JP4467824B2 - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給紙装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に給紙装置を駆動する駆動源の負荷を低減する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置は、通常、画像形成部にシートを給送するための給紙装置を備えている。図13は、このような給紙装置を備えた従来の電子写真プロセスを用いた画像形成装置の構成を示す図である。
【0003】
同図において、100は画像形成装置、100Aは画像形成装置本体(以下、装置本体という)であり、この画像形成装置100は、画像形成部100Bと、画像形成部100BにシートPを給送する給紙装置100Cとを備えている。
【0004】
ここで、画像形成部100Bは、感光ドラム201、感光ドラム表面を帯電させる帯電ローラ202、感光ドラム上に形成された静電潜像をトナー容器207に収納されているトナー206により現像して感光ドラム上にトナー像を形成する現像スリーブ205及びトナー像をシートPに転写した後、感光ドラム上に残ったトナーを取り除いて廃トナー容器210に収納するクリーニングブレード209を備えたプロセスカートリッジ200と、感光ドラム201に圧接し、シートPにトナー像を転写させる転写部を形成する転写ローラ208と、感光ドラム上に静電潜像を形成するためのレーザ露光装置203を備えている。
【0005】
また、給紙装置100Cは、シートPを収納する給紙トレイ103Aと、この給紙トレイ103Aに収納されているシートPを送り出す給紙ローラ102と、この給紙ローラ102により送り出されたシートPを一枚ずつ分離するための分離パッド115とを有している。
【0006】
そして、このような構成の画像形成装置100において、シートPに画像を形成する場合は、まず感光ドラム201を矢印の方向に回転させると共に、高圧電源216から帯電ローラ202に帯電電圧を供給して感光ドラム表面を一様に帯電させる。次に、レーザ露光装置203から発せられたレーザ光Lを反射ミラー204で反射させて感光ドラム201に照射し、感光ドラム上に静電潜像を形成する。
【0007】
次に、現像スリーブ205を回転させ、この現像スリーブ205の回転に伴いトナー容器207に充填されているトナー206を帯電させて感光ドラム上に供給する。これにより、現像スリーブ上のトナー206が感光ドラム201の静電潜像に付着し、この結果、潜像が現像されてトナー像として可視化される。
【0008】
また、このようなトナー像形成動作と並行して給紙ローラ102を回転させ、給紙トレイ103Aに収納されているシートPを送り出し、この後、給紙ローラ102に押圧された分離パッド115によりシートPを一枚ずつ分離し、搬送ローラ113及びレジストローラ対120により画像形成部100Bの転写部に給送する。なお、分離パッド115の、表面の摩擦係数、給紙ローラ102との接触角度及び形状はシートPを1度の給紙毎に最上位のシートP1のみを送るように調整されている。
【0009】
そして、このように転写部にシートPを給送した後、転写ローラ208にトナー像と逆極性の電圧を印加することにより、転写部に給送されたシートPに対し、トナー像を転写する。
【0010】
次に、このようにトナー像を転写したシートPを加圧ローラ211a及び加熱ローラ211bを有する定着器211に搬送し、この定着器211においてシートPを加熱、加圧することにより、トナー像がシート上に永久定着される。そして、このようにしてトナー像が定着された後、このシートPは定着部後方を経由して反転され、排紙ローラ212によって装置本体上部に排紙される。
【0011】
なお、トナー像を転写した後、感光体ドラム201に残留したトナーはクリーニングブレード209によって掻き落されて廃トナー容器210に収納される。そして、このように表面をクリーニングされた感光ドラム201は繰り返し次の画像形成プロセスに入る。
【0012】
ところで、感光ドラム201、給紙ローラ102、搬送ローラ113、加圧ローラ211a、排紙ローラ212等の各ローラは、不図示の駆動源であるモータからの駆動が不図示の歯車列を介して分岐伝達されることにより駆動されるようになっている。なお、給紙装置102と画像形成装置100が別体である場合や、一体であっても装置が大型の場合は、給紙装置側と画像形成装置側にそれぞれ駆動源であるモータが設けられている場合もある。
【0013】
ここで、図14は従来の給紙装置100Cの構成を示す斜視図である。同図において、101は回転駆動源となるモータ、103は給紙カセット103Aに設けられ、シートを積載する回動可能なシート積載台、104はシート積載台103に積載されたシートを給紙ローラ102に押し付けるためシート積載台103を上方回動させるシート積載台ばねである。
【0014】
また、105はシート積載台ばね104のばね力に抗してシート積載台103を押し下げることが可能なシート積載台昇降カム、109は欠歯部109aを有すると共に側面に係止片109bが設けられた給紙ギア、110は給紙ローラ102と、シート積載台昇降カム105と、給紙ギア109とが同軸的に固定された給紙軸である。
【0015】
また、111はモータ101から不図示の歯車列を介して回転駆動が伝達される駆動ギア、112は作動桿112aを有するソレノイド、116は分離パッド115を給紙ローラ102へ押圧するため分離パッド115を上端に保持したホルダ115Aを押し上げる分離パッドばねである。
【0016】
また、図15及び図16は従来の給紙装置100Cの動作を説明するための断面図及び側面図である。なお、同図においては、動作を解かりやすくするために給紙ローラ102、シート積載台103、シート積載台昇降カム105、搬送ローラ113の動作を左側の断面図に、駆動ギア111、給紙ギア109、ソレノイド112の動作を右側の側面図に示し、給紙ローラ102とシート積載台昇降カム105と給紙ギア109とが給紙軸110に同軸的に固定されていることを一点鎖線で表現している。
【0017】
図15において、(a)は給紙動作開始状態を示している。そして、この状態のとき、給紙装置に起動信号が入力されると、モータ101が回転して搬送ローラ113や駆動ギア111は回転するが、このとき給紙ギア109は、ソレノイド112の作動桿112aが係止片109bに係止しており、また欠歯部109aが駆動ギア111に臨む位置となっているので停止している。このため、給紙軸110は回転しない。なお、このときシート積載台昇降カム105にはシート積載台103が、シート積載台ばね104により図示B方向に圧接している。
【0018】
次に、給紙装置に給紙信号が入力されると、ソレノイド112が通電されて作動桿112aが図示A方向に吸引され、これにより係止片109bの係止が解除される。ここで、このように係止片109bの係止が解除されると、シート積載台昇降カム105に圧接しているシート積載台103により、シート積載台昇降カム105を介して給紙ギア109が図示C方向に初期的な回転力を受けて回転し、駆動ギア111と噛み合うようになる。
【0019】
これにより、給紙ギア109には継続的な回転駆動伝達が開始される。なお、給紙ギア109、シート積載台昇降カム105、給紙ローラ102は給紙軸上に同軸的に固定されているため同じ速度で回転する。
【0020】
(b)は給紙軸110が回転を開始した直後の状態を示した図であり、給紙ギア109の回転によりシート積載台昇降カム105がシート積載台103を押し下げる位相から離間する位相へと遷移した状態を示している。
【0021】
ここで、このようにシート積載台昇降カム105がシート積載台103を押し下げる位相から離間する位相へと遷移すると、シート積載台ばね104の作用によりシート積載台103に積載されたシートPが給紙ローラ102に図示D方向に押し付けられる。なお、この時、シート積載台ばね104を圧縮させた状態から解放させるだけなのでモータ101は大きな負荷を受けることはない。
【0022】
(c)は給紙軸110の回転が進行し、給紙ローラ102がシートPを給紙する状態を示した図である。このとき、給紙ローラ102による摩擦搬送力と分離パッド115の摩擦力の作用によって最上位のシートP1が1枚だけ分離されて搬送ローラ113へ送られるが、この時、モータ101は給紙ローラ102による搬送力分の負荷を受けることになる。
【0023】
また、図16の(d)は給紙軸110の回転が更に進行し、最上位のシートP1が搬送ローラ113に到達した状態を示す図である。このとき、シート積載台昇降カム105はシート積載台103から離間した位相からシート積載台103を押し下げる位相へと遷移した状態となり、これによりシートPが給紙ローラ102から離間するようになるため、給紙ローラ102による搬送力は働かなくなる。この場合、モータ101は給紙ローラ102による搬送力分の負荷を受けなくなるが、シート積載台ばね104に抗してシート積載台103を押し下げる分の負荷を受けることになる。
【0024】
(e)はシート積載台103の押し下げ動作が完了して給紙軸110がほぼ1周した状態を示す図である。このとき、給紙ギア109の欠歯部109aが駆動ギア111との噛み合い部に到達し、回転駆動伝達が停止した状態でソレノイド112の作動桿112aによって係止される。これにより、給紙ギア109が停止し、給紙ローラ102が停止する。なお、この場合でも、搬送ローラ113の回転は継続し、シートP1を画像形成装置(画像形成部)へ搬送する。
【0025】
ところで、以上述べたように給紙ギア109の欠歯部109aとソレノイド112の作動桿112aの作用によって給紙軸110は間欠回転をするが、回転が開始してから終了するまでにモータ101が受ける負荷は時間的に変動する。これに対して、搬送ローラ113及び画像形成装置側に設けられた各ローラは継続的に回転しているため、シートの有無によって多少の増減はあるものの、モータ101は時間的にほぼ一定な負荷を定常的に受ける。
【0026】
なお、これまでは作動桿112aによる係止が解除された後、噛み合いが開始するまでの初期的な回転力を、シート積載台昇降カム105を介してシート積載台103から給紙ローラ102に与えるようにした場合について述べたが、例えば特開平08−193830号のように給紙ギアに外部からばね力を作用させる例や、特開平10−153247号のように給紙ギアを二分割し、その中にばねを設ける例などが実用化されている。
【0027】
ところで、このような給紙装置を備えた画像形成装置では、特に普及型の画像形成装置では給紙装置と画像形成装置が1つの駆動源を共有し、この共有の駆動源の駆動を歯車列を介して前述の給紙ローラ、搬送ローラ、感光ドラム、定着ローラ、排紙ローラ等のシートを搬送するローラに伝達して回転させているのが一般的である。
【0028】
従って一般的に、給紙装置及び画像形成装置における駆動源であるモータの負荷は、(A)給紙動作の時だけ発生し、給紙動作の終了と同時に無くなる一時的な負荷と、(B)シートの有無によって多少の増減はあるものの常時ローラが回転するために生じる定常的な負荷の2つに分類できる。
【0029】
図17は、このような従来の給紙装置に設けられたモータの負荷の時間的変化を模式的に示したものである。なお、横軸は時間、縦軸はモータの負荷トルクを表している。
【0030】
そして、横軸に付記された(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は図15の(a)、(b)、(c)及び図16の(d)、(e)の状態と対応しており、縦軸に付記された(A)は前述の(A)、即ち一時的な負荷を、(B)は前述の(B)、即ち定常的な負荷に対応している。
【0031】
ここで、給紙装置と画像形成装置とがモータを共有していれば(B)の割合は大きくなり、給紙装置に専用のモータが設けられていれば、(B)の割合は小さくなる。又、(c)範囲における負荷P1の大小は給紙ローラ102の摩擦搬送力に依存し、(d)範囲における負荷P2の大小はシート積載台昇降カム105がシート積載台103を押し下げる際の負荷の大小に依存することは前述の通りである。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の給紙装置及びこれを備えた画像形成装置において、モータの総負荷が図17で示されるような場合、最大負荷であるPmaxに合わせてモータを選定する必要がある。
【0033】
ここで、モータとしてステッピングモータを用いた場合、このステッピングモータはオープンループ制御で駆動されるものであることから、常に最大負荷Pmaxに相当するトルクを出力して駆動する必要がある。そして、このようにモータを駆動した場合には、同図の斜線部分Qで示すような余剰なエネルギーが生じ、給紙装置にとって有害な騒音や振動になることが多い。
【0034】
従って、従来の給紙装置では最大負荷Pmaxが大きい場合には、(1)低出力のモータが選定できない、(2)同じモータで高出力を出そうとした場合、高電圧、大電流で駆動する必要があり、装置の消費電力、発熱量が増大する、(3)ステッピングモータのようにオープンループ制御で駆動されるモータを使用する場合、余剰トルクによる騒音や振動が発生しやすい、という問題点を有しており、これは給紙装置、画像形成装置の駆動系の設計における大きな技術課題であった。
【0035】
一方近年、プリンタやFAXの普及に伴い給紙装置の積載枚数を多くしたいという市場要望が強く、これに答えるためシート積載台103に、よりたくさんのシートを積載する必要がある。ここで、シート積載台103に、よりたくさんのシートを積載可能にするためには、シート積載台103の昇降幅を大きくしなければならず、その分、シート積載台ばね104のばね力も強くする必要がある。又、印刷速度を速くしたいという市場要望も強く、これに答えるため搬送速度を速くして同等の給紙性能を維持しようとした場合、やはりシート積載台ばね104のばね力を強くする必要がある。
【0036】
つまり、積載枚数を増やすようにする場合でも、印刷を高速化するようにする場合でもシート積載台ばね104のばね力を強くする必要が生じる。ここで、既述したように、給紙装置の最大負荷Pmaxはシート積載台ばね104のばね力に抗してシート積載台103を押し下げる時の負荷に依存していることから、このようにばね力を強くすると、最大負荷を更に増大させることになり、この結果、記述した(1)〜(3)の問題点をより一層深刻にさせることとなる。このことは、給紙装置、画像形成装置の性能向上を図る際の障害となる大きな問題であった。
【0037】
ところで、既述した従来例では分離パッド115が常に給紙ローラ102に対して押圧されている例を示したが、分離パッド115が常に給紙ローラ102に対して押圧されている場合、常にシートの裏面に摩擦が発生するため、搬送力が増大すると共に、紙紛の離散による耐久性、信頼性への悪影響や紙送り精度と画像品質への悪影響などの問題点があった。
【0038】
そこで、これらの問題を回避するための構成として、分離パッドの分離作用が終了した後、分離パッドを給紙ローラから離間させるようにした給紙装置が提案されている。
【0039】
図18は、このような従来の給紙装置の他の構成を示す図である。同図において、303はシート積載台、303aはシート積載台303の下面に設けられた当接部位、315は分離パッド、315Aは分離パッド315を上端に保持したホルダ、315aは分離パッド上に設けられた当接部位である。なお、比較のため従来例の分離バッド(ホルダ)の位置を点線で示している。
【0040】
ここで、このような構成の給紙装置においては、分離パッド315の分離作用が終了した後、分離パッド315を給紙ローラ102から離間させるよう同図に示すように、シート積載台昇降カム105がシート積載台303を押し下げた最下点において、シート積載台303を介して分離パッド315を分離パッドばねに抗して押し下げる構成となっている。
【0041】
しかし、このように構成した場合、シート積載台303を押し下げる負荷は、シート積載台ばねの負荷と分離パッドばねの負荷の和となり、最大負荷を更に増大させる結果となるため、既述した(1)〜(3)の問題点をより一層深刻にさせることになる。このことは、給紙装置に分離パッドを給紙ローラから離間させる機能を設けることによって信頼性や画質の向上を図る際の障害となる大きな問題であった。
【0042】
そこで、本発明はこのような従来の問題点を解決するためになされたものであり、駆動源の最大負荷を低減することのできる給紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0043】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上下方向に移動可能なシート積載台と、シートを送り出すシート給送手段とを備え、シートを給送する際、付勢手段により前記シート積載台を移動させて該シート積載台に積載されたシートを前記シート給送手段に押し付けるようにした給紙装置において、前記シート給送手段を駆動する駆動源と、前記駆動源により回転する駆動軸に取り付けられ、前記シートを給送した後、前記シート積載台を前記付勢手段の付勢力に抗して移動させ、前記シートを前記シート給送手段から離間させる移動手段と、前記シート積載台を前記付勢手段により移動させる際に弾性エネルギーを蓄え、前記シート積載台を前記移動手段により前記シート給送手段から離間させる際に前記弾性エネルギーを放出して前記駆動源の負荷を低減する助勢手段と、を備え、前記助勢手段は、前記駆動軸に取り付けられたカムと、装置本体に揺動可能に支持され、前記カムの回転に伴って揺動するアームと、一端が前記アームに支持されたアームばねと、を備え、前記シート積載台が上方移動する際に前記カムにより前記アームばねに抗して前記アームを揺動させて前記アームばねに弾性エネルギーを蓄積し、前記シート積載台が下方移動する際に放出される弾性エネルギーにより前記アームを介して前記カムを前記駆動源の負荷を低減する方向に付勢するように構成され、かつ前記駆動軸が回転していない状態では前記アームと前記カムとが接触しないように構成されていることを特徴とするものである。
【0045】
また本発明は、前記駆動源はステッピングモータであることを特徴とするものである。
【0046】
また本発明は、前記アームばねに弾性エネルギーを蓄積するよう前記アームが揺動する方向と、前記カムの回転方向とが同じであることを特徴とするものである。
【0048】
また本発明は、前記シート給送手段により送り出されたシートに当接して該シートを1枚ずつ分離給送する分離部材と、前記分離部材を前記シート給送手段に押し付ける分離ばねと、を備え、前記移動手段により前記シート積載台が下方移動する際、該シート積載台により前記分離部材を前記分離ばねに抗して前記シート給送手段から離間させるようにしたことを特徴とするものである。
【0049】
また本発明は、前記駆動軸に固着され、前記駆動源の駆動を該駆動軸に伝達する給紙ギアに前記カムを一体に設けたことを特徴とするものである。
【0050】
また本発明は、前記駆動軸に固着され、前記駆動源の駆動を該駆動軸に伝達する給紙ギアと、前記給紙ギアを間欠的に回転させるソレノイドと、前記ソレノイドを支持する支持部材と、を備え、前記アームを前記支持部材と前記装置本体とにより揺動可能に支持し、かつ該アームと前記ソレノイドとをシート送り出し方向と直交する方向で一部が重なるように配置したことを特徴とするものである。
【0051】
また本発明は、画像形成部と、前記画像形成部にシートを給送する給紙装置とを備えた画像形成装置において、前記給紙装置は上記のいずれかに記載のものであることを特徴とするものである。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0053】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の構成を示す斜視図である。なお、この給紙装置は、例えば既述した図13に示すような画像形成装置に設けられるものである。
【0054】
同図において、1は回転駆動源であるモータ、2はシートを送り出すシート給送手段である給紙ローラ、3はシートである記録紙を積載する回動(移動)可能なシート積載台、4はシート積載台3を上方回動するよう付勢してシート積載台3に積載された記録紙を給紙ローラ2に押し付ける付勢手段であるシート積載台ばね、5はシート積載台ばね4に抗してシート積載台3を押し下げ、記録紙を給紙ローラ2から離間させる移動手段であるシート積載台昇降カムである。なお、本実施の形態において、モータ1としてステッピングモータを用いている。
【0055】
11はモータ1から図示されていない歯車列を介して回転駆動が伝達される駆動ギア、12は作動桿12aを有するソレノイド、13は給紙装置内部又は画像形成装置側に回転可能に設けられ、給紙ローラ2の次に記録紙の搬送を担う搬送ローラ、14は給紙装置本体に設けられた枠体、15は記録紙裏面に作用してシート積載台3に積載された記録紙を1枚ずつ分離給送する分離部材である分離パッド、16は分離パッド15を給紙ローラ2へ押圧するために分離パッド15を上端に保持したホルダ15Aを押し上げる分離ばねである分離パッドばねである。
【0056】
6は枠体14に揺動可能に支持されたアームである助勢アーム、7は一端が枠体14に支持され、他端が助勢アーム6に支持された、例えば引っ張りばねにより構成されたアームばねである助勢アームばね、8はカムである助勢カムである。また、9は欠歯部9aと係止つめ9bが形成された給紙ギア、10は給紙ローラ2とシート積載台昇降カム5と助勢カム8、給紙ギア9が同軸的に固定された駆動軸である給紙軸である。
【0057】
ここで、助勢カム8が給紙軸10の回転により回転すると、助勢アーム6が回動する。即ち、助勢カム8が回転すると、助勢アーム6は、まず助勢カム8に押圧されて助勢アームばね7に抗して回動する。そして、このとき助勢アームばね7には弾性エネルギーが蓄積されるようになる。
【0058】
また、この後、さらに給紙軸10が回転すると、助勢カム8の形状により助勢カム8の押圧が解除されるが、今度は助勢アームばね7に蓄積された弾性エネルギーにより助勢アーム6が助勢カム8に圧接し、これにより助勢アーム6は助勢カム8の回転に伴って回動するようになる。
【0059】
次に、このような構成の給紙装置の動作を図2及び図3を用いて説明する。なお、同図においては、動作を解かりやすくするために給紙装置枠体内部の給紙ローラ2、シート積載台3、シート積載台昇降カム5、搬送ローラ13の動作を左側の断面図1に、助勢カム8と助勢アーム7の動作を中央の断面図2に、給紙装置枠体外側の駆動ギア11、給紙ギア9、給紙ギア9を間欠的に回転させるソレノイド12の動作を右側の側面図に示し、給紙ローラ2とシート積載台昇降カム5と助勢カム8と給紙ギア9が給紙軸10に同軸的に固定されていることを一点鎖線で表現している。
【0060】
図2において、(a)は給紙動作開始状態を示している。そして、この状態のとき、給紙装置に起動信号が入力されると、モータ1が回転して搬送ローラ13や駆動ギア11は回転するが、このとき、給紙ギア9は、ソレノイド12の作動桿12aが係止片9bに係止しており、また欠歯部9aが駆動ギア11に臨む位置となっているので停止している。このため、給紙軸10は回転しない。なお、このときシート積載台昇降カム5にはシート積載台3が、シート積載台ばね4により図示B方向に圧接している。
【0061】
次に、給紙装置に給紙信号が入力されると、ソレノイド12が通電されて作動桿12aが図示A方向に吸引され、これにより係止片9bの係止が解除される。ここで、このように係止片9bの係止が解除されると、シート積載台昇降カム5に圧接しているシート積載台3によりシート積載台昇降カム5を介して給紙ギア9が図示C方向に初期的な回転力を受けて回転し、駆動ギア11と噛み合うようになる。
【0062】
これにより、給紙ギア9には継続的な回転駆動伝達が開始される。なお、給紙ギア9、助勢カム8、シート積載台昇降カム5、給紙ローラ2は給紙軸10上に同軸的に固定されているため同じ速度で回転する。
【0063】
(b)は給紙軸10が回転を開始した直後の状態を示した図であり、給紙ギア9の回転によりシート積載台昇降カム5がシート積載台3を押し下げる位相から離間する位相へと遷移する状態を示している。
【0064】
ここで、このようにシート積載台昇降カム5がシート積載台3を押し下げる位相から離間する位相へと遷移すると、シート積載台ばね4の作用によりシート積載台3が上方回動し、これにより積載された記録紙Pが給紙ローラ2に図示D方向へ押し付けられる。なお、この時、シート積載台ばね4を圧縮させた状態から解放させるだけなのでモータは大きな負荷を受けることはない。
【0065】
しかし、このとき助勢カム8が同図のような位相へ遷移するため、助勢アームばね7に抗して助勢アーム6が図示E方向に回動する。これに伴い、助勢アームばね7は図示F方向に引っ張られるようになり、この結果、助勢アームばね7には弾性エネルギーが蓄積される。なお、この助勢アーム6の回動負荷は給紙ギア9の回転負荷となるので、モータ1はそれに相当する負荷を受けることになる。
【0066】
(c)は給紙軸10の回転が進行し、給紙ローラ2が記録紙Pを給紙する状態を示した図である。このとき、給紙ローラ2による摩擦搬送力と分離パッド15の摩擦力の作用によって最上位の記録紙P1が1枚だけ分離されて搬送ローラ13へ送られるが、この時、モータ1は給紙ローラ2による搬送力分の負荷を受けることになる。
【0067】
また、図3の(d)は給紙軸10の回転が更に進行し、最上位の記録紙P1が搬送ローラ13に到達した状態を示した図である。このとき、シート積載台昇降カム5はシート積載台3から離間した位相からシート積載台3を押し下げる位相へと遷移した状態となり、これによりシート積載台3が下方回動し、記録紙が給紙ローラ2から離間するようになるため、給紙ローラ2による搬送力は働かなくなる。この場合、モータ1は給紙ローラ2による搬送力分の負荷を受けなくなるが、シート積載台ばね4に抗してシート積載台3を押し下げる分の負荷を受けることになる。
【0068】
同時に、助勢カム8が同図のような位相へ遷移すると、助勢アームばね7に蓄積された弾性エネルギーにより助勢アーム6が図示Gに引っ張られ、これに伴って図示H方向に回動して助勢カム8に圧接する。ここで、この圧接力は、モータ1の回転方向と同じ方向に作用するのでモータ1の回転力を助勢するようになり、このためモータ1から見た負荷が減少する。つまり、シート積載台3から受ける負荷を正の負荷とすると、この助勢アーム6による助勢力は負の負荷としてモータ1に作用することになる。
【0069】
(e)はシート積載台3の押し下げ動作が完了して給紙軸10がほぼ1周した状態を示す図である。このとき、給紙ギア9の欠歯部9aが駆動ギア11との噛み合い部に到達し、回転駆動伝達が停止した状態でソレノイド12の作動桿12aによって係止される。これにより、給紙ギア9が停止し、給紙ローラ2が停止する。なお、この場合でも、搬送ローラ13の回転は継続し、記録紙P1を画像形成装置(画像形成部)へ搬送する。
【0070】
ところで、図4は、このような本実施の形態の給紙装置におけるモータの負荷の時間的変化を模式的に示したものである。なお、横軸は時間、縦軸はモータの負荷トルクを表している。
【0071】
そして、横軸に付記された(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は図2の(a)、(b)、(c)及び図3の(d)、(e)の状態と対応している。また、縦軸に付記された(A)は搬送ローラ13及び継続的に回転する各ローラから受ける定常的負荷と、給紙ローラ2とシート積載台昇降カム5から受ける一時的負荷の和であり、これは既述した従来例の図17の値と等しい。
【0072】
一方、(B)は助勢アーム6から助勢カム8を介して受ける負荷を示しており、(C)は(A)と(B)の和である総合計の負荷を示したものである。
【0073】
ここで、(B)の(a)〜(b)における負荷は、助勢アーム6を助勢アームばね7に抗して回動させるため正の負荷(図示+指示斜線部)となっており、(d)における負荷は、助勢アームばね7の弾性エネルギーにより助勢アーム6と助勢カム8を介してモータ1が助勢力を受けるため、モータから見た負荷が減少することから負の負荷(図示−指示斜線部)となっている。
【0074】
このように、本実施の形態においては、助勢アーム6、助勢アームばね7及び助勢カム8により構成される助勢手段は、(a)〜(b)において助勢カム8により助勢アームばね7に弾性エネルギーを蓄積し、(d)において助勢アーム6が助勢カム8を助勢することによって蓄積された弾性エネルギーを回生(放出)する構成となっている。
【0075】
言い換えれば、本実施の形態において、助勢手段は図4(C)に示す通り、給紙ギア9が回転している間で負荷の総合計が最も小さい状態(a)〜(b)において弾性エネルギーの蓄積を行い、シート積載台3を押し下げる際の負荷の総合計が最も大きい状態(d)において蓄積された弾性エネルギーの回生を行うようにしている。
【0076】
なお、一般論として、ばねの弾性エネルギーはポテンシャルエネルギーであって、理論上はその蓄積と回生の経路や時間によらず蓄積されるエネルギーと回生されるエネルギーは等しい。実際には摩擦等による損失分があるものの、蓄積されるエネルギー(図示+指示斜線部)と回生されるエネルギー(図示−指示斜線部)はほぼ等しいといえる。
【0077】
そして、このように構成することによって、同図の(A)と(C)のPで示す斜線部に相当する装置全体の仕事量は維持したままで、装置の最大負荷を同図に示すPmaxに下げることが可能となる。
【0078】
さらに、前述の通り、ばねの弾性エネルギーは、蓄積と回生の経路や時間によらず蓄積されるエネルギー(図示+指示斜線部)と回生されるエネルギー(図示−指示斜線部)はほぼ等しいので、装置の最大負荷のピークに合わせて短い時間(図示t1)で大きな荷重(図示p1)をかけられるように回生を行い、小さい荷重(図示p2)で長い時間(図示t2)をかけて蓄積を行うように、助勢アーム6、助勢カム8の形状及び助勢アームばね7の荷重を設定すれば、本発明の効果を一層高めることができる。
【0079】
また図5及び図6は助勢カム8と助勢アーム6の位置関係を示した図である。なお、図5の(a)は本実施の形態の助勢カム8と助勢アーム6の弾性エネルギーの蓄積動作、(b)は弾性エネルギーによる助勢動作の状態を示す図であり、図6の(a)、(b)は、本実施の形態の比較例として助勢アーム6を図5とは反対側に配置した場合の蓄積動作と助勢動作の状態を示す図である。
【0080】
ここで、図5の(a)に示すとおり、本実施の形態では助勢カム8の回転方向と、助勢アーム6がエネルギー蓄積動作時に揺動する方向とがCCWで同じになっており、比較例の場合では図6の(a)に示すように助勢アーム6の揺動方向がCWとなっている。
【0081】
また、図5の(a)、(b)と、図6の(a)、(b)とを比較すると蓄積動作において、本実施の形態の構成の場合は、助勢アーム6の中心から作用点までの腕の長さAが長く、助勢動作において助勢アーム6の中心から作用点までの腕の長さBが短くなっている。
【0082】
これにより、助勢アーム6の回動トルクを一定とすると、本実施の形態の配置の方が、エネルギー蓄積動作時における腕が長いので小さな荷重で蓄積動作が行われ、また助勢動作時における腕が短いので大きな荷重で助勢することが可能となる。そして、このように助勢カム8の回転方向と、助勢アーム6が蓄積動作時に揺動する方向とが同じになるように助勢カム8及び助勢アーム6を配置することにより、機械的効率を高めることができ、本発明の効果を一層大きくすることができる。
【0083】
なお、給紙軸10が停止した後は、助勢アーム6は不図示のストッパにより、助勢カム8とは接触しない位置に保持されるようになっており、これにより弾性エネルギーの蓄積と回生の動作以外においては助勢カム6に余剰な負荷をかけることがないようにすることができる。
【0084】
このように、助勢アーム6、助勢アームばね7及び助勢カム8により構成された助勢手段により、シート積載台3が上昇する際に弾性エネルギーを蓄え、シート積載台昇降カム5によりシート積載台3を降下させる際に弾性エネルギーを放出するように構成することにより、装置全体のモータ1にとっての仕事量は同じであるが、モータ1の最大負荷を低減することができる。
【0085】
言い換えれば、このように全体の仕事量は同等のままであっても、負荷の小さい状態で蓄積した弾性エネルギーを負荷の大きい状態で回生することによって負荷を分散させることにより、最大負荷を低減することができる。これにより、低出力の安価なモータの採用が可能となり、またこれに伴い低電圧、小電流でのモータ1の駆動が可能となる。この結果、給紙装置の低消費電力と低発熱が実現され、騒音や振動を最小限に抑えることができる。
【0086】
さらに、積載枚数の増加や印刷速度の高速化に伴ってシート積載台ばね4のばね力を増大させたり、分離パッド15の解除機構を追加する等の性能・品質向上を図る際にもモータ1の最大出力を維持したままでそれらを実施することが可能となる。なお、この低消費電力、低発熱、低騒音、低振動等の効果は、特にモータ1がフィードバック制御でなくオープンループ制御となるステッピングモータの場合に顕著となる。
【0087】
ところで、本実施の形態では給紙ギア9の回転開始に必要な付勢力をシート積載台3から受ける構成を例にとって説明したが、例えば特開平08−193830号で示されるようにばね手段を別途設けた構成や、特開平10−153247号で示されるように二段に分割された欠歯ギアを設けた構成であっても同様の効果を得ることができる。
【0088】
また、本実施の形態では助勢アームばね7が引張ばねの例を説明したが、同様に弾性エネルギーの蓄積と回生が可能であれば、圧縮ばね、ねじりコイルばね、板ばねのいずれであっても同様の効果を得ることができる。
【0089】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0090】
図7は本実施の形態に係る給紙装置の構成を示す斜視図である。なお、同図において、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0091】
同図において、39は給紙ギアであり、この給紙ギア39には助勢カム39cが一体的に設けられている。そして、このように給紙ギア39に助勢カム39cを一体的に設けることにより、より簡素な構成で既述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0092】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0093】
図8及び図9は本実施の形態に係る給紙装置の動作を説明するため図である。なお、同図において、図2及び図3と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0094】
同図において、43は記録紙Pを積載するシート積載台、43aはシート積載台43に設けられた当接部位、45は分離パッド、45Aは上端部に分離パッド45を保持するホルダ、45aはホルダ上に設けられた当接部位である。
【0095】
ここで、本実施の形態の給紙装置は、シート積載台昇降カム5がシート積載台43を押し下げた最下点において、シート積載台43を介して分離パッド15(ホルダ45A)を分離パッドばね16に抗して押し下げる構成となっている。
【0096】
そして、このように分離パッド45の分離作用が終了した後、分離パッド45を給紙ローラ2から離間させることにより、搬送力の増大と紙紛の離散による耐久信頼性への悪影響や紙送り精度と画像品質への悪影響などを防ぐようにしている。
【0097】
一方、図10は、本実施の形態の給紙装置におけるモータの負荷の時間的変化を模式的に示したものである。なお、横軸は時間、縦軸はモータの負荷トルクを表している。
【0098】
そして、横軸に付記された(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は図8の(a)、(b)、(c)及び図9の(d)、(e)の状態と対応している。また、縦軸に付記された(A)は搬送ローラ13及び継続的に回転する各ローラから受ける定常的負荷と、給紙ローラ2とシート積載台昇降カム5から受ける一時的負荷の和である。
【0099】
また(B)は助勢アーム6から助勢カム8を介して受ける負荷を示しており、(C)は(A)と(B)の和である総合計の負荷を示したものである。又、(A)における実線は本実施の形態の負荷を、点線P1は第1の実施の形態の負荷を示している。
【0100】
ここで、同図に示すように本実施の形態におけるシート積載台昇降カム5から受ける最大負荷であるP2は、第1の実施の形態の最大負荷P1に比べて大きくなっている。これは、シート積載台43を最下点まで押し下げた状態において分離パッド45を分離パッドばねに抗して押し下げているからである。
【0101】
しかし、このように分離パッド45をシート積載台43を介して押し下げる構成の場合でも、負荷の小さい状態で蓄積した弾性エネルギーを負荷の大きい状態で回生することによって負荷を分散させることにより、即ち図(B)に示される助勢カム8等により構成される助勢手段による弾性エネルギーの蓄積作用と回生作用により、最大負荷を(C)に示すPmaxまで低減することができ、前述の実施の形態と同様な効果を得ることができる。なお、この効果は、本実施の形態のようにシート積載台3を介して分離パッド45を離間させる機構を有した給紙装置の場合、最大負荷が更に大きくなるので一層大きいものとなる。
【0102】
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0103】
図11は本実施の形態に係る給紙装置の斜視図、図12はその要部側面図である。なお、図11及び図12において、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0104】
図11及び図12において、56は給紙装置の枠体14に揺動自由に支持された助勢アーム、57は助勢アーム56に作用する助勢アームばね、59は給紙ギア、62は給紙ギア59を係止するソレノイド、67はソレノイド62を固定する支持部材である。
【0105】
ここで、本実施の形態においては、この支持部材67に助勢アーム56の回動中心を軸支する孔67bを設け、助勢アーム56を支持部材67と給紙装置の枠体14との両方により支持するようにしている。これにより、助勢アーム56の支持精度と剛性の確保が可能となる。
【0106】
また、本実施の形態においては、支持部材67の表面67aにソレノイド62を設けると共に、助勢アーム56を支持部材67の裏面側に配するようにしている。そして、このように支持部材67の表面67aにソレノイド62を設け、助勢アーム56を支持部材67の裏面側に配することにより、助勢アーム56とソレノイド62をシート送り出し方向と直交する方向である側面方向から見て、一部をオーバーラップさせて配置することが可能となる。これにより、給紙軸100の近傍に助勢アーム56等を配する際の自由度を増すことができる。
【0107】
なお、これまでの説明においては、回動自在なシート積載台3を備えた給紙装置について述べてきたが、本発明はこれに限らず、昇降自在なシート積載台3を備えた給紙装置にも適用することができるのは言うまでもない。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート積載台が上昇する際に弾性エネルギーを蓄え、シート積載台を降下させる際に弾性エネルギーを放出するように構成された助勢手段を備えることにより、シート給送手段を駆動する駆動源の最大負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置の構成を示す斜視図。
【図2】上記給紙装置の動作を説明する図。
【図3】上記給紙装置の動作を説明する他の図。
【図4】上記給紙装置におけるモータの負荷の時間的変化を模式的に示した図。
【図5】(a)は本実施の形態の給紙装置に設けられた助勢手段を構成する助勢カムと助勢アームの弾性エネルギーの蓄積動作、(b)は弾性エネルギーによる助勢動作の状態を示す図。
【図6】(a)は本実施の形態の比較例に係る助勢カムと助勢アームの弾性エネルギーの蓄積動作、(b)は弾性エネルギーによる助勢動作の状態を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の構成を示す斜視図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の動作を説明する図。
【図9】上記給紙装置の動作を説明する他の図。
【図10】上記給紙装置におけるモータの負荷の時間的変化を模式的に示した図。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る給紙装置の斜視図。
【図12】上記給紙装置の要部側面図。
【図13】従来の画像形成装置の構成を示す図。
【図14】従来の給紙装置の構成を示す斜視図。
【図15】従来の給紙装置の動作を説明する図。
【図16】上記給紙装置の動作を説明する他の図。
【図17】上記給紙装置におけるモータの負荷の時間的変化を模式的に示した図。
【図18】従来の給紙装置の他の構成を示す図。
【符号の説明】
1 モータ
2 給紙ローラ
3 シート積載台
4 シート積載台ばね
5 シート積載台昇降カム
6 助勢アーム
7 助勢アームばね
8 助勢カム
9 給紙ギア
10 給紙軸
11 駆動ギア
12 ソレノイド
14 枠体
15 分離パッド
16 分離パッドばね
39 給紙ギア
39c 助勢カム
43 シート積載台
45 分離パッド
56 助勢アーム
57 助勢アームばね
62 ソレノイド
67 支持部材
100 画像形成装置
100B 画像形成部

Claims (8)

  1. 上下方向に移動可能なシート積載台と、シートを送り出すシート給送手段とを備え、シートを給送する際、付勢手段により前記シート積載台を移動させて該シート積載台に積載されたシートを前記シート給送手段に押し付けるようにした給紙装置において、
    前記シート給送手段を駆動する駆動源と、
    前記駆動源により回転する駆動軸に取り付けられ、前記シートを給送した後、前記シート積載台を前記付勢手段の付勢力に抗して移動させ、前記シートを前記シート給送手段から離間させる移動手段と、
    前記シート積載台を前記付勢手段により移動させる際に弾性エネルギーを蓄え、前記シート積載台を前記移動手段により前記シート給送手段から離間させる際に前記弾性エネルギーを放出して前記駆動源の負荷を低減する助勢手段と、
    を備え、
    前記助勢手段は、前記駆動軸に取り付けられたカムと、装置本体に揺動可能に支持され、前記カムの回転に伴って揺動するアームと、一端が前記アームに支持されたアームばねと、を備え、
    前記シート積載台が上方移動する際に前記カムにより前記アームばねに抗して前記アームを揺動させて前記アームばねに弾性エネルギーを蓄積し、前記シート積載台が下方移動する際に放出される弾性エネルギーにより前記アームを介して前記カムを前記駆動源の負荷を低減する方向に付勢するように構成され、かつ前記駆動軸が回転していない状態では前記アームと前記カムとが接触しないように構成されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記アームばねに弾性エネルギーを蓄積するよう前記アームが揺動する方向と、前記カムの回転方向とが同じであることを特徴とする請求項記載の給紙装置。
  3. 前記駆動軸に固着され、前記駆動源の駆動を該駆動軸に伝達する給紙ギアに前記カムを一体に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記駆動軸に固着され、前記駆動源の駆動を該駆動軸に伝達する給紙ギアと、
    前記給紙ギアを間欠的に回転させるソレノイドと、
    前記ソレノイドを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記アームを前記支持部材と前記装置本体とにより揺動可能に支持し、かつ該アームと前記ソレノイドとをシート送り出し方向と直交する方向で一部が重なるように配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  5. 前記給紙ギアに前記カムを一体に設けたことを特徴とする請求項記載の給紙装置。
  6. 前記シート給送手段により送り出されたシートに当接して該シートを1枚ずつ分離給送する分離部材と、
    前記分離部材を前記シート給送手段に押し付ける分離ばねと、
    を備え、
    前記移動手段により前記シート積載台が下方移動する際、該シート積載台により前記分離部材を前記分離ばねに抗して前記シート給送手段から離間させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 前記駆動源はステッピングモータであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の給紙装置。
  8. 画像形成部と、前記画像形成部にシートを給送する給紙装置とを備えた画像形成装置において、
    前記給紙装置は請求項1乃至のいずれか1項に記載のものであることを特徴とする画像形成装置。
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