JP4466662B2 - 半導体装置の金属電極形成方法 - Google Patents

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Description

この発明は、切削加工により金属膜をパターニングして金属電極を形成する半導体装置の金属電極形成方法に関する。
近年、半導体装置の製造方法において、半導体基板に形成された回路面にはんだ接合用などの金属電極を安価に形成する要求がある。
この要求に対し、例えば、パターニングにホトリソグラフィー工程を行わずに金属電極を形成する技術として、特許文献1に、半導体基板の一面上に下地電極を形成し、下地電極の上に保護膜を形成し、保護膜に開口部を形成するとともに、開口部から臨む下地電極の表面上に、接続用の金属電極を形成してなる半導体装置において、保護膜の上面に対して開口部から臨む下地電極の表面が引っ込むように段差が形成されていることを利用して、下地電極及び保護膜の上に形成した金属膜を切削加工によりパターニングすることによって金属電極を形成する技術が開示されている。
特開2006−186304号公報
上述の技術のように、切削により金属電極のパターンを形成する場合、樹脂材料からなる保護膜に金属膜が積層された領域を切削する必要がある。ここで、保護膜の表面粗さが大きくなると絶縁耐圧が低下するため、切削加工された保護膜の表面粗さを100nm以下に抑える必要がある。
金属膜と保護膜とでは剛性が大きく異なるため、保護膜に金属膜が積層された領域を切削する際に、切削治具の先端近傍において保護膜に作用する引張応力が高くなる。これにより、金属膜の下地である保護膜の加工面がむしれてしまい、切削加工された保護膜の表面粗さが増大してしまうという問題があった。
そこで、この発明では、切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる半導体装置の金属電極形成方法を実現することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
半導体基板の基板面に、半導体素子と電気的に接続された下地電極を形成する工程と、
前記下地電極を覆って保護膜を形成し、前記保護膜の表面から前記下地電極に向かって、前記下地電極を表出させる開口部を形成する工程と、
前記保護膜及び前記開口部から臨む前記下地電極の表面を覆って金属膜を形成する工程と、
バイトを用いて所定のピッチで前記金属膜の表面から切削を行う切削加工により、前記金属膜のうち前記開口部の内部に形成された部分のみを残すようにパターニングして金属電極を形成する工程と、
を備えた半導体装置の金属電極形成方法であって、
前記バイトは、すくい面の先端に、当該すくい面の最先端部より前記バイトの送り方向側に向かって形成されている第1の刃部と前記最先端部より前記バイトの送り方向の反対側に向かって形成されている第2の刃部とを備えており、
前記保護膜に前記金属膜が積層された積層部における前記保護膜と前記金属膜とを、前記第1の刃部により切削して前記保護膜が露出した領域を、前記バイトが前記ピッチだけ移動した後の切削において、前記第2の刃部により前記保護膜のみを切削するように、前記ピッチが設定されていることと、
前記バイトは、前記第1の刃部及び前記第2の刃部が連続する曲率半径Rの円弧を形成する形状に形成されており、前記曲率半径Rと、当該バイトによる前記保護膜の切込み深さdと、前記ピッチPとの間に、
0<P≦2/3(2Rd−d 1/2
なる関係が成り立つように前記ピッチを設定することを技術的特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、半導体基板の基板面に、半導体素子と電気的に接続された下地電極を形成し、下地電極を覆って保護膜を形成し、保護膜の表面から下地電極に向かって、下地電極を表出させる開口部を形成し、保護膜及び開口部から臨む下地電極の表面を覆って金属膜を形成し、バイトを用いて所定のピッチで金属膜の表面から切削を行う切削加工により、金属膜のうち開口部の内部に形成された部分のみを残すようにパターニングして金属電極を形成することができる。
そして、切削加工に用いるバイトは、すくい面の先端に、すくい面の最先端部よりバイトの送り方向側に向かって形成されている第1の刃部と最先端部よりバイトの送り方向の反対側に向かって形成されている第2の刃部とを備えており、第1の刃部により切削され、表面がむしれて表面粗さが大きくなった保護膜が露出した領域を、バイトが設定されたピッチだけ移動した後の切削において、第2の刃部により切削することができるため、切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる。
また、第1の刃部及び第2の刃部が連続する曲率半径Rの円弧を形成する形状に形成されたバイトを用いる場合には、曲率半径Rと、保護膜の切込み深さdと、ピッチPとの間に、
0<P≦2/3(2Rd−d 1/2
なる関係が成り立つようにピッチを設定することにより、切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる。
請求項2に記載の発明は、
半導体基板の基板面に、半導体素子と電気的に接続された下地電極を形成する工程と、
前記下地電極を覆って保護膜を形成し、前記保護膜の表面から前記下地電極に向かって、前記下地電極を表出させる開口部を形成する工程と、
前記保護膜及び前記開口部から臨む前記下地電極の表面を覆って金属膜を形成する工程と、
バイトを用いて所定のピッチで前記金属膜の表面から切削を行う切削加工により、前記金属膜のうち前記開口部の内部に形成された部分のみを残すようにパターニングして金属電極を形成する工程と、
を備えた半導体装置の金属電極形成方法であって、
前記バイトは、すくい面の先端に、当該すくい面の最先端部より前記バイトの送り方向側に向かって形成されている第1の刃部と前記最先端部より前記バイトの送り方向の反対側に向かって形成されている第2の刃部とを備えており、
前記保護膜に前記金属膜が積層された積層部における前記保護膜と前記金属膜とを、前記第1の刃部により切削して前記保護膜が露出した領域を、前記バイトが前記ピッチだけ移動した後の切削において、前記第2の刃部により前記保護膜のみを切削するように、前記ピッチが設定されていることと、
前記バイトは、前記第1の刃部及び前記第2の刃部が前記金属膜の表面に対してそれぞれ角度θだけ傾斜する形状に形成されており、前記角度θと、当該バイトによる前記保護膜の切込み深さdと、前記ピッチPとの間に、
0<P≦2d/(3tanθ)
なる関係が成り立つように前記ピッチを設定することを技術的特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、半導体基板の基板面に、半導体素子と電気的に接続された下地電極を形成し、下地電極を覆って保護膜を形成し、保護膜の表面から下地電極に向かって、下地電極を表出させる開口部を形成し、保護膜及び開口部から臨む下地電極の表面を覆って金属膜を形成し、バイトを用いて所定のピッチで金属膜の表面から切削を行う切削加工により、金属膜のうち開口部の内部に形成された部分のみを残すようにパターニングして金属電極を形成することができる。
そして、切削加工に用いるバイトは、すくい面の先端に、すくい面の最先端部よりバイトの送り方向側に向かって形成されている第1の刃部と最先端部よりバイトの送り方向の反対側に向かって形成されている第2の刃部とを備えており、第1の刃部により切削され、表面がむしれて表面粗さが大きくなった保護膜が露出した領域を、バイトが設定されたピッチだけ移動した後の切削において、第2の刃部により切削することができるため、切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる。
また、第1の刃部及び第2の刃部が金属膜の表面に対してそれぞれ角度θだけ傾斜する形状に形成されたバイトを用いる場合には、角度θと、保護膜の切込み深さdと、ピッチPとの間に、
0<P≦2d/(3tanθ)
なる関係が成り立つように前記ピッチを設定することにより、切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる。
ここで、バイトのすくい面において、第1の刃部と第2の刃部とがなす角は、180°−2θとなる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の半導体装置の金属電極形成方法において、前記保護膜はポリイミド系樹脂により形成されており、前記切込み深さは8μm以下であることを技術的特徴とする。
請求項3に記載の発明のように、保護膜をポリイミド系樹脂により形成した場合には、切込み深さは8μm以下にすることにより、切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる。
[第1実施形態]
この発明に係る半導体装置の金属電極形成方法の第1実施形態について、図を参照して説明する。
図1は、第1実施形態にかかる金属電極形成方法により金属電極が形成された半導体装置の断面説明図である。図2は、金属電極形成方法の工程図である。図3は、切削バイトによる金属電極及び保護膜の切削状態の断面説明図である。図4は、切削ピッチと保護膜の切削状態との関係の断面説明図である。図5は、切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる切削ピッチの条件を求めるための断面説明図である。
なお、各図では、説明のために一部を拡大し、一部を省略して示している。
パワーカードなどに用いられる半導体装置10は、シリコン等により形成された半導体基板11を本体として形成されている。半導体基板11の基板面11aには、素子の電極である下地電極12が、純AlやAl−Si、Al−Si−CuなどのAl合金などにより形成されている。
基板面11aと下地電極12の一部とを覆って絶縁材料からなる保護膜13が形成されている。保護膜13は、例えば、厚さ1〜20μmのポリイミド系樹脂により形成されている。
保護膜13には、表面から下地電極12に向かって開口して形成され、下地電極12を表出させる開口部13aが形成されている。
ここで、保護膜13の上面に対して開口部13aから臨む下地電極12の表面12aが引っ込むように段差が形成されている。
開口部13aにより表出した下地電極12の表面12aを覆って、配線が接続される金属電極15が形成されている。金属電極15は、下地電極12側から積層形成したTi/Ni/Au膜やNi/Au膜などにより形成され、下地電極12と電気的に接続されている。
次に、金属電極15の形成方法について説明する。
まず、図2(A)に示すように、図示しない半導体素子が形成された半導体基板11を用意し、ホトリソグラフィー法によりパターニングされ、半導体素子と電気的に接続された下地電極12を形成する。
次に、スピンコート法などによりポリイミド系樹脂からなる厚さが例えば10μmの保護膜13を形成し、下地電極12を表出させる開口部13aをホトリソグラフィー法により表面から下地電極12に向かって開口して形成する。
ここで、保護膜13の上面に対して開口部13aから臨む下地電極12の表面12aが引っ込むような段差を形成する。
続いて、図2(B)に示すように、下地電極12及び保護膜13を覆って、めっき法、スパッタ法などにより金属膜14を形成する。金属膜14は、Ti/Ni/Au膜、Ni/Au膜のような積層膜でもよいし、単層の金属膜でもよい。
続いて、図2(C)に示すように、バイト21を用いて金属膜14の表面から切削加工を行い、金属膜14をパターニングして金属電極15を形成する。
本実施形態では、バイト21として、図3に示すように、すくい面21aに幅が3mm、曲率半径R(以下、ノーズ半径R)が10mmの刃先を有する剣バイトを用いる。
保護膜13にポリイミド系樹脂を用いた場合、保護膜13のみを切削すると、切込み深さが8μm以下ならば、切削された面において樹脂がむしれることがなく、平滑な切削面を得ることができる。一方、切込み深さが8μmを超えると、切り屑の剛性が高まり、樹脂がむしれて表面粗さが大きくなる傾向がある。本実施形態では、切込み深さを3μmに設定した。
本実施形態では、バイト21と半導体装置10との相対速度は20m/s、切削加工のピッチPは70μmに設定した。ピッチPは、スピンドルの回転数とワークの送り速度により制御することができる。例えば、スピンドルの回転数を2000rpm、ワークの送り速度を2.3mm/sに設定することにより、ピッチPを約70μmとすることができる。
また、バイト21の金属膜14に対する高さ精度は0.1μm以下とした。
上述の切削条件で、半導体基板11の基板面11a全面にわたって切削加工を行うことにより、保護膜13の上面上に位置する金属膜14を除去し、開口部13aの内部にのみ金属膜14を残すようにパターニングして金属電極15を形成することができる。
本実施形態の金属配線形成方法では、適切なピッチを設定することにより、切削加工された保護膜13の表面粗さを小さくすることができる。以下に、保護膜13のむしれをなくすことができる切削ピッチについて説明する。
図3は、図2(C)の縦断面図を示す。ここでは、先端部のノーズ半径がRであるバイト21が図中手前側に進んで、保護膜13の深さdの部分まで切削加工を行う場合について説明する。点rは、バイト21のすくい面21aの最先端部であり、曲率中心Cから被削体に向かって垂直方向に長さRだけ進んだ点である。
ここで、本実施形態では、バイト21は図中左方向に移動するため(図4参照)、点rより左側の刃部が「第1の刃部」、点rより右側の刃部が「第2の刃部」にそれぞれ相当する。
切削された金属膜14及び保護膜13の断面は、点p−q−r−s−tにより囲まれるノーズ半径Rの円弧の一部で切り取られた形状となる。バイト21により切削されて表出する円弧p−q−r−s−tのうち、円弧p−q及び円弧s−tは金属膜14、円弧q−r−sは保護膜13が露出した部分である。
ここで、曲率中心Cから保護膜13の表面に下ろした足を点uとし、線分quの長さを保護膜13の最大切削幅Dと定義する。
三角形Cquは角Cuqが直角の直角三角形であるから、3平方の定理より(1)式及び(2)式が成り立つ。
Cq=Cu+qu (1)
=(R−d)+D (2)
従って、最大切削幅Dは、ノーズ半径Rと深さdとにより(3)式で表される。
D=(2Rd−d1/2 (3)
次に、切削加工された保護膜13の表面粗さを小さくすることができる切削ピッチの条件について説明する。
図4には、図中左方向にピッチPで移動するバイト21によるn回目の切削加工からn+2回目の切削加工後の保護膜13及び金属膜14の状態を示してある。図4(A)は、ピッチPが大きい場合、図4(B)はピッチPが小さい場合についてそれぞれ示している。
ここで、図中の線分p1p2、p2p3、q1q2、q2q3、u1u2、u2u3がピッチPに相当する。
図4(A)に示すように、n回目の切削後において、円弧p1−q1は金属膜14、円弧q1−r1は保護膜13が露出した部分である。つまり、点q1より左側には金属膜14が残っている状態となる。
続いて、バイト21をピッチPだけ左方に移動させてn+1回目の切削を行うと、円弧p2−q2−r2が「第1の刃部」によって切削加工された領域となる。
この領域のうち、金属膜14と保護膜13が積層された領域において、金属膜14が切り屑の変形を拘束し、保護膜13がむしられた状態となる。点q1から下ろした垂線と円弧q2−r2との交点を点vすると、保護膜13がむしられる領域は円弧q2−v部となる。
一方、保護膜13のみを切削する場合には、適当な切削条件を選定すれば、十点平均粗さRzが0.1μm以下の平滑な切削面を得ることができる。
したがって、保護膜13の表面粗さを小さくするためには、表面粗さが大きい領域である円弧q2−vを、n+2回目の切削加工により切削すればよい。
n+2回目の切削加工において、新しく形成される切削面は、円弧p3−q3−r3−wである。このうち、円弧r3−wが「第2の刃部」によって切削加工された領域となる。ここで、点wは、n+1回目の切削加工において形成された切削面の円弧とn+2回目の切削において形成された切削面の円弧との交点である。図4(A)に示すようにピッチPが大きい条件では、点vは点wより右側に存在する。
n+1回目の切削加工において、金属膜14の下地でむしれて表面粗さが大きい領域である円弧q2−vのうち、n+2回目の切削加工において、円弧q2−wが再度切削加工されるため、切削加工された保護膜13の表面粗さを小さくすることができる。
しかし、円弧q2−vのうち、残りの円弧w−vについては、n+1回目の切削加工しか行われないため、表面粗さが大きい状態で残存してしまう。
これに対し、図4(B)に示すように、ピッチPを小さくして、点vが点wよりも左側に存在するようにすると、n+2回目の切削加工において、円弧q2−v全体を点r3より右側の「第2の刃部」により再度切削加工することができるため、切削加工された保護膜13に表面粗さが大きい領域が残存しないようにすることができる。
図4(B)に示すように、円弧q2−v全体が点r3より右側の「第2の刃部」により再度切削加工されるためには、点vが点wよりも左側に存在する、または、点vと点wとが一致する必要がある。
図5に示すように、点vと点wとが一致する場合は、点q1が線分u2u3の中点となる場合であるから、(4)式及び(5)式が成り立つ。
q1u2=q2u2−q2q1 (4)
1/2P=D−P (5)
従って、点vと点wとが一致する場合には、ピッチPは、最大切削幅Dにより(6)式で表される。
P=2/3D (6)
以上より、点vが点wよりも左側に存在する、または、点vと点wとが一致するためには、ピッチPが(7)式の関係を満足すればよい。
0<P≦2/3(2Rd−d1/2 (7)
ピッチPが(7)式の関係を満足すれば、n+2回目の切削において、円弧q2−v全体を再度切削加工することができるため、切削加工された保護膜13に表面粗さが大きい領域が残存せず、切削加工された保護膜13の表面粗さを小さくすることができる。
なお、上述の切削条件は、(7)式の関係を満たしており、切削加工された保護膜13の十点平均粗さRzを0.1μm以下にすることができた。
[第1実施形態の効果]
半導体基板11の基板面11aに、半導体素子と電気的に接続された下地電極12を形成し、下地電極12を覆って保護膜13を形成し、保護膜13の表面から下地電極12に向かって、下地電極12を表出させる開口部13aを形成し、保護膜13及び開口部13aから臨む下地電極12の表面12aを覆って金属膜14を形成し、バイト21を用いてピッチPで金属膜14の表面から切削を行う切削加工により、金属膜14のうち開口部13aの内部に形成された部分のみを残すようにパターニングして金属電極15を形成することができる。
ここで、バイト21の曲率半径Rと、保護膜13の切込み深さdと、ピッチPとの間に、
0<P≦2/3(2Rd−d1/2
なる関係が成り立つようにピッチPを設定することにより、表面がむしれて表面粗さが大きくなった保護膜13が露出した領域を、バイト21が設定されたピッチPだけ移動した後の切削において切削することができるため、切削加工された保護膜13の表面粗さを小さくすることができる。
[第2実施形態]
この発明に係る半導体装置の金属電極形成方法の第2実施形態について、図を参照して説明する。図6は、第2実施形態に係る金属電極形成方法による切削バイトによる金属電極及び保護膜の切削状態の断面説明図である。
なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を使用するとともに説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の金属電極形成方法では、すくい面31aの先端部の刃先が二等辺三角形状に形成され、等しい長さの辺がそれぞれ金属膜14に対して角度θをなす形状のバイト31を用いる。
本実施形態では、バイト31として、すくい面31aに幅が3mm、角度θが2〜3°となるように形成された刃先を有する剣バイトを用いる。
ここで、点rは、バイト31のすくい面31aの最先端部であり、本実施形態では第1実施形態同様に、バイト31が図中左方向に移動するため、点rより左側の刃部が「第1の刃部」、点rより右側の刃部が「第2の刃部」にそれぞれ相当する。
切削される金属膜14及び保護膜13の断面は、点p−q−r−s−tにより囲まれる二等辺三角形で切り取られた形状となる。バイト31により切削されて表出する線分pr及び線分rtのうち、線分pq及び線分stは金属膜14、線分qr及び線分rsは保護膜13が露出した部分である。
ここで、点rから保護膜13の表面に下ろした足を点yとし、線分qyの長さを保護膜13の最大切削幅D2と定義する。
三角形qryについて(8)式及び(9)式が成り立つ。
tanθ=yr/qy=d/D2 (8)
従って、最大切削幅D2は、角度θと深さdとにより(9)式で表される。
D2=d/tanθ (9)
ここで、第1実施形態同様に、0<P≦2/3D2の関係を満足すればよいので、ピッチPが(10)式の関係を満足すればよい。
0<P≦2d/(3tanθ) (10)
ピッチPが(10)式の関係を満足すれば、第1実施形態と同様に、切削加工された保護膜13に表面粗さが大きい領域が残存せず、切削加工された保護膜13の表面粗さを向上させることができる。
[第2実施形態の効果]
すくい面31aの先端部の刃先が二等辺三角形状に形成され、等しい長さの辺がそれぞれ金属膜14に対して角度θをなす形状のバイト31を用いる場合、角度θと、保護膜13の切込み深さdと、ピッチPとの間に、
0<P≦2d/(3tanθ)
なる関係が成り立つようにピッチPを設定することにより、表面がむしれて表面粗さが大きくなった保護膜13が露出した領域を、バイト31が設定されたピッチPだけ移動した後の切削において切削することができるため、切削加工された保護膜13の表面粗さを小さくすることができる。
[その他の実施形態]
(1)切削加工に用いるバイトとして、すくい面に円弧状または二等辺三角形状に形成された刃部を有するバイト21、31を用いたが、これに限定されるものではない。
すくい面の先端に、すくい面の最先端部よりバイトの送り方向側に向かって形成されている第1の刃部と最先端部よりバイトの送り方向の反対側に向かって形成されている第2の刃部とを備えており、保護膜13に金属膜14が積層された積層部を第1の刃部により切削して保護膜13が露出した領域を、バイトがピッチPだけ移動した後の切削において、第2の刃部により切削するようにピッチPを設定することができれば、種々の形状のバイトを用いることができる。例えば、すくい面の最先端部から被切削体に向かって下ろした垂線に対して、第1の刃部と第2の刃部とが非対称であってもよい。
(2)保護膜13に、ポリテトラフルオロエチレンなど、ヤング率が小さく、弾性変形領域が広い樹脂材料を用いることもできる。この構成を用いると、切削加工による保護膜のむしれを発生しにくくすることができ、バイト21、31による保護膜13の切込み深さを50μm程度まで増大させることができるため、表面粗さを小さくすることができるとともに、切削加工を効率的に行うことができる。
第1実施形態にかかる金属電極形成方法により金属電極が形成された半導体装置の断面説明図である。 金属電極形成方法の工程図である。 切削バイトによる金属電極及び保護膜の切削状態の断面説明図である。 切削ピッチと保護膜の切削状態との関係の断面説明図である。 切削加工された保護膜の表面粗さを小さくすることができる切削ピッチの条件を求めるための断面説明図である。 第2実施形態に係る金属電極形成方法による切削バイトによる金属電極及び保護膜の切削状態の断面説明図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 半導体基板
12 下地電極
13 保護膜
13a 開口部
14 金属膜
15 金属電極
21、31 バイト
21a、31a すくい面

Claims (3)

  1. 半導体基板の基板面に、半導体素子と電気的に接続された下地電極を形成する工程と、
    前記下地電極を覆って保護膜を形成し、前記保護膜の表面から前記下地電極に向かって、前記下地電極を表出させる開口部を形成する工程と、
    前記保護膜及び前記開口部から臨む前記下地電極の表面を覆って金属膜を形成する工程と、
    バイトを用いて所定のピッチで前記金属膜の表面から切削を行う切削加工により、前記金属膜のうち前記開口部の内部に形成された部分のみを残すようにパターニングして金属電極を形成する工程と、
    を備えた半導体装置の金属電極形成方法であって、
    前記バイトは、すくい面の先端に、当該すくい面の最先端部より前記バイトの送り方向側に向かって形成されている第1の刃部と前記最先端部より前記バイトの送り方向の反対側に向かって形成されている第2の刃部とを備えており、
    前記保護膜に前記金属膜が積層された積層部における前記保護膜と前記金属膜とを、前記第1の刃部により切削して前記保護膜が露出した領域を、前記バイトが前記ピッチだけ移動した後の切削において、前記第2の刃部により前記保護膜のみを切削するように、前記ピッチが設定されていることと、
    前記バイトは、前記第1の刃部及び前記第2の刃部が連続する曲率半径Rの円弧を形成する形状に形成されており、前記曲率半径Rと、当該バイトによる前記保護膜の切込み深さdと、前記ピッチPとの間に、
    0<P≦2/3(2Rd−d 1/2
    なる関係が成り立つように前記ピッチを設定することを特徴とする半導体装置の金属電極形成方法。
  2. 半導体基板の基板面に、半導体素子と電気的に接続された下地電極を形成する工程と、
    前記下地電極を覆って保護膜を形成し、前記保護膜の表面から前記下地電極に向かって、前記下地電極を表出させる開口部を形成する工程と、
    前記保護膜及び前記開口部から臨む前記下地電極の表面を覆って金属膜を形成する工程と、
    バイトを用いて所定のピッチで前記金属膜の表面から切削を行う切削加工により、前記金属膜のうち前記開口部の内部に形成された部分のみを残すようにパターニングして金属電極を形成する工程と、
    を備えた半導体装置の金属電極形成方法であって、
    前記バイトは、すくい面の先端に、当該すくい面の最先端部より前記バイトの送り方向側に向かって形成されている第1の刃部と前記最先端部より前記バイトの送り方向の反対側に向かって形成されている第2の刃部とを備えており、
    前記保護膜に前記金属膜が積層された積層部における前記保護膜と前記金属膜とを、前記第1の刃部により切削して前記保護膜が露出した領域を、前記バイトが前記ピッチだけ移動した後の切削において、前記第2の刃部により前記保護膜のみを切削するように、前記ピッチが設定されていることと、
    前記バイトは、前記第1の刃部及び前記第2の刃部が前記金属膜の表面に対してそれぞれ角度θだけ傾斜する形状に形成されており、前記角度θと、当該バイトによる前記保護膜の切込み深さdと、前記ピッチPとの間に、
    0<P≦2d/(3tanθ)
    なる関係が成り立つように前記ピッチを設定することを特徴とする半導体装置の金属電極形成方法。
  3. 前記保護膜はポリイミド系樹脂により形成されており、前記切込み深さは8μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置の金属電極形成方法。
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