は、水送水配管10からの導入水を貯留する貯水槽11と、この貯水槽11の一次側と二次側に接続した水供給循環配管12と、この水供給循環配管12に設置した循環ポンプ13とを備える構成の循環水供給方式とした点が上記実施の形態1および実施の形態2とは大きく異なる。
そして、この実施の形態3では、水送水配管10に腐食抑制成分添加設備2を設置し、この腐食抑制成分添加設備2の一次側の水送水配管10に逆流防止弁Vを設置すると共に、水供給循環配管12から各種用途(飲用系および非飲用系)の水使用箇所5a〜5cに至る水供給枝管12a〜12cを分岐し、それらの水供給枝管12a〜12cに腐食抑制成分除去設備3を個々に設置したものである。なお、前記水送水配管10と水供給循環配管12および水供給枝管12a〜12cを総じて水供給配管とするものである。
図4は本発明の実施の形態4による水供給装置を示すフロー図であり、図1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この実施の形態4による水供給装置は、脱酸素による防錆法を適用したものであり、上記実施の形態1の腐食抑制成分添加設備2に替えて酸素除去設備20を給水ヘッダー4の一次側の水供給配管1に設置すると共に、腐食抑制成分除去設備3に替えて炭酸ガス添加設備30を給水ヘッダー4の二次側における台所水栓(水使用箇所)5a系統の配管に設置した点が上記実施の形態1とは異なる。
この実施の形態4では、酸素除去設備20により導入水中から配管腐食の原因となる溶存酸素を除去するため、酸素除去設備20の二次側の水供給配管1は全て防錆されるようになっている。よって、酸素除去設備20の一次側の水供給配管1だけを敷設し直せばよい。
また、水供給装置にリン酸塩等腐食抑制剤による防錆法を適用した場合では、腐食抑制成分添加設備や腐食抑制成分除去設備の制御回路が故障した際に、水使用箇所から規定以上の腐食抑制成分を含んだ腐食抑制処理水が吐出されてしまう恐れがあり、それを飲用すると人体に害を及ぼす恐れがあった。
さらに、水供給装置にクロム酸塩等腐食抑制剤による防錆法を適用した場合では、腐食抑制成分添加設備や腐食抑制成分除去設備の制御回路が故障した際に、水使用箇所から有害成分を含んだ腐食抑制処理水が吐出されてしまう恐れがあり、それを飲用すると人体に深刻な影響を及ぼす恐れがあった。
しかるに、本発明の実施の形態4によれば、前記制御回路が故障しても、人体に害を及ぼすようなことが全くなく、安全性に富んだ美味な飲用水を得ることができるという大きな効果がある。
図5は本発明の実施の形態5による水供給装置を示すフロー図であり、図2と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態5では、上記実施の形態2による先分岐方式の水供給装置において、上記実施の形態4の場合と同様に、腐食抑制成分添加設備2に替わる酸素除去設備20を水供給配管1に設置すると共に、腐食抑制成分除去設備3に替わる炭酸ガス添加設備30を台所水栓のような水使用箇所5a系統(処理水飲用系統)の配管に設置し、その他の水使用箇所5b〜5dの腐食抑制成分除去設備3をなくしたものである。したがって、この実施の形態5の場合も上記実施の形態4と同様の効果が得られる。
図6は本発明の実施の形態6による水供給装置を示すフロー図であり、図3と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態6では、上記実施の形態3による循環式の水供給装置において、腐食抑制成分添加設備2に替わる酸素除去設備20を水供給循環配管12の貯水槽11の一次側に設置すると共に、腐食抑制成分除去設備3に替わる炭酸ガス添加設備30を飲用系水使用箇所5a,5b系統の水供給枝管12a,12bにそれぞれ設置し、非飲用系水使用箇所5c系統の水供給枝管12cの腐食抑制成分除去設備3(図3参照)をなくしたものである。
このような実施の形態6によれば、循環式の水供給装置に対して上記実施の形態4の場合と同様の効果が得られる。また、この実施の形態6を中央式給湯設備の給湯配管に適用した場合、耐熱性に優れるが耐食性の低い鋼管を使用しても腐食の恐れがないという大きな効果がある。
また、腐食抑制成分除去設備3で腐食抑制成分除去処理後の処理水から腐食抑制成分量を計測する計測器を配設してもよい。これにより、腐食抑制成分除去設備3が正常に動作しているか否かを判別でき、人体に有害な成分を腐食抑制成分として添加する場合には前記計測器を配設することが特に望ましい。この場合、計測器から規定量以上の腐食抑制成分が検出されたときに、水使用箇所からの水供給を停止する自動制御弁を合わせて配設することが望ましい。
上記各実施の形態に示した防錆法を併用してもよく、この場合、水供給配管に対して、より高い防錆効果を得ることができる。
1)カルシウムは、人骨や歯をつくる主材料であり、心臓の鼓動を保ち、筋肉の収縮をスムーズにする効果や、神経の興奮を鎮め、精神を安定させる効果、血液を固めて出血を防ぐ効果、各種ホルモンの唾液、胃液などの分泌への効果がある。さらには、細胞の分裂・分化を促す効果、白血球の食菌作用を助ける効果、体内の鉄の代謝を助ける効果、体液、血液の恒常性を維持する効果などもある。
2)マグネシウムは、体温や血圧を調整するために必要な成分であり、カルシウムを骨から出す副甲状腺ホルモンの合成に必要な成分でもある。また、ビタミンB群と共に、糖質、脂質、蛋白質の代謝や核酸の合成に働き、刺激に対する神経の興奮を鎮め、筋肉の収縮を促す効果、血液を固まり難くする効果もある。
ただし、一日当たり700mgを超える量を摂取すると逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
3)ナトリウムは、カリウムと共に細胞の浸透圧を維持し、細胞内外との物質交換、水分調整などに働く成分であり、カリウムに拮抗して筋肉や心筋の弛緩に働く効果、カルシウムなどのミネラルが血液中に溶けるのを助ける効果、胃酸・腸の消化の分泌を促して消化を促進する効果、体液のpHを調節する効果がある。
ただし、慢性的に摂りすぎの状態が続くと高血圧、胃潰瘍、動脈硬化の原因となるので、1日の必要摂取量である2000mg以上は添加できないように制御可能にしておくとよい。
4)カリウムは、エネルギーの生成に働く成分であり、ナトリウムと共に水分を引き付けて細胞の浸透圧を維持する効果や、細胞の内外で物質のやり取りをする効果がある。また、ナトリウムによる血圧上昇を抑制する効果や、筋肉の収縮を円滑にする効果、腎臓における老廃物の排出を促す効果もある。
1)リンは、人体の骨や歯を作る主材料であり。細胞膜も構成する元素である。ビタミンB1 ・B2 と結合して糖質の代謝を助ける効果、高エネルギーのリン酸化合物をつくり、エネルギーを体内に蓄積する効果、ナイアシンの吸収を助ける効果があり、骨粗鬆症の予防、疲労回復の促進に役立つ効果がある。
ただし、リンは1日に4gを超える量を摂取すると、副甲状腺機能亢進を来たしてしまうため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
2)硫黄は、アミノ酸の構成要素として、人体の組織を作るために必要不可欠な元素である。ビタミンB1 やパントテン酸の構成要素として、糖質、脂質の代謝に働く効果、有害ミネラルの蓄積を防止する効果、細菌感染の抵抗力をつける効果、肝臓の胆汁の分泌を助ける効果がある。
3)鉄は、赤血球のヘモグロビンの構成要素であり、筋肉中でミオグロビンの成分があり、他の細胞では、酵素の成分として酸素を活性化し、エネルギーの生成を助ける効果があり、貧血の予防や粘膜の免疫力強化に効果がある必要不可欠な元素である。ただし、鉄の添加量が多いと、水に金属臭を与えてしまい、また1日に40gを超える量を摂取すると逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
4)亜鉛は、DNAやタンパク質の合成に働き、細胞の新生を促す成分であり、細胞や組織の代謝に欠かせない多くの酵素の構成成分である。味を感知する体内器官である味蕾細胞は、絶えず生まれ変わる細胞で特に亜鉛を必要としており、亜鉛が不足すると味覚障害を招くため、必要不可欠な成分である。血糖値を調整するインスリンの構成成分でもあり、糖尿病を予防する効果がある。ビタミンAの代謝に係る成分でもある。ビタミンCとともにコラーゲンの合成に関係する成分でもある。免疫の機能に係わる成分でもある。また、鉛、水銀などの有害重金属の毒性を弱める効果もある。
ただし、2g以上を一度に摂取すると、急性中毒を起こす恐れがあり、また1日に30mgを超えた量を摂取すると、逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
5)マンガンは、骨の形成に係わる成分であり、糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く多くの酵素を構成する成分であり、血液凝固因子の合成に必要な成分である。コレステロールや甲状腺ホルモン、インスリンの生成に係わる成分であり、神経伝達にも係わる。活性酸素を分解する酵素SODの構成成分として、細胞膜の酸化を防ぐ効果もある。動脈硬化・脳梗塞の予防にも効果がある。
6)銅は、鉄の利用を良くしてヘモグロビンの合成を助けることにより貧血を予防する効果がある。メラニン色素の生成に係わる成分であり、コラーゲンの生成に働き、骨や血管壁などを強化する効果があり、過酸化脂質を分解する酵素SODの構成成分でもある。カドミウム、鉛の毒性を弱める効果があり、体がビタミンCを使うときに必要な成分である。ただし、一日当たり9mgを超えた量を摂取すると、逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
7)ヨウ素は、甲状腺ホルモンを作る材料となる成分であり、糖質、脂質、タンパク質の代謝をよくし、基礎代謝を高め、発育を促進する効果がある。また、精神活動を敏感にする効果があり、肝臓でカロチンがビタミンAになるときに必要な成分である。ただし、1日に3mg以上の摂取で、甲状腺ホルモンの生成が低下する恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
8)コバルトは、ビタミンB12の構成成分として働く成分であり、赤血球の形成または再生に必要な成分である。神経の機能を正常に保つ効果がある。
9)クロムには、三価クロムと六価クロムがあるが、人体に必要なミネラルは三価クロムである。インスリンの働きを強化して、糖質の代謝をよくし、糖尿病を予防する効果がある。また、脂質の代謝をよくし、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常にし、動脈硬化、高血圧を予防する効果もある。
ただし、一日当たり250μgを超える量を摂取すると、逆に悪影響を及ぼす恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
10)モリブデンは、尿酸の代謝に係わる成分であり、糖質や脂質の代謝に係わる成分である。体の鉄の利用を助け、造血に働く成分である。ただし、一日当たり10mgを超える量を摂取すると、毒性があるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
11)セレンは、過酸化脂質などの過酸化物の分解に働く酵素の必須成分であり、体の組織の老化を遅らせる効果、発ガンを抑制する効果、水銀、カドミウムなどの有害金属の毒性を軽減する効果がある。また、精子の形成に係わる成分でもあり、ビタミンQの生成を助ける効果がある。ただし、セレンは毒性の強い成分であるため、一日当たり300μgを超える量を摂取すると、神経障害、皮膚炎、胃腸障害が生じる恐れがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
12)ニッケルは、尿素の分解を促す成分であり、鉄の吸収を促進する成分である。核酸の安定化を図る成分であり、ホルモン分泌に係わる成分である。ビタミンB6 と共に代謝に係わり、酵素の活性を維持する成分である。
13)フッ素は、十分な濃度で口中にある場合、歯質が酸に犯され難くする(虫歯を予防する)効果がある。また、歯のエナメル質の成分(ハイドロキシアパタイト)と結合することにより、酸に対して抵抗性を持たせる効果もある。また、一度、脱灰状態となったエナメル質に対しても再石灰化を促す効果がある。
ただし、過剰摂取による急逝中毒や慢性中毒を引き起こす恐れがあるため、成人男性の一日の必要摂取量である5.0mg以上の量が添加できないように制御可能にしておくとよい。
14)バナジウムは、コレステロールの沈着を防ぎ、動脈硬化、心臓発作、脳梗塞等を予防する効果がある。また、アミノ酸の有害代謝物質であるホモシスチンを抑制する効果がある。
15)ゲルマニウムは、血管壁に付着したコレステロールに作用して、アルコール化合物に分解し、血管壁から取り除き、動脈硬化、心臓発作や脳梗塞等を予防する効果がある。また、体内でインターフェロンを生成して、ウイルスやガンの増殖を抑制する効果もある。
16)キシリトールは、甘さにより唾液が増えることで口腔内のカルシウムレベルを増大させると同時に、カルシウムとの複合体を形成し唾液およびプラーク中のリン酸カルシウムを安定化させるため、歯の再石灰化を促進する効果がある。また、口腔内に生息するミュータンス菌は、通常糖分を取り込んで虫歯の原因となる酸を生成するが、キシリトールからは酸を生成することができず、また栄養源として取り込むことができないため、歯垢のミュータンス菌を減少させ、酸生成を抑制する効果もあり、虫歯予防に多大な効果がある。さらに、腸内細菌はキシリトールを栄養源として利用できるため、善玉細菌の増殖にも効果がある。これらの効果は、通常一日当たり6g程度の摂取で十分発揮される。さらに、フノランとリン酸カルシウムも成分添加設備で添加可能としておくと、より強力な再石灰効果を促進させることができてなおよい。ただし、一日当たり30gを超える量を摂取すると、下痢が起こり易くなることがあるため、それ以上の量を添加できないように制御可能にしておくとよい。
1a〜1d 水供給枝管(水供給配管)
2 腐食抑制成分添加設備
3 腐食抑制成分除去設備
4 給水ヘッダー
5a〜5d 水使用箇所
10 水送水配管(水供給配管)
11 貯水槽
12a〜12c 水供給枝管(水供給配管)
13 循環ポンプ
20 酸素除去設備
30 炭酸ガス添加設備
V 逆流防止弁
Claims (1)
- 導入水を水使用箇所へ供給する水供給配管を有する水供給装置において、該水供給配管
には腐食抑制成分を導入水に添加する腐食抑制成分添加設備を配設し、該腐食抑制成分添
加設備二次側の水供給配管には導入水から腐食抑制成分を除去する腐食抑制成分除去設備
を配設したことを特徴とする水供給装置。
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