JP4462212B2 - センサの回転制御方法及び障害物回避方法 - Google Patents

センサの回転制御方法及び障害物回避方法 Download PDF

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Description

本発明は、障害物回避機能を備えた移動装置に関するものであり、特に、障害物を検出するためのセンサの回転制御方法及びそれを用いた障害物回避方法に関するものである。
従来、人が身体の一部を用いて操作する配膳車や車椅子などの操作型移動装置や、自動カート、自律走行自動車などに代表される自律型移動装置において、移動装置の進路上にある柱や造形物、または、段差、溝などの障害物を回避する機能を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
図37に、従来の移動装置の構成図を示す。
図37において、移動装置1に設置された3次元距離センサ2は、3次元距離センサ2を頂点とする前方の検出領域3において、進路上の障害物4を3次元的に検出する。しかしながら、図37(a)に示すように、3次元距離センサ2で障害物4を一旦検出しても、図37(b)に示すように、移動装置1が障害物4に近付き過ぎると、障害物4が検出範囲3から外れてしまう。検出範囲3から外れる移動装置1周囲の死角領域5は、障害物4があっても検出できず、死角となる領域である。
従来は、このような死角領域5内の障害物4を回避するために、移動装置1本体の移動量から、死角領域5内の障害物4の位置の推定を行っている。
特開2005−128722号公報
しかしながら、前記従来の構成では、移動装置の近傍では推定によって障害物を検知するため、移動装置の近傍に存在する障害物の状態に急な変化が生じた場合や、障害物が移動して移動装置の近傍へ出入りした場合などの周囲の環境が急変した場合に対処できないという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するためのもので、より安全性を高めた移動装置のセンシング方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のセンサの回転制御方法は、第1の回転軸を鉛直方向の回転軸とし、第2の回転軸をセンサの前後方向の回転軸とし、直交する前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とのそれぞれの軸周りに回転する前記センサの制御方法の制御方法であって、前記第1の回転軸の回転速度φを検出し、前記第2の回転軸の回転速度θを検出した後、|θ/φ|が0、1/4、1/3、1/2、1、2、3以外の実数を満たすように少なくとも一方の回転軸の回転速度を制御することを特徴とする。
以上のように、本発明のセンサの回転制御方法及び障害物検出方法によれば、より広い検出範囲を持つ移動装置を実現することができ、移動装置の近傍に存在する障害物の状態に急な変化が生じた場合や、障害物が移動して移動装置の近傍へ出入りした場合などの周囲の環境が急変した場合に対処できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明を行う。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における移動装置の動作の概略を示す図である。
図1において、平面X−Y上を移動する移動装置6は、センサ部7を具備している。移動装置6が目標位置8まで移動する場合は、センサ部7を用いて移動装置6の進路上の構造物や溝である障害物9を検出し、検出した結果に応じて移動装置6の進路を変更して障害物9を回避しながら、目標位置8まで移動する。
図2は、実施の形態1におけるセンサ部の構成を示す図である。ここで、図1と同じ符号については、説明を省略する。図2(a)はセンサ部の概略構成図であり、図2(b)は第1軸を回転させた場合の検出範囲を示す図であり、図2(c)は第1軸と第2軸を同時に回転させた場合の検出範囲を示す図である。
図2(a)を用いてセンサ部7の構成について説明する。
図2(a)において、センサ部7は、レーザ発光部とレーザ受光部とから構成される距離センサ10が取り付けられた部材であり、支持部材11によってモータ12とバランサ13に接合されている。センサ部7は、支持部材11を介してモータ12により、第1軸14を回転軸とした回転運動を行う。また、センサ部7は、支持部材15、16によりモータ17と接合されている。センサ部7は支持部材15を介してモータ17により、第2軸18を回転軸とした回転運動を行う。このような構成とすることで、垂直な2軸周りに1つのセンサ部を回転運動させることが可能となる。
図2(b)において、センサ部7内部のレーザ発光部とレーザ受光部を同時かつ同方向に、第1軸14を回転軸として回転させる。レーザ発光部から出た光が障害物9で反射して戻ってきた光をレーザ受光部で受光し、レーザ発光部を光が出てからレーザ受光部に光が戻ってくるまでの時間や、レーザ発光部から出た光の変質状況によって、障害物9を検出する。このようにセンサ部7の動きを制御することにより、検出範囲19に対し、進路上の障害物9を、平面上、少なくともセンサ部7の回転軸に対し垂直な方向の半円状の領域で検出することができる。
図2(c)において、センサ部7には、第1軸14と垂直な第2軸18を備えている。センサ部7を第1軸14周りに回転させることで、図2(b)に示した検出範囲19を保ちつつ、第1軸14周りに回転させたまま第2軸18周りにも回転させる。ここで、移動装置6が移動している場合は、第2軸18は、移動装置6の進行方向と平行となる。第1軸14周りに回転させたまま第2軸17周りにも回転された場合、検出することのできる範囲は、半球状の検出範囲20となる。
センサ部7をこのような構成とすることにより、少なくとも半球状の領域に存在する障害物を検出することが可能となる。
ここで、距離センサ10としては、レーザ型の距離センサを用いて説明したが、距離情報を取得できる非接触型センサ、例えば、超音波センサを用いてもよい。
図3は、実施の形態1における距離センサの検出範囲を示す図である。ここで、図1、2と同じ符号については、説明を省略する。
図3(a)は、移動装置の検出範囲の上面図であり、図3(b)は、移動装置の検出範囲の正面図であり、図3(c)は、移動装置の検出範囲の側面図である。
図3(a)から図3(c)に示すように、移動装置6のセンサ部7の前方に対し、半球状に検出範囲20を有している。
図4は、実施の形態1における移動装置のブロック構成図である。ここで、図1〜図3と同じ符号については、説明を省略する。
図4において、環境検出部21は、センサ部7を支持部材11にてモータ12、バランサ13、回転センサ22に接合している。ここで、バランサ13は、モータ12と回転センサ22の重さに対するバランスを取るためのものであり、モータ12と回転センサ22とを合わせた重さとほぼ一致する重量としている。モータ12により第1軸14周りにセンサ部7を回転させ、その回転速度と回転角度を回転センサ22で検出する。
また、センサ部7は支持部材15、16によりモータ17、回転センサ23に接合されている。モータ17により第2軸18周りにセンサ部7を回転させ、その回転速度と回転角度を回転センサ23で検出する。
また、回転センサ22、23の情報を回転情報検出部24に収集して、第1軸14周りと第2軸18周りの回転情報を検出する。
このような構成における制御について、以下に説明する。
環境検出部21より得られた検出空間の距離情報と回転情報検出部24より得られたセンサ部7の回転情報とを、環境情報21aとして3次元情報構築部25に送信する。環境情報21aに基づいて3次元情報構築部25にて3次元情報25aを構築し、形状抽出部26に送信する。3次元情報25aに基づいて、形状抽出部26にて形状情報26aを抽出し、移動物体判断部27に送信する。形状情報26aに基づいて、移動物体判断部27にて移動物体情報27aを算出し、移動不可予測部28に送信する。移動物体情報27aに基づいて、移動不可予測部28にて危険性情報28aを算出し、移動可能判断部29に送信する。危険性情報28aに基づいて、移動可能判断部29にて移動変更情報29aを算出し、移動状態変更部30に送信する。移動変更情報29aに基づいて、移動状態変更部30にて制御指令30aを算出し、モータの動作状態を変更する。
ここで、2つの回転軸周りの回転としたが、それぞれ、モータ12を用いて図4のAの方向への回転と、モータ17を用いて図4のBの方向への回転を指して、2つの回転軸周りの回転としている。
また、ここでは、2つの回転軸を有するセンサ部の構造を、図2(a)、図5の示すものとしたが、本発明で目的としている2軸周りに独立に回転させることの可能な構成ならば、それを採用することも可能である。
図5は、実施の形態1におけるセンサ部と障害物との関係を示す図である。ここで、図1から図4と同じ符号については、説明を省略する。
図5において、センサ部7と障害物9との間の検出空間の距離情報をL1とし、第1軸14周りの回転角度情報をθ1、第2軸18周りの回転角度情報をθ2とする。
ここで定義した距離情報L1、回転角度情報θ1、θ2を用いた制御の方法について、以下、図面を参照しながら説明する。
図6に、実施の形態1における制御のフローチャート図を示す。
図6において、ステップS1として、第1軸14周りの回転軸と第2軸18周りの回転軸回りのそれぞれに回転速度を与えて、環境検出部21を回転させる。環境検出部21から得られる検出空間の距離情報とセンサ部7の回転機構の第1軸14の回転角度情報と第2軸18の回転角度情報を環境情報21aとして検出する。
次に、ステップS2として、3次元情報構築手段25は、前記環境情報21aを用いて周辺環境の3次元情報25aを構築する。
次に、ステップS3として、形状抽出部26は、3次元情報構築部25で構築された3次元情報25aから路面や物体の形状を抽出し、形状情報26aを算出する。
次に、ステップS4として、移動物体判断部27は、形状抽出部26で抽出された路面や物体の形状情報26aや移動状況を判断し移動物体情報27aを算出する。
次に、ステップS5として、移動不可予測部28は、移動装置6の進路において、移動物体情報27aから移動装置6の移動を妨げる危険性を予測し、危険性情報28aを算出する。
次に、ステップS6として、危険性情報28aにより移動を妨げると予測された場合に、旋回や加減速など移動状態を変更することで進路上の障害を回避方法として、移動可能判断部29にて移動変更情報29aを算出する。
次に、ステップS7として、移動状態変更部30は、移動変更情報29aを基に、移動を妨げる危険性を回避するように車輪などの移動機構を駆動させるモータへ制御指令30aを出力し、移動機構の動作状態を変更する。
ここで、移動機構としては、例えば、車輪機構や歩行機構を用いてもよい。
また、移動装置6の位置や速度は、例えば、車輪機構の場合、エンコーダ情報を利用したオドメトリ情報から算出してもよい。
次に、図7から図13では、図4で示したブロック構成図の詳細を説明する。ここでは、時間t=t0において、移動装置6が絶対座標上のORo(XRo、YRo)に停止しているとする。ただし、このとき、移動装置6の向きを絶対角度θRoとする。ここで、目標位置を絶対座標Og=(XOg、YOg)(ただし、Og≠ORoとする)とし、絶対角度θOgの向きで停止させる指令を与える。
図7に、実施の形態1における時間t=t0における第1のブロック構成図を示す。図7において、図1から図6と同じ符号については、説明を省略する。
図7では、時間t=t0において、現在の移動装置の位置ORoから目標位置Ogへの移動を命令装置409から指令情報31aとして、ORo=[XRo、YRo、θRo]、Og=[XOg、YOg、θOg]が演算装置33に入力される。また、環境検出手段401である距離センサ10から環境情報21aが記憶装置32へ出力される。ただし、時間tにおける検出範囲20の内にあるn個の測定点のL1、θ1、θ2を環境情報21a、A(t)とする。
次に、演算装置33によって、指令情報31aから時間t=t0における移動装置の位置情報RP(t0)と速度情報RS(t0)が移動情報34aとして算出される。また、環境情報21aから3次元情報構築部25によって、時間t=t0における移動装置の周辺環境の3次元情報25a、B(t0)が算出される。ここで、関数FBは、環境情報21a、A(t)から移動装置の周辺環境の3次元情報25a、B(t)を算出する関数とする。さらに、算出された3次元情報25aは、記憶装置32に記憶される。
図8に、実施の形態1における時間t=t0における第2のブロック構成図を示す。ここで、図1から図7と同じ符号については、説明を省略する。
図8では、形状抽出部26によって、3次元情報25a、B(t0)から時間t=t0における周辺環境にある物体や路面の形状情報26a、C(t0)が取得される。ここで、関数FC0は、移動装置の周辺環境に障害がない状態から3次元情報25a、B(t0)を用いて物体や路面の形状抽出を行い、物体や路面の形状情報を算出する関数とする。算出された時間t=t0における前記形状情報26aは、記憶装置32に記憶される。
図9に、実施の形態1における時間t=t1における第1のブロック構成図を示す。ここで、図1から図8と同じ符号については、説明を省略する。
図9では、時間t=t1(ただし、t1>t0とする)において、3次元情報構築部25によって、時間t=t1における移動装置の周辺環境の3次元情報25a、B(t1)が算出される。また、このとき、移動装置の時間t=t1における移動装置の位置情報RP(t1)と速度情報RS(t1)である移動情報34aも算出される。さらに、形状抽出手段26により、演算装置33を用いて、環境にある物体や路面の形状情報403a、C(t1)が取得される。ここで、関数FCは、3次元情報25a、B(t0)、B(t1)と移動装置の位置情報RP(t1)から物体や路面の形状マッチングを行い、物体や路面の形状情報26aを算出する関数とする。さらに、算出された時間t=t1における前記移動情報34a、3次元情報25a、B(t1)、前記形状情報26aは、記憶装置32に記憶される。
図10に、実施の形態1における時間t=t1における第2のブロック構成図を示す。ここで、図1から図9と同じ符号については、説明を省略する。
図10では、移動物体判断部27により、演算装置33を用いて形状情報26a、C(t0)、C(t1)から形状抽出した物体や路面が移動や変化しないかを判断する。物体や路面が移動や変化していた場合は、物体の移動量Dd(t1)、移動速度Ds(t1)、移動角速度Dθ(t1)を移動物体情報404aとして算出する。ここで、関数Fd、Fs、Fθは、形状抽出情報C(t0)、C(t1)より物体の移動量、移動速度、移動角速度を算出する関数とする。さらに、算出された時間t=t1における前記移動物体情報27aは、記憶装置32に記憶される。
図11に、実施の形態1における時間t=t1における第3のブロック構成図を示す。ここで、図1から図10と同じ符号については、説明を省略する。
図11では、移動不可予測部28により、演算装置33を用いて、3次元情報25a、形状情報26a、移動物体情報27a、指令情報28a、移動情報34aから移動装置の移動を妨げる危険性を予測する。GB(t1)は、3次元情報25aから、また、GD(t1)は、形状情報26a、移動物体情報27aから危険性を予測した時間t=t1における危険性情報28aである。ここで、関数HBは、3次元情報25aと移動情報34aから移動装置の移動を妨げる危険性を予測する関数、HDは、形状情報26a、移動物体情報27a、指令情報33a、移動情報34aから移動装置の移動を妨げる危険性を予測する関数とする。例えば、GB(t1)は、通路など周辺環境において、移動装置が移動した際に障害になるかを予測する。また、GD(t1)は、形状抽出した物体と移動装置が互いに移動した場合、移動装置の移動を妨げるかを予測する。さらに、算出した時間t=t1における前記危険性情報28aは、記憶装置34に記憶される。
図12に、実施の形態1における時間t=t1における第4のブロック構成図を示す。ここで、図1から図11と同じ符号については、説明を省略する。
図12では、移動可能判断部29より、演算装置34を用いて、危険性情報28aから移動装置の移動状態を変更する必要があるかを判断する。Gm(t1)は、危険性情報28aから移動装置が次にどのように移動状態を変更するか判断した移動変更情報29aである。ここでHmは、危険性情報28aから次にどのように移動状態を変更するか判断する関数とする。
図13に、実施の形態1における時間t=t1における第5のブロック構成図を示す。ここで、図1から図12と同じ符号については、説明を省略する。
図13では、移動変更情報29は前記演算装置から制御装置35へ出力され、制御装置35は入力された移動変更情報28aを元に障害を回避する制御指令30aを駆動装置36へ出力し、移動装置の移動を変更する。
ここで、過去の情報の蓄積の量、及び、蓄積した情報の消去のタイミングについては、記憶装置32の性能によって調整してもよい。
このようにして、それぞれ第1軸14周り、第2軸18周りに回転させることで半球状の検出範囲20を形成することができる。しかしながら、ここでは、第1軸、第2軸、それぞれ180°前後の角度範囲内で正逆の回転運動を繰り返すことにより、無駄の少ない検出範囲を形成することが出来る。上下左右の障害物を検出したいという本発明の目的から考えると、0°以上200°以内の範囲で正逆の回転運動を繰り返すことが望ましい。
次に、半球状の検出範囲20をより広く、かつ、安定させるための回転速度の比について説明する。
図14に、実施の形態1における距離センサと障害物との関係を示す図を示す。ここで、図1から図13と同じ符号については、説明を省略する。
図14において、第1軸14周りの回転速度をθとし、第2軸18周りの回転速度をφとし、センサ部7と障害物9との間の距離をLとしている。
回転速度の比と、距離センサにより測定領域との関係については、サイバネットシステム株式会社のMATLABを用いて計算を行い、より広く、安定している検出範囲についての考察を行った。
図15〜30に、回転速度θと回転速度φをそれぞれ変更した時の測定領域を示す。ここで、測定領域は球状として現しているが、実際に移動装置6に搭載させる時は、その半分の半球状の測定領域が、検出範囲となる。ここで、図15〜30中の数字は、それぞれセンサ中心からの距離(単位:mm)を表している。
図15は、実施の形態1におけるθ=3、φ=27の時の測定領域を示す図である。
図16は、実施の形態1におけるθ=3、φ=15の時の測定領域を示す図である。
図17は、実施の形態1におけるθ=1、φ=5の時の測定領域を示す図である。
図18は、実施の形態1におけるθ=1、φ=4の時の測定領域を示す図である。
図19は、実施の形態1におけるθ=1、φ=3の時の測定領域を示す図である。
図20は、実施の形態1におけるθ=1、φ=2の時の測定領域を示す図である。
図21は、実施の形態1におけるθ=2、φ=3の時の測定領域を示す図である。
図22は、実施の形態1におけるθ=3、φ=4の時の測定領域を示す図である。
図23は、実施の形態1におけるθ=25、φ=26の時の測定領域を示す図である。
図24は、実施の形態1におけるθ=27、φ=27の時の測定領域を示す図である。
図25は、実施の形態1におけるθ=25、φ=25の時の測定領域を示す図である。
図26は、実施の形態1におけるθ=3、φ=2の時の測定領域を示す図である。
図27は、実施の形態1におけるθ=2、φ=1の時の測定領域を示す図である。
図28は、実施の形態1におけるθ=5、φ=2の時の測定領域を示す図である。
図29は、実施の形態1におけるθ=3、φ=1の時の測定領域を示す図である。
図30は、実施の形態1におけるθ=4、φ=1の時の測定領域を示す図である。
図31は、実施の形態1におけるθ=27、φ=3の時の測定領域を示す図である。
図15〜31より得られた結果より、移動装置6の前、上下、左右のそれぞれの方向をセンシングすることのできる条件について考察する。
図16と図17、図24と図25のそれぞれの関係より、回転数の比率θ/φが等しい組み合わせは、同一の軌跡を描くことが分かる。そのため、ここでは、|θ/φ|=Aとして考察を進める。
図15から図31において、図1のy方向に対して|y|>2000となるパターンと、図1のz方向に対して|z|>2000となるパターンと、yz座標を90°に区分した時にどの区分にも測定点が存在するパターンの3種類の条件について、図32に実施の形態1における測定領域の良否判定結果を示す図として表す。
この3種類の条件を導き出す方法について説明する。
本実施の形態においては、まず、センサの測定可能距離は3000mmとしている。また、移動装置6を立方体であるとし、その一辺の長さを1000mmとしている。また、障害物を検知した後に回避するまでに時間が必要であることを考慮して、移動装置6の外周から1500mm以上離れた位置で障害物9を検出する必要があるとしている。
前述の図1のy方向に対して|y|>2000となるパターンと、図1のz方向に対して|z|>2000となるパターンの条件は、これら3点を考慮して、センサ部7の中心から上下左右にそれぞれ2000mm以上離れている位置に存在する障害物を検知するための条件として導き出したものである。これらの値は、本実施の形態では上記の内容としたが、移動装置6の大きさやセンサ部7の性能によっては、変動することも考えられる。
また、yz座標を90°に区分した時にどの区分にも測定点が存在するパターンという条件は、yz座標を90°に区分した時、上下左右の全ての方向に対してセンシングを行いたいという目的から、90°に区分した4箇所の全てに測定点が存在する必要があることから導き出された条件である。
移動装置6の移動速度によってこれらの値は、当然変動するものと考えられるが、本実施の形態においては、これらについては考慮していない。
図32において、「○」は、上記パターンを満たす条件であり、「×」は上記パターンを満たさない条件である。
|θ/φ|が整数の場合は、|θ/φ|の増加とY−Z座標の中心から描かれる曲線の数が比例して増加していることが分かる。また、曲線の数が増加してバラツキが大きくなる方が、死角が減少することがXYZ座標から分かる。Aが整数以外の場合も、同一分母ならば同様である。
移動装置において、前述の3種類の条件でセンシングを行うためには、図32より考察して、|θ/φ|が1/4、1/3、1/2、1、2、3以外の実数となるように制御する必要があることが分かる。また、|θ/φ|が0であると、当然のことながら2つの軸のうちの少なくとも一方の軸周りの回転は発生していないと考えられる。本発明は、2つの回転軸周りの回転の相互関係について考察しているものであり、少なくとも一方の回転速度が0である時、これらの条件が成り立たないことは容易に推測される。
従って、|θ/φ|が0、1/4、1/3、1/2、1、2、3以外の実数となるように制御する必要あることが分かる。
この時、θとφの大きさの関係については、どちらか一方が小さいほうが良い。これは、どちらか一方の回転速度が小さい場合は、片方の回転軸の強度について考慮する必要が無いためである。
回転センサ22、23で第1軸14と第2軸18それぞれを回転軸とするセンサ部7の回転を検出し、上記の条件を満たすように少なくとも一方の回転速度を制御する。この時、より回転速度が小さい方の回転速度を制御することが望ましい。これは、前述の回転軸の強度に影響するためである。
また、センサ部7の第1軸14と第2軸18が、お互いの回転状況を判断し、一方の回転状況に応じて、他方の回転状況を制御してもよい。このような構成とすることで、一方の軸に不良が発生した場合でも周囲の障害物を検出できる。また、このような構成とすることで、リアルタイムに安定した検出範囲を作り出すこともできる。
(実施の形態2)
図33に、実施の形態2の移動装置の概略図を示す。ここで、図1から図32と同じ符号については、説明を省略する。図33(a)は実施の形態2の第1のセンシングを行う場合の正面図であり、図33(b)は実施の形態2の第1のセンシングを行う場合の側面図である。また、図33(c)は実施の形態2の第2のセンシングを行う場合の正面図であり、図33(d)は実施の形態2の第2のセンシングを行う場合の側面図である。
実施の形態2では、実施の形態1のセンサ部7とは異なるセンサ部37を併用している以外は、実施の形態1と同様である。
図33では、センサ部37と、その検出範囲38aは、図33(a)、図33(b)のように、センサ部7の第2軸の回転角度を回転開始角度θ31aとし回転角度θ32aで反復運動させ、センサ部37の検出範囲38aをセンシングする。ここで、センサ部37が反応した場合、図33(c)、図33(d)のように、センサ部7の第2軸の回転角度を回転開始角度θ31bとし回転角度θ32bで反復運動するように変更し、センサ部37が検出した範囲をより詳細にセンシングし、移動装置6の回避を行う。
(実施の形態3)
図34に、実施の形態3の移動装置の概略図を示す。ここで、図1から図33と同じ符号については、説明を省略する。図34(a)は実施の形態3の第1のセンシングを行う場合の正面図であり、図34(b)は実施の形態3の第1のセンシングを行う場合の側面図である。また、図34(c)は実施の形態3の第2のセンシングを行う場合の正面図であり、図34(d)は実施の形態3の第2のセンシングを行う場合の側面図である。
実施の形態3では、センサ部7とは異なる距離センサを併用している以外は、実施の形態1と同様である。
図34では、図33と同様にセンシングするが、図33より移動装置6の進行方向に対して、広範囲をセンサ部7でセンシングするため、センサ部7、センサ部37の数量や配置を変更している。
(実施の形態4)
図35に、実施の形態4の移動装置の概略図を示す。ここで、図1から図34と同じ符号については、説明を省略する。図35(a)は実施の形態4の第1のセンシングを行う場合の正面図であり、図35(b)は実施の形態4の第1のセンシングを行う場合の側面図である。また、図35(c)は実施の形態4の第2のセンシングを行う場合の正面図であり、図35(d)は実施の形態4の第2のセンシングを行う場合の側面図である。
実施の形態4では、センサ部7とは異なる距離センサを併用している以外は、実施の形態1と同様である。
図35では、図33同様にセンサ部7、センサ部37を配置する。図35(a)、図35(b)で示すように、センシングするが、ここで、センサ部37が反応した場合、図35(c)、図35(d)で示すように、第2軸の回転角度を回転開始角度θ31fとし回転角度θ32fで反復運動するように変更し、重要と考えられる範囲にセンシング範囲を変更している。
(実施の形態5)
図36に、実施の形態5の移動装置の概略図を示す。ここで、図1から図35と同じ符号については、説明を省略する。
実施の形態5では、センサ部7の第2軸18の制御方法による環境情報21aの取得方法以外は、実施の形態1と同様である。
図36では、センサ部7の第1軸14が回転し、少なくとも半円上の検出範囲39をセンシングしてから、センサ部7の第2軸18を送り角度θ4ずつ回転させ、各ステップの情報A1(m)から環境情報401a、A(m)を取得する。ここで、送り角度θ4は可変であってもよい。
本発明のセンサの回転制御方法を用いてセンシングを行えば、移動装置近傍も推定によらずにセンシングできるため、家庭、ホテル、ゴルフ場、工場、空港などの生活環境の中の自動カートや搬送ロボットなどに適応することができる。
実施の形態1における移動装置の動作の概略を示す図 実施の形態1におけるセンサ部の構成を示す図 実施の形態1におけるセンサ部の検出範囲を示す図 実施の形態1における移動装置のブロック構成図 実施の形態1におけるセンサ部と障害物との関係を示す図 実施の形態1における制御のフローチャート 実施の形態1における時間t=t0における第1のブロック構成図 実施の形態1における時間t=t0における第2のブロック構成図 実施の形態1における時間t=t1における第1のブロック構成図 実施の形態1における時間t=t1における第2のブロック構成図 実施の形態1における時間t=t1における第3のブロック構成図 実施の形態1における時間t=t1における第4のブロック構成図 実施の形態1における時間t=t1における第5のブロック構成図 実施の形態1における距離センサと障害物との関係を示す図 実施の形態1におけるθ=3、φ=27の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=3、φ=15の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=1、φ=5の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=1、φ=4の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=1、φ=3の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=1、φ=2の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=2、φ=3の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=3、φ=4の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=25、φ=26の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=27、φ=27の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=25、φ=25の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=3、φ=2の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=2、φ=1の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=5、φ=2の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=3、φ=1の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=4、φ=1の時の測定領域を示す図 実施の形態1におけるθ=27、φ=3の時の測定領域を示す図 実施の形態1における測定領域の良否判定結果を示す図 実施の形態2における移動装置の概略図 実施の形態3における移動装置の概略図 実施の形態4における移動装置の概略図 実施の形態5における移動装置の概略図 従来の移動装置の構成図
符号の説明
7 センサ部
9 障害物
10 距離センサ
11、15、16 支持部材
12、17 モータ
13 バランサ
14 第1軸
18 第2軸
19、20 検出範囲

Claims (4)

  1. 第1の回転軸を鉛直方向の回転軸とし、第2の回転軸をセンサの前後方向の回転軸とし、直交する前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とのそれぞれの軸周りに回転する前記センサの制御方法であって、
    前記第1の回転軸の回転速度φを検出し、前記第2の回転軸の回転速度θを検出した後、|θ/φ|が0、1/4、1/3、1/2、1、2、3以外の実数を満たすように少なくとも一方の回転軸の回転速度を制御すること
    を特徴とするセンサの回転制御方法。
  2. 第1の回転軸と第2の回転軸との双方が、0°以上200°以内の範囲で正逆の回転運動を繰り返すこと
    を特徴とする請求項1記載のセンサの回転制御方法。
  3. φとθの大きさを比較し、回転速度が小さい方の回転軸の回転速度のみを制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のセンサの回転制御方法。
  4. 請求項1から請求項3いずれか記載のセンサの回転制御方法を用いて周囲の障害物を検出し、その後、前記障害物を回避する制御を行うこと
    を特徴とする障害物回避方法。
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