JP6811803B2 - 排水処理システム - Google Patents

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本発明は、排水を処理及び放流するための排水処理システムに関する。
水を使用する施設から排出される排水には汚濁物質が含まれるため、排水を河川等の公共用水域に放流する場合、排水基準を遵守した排水処理をする必要がある。公共用水域とは、河川、湖沼、港湾、沿岸海域、公共溝渠、かんがい用水路、その他公共の用に供される水域や水路であって、下水道は除かれる(水質汚濁防止法参照)。従来から、排水を処理して河川等に放流する排水処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。排水基準には、水質汚濁防止法の規定に基づき、排水基準を定める省令、又は各自治体で定める条例による排水基準がある。排水基準では、例えば、浮遊物質量(SS)、化学的酸素要求量(COD)、生物化学的酸素要求量(BOD)の各指標に規制値が定められている。SSは、水中に浮遊する又は水の濁りの原因となる物質の量である(非特許文献1参照)。CODは、水の有機物による汚濁度の指標である(同文献参照)。BODは、5日間に水中の好気性微生物によって消費される溶存酸素量である(同文献参照)。
排水処理装置は、処理前の排水(原水)を貯留する原水槽と、排水を処理する処理装置と、処理後の排水(処理水)を貯留する処理水槽とを有する。処理水槽内の排水は、排水基準の指標が測定され、測定された指標が規制値以下であることを確認してから、河川等に放流される。
しかしながら、指標としてのSS、COD、BODを測定しようとすると、分析に大変時間がかかる。例えば、BODの測定には数日を要する。このため、指標の分析中に処理水槽に大量の排水が流入し、処理水槽内の排水の指標が変化するおそれがある。排水の処理を止めると、処理水槽内の排水の指標は変化しないが、原水槽が満水になって、排水処理装置が排水を受け入れることができなくなる。また、指標の確認が迅速に行えないために、処理が不要な排水まで処理装置で処理している可能性がある。
特開2008−212816号公報
JIS K 0216:2014「分析化学用語(環境部門)」
本発明は、上記問題を解決するものであり、排水を公共用水域に放流できるか否かを迅速に判定できる排水処理システムを提供することを目的とする。
本発明の排水処理システムは、排水を処理及び放流するためのシステムであって、排水を処理する処理装置と、排水の濁度を測定する濁度計と、当該排水処理システムにおける排水の流れを制御する制御部とを備え、処理対象の排水は、公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関があり、前記指標が規制値以下となるように濁度閾値が予め設定され、前記濁度計が測定した排水の濁度が前記濁度閾値以下であるとき、前記制御部は、その排水を公共用水域に放流できると判定することを特徴とする。
この排水処理システムにおいて、前記処理装置は、電気分解を用いて排水を処理する電解槽を有することが好ましい。
この排水処理システムにおいて、公共用水域への排水基準の前記指標は、浮遊物質量(SS)、化学的酸素要求量(COD)、生物化学的酸素要求量(BOD)、及び濁度から選択される1つ又は複数の指標であり、前記濁度閾値は、全ての前記指標が規制値以下となるように設定されることが好ましい。
この排水処理システムにおいて、前記濁度計として前記処理装置による処理前の排水の濁度を測定する原水濁度計を備え、前記原水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値以下であるとき、前記制御部は、その処理前の排水を公共用水域に放流する。
この排水処理システムにおいて、前記原水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値より大きい所定濁度以上であるとき、前記制御部は、その処理前の排水を下水道に放流する。
この排水処理システムにおいて、処理前の排水を貯留する原水槽と、前記濁度計として前記処理装置による処理後の排水の濁度を測定する処理水濁度計とをさらに備え、前記処理水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値を超過し、かつ前記原水槽の水量が所定水量以上であるとき、前記制御部は、その処理後の排水を下水道に放流することが好ましい。
この排水処理システムにおいて、前記処理水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値を超過し、かつ前記原水槽の水量が前記所定水量未満であるとき、前記制御部は、その処理後の排水を前記原水槽に戻すことが好ましい。
この排水処理システムにおいて、前記処理水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値以下であるとき、前記制御部は、その処理後の排水を公共用水域に放流することが好ましい。
この排水処理システムにおいて、処理対象の排水は、温浴施設から排出される排水であることが好ましい。
本発明の排水処理システムによれば、排水が公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関があることを利用し、測定した濁度に基づいて、その排水を公共用水域に放流できか否かが判定される。排水の濁度は濁度計によってリアルタイムに測定可能であるので、排水処理システムは、排水を公共用水域に放流できるか否かを迅速に判定することができる。
本発明の一実施形態に係る排水処理システムの処理フロー図。 同システムにおける制御のフローチャート。
本発明の一実施形態に係る排水処理システムについて図1及び図2を参照して説明する。図1に示すように、排水処理システム1は、排水を処理及び放流するためのシステムである。この排水処理システム1は、処理装置2と、濁度計3と、制御部4とを備える。処理装置2は、排水を処理(浄化処理)する部分である。濁度計3は、排水の濁度を測定する測定器である。制御部4は、排水処理システム1における排水の流れ等を制御するものである。処理対象の排水は、公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関がある。その指標が規制値以下となるように濁度閾値が予め設定される。濁度計3が測定した排水の濁度が濁度閾値以下であるとき、制御部4は、その排水を公共用水域に放流できると判定する。
本実施形態では、処理装置2は、電解槽21を有する。電解槽21は、電気分解を用いて排水を処理する。電解槽21における処理は、電気分解法による排水の処理であり、電解処理とも呼ばれる。
排水処理システム1において、公共用水域への排水基準の指標は、本実施形態では、浮遊物質量(SS)、化学的酸素要求量(COD)、生物化学的酸素要求量(BOD)、及び濁度から選択される1つ又は複数の指標である。濁度閾値は、全ての指標が規制値以下となるように設定される。なお、指標は、SS、COD、BOD、濁度に限定されない。処理対象の排水において、指標は、一つであっても複数であってもよい。指標が濁度自身である場合は、完全な相関である。
本実施形態では、処理対象の排水は、温浴施設から排出される排水である。なお、処理対象の排水は、温浴施設から排出される排水に限定されず、公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関がある排水であれば、その排水に対して排水処理システム1を用いることができる。
排水処理システム1における判定の原理について、実例に基づいて説明する。処理対象の排水における指標の例を表1に示す。
Figure 0006811803
表1に示すように、排水処理システム1を導入するための試験として、ある温浴施設から排出された排水を一定時間ごと(1時間ごと)に採取し、pH、SS、COD、BOD、濁度を測定した。その温浴施設は、公衆浴場法で「その他の公衆浴場」に分類される公衆浴場(いわゆる「スーパー銭湯」)である。この例では、pH、SS、COD、BOD、濁度のうち公共用水域への排水基準の指標は、SS、COD、BODである。SSの規制値は40、CODの規制値は30、BODの規制値は15である。
この排水において、SSと濁度の相関係数は、+0.738であった。CODと濁度の相関係数は、+0.915であった。BODと濁度の相関係数は、+0.857であった。すなわち、公共用水域への排水基準の指標SS、COD、BODは、濁度と相関があった。
SSは、平均値(μ)が12、最大値が17、最小値が7、標準偏差(σ)が4、予想最大値(μ+3σ)が24であった。すなわち、この排水は、採取時刻にかかわらず、SSが規制値の40以下である。
CODは、平均値が11.5、最大値が16、最小値が6.9、標準偏差が3.1、予想最大値が21であった。すなわち、この排水は、採取時刻にかかわらず、CODが規制値の30以下である。
BODは、平均値が19、最大値が32、最小値は7、標準偏差が8、予想最大値が45であった。すなわち、この排水は、BODが規制値の15を超えることがある。
SS(y)の濁度(x)に対する一次近似式は、傾斜が0.45、切片が3.93、y=0.45x+3.93である。この近似式より、SSの規制値40に対する濁度は80である。COD(y)の濁度(x)に対する一次近似式は、y=0.43x+4.05である。この近似式より、CODの規制値30に対する濁度は60である。BOD(y)の濁度(x)に対する一次近似式は、y=1.11x+0.32である。この近似式より、BODの規制値15に対する濁度は13である。SS、COD、BODの規制値に対する濁度80、60、13の最小値は13である。すなわち、この排水は、濁度が13以下であるとき、公共用水域への排水基準の指標SS、COD、BODが規制値以下となる。したがって、濁度閾値を13に設定することにより、測定した排水の濁度が濁度閾値以下であるとき、公共用水域への排水基準の指標SS、COD、BODの全てが規制値以下となり、その排水を公共用水域に放流できると判定される。
この排水を処理した後の排水を一定時間ごと(1時間ごと)に採取し、pH、SS、COD、BOD、濁度を測定した。その排水も、公共用水域への排水基準の指標SS、COD、BODは、濁度と相関があった。したがって、上述した方法と同様の計算を行って濁度閾値が設定される。そして、測定した排水の濁度が濁度閾値以下であるとき、公共用水域への排水基準の指標SS、COD、BODが規制値以下となり、その排水を公共用水域に放流できると判定される。なお、処理前の排水と、処理後の排水に対して、各々の濁度閾値を設定しても、共通の濁度閾値を設定してもよい。
このように、処理前の排水について公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関があることを利用し、測定した濁度に基づいて、その処理前の排水を公共用水域に放流できるか否かが判定される。また、処理後の排水について公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関があることを利用し、測定した濁度に基づいて、その処理後の排水を公共用水域に放流できるか否かが判定される。排水の濁度は濁度計によってリアルタイムに測定可能であるので、排水処理システム1は、排水を公共用水域に放流できるか否かを迅速に判定することができる。
なお、排水には、公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関が無いものもありうる。例えば、清酒を排水として排出する場合、清酒は無色透明であるので、指標がCODやBODであれば、その指標は濁度と相関が無い。そのような排水に対して、本実施形態の排水処理システム1は適用できない。
いろいろな排水に対する排水処理システム1の適用可否を見出すためには、排水を排出する施設ごとに、公共用水域への排水基準の指標の規制値、処理前の指標及び濁度の測定値、処理後の指標及び濁度の測定値の情報が必要である。このため、排水処理システム1の提供者において、そのような情報を蓄積する排水データベースを構築してもよい。さらに、データ処理用のコンピュータを設け、そのコンピュータが、排水データベースのデータを用い、排水処理システム1の適用可否の判断、及び適用可能である場合の濁度閾値の算出等を行なってもよい。
排水処理システム1の各構成について、さらに詳述する。排水処理システム1は、処理装置2及び制御部4のほか、原水槽5、処理水槽6等を有する(図1参照)。
原水槽5は、処理前の排水(原水)を貯留する水槽である。処理水槽6は、処理後の排水(処理水)を貯留する水槽である。原水槽5、処理装置2、処理水槽6は、配管で接続されている。先ず、排水処理システム1を原水槽5から処理水槽6までの排水の流れに沿って説明する。
施設から排出された排水は、原水槽5に受け入れられる。原水槽5に貯留された排水は、原水供給管71を経由して原水ポンプP1によって処理装置2に送られる。原水供給管71の入口は、原水槽5内に位置し、フート弁711(逆止弁)を有する。原水供給管71に流入した排水は、ヘアキャッチャー712を通り、原水ポンプP1に吸入される。ヘアキャッチャー712は、排水から毛髪等の粗いゴミを取り除く。原水ポンプP1から吐出された排水は、原水ろ過フィルタ22を通り、電解槽21に供給される。原水ろ過フィルタ22は、遠心分離機を複数基並列したマルチサイクロン式であり、排水中の浮遊物を分離除去する。原水ろ過フィルタ22及び電解槽21は、処理装置2を構成する。
電解槽21は、排水を電気分解するための陽極ED+及び陰極ED−を有する。陰極ED−では還元反応が起こり、陽極ED+では酸化反応が起こる。これらの酸化還元反応により、排水中のBOD成分等の汚濁物質が分解される。
電解槽21における電解処理に電解質の補助剤が用いられる。補助剤は、例えば、塩化ナトリウムである。塩化ナトリウムは、補助剤溶解タンク8内で水道水に溶解される。その塩化ナトリウム水溶液は、補助剤溶解タンク8から補助剤注入ポンプP2により補助剤注入管72を経由して電解槽21に送られる。溶解した塩化ナトリウムは、ナトリウムイオンと塩化物イオンに電離している。陽極ED+では、塩化物イオンが水と反応して、活性酸素や次亜塩素酸が生成される。そして、その活性酸素や次亜塩素酸が排水中の汚濁物質を酸化分解する。なお、排水に塩化物イオンが十分に含まれる場合は、補助剤は不要である。
本実施形態では、電解槽21は、2枚のイオン交換膜によって、流入側から順に電解槽21a、21b、21cの3槽に分かれている。電解槽21aは陽極ED+を有する。電解槽21bは陰極ED−を有する。電解槽21cは陽極ED+を有する。イオン交換膜は、イオン交換樹脂を膜状にしたもので、イオン交換機能を有し、イオンの選択透過性が大きいので選択透過膜ともいう。電解槽21は、このような3槽構成によって電解処理(酸化・還元処理)が2段になり、低濃度の有機物を効率良く分解する。
電解槽21で処理された排水は、処理水槽6に流入する。処理水槽6は、処理後の排水(処理水)を貯留する。
次に、制御部4による制御について説明する。制御部4は、制御ユニットとも呼ばれ、例えば、プログラマブルコントローラーであり、CPU、メモリ、及び入出力インターフェース等を有し、プログラムを実行することによって機能する。その入出力インターフェースでは、濁度計3(TB)や水位計LC等からの情報が入力され、電動弁MVやポンプP等への指令が出力される。なお、制御部4は、コンピュータ又はリレー回路等であってもよい。
排水処理システム1は、濁度計3として原水濁度計31を備える。原水濁度計31は、処理前の排水の濁度を測定する。図2に示すように、原水濁度計31によって測定された排水(原水)の濁度が濁度閾値以下であるとき(図2のステップS101でYes)、制御部4は、その処理前の排水を公共用水域に放流する(ステップS102)。本実施形態では、公共用水域は河川である(河川放流)。制御部4は、処理前の排水を河川放流するとき、河川放流用の電動弁MV1を開き、原水ろ過フィルタ22に向かう電動弁MV3を閉じ、原水ポンプP1を駆動する(図1参照)。
これにより、排水処理システム1は、処理が不要な排水を公共用水域に放流して、処理装置2の処理量が低減され、ランニングコストを低減することができる。このようなことは、制御部4が排水を公共用水域に放流できるか否かを迅速に判定することにより可能になる。
原水濁度計31によって測定された排水(原水)の濁度が濁度閾値より大きい所定濁度以上であるとき(図2のステップS103でYes)、制御部4は、その処理前の排水を下水道に放流する(下水放流)(ステップS104)。所定濁度は、処理装置2の処理能力を考慮して設定される。制御部4は、処理前の排水を下水放流するとき、下水放流用の電動弁MV2を開き、河川放流用の電動弁MV1及び原水ろ過フィルタ22に向かう電動弁MV3を閉じ、原水ポンプP1を駆動する(図1参照)。なお、下水道に放流される排水の量は、下水放流流量計FM1によって測定される。
これにより、排水処理システム1は、排水の汚濁が処理装置2の処理能力を超える場合、その排水を処理せずに下水道に放流することができる。
処理前に排水が放流されなかったとき(図2のステップS103でNo)、制御部4は、その処理前の排水を処理装置2に処理させる(ステップS105)。制御部4は、放流用の電動弁MV1、MV2を閉じ、原水ろ過フィルタ22に向かう電動弁MV3を開き、原水ポンプP1を駆動する(図1参照)。
排水処理システム1は、濁度計3として処理水濁度計32をさらに備える。処理水濁度計32は、処理水槽6に設けられ、処理後の排水の濁度を測定する。原水槽5には、原水槽の水量を測定する水位計LC1が設けられている。処理水濁度計32によって測定された排水(処理水)の濁度が濁度閾値を超過し(図2のステップS106でNo)、かつ原水槽5の水量が所定水量以上であるとき(ステップS107でYes)、制御部4は、その処理後の排水を下水道に放流する(下水放流)(ステップS108)。制御部4は、処理後の排水を下水道に放流するとき、下水排出管73の電動弁MV4を開き、放流ポンプP3を駆動する(図1参照)。原水槽5の所定水量は、原水槽5の満水の水量より若干低く設定される。なお、下水道に放流される排水の量は、下水放流流量計FM2によって測定される。
これにより、排水処理システム1は、濁度が濁度閾値を超過している排水を公共用水域に放流しないので、排水基準を遵守することができる。また、その排水が原水槽5に戻されないので、原水槽5が溢れることが防がれる。さらに、下水道に放流される排水(処理水)は、一度は処理装置2によって処理されているので、下水道への負担が軽減される。
排水処理システム1は、処理水濁度計32によって測定された排水(処理水)の濁度が濁度閾値を超過し(図2のステップS106でNo)、かつ原水槽5の水量が所定水量未満であるとき(ステップS107でNo)、制御部4は、その処理後の排水を原水槽5に戻す(ステップS109)。制御部4は、処理後の排水を原水槽5に戻すとき、返送管74の電動弁MV5を開き、放流ポンプP3を駆動する(図1参照)。
これにより、処理後の排水の濁度が濁度閾値を超過しているとき、排水が原水槽5に戻されるので、排水が再度処理される。また、原水槽5の水量が所定水量以上であるときには、排水が原水槽5に戻されないので、原水槽5が溢れることが防がれる。
排水処理システム1は、処理水濁度計32によって測定された排水(処理水)の濁度が濁度閾値以下であるとき(図2のステップS106でYes)、制御部4は、その処理後の排水を公共用水域に放流する(河川放流)(ステップS110)。制御部4は、処理後の排水を公共用水域に放流するとき、河川排出管75の電動弁MV6を開き、放流ポンプP3を駆動する(図1参照)。
これにより、排水処理システム1は、濁度が濁度閾値以下の排水を公共用水域に放流するので、排水基準を遵守することができる。排水を公共用水域に放流することにより、下水道に放流する排水の量を減らして、下水道の負担を軽減することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、電解槽21は、電解槽21a、21b、21cの3槽構成に限定されず、1槽であってもよい。また、原水槽5の水量は、水位計LC1で測定することに限定されず、原水槽5の流入量及び流出量を測定して算出してもよい。
1 排水処理システム
2 処理装置
21 電解槽
22 原水ろ過フィルタ(遠心分離機)
3 濁度計
31 原水濁度計
32 処理水濁度計
4 制御部
5 原水槽

Claims (7)

  1. 排水を処理及び放流するための排水処理システムであって、
    排水を処理する処理装置と、
    排水の濁度を測定する濁度計と、
    当該排水処理システムにおける排水の流れを制御する制御部とを備え、
    処理対象の排水は、公共用水域への排水基準の指標が濁度と相関があり、
    前記指標が規制値以下となるように濁度閾値が予め設定され、
    前記濁度計として前記処理装置による処理前の排水の濁度を測定する原水濁度計を備え、
    前記原水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値以下であるとき、前記制御部は、その処理前の排水を公共用水域に放流し、
    前記原水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値より大きい所定濁度以上であるとき、前記制御部は、その処理前の排水を下水道に放流することを特徴とする排水処理システム。
  2. 前記処理装置は、電気分解を用いて排水を処理する電解槽を有することを特徴とする請求項1に記載の排水処理システム。
  3. 公共用水域への排水基準の前記指標は、浮遊物質量(SS)、化学的酸素要求量(COD)、生物化学的酸素要求量(BOD)、及び濁度から選択される1つ又は複数の指標であり、
    前記濁度閾値は、全ての前記指標が規制値以下となるように設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水処理システム。
  4. 処理前の排水を貯留する原水槽と、
    前記濁度計として前記処理装置による処理後の排水の濁度を測定する処理水濁度計とをさらに備え、
    前記処理水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値を超過し、かつ前記原水槽の水量が所定水量以上であるとき、前記制御部は、その処理後の排水を下水道に放流することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の排水処理システム。
  5. 前記処理水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値を超過し、かつ前記原水槽の水量が前記所定水量未満であるとき、前記制御部は、その処理後の排水を前記原水槽に戻すことを特徴とする請求項に記載の排水処理システム。
  6. 前記処理水濁度計によって測定された排水の濁度が前記濁度閾値以下であるとき、前記制御部は、その処理後の排水を公共用水域に放流することを特徴とする請求項に記載の排水処理システム。
  7. 処理対象の排水は、温浴施設から排出される排水であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の排水処理システム。
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