JP4467920B2 - 撮影レンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズ及びそれを有する撮像装置に関し、特に無限遠物体から等倍近傍の近距離物体までの高倍率域において、高い光学性能を有し、又、手ブレや振動等によって生ずる撮影画像のブレ(画像のブレ)を補正する防振機能を有したデジタルカメラ、ビデオカメラ、電子スチルカメラ、銀塩写真カメラ等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より銀塩写真用カメラ、ビデオカメラ、ビデオスチルカメラ、デジタルカメラ等の撮像装置において、近距離物体の撮影を主たる目的とした撮影レンズ撮影系にマクロレンズ又はマイクロレンズ(以下「マクロレンズ」という。)と呼ばれるものがある。
【0003】
一般にマクロレンズにおいて高い撮影倍率では撮影系の振動により、撮影画像が大きくブレるため、振動があると撮影画像が大きく劣化する。また高倍率撮影では被写界深度が極端に小さくなるため、絞りを絞って(Fナンバーを大きくして)撮影することが多く必然的に露光時間が長くなり撮影系の振動の影響を受け易くなる。この為マクロレンズにおける高倍率撮影時には、撮影系が振動したときでも撮影画像の変位、所謂撮影画像のブレが発生しないよう補正することが必要となる。
【0004】
従来よりマクロレンズにおいて撮影画像のブレを防止する防振機能を有した防振光学系が知られている(特許文献1、2)。特許文献1では、近距離物体へのフォーカシングにおいてレンズ系の前部を物体側に繰り出す方式で等倍までの近距離撮影を行い、フォーカシング時に固定であるレンズ群の一部を光軸と垂直方向に移動させ防振を行なっている。
【0005】
また特許文献2ではフォーカシングに際し、レンズ全長が不変のインナーフォカシングを採用し、フォーカシング中、固定である最も像側のレンズ群の一部を光軸と垂直方向に移動させ防振を行なっている。
【特許文献1】
特開平7−294853号公報
【特許文献2】
特開平9−197265号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に撮影系の一部のレンズ群を振動させて撮影画像のブレをなくし、静止画像を得る機構には画像のブレの補正量が大きいことや画像のブレの補正のために振動させるレンズ群(可動レンズ群)の移動量が少ないことが要望されている。
【0007】
また、可動レンズ群を偏心させたとき偏心コマ、偏心非点収差、偏心色収差、そして偏心像面湾曲収差等の偏心収差が多く発生すると、画像のブレを補正したとき偏心収差のため、撮影画像がボケてくる。例えば偏心歪曲収差が多く発生すると可動レンズ群の単一移動量に対する光軸上の撮影画像の移動量と画面周辺部の撮影画像の移動量とが異なってくる。この為、光軸上の撮影画像を対象に画像のブレを補正しようと可動レンズ群を偏心させると、画面周辺部では画像のブレと同等な現象が発生してきて光学特性を著しく低下させる原因となってくる。
【0008】
このように防振機能を有した光学系において、可動レンズ群を光軸と直交する方向の成分を持つように移動させて偏心状態にしたときの画質の低下を少なくするためには、偏心収差の発生量が少ないこと、そして装置全体を小型にする為には可動レンズ群の少ない移動量で大きな画像のブレを補正することができる、所謂偏心敏感度(単位移動量ΔHに対する画像のブレの補正量Δxとの比Δx/ΔH)が大きいことが要求される。
【0009】
またマクロレンズのレンズタイプとして、従来、対称型レンズタイプ(所謂ガウスタイプ)あるいは略対称型レンズタイプが多く用いられている。これらのレンズタイプは無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングをレンズ全体あるいは一部のレンズ群を物体側に移動させて行なうためレンズ全長が変化し、使い勝手の点がレンズ全長が不変のいわゆるインナーフォーカスタイプに比べると不利であった。
【0010】
またインナーフォーカシングタイプのマクロレンズにおいて近距離物体へのフォーカシングレンズ群に画像のブレを補正するための可動レンズ群としての機能を持たせる構成はメカ機構が大型化及び、複雑化して機構上困難である。またフォーカシングにおいて固定であるレンズ群を画像のブレを補正するための可動レンズ群とする構成においても可動レンズ群の光軸と垂直方向の少ない移動量で大きな変位量を得ることが重要となっている。
【0011】
本発明は、可動レンズ群の小さい移動量にて十分に大きい変位補正(ブレ補正)を容易に実現することができ、装置全体の小型化及び等倍程度の近接撮影を高性能で行うことができる撮影レンズの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮影レンズは、物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、第4レンズ群からなり、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際し、該第2レンズ群は像側に、該第3レンズ群は物体側に各々移動すると共に、該第1レンズ群は、物体より像側へ順に、少なくとも第1Aレンズ群、第1Bレンズ群より構成され、該第1Bレンズ群が光軸と直交する方向の成分を持つように移動することで像を変位させ、前記第1Bレンズ群の光軸と直交する方向への移動量をΔH、該第1Bレンズ群の移動量ΔHに対する撮影画像のブレの補正量をΔxとするとき、
0.8<|Δx/ΔH|<1.5
なる条件を満足することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の撮影レンズ及び撮像装置の実施形態について説明する。
【0014】
図1は実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図である。図2は実施形態1の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図である。図3は実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図である。図4は実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図である。図5は実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。図6は実施形態1の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図である。図7は実施形態1の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図である。図8は実施形態1の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。
【0015】
図9は実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図である。図10は実施形態2の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図である。図11は実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図である。図12は実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図である。図13は実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。図14は実施形態2の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図である。図15は実施形態2の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図である。図16は実施形態2の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。
【0016】
図17は実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図である。図18は実施形態3の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図である。図19は実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図である。図20は実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図である。図21は実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。図22は実施形態3の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図である。図23は実施形態3の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図である。図24は実施形態3の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。
【0017】
図25は実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図である。図26は実施形態4の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図である。図27は実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図である。図28は実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図である。図29は実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。図30は実施形態4の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図である。図31は実施形態4の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図である。図32は実施形態4の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図である。
【0018】
図33は本発明の撮影レンズを有するデジタルスチルカメラの要部概略図、図34は本発明の撮影レンズが装着可能な一眼レフカメラの要部概略図である。
【0019】
図1、図2、図9、図10、図17、図18、図25、図26のレンズ断面図において、LZは撮影レンズ、L1は正の屈折力の第1レンズ群であり、正の屈折力の第1Aレンズ群L1Aと、正の屈折力の第1Bレンズ群L1Bを有している。L2は負の屈折力の第2レンズ群、L3は正の屈折力の第3レンズ群、L4は正の屈折力の第4レンズ群である。
【0020】
SPは開口絞りであり、フォーカシングの際、固定又は光軸方向に移動させている。IPは像面であり、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルム等の感光面が配置されている。FPはフレアー絞りであり、第4レンズ群L4の物体側に配置しており、フレアー光が感光面の有効領域に入射するのを少なくしている。
【0021】
レンズ断面図中の矢印は無限遠物体から至近距離物体(撮影倍率β=−1)に(撮影倍率の絶対値の増加に伴って)焦点合わせを行う際の各レンズ群の移動方向を示す。
【0022】
各実施形態において、物体側から像側へ順に、第1Aレンズ群L1Aは、両レンズ面が凸形状の正レンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズ、物体側の面が凹形状の負レンズ、物体側の面が凸形状の正レンズの4枚のレンズから構成し、フォーカシングのためには像面に対して不動である。第1Bレンズ群L1Bは、物体側に凸面を向けたメニスカス状の負レンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズの2枚のレンズから構成している。第2レンズ群L2は像側の面が凹形状の負レンズ、両レンズ面が凹形状の負レンズ及び正レンズの接合レンズから構成している。第3レンズ群L3は、像側の面が凸形状の正レンズ、両レンズ面が凸形状の正レンズ及び負レンズの接合レンズから構成している。第4レンズ群L4は物体側に凹面を向けたメニスカス状の負レンズ、物体側の面が凸形状の正レンズの2枚のレンズから構成している。
【0023】
各実施形態において、無限遠物体から至近距離物体(撮影倍率β=−1)へのフォーカシングに際し、第2レンズ群L2は像側へ、第3レンズ群L3は物体側に移動している。これによって各レンズ群の移動量をあまり多くしないで高い撮影倍率での撮影を可能としている。
【0024】
また手ブレ(振動)等によって撮影系が光軸方向以外に偏心したときの撮影画像の変位(画像のブレ)を第1Bレンズ群L1Bを撮影系の偏心量に応じて光軸と垂直方向の成分を持つように適正な量だけ移動することによって画質の低下を防止しつつ補正している。第1Bレンズ群L1Bは正レンズと負レンズをそれぞれ1枚以上有することが、偏心収差の発生の抑止の上で好ましい。
【0025】
各実施形態において、
第1Bレンズ群L1Bの光軸と直交する方向成分の移動量をΔH、第1Bレンズ群L1Bの移動量ΔHに対する撮影画像のブレの補正量(像の変位量を)をΔx、第1Aレンズ群L1Aの最も像側のレンズの像側の面頂点から第1Bレンズ群L1Bの最も物体側のレンズの物体側の面頂点までの距離をD、フォーカシングにおける、第2レンズ群L2の移動量をΔS2、第3レンズ群L3の移動量をΔS3(移動方向が像側のときは「正」、物体側のときは「負」としている。)、第1Aレンズ群L1Aの焦点距離をf1A、第1Bレンズ群L1Bの焦点距離をf1B、最も像側のレンズの像側の面頂点から像面までの距離をBf、無限遠物体に合焦しているときのレンズ全系の焦点距離fとするとき、
なる条件式のうち任意の1以上の条件式を満足している。
【0026】
そして各条件式を満足することによって、それに対応した後述する効果を得ている。
【0027】
次に前述の条件式の技術的意味について説明する。
【0028】
条件式(1)は偏心敏感度(可動レンズ群である第1Bレンズ群L1Bの単位移動量に対する画像のブレの補正量)に関する条件式である。条件式(1)の下限値を超えて偏心敏感度が小さくなると可動レンズ群の偏心によって発生する偏心収差の補正は容易となるが、画像のブレを補正するための可動レンズ群の駆動量が大となりメカ構造が大型化し好ましくない。また上限値を超えて偏心敏感度が大きくなると駆動量は小さくなるが、偏心収差、特に偏心コマが大となり好ましくない。
【0029】
条件式(2)は第1Aレンズ群L1Aの最も像側のレンズの像側の面頂点から第1Bレンズ群L1Bの最も物体側のレンズの物体側の面頂点までの距離と第1Bレンズ群L1Bの焦点距離の比に関する条件式である。条件式(2)の下限値を超えて第1Aレンズ群L1Aと第1Bレンズ群L1Bの距離が小さくなると第1Bレンズ群L1Bに入射する光線束の高さが大きくなり、第1Bレンズ群L1Bのレンズ外径を大きくしなければならず、防振ユニットの大型化、及び可動レンズ群の重量の増大によって駆動時の応答性が悪化する。上限値を超えて第1Aレンズ群L1Aと第1Bレンズ群L1Bの距離が遠くなると可動レンズ群の小型化には有利であるが、第2レンズ群L2に入射るする光線束も小さくなり、第1Aレンズ群L1A及び第1Bレンズ群L1Bで発生する球面収差を第2レンズ群L2にて補正することが困難となる。
【0030】
条件式(3)はフォーカシングにおける第2レンズ群L2の移動量と第3レンズ群L3の移動量の比に関する条件式である。下限値を超えて第3レンズ群L3の移動量が小さくなると絞りSPと第4レンズ群L4の距離が近づくため第4レンズ群L4の外径を小さくできるが、フォーカシングのために第2レンズ群L2の移動量を大きくしなければならず第2レンズ群L2の移動スペースを確保するために絞りSPと第1Bレンズ群L1Bの距離を大きくしなければならずレンズ全長が増大し好ましくない。上限値を超えて第3レンズ群L3の移動量が大きくなると画面周辺部での光量を確保するのに第4レンズ群L4を大きくしなければならずメカ機構が大型化する。
【0031】
条件式(4)の下限値を超えて第1Aレンズ群L1Aの焦点距離が小さくなると第1Bレンズ群L1Bに入射する光線束を十分に収斂でき、第1Bレンズ群L1Bのレンズ外径を小さくできる。しかしながら、第1Aレンズ群L1Aにて発生したアンダーの球面収差を第2レンズ群L2によって補正するのが困難となる。上限値を超えて第1Aレンズ群L1Aの焦点距離が大きくなると第1Bレンズ群L1Bに入射する光線束が十分に収斂されず第1Bレンズ群L1Bの外径が大となり防振ユニットの増大を招く。
【0032】
条件式(5)は無限遠物体にフォーカスしているときのレンズ全系の焦点距離に対する最も像側のレンズの像側の面頂点から撮影面までの距離の比を表わしたものである。下限値を超えるとレンズ本体およびカメラボディとの間にアタッチメント等の取り付けが困難となる。
【0033】
尚、各実施形態において、更に好ましくは条件式(1)〜(5)の数値をつぎの如く設定するのが良い。
【0034】
以上のように各実施形態では、各構成を特定することによって無限遠物体から等倍率の近距離物体に至る広範囲の物体に対して焦点合わせをする際の収差補正を良好に行った高い光学性能を有するとともに手ぶれ等による撮影画像のブレを補正することができる画角24°程度、Fナンバー3.5程度の口径比を有した、防振機能を有した撮影レンズを達成している。
【0035】
次に本発明の撮影レンズを有するコンパクトタイプ(レンズ一体型)のデジタルスチルカメラの実施形態を図33を用いて説明する。
【0036】
図33において、10はカメラ本体、11は本発明の撮影レンズ、12は被写体像を観察するためのファインダーである。13はストロボ装置、14は測定窓、15はカメラの動作を知らせる液晶表示窓、16はレリーズボタン、17は各種のモードを切り替える操作スイッチである。
【0037】
図34は本発明の撮影レンズをフィルム用カメラやデジタルスチルカメラ等の一眼レフカメラ交換レンズに適用したときの要部概略図である。
【0038】
図34において、20はカメラ本体、21は本発明の撮影レンズ、22は感光面であり、銀塩フィルムや固体撮像素子(光電変換素子)等から成っている。23はファインダー系であり、被写体像が形成される焦点板25、像反転手段としてのペンタプリズム26焦点版25上の被写体像を観察する為の接レンズ27を有している。24はクイックリターンミラーである。
【0039】
このように本発明の撮影レンズをコンパクトタイプのデジタルスチルカメラや一眼レフカメラ等の撮像装置に適用することによって、等倍程度までの近距離物体に対して焦点合わせが可能で、しかも良好な撮影画像が得られる撮像装置を実現できる。
【0040】
以下に、実施形態1〜4に対応する数値実施例1〜4の数値データを示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、riは各面の曲率半径、diは第i面と第(i+1)面との間の部材肉厚又は空気間隔、ni、νiはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を示す。fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは半画角を示す。
【0041】
又、各数値実施例における上述した条件式との対応を表1に示す。
【0042】
【外1】
【0043】
【外2】
【0044】
【外3】
【0045】
【外4】
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、光学系の一部のレンズ群を光軸と垂直な方向に偏心駆動させて像を変位させる際、各レンズ要素を適切に配置することによって各種の偏心収差を良好に補正し、また十分に少ない偏心駆動量で十分に大きい変位補正(ブレ補正)を実現することによって装置全体の小型化を可能とした撮影レンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図
【図2】 実施形態1の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図
【図3】 実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図
【図4】 実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図
【図5】 実施形態1の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図6】 実施形態1の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図
【図7】 実施形態1の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図
【図8】 実施形態1の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図9】 実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図
【図10】 実施形態2の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図
【図11】 実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図
【図12】 実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図
【図13】 実施形態2の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図14】 実施形態2の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図
【図15】 実施形態2の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図
【図16】 実施形態2の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図17】 実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図
【図18】 実施形態3の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図
【図19】 実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図
【図20】 実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図
【図21】 実施形態3の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図22】 実施形態3の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図
【図23】 実施形態3の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図
【図24】 実施形態3の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図25】 実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時のレンズ断面図
【図26】 実施形態4の撮影レンズの至近距離物体(撮影倍率β=−1)の撮影時のレンズ断面図
【図27】 実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における縦収差図
【図28】 実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における横収差図
【図29】 実施形態4の撮影レンズの無限遠物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図30】 実施形態4の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における縦収差図
【図31】 実施形態4の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における横収差図
【図32】 実施形態4の撮影レンズの至近距離物体の撮影時における防振状態(0.3°)における横収差図
【図33】 コンパクトタイプのデジタルスチルカメラの要部概略図
【図34】 一眼レフカメラの要部概略図
【符号の説明】
L1 第1レンズ群
L1A 第1Aレンズ群
L1B 第1Bレンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
SP 開口絞り
FP フレアー絞り
IP 像画
d d線
g g線
S サジタル像画
M メリディオナル像画
Fno Fナンバー
S.C 正弦条件
y 像高

Claims (9)

  1. 物体側より像側へ順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、第4レンズ群からなり、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際し、該第2レンズ群は像側に、該第3レンズ群は物体側に各々移動すると共に、該第1レンズ群は、物体より像側へ順に、少なくとも第1Aレンズ群、第1Bレンズ群より構成され、該第1Bレンズ群が光軸と直交する方向の成分を持つように移動することで像を変位させ、前記第1Bレンズ群の光軸と直交する方向への移動量をΔH、該第1Bレンズ群の移動量ΔHに対する撮影画像のブレの補正量をΔxとするとき、
    0.8<|Δx/ΔH|<1.5
    なる条件を満足することを特徴とする撮影レンズ。
  2. 前記第1Aレンズ群の最も像側のレンズの像側の面頂点から前記第1Bレンズ群の最も物体側のレンズの物体側の面頂点までの距離をD、該第1Bレンズ群の焦点距離をf1Bとするとき、
    0.1 < D/f1B < 0.3
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
  3. フォーカシングにおける前記第2レンズ群の移動量をΔS2、前記第3レンズ群の移動量をΔS3とするとき、
    1.0< |ΔS3/ΔS2|<2.5
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影レンズ。
  4. 前記第1Aレンズ群の焦点距離をf1A,前記第1Bレンズ群の焦点距離をf1Bとするとき、
    0.8< f1A/f1B < 1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の撮影レンズ。
  5. 前記第1Aレンズ群はフォーカシングに際し、像面に対し固定であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影レンズ。
  6. 前記第1Bレンズ群は正レンズと負レンズをそれぞれ1枚以上有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮影レンズ。
  7. 最も像側のレンズの像側の面頂点から撮影面までの距離をBf、無限遠物体に合焦しているときのレンズ全系の焦点距離fとするとき、
    Bf/f> 0.3
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮影レンズ。
  8. 固体撮像素子上に像を形成するための光学系であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項の撮影レンズ。
  9. 請求項1から9のいずれか1項の撮影レンズと該撮影レンズによって形成された像を受光する固体撮像素子を有していることを特徴とする撮像装置。
JP2003206818A 2003-08-08 2003-08-08 撮影レンズ及びそれを有する撮像装置 Expired - Fee Related JP4467920B2 (ja)

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