JP4467940B2 - レーザ照射装置及び前記レーザ照射装置を用いた半導体装置の作製方法 - Google Patents

レーザ照射装置及び前記レーザ照射装置を用いた半導体装置の作製方法 Download PDF

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本発明は、半導体膜などをレーザ光を用いて結晶化又はイオン注入後の活性化をするレーザ照射装置に関する。本発明は、多結晶質あるいは多結晶質に近い状態の半導体膜にレーザ照射し、半導体膜の結晶性を向上させるレーザ照射装置に関する。さらには、前記レーザ照射装置を用いて形成した結晶性半導体膜を用いた半導体装置の作製方法に関する。
近年、基板上にTFTを形成する技術が大幅に進歩し、アクティブマトリクス型の半導体表示装置への応用開発が進められている。特に、多結晶半導体膜を用いたTFTは、従来の非晶質半導体膜を用いたTFTよりも電界効果移動度(モビリティ)が高いので、高速動作が可能である。そのため、従来基板の外部に設けられた駆動回路で行っていた画素の制御を、画素と同一の基板上に形成した駆動回路で行う技術開発が進められている。
ところで半導体装置に用いる基板は、コストの面から単結晶シリコン基板よりも、ガラス基板が有望視されている。ガラス基板は耐熱性に劣り、熱変形しやすいため、ガラス基板上にポリシリコンTFTを形成する場合には、ガラス基板の熱変形を避けるために、半導体膜の結晶化にレーザアニールが用いられる場合が多い。
レーザアニールの特徴は、輻射加熱或いは伝導加熱を利用するアニール法と比較して処理時間を大幅に短縮できることや、半導体基板又は半導体膜を選択的、局所的に加熱して、基板に殆ど熱的損傷を与えないことなどが挙げられる。
なお、ここでいうレーザアニール法とは、半導体基板又は半導体膜に形成されたアモルファス層を再結晶化する技術や、基板上に形成された非晶質半導体膜を結晶化させる技術を指している。また、半導体基板又は半導体膜の平坦化や表面改質に適用される技術も含んでいる。
レーザアニールに用いられるレーザはその発振方法により、パルス発振と連続発振の2種類に大別される。近年では、半導体膜の結晶化においてパルス発振のレーザよりも連続発振のレーザを用いるほうが、半導体膜内に形成される結晶の粒径が大きくなることが見出されている。半導体膜内の結晶粒径が大きくなると、該半導体膜を用いて形成されるTFTのチャネル領域における粒界の数が減るので移動度が高くなり、より高性能のデバイスの開発に利用できる。そのため、連続発振のレーザはにわかに脚光を浴びている。
また、半導体または半導体膜のレーザアニールを行う際に、レーザから発振されたレーザビームを被照射面において線状または楕円状となるように光学系で加工して、ビームスポットを被照射面に対して走査させる方法が知られている。上記の方法によって基板へのレーザ光の照射を効率的に行うことができ、量産性を高めることができるため、工業的に好んで使用される(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−195357号公報
基板上に成膜された半導体膜のレーザアニールを効率的に行うため、連続発振のレーザから射出されたビームスポットの形状を光学系を用いて加工し、線状または楕円状のビームを基板に対して走査する方式が用いられている。
レーザを走査させる手段としてガルバノミラーが用いられる。ミラーに入射したレーザは基板方向に偏向される。ガルバノミラーを振動させ、ガルバノミラーの振り角を制御することによって、偏向されたレーザビームを基板全面に走査させることができる。ガルバノミラーの振動のみでレーザ光を走査できる上記の構成によって、基板をステージ等で往復動作させる必要がなくなり、短時間でレーザ照射を行うことが可能になる。
ガルバノミラーで偏向したビームはfθレンズで集光することで常に平面上に焦点を結ばせることが可能になる。ガルバノミラーで偏向したビームはレンズの端から中央へと走査されることで、前記平面に配置された半導体膜上を走査される。しかし、レーザ集光の手段に用いるfθレンズの透過率はレンズの中央と端では異なるため、これをそのままレーザ結晶化に用いると半導体膜上に照射されるレーザ光のエネルギー分布に差が生じ、半導体膜全面を均一に照射ができなくなる。半導体膜にレーザ照射を行う際には、レーザ光を均一に照射することによって半導体膜の均一な処理を行う必要がある。したがって上記のレンズの透過率の差に起因するエネルギー分布差を相殺し、被照射面におけるレーザ光の照射エネルギーを均一にする手段が必要であった。
本発明は上述した問題に鑑み、レーザ照射を効率的かつ均一に行うことができる連続発振のレーザ照射装置の提供を課題とする。また、前記レーザ装置を用いた半導体装置の作製方法を提供することを課題とする。
本発明のレーザ照射装置は、レーザ発振器(第1の手段)およびレーザ発振器から射出されたレーザ光を成形する光学系(第1光学系、第2の手段)を有する。光学系によって成形されたレーザ光は、ビームを基板方向に偏向させる偏向手段(第3の手段)によって、光学系104を介して、被処理物上に照射される。また本装置はレーザ光を平面基板上に設けられた薄膜に、任意の位置に常に結像させることのできる第4の手段(第4光学系)を有する。さらに、本装置はレーザ光の偏光方向に対して依存性を持つ光学系と(第3光学系、第5の手段)とレーザ光の偏光の分岐比を制御する光学系(第2光学系、第6の手段)とを有する。本発明の構成では、前記第4の手段によって生じるビームのエネルギー差を相殺する目的で、前記第6の手段の動作を制御する。
なお、偏向とは、光ビーム断面内で光ビームに直線勾配を持つ位相変化を与えることにより起こる。例えば、入射光に対し平面鏡をθだけ回転させると、反射光は2θ偏向される。これを応用したものが、回転鏡形光偏向器や回転多面鏡であり、その一例としてガルバノミラーやポリゴンミラーがある。
すなわち、本発明は、ガルバノミラー、fθレンズ光学系を用いたレーザ照射装置において、fθレンズの透過率変化に起因するエネルギー変化を相殺し、基板(被照射物)に与えられるエネルギー変動を抑制しながらレーザ光走査を行うことができるレーザ照射装置である。
ビームの走査はガルバノミラーによって行うが、通常レンズの透過率の差によって基板中央付近が最もエネルギーが高く、中央から基板端に向かってエネルギーが低くなる。レンズの透過率は場所によって連続的に変化するため、透過したビームのエネルギーも連続的に変化する。したがって本装置では、あらかじめレンズに入射するレーザ光のエネルギーを、レーザ光の偏光の分岐比を変化させる光学系とレーザ光の偏光方向に依存性のある光学系を組み合わせることによって制御し、レーザ光が入射するレンズ位置の透過率に応じて連続的に変化させる。レンズによる透過率変化を相殺するようにレーザ光のエネルギー制御を行うことによって、基板上に照射されるレーザ光のエネルギー変動の発生を防止することができる。
上記構成によって、レーザ光を被処理物に高速に照射することができ、かつ基板全面を均一に結晶化することが可能になる。
本発明のレーザ照射装置はガルバノミラー、fθレンズを有しており、ガルバノミラーの動作と同期させてレーザ光の偏光の分岐比を制御する1/2λ波長板と、透過率または反射率が偏光方向に依存する光学系とを用いることによって照射エネルギーを制御しながら被処理物上にレーザ照射を行うことができる。本発明のレーザ照射装置により、被照射体(半導体膜)に対するレーザアニールの工程を高いスループットを保ちながら均一に行うことが可能になる。また、半導体膜に対するレーザアニールの工程によって形成された、複数の半導体素子間の特性のバラツキを抑えることが可能になる。このように、本発明は工業上有益である。
以下、本発明のレーザ照射装置の構成について説明する。
図1に本発明のレーザ照射装置の概略を示す。本発明のレーザ照射装置100は、レーザ光を発振する第1の手段に相当するレーザ発振器101を有する。なお図1では1つのレーザ発振器101を設けている例について示しているが、本発明のレーザ照射装置100が有するレーザ発振器101はこの数に限定されない。レーザ発振器から出力される各レーザ光のビームスポットを互いに重ね合わせ、1つのビームスポットとして用いても良い。
レーザは、処理の目的によって適宜変えることが可能である。本発明では、公知のレーザを用いることができる。レーザは、連続発振の気体レーザもしくは固体レーザを用いることができる。気体レーザとして、Arレーザ、Krレーザなどがあり、固体レーザとして、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、Yレーザ、アレキサンドライレーザ、Ti:サファイアレーザなどが挙げられる。基本波に対する高調波は、非線形光学素子を用いることで得ることができる。
さらに、固体レーザから発せられた赤外レーザ光を非線形光学素子に用いることでグリーンレーザ光に変換後、さらに別の非線形光学素子によって得られる紫外レーザ光を用いることもできる。
また本発明のレーザ照射装置100は、レーザ発振器101から発振されるレーザ光を成形する第2の手段に相当する光学系102を有する。
レーザ発振器101から発振されるレーザ光の被処理物107におけるビームスポットの形状は、線状または楕円形状である。なおレーザから射出されるレーザ光の形状はレーザの種類によって異なる。YAGレーザの場合、射出されるレーザ光の形状はロッド形状が円筒形であれば円状となり、スラブ形であれば矩形状となる。なお、スラブ型のレーザから射出されるレーザ光は縦横でビームの広がり角が大きく異なるため射出口からの距離によって大きくビーム形状が変わる。このようなレーザ光を光学系102により、成形することにより、所望の大きさの線状または楕円状のレーザ光をつくることができる。
また、複数のレーザ発振器を用いる場合、前記光学系を用いて各レーザ発振器から出力されるビームスポットを互いに重ねあわせて1つのビームスポットを形成するようにしても良い。
本発明のレーザ照射装置100は、被処理物107に対するレーザ光の照射位置を決定する第3の手段に相当するガルバノミラー103を有する。ガルバノミラー103を動作させ、レーザ光の入射角度及び反射角度を変化させることで、被処理物107におけるレーザ光の照射位置を移動(走査)させたり、レーザ光の走査方向を変えたりすることができる。ガルバノミラーを動作させることでレーザ光を被処理物107全面に走査させることができる。
本発明のレーザ照射装置100は、第4の手段に相当する光学系104を有する。光学系104はレーザ光のビームスポットを被処理物107に集光する機能を有する。光学系104にはfθレンズを用いる。fθレンズを用いることによってビームスポットの焦点を常に基板上に結ぶことができる。なお、用いるfθレンズにはテレセントリックfθレンズを用いても良い。テレセントリックfθレンズを用いることでレンズ透過後のレーザ光の被処理物107に対する入射角度を一定にすることができ、被処理物107の反射率を一定に保つことが可能になる。
本発明のレーザ照射装置100は、第5の手段に相当する光学系105を有する。光学系105はレーザ光の偏光方向に依存した反射率を持つガルバノミラー、又は、偏光方向に依存した反射率及び透過率を持つビームスプリッターに相当する。
また、本発明のレーザ照射装置100は、第6の手段に相当する光学系106を有する。光学系106には1/2λ波長板を用いることができる。1/2λ波長板はガルバノミラーの前方に配置する。本装置では1/2λ波長板を回転させることで偏光の分岐比を変化させ、光学系105にレーザ光を入射させる。光学系105は偏光依存性を持つため、偏光の分岐比を変化させることによって透過または反射されるレーザ光のエネルギーを制御することができる。上記の構成によって光学系104の透過率変化によるビームのエネルギー差を相殺することが可能になる。なお、第6の手段に相当する光学系106は、第5の手段に相当する光学系105とレーザ発振器の間にあればよい。
そして、本発明のレーザ照射装置を用いてレーザアニールを行うことにより良質の半導体膜を得ることができる。また、前記半導体膜を用いることによって電気特性のバラツキが低減されたTFTを得ることができる。

本実施例ではビームを成形する光学系とガルバノミラーの間に1/2λ波長板とビームスプリッターを配置する構成について説明する。
図2にレーザ照射装置の一例を示す。レーザ発振装置201から発振されるレーザ光が直線偏光でP偏光の偏向特性を持つレーザを用いる場合について説明する。レーザ発振装置201から射出されたレーザビームは、ビームエキスパンダー202やシリンドリカルレンズ203を用いて線状のビームに成形される。
成形されたビームは1/2λ波長板204に入射する。1/2λ波長板204は該波長版の法線を軸として回転させることによってレーザ光の偏光の分岐比を変化させる機能を有するため、1/2λ波長板204からの透過光に含まれるP偏光の割合を増減させることが出来る。
1/2λ波長板204を透過したレーザ光はビームスプリッター205に入射する。レーザ光はビームスプリッター205に入射し、透過光と反射光に分割される。本構成で用いるビームスプリッター205には、偏光依存性を有し透過率が偏光方向に対して強く依存する偏光ビームスプリッターを用いるのが良い。ここで、例えばP偏光に対して98%、S偏光に対しては2%の透過率を持つ偏光ビームスプリッターを用いた場合を例に挙げる。ビームスプリッター205を透過するビームは主にP偏光で、反射されるビームは主にS偏光となる。ここで、1/2λ波長板204の光軸方向と入射光の振動方向が平行となるように1/2λ波長板204にレーザ光を入射させた場合、レーザ光はP偏光であるためビームスプリッター205を透過するレーザ光のエネルギー損失は最小となる。しかし1/2λ波長板204を回転させることで入射光の振動方向と1/2λ波長板204の光軸が角度θを持った場合、1/2λ波長板204を透過するレーザ光はS偏光の割合が大きくなるため、ビームスプリッター205で反射される割合も大きくなる。その結果ビームスプリッター205を透過するレーザ光のエネルギーは小さくなる。ビームスプリッター205に入射するレーザ光の偏光の分岐比は1/2λ波長板204の回転角度によって制御できるため、ビームスプリッター205からの透過光のエネルギーも制御することが可能になる。本装置はビームスプリッター205からの透過光を基板210へのレーザ照射に利用する。そのため、エネルギーを制御しながら基板210にレーザ照射することが可能になる。
基板210の上方にはガルバノミラー206とfθレンズ207を配置する。ビームスプリッター205からの透過光はガルバノミラー206に入射する。ガルバノミラー206は基板方向にレーザ光を偏向させることができる。また、ガルバノミラー206の振り角を制御することによってレーザ光の入射角および反射角を制御することができ、レーザ光の走査をすることができる。
ガルバノミラー206によるレーザ光走査は図3のX軸方向に沿って行う。X軸の走査が終了後は、可動ステージ208で基板をY軸方向にビーム幅分づつ移動させ、ガルバノミラー206による走査を繰り返すことで基板210の全面を照射することができる。レーザ光の走査方法としては、線状ビームを図3(A)に示すようにX軸を往復して走査させる方法や、図3(B)に示すように一方向に走査させる方法のどちらとしても良い。
ガルバノミラー206で偏向されたビームはfθレンズ207に入射し、基板210に集光される。通常レンズの透過率はレーザの入射位置によって変化するため、基板210に与えられるレーザエネルギーも変化する。ここでガルバノミラーの動作を制御し、基板上へのレーザ走査速度を一定とした場合を例に挙げる。レンズの透過率は場所によって異なるため、透過率の変化によって走査されるレーザ光のエネルギーにも変化が生じる。基板上に走査されるレーザ光の照射エネルギー変化の一例を図4に示す。図4より基板中央付近ではレーザ強度が強く、基板端付近でレーザ強度が弱くなっていることがわかる。
本装置では、ガルバノミラー206によるビーム走査の際に、1/2λ波長板に入射するレーザ光の振動方向に対して1/2λ波長板204の光軸を回転させ、偏光の分岐比の制御も同時に行うことで基板210に与えられるレーザ光のエネルギーの制御を行う。1/2λ波長板204の回転角の制御はfθレンズ207の透過率変化によるビームのエネルギー変化を相殺できるように、速度変化パターンを与えて連続的に行う。図4に示されたビームのエネルギー変化を相殺することのできる1/2λ波長板の回転角分布の一例を図5に示す。本装置では図5に示された分布で1/2λ波長板の回転を制御する。なお1/2λ波長板の回転角は0度以上45度以下の範囲で行う。上記の構成で照射を行うことによって基板210に与えるエネルギーとアニール効率の変動を抑制しながら基板210全面を結晶化することができる。また、基板上に与えられる照射エネルギーの変化を抑制することができるため、レーザ照射跡に形成される結晶粒径が10μm以上の領域(大粒径領域)の幅も一定とすることができる。なお、偏光の分岐比は所望の大粒径領域の幅、半導体膜の材質、膜厚等の条件に応じて制御すると良い。ここで、fθレンズ207にはテレセントリックレンズを用いてもよい。テレセントリックレンズによってレーザ光の基板210への入射角度を、レンズ入射位置によらず一定とすることができ、被照射物の反射率を一定とすることができる。なおガラス基板などの、レーザ光を透過する基板にレーザ照射をする場合、基板表面からの反射光と基板裏面からの反射光によって基板上に干渉縞が生じることもあるため、基板に対して斜め方向からレーザ光を入射させる構成としても良い。
なおビームスプリッター205の表面に減反射コーティング等を施し、出来るだけ透過光量を多くすることでレーザパワーの損失を低減しても良い。また、ビームスプリッター205からの透過光を基板の照射に利用するかわりに、反射効率の高いビームスプリッターを用い、ビームスプリッターからの反射光を基板に入射させる方式としても良い。さらに、ビームスプリッター205からの透過光を1/4λ波長板で円偏光のレーザ光に変換してからレーザ照射を行ってもよい。
また、図4に示される基板上に走査されるレーザ光の照射エネルギーの変化は一例に過ぎない。図8に示すようにエネルギー変化がうねっている場合にも、本発明を適用することができる。
実施例1において示したレーザ光の走査をX軸とY軸ともにガルバノミラーを制御することで行う場合について説明する。
本装置で用いるfθレンズの透過率は場所によって異なるため、透過率の変化によって走査されるレーザ光のエネルギーにも変化が生じる。基板上に走査されるレーザ光の照射エネルギー変化の一例を図6に示す。図6より基板の中央付近ではレーザ強度が強く、中央から基板端に向かって同心円状にレーザ強度が弱くなっていくことがわかる。したがって、レンズの透過率が高くなる基板の中央付近ではビームスプリッタ−からの透過光強度を減少させるように1/2λ波長板の回転を制御することによって基板上に与えられる照射エネルギーの変化を抑制することが可能になる。
図6に示されたビームのエネルギー変化を相殺することのできる1/2λ波長板の回転角分布の一例を図7に示す。本装置では図7に示された分布でレーザ走査を行う。なお1/2λ波長板の回転角は0度以上45度以下の範囲で行う。上記の構成で照射を行うことによって、レンズの透過率変化に起因する基板の照射効率変化および基板のアニール効果変動を抑制することが可能になる。
基板上の半導体膜のレーザ結晶化を行う場合には、基板上に与えられる照射エネルギーの変化を抑制することによって、レーザ照射跡に形成される結晶粒径が10μm以上の領域(大粒径領域)の幅も一定とすることができる。なお、偏光の分岐比は所望の大粒径領域の幅、半導体膜の材質、膜厚等の条件に応じて制御すると良い。
また、図6に示される基板上に走査されるレーザ光の照射エネルギーの変化は一例に過ぎない。図8に示すようにエネルギー変化がうねっている場合にも、本発明を適用することができる。
本実施例ではビームを成形する光学系とガルバノミラーの間に1/2λ波長板を配置する構成について説明する。
レーザ発振器から発振されたレーザ光が直線偏向である場合について説明する。ここでP偏光の偏光特性を持つレーザを用いる場合について例に挙げる。
レーザ発振器から射出されたレーザ光は光学系によって成形される。成形されたビームは1/2λ波長板に入射する。1/2λ波長板は該波長板の法線を軸として回転させることによって入射光の偏光の分岐比を変化させる機能を有するため、入射光に含まれるP偏光の割合を増減させることが出来る。1/2λ波長板の光軸方向と入射光の振動方向が平行となるように1/2λ波長板にレーザ光を入射させた場合、レーザ光はP偏光であるため、ビームスプリッターを透過するレーザ光のエネルギー損失は最小となる。しかし1/2λ波長板を回転させることで入射光の振動方向と1/2λ波長板の光軸が角度θを持った場合、1/2λ波長板を透過したレーザ光はS偏光の割合が大きくなる。
1/2λ波長板を透過したレーザ光はガルバノミラーに入射する。ガルバノミラーは基板方向にレーザ光を偏向させることができる。また、ガルバノミラーの振り角を制御することによってレーザ光の入射角および反射角を制御することができ、レーザ光の走査をすることができる。
ここで、本実施例の装置ではガルバノミラーの反射率が偏光依存性を持ち反射率がレーザの偏光に依存するものを用いる。例えば波長532nmのNd:YAGレーザを光源に用いた場合、レーザ光のガルバノミラーへの入射角が基板上の全面照射が可能となる範囲において、P偏光の反射率が98.5%、S偏光の反射率が99.5%のミラーを用いることができる。ここで、1/2λ波長板の光軸方向と入射光の振動方向が平行となるように1/2λ波長板にレーザ光を入射させた場合、1/2λ波長板を透過するレーザ光の大部分がP偏光である。しかし、1/2λ波長板を回転させることで入射光の振動方向と1/2λ波長板の光軸が角度θを持つと、1/2λ波長板を透過するレーザ光はS偏光の割合が大きくなる。したがってガルバノミラーで反射されるレーザ光のエネルギーは、1/2λ波長板を回転させない場合に比べ大きくなる。上記の方法によって基板上に照射されるレーザ光のエネルギーを制御することができる。なお、ガルバノミラーに所望の偏光依存性を持つ誘電体多層膜等のコーティングを行い、基板上を全面照射するのに必要な回転角度において反射率が一定で、より偏光依存性を強く示すミラーを用いてもよい。
ガルバノミラーで反射されたレーザ光はfθレンズで基板上に集光される。通常レンズの透過率はレーザの入射位置によって変化するため、基板上に与えられるレーザエネルギーも変化する。したがって本装置では、ガルバノミラーによるビーム走査の際に、1/2λ波長板の回転の制御も同時に行い、レーザ光のエネルギーの制御を行う。1/2λ波長板の回転はfθレンズの透過率変化によるビームのエネルギー変化を相殺できるように、速度変化パターンを与えて連続的に行う。そのため、基板に与えるエネルギーの変動を抑制することが可能になる。上記の構成によって基板上に与えるエネルギーとアニール効率の変動を抑制しながら基板全面を結晶化することができる。本装置は波長板で入射光の偏光の分岐比を変化させることによってエネルギーを制御する構成のため、fθレンズ等の装置構成を換えた場合でも基板に与えられるレーザ光のエネルギー変動を相殺することが容易に可能になる。
なおfθレンズにはテレセントリックレンズを用いてもよい。テレセントリックレンズによってレーザ光の基板への入射角度を、レンズ入射位置によらず一定とすることができ、被照射物の反射率を一定とすることができる。なおガラス基板などのレーザ光を透過する基板にレーザ照射をする場合、基板表面からの反射光と基板裏面からの反射光によって基板上の被照射物に干渉縞が生じることもあるため、基板に対して斜め方向からレーザ光を入射させる構成としても良い。
本実施例では、本発明のレーザ照射装置を用いて結晶性半導体膜を作製し、半導体装置とするところまでを図10及び図11を参照しながら述べる。
まず、基板1100上に下地絶縁膜1101a、1101bを形成する。基板の材料としては、ガラス基板、石英基板、結晶性ガラスなどの絶縁性基板や、セラミック基板、ステンレス基板、金属基板(タンタル、タングステン、モリブデン等)、半導体基板、プラスチック基板(ポリイミド、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン等)等を用いることができるが、少なくともプロセス中に発生する熱に絶えうる材料を使用する。本実施例においてはガラス基板を使用する。
下地絶縁膜1100a、1100bとしては酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などが使用でき、これら絶縁膜を単層又は2以上の複数層形成して形成する。これらはスパッタ法や減圧CVD法、プラズマCVD法等公知の方法を用いて形成する。本実施例では2層の積層構造としているが、もちろん単層でも3層以上の複数層でも構わない。本実施例においては1層目の絶縁膜1100aとして窒化酸化シリコン膜を50nm、2層目の絶縁膜1100bとして酸化窒化シリコン膜を100nmで形成した。なお、窒化酸化シリコン膜と酸化窒化シリコン膜はその窒素と酸素の割合が異なっていることを意味しており、前者の方がより窒素の含有量が高いことを示している。
次いで、非晶質半導体膜を形成する。非晶質半導体膜はシリコンまたはシリコンを主成分とする材料(例えばSixGe1-x等)で25〜80nmの厚さに形成すればよい。作製方法としては、公知の方法、例えばスパッタ法、減圧CVD法、またはプラズマCVD法等が使用できる。本実施例では、アモルファスシリコンにより膜厚66nmに形成する。
続いて、アモルファスシリコンの結晶化を行う。本実施例においては、レーザアニールし結晶化を行う工程を説明する。
レーザアニールは、本発明のレーザ照射装置を用いる。レーザ発振装置として、連続発振型の気体または固体レーザ発振装置を用いれば良い。気体レーザとしては、Arレーザ、Krレーザ等があり、固体レーザとしては、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、アレキサンドライレーザ、Ti:サファイアレーザなどが挙げられる。固体レーザのレーザ媒質である結晶には、Cr3+、Cr4+、Nd3+、Er3+、Ce3+、Co2+、Ti3+、Yb3+又は、V3+から選択される一種又は複数種が不純物としてドープされている。
本発明のレーザ照射装置を用いてレーザアニールしアモルファスシリコンの結晶化を行う。より具体的には、実施例1乃至実施例3に記載されている方法で行えばよい。本実施例では、レーザ出力10WのYVO4レーザ(波長532nm)を用い、短軸20μm、長軸750μmの楕円状に加工し、被照射面へのレーザ入射角は30°とする。レーザ光の偏光の分岐比を変化させ、レーザ光の偏光方向に依存性のある光学系を用いて、基板上に与えられる照射エネルギーを制御する。レーザ光の偏光の分岐比は、fθレンズの透過率変化に起因する照射エネルギーの変化を相殺するように変化させる。上記の変化を与えることによって、基板上に与えられる照射エネルギーの変化を抑制し、大粒径領域の幅を一定とすることができる。
また、結晶化後の半導体膜をTFTの活性層として用いる場合、レーザー光の走査方向は、チャネル形成領域のキャリアが移動する方向と平行になるように定めるのが望ましい。
そこで、図9において矢印に示すように、チャネル形成領域のキャリアの移動する方向(チャネル長方向)と並行になるように、レーザ光の走査方向を定める。これによりレーザー光の走査方向に沿って結晶が成長し、結晶粒界がチャネル長方向と交差することを防ぐことができる。
次いで、結晶性半導体膜をエッチングにより所望の形状1102a〜1102dとする。続いて、ゲート絶縁膜1103を形成する。膜厚は115nm程度とし、減圧CVD法またはプラズマCVD法、スパッタ法などでシリコンを含む絶縁膜を形成すれば良い。本実施例では酸化シリコン膜を形成する。この場合、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Ortho Silicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃の条件下で、高周波(13.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させることで形成する。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500℃の加熱処理によりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
本発明のレーザ照射装置を用いて半導体膜を結晶化することにより、良好で均一な特性を持つ結晶質半導体を得ることができる。
次いで、ゲート絶縁膜上に第1の導電層として膜厚30nmの窒化タンタル(TaN)とその上に第2の導電層として膜厚370nmのタングステン(W)を形成する。TaN膜、W膜共スパッタ法で形成すればよく、TaN膜はTaのターゲットを用いて窒素雰囲気中で、W膜はWのターゲットを用いて成膜すれば良い。
なお、本実例では第1の導電層を膜厚30nmのTaN、第2の導電層を膜厚370nmのWとしたが、これに限定されず、第1の導電層と第2の導電層は共にTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgPdCu合金を用いてもよい。さらに、その組み合わせも適宜選択すればよい。膜厚は第1の導電層が20〜100nm、第2の導電層が100〜400nmの範囲で形成すれば良い。また、本実施例では、2層の積層構造としたが、1層としてもよいし、もしくは3層以上の積層構造としてもよい。
次に、前記導電層をエッチングして電極及び配線を形成するため、フォトリソグラフィーにより露光工程を経てレジストからなるマスクを形成する。第1のエッチング処理では第1のエッチング条件と第2のエッチング条件でエッチングを行う。レジストによるマスクを用い、エッチングし、ゲート電極及び配線を形成する。エッチング条件は適宜選択すれば良い。
本法では、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)エッチング法を使用する。第1のエッチング条件として、エッチング用ガスにCF4、Cl2とO2を用い、それぞれのガス流量を25/25/10(sccm)とし、1.0Paの圧力でコイル型電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。第1のエッチング条件でのW膜に対するエッチング速度は約200nm/min、TaNに対するエッチング速度は約80nm/min、でありTaNに対するWの選択比は約2.5である。また、この第1のエッチング条件によって、W膜のテーパー角度は約26°となる。
続いて、第2のエッチング条件に移ってエッチングを行う。レジストからなるマスクを除去せず、のこしたまま、エッチング用ガスにCF4とCl2を用い、それぞれのガス流量を30/30(sccm)、圧力1.0Paでコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約15秒程度のエッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。
第2のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は59nm/min、TaNに対するエッチング速度は66nm/minである。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。この第1のエッチング処理において、電極に覆われていないゲート絶縁膜は20nm〜50nm程度エッチングされる。
上記の第1のエッチング処理においては、基板側に印加されたバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部はテーパー状となる。
次いで、レジストからなるマスクを除去せずに第2のエッチング処理を行う。第2のエッチング処理では、エッチング用のガスにSF6とCl2とO2を用い、それぞれのガス流量を24/12/24(sccm)とし、1.3Paの圧力でコイル側の電力に700WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを発生して25秒程度エッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも10WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加した。このエッチング条件ではW膜が選択的にエッチングされ、第2形状の導電層を形成した。このとき第1の導電層はほとんどエッチングされない。第1、第2のエッチング処理によって第1の導電層1104a〜1104d、第2の導電層1105a〜1105dよりなるゲート電極が形成される。
そして、レジストからなるマスクを除去せず、第1のドーピング処理を行う。これにより、結晶性半導体層にN型を付与する不純物が低濃度に添加される。第1のドーピング処理はイオンドープ法又はイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量が1×1013〜5×1014ions/cm2、加速電圧が40〜80kVで行えばよい。本実施例では加速電圧を50kVとして行った。N型を付与する不純物元素としては15族に属する元素を用いることができ、代表的にはリン(P)または砒素(As)が用いられる。本実施例ではリン(P)を使用した。その際、第1の導電層をマスクとして、自己整合的に低濃度の不純物が添加されている第1の不純物領域(N--領域)を形成した。
続き、レジストからなるマスクを除去する。そして新たにレジストからなるマスクを形成して第1のドーピング処理よりも高い加速電圧で、第2のドーピング処理を行う。第2のドーピング処理もN型を付与する不純物を添加する。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜3×1015ions/cm2、加速電圧を60〜120kVとすれば良い。本実施例ではドーズ量を3.0×1015ions/cm2とし、加速電圧を65kVとして行った。第2のドーピング処理は第2の導電層を不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層の下方に位置する半導体層にも不純物元素が添加されるようにドーピングを行う。
第2のドーピングを行うと、結晶性半導体層の第1の導電層と重なっている部分のうち、第2の導電層に重なっていない部分もしくはマスクに覆われていない部分に、第2の不純物領域(N-領域、Lov領域)が形成される。第2の不純物領域には1×1018〜5×1019atoms/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物が添加される。また、結晶性半導体膜のうち、第1形状の導電層にもマスクにも覆われておらず、露出している部分(第3の不純物領域:N+領域)には1×1019〜5×1021atom/cm3の範囲で高濃度にN型を付与する不純物が添加される。また、半導体層にはN+領域が存在するが、一部マスクのみに覆われている部分がある。この部分のN型を付与する不純物の濃度は、第1のドーピング処理で添加された不純物濃度のままであるので、引き続き第1の不純物領域(N--領域)と呼ぶことにする。
なお、本実施例では2回のドーピング処理により各不純物領域を形成したが、これに限定されることは無く、適宜条件を設定して、一回もしくは複数回のドーピングによって所望の不純物濃度を有する不純物領域を形成すれば良い。
次いで、レジストからなるマスクを除去した後、新たにレジストからなるマスクを形成し、第3のドーピング処理を行う。第3のドーピング処理により、Pチャネル型TFTとなる半導体層に前記第1の導電型及び前記第2の導電型とは逆の導電型を付与する不純物元素が添加された第4の不純物領域(P+領域)及び第5の不純物領域(P-領域)が形成される。
第3のドーピング処理では、レジストからなるマスクに覆われておらず、更に第1の導電層とも重なっていない部分に、第4の不純物領域(P+領域)が形成され、レジストからなるマスクに覆われておらず、且つ第1の導電層と重なっており、第2の導電層と重なっていない部分に第5の不純物領域(P-領域)が形成される。P型を付与する不純物元素としては、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など周期律表第13族の元素が知られている。
本実施例では、第4の不純物領域及び第5の不純物領域を形成するP型の不純物元素としてはホウ素(B)を選択し、ジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成した。イオンドープ法の条件としては、ドーズ量を1×1016ions/cm2とし、加速電圧を80kVとした。
なお、第3のドーピング処理の際には、Nチャネル型TFTを形成する半導体層A,Cはレジストからなるマスクに覆われている。
ここで、第1及び第2のドーピング処理によって、第4の不純物領域(P+領域)及び第5の不純物領域(P-領域)にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されている。しかし、第4の不純物領域(P+領域)及び第5の不純物領域(P-領域)のいずれの領域においても、第3のドーピング処理によって、P型を付与する不純物元素の濃度が1×1019〜5×1021atoms/cm3となるようにドーピング処理される。そのため、第4の不純物領域(P+領域)及び第5の不純物領域(P-領域)は、Pチャネル型TFTのソース領域及びドレイン領域として問題無く機能する。
なお、本実施例では、第3のドーピング一回で、第4の不純物領域(P+領域)及び第5の不純物領域(P-領域)を形成したが、これに限定はされない。ドーピング処理の条件によって適宜複数回のドーピング処理により第4の不純物領域(P+領域)及び第5の不純物領域(P-領域)を形成してもよい。
これらのドーピング処理によって、第1の不純物領域(N--領域)1112b、第2の不純物領域(N-領域、Lov領域)1111b、第3の不純物領域(N+領域)1111a、1112a、第4の不純物領域(P+領域)1113a、1114a、及び第5の不純物領域(P-領域)1113b、1114bが形成される。
次いで、レジストからなるマスクを除去して第1のパッシベーション膜1120を形成する。この第1のパッシベーション膜としてはシリコンを含む絶縁膜を100〜200nmの厚さに形成する。成膜法としてはプラズマCVD法や、スパッタ法を用いればよい。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚100nmの酸化窒化珪素膜を形成した。酸化窒化シリコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法でSiH4、N2O、NH3から作製される酸化窒化シリコン膜、またはSiH4、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜を形成すれば良い。この場合の作製条件は反応圧力20〜200Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(60MHz)電力密度0.1〜1.0W/cm2である。また、第1のパッシベーション膜としてSiH4、N2O、H2から作製される酸化窒化水素化シリコン膜を適用しても良い。もちろん、第1のパッシベーション膜1120は、本実施例のような酸化窒化シリコン膜の単層構造に限定されるものではなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層構造、もしくは積層構造として用いても良い。
その後、本発明のレーザ照射装置を用いてレーザアニール法を行い、半導体層の結晶性の回復、半導体層に添加された不純物元素の活性化を行う。本実施例では、レーザ出力1.8WのYVO4レーザ(波長532nm)を用い、短軸20μm、長軸250μmの楕円状に加工し、125μmピッチで800回スキャンし、レーザスキャン速度は25cm/secとする。なお、レーザアニール法の他に、熱処理法、又はラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。
また、第1のパッシベーション膜1120を形成した後で熱処理を行うことで、活性化処理と同時に半導体層の水素化も行うことができる。水素化は、第1のパッシベーション膜に含まれる水素によって、半導体層のダングリングボンドを終端するものである。
また、第1のパッシベーション膜1120を形成する前に加熱処理を行ってもよい。但し、第1の導電層1104a〜1104d及び第2の導電層1105a〜1105dを構成する材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線などを保護するため、第1のパッシベーション膜1120を形成した後で熱処理を行うことが望ましい。さらに、この場合、第1のパッシベーション膜がないため、当然パッシベーション膜に含まれる水素を利用しての水素化は行うことができない。
この場合は、プラズマにより励起された水素を用いる手段(プラズマ水素化)を用いての水素化や、3〜100%の水素を含む雰囲気中において、300〜450℃で1〜12時間の加熱処理による水素化を用いれば良い。
次いで、第1のパッシベーション膜1120上に、第1の層間絶縁膜1121を形成する。第1の層間絶縁膜としては、無機絶縁膜や有機絶縁膜を用いることができる。無機絶縁膜としては、CVD法により形成された酸化シリコン膜や、SOG(Spin On Glass)法により塗布された酸化シリコン膜などを用いることができ、有機絶縁膜としてはポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)、アクリルまたはポジ型感光性有機樹脂、ネガ型感光性有機樹脂等の膜を用いることができる。また、アクリル膜と酸化窒化シリコン膜の積層構造を用いても良い。
また、層間絶縁膜は、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料で形成することができる。さらには、置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料で形成することができる。これらの材料の代表例としては、シロキサン系ポリマーが挙げられる。
シロキサン系ポリマーは、その構造により、例えば、シリカガラス、アルキルシロキサンポリマー、アルキルシルセスキオキサンポリマー、水素化シルセスキオキサンポリマー、水素化アルキルシルセスキオキサンポリマーなどに分類することができる。
また、Si−N結合を有するポリマー(ポリシラザン)を含む材料で層間絶縁膜を形成してもよい。
上記の材料を用いることで、膜厚を薄くしても十分な絶縁性および平坦性を有する層間絶縁膜を得ることができる。また、上記の材料は耐熱性が高いため、多層配線におけるリフロー処理にも耐えうる層間絶縁膜を得ることができる。さらに、吸湿性が低いため、脱水量の少ない層間絶縁膜を形成することができる。
本実施例では、膜厚1.6μmの非感光性アクリル膜を形成した。第1の層間絶縁膜によって、基板上に形成されたTFTによる凹凸を緩和し、平坦化することができる。とくに、第1の層間絶縁膜は平坦化の意味合いが強いので、平坦化されやすい材質の絶縁膜を用いることが好ましい。
その後、第1の層間絶縁膜上に窒化酸化シリコン膜等からなる第2のパッシベーション膜(図示せず)を形成する。膜厚は10〜200nm程度で形成すれば良く、第2のパッシベーション膜によって第1の層間絶縁膜へ水分が出入りすることを抑制することができる。第2のパッシベーション膜には、他にも窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜、酸化窒化アルミニウム膜、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜やカーボンナイトライド(CN)膜も同様に使用できる。
またRFスパッタ法を用いて成膜された膜は緻密性が高く、バリア性に優れている。RFスパッタの条件は、例えば酸化窒化珪素膜を成膜する場合、Siターゲットで、N2、Ar、N2Oをガスの流量比が31:5:4となるように流し、圧力0.4Pa、電力3000Wとして成膜する。また、例えば窒化珪素膜を成膜する場合、Siターゲットで、チャンバー内のN2、Arをガスの流量比が20/20(sccm)となるように流し、圧力0.8Pa、電力3000W、成膜温度を215℃として成膜する。本実施例では、RFスパッタ法を用いて、酸化窒化シリコン膜を70nmの膜厚で形成した。
次いで、エッチングにより第2のパッシベーション膜、第1の層間絶縁膜及び第1のパッシベーション膜をエッチングし、第3の不純物領域及び第4の不純物領域に達するコンタクトホールを形成する。
続いて、各不純物領域とそれぞれ電気的に接続する配線及び電極を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と膜厚500nmの合金膜(AlとTi)との積層膜をパターニングして形成する。もちろん、に2層構造に限らず、単層構造でも良いし、3層以上の積層構造にしても良い。また、配線材料としては、AlとTiに限らない。例えばTaN膜上にAl膜やCu膜を形成し、更にTi膜を形成した積層膜をパターニングして配線を形成しても良い。
このように本発明のレーザ照射装置を用いて作製された半導体装置は良好で均一な特性をしめすため、様々な電子機器や特に表示装置に好適に利用することができる。また、製品の信頼性も高くなる。
本発明のレーザ照射装置の構成を示す図。 本発明が開示するレーザ照射装置の例を示す図。 レーザ光の走査方法を示す図。 レンズの透過率変化によるビームのエネルギー変化の例を示す図。 本発明が開示する1/2λ波長板の回転角の例を示す図。 レンズの透過率変化によるビームのエネルギー変化の例を示す図。 本発明が開示する1/2λ波長板の回転角の例を示す図。 レンズの透過率変化によるビームのエネルギー変化の例を示す図。 レーザ走査方法を示す図。 本発明が開示する半導体装置の作製方法を示す図。 本発明が開示する半導体装置の作製方法を示す図。

Claims (14)

  1. レーザ発振器と、
    被照射面におけるビームスポットが線状または楕円状になるように前記レーザ発振器から出力されたレーザ光を加工する第1光学系と、
    前記レーザ光の偏光の分岐比を制御する第2光学系と、
    偏光方向に依存する透過率を有する第3光学系と、
    前記加工されたレーザ光を前記被照射面に対して偏向させる偏向手段と、
    前記ビームスポットを前記被照射面上の任意の座標に結像させるfθレンズとをし、
    前記第2光学系は、前記fθレンズの透過率変化によるエネルギー変化を相殺するエネルギーとするように前記分岐比を制御することを特徴とするレーザ照射装置。
  2. レーザ発振器と、
    被照射面におけるビームスポットが線状または楕円状になるように前記レーザ発振器から出力されたレーザ光を加工する第1光学系と、
    前記レーザ光の偏光の分岐比を制御する第2光学系と、
    偏光方向に依存する透過率及び反射率を有する第3光学系と、
    前記加工されたレーザ光を前記被照射面に対して偏向させる偏向手段と、
    前記ビームスポットを前記被照射面上の任意の座標に結像させるfθレンズとをし、
    前記第2光学系は、前記fθレンズの透過率変化によるエネルギー変化を相殺するエネルギーとするように前記分岐比を制御することを特徴とするレーザ照射装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2光学系は、1/2λ波長板であることを特徴とするレーザ照射装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記偏向手段はポリゴンミラーまたはガルバノミラーであることを特徴とするレーザ照射装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一において、
    前記fθレンズはテレセントリックfθレンズであることを特徴とするレーザ照射装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記レーザ発振器は連続発振の固体レーザであることを特徴とするレーザ照射装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記レーザ発振器は連続発振のYAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、Yレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザから選ばれた一種であることを特徴とするレーザ照射装置。
  8. 請求項1乃至のいずれか一において、前記レーザ発振器は連続発振のArレーザまたはKrレーザであることを特徴とするレーザ照射装置。
  9. 請求項1乃至のいずれか一において、
    前記レーザ光は前記レーザ発振器の基本波に対する高調波であることを特徴とするレーザ照射装置。
  10. 基板上に非晶質半導体膜を形成し、
    レーザ発振器から出力されたレーザ光を、前記非晶質半導体膜を被照射面として、前記被照射面におけるビームスポットが線状又は楕円状になるように加工し、
    前記レーザ光の偏光の分岐比を制御し、
    偏光方向に依存する透過率を有する光学系に前記レーザ光を透過させ、
    前記透過したレーザ光を前記被照射面に対して偏向させ、
    fθレンズによって前記ビームスポットを前記被照射面上の任意の座標に結像させることにより、前記非晶質半導体膜をレーザアニールし、
    前記fθレンズの透過率変化によるエネルギー変化を相殺するエネルギーとするように前記偏光の分岐比を制御することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  11. 請求項10において、
    前記レーザ光は連続発振の固体レーザから出力されたレーザ光であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  12. 請求項10または11において、
    前記レーザ光は連続発振のYAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、Yレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザから選ばれた一種から出力されたレーザ光であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  13. 請求項10において、
    前記レーザ光は連続発振のArレーザまたはKrレーザから出力されたレーザ光であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  14. 請求項10乃至13のいずれか一において、
    前記レーザ光は前記レーザ発振器の基本波に対する高調波であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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