JP4467314B2 - モータ駆動用集積回路 - Google Patents

モータ駆動用集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4467314B2
JP4467314B2 JP2004011115A JP2004011115A JP4467314B2 JP 4467314 B2 JP4467314 B2 JP 4467314B2 JP 2004011115 A JP2004011115 A JP 2004011115A JP 2004011115 A JP2004011115 A JP 2004011115A JP 4467314 B2 JP4467314 B2 JP 4467314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
frequency
range
external terminal
timing signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004011115A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005204488A (ja
Inventor
努 島崎
秀巨 前戸
雅史 田邉
俊二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004011115A priority Critical patent/JP4467314B2/ja
Publication of JP2005204488A publication Critical patent/JP2005204488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4467314B2 publication Critical patent/JP4467314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、モータ駆動用集積回路に関する。
センサレスモータ(スピンドルモータ、スレッドモータなど)は、ロータおよびステータ間の相対位置を検出するための位置検出素子(例えばホール素子)を有さない構造であるため、つぎの駆動方法が必要となる。例えば、複数相の駆動コイルを有するセンサレスモータを駆動するためのセンサレスドライバ回路は、所定相の駆動コイルに発生する逆起電圧(誘起電圧)および中性点電圧との間のゼロクロス点を基準として、複数相ごとの駆動コイルを適宜の順で適宜の方向へ通電するための通電信号を生成する。そして、この通電信号に基づいて、複数相の駆動コイルを通電させるための駆動トランジスタの導通/非導通の制御が行われることで、センサレスモータは所定方向へ回転駆動するのである。
なお、センサレスドライバ回路は、センサレスモータ起動時、すなわちゼロクロス点が検出されないとき、所定相の駆動コイルを通電させることで(例えばW相→V相)、センサレスモータを振動させる処理を行う。しかし、センサレスモータのロータ位置によっては全くトルクが発生せず、センサレスモータを駆動できない場合が起こり得る。この場合、センサレスモータが起動状態から駆動状態に移行するまでの間、次相の駆動コイルを強制的に順次通電(例えばU相→V相)させていくのである。
特開平11−4595号公報
ところで、センサレスモータ起動時において、各相の駆動コイルに供給する電流方向を切り替えるタイミング、すなわち転流タイミングは、センサレスモータの極数、電源電圧、慣性(イナーシャ)などが原因となって、ズレが生じることが知られている。そこで、センサレスドライバ回路では、センサレスモータの各種特性に応じて、センサレスモータ起動時の転流タイミングをきめ細やかに調整する仕組みが求められる。
また、センサレスドライバ回路などのモータ駆動用集積回路では、多機能化を実現するのと併せて端子数を節約することが要請される。このため、前述した転流タイミングをきめ細やかに調整する仕組みについても、端子数の節約を意識して実現する必要がある。しかしながら、多機能化と必要な端子数との間には、一般に二律背反の関係が成立するので、前述した仕組みの実現が困難であった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、センサレスモータ起動時の転流タイミングのきめ細やかな調整を実現するとともに端子数を節約可能なモータ駆動用集積回路を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための主たる本発明は、センサレスモータを駆動するモータ駆動用集積回路であって、一方の端子を接地した容量素子の他方の端子を接続するか若しくは前記容量素子の充放電電圧の範囲を含んだ第1の範囲の範囲外となる所定電圧レベルを供給する外部端子と、前記外部端子を介して接続された前記容量素子に対して前記充放電電圧の範囲内で充放電を行うとともに、当該充放電の周波数を有した、前記センサレスモータの駆動コイルへ供給する電流方向を切り替えるための第1のタイミング信号を生成する発振回路と、メインクロック信号を所定分周したときの周波数を有した、前記電流方向を切り替えるための第2のタイミング信号を生成する分周回路と、前記外部端子の電圧レベルが前記第1の範囲内か否かを検出する検出回路と、前記第1の範囲内であると検出されたとき前記第1のタイミング信号を選択し、前記第1の範囲外であると検出されたとき前記第2のタイミング信号を選択する選択回路と、前記選択された前記第1又は前記第2のタイミング信号に基づいて、前記センサレスモータを起動すべく、前記電流方向の切り替えタイミングを設定する制御回路と、を有することとする。
本発明によれば、センサレスモータ起動時の転流タイミングのきめ細やかな調整を実現するとともに端子数を節約可能なモータ駆動用集積回路を提供することができる。
<全体構成>
図1、図2、図3を参照しつつ、本発明に係るセンサレスドライバ回路(『モータ駆動用集積回路』)を含めた全体構成について説明する。なお、本実施形態において、センサレスドライバ回路100は、3相のセンサレスモータ(例えば、スピンドルモータ、スレッドモータなど)を駆動する集積回路のことである。また、センサレスモータは、ロータ及びステータの相対位置を検出するための位置検出素子(例えば、ホール素子)を有さないモータのことである。
まず、センサレスモータ起動後、すなわちセンサレスモータ駆動時の処理を実現するためのセンサレスドライバ回路100の構成について以下説明する。
図1において、U相駆動コイル11、V相駆動コイル12、W相駆動コイル13は、スター結線されるとともに120度の電気角を有しており、センサレスモータのステータに固着されている。センサレスドライバ回路100は、各駆動コイル11、12、13に流れる駆動電流の方向を変えるためのN型MOSFET21、22、23、24、25、26を有する。なお、駆動トランジスタ21、22、23、24、25、26としては、N型MOSFETやP型MOSFETの代わりにバイポーラトランジスタを採用することも可能である。
N型MOSFET21は、U相駆動コイル11を通電するためのソース側(吐出側)の駆動トランジスタ、N型MOSFET22は、U相駆動コイル11を通電するためのシンク側(吸込側)の駆動トランジスタである。N型MOSFET21、22のドレイン・ソースは、電源電圧Vpと接地との間に直列接続され、N型MOSFET21、22のドレイン・ソース接続部は、U相駆動コイル11の一端と接続されている。
同様に、N型MOSFET23は、V相駆動コイル12を通電するためのソース側の駆動トランジスタ、N型MOSFET24は、V相駆動コイル12を通電するためのシンク側の駆動トランジスタである。N型MOSFET23、24のドレイン・ソースは、電源電圧Vpと接地との間に直列接続され、N型MOSFET23、24のドレイン・ソース接続部は、V相駆動コイル12の一端と接続されている。
同様に、N型MOSFET25は、W相駆動コイル13を通電するためのソース側の駆動トランジスタ、N型MOSFET26は、W相駆動コイル13を通電するためのシンク側の駆動トランジスタである。N型MOSFET25、26のドレイン・ソースは、電源電圧Vpと接地との間に直列接続され、N型MOSFET25、26のドレイン・ソース接続部は、W相駆動コイル13の一端と接続されている。
そして、N型MOSFET21、22、23、24、25、26を適宜のタイミングで導通/非導通とさせることで、U相駆動コイル11、V相駆動コイル12、W相駆動コイル13に駆動電流が流れ、センサレスモータは回転(例えば正回転)することとなる。これにより、U相駆動コイル11、V相駆動コイル12、W相駆動コイル13の一端には、電気角120度の位相差を有する駆動電圧Vu、Vv、Vw(図2(a)、(b)、(c)参照)が現れるとともに、U相駆動コイル11、V相駆動コイル12、W相駆動コイル13の共通接続部には、中性点電圧Vcom(図2(a)、(b)、(c)中の破線部参照)が現れる。また、N型MOSFET21、22、23、24、25、26を導通/非導通とさせることによって、U相駆動コイル11、V相駆動コイル12、W相駆動コイル13に流れる駆動電流の方向が変化するとき、駆動電圧Vu、Vv、VwにはキックバックパルスKBが重畳される。
センサレスロジック回路30は、U相駆動コイル11、V相駆動コイル12、W相駆動コイル13に流れる電流方向を適宜のタイミングで切り替えるための信号(以下、駆動時転流タイミング信号と称する。)を生成するものである。具体的には、センサレスロジック回路30は、駆動電圧Vu、Vv、Vwをそれぞれ中性点電圧Vcomと比較する。これらの比較結果より得られる電気角60度の矩形信号について、適宜なサンプリング周波数によるマスク処理を施すことによって、キックバックパルスKBに対応するノイズを除去する。その後、センサレスロジック回路30は、それぞれ電気角120度の位相差を有した、駆動時転流タイミング信号Umask、Vmask、Wmask(図2(d)、(e)、(f)参照)を生成する。これらの駆動時転流タイミング信号Umask、Vmask、Wmaskは、スイッチ40を介して転流マトリクス回路50に入力される。
転流マトリクス回路50は、スイッチ40を介して入力された駆動時転流タイミング信号Umask、Vmask、Wmaskに基づいて、3値(High、Middle、Low)の通電信号Ulogic(Umask−Vmask)、Vlogic(Vmask−Wmask)、Wlogic(Wmask−Umask)を生成する(図2(g)、(h)、(i))。そして、これらの通電信号Ulogic、Vlogic、Wlogicに基づいて、N型MOSFET21、22、23、24、25、26を導通/非導通とさせる。
ここで、例えば、通電信号UlogicがHighの場合、まず、前半の電気角60°で、U相ソース側のN型MOSFET21及びV相シンク側のN型MOSFET24が導通して、U相駆動コイル11からV相駆動コイル12の方向へ駆動電流が流れる。つぎに、後半の電気角60°で、U相ソース側のN型MOSFET21及びW相シンク側のN型MOSFET26が導通して、U相駆動コイル11からW相駆動コイル13の方向へ駆動電流が流れる。
また、通電信号UlogicがLowの場合、まず、前半の電気角60°で、V相ソース側のN型MOSFET23及びU相シンク側のN型MOSFET22が導通して、V相駆動コイル12からU相駆動コイル11の方向へ駆動電流が流れる。つぎに、後半の電気角60°で、W相ソース側のN型MOSFET25及びU相シンク側のN型MOSFET22が導通して、W相駆動コイル13からU相駆動コイル11の方向へ駆動電流が流れる。
通電信号UlogicがMiddleの場合、U相駆動コイル11の一端はハイインピーダンスとなるため、U相駆動コイル11には駆動電流が流れない。なお、通電信号Vlogic、Wlogicについても、通電信号Ulogicと同様な論理で、N型MOSFET21、22、23、24、25、26を導通/非導通とさせる。
以上が、センサレスモータ駆動時の処理を実現するためのセンサレスドライバ回路100の構成例である。ところで、センサレスモータ起動時は、駆動電圧Vu、Vv、Vwと中性点電圧Vcomとの間のゼロクロス点が検出されないので、センサレスロジック回路30は、駆動時転流タイミング信号Umask、Vmask、Wmaskを生成することができない。そこで、センサレスロジック回路30は、駆動電圧Vu、Vv、Vwと中性点電圧Vcomに基づいて、センサレスモータが起動状態にあるか若しくはゼロクロス点が検出されて駆動状態にあるかを識別するための起動/駆動切替信号を生成する。スイッチ40は、この起動/駆動切替信号に基づいて、センサレスモータが起動状態のときには転流タイミング生成回路60の出力(起動時転流タイミング信号)を、センサレスモータが駆動状態のときにはセンサレスロジック回路30の出力(駆動時転流タイミング信号)を、選択して転流マトリクス回路50に入力させる。
転流タイミング生成回路60は、センサレスモータ起動時において、センサレスモータ駆動時に転流マトリクス回路50で生成された通電信号Ulogic、Vlogic、Wlogicと同様な通電信号を生成すべく、転流タイミング信号(以下、起動時転流タイミング信号と称する。)を生成する。なお、図3は、起動時転流タイミング信号の一例を示す。図3に示すように、起動時転流タイミング信号は、通電信号Ulogic、Vlogic、Wlogicの各エッジのタイミングを決定する信号であり、ひいては、U相駆動コイル11、V相駆動コイル12、W相駆動コイル13に流れる駆動電流方向の切り替えタイミングを決定する信号である。
また、転流タイミング生成回路60は、起動時転流タイミング信号として、外付け容量素子200へ充放電を行うことで生成される発振信号(『第1のタイミング信号』)を用いる仕組みと、センサレスドライバ回路100内部のメインクロック信号(回路全体の動作タイミングの基準となるクロック信号)を所定分周した分周信号(『第2のタイミング信号』)を用いる仕組みを兼ね備えている。
前者の発振信号を用いる仕組みでは、外付け容量素子200の容量を変更することによって、センサレスモータの各種特性(極数、電源電圧、イナーシャ)に応じた転流タイミングのきめ細やかな調整が可能となる。一方、後者の分周信号を用いる仕組みでは、メインクロック信号を利用するので、外付け容量素子200が不要となって外付け部品コストが低減されるとともに、センサレスドライバ回路100を小型化できる。なお、後者の分周信号を用いる仕組みでは、使用頻度の高いセンサレスモータの特性に応じた分周数に合わせて、あらかじめ分周回路を構成しておくことが好ましい。これにより、起動時転流タイミング信号として分周信号を用いる機会が増加するとともに、外付け容量素子200を設ける機会が減少するので、外付け部品コストを低減できる。
本発明では、前述したそれぞれの仕組みが有する効果に着眼して、転流タイミング生成回路60において、発振信号を用いる仕組みと分周信号を用いる仕組みをともに兼ね備えることとする。なお、2つの仕組みをともに兼ね備えた場合、発振信号と分周信号のどちらを起動時転流タイミング信号として用いるのか指示するための指示信号が、外部から入力端子を介してセンサレスドライバ回路100内部(転流タイミング生成回路60)に入力される必要がある。本発明では、このような指示信号用の入力端子として、特別な入力端子を新たに設けるのではなく、外付け容量素子200を接続するための外部端子110と兼用させる。
具体的には、転流タイミング生成回路60において、起動時タイミング信号として発振信号を選択させる場合、外部端子110には、一方の端子を接地した容量素子200の他方の端子を接続する。また、起動時タイミング信号として分周信号を選択させる場合、外部端子110には、外付け容量素子200の充放電電圧を含んだ範囲(後述のVT1〜VT2、『第1の範囲』)の範囲外となる所定電圧レベルを供給する。なお、本実施形態では、転流タイミング生成回路60は2つの異なる分周信号を生成することとするので、一方の分周信号を選択する場合には、外部端子110に電源電圧VCCを供給することとする。また、他方の分周信号を選択する場合には、外部端子110に接地電位VSSを供給することとする。なお、電源電圧VCC、接地電位VSSは、外付け容量素子200の充放電電圧を含んだ範囲の範囲外とする。
一方、転流タイミング生成回路60は、外付け容量素子200、電源電圧VCC、接地電位VSSのいずれか一つが接続された外部端子110の電圧レベルが、外付け容量素子200の充放電電圧を含んだ範囲内にあるか否かを検出する。そして、外付け容量素子200の充放電電圧を含んだ範囲内であると検出されたとき、起動時転流タイミング信号として発振信号を選択する。また、外付け容量素子の充放電電圧を含んだ範囲外であると検出されたとき、電源電圧VCCであれば一方の分周信号を、接地電位VSSであれば他方の分周信号を選択する。
このように選択された起動時転流タイミング信号は、スイッチ40を介して転流マトリクス回路50に入力される。転流マトリクス回路(『制御回路』)50は、センサレスモータが起動状態から駆動状態に移行するまでの間、起動時転流タイミング信号に基づいて、通電信号Ulogic、Vlogic、Wlogicを順次生成していくとともに、強制的に駆動コイル11、12、13を順次駆動していくのである。
<転流タイミング生成回路>
図4、図5、図6を参照しつつ、転流タイミング生成回路60の構成例について説明する。
内部発振回路61は、センサレスドライバ回路100のメインクロック信号を生成するための発振回路である。内部発振回路61は、例えば、セラミック発振子を用いた発振回路、水晶振動器による発振回路、CR発振回路などによって構成される。
分周回路(『第1の分周回路』)62は、内部発振回路61により生成されたメインクロック信号が入力されて、メインクロック信号の周波数を(1/N1)倍(『第2の周波数』)した分周信号X(『第2のタイミング信号』)をスイッチ68に出力するものである。なお、分周信号Xを起動時転流タイミング信号として用いる場合には、センサレスドライバ回路100の外部において、電源電圧VCCを外部端子110に接続することとする。
分周回路(『第2の分周回路』)63は、内部発振回路61により生成されたメインクロック信号が入力されて、メインクロック信号の周波数を(1/N2)倍(『第3の周波数』)した分周信号Y(『第3のタイミング信号』)をスイッチ68に出力するものである。なお、分周信号Yを起動時転流タイミング信号として用いる場合には、センサレスドライバ回路100の外部において、接地電位VSSを外部端子110に接続することとする。
分周回路62、63は、DフリップフロップやTフリップフロップなどを、分周数に応じた段数分、直列接続することで構成することができる。
発振回路64は、センサレスドライバ回路100の外部において、一方の端子を接地した外付け容量素子200の他方の端子を外部端子110に接続することで構成される。そして、あらかじめ定められた充放電の周波数(『第1の周波数』)と充放電電圧の範囲内(VC1〜VC2(<VC1))で、外付け容量素子200に対して充放電を行うことで発振信号を生成し、スイッチ68に出力する。
ここで、本実施形態の発振回路64の等価回路を図5に示す。図5において、スイッチ643が開状態の場合、電流源641から供給される電流Iに基づいて、外部端子110を介して接続された外付け容量素子200に対して充電が行われる。一方、スイッチ643が閉状態の場合、電流源642では、電流2I(電流Iの2倍)が流れる必要があるので、電流源641から流れ込む電流Iと併せて充電後の外付け容量素子200から外部端子110を介して電流Iが流れ込む。すなわち、スイッチ643が閉状態の場合には、外付け容量素子200において放電が行われるのである。
なお、スイッチ643の開閉の制御については、切替制御回路644が、コンパレータ645、646の比較結果に基づいて行う。なお、コンパレータ645は、外付け容量素子200の充放電電圧(−端子)と基準電圧VC2(+端子)との比較を行い、スイッチ643を開状態(充電時)から閉状態(放電時)に切り替えるための信号を生成する。また、コンパレータ646は、外付け容量素子200の充放電電圧(−端子)と基準電圧VC1(+端子)との比較を行い、スイッチ643を閉状態(放電時)から開状態(充電時)に切り替えるための信号を生成する。
つまり、切替制御回路644は、外付け容量素子200の充電時において、コンパレータ645の出力が、充放電電圧が基準電圧VC2よりも高くなることを示すとき、スイッチ643を開状態から閉状態に切り替える。また、切替制御回路644は、外付け容量素子200の放電時において、コンパレータ646の出力が、充放電電圧が基準電圧VC1よりも低くなることを示すとき、スイッチ643を閉状態から開状態に切り替える。この結果、外付け容量素子200の充放電電圧は、VC1からVC2の範囲内に収まるとともに、充放電の周波数が設定されるのである。
コンパレータ(『検出回路』、『第1の比較回路』)65は、外部端子110の電圧レベルが、充放電電圧の範囲(VC1〜VC2)より高く且つ電源電圧VCCより低い、基準電圧VT2と比べて高いか否かを検出するものである。ここで、外部端子110の電圧レベルが、基準電圧VT2よりも高いと検出された場合、起動時転流タイミング信号として分周信号Xが選択されることとする。
コンパレータ(『検出回路』、『第2の比較回路』)66は、外部端子110の電圧レベルが、充放電電圧の範囲(VC1〜VC2)より低く且つ接地電位VSSより高い、基準電圧VT1と比べて低いか否かを検出するものである。ここで、外部端子110の電圧レベルが、基準電圧VT1よりも低いと検出された場合、起動時転流タイミング信号として分周信号Yが選択されることとする。
切替制御回路(『選択回路』)67は、コンパレータ65、66の比較出力に応じて、スイッチ68に入力された分周信号X、分周信号Y、発振信号のいずれか一つを選択して、起動時転流タイミング信号として出力する。起動時転流タイミング信号は、スイッチ40を介して、転流マトリクス回路50に入力される。
図6は、切替制御回路67における起動時転流タイミング信号の選択基準を示す概念図である。同図に示すように、切替制御回路67は、外部端子110の電圧レベルが、外付け容量素子200の充放電電圧の範囲(VC1〜VC2)を含んだ範囲(VT1〜VT2)内であれば、外部端子110には外付け容量素子200が接続されていることとなる。よって、切替制御回路67は、発振回路64において生成された発振信号を起動時転流タイミング信号として選択する。
一方、外部端子110の電圧レベルが、外付け容量素子200の充放電電圧の範囲(VC1〜VC2)を含んだ範囲(VT1〜VT2)外であれば、外部端子110には電源電圧VCCか若しくは接地電位VSSが接続されていることとなる。この場合、外部端子110の電圧レベルが、基準電圧VT2以上であれば、外部端子110には電源電圧VCCが接続されていることとなり、切替制御回路67は、分周回路62で生成された分周信号Xを起動時転流タイミング信号として選択する。また、外部端子110の電圧レベルが、基準電圧VT1以下であれば、外部端子110には接地電位VSSが接続されていることとなり、切替制御回路67は、分周回路63で生成された分周信号Yを起動時転流タイミング信号として選択する。
このように、本発明によれば、例えば、予め想定したセンサレスモータを使用する場合には、当該センサレスモータに応じた分周数で分周回路62、63を構成しておけば、外付け容量素子200を外部端子110に接続することなく、分周信号を起動時転流タイミング信号として採用すればよいこととなる。また、分周信号をもとにした起動時転流タイミング信号では、センサレスモータを駆動できない場合、発振信号を起動時転流タイミング信号として採用すればよいこととなる。
すなわち、本発明によれば、起動時転流タイミング信号として、外付け容量素子200への充放電を行うことで生成された発振信号と、メインクロック信号を所定分周することで生成した分周信号のいずれかを、センサレスモータの特性に応じて適宜選択することが可能となり、センサレスモータの特性に応じて異なる転流タイミングについて、きめ細やかに調整することが可能となる。
また、このような仕組みを実現するにあたり、新たに特別な入力端子を設ける必要がなく、外付け容量素子200を接続するための外部端子110を設けておればよい。このため、転流タイミングをきめ細やかに調整するといった多機能化を実現するのと併せて、端子数の節約を同時に実現したセンサレスドライバ回路100を提供することができる。また、端子数を節約できるため、小型化ならびに設計・製造コストの低減を実現できることは勿論である。
以上、本実施の形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、前述した実施形態において、センサレスドライバ回路100は、起動時転流タイミング信号として、発振信号以外に2つの異なる分周信号を採用したが、この限りでないことは勿論のことである。例えば、3つ以上の異なる複数の分周信号を採用してもよい。
この場合、外部端子110は、一方の端子を接地した容量素子200の他方の端子を接続するか、若しくは、充放電電圧を含んだ範囲(VT1〜VT2、『第1の範囲』)外で設定される複数の範囲(『第2の範囲』)ごとに対応づけられた電圧レベルのいずれかを供給する。また、それぞれ異なる周波数を有するとともに、前述した複数の範囲ごとに対応づけられた複数の分周信号を、メインクロック信号を所定分周することで生成する複数の分周回路を設ける。
さらに、外部端子110の電圧レベルが充放電電圧を含んだ範囲(VT1〜VT2)内か否かを検出するための検出回路と、外部端子110の電圧レベルが充放電電圧を含んだ範囲(VT1〜VT2)内であると検出されたとき発振信号(『第1のタイミング信号』)を選択するとともに、外部端子110の電圧レベルが前述した複数の範囲のいずれかの範囲内であると検出されたとき、この検出された範囲に対応づけられた分周信号(『第2のタイミング信号』)を選択する選択回路を設ければよい。
このように、複数の分周信号を採用することによって、起動時の転流タイミングをさらにきめ細やかに調整することが可能となる。また、複数の分周信号を採用しても、外部端子110は新たに設ける必要がなくなるため、センサレスドライバ回路100の端子数を節約するという効果が飛躍的に向上することとなる。
本発明の実施形態に係るセンサレスドライバ回路の構成図である。 本発明の実施形態に係るセンサレスドライバ回路の動作を説明する波形図である。 本発明の実施形態に係る起動時転流タイミング信号を説明する波形図である。 本発明の実施形態に係る転流タイミング生成回路の構成図である。 本発明の実施形態に係る発振回路の構成図である。 本発明の実施形態に係る転流タイミング生成回路の選択基準を説明する概念図である。
符号の説明
11 U相駆動コイル
12 V相駆動コイル
13 W相駆動コイル
21、22、23、24、25、26 N型MOSFET
30 センサレスロジック回路
40 スイッチ
50 転流マトリクス回路
60 転流タイミング生成回路
61 内部発振回路
62 分周回路(1/N1)
63 分周回路(1/N2)
64 発振回路
641、642 電流源
643 スイッチ
644 切替制御回路
645、646 コンパレータ
100 センサレスドライバ回路
110 外部端子
200 外付け容量素子

Claims (3)

  1. センサレスモータを駆動するモータ駆動用集積回路であって、
    一方の端子を接地した容量素子の他方の端子を接続するか若しくは前記容量素子の充放電電圧の範囲を含んだ第1の範囲の範囲外となる所定電圧レベルを供給する外部端子と、
    前記外部端子を介して接続された前記容量素子に対して前記充放電電圧の範囲内で充放電を行うことで、当該充放電の周波数を有した、前記センサレスモータの駆動コイルへ供給する電流方向を切り替えるための第1のタイミング信号を生成する発振回路と、
    メインクロック信号を所定分周したときの周波数を有した、前記電流方向を切り替えるための第2のタイミング信号を生成する分周回路と、
    前記外部端子の電圧レベルが前記第1の範囲内か否かを検出する検出回路と、
    前記第1の範囲内であると検出されたとき前記第1のタイミング信号を選択し、前記第1の範囲外であると検出されたとき前記第2のタイミング信号を選択する選択回路と、
    前記センサレスモータを起動すべく、前記選択された前記第1又は前記第2のタイミング信号に基づいて、前記電流方向の切り替えタイミングを設定する制御回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動用集積回路。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動用集積回路であって、
    前記外部端子は、前記容量素子の他方の端子を接続するか、若しくは、前記第1の範囲外で設定される複数の第2の範囲ごとに対応づけられた電圧レベルのいずれかを供給し、
    前記分周回路は、それぞれ異なる周波数を有するとともに前記複数の第2の範囲ごとに対応づけられた複数の前記第2のタイミング信号を、前記メインクロック信号を所定分周することで生成し、
    前記検出回路は、前記外部端子の電圧レベルが、前記第1の範囲内か、若しくは、前記複数の第2の範囲のいずれかの範囲内であるかを検出し、
    前記選択回路は、前記第1の範囲内であると検出されたとき前記第1のタイミング信号を選択し、前記複数の第2の範囲のいずれかの範囲内であると検出されたとき、当該検出された範囲に対応づけられた前記第2のタイミング信号を選択すること、
    を特徴とするモータ駆動用集積回路。
  3. センサレスモータを駆動するモータ駆動用集積回路であって、
    一方の端子を接地した容量素子の他方の端子を接続するか若しくは前記容量素子の充放電電圧の範囲よりも高い第1の電圧レベル又は前記充放電電圧の範囲よりも低い第2の電圧レベルを供給する外部端子と、
    前記外部端子を介して接続された前記容量素子に対して前記充放電電圧の範囲内で充放電を行うことで、当該充放電の第1の周波数を有した、前記センサレスモータの駆動コイルへ供給する電流方向を切り替えるための第1のタイミング信号を生成する発振回路と、
    メインクロック信号を所定分周したときの第2の周波数を有した、前記電流方向を切り替えるための第2のタイミング信号を生成する第1の分周回路と、
    前記メインクロック信号を所定分周したときの前記第2の周波数とは異なる第3の周波数を有した、前記電流方向を切り替えるための第3のタイミング信号を生成する第2の分周回路と、
    前記外部端子の電圧レベルが、前記充放電電圧の範囲より高く且つ前記第1の電圧レベルより低い、第1の基準電圧と比べて高いか否かを検出する第1の比較回路と、
    前記外部端子の電圧レベルが、前記充放電電圧の範囲より低く且つ前記第2の電圧レベルより高い、第2の基準電圧と比べて低いか否かを検出する第2の比較回路と、
    前記第1の比較回路において前記外部端子の電圧レベルが前記第1の基準電圧より高いと検出されたとき前記第2のタイミング信号を選択し、
    前記第2の比較回路において前記外部端子の電圧レベルが前記第2の基準電圧より低いと検出されたとき前記第3のタイミング信号を選択し、
    前記第1の比較回路において前記外部端子の電圧レベルが前記第1の基準電圧より低いと検出されるとともに前記第2の比較回路において前記外部端子の電圧レベルが前記第2の基準電圧より高いと検出されたとき前記第1のタイミング信号を選択する、選択回路と、
    前記センサレスモータを起動すべく、前記選択された前記第1乃至前記第3のタイミング信号に基づいて、前記電流方向の切り替えタイミングを設定する制御回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動用集積回路。
JP2004011115A 2004-01-19 2004-01-19 モータ駆動用集積回路 Expired - Fee Related JP4467314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011115A JP4467314B2 (ja) 2004-01-19 2004-01-19 モータ駆動用集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011115A JP4467314B2 (ja) 2004-01-19 2004-01-19 モータ駆動用集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005204488A JP2005204488A (ja) 2005-07-28
JP4467314B2 true JP4467314B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=34823635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004011115A Expired - Fee Related JP4467314B2 (ja) 2004-01-19 2004-01-19 モータ駆動用集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4467314B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005204488A (ja) 2005-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4834074B2 (ja) モータ駆動回路およびモータユニットならびにそれを用いた電子機器
US6528968B2 (en) Brushless-motor driver in PWM mode
TWI405399B (zh) 馬達驅動積體電路
KR100404782B1 (ko) 모터구동방법및그것을사용한전기기기
JP3711102B2 (ja) 単相モータ駆動装置、単相モータ駆動方法、および集積回路
JP2006296194A (ja) モータ周波数でのパルス幅変調による速度制御を利用したセンサレスおよびブラシレス直流モータ駆動
JP2002119081A (ja) ブラシレスモータ駆動回路
KR100641551B1 (ko) 모터 구동방법 및 모터 구동장치
JP2012165603A (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
US6512342B2 (en) Brushless motor driving device
US6323609B1 (en) Alternate high-side/low-side PWM operation of brushless motors
KR100924924B1 (ko) 게이트 드라이버 및 이를 이용한 모터 구동 장치
JP3459808B2 (ja) モータ駆動回路及びその駆動方法
JP4467314B2 (ja) モータ駆動用集積回路
JP2006166587A (ja) モータ駆動装置、それを用いたファンモータ、それを用いた送風ファンおよびそれを用いた電子機器
JP4467297B2 (ja) ステッピングモータの駆動制御装置、集積回路および駆動制御方法
JP3692923B2 (ja) モータドライバ
JP2021040404A (ja) モータドライバ装置及び半導体装置
JP2005176457A (ja) ブラシレスモータの位置検出回路
JP3667719B2 (ja) モータ駆動装置及びモータ駆動方法
JP4583109B2 (ja) センサレスモータの駆動装置
JP3893366B2 (ja) モータ駆動方法及びモータ駆動装置
EP4333291A1 (en) Motor driver, motor drive system, and method of driving motor
JP2012005295A (ja) モータ駆動回路
JP2002369569A (ja) ブラシレスモータ駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100223

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4467314

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees