JP4466046B2 - 近似bod5測定方法および近似bod5測定装置およびこの装置を用いた水質監視装置、廃水処理システム - Google Patents
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Description
また、本発明は、上記近似BOD5測定装置を応用して水質監視や排水処理を行う水質監視装置、排水処理システムに関する。
BODは、水中の好気性微生物により、有機性物質が分解される時に消費される溶存酸素量のことであり、JIS K0102に規定された公定法では、20℃、5日間に消費される溶存酸素量をppmあるいはO2mg/Lで表したものである。
なおBODには、JIS K0102で規定された方法以外の簡易な測定方法で測定されたBOD(後述するBODs)があり、2つを区別するために、JIS K0102で定められた公定法で得られるBODを、以後、BOD5と呼ぶ。
すなわち、まず、3分間試料液を供給し、続いて15分洗浄水を流して、フローセルなどを洗浄し、出力信号Sがベースラインに戻るのを待つ。
また、上記の各データを蓄積していたとしても、古い測定データと最新の測定データとを常に入れ換えて更新する必要があった。
また、工場等では事業活動の変更やトラブル等によって、過去の蓄積データが必ずしも再現される保証はなく、状況判断や対応に適切さを欠く場合があった。
そのため、過去からの蓄積データに基づいた統計的予測ではなく、近似BOD5濃度(5日間かけて測定する本来のBOD5濃度の値と近似している代替のBOD濃度)を測定できる方法が切望されていた。
また、新しい近似BOD5測定方法、近似BOD5測定装置を用いた水質監視装置、廃水処理システムを提供することを目的とする。
さらに抽出した指標データと有機体炭素濃度の変化に関係するデータとに基づいて、標準液や試料液に含まれる有機体炭素がすべて分解した場合の指標データに換算した換算指標データを算出する。これにより標準液や試料液に含まれる有機体炭素の分解の程度がばらつくことによる影響をなくした規格化したデータが得られる。
そして、標準液の換算指標データと試料液の換算指標データに基づいてBOD5濃度を算出する。
これによれば、有機体炭素濃度の変化に関係するデータとしてTOC分解率を利用することができ、TOC分解率を用いることにより精度のよい測定を行うことができる。
これによれば、TOC計による有機炭素体濃度測定で得た有機炭素体濃度を利用することができる。
これによれば、有機体炭素濃度に関係するデータをTOC計、TOD計、COD計、吸光度検出器のいずれかを用いて取得することができる。
この方法で算出したBOD5濃度は、JIS K0102の公定法に基づいて実測されたBOD5濃度とよく一致しており、しかもBOD5濃度の実測値に非常に近い値が試料の性状に関わらず得られることが実験的に確かめられた。
後述するようにBOD5濃度の迅速(約1時間程度で測定結果が得られる)かつ精度よい測定方法となりうることが実験的に確かめられた。
バイオセンサの出力には、前回の測定の影響が次回の測定において履歴的に残る傾向がある。そこで、試料液ばかりを続けて測定するのではなく、試料液と標準液とを交互に測定するようにすることで、各試料液の測定直前には必ず標準液の測定が行われるようにして履歴的の影響を均等にすることができる。
これによれば、上述したBOD5測定方法を利用してBOD5濃度を迅速かつ精度よく測定することができる画期的なBOD5測定装置を提供することができる。
これによれば、上述した近似BOD5測定装置を利用してBOD5濃度を迅速かつ精度よく測定することができるので、試料液供給部から供給される試料液について1時間程度の時間差で水質監視を行うことができる水質監視装置を提供することができる。
これによれば、上述した近似BOD5測定装置を利用してBOD5濃度を迅速かつ精度よく測定することができるので、試料液供給部から廃水処理装置の廃水を採取してBOD5測定装置で1時間程度の短時間のうちにBOD5濃度を測定し、測定したBOD5濃度に基づいて水質監視部が監視結果を出力し、廃水処理制御部が水質監視部の出力結果に基づいて廃水処理装置の適切な制御を行うことができる。
最初に、本発明の近似BOD5測定方法での演算処理について理解するため、各標準液や試料液について測定したTOC分解率とその分析結果について説明する。
そこで、この理由を解明するため、BODs濃度測定のためにフローセルに供給された標準液および試料液を、フローセルの出口に設置した補集器で全量回収するようにし、BODの主成分である有機体炭素濃度を、フローセル入口と出口とで別々に測定して、次式(2)でTOC分解率を算出した。
ここで、係数Kは、リン酸緩衝液による希釈率を係数として組み込んだものであり(例えば標準液8.8ml/5分、リン酸緩衝液2.8ml/5分で流す場合はK=8.8/(8.8+2.8)となる)、ブランク濃度はリン酸緩衝液のみの場合のTOC濃度である。
(1)BODs測定装置では、標準液および試料液をフローセルに供給している5分間の酸素消費量を計測しているが、この時間は生分解反応時間としては短すぎる。(これに対してBOD5測定では、試料中の有機体炭素などの生分解に伴って5日間に消費される酸素量を計測していることから、生分解反応はほとんど完結していると考えられる)。
(2)試料に含まれる有機性物質の種類やこれらの固定微生物への馴致度により、生分解の難易度が異なる。そのため、一定とならない。
まず、5分間の生分解反応により測定された本来のBODs濃度(すなわちJIS K3602に規定された公定法によるBODs濃度)を換算計算の元となる指標データとし、これにTOC分解率を用いて有機体炭素が100%分解した場合に換算した換算BODs濃度(試行的なBODs濃度)を算出した結果、換算BODs濃度とBOD5濃度との関係には改善が見られた。しかし、まだ一致度は十分ではないため、さらに一致度を上げることが望まれた。
近似BOD5濃度を測定するための測定方法は以下のステップからなる。
(a)BODs測定装置の出口側に捕集装置を用いて、BODs濃度を測定する過程でフローセルから排出される標準液および試料液を捕集する。
(b)標準液および試料液のTOC濃度と、(a)で捕集された標準液および試料液のTOC濃度を測定し、(2)式を用いTOC分解率を算出する。
この図において、測定開始初期の出力が直線的に変化する領域(破線で囲んだ領域)において開始点A、終了点Bの2点を定め、その2点の間の経過時間Cを求める。
なお、経時変化データから直線部分の抽出する作業は、データ処理ソフトにより自動的に行うことができる。
D=(A−B)×C/2 ・・・・・(3)
E=(100/TOC分解率)×(面積(D)) ・・・・・(4)
F=(試料液の換算指標面積(Espl)/標準液の換算指標面積(Estd))×20[mg/L] ・・・・・(5)
また、標準液と試料液とのBODs濃度測定は、交互に行うのが好ましい。これは、バイオセンサの性質として前回の生分解反応の影響が履歴として残る傾向があるため、試料液での測定前に必ず標準液での測定を挟むようにすることでそのような影響をできるだけ排除するためである。
次に、上述した近似BOD5測定方法を実施するための近似BOD5測定装置の一実施形態について図面を用いて説明する。
そして、培養物の微量を多孔質のメンブレンフィルターのような固定膜に固定することにより、バイオセンサの微生物膜を調製する。
捕集器12は、標準液回収用と試料液回収用とを別々に用意し、図示しない容器切替機構により標準液と試料液とを別々に回収する。
なお、洗浄水22が流出している間は、切換バルブ40を操作することにより外部に廃棄される。
ここでは、まず、標準液21原液および試料液23原液のTOC濃度が測定される。このTOC濃度は、BODs測定装置10におけるBODs測定前のTOC濃度(TOCin)として扱われる。
エアーポンプ14は、流体供給部20とBODs測定装置10との間の流路に接続され、常時エアーレーションすることにより、微生物による有機体炭素の分解に利用される酸素を供給している。
同様に試料液23を測定する際にはバルブ26を開くとともにポンプ28を駆動し、さらにリン酸緩衝液24を送るポンプ29を駆動する。
BODs測定装置10を洗浄するときは、バルブ26を開いてポンプ28を駆動することにより洗浄水を供給する。
また、流体供給部20はTOC計13にも標準液21、試料液23が供給されるように流路接続してある。
具体的にはBODs測定装置10のバイオセンサ11の出力(S)をサンプリングするキーエンス製データ収集システムNR−1000と、取得したデータに基づいて演算を行う汎用パーソナルコンピュータとにより構成される。
BODs測定装置10に標準液21とリン酸緩衝液24が送られ、BODs測定が行われる。このときのバイオセンサ11の出力(S)が測定される。
st102:
データ処理装置30により、(3)式に基づいて出力(S)から指標面積(Dstd)が算出され、記憶される。
TOC計13に標準液21が送られ、標準液中の有機炭素濃度(TOCin)が測定され、記憶される。なお、この測定はst101と同時に並行して行う。
st104:
BODs測定装置10の出口側の捕集器12に、st101でBODs濃度が測定された後の標準液が全量回収された後、標準液中の残存有機体炭素濃度(TOCout)が測定される。
st105:
st103、st104で測定した有機体炭素濃度(TOCin、TOCout)から(2)式に基づいて、標準液のTOC分解率が算出され、記憶される。
BODs測定装置10に試料液23とリン酸緩衝液24が送られ、BODs測定が行われる。このときのバイオセンサ11の出力(S)が測定される。
st107:
データ処理装置30により、(3)式に基づいて出力(S)から指標面積(Dspl)が算出され、記憶される。
TOC計13に試料液23が送られ、試料液中の有機炭素濃度(TOCin)が測定され、記憶される。なお、この測定はst106と同時に並行して行う。
st109:
BODs測定装置10の出口側の捕集器12に、st106でBODs濃度が測定された後の試料液23が全量回収された後、試料液中の残存有機体炭素濃度(TOCout)が測定される。
st108、st109で測定した有機体炭素濃度(TOCin、TOCout)から(2)式に基づいて、試料液のTOC分解率が算出される。
st111:
st102、st105、st107、st110で求めたDstd、標準液のTOC分解率、Dspl、試料液のTOC分解率を用いて、(4)式に基づいて、TOC分解率が100[%]のときに換算した換算指標面積Estd(標準液)、Espl(試料液)が算出される。
st112:
st111で算出された換算試料面積Estd、Esplを用いて(5)式に基づいて、計算BOD5濃度が算出される。
次に、上述した近似BOD5測定装置による測定例について説明する。
数日間にわたって廃水を採取し、さらにBODs測定に影響がある有機化合物を不定期に添加するようにして試料液を調製し、これらの試料液についてJIS K0102で規定する公定法により測定したBOD5濃度、JIS K3602で規定する公定法により測定したBODs濃度、本発明の近似BOD5測定装置により求めた計算BOD5濃度を測定し比較した。各試料液についてはガスクロマトグラフィー法により含有する有機溶媒についても測定した。
次に、本発明の他の実施形態である近似BOD5測定装置を応用した水質監視装置および廃水処理システムについて図2を用いて説明する。この廃水処理システム50は、水質監視装置60と、廃水処理制御部64と、廃水処理装置70とから構成される。
廃水処理槽72では活性汚泥を用いて廃水が処理される。処理された廃水は配管77を経て沈殿槽73に送られる。沈殿槽73で一定時間滞留した処理水は配管78および三方弁82を経て外部に排出される。
水質監視部62は、計算BOD5濃度の測定結果を廃水処理制御部64に随時出力するようにしてあり、さらに、あらかじめ記憶されてある基準値と現時点の測定値とが比較され、測定値が基準値を超えると警報信号が出力されるようにしてある。
流量調節弁81への制御信号が出力されると、廃水貯留槽71から廃水処理槽72への廃水の流れが増減され、または停止される。
三方弁82への制御信号が出力されると、外部(公共用水域)への排出が停止され、あるいは処理水が戻し配管80を経て廃水処理槽72に返送される。
流量調節弁83への制御信号が出力されると、希釈水貯留槽74から廃水貯留槽71へ希釈水が加えられて、廃水貯留槽71中の廃水が希釈される。
10 BODs測定装置
11 バイオセンサ
12 捕集器(捕集部)
13 TOC計
20 流体供給部
21 標準液
23 試料液
30 データ処理装置
31 指標データ算出部
32 変化率算出部
33 換算指標データ算出部
34 BOD5算出部
50 廃水処理システム
60 水質監視装置
61 近似BOD5測定装置
62 水質監視部
63 試料液採取部
64 廃水処理制御部
70 廃水処理装置
Claims (14)
- BOD5濃度が既知の標準液および測定対象の試料液のそれぞれについてバイオセンサを用いたBODs測定装置によるBODs濃度測定の際のバイオセンサ出力(S)の経時変化データを取得し、
標準液および試料液それぞれについてBODs測定装置によるBODs濃度測定前後における有機体炭素濃度の変化に関係するデータを取得し、
標準液および試料液それぞれについてバイオセンサ出力(S)の経時変化データからBOD5濃度に関係する指標データを抽出し、
標準液および試料液それぞれについて指標データと有機体炭素濃度の変化に関係するデータとに基づいて標準液や試料液に含まれる有機体炭素がすべて分解した場合の指標データに換算した換算指標データを算出し、
標準液と試料液とのそれぞれの換算指標データに基づいてBOD5濃度を算出することを特徴とする近似BOD5測定方法。 - BOD5濃度が既知の標準液および測定対象の試料液のそれぞれについてバイオセンサを用いたBODs測定装置によるBODs濃度測定の際のバイオセンサ出力(S)の経時変化データを取得し、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs測定装置によるBODs濃度測定前後の有機体炭素濃度に関係するデータを測定し、
標準液および試料液のそれぞれについてバイオセンサ出力(S)の経時変化データからBOD5濃度に関係する指標データを抽出し、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs濃度測定前後の有機体炭素濃度に関係するデータに基づいてTOC分解率を算出し、
標準液および試料液のそれぞれについてTOC分解率と指標データとに基づいて標準液や試料液に含まれる有機体炭素がすべて分解した場合の指標データに換算した換算指標データを算出し、
標準液と試料液とのそれぞれの換算指標データに基づいてBOD5濃度を算出することを特徴とする近似BOD5測定方法。 - BOD5濃度が既知の標準液および測定対象の試料液のそれぞれについてバイオセンサを用いたBODs測定装置によるBODs濃度測定の際のバイオセンサ出力(S)の経時変化データを取得し、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs測定装置によるBODs濃度測定前の有機体炭素濃度(TOCin)をTOC計により測定し、
BODs測定装置によりBODs濃度を測定した後の標準液および試料液それぞれについての有機体炭素濃度(TOCout)をTOC計により測定し、
標準液および試料液のそれぞれについてバイオセンサ出力(S)の経時変化データからBOD5濃度に関係する指標データを抽出し、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs濃度測定前後の有機体炭素濃度(TOCin、TOCout)に基づいて、TOC分解率を算出し、
標準液および試料液のそれぞれについてTOC分解率と指標データとに基づいて標準液や試料液に含まれる有機体炭素がすべて分解した場合の指標データに換算した換算指標データを算出し、
標準液と試料液とのそれぞれの換算指標データに基づいてBOD5濃度を算出することを特徴とする近似BOD5測定方法。 - BODs濃度測定前後の有機体炭素濃度に関係するデータはTOC計、TOD計、COD計、吸光度検出器のいずれかにより測定されることを特徴とする請求項2に記載の近似BOD測定方法。
- 指標データとして、標準液又は試料液それぞれについて測定開始直後のバイオセンサ出力(S)が直線的に経時変化する領域のバイオセンサ出力の積分値を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の近似BOD5測定方法。
- BODs測定装置によるBODs濃度測定は、標準液についてのBODs濃度測定と試料液についてのBODs濃度測定とを交互に行うことを特徴とする請求項1〜5の記載のいずれかに記載のBOD5測定方法。
- 少なくともBOD5濃度が既知の標準液、測定対象の試料液を含む複数の流体を供給する流体供給部と、
バイオセンサを使用して標準液および試料液それぞれのBODs濃度を測定するBODs測定装置と、
BODs測定装置によりBODs濃度が測定された後の標準液および試料液を捕集する捕集部と、
標準液および試料液それぞれのBODs測定装置によるBODs濃度測定前の有機炭素濃度に関係するデータおよびBODs濃度測定後の有機体炭素濃度に関係するデータを測定する検出器と、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs測定装置のバイオセンサ出力(S)の経時変化データからBOD5濃度に関係する指標データを抽出する指標データ抽出部と、
標準液および試料液のそれぞれについて、BODs濃度測定前後の有機体炭素濃度に関係するデータと指標データとに基づいて標準液や試料液に含まれる有機体炭素がすべて分解した場合の指標データに換算した換算指標データを算出する換算指標データ算出部と、
標準液および試料液のそれぞれの換算指標データに基づいてBOD5濃度を算出するBOD5算出部とを備えたことを特徴とする近似BOD5測定装置。 - 少なくともBOD5濃度が既知の標準液、測定対象の試料液を含む複数の流体を供給する流体供給部と、
バイオセンサを使用して標準液および試料液それぞれのBODs濃度を測定するBODs測定装置と、
BODs測定装置によりBODs濃度が測定された後の標準液および試料液を捕集する捕集部と、
標準液および試料液それぞれのBODs測定装置によるBODs濃度測定前の有機体炭素濃度に関係するデータおよびBODs濃度測定後の有機体炭素濃度に関係するデータを測定する検出器と、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs測定装置のバイオセンサ出力(S)の経時変化データからBOD5濃度に関係する指標データを抽出する指標データ抽出部と、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs濃度測定前後の有機体炭素濃度に関係するデータに基づいてTOC分解率を算出する変化率算出部と、
標準液および試料液のそれぞれについてTOC分解率と指標データとに基づいて標準液や試料液に含まれる有機体炭素がすべて分解した場合の指標データに換算した換算指標データを算出する換算指標データ算出部と、
標準液および試料液のそれぞれの換算指標データに基づいてBOD5濃度を算出するBOD5算出部とを備えたことを特徴とする近似BOD5測定装置。
- 少なくともBOD5濃度が既知の標準液、測定対象の試料液を含む複数の流体を供給する流体供給部と、
バイオセンサを使用して標準液および試料液それぞれのBODs濃度を測定するBODs測定装置と、
BODs測定装置によりBODs濃度が測定された後の標準液および試料液を捕集する捕集部と、
標準液および試料液それぞれのBODs測定装置によるBODs濃度測定前の有機炭素濃度(TOCin)およびBODs濃度測定後の有機体炭素濃度(TOCout)を測定するTOC計と、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs測定装置のバイオセンサ出力(S)の経時変化データからBOD5濃度に関係する指標データを抽出する指標データ抽出部と、
標準液および試料液のそれぞれについてBODs濃度測定前後の有機体炭素濃度(TOCin、TOCout)に基づいてTOC分解率を算出する変化率算出部と、
標準液および試料液のそれぞれについて算出したTOC分解率と指標データとに基づいて標準液や試料液に含まれる有機体炭素がすべて分解した場合の指標データに換算した換算指標データを算出する換算指標データ算出部と、
標準液および試料液のそれぞれの換算指標データに基づいてBOD5濃度を算出するBOD5算出部とを備えたことを特徴とする近似BOD5測定装置。 - BODs濃度測定前後の有機体炭素濃度に関係するデータはTOC計、TOD計、COD計、吸光度検出器のいずれかにより測定されることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載の近似BOD測定装置。
- 指標データとして、標準液又は試料液それぞれについて測定開始直後のバイオセンサ出力(S)が直線的に経時変化する領域のバイオセンサ出力の積分値を用いることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の近似BOD5測定装置。
- BODs測定装置によるBODs濃度測定は、標準液についてのBODs濃度測定と試料液についてのBODs濃度測定とを交互に行うことを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載のBOD5測定装置。
- 請求項7〜12のいずれかに記載のBOD5測定装置と、
水源から試料液を採取してBOD5測定装置に送る試料液採取部と、
BOD5測定装置により算出したBOD5濃度の値に基づいて水源の水質を監視し、監視結果を出力する水質監視部とを備えたことを特徴とする水質監視装置。 - 請求項7〜12のいずれかに記載のBOD5測定装置と、
外部から供給される廃水の廃水処理を行う排水処理装置と、
廃水処理装置から廃水を採取しBOD5測定装置に試料液として送る試料液採取部と、
BOD5測定装置により算出したBOD5の値に基づいて廃水の水質を監視し、監視結果を出力する水質監視部と、
水質監視部からの出力に基づいて廃水処理装置の運転を制御する廃水処理制御部とを備えたことを特徴とする廃水処理システム。
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