JP4464715B2 - 液晶表示装置およびこれらの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、透明導電性膜の製造方法、さらに詳しくは透過型、反射型もしくは、反射型と透過型の併用型である半透過型として使用できる液晶表示装置用薄膜トランジスタアレイ基板の製造方法に関する。
液晶を用いた電気光学素子は液晶表示パネルとしてディスプレイへの応用が盛んになされている。この液晶表示パネルは、薄型で低消費電力であるという特長を持つことから、パーソナルコンピューターなどのOA機器や、携帯電話、電子手帳などの携帯情報機器、あるは、液晶モニターを備えたカーナビゲーションシステム、カメラ一体型VTRなど、また近年ではTV用として広く用いられるようになっている。
液晶表示パネルには、単純マトリクス型のものと薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;以下TFTと記す)をスイッチング素子として用いるアクティブマトリクス型とがあるが、最近では表示品位の点でTFTを用いたアクティブマトリクス型の液晶表示パネルを用いた液晶表示装置(TFT−LCD)が広く実用化されている。
上記液晶表示装置に搭載される液晶表示パネルは、従来のブラウン管やEL(エレクトロルミネッセンス)素子を用いた表示とは異なり、自らは発光しないためバックライトと呼ばれる蛍光管などからなる照明装置をその背面または側方に設置して、その光の透過量を液晶表示パネルで制御して画像表示を行なういわゆる透過型液晶表示パネルがよく用いられている。
一方、戸外で常時携帯して使用する機会の多い携帯情報端末機器などでは、基板の画素電極部に透明膜ではなく反射膜を設け、周囲光を反射表面で反射させることによりバックライト光を用いずに表示を行なうことのできる反射型液晶表示パネルが用いられるようになった。反射型液晶表示パネルはバックライトを用いないので消費電力を少なくすることができるという長所がある。しかしながら、周囲光が暗い場合には視認性が極端に低下するという欠点を併せもつ。
このような反射型液晶表示パネルの問題点を解消するために、バックライト光の一部を透過させると共に周囲光の一部を反射させるような透過部と反射部の両方を画素電極に備え、透過型表示と反射型表示の両方を1つの液晶表示パネルにて実現する半透過型と呼ばれる液晶表示パネルが用いられており、その構成がたとえば特許文献1の図1から図4に開示されている。
以上のように、液晶表示パネルには大きく分けて半透過型、反射型および透過型の3種類がある。これらの代表的なTFTと画素電極部の平面図をそれぞれ図1、図5、図9に示す。また断面図を図12、図13、図14にそれぞれ示す。断面図には走査信号や映像信号を送るための液晶駆動用ドライバICの接続部となるゲート端子およびソース端子部の断面構造も示した。これら反射型および半透過型液晶パネルにおいては、反射電極としてはAgまたはAlを用いることが多い。また、透過型や半透過型液晶パネルにおいては、透過電極として酸化インジウムや酸化スズなどからなるITOのような透明の導電性膜が一般的に使用される。また反射型液晶パネルでは透過電極は存在しないが、たとえば走査信号や映像信号を送る配線や液晶駆動用ドライバICの接続用の端子部には、後工程や動作環境などによる接続部の酸化による高低抗化を防止するためにITOのような透明電極のパッドが使用される。もちろん透過型ならびに半透過型液晶パネルにおいても端子部にはITOのような透明電極パッドが一般的に用いられている。
ところが、特許文献1においても指摘されているように、透過電極に用いられる酸化インジウムや酸化スズ系のITO膜はカバレッジ特性が悪いために、図12、図14に示すように透過画素電極とTFTのドレイン電極との接続部となるコンタクトホール17の段差部で段切れによる断線23が生じやすく、表示不良や表示ムラとなる問題点がある。
また、走査信号や映像信号を送る配線や液晶駆動用ドライバICの接続部となるゲート端子部やソース端子部においてもITO膜からなる端子パッドとゲート端子およびソース端子との接続部となるコンタクトホール18、19でも段切れによる断線不良23が生じやすく線状の表示不良や表示ムラを発生させてしまうという問題点があった。
従来これらの問題点を回避する方法がいくつか提案されている。特許文献1はコンタクト部の断線を防ぐため、コンタクト部では透明電極とせず、反射電極材料とする方法が記載されている。特許文献2は、第2の導電膜と第3の導電膜とによって、コンタクトホールの段差部を包むように形成することによって、ITO膜の断線があっても導電性を保つ方法が記載されている。特許文献3は、層間絶縁膜と平坦化膜の積層断面がITO膜と接しないようにして、ITO膜の応力を小さくすることによって断線を防止する方法が記載されている。また、特許文献4はITO膜ではないが、コンタクトホール内の金属層を2段とすることによって、応力を緩和し断線を回避する方法が記載されている。しかし、いずれもITO膜そのものの段切れによる切断をなくすものではなく、またコンタクトホール近傍でITO膜が使えない場合がある。
特開平11−281992号公報 特開2001−5033号公報 特開2000−340652号公報 特開平5−136277号公報
本発明者らが検討を行なった結果、上記のITO膜の段切れ断線不良は、ITO膜を非晶質状態で形成し、そののちに結晶化させるようなプロセスを用いる場合には非常に高い頻度で発生することがわかった。一般的にITO膜のパターン加工は、薬液によるウエットエッチングがよく用いられるが、結晶質のITO膜の場合はウエットエッチングに用いる薬液として塩酸+硝酸系の水溶液からなる強酸を用いる必要がある。このような場合、ITO膜のウエットエッチング時にゲート配線、ソース配線や反射電極膜としてAlやAgあるいはMoのような金属薄膜が共存すると、同時にこれらの金属薄膜を腐食断線させてしまうという恐れがあった。
ところが非晶質状態のITO膜の場合は、シュウ酸系水溶液のような弱酸でウエットエッチングできるため、AlやAgあるいはMoのような金属薄膜が共存してもこれらの金属薄膜を腐食断線させることがない。したがって、まずITO膜を非晶質状態で成膜し、シュウ酸エッチング液を用いてパターン加工を行なったのちに、たとえば加熱手段などを用いて結晶化させ最終的に化学的に安定化させるというプロセスを用いることが好ましい。
しかしながら、ITO膜が非晶質状態から結晶化状態へ相変化するときに、原子の無秩序配列構造から規則配列への変化にともなう体積の収縮(結晶原子間距離が小さくなる)が起こり、ITO膜には基板からの引っ張り応力が加わるために、特に段差部においてITO膜の段切れ断線が発生しやすくなる。表1に本発明者らが測定したSi基板上におけるITO膜の膜応力を測定した結果を示す。成膜直後の、非晶質状態のITO膜の応力は−200MPa、すなわち200MPaの圧縮応力であるのに対して、このITO膜を300℃で加熱して結晶化させたあとの膜応力は+200MPa、すなわち200MPaの引っ張り応力へと変化しており、結晶化にともないITO膜には引っ張り応力が加わることになることがわかる。一方、結晶化したITO膜の膜応力は熱処理を行なっても結晶相の変化が生じなくなるので膜応力は変化しない。
Figure 0004464715
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、透過型、反射型、ならびに半透過型の液晶表示パネルにおいて、コンタクトホールやその他の基板の段差部における酸化インジウム系、酸化スズ系のITO膜からなる透明導電性薄膜の段切れ断線を防止し、優れた表示特性をもつ液晶表示パネルを生産性よく実現できる製造方法を提供するものである。
コンタクトホール、スルーホールあるいは段差形状部におけるITOからなる透明導電性薄膜パターンの段切れ断線不良は、たとえば段差部のITO膜を少なくとも二層以上の積層構造にすることによって防止することができる。しかしながらこのように積層構造にした場合でも、上述したように積層ITO膜を非晶質状態で形成したのちに、加熱手段などを用いて結晶化させる場合には、体積収縮にともなうITO膜の段切れ断線不良を完全に防止することは難しいことは容易に想像される。
第一のITO膜を非晶質状態で形成してパターン加工後に結晶化させ、そののちに該第一のITO膜の段差部における段切れ断線部を覆うように第二のITO膜を形成する方法も考えられるが、この場合でも第二のITO膜を非晶質状態で形成する場合には同様に段切れ断線を完全に防止することは難しいと考えられる。また別の方法として、たとえば第二のITO膜を結晶質で形成してやれば非晶質から結晶質への相変化にともなう体積収縮が発生しないために、第一のITO膜の段切れ断線を第二のITO膜のカバレッジにより防止することが可能となるが、この場合は第二のITO膜のパターン加工時に塩酸+硝酸系水溶液の強酸を用いる必要があるので、基板上にAl、AgあるいはMo系の金属薄膜が共存する場合に、これらを腐食断線させずに第二のITO膜だけを選択エッチング可能にするという、プロセス上のメリットが失われてしまう。
しかしながら前述のいくつかの方法について本発明者らが種々の検討を行なった結果、つぎのような新たな知見が明らかとなった。すなわち、
(1)第一のITO膜を非晶質状態で形成し、その上層にさらに第二のITO膜を非晶質状態で形成した二層膜の場合、下層の第一のITO膜と上層の第二のITO膜の界面でエピタキシャル的な結晶化現象が部分的に生じること、
(2)また、第一のITO膜を非晶質状態で形成したのちに加熱などの手段で結晶化させ、この上層にさらに第二のITO膜を非晶質状態となる条件で形成した二層膜とした場合、上層の第二のITO膜は下層の第一の結晶化ITO膜表面上でエピタキシャル的な結晶成長が進み、ほぼ完全な結晶化ITO膜となること、
が明らかとなった。
前記(2)の現象を用いると、たとえばつぎのようなプロセスが可能になる。まず第一のITO膜を非晶質状態で成膜したのちにフォトリソグラフィ法を用いて所望の形状にパターン加工したのちに、加熱などの手段で第一のITO膜を結晶化させる。つぎに第二のITO膜を非晶質状態となる条件で成膜する。このとき、この第二のITO膜は下層の第一の結晶化ITO膜パターンの上層部分がエピタキシャル的に成長した結晶化状態となり、その他の部分は非晶質状態となる。したがってこのような状態で第二のITO膜を、非晶質状態のITO膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化状態のITO膜をエッチングすることが不可能な溶液を用いてウエットエッチングを行なうと、第一の結晶化ITO膜パターン上の第二のITO膜は結晶化状態となっているのでエッチングされずに残り、他の非晶質部分のみがエッチング除去されるために、結果的に第二のITO膜は、自己整合的に第一の結晶化ITO膜と同一形状にパターン加工できる。このような非晶質状態のITO膜と結晶化状態のITO膜とを選択的にエッチングできる溶液としてたとえばシュウ酸を含有するシュウ酸系水溶液を用いることができる。なお、このプロセスにおける非晶質状態のITO膜の形成は、公知のArガスにH2O、またはH2ガスを加えた混合ガスを用いたスパッタリング法を用いて成膜するのが好ましい。また必要に応じてO2ガスをさらに加えた混合ガスを用いてもよい。
さらにこのプロセスの場合、第一の結晶化ITO膜パターンの段差部における段切れ断線部をカバレッジする第二のITO膜はもともと結晶化状態で形成されているので、のちの工程で基板を加熱する工程がある場合でも体積収縮による新たな段切れ断線不良をほぼ完全に防止することが可能である。本発明者らは、上述のような新たに得られたプロセス知見をもとに、この発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、液晶表示装置の製造方法において基板上に、少なくとも酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛またはこれらを混合した材料を含む透明導電性薄膜パターンを形成する工程であって、該透明導電性薄膜パターンを、
(A)成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質となる状態で第一の透明導電性膜を成膜する工程と、
(B)フォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工する工程と、
(C)前記フォトレジストパターンを除去したのちに、該第一の透明導電性膜パターンを結晶化する工程と、
(D)該結晶化された第一の透明導電性膜パターンを含む基板上全面に、成膜される膜の少なくとも一部が非結晶質となる状態で第二の透明導電性膜を成膜する工程と、
(E)非晶質状態の透明導電性膜をエッチングする薬液を用いたウエットエッチングで、該第二の透明導電性膜を前記結晶化された第一の透明導電性膜パターンと同一形状にパターニング加工する工程、
とを少なくとも含むプロセスを用いて形成することを特徴とするものである。
また本発明は、半透過型液晶表示装置の製造方法において、透明性絶縁基板上に第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、画素透過電極部となる開口部と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
透明導電性薄膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィを用いて、少なくとも透過部の画素透過電極と、前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトグラフィを用いて、反射画素電極を形成する第六の工程とを少なくとも含み、
前記第五の工程における透過電極と端子パッドパターンを、
(A)成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質となる状態で第一の透明導電性膜を成膜する工程と、
(B)フォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工する工程と、
(C)前記フォトレジストパターンを除去したのちに、加熱手段などを用いて該第一の透明導電性膜パターンを結晶化する工程と、
(D)該結晶化された第一の透明導電性膜パターンを含む基板上全面に、成膜される膜の少なくとも一部が非結晶質となる状態で第二の透明導電性膜を成膜する工程と、
(E)非晶質状態の透明導電性膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化状態の透明導電性膜をエッチングすることが不可能な薬液を用いたウエットエッチングで、該第二の透明導電性膜を前記結晶化された第一の透明導電性膜パターンと同一形状にパターニング加工する工程、
とを少なくとも含むプロセスを用いて形成することを特徴とするものである。
また本発明にかかわる半透過型液晶表示装置の製造方法は、透明性絶縁基板上に第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、画素透過電極部となる開口部と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように第一の透明導電性膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工して、少なくとも透過部の画素透過電極と、前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
加熱手段を用いて前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する第六の工程と、
第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトリソグラフィを用いて反射画素電極を形成する第七の工程と、
さらに成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように第二の透明導電性膜を成膜したのちに、非晶質状態の透明導電性膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化状態の透明導電性膜をエッチングすることが不可能な薬液を用いたウエットエッチングで、該第二の透明導電性膜をエッチングする第八の工程、
とを少なくとも含むことを特徴とするものである。
さらに本発明にかかわる半透過型液晶表示装置の製造方法は、前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する工程を、前記第三の金属薄膜を成膜する際の基板予備加熱工程によって行なうことを特徴とするものである。
また本発明は、反射型液晶表示装置の製造方法において、透明性絶縁基板上に、第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
透明導電性薄膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィを用いて、少なくとも前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトリソグラフィを用いて反射画素電極を形成する第六の工程とを少なくとも含み、
前記第五の工程のおける端子パッドパターンを、
(A)成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質となる状態で第一の透明導電性膜を成膜する工程と、
(B)フォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工する工程と、
(C)前記フォトレジストパターンを除去したのちに、加熱手段などを用いて該第一の透明導電性膜パターンを結晶化する工程と、
(D)該結晶化された第一の透明導電性膜パターンを含む基板上全面に、成膜される膜の少なくとも一部が非結晶質となる状態で第二の透明導電性膜を成膜する工程と、
(E)非晶質状態の透明導電性膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化状態の透明導電性膜をエッチングすることが不可能な薬液を用いたウエットエッチングで、該第二の透明導電性膜を前記結晶化された第一の透明導電性膜パターンと同一形状にパターニング加工する工程、
とを少なくとも含むプロセスを用いて形成することを特徴とするものである。
また本発明にかかわる反射型液晶表示装置の製造方法は、透明性絶縁基板上に、第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように第一の透明導電性膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工して、少なくとも前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
加熱手段を用いて前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する第六の工程と、
第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトリソグラフィを用いて反射画素電極を形成する第七の工程と、
さらに成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように第二の透明導電性膜を成膜したのちに、非晶質状態の透明導電性膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化状態の透明導電性膜をエッチングすることが不可能な薬液を用いたウエットエッチングで、該第二の透明導電性膜をエッチングする第八の工程、
とを少なくとも含むことを特徴とするものである。
さらに本発明にかかわる反射型液晶表示装置の製造方法は、前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する工程を、前記第三の金属薄膜を成膜する際の基板予備加熱工程によって行なうことを特徴とするものである。
また本発明は、透過型液晶表示装置の製造方法において、透明性絶縁基板上に、第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜にゲート配線端子部、ソース配線端子部、および薄膜トランジスタのドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
透明導電性薄膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィを用いて、少なくとも画素透過電極と前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程とを少なくとも含み、
該第五の工程における透過電極と端子パッドパターンを、
(A)成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質となる状態で第一の透明導電性膜を成膜する工程と、
(B)フォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工する工程と、
(C)前記フォトレジストパターンを除去したのちに、加熱手段などを用いて該第一の透明導電性膜パターンを結晶化する工程と、
(D)該結晶化された第一の透明導電性膜パターンを含む基板上全面に、成膜される膜の少なくとも一部が非結晶質となる状態で第二の透明導電性膜を成膜する工程と、
(E)非晶質状態の透明導電性膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化状態の透明導電性膜をエッチングすることが不可能な薬液を用いたウエットエッチングで、該第二の透明導電性膜を前記結晶化された第一の透明導電性膜パターンと同一形状にパターニング加工する工程、
とを少なくとも含むプロセスを用いて形成することを特徴とするものである。
さらに本発明にかかわる上述の透明導電性膜、ならびに半透過型または反射型または透過型の液晶表示装置の製造方法において、透明導電性膜は、特に酸化インジウムと酸化スズを少なくとも含むITO膜であることを特徴とするものである。
さらに本発明にかかわる上述の透明導電性膜、ならびに半透過型または反射型または透過型の液晶表示装置の製造方法において、透明導電性膜を加工するウエットエッチングに用いる薬液は、シュウ酸を含有する薬液であることを特徴とするものである。
本発明によれば、まず成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質となる状態で第一の透明導電性膜を成膜する工程と、フォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工する工程と、前記フォトレジストパターンを除去したのちに、加熱手段などを用いて該第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する工程と、該結晶化された第一の透明導電性膜パターンを含む基板上全面に、さらに成膜される膜の少なくとも一部が非晶質となる状態で第二の透明導電性膜を成膜する工程と、非晶質状態の透明導電性膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化状態の透明導電性膜をエッチングすることが不可能な薬液を用いたウエットエッチングを用いて、該第二の透明導電性膜を前記結晶化された第一の透明導電性膜パターンと同一形状にパターニング加工する工程、とを少なくとも含むプロセスを用いて形成するとともに、特に前記透明導電性膜として酸化インジウムと酸化スズを少なくとも含むITO膜を用い、非晶質状態のITO膜をエッチングすることが可能でかつ結晶化されたITO膜をエッチングすることが不可能な薬液として、シュウ酸を含有するエッチング液を用いるようにしたので、半透過型、反射型および透過型液晶表示装置の配線材料として、従来は酸系薬液の耐性に乏しく腐食の点から適用することの困難であった電気的に低抵抗のAl系またはMo系配線膜を用いることができるようになり、大型高精細化においても表示ムラや不良のない液晶表示装置を効率良く製造することが可能となる。
なお本発明の実施の形態においては、本発明にかかわる透明導電性膜の形成プロセスを半透過型、反射型、および透過型の液晶表示装置に適用した例を示したが、これらに限らず透明導電性膜を使用する他のデバイスにも適用することが可能である。この場合においても、特にコンタクトホールやスルーホールまたは段差形状部を有する基板に透明導電性膜を形成する場合には、本発明で示した段切れ断線防止効果を得ることができる。
実施の形態1
本発明の実施に形態1にかかわる半透過型液晶表示装置の製造方法を、図を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1にかかわる半透過型液晶表示装置の平面図、図2は断面図、そして図3Aから図3Gは各工程を示す断面図である。
まず、ガラス基板などの透明絶縁性基板1に第1の金属薄膜を成膜し、1回目の写真製版工程でゲート電極2、補助容量電極3、ゲート配線4、およびゲート端子部5を形成する(図3A)。
本実施例では、まず公知のArガスを用いたスパッタリング法でAlにNdを0.8〜5重量%添加したAlNd合金200nmの厚さで成膜した。スパッタリング条件はDCマグネトロンスパッタリング方式で、成膜パワー密度3W/cm2、Arガス流量を40sccmとした。続けて公知のArガスにN2ガスを混合したガスを用いた反応性スパッタリング法により窒素(N)原子を添加したAlNd−N膜を50nmの厚さで成膜した。スパッタリング条件は、成膜パワー密度3W/cm2、Arガス流量40sccm、N2ガス流量20sccmとした。以上により、200nm厚のAlNd膜とその上層に50nm厚のAlNd−N膜を有する2層膜を形成した。なお、この場合の上層AlNd−N膜のN元素組成は約18重量%であった。このAlNd−N膜はのちの工程でゲート端子部18において上層にITOからなるゲート端子パッドを形成するときのゲート端子AlNd膜5とITO膜21の界面における電気的なコンタクト抵抗を低減し、良好な導電性を得るために設けるものである。その後、公知のリン酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いてこの2層膜を一括エッチングしたのち、レジストパターンを除去して上記2〜5のパターンを形成した。
つぎに第1の絶縁膜6、半導体膜7、オーミックコンタクト膜8を順次成膜し、2回目の写真製版工程で半導体膜7、オーミックコンタクト膜8からなる半導体パターンを形成する(図3B)。
本実施例では化学気相成膜(CVD)法を用いて第1の絶縁膜6としてSiN 400nm、半導体膜7としてa−Si 150nm、オーミックコンタクト膜8としてn+a−Si 30nmを順次成膜し、沸素系ガスを用いたドライエッチング法で半導体パターンを形成した。
つぎに第2の金属膜を成膜し、3回目の写真製版工程でソース電極9、ドレイン電極10、ソース配線11、およびソース端子部12を形成する(図3C)。
本実施例では第2の金属薄膜としてMoに2.5〜20重量%のNbを添加したMoNb合金を、スパッタリング法を用いて200nmの厚さで成膜し、公知のリン酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いてエッチングを行ない、上記9〜12のパターンを形成した。
つぎに第2の絶縁膜13を成膜したのちに、感光性有機樹脂膜からなる層間絶縁膜14を塗布形成し、4回目の写真製版工程で前記層間絶縁膜の画素反射部に凹凸形状を作るための凹部15と画素透過部の凹状抜きパターン16と、第2の金属薄膜からなるドレイン電極10の端子表面まで貫通する第1のコンタクトホール17と、第1の金属薄膜からなるゲート端子部5の端子表面まで貫通するコンタクトホール18と、第2の金属薄膜からなるソース端子部12の端子表面まで貫通するコンタクトホール19とを形成する(図3D)。
本実施例では第2の絶縁膜13としてSiN 100nmを成膜したのちに、感光性有機樹脂膜14としてJSR製PC335を、スピンコート法を用いて3.2〜3.9μmの膜厚になるように塗布した。その後透過部凹状抜きパターン16、コンタクトホールパターン17、18、19を有するフォトマスクを用いて第1の露光を行ない、続けて反射部凹凸形成用パターン15を有するフォトマスクを用いて、前記第1の露光時の20〜40%の露光量で第2の露光を行なったのちに、有機アルカリ現像液で現像することによって反射部凹凸パターン15、透過部凹状抜きパターン16、およびコンタクトホール17、18、19を形成した。
つぎに透明導電性膜を成膜し、5回目の写真製版工程で透過部の第1の画素電極20、画素電極パターン20から延在してコンタクトホール17を介してドレイン電極10に接続された画素ドレインコンタクト部、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド21およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド22を形成する。
本実施例では透明導電性膜としてITOを形成した。好適な例として、In23(酸化インジウム)とSnO2(酸化スズ)をそれぞれ重量比で9:1で混合したITOターゲットを用いて、公知のArガスにH2Oガスを導入したスパッタリング法により、100nm膜厚の非晶質状態のITO膜を成膜した。スパッタリングは、DCマグネトロンスパッタリング法で、Arガス流量100sccm、H2Oガス流量3sccmとし、成膜パワー密度1W/cm2の条件で行なった。その後、写真製版工程でレジストパターニングを行ない、シュウ酸を含有する溶液を用いてエッチングを行なった。
つぎに、レジストパターンを除去したのちに、基板の熱処理を行なう。前記の非晶質ITO膜は約150〜170℃以上の加熱を行なうことにより結晶化反応が進み、多結晶化する。多結晶化したITO膜は、非晶質状態に比べて化学的に非常に安定な状態となり化学薬液に対する耐食性が飛躍的に向上するが、すでに述べたように、結晶化に伴う体積収縮のために画素透過部の凹状抜きパターン16、コンタクトホール部17、18、19の段差部において、ITO膜の断線、いわゆる段切れ23が部分的に発生した状態となる(図3E)。本実施例においては、約220℃の温度で熱処理を行ない非晶質ITO膜を多結晶化させた。結晶化させる温度は結晶化反応を生じさせる結晶化温度以上とする必要があるが、本実施例のように感光性樹脂膜14を用いている場合には、感光性樹脂膜の耐熱温度を超えない範囲に設定するのが好ましい。
つぎに前の工程と同じスパッタリング条件で再びITO膜を100nmの膜厚で成膜する。その後、写真製版によるレジストパターン形成プロセスを行なわずに、そのまま前工程と同じシュウ酸を含有する薬液を用いてエッチングを行なう。前工程で形成した多結晶化ITOからなる画素電極20、ゲート端子パッド21およびソース端子パッド22のパターン上の該上層ITO膜は、エピタキシャル的に多結晶化ITO膜が形成され、それ以外の部分では非晶質状態のITO膜が形成されるので、上層ITO膜は自己整合的に下層ITO膜パターンと同一形状にエッチングされる。このようにして、下層ITO膜の段切れ23をカバレッジするように、二層ITO膜構造の透過部の第1の画素電極24、画素電極パターン24から延在してコンタクトホール17を介してドレイン電極10に接続された画素ドレインコンタクト部、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド25、およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド26が形成される(図3F)。
つぎに第2の画素電極として、高反射特性を有する第3の金属薄膜を成膜し、6回目の写真製版工程で反射画素電極27を形成する(図3G)。
本実施例では第2画素電極の第3の金属薄膜として、まずMoに2.5〜20重量%のNbを添加したMoNb合金を、スパッタリング法を用いて100nmの厚さで成膜したのち、その上層に続けてAlに0.5〜3重量%のNdを添加したAlNd合金を300nmの厚さで成膜した二層構造とした。つぎにこの二層膜を6回目の写真製版工程を用いてレジストのパターニングを行なったのちに、公知のリン酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いて一括エッチングして、第2の画素電極として反射画素電極膜27を形成した。
本実施例において第3の金属薄膜の下層MoNb膜は、画素ドレインコンタクトホール17の底面におけるAlNd膜の段切れ断線不良の防止、ならびにゲート端子パッド21とソース端子パッドのITO膜に直接AlNdを成膜させないためのバリア層のために形成するものである。もし下層MoNb膜を形成せずにITOの表面に直接AlNdを成膜すると、AlNd/ITO膜界面でAlOX反応層が生成されるため、第3の金属薄膜をエッチング除去したのちでも端子パッドITO21および22の表面にダメージが残り端子部抵抗を増大させてしまう恐れがあり、表示不良の原因となるからである。
以上の工程により製造された半透過型液晶表示装置用TFTアレイ基板に、公知の技術を用いて液晶を配向させるための配向制御膜を形成し、カラー表示を行なうためのカラーフィルタ、ブラックマトリックス、対向電極および配向制御膜を形成した対向基板を公知の技術を用いて貼り合わせ、該TFTアレイ基板と対向基板の間に液晶を注入することにより本発明の実施の形態1にかかわる半透過型液晶表示装置を完成させた。
このようにして完成された半透過型液晶表示装置は、透過部の第1の画素電極20、画素電極パターン20から延在してコンタクトホール17を介してドレイン電極10に接続された画素ドレインコンタクト部、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド21およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド22を非晶質状態のITO膜で形成するようにしたので、従来の多結晶ITO膜をエッチングするのに必要だった塩酸+硝酸を含む強酸薬液を用いずに、シュウ酸を含有する弱酸を用いてエッチングすることができる。したがって第1および第2の金属薄膜として、従来は薬液腐食のために使用することが難しかったAlNdやMoNb膜のような低抵抗配線を用いることが可能となり、配線抵抗による信号遅延に起因する表示不良や表示ムラを改善し、高い表示品質を得ることが可能になった。
一方で、非晶質ITO膜を用いることにより、後工程の熱処理における結晶化過程によって生じる段差におけるITO膜の段切れ不良に関しては、再度その上層に非晶質ITO膜を成膜し、下層の多結晶ITO膜上のみに選択的にエピタキシャル的な多結晶ITO膜が成長するという特性を利用することによって、非常に簡便なプロセスで段切れ部分をカバレッジすることを可能としたので、表示不良のない高品質な半透過型液晶表示装置を効率よく高歩留りで製造することが可能となった。また最終的にITO膜は化学的に安定な多結晶状態となっているので高い化学薬液耐性を有し、腐食などに対して高い信頼性を有する半透過型液晶表示装置が実現可能となった。
なお、本実施の形態1では、第1の金属薄膜として、AlNd膜の上層にAlNd−N膜を設けた二層膜としたが、これに限らず、たとえばAlNd膜の上層に、第2の金属薄膜に用いたMoNb膜を設けたMoNb/AlNd二層膜としてもよい。また、MoNb単層膜としてもよい。この場合は、ゲート端子部18におけるゲート端子部5と上層のITO膜端子パッド21との間の界面コンタクト抵抗をさらに低減させることが可能である。さらに、第二の金属薄膜としては本実施例のMoNb単層膜のほかにMoNb膜とAlNd膜の積層膜を用いることも可能である。この場合はMoNb単層膜に比べ、ソース配線11の配線抵抗を低減させることが可能となる。もちろん、AlやMo系の合金膜もAlNdやMoNbに限らず、たとえば、AlCu、AlSi、AlTa、AlY、AlNiなどの合金系やMoW、MoCr、MoVなどの合金系あるいはこれらの組合せ構造などを用いることができる。このほかにも、強酸溶液に対する耐食性に優れる従来のCr、Ta、WあるいはTiなどの金属膜やこれらを主成分とする合金膜などを用いることももちろん可能である。
ところで、本発明の実施の形態にかかわる半透過型液晶表示装置においては、画素透過部20、ならびにゲート端子パッド21、ソース端子パッド22を形成する場合の非晶質透明導電性膜は、およそ150℃以上250℃未満の温度で結晶化反応が生じるような材料を用いることが好ましい。結晶化温度が150℃未満であると、パターニングを行なうときのレジストパターンのポストベーク処理で、非晶質状態の透明導電性膜が結晶化してしまう恐れがあること、また今回の実施例のようにプラスチック系や有機系などの樹脂膜を基板に用いている場合には、これらの耐熱温度を超えてしまわないように熱処理温度を250℃未満に抑える必要があるためである。このような透明導電性膜としてはこの実施例で述べたように非晶質のITO(酸化インジウムIn23+酸化スズSnO2)膜を用いることが好ましい。非晶質状態のITO膜は、公知のスパッタリング方法を用いて、Arガス中にH2Oガス、またはH2ガスを導入した混合ガス中での反応性スパッタリングで比較的簡単に形成することが可能であり、またその結晶化反応温度を約150〜200℃の範囲で制御することが可能だからである。成膜時には必要に応じてさらにO2ガスを導入してスパッタリングを行なってもよい。また、ITO膜にさらにZnO(酸化亜鉛)を添加させてもよい。この場合は、H2OガスやH2ガスを混合させることなく、従来公知のArガスのみのスパッタリングで非晶質状態の透明導電性膜を得ることが可能で、かつZnOの添加量を調節することによって、さらに広い温度範囲でその結晶化反応温度を制御することが可能となる。たとえば基板に有機系の樹脂膜を用いず250℃以上の熱処理が可能である場合には、ZnOの添加量を最適化することで250℃を超える結晶化温度に制御することも可能である。
実施の形態2
上述した実施例1の半透過型液晶表示装置は、図3Eから図3Gの工程を図4Eから図4Gに示す工程で作製することもできる。この本発明の実施例2にかかわる半透過型液晶表示装置の製造方法を、図4を用いて説明する。なお、図4Aから図4Dまでの工程は実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
図4Dの工程完了後、つぎに透明導電性膜を成膜し、5回目の写真製版工程で透過部16の第1の画素電極20、画素電極パターン20から延在してコンタクトホール17を介してドレイン電極10に接続された画素ドレインコンタクト部、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド21およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド22を形成する(図4E)。
本実施例では透明導電性膜としてITOを形成した。好適な例として、In23(酸化インジウム)とSnO2(酸化スズ)を、それぞれ重量比で9:1で混合したITOターゲットを用いて、公知のArガスにH2Oガスを導入したスパッタリング法により、100nm膜厚の非晶質状態のITO膜を成膜した。スパッタリングは、DCマグネトロンスパッタリング法で、Arガス流量100sccm、H2Oガス流量3sccmとし、成膜パワー密度1W/cm2の条件で行なった。その後、写真製版工程でレジストパターニングを行ない、シュウ酸を含有する溶液を用いてエッチングを行なったのちに、レジストパターンを除去して20〜22に示すITOパターンを形成した。
つぎに第2の画素電極として、高反射特性を有する第3の金属薄膜を成膜し、6回目の写真製版工程で反射画素電極27を形成する。
本実施例では、第2画素電極の第3の金属薄膜として、まずMoに2.5〜20重量%のNbを添加したMoNb合金を、スパッタリング法を用いて100nmの厚さで成膜したのち、その上層に続けてAlに0.5〜3重量%のNdを添加したAlNd合金を300nmの厚さで成膜した二層構造とした。スパッタリングにおいては、MoNb合金、またはAlNd合金のスパッタリングに先立ち、スパッタリング装置の加熱室において基板を150℃〜220℃の範囲の温度で予備加熱するようにした。この予備加熱工程において、前工程で形成した非晶質のITO膜が多結晶化され、これに伴う体積収縮により段差部においていわゆる段切れ23が部分的に発生した状態になる。
つぎにこのAlNd/MoNb二層膜を、6回目の写真製版工程を用いてレジストのパターニングを行なったのちに、公知のリン酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いて一括エッチングして、第2の画素電極となる反射画素電極膜27を形成した(図4F)。
つぎに前記図4Eの工程と同じスパッタリング条件で再びITO膜を100nmの膜厚で成膜する。そののち、写真製版によるレジストパターン形成プロセスを行なわずに、そのまま前工程と同じシュウ酸を含有する薬液を用いてエッチングを行なう。前工程で形成した多結晶化ITOからなる画素電極の、AlNd/MoNb反射電極膜27で覆われていない透過部20、ゲート端子パッド21およびソース端子パッド22のパターン上の該上層ITO膜は、エピタキシャル的に多結晶化ITO膜が形成され、それ以外の部分では非晶質状態のITO膜が形成されるので、上層ITO膜は自己整合的に下層ITO膜パターンと同一形状にエッチングされる。このようにして、下層ITO膜の段切れ23をカバレッジするように、二層ITO膜構造となる透過部の第1の画素電極24、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド25、およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド26が形成される(図4G)。
以上の工程により製造された半透過型液晶表示装置用TFTアレイ基板に、公知の技術を用いて液晶を配向させるための配向制御膜を形成し、カラー表示を行なうためのカラーフィルタ、ブラックマトリックス、対向電極および配向制御膜を形成した対向基板を公知の技術を用いて貼り合わせ、該TFTアレイ基板と対向基板の間に液晶を注入することにより本発明の実施の形態2にかかわる半透過型液晶表示装置が完成する。
以上のように本実施の形態2によれば、反射電極膜27を形成するときのスパッタリング時の基板予備加熱工程を利用して、下層の非晶質ITOパターン20〜22を多結晶化するようにしたので、実施の形態1に比べ、非晶質ITO膜を結晶化させるための基板加熱工程を省略することが可能である。
実施の形態3
つぎに、本発明の実施の形態3にかかわる反射型液晶表示装置の製造方法を、図を用いて説明する。図5は本発明の実施の形態1にかかわる反射型液晶表示装置の平面図、図6は断面図、そして図7Aから図7Gは各工程を示す断面図である。
本発明の実施の形態3において、図7Aから図7Cまでの工程は前記実施の形態1と同じであるので説明を省略する。図7D以降の工程においても、画素電極部が画素反射部のみの全反射型構造となっている点が実施の形態1と異なる点である。
図7Cの工程完了後、つぎに第2の絶縁膜13を成膜したのちに、感光性有機樹脂膜からなる層間絶縁膜14を塗布形成し、4回目の写真製版工程で前記層間絶縁膜の画素反射部に凹凸形状を作るための凹部15と、第2の金属薄膜からなるドレイン電極10の端子表面まで貫通する第1のコンタクトホール17と、第1の金属薄膜からなるゲート端子部5の端子表面まで貫通するコンタクトホール18と、第2の金属薄膜からなるソース端子部12の端子表面まで貫通するコンタクトホール19とを形成する(図7D)。
本実施例では第2の絶縁膜13としてSiN 100nmを成膜したのちに、感光性有機樹脂膜14としてJSR製PC335を、スピンコート法を用いて3.2〜3.9μmの膜厚になるように塗布した。つぎにコンタクトホールパターン17、18、19を有するフォトマスクを用いて第1の露光を行ない、続けて反射部凹凸形成用パターン15を有するフォトマスクを用いて、前記第1の露光時の20〜40%の露光量で第2の露光を行なったのちに、有機アルカリ現像液で現像することによって反射部凹凸パターン15、およびコンタクトホール17、18、19を形成した。
つぎに透明導電性膜を成膜し、5回目の写真製版工程でコンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド21およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド22を形成する。
本実施例では透明導電性膜としてITO膜を形成した。好適な例として、In23(酸化インジウム)とSnO2(酸化スズ)をそれぞれ重量比で9:1で混合したITOターゲットを用いて、公知のArガスにH2Oガスを導入したスパッタリング法により、100nm膜厚の非晶質状態のITO膜を成膜した。スパッタリングは、DCマグネトロンスパッタリング法で、Arガス流量100sccm、H2Oガス流量3sccmとし、成膜パワー密度1W/cm2の条件で行なった。その後、写真製版工程でレジストパターニングを行ない、シュウ酸を含有する溶液を用いてエッチングを行なった。
つぎに、レジストパターンを除去したのちに、基板の熱処理を行なう。前記の非晶質ITO膜は約150〜170℃以上の加熱を行なうことにより結晶化反応が進み、多結晶化する。多結晶化したITO膜は、非晶質状態に比べて化学的に非常に安定な状態となり化学薬液に対する耐食性が飛躍的に向上するが、すでに述べたように、結晶化に伴う体積収縮のためにコンタクトホール部17、18、19の段差部において、ITO膜の断線、いわゆる段切れ23が部分的に発生した状態となる(図7E)。本実施例においては、約220℃の温度で熱処理を行ない非晶質ITO膜を多結晶化させた。結晶化させる温度は結晶化反応を生じさせる結晶化温度以上とする必要があるが、本実施例のように感光性樹脂膜14を用いている場合には、感光性樹脂膜の耐熱温度を超えない範囲に設定するのが好ましい。
つぎに前の工程と同じスパッタリング条件で再びITO膜を100nmの膜厚で成膜する。その後、写真製版によるレジストパターン形成プロセスを行なわずに、そのまま前工程と同じシュウ酸を含有する薬液を用いてエッチングを行なう。前工程で形成した多結晶化ITOからなる画素電極20、ゲート端子パッド21およびソース端子パッド22のパターン上の該上層ITO膜は、エピタキシャル的に多結晶化ITO膜が形成され、それ以外の部分では非晶質状態のITO膜が形成されるので、上層ITO膜は自己整合的に下層ITO膜パターンと同一形状にエッチングされる。このようにして、下層ITO膜の段切れ23をカバレッジするように、二層ITO膜構造のコンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド25、およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド26が形成される(図7F)。
つぎに画素電極として、高反射特性を有する第3の金属薄膜を成膜し、6回目の写真製版工程で反射画素電極27を形成する(図7G)。
本実施例では第2画素電極の第3の金属薄膜として、まずMoに2.5〜20重量%のNbを添加したMoNb合金を、スパッタリング法を用いて100nmの厚さで成膜したのち、その上層に続けてAlに0.5〜3重量%のNdを添加したAlNd合金を300nmの厚さで成膜した二層構造とした。つぎにこの二層膜を6回目の写真製版工程を用いてレジストのパターニングを行なったのちに、公知のリン酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いて一括エッチングして、第2の画素電極として反射画素電極膜27を形成した。
本実施例において第3の金属薄膜の下層MoNb膜は、画素ドレインコンタクトホール17の底面におけるAlNd膜の段切れ断線不良の防止、ならびにゲート端子パッド21とソース端子パッドのITO膜に直接AlNdを成膜させないためのバリア層のために形成するものである。もし下層MoNb膜を形成せずにITOの表面に直接AlNdを成膜すると、AlNd/ITO膜界面でAlOX反応層が生成されるため、第3の金属薄膜をエッチング除去したのちでも端子パッドITO21および22の表面にダメージが残り端子部抵抗を増大させてしまう恐れがあり、表示不良の原因となるからである。
以上の工程により製造された反射型液晶表示装置用TFTアレイ基板に、公知の技術を用いて液晶を配向させるための配向制御膜を形成し、カラー表示を行なうためのカラーフィルタ、ブラックマトリックス、対向電極および配向制御膜を形成した対向基板を公知の技術を用いて貼り合わせ、該TFTアレイ基板と対向基板の間に液晶を注入することにより本発明の実施の形態3にかかわる反射型液晶表示装置を完成させた。
実施の形態4
上述した実施例3の反射型液晶表示装置は、図7Eから図7Gの工程を図8Eから図8Gに示す工程で作製することもできる。この本発明の実施例4にかかわる反射型液晶表示装置の製造方法を、図8を用いて説明する。なお、図8Aから図8Dまでの工程は実施の形態3と同じであるので説明を省略する。
図8Dの工程完了後、つぎに透明導電性膜を成膜し、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド21、およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド22を形成する(図8E)。
本実施例では透明導電性膜としてITO膜を形成した。好適な例として、In23(酸化インジウム)とSnO2(酸化スズ)をそれぞれ重量比で9:1で混合したITOターゲットを用いて、公知のArガスにH2Oガスを導入したスパッタリング法により、100nm膜厚の非晶質状態のITO膜を成膜した。スパッタリングは、DCマグネトロンスパッタリング法で、Arガス流量100sccm、H2Oガス流量3sccmとし、成膜パワー密度1W/cm2の条件で行なった。その後、写真製版工程でレジストパターニングを行ない、シュウ酸を含有する溶液を用いてエッチングを行なったのちに、レジストパターンを除去して21、22に示すITOパターンを形成した。
つぎに第2の画素電極として、高反射特性を有する第3の金属薄膜を成膜し、6回目の写真製版工程で反射画素電極27を形成する。
本実施例では第2画素電極の第3の金属薄膜として、まずMoに2.5〜20重量%のNbを添加したMoNb合金を、スパッタリング法を用いて100nmの厚さで成膜したのち、その上層に続けてAlに0.5〜3重量%のNdを添加したAlNd合金を、300nmの厚さで成膜した二層構造とした。スパッタリングにおいては、MoNb合金、またはAlNd合金のスパッタリングに先立ち、スパッタリング装置の加熱室において、基板を150℃〜220℃の範囲の温度で予備加熱するようにした。この予備加熱工程において、前工程で形成した非晶質のITO膜が多結晶化され、これに伴う体積収縮により段差部においていわゆる段切れ23が部分的に発生した状態になる。
つぎにこのAlNd/MoNb二層膜を6回目の写真製版工程を用いてレジストのパターニングを行なったのちに、公知のリン酸+硝酸+酢酸を含む溶液を用いて一括エッチングして、第2の画素電極となる反射画素電極膜27を形成した(図8F)。
つぎに前記図8Eの工程と同じスパッタリング条件で再びITO膜を100nmの膜厚で成膜する。その後、写真製版によるレジストパターン形成プロセスを行なわずに、そのまま前工程と同じシュウ酸を含有する薬液を用いてエッチングを行なう。前工程で形成した多結晶化ITOからなるゲート端子パッド21、およびソース端子パッド22のパターン上の該上層ITO膜は、エピタキシャル的に多結晶化ITO膜が形成され、それ以外の部分では非晶質状態のITO膜が形成されるので、上層ITO膜は自己整合的に下層ITO膜パターンと同一形状にエッチングされる。このようにして下層ITO膜の段切れ23をカバレッジするように、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続された二層構造のゲート端子パッド21、25、およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続された二層構造のソース端子パッド22、26が形成される(図8G)。
以上の工程により製造された半透過型液晶表示装置用TFTアレイ基板に、公知の技術を用いて液晶を配向させるための配向制御膜を形成し、カラー表示を行なうためのカラーフィルタ、ブラックマトリックス、対向電極および配向制御膜を形成した対向基板を、公知の技術を用いて貼り合わせ、該TFTアレイ基板と対向基板の間に液晶を注入することにより、本発明の実施の形態4にかかわる反射型液晶表示装置が完成する。
以上のように本実施の形態4によれば、反射電極膜27を形成するときのスパッタリング時の基板予備加熱工程を利用して、下層の非晶質ITOパターン20〜22を多結晶化するようにしたので、実施の形態1に比べ、非晶質ITO膜を結晶化させるための基板加熱工程を省略することが可能である。
実施の形態5
つぎに本発明の実施の形態2にかかわる透過型液晶表示装置の製造方法を、図を用いて説明する。図9は本発明の実施の形態1にかかわる透過型液晶表示装置の平面図、図10は断面図、そして図11Aから図11Fは各工程を示す断面図である。
本発明の実施の形態5において、図11Aから図11Cまでの工程は前記実施の形態1と同じであるので説明を省略する。図11D以降の工程においても、画素電極部が散乱の凹凸形状がない全透過型構造となっている点が実施の形態1と異なる点である。
図11Cの工程完了後、つぎに第2の絶縁膜13を成膜したのちに、感光性有機樹脂膜からなる層間絶縁膜14を塗布形成し、4回目の写真製版工程で前記層間絶縁膜に、第2の金属薄膜からなるドレイン電極10の端子表面まで貫通する第1のコンタクトホール17と、第1の金属薄膜からなるゲート端子部5の端子表面まで貫通するコンタクトホール18と、第2の金属薄膜からなるソース端子部12の端子表面まで貫通するコンタクトホール19とを形成する(図11D)。
本実施例では第2の絶縁膜13としてSiN 100nmを成膜したのちに、感光性有機樹脂膜14としてJSR製PC335を、スピンコート法を用いて3.2〜3.9μmの膜厚になるように塗布した。その後、コンタクトホールパターン17、18、19を有するフォトマスクを用いて第1の露光を行なったのちに、有機アルカリ現像液で現像することによってコンタクトホール17、18、19を形成した。
つぎに透明導電性膜を成膜し、5回目の写真製版工程で透過部の第1の画素電極20、画素電極パターン20から延在してコンタクトホール17を介してドレイン電極10に接続された画素ドレインコンタクト部、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド21、およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド22を形成する。
本実施例では透明導電性膜としてITOを形成した。好適な例として、In23(酸化インジウム)とSnO2(酸化スズ)をそれぞれ重量比で9:1で混合したITOターゲットを用いて、公知のArガスにH2Oガスを導入したスパッタリング法により、100nm膜厚の非晶質状態のITO膜を成膜した。スパッタリングは、DCマグネトロンスパッタリング法で、Arガス流量100sccm、H2Oガス流量3sccmとし、成膜パワー密度1W/cm2の条件で行なった。その後、写真製版工程でレジストパターニングを行ない、シュウ酸を含有する溶液を用いてエッチングを行なった。
つぎに、レジストパターンを除去したのちに、基板の熱処理を行なう。前記の非晶質ITO膜は、約150〜170℃以上の加熱を行なうことにより結晶化反応が進み、多結晶化する。多結晶化したITO膜は、非晶質状態に比べて化学的に非常に安定な状態となり、化学薬液に対する耐食性が飛躍的に向上するが、すでに述べたように、結晶化に伴う体積収縮のためにコンタクトホール部17、18、19の段差部において、ITO膜の断線、いわゆる段切れ23が部分的に発生した状態となる(図11E)。本実施例においては、約220℃の温度で熱処理を行ない非晶質ITO膜を多結晶化させた。結晶化させる温度は、結晶化反応を生じさせる結晶化温度以上とする必要があるが、本実施例のように感光性樹脂膜14を用いている場合には、感光性樹脂膜の耐熱温度を超えない範囲に設定するのが好ましい。
つぎに、前の工程と同じスパッタリング条件で、再びITO膜を100nmの膜厚で成膜する。その後、写真製版によるレジストパターン形成プロセスを行なわずに、そのまま前工程と同じシュウ酸を含有する薬液を用いてエッチングを行なう。前工程で形成した多結晶化ITOからなる画素電極20、ゲート端子パッド21およびソース端子パッド22のパターン上の該上層ITO膜は、エピタキシャル的に多結晶化ITO膜が形成され、それ以外の部分では非晶質状態のITO膜が形成されるので、上層ITO膜は自己整合的に下層ITO膜パターンと同一形状にエッチングされる。このようにして、下層ITO膜の段切れ23をカバレッジするように、二層ITO膜構造の透過部の画素電極24、画素電極パターン24から延在してコンタクトホール17を介してドレイン電極10に接続された画素ドレインコンタクト部、コンタクトホール18を介してゲート端子部5に接続されたゲート端子パッド25、およびコンタクトホール19を介して端子部12に接続されたソース端子パッド26が形成される(図11F)。
以上の工程により製造された透過型液晶表示装置用TFTアレイ基板に、公知の技術を用いて液晶を配向させるための配向制御膜を形成し、カラー表示を行なうためのカラーフィルタ、ブラックマトリックス、対向電極および配向制御膜を形成した対向基板を、公知の技術を用いて貼り合わせ、該TFTアレイ基板と対向基板の間に液晶を注入することにより、本発明の実施の形態1にかかわる透過型液晶表示装置を完成させた。
本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の平面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の断面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかわる、半透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の平面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の平面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、透過型液晶表示装置のTFTアレイ基板の断面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態5にかかわる、反射型液晶表示装置のTFTアレイ基板の製法の一工程を示す断面図である。 半透過型液晶表示装置の従来例を示すTFTアレイ基板の断面図である。 反射型液晶表示装置の従来例を示すTFTアレイ基板の断面図である。 透過型液晶表示装置の従来例を示すTFTアレイ基板の断面図である。
符号の説明
1 透明絶縁性基板
2 ゲート電極
3 補助容量電極
4 ゲート配線
5 ゲート端子部
6 第1の絶縁膜
7 半導体膜
8 オーミックコンタクト膜
9 ソース電極
10 ドレイン電極
12 ソース端子部
13 第2の絶縁膜
14 有機樹脂膜
15 凹凸反射電極の凹部
16 画素透過部の凹状抜きパターン
17 画素ドレインコンタクトホール
18 ゲート端子部コンタクトホール
19 ソース端子部コンタクトホール
20 下層透過電極膜
21 下層ゲート端子パッド
22 下層ソース端子パッド
23 透明導電膜の段差部の断線発生部
24 上層透過電極膜
25 上層ゲート端子パッド
26 上層ソース端子パッド
27 反射電極膜

Claims (9)

  1. 基板上に、ITOからなる透明導電性薄膜パターンを形成する工程であって、該透明導電性薄膜パターンを、
    (A)成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質となる状態で、第一の透明導電性膜を成膜する工程と、
    (B)フォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンを用いて、該第一の透明導電性膜をパターニング加工する工程と、
    (C)前記フォトレジストパターンを除去したのちに、該第一の透明導電性膜パターンを結晶化する工程と、
    該結晶化された第一の透明導電性膜パターンを含む基板上に、第二の透明導電性膜を成膜することにより、該結晶化された第一の透明導電性膜パターン上に多結晶化ITO膜を形成し、該結晶化された第一の透明導電性膜パターン以外の部分では非晶質状態のITO膜を形成する工程と、
    (D)シュウ酸を用いたウエットエッチングで、前記第二の透明導電性膜を前記結晶化された第一の透明導電性膜パターンと同一形状にパターニング加工する工程、とを少なくとも含む透明導電性薄膜の形成方法。
  2. 透明性絶縁基板上に第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
    ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
    第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
    層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、画素透過電極部となる開口部と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
    透明導電性薄膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィを用いて、少なくとも透過部の画素透過電極と、前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
    第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトグラフィを用いて、反射画素電極を形成する第六の工程とを少なくとも含み、
    前記第五の工程を請求項1記載の方法を用いて行なうことを特徴とする半透過型液晶表示装置の製造方法。
  3. 透明性絶縁基板上に第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
    ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
    第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
    層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、画素透過電極部となる開口部と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
    第一の透明導電性膜を、成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように成膜し、第五のフォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工して、少なくとも透過部の画素透過電極と、前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
    加熱手段を用いて前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する第六の工程と、
    第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトリソグラフィを用いて反射画素電極を形成する第七の工程と、
    第二の透明導電性膜を、成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように、成膜したのちに、シュウ酸を用いたウエットエッチングで、前記第二の透明導電性膜をエッチングする第八の工程、
    とを少なくとも含む半透過型液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する工程は、前記第三の金属薄膜を成膜する際の基板予備加熱工程によって行なう請求項3記載の半透過型液晶表示装置の製造方法。
  5. 透明性絶縁基板上に、第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
    ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
    第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
    層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
    透明導電性薄膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィを用いて、少なくとも前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
    第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトリソグラフィを用いて反射画素電極を形成する第六の工程とを少なくとも含み、
    前記第五の工程を請求項1記載の方法を用いて行なう反射型液晶表示装置の製造方法。
  6. 透明性絶縁基板上に、第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
    ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
    第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
    層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜上の画素反射電極部の表面に凹凸形状と、ゲート配線端子部、ソース配線端子部、およびドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
    第一の透明導電性膜を、成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように成膜し、第五のフォトリソグラフィによるフォトレジストマスクパターンで該第一の透明導電性膜をパターニング加工して、少なくとも前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程と、
    加熱手段を用いて前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する第六の工程と、
    第三の金属薄膜を成膜し、第六のフォトリソグラフィを用いて反射画素電極を形成する第七の工程と、
    第二の透明導電性膜を、成膜される膜の全体あるいは少なくともその一部が非晶質の状態となるように、成膜したのちに、シュウ酸を用いたウエットエッチングで、前記第二の透明導電性膜をエッチングする第八の工程、
    とを少なくとも含む反射型液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記第一の非晶質状態の透明導電性膜パターンを結晶化する工程は、前記第三の金属薄膜を成膜する際の基板予備加熱工程によって行なう請求項6記載の反射型液晶表示装置の製造方法。
  8. 透明性絶縁基板上に、第一の金属薄膜を成膜し、第一のフォトリソグラフィを用いて、少なくともゲート配線、ゲート電極を形成する第一の工程と、
    ゲート絶縁膜、半導体能動膜、オーミックコンタクト膜を順次成膜し、第二のフォトリソグラフィを用いて半導体層を形成する第二の工程と、
    第二の金属薄膜を成膜し、第三のフォトリソグラフィを用いて、ソース配線、ソース電極、ドレイン電極および薄膜トランジスタのチャネル部を形成する第三の工程と、
    層間絶縁膜を形成し、第四のフォトリソグラフィを用いて、該層間絶縁膜にゲート配線端子部、ソース配線端子部、および薄膜トランジスタのドレイン電極に達するコンタクトホールをそれぞれ形成する第四の工程と、
    透明導電性薄膜を成膜し、第五のフォトリソグラフィを用いて、少なくとも画素透過電極と前記コンタクトホールを介して前記ゲート配線端子部および前記ソース配線端子部に電気的に接続する端子パッドパターンを形成する第五の工程とを少なくとも含み、
    前記第五の工程を請求項1記載の方法を用いて行なう透過型液晶表示装置の製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の工程を少なくとも含む工程を用いて製造される液晶表示装置。
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