JP4462089B2 - トイレ用静電霧化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トイレのカビやニオイの除去ができるトイレ用静電霧化装置に関するものである。
一般に、トイレにおいては浴室と並んで湿度が高いため、タイルの目地や、シーリング材などにカビが発生しがちであった。そのような場所に関しては、防カビの有効な手段が少なく、お手入れに頼るしかない状況であった。また、排尿、排便に伴う残臭に関しても、消臭剤によるマスキングを行なうのが一般的であり、定期的に消臭剤を補充する必要があり、手間がかかっていた。また、換気装置を運転することによってトイレ内の空気を強制的に屋外へ排出することや、トイレ乾燥装置を運転することによってトイレ空間の湿度を下げるようにしているが、トイレの壁や床に付着したカビの繁殖等を十分に防ぐことはできなかった。
また、従来より、抗菌、防カビ性を有するトイレ用衛生用具(例えば、特許文献1参照)が知られているが、この従来例では、衛生用具の表面層に、釉薬と銀含有物質を添加することで、衛生用具表面上を水が流れても、銀が磨耗することなく抗菌、防カビ性を発揮するようにしたものであり、タイルの目地やシーリング材などの防カビ効果や消臭効果は得られなかった。
特許第3447241号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、トイレのカビやニオイを手間をかけずにしかも効果的に除去でき、さらにメンテナンスの軽減及び搬送部の長寿命化を図ることができるトイレ用静電霧化装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明にあっては、水を溜める水溜め部1と、水溜め部1内の水を搬送する多孔質体2aからなり電極として機能する搬送部2と、上記搬送部2と対向する位置に配置された対向電極3と、上記搬送部2と対向電極3との間に高電圧を印加してナノサイズの帯電微粒子水を発生させる高電圧発生部4とで静電霧化ブロック5が構成され、この静電霧化ブロック5を水洗便器のロータンク6内に収納したトイレ用静電霧化装置であって、上記静電霧化ブロック5で生成される帯電微粒子水Mをロータンク6に設けた放出口7からトイレ空間8に拡散させるための循環用ファン9と、トイレ洗浄後のロータンク6内への給水と同時に上記搬送部2を洗浄し且つその洗浄後に水溜め部1内に溜められる水を静電霧化ブロック5に給水するための給水部10と、トイレの換気扇スイッチSW1又は照明スイッチSW2等の入切により、所定時間、静電霧化ブロック5と循環用ファン9とが連動運転するように制御する制御部11とを備えたことを特徴としている。
このような構成とすることで、静電霧化ブロック5で生成したナノサイズの帯電微粒子水Mを、循環用ファン9によってロータンク6の放出口7からトイレ空間8に放出することができ、トイレ内のカビの除去及び消臭効果が得られる。しかもこのナノサイズの帯電微粒子水Mは、空気中での滞空時間が15〜30分程度と長く、そのうえ水分を伴っているため、空気中の物質と結合しても従来のイオンのように消えてしまうことがないため、トイレのタイル壁の目地や床にカビが繁殖するのを充分に防ぐうえに、トイレ空間8を浮遊するカビの胞子を顕著に減らすこともできると共に、防カビ効果も十分に得られる。さらに、給水部10からの水によって搬送部2を洗浄でき、流水で搬送部2を洗浄するという煩わしい作業が不要となると共に、搬送部2を洗浄した後の水はそのまま水溜め部1内に溜められるので、水溜め部1内への水入れという煩わしい作業も不要となる。またトイレの換気扇スイッチSW1又は照明スイッチSW2等の入切により、静電霧化ブロック5と循環用ファン9とを連動運転させて、ミストMを一定時間、自動的に放出可能となる。
また上記ロータンク6内に、便器12に補給水13を供給し得る便器用補給水管14を備えたボールタップ15が設けられ、便器用補給水管14の途中に上記静電霧化ブロック5への給水部10の一端10aが分岐状に接続されていると共に、給水部10の他端10bが搬送部2の上方に配置され、ボールタップ15から便器用補給水管14への水の補給時に給水部10にも水が流れ込むようにするのが好ましく、この場合、トイレ洗浄後のロータンク6内への給水時に、給水部10から流れ落ちる水によって搬送部2を洗浄できるので、搬送部2の自動洗浄が可能となり、そのうえ搬送部2を洗浄した後の水はそのまま水溜め部1内に溜められるので、水溜め部1内への水の自動補給が可能となる。
また上記水溜め部1の側壁に、水溜め部1内の水位が一定以上になったときに余剰水Wをロータンク6内に放出するためのオーバーフロー孔16を設けるのが好ましく、この場合、オーバーフロー孔16によって水溜め部1は常に定水位に保たれ、貯留水量を調整する必要がなく、そのうえ余剰水Wをオーバーフロー孔16からロータンク6内に戻すことで、便器12の洗浄水として再利用できるようになる。
本発明に係るトイレ用静電霧化装置は、ロータンク内に収納される静電霧化ブロックで生成したナノサイズの帯電微粒子水を、循環用ファンによってロータンクに設けた放出口からトイレ空間に放出するので、トイレのカビやニオイを手間をかけずにしかも効果的に除去でき、防カビ効果も得られ、トイレ空間を常に清潔快適に保つことができる。しかも、搬送部を洗浄する水を供給する給水部を設けたので、流水で搬送部を洗浄するという煩わしい作業が不要となり、しかも搬送部を洗浄した後の水はそのまま水溜め部内に溜められるようにしたので、水溜め部内への水入れという煩わしい作業も不要となり、結果、メンテナンスの軽減及び搬送部の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本実施形態のトイレ用静電霧化装置Aは、水洗便器のロータンク6内に収納されて使用される。
先ず、図2に示すように、ロータンク6内の底部には、フロート弁装置18が取り付けられている。フロート弁装置18は、ロータンク6底面に開口した排水口19と、排水口19に設けた弁座部に上方から着座するフロート弁20とを有する。フロート弁20は、操作レバー21が操作されることにより鎖21aを介して引き上げられて浮上し、これにより、排水口19が開放され、ロータンク6内に溜められている洗浄水22が排水口19から便器12側へ供給されるようになっている。その後、ロータンク6内の水位が底面近くまで下がると、フロート弁20が排水口19の弁座に着座して排水口19を閉鎖し、このとき、ボールタップ15からロータンク6内への給水が開始され、ロータンク6内に所定量の洗浄水22が貯留されるようになっている。
また、上記ボールタップ15は、給水管23に接続されている。なお、図2中の24は止水栓である。ボールタップ15は、浮玉24の上下動に応じて開栓及び閉栓を行なうものである。ここでは、ボールタップ15にアーム25を介して浮玉24が上下動自在に連結され、ロータンク6内の洗浄水22の水位が低下して浮玉24が下降すると、アーム25を介してボールタップ15が開いて、ロータンク6内に洗浄水22が溜められるようになり、その後、洗浄水22が一定水位以上となり、浮玉24が上昇すると、アーム25を介してボールタップ15が閉じられるようになっている。
ここで、サイホン式の便器12では、便器洗浄後も便器12内に所定量の水を補給する必要がある。そのため、ボールタップ15には、図2に示すように、便器12側へ補給水13を補給し得る便器用補給水管14が分岐状に接続されており、便器用補給水管14の先端はオーバーフロー管26の上端に接続されている。オーバーフロー管26の下端は排水口19を介して便器12側に常時連通している。これにより、ボールタップ15からの水がロータンク6内に貯留される際に、ボールタップ15から分岐した便器用補給水管14にも水が流れるようになり、この水がオーバーフロー管26内を通って排水口19から便器12側へと補給され、便器12内に補給水13による水封水面が形成されるようになっている。
次に、本発明に係る静電霧化装置Aを説明する。上記ロータンク6内に収納される静電霧化装置Aは、図5のように、ナノサイズの帯電微粒子水M(以下、「ミストM」という)を生成する静電霧化ブロック5と、該ミストMをロータンク6に設けた放出口7からトイレ空間8に拡散させるための循環用ファン9と、静電霧化ブロック5の搬送部2に水を供給する給水部10と、トイレの換気扇スイッチSW1又は照明スイッチSW2等の入切により、所定時間、静電霧化ブロック5と循環用ファン9とが連動運転するように制御する制御部11(図4)とを備えている。以下、順に説明する。
先ず、静電霧化ブロック5は、水を溜める水溜め部1(図5(b))と、水溜め部1内の水を吸い上げる多孔質セラミックからなり電極として機能する搬送部2と、搬送部2の先端と対向する位置に配置された対向電極3と、上記搬送部2と対向電極3との間に高電圧を印加してナノサイズのミストMを発生させる高電圧発生部4(図4)とで構成される。
ここで、水溜め部1は上方に開口したカップ状に構成され、その側壁には、水溜め部1内の水位が一定以上になったときに余剰水Wをロータンク6内に放出するためのオーバーフロー孔16(図5(b))が設けられている。このオーバーフロー孔16は水溜め部1の水を常に一定水位に保つ働きをする。
また、上記搬送部2はその上端が針状に尖った針状霧化部となった多孔質体2aで構成されているもので、図1に示す例では1本の棒状の多孔質体2aが印加電極27の保持孔部28に取付けられている。棒状の多孔質体2aの上部は印加電極27よりも上方に突出し、下部が印加電極27から下方に突出して水溜め部1内の水と接触するようになっている。なお、多孔質体2aを構成する多孔質セラミックは、その粒子の粒径が2〜500μm、毛細管が1〜250μm程度が望ましい。なお多孔質セラミック以外に繊維質等の材質、或いは多孔質金属合金等を使用してもよい。また、多孔質体2aの数は1本に限らず、複数本、例えば、印加電極27に設けられる4つの保持孔部28に各々、多孔質体2aを保持したものであってもよい。この場合、各多孔質体2aは印加電極27の中央を中心とする同心円上に等間隔で配置される形となる。
また、上記対向電極3の一例として、例えば図3に示すように、その中央に開口部31を有すると共に、この開口部31の縁は上方から見た場合、保持孔部28を中心とする同一径の円弧Rを滑らかにつないだ形状となっている。なお、対向電極3は図3に示す形状に限らず、例えば図5(a)に示すような格子状であってもよい。そして、対向電極3を接地し、印加電極27に高電圧発生部4(図4)を接続して、多孔質体2aに高電圧を印加すると共に、多孔質体2aが毛細管現象により水溜め部1に入れてある水を吸い上げているとき、多孔質体2aの上端の針状霧化部が印加電極27側の実質的な電極として機能すると同時に、対向電極3の上記円弧Rが実質的な電極として機能するものである。
高電圧発生部4としては、500V/M以上、例えば、700〜1200V/Mの電解強度を与えることができるものが好ましい。多孔質体2aと対向電極3との間に高電圧を印加することで、高電圧により多孔質体2a先端の水が帯電して霧化することでミストMが発生する。これはラジカルを含有する上に、粒子径がナノメータサイズであるために、空気中に放出された時の寿命が長くて拡散性が大であり、これゆえにトイレの壁面や床に付いたカビやニオイを効率良く且つ効果的に除去できるようになり、とくに微菌、カビ菌、ウイルスなどに対しても効果的に作用し、不活性化することができる。
また図1、図3に示すように、印加電極27は絶縁カバー29によって保持され、一方、対向電極3は、絶縁保持部30によって保持されている。また絶縁カバー29の一部から高電圧発生部4の給電端子に接続される高圧側接点端子32を露出させており、絶縁保持部30の一部からは高電圧発生部4の接地端子に接続される接地側接点端子33が突設されている。なお図3中の34は多孔質体2aの下半部を覆うスカート部、35は絶縁カバー29を絶縁保持部30の下端部に対して係止させるための係止部である。
ここで、上記のように搬送部2が毛細管現象で水を先端にまで運ぶことができる多孔質体2aで形成される場合、その気孔率が10〜60%、粒子径が1〜100μm、先端針状部の断面形状がφ0.5M以下の多孔質セラミックを用いることで、粒子径が揃ったミストMを発生させることができ、特に気孔率が40%、粒子径が1〜3μm、多孔質体2aの先端断面形状がφ0.25Mの時に900V/Mの電界強度を与えた時、16〜20nmの粒子径を持つミストMを多く発生させることができる。
さらに多孔質体2aとして、使用する水のpH値でプラスに帯電する等電位点を有する材料からなる多孔質セラミックを使用する場合、水溜め部1内の水に多孔質体2aを接触させて毛細管現象で水を吸い上げさせ、さらに対向電極3を接地すると共に、印加電極27にプラスの電圧を印加した時、この電圧が高電圧であれば、多孔質体2aの上端の針状霧化部において水は、レイリー分裂を起こして霧化し、静電霧化がなされるわけであり、この時、静電霧化で生じるミストMは、電界強度が700〜1200V/Mである時、3〜50nm、殊に3〜20nmと30〜50nmの粒子径を有するナノサイズのものとなると共に、活性種(ヒドロキシラジカル、スーパーオキサイド等)を持ち、且つ強い電荷量を持ったものとなる。そして、このような電荷されたナノサイズのミストMは、空気中のウイルスや菌の不活性化、脱臭、空気中のカビの除去及び抗カビ効果といった作用を奏する。
なお、ニオイを分解する脱臭効果は、臭気ガスがナノサイズのミストM中のラジカルとの化学反応で無臭化されることでなされるものと考えることができる。下記はラジカルとアセトアルデヒドをはじめとする各種臭気との脱臭反応式である。OHはヒドロキシラジカルを示す。
アセトアルデヒド CH3CHO+6OH+O2→2CO2+5H2
アンモニア 2NH3+6OH→N2+6H2
酢酸 CH3COOH+4OH+O2→2CO2+4H2
メタンガス CH4+4OH+O2→CO2+H2
一酸化炭素 CO+2OH→CO2+H2
一酸化窒素 2NO+4OH→N2+2O2+2H2
ホルムアルデヒド HCHO+4OH→CO2+3H2
上記において、OHラジカルがカビの菌糸を分解するために、抗カビ効果が得られるものと考えられる。
上記構成の静電霧化ブロック5は、図1に示すように、水洗便器のロータンク6内に収納されるケーシング36に内蔵されている。ケーシング36の内部には、図5に示すように、静電霧化ブロック5と共に循環用ファン9が収納されている。ケーシング36は、静電霧化ブロック5内部及び循環用ファン9がロータンク6内の水で濡れるのを防止し、リーク電流の影響を除去して安全性を確保する働きをする。また循環用ファン9からの風Nは、ケーシング36の内側で生成したミストMを、ケーシング36のミスト出口37からロータンク6の放出口7を介してトイレ空間8に放出させる働きをする。
また本例では、図5に示すように、ミストMの放出口7をロータンク6の前壁6aの上部に設けてあり、一方、ケーシング36の側面にミスト出口37を設けてあり、ケーシング36の側面をロータンク6の前壁6裏面に密着させてミスト出口37と放出口7とを互いに連通させている。なお、放出口7はロータンク6内の洗浄水22に漬かないように上方位置に設けてあり、これにより、ケーシング36を水密構造にする必要がないものである。なお、他例として、放出口7をロータンク6の蓋6b(図2)に設け、ケーシング36の上面にミスト出口37を設け、ロータンク6の上方からミストMを放出させることも可能である。
さらに、上記ロータンク6の内部には、図2に示すように、ケーシング36内の静電霧化ブロック5に水を供給するための給水部10が設けられている。この給水部10は、トイレ洗浄後のロータンク6内への給水時に搬送部2である多孔質体2aを洗浄し且つその洗浄後に水溜め部1内に溜められる水を給水するためのものである。ここでは給水部10の一端10aが便器用補給水管14の途中から分岐状に接続されており、給水部10の他端10bがケーシング36内に引き込まれて、図1のように多孔質体2aの真上で且つ対向電極3よりも上方位置に配置され、これにより、ボールタップ15から便器用補給水管14への水の補給時に、給水部10に水が流れ込むと、その水が対向電極3の上から多孔質体2aに向かって流下して多孔質体2aを洗浄するようになっている。さらに多孔質体2aを洗浄した後の水は、例えば印加電極27の一部に設けた上下に貫通する貫通孔(図示せず)を通って、水溜め部1内に自然落下し、そのまま水溜め部1に溜められるようになっている。なお、図1の例では給水部10の他端10bを1つの多孔質体2aの上方に配置しているが、多孔質体2aが複数設けられる場合は、給水部10の他端10bを複数に分岐して、各々の多孔質体2aに水を流下させるようにしてもよい。
さらに、静電霧化ブロック5には、トイレの換気扇スイッチSW1又は照明スイッチSW2(図4)の入切により、所定時間、静電霧化ブロック5と循環用ファン9とが連動運転するように制御する制御部11が設けられている。
次に、静電霧化ブロック5に関連する一連の動作を説明する。用便後にトイレの洗浄を行ない、ロータンク6内の水位が下がると、ボールタップ15が作動し、ロータンク6内への水補給が開始する。このとき、ボールタップ15から分岐された便器用補給水管14にも水が流れて便器12内に水が補給される。さらに、便器用補給水管14から分岐された給水部10にも水が流れて、この水が静電霧化ブロック5に導かれて多孔質体2aを洗浄し、さらにその水が水溜め部1に溜められるようになる。
その後、利用者がトイレから出る際に、トイレの換気扇スイッチSW1又は照明スイッチSW2をオフにすると、換気扇が所定時間、作動してトイレ換気が開始される。このとき、制御部11は、ケーシング36内の循環用ファン9と静電霧化ブロック5とを所定時間だけ連動運転させる。静電霧化ブロック5の対向電極3と印加電極27との間に約5kVのマイナス電圧が印加され、多孔質体2aにより毛細管現象で吸い上げられている水が静電噴霧方式でナノサイズに微粒子化され、ミストMが発生する。このとき、循環用ファン9によってケーシング36内にはミスト出口37からロータンク6の放出口7を介してトイレ空間8に向かう風Nの流れが発生しており、静電霧化ブロック5で発生したミストMは風Nの流れに乗ってトイレ空間8へと放出される。
しかして、上記のように多孔質体2a中の水に高電圧をかけることで、水が次々と分裂(静電霧化)して、水に含まれている電気を帯びたナノサイズのミストMが発生するものであり、このナノサイズのミストMは、脱臭・カビの活動抑制に必要な反応性の高い物質を水で包み込んだ超微細な物質であり、トイレ空間8の空気中に飛び出しても消え難く、長寿命で、且つ非常に小さいため、カビやニオイを分解する働きがあり、トイレ内のカビの除去及び消臭効果が得られる。しかもこのナノサイズのミストMは、空気中での滞空時間が15〜30分程度と長く、そのうえ水分を伴っているため、空気中の物質と結合しても従来のイオンのように消えてしまうことがないため、トイレのタイル壁の目地や床にカビが繁殖するのを充分に防ぐうえに、トイレ空間8を浮遊するカビの胞子を顕著に減らすこともでき、十分な防カビ効果が得られる結果、トイレ空間8を常に清潔快適に保つことができる。
ところで、水溜め部1内に溜まった水道水を多孔質体2aで吸い上げる方式では、水道水中のカルシウム等のミネラル成分が多孔質体2a表面に析出して、ミスト量の減少をもたらすようになる。そこで、本発明では、便器用補給水管14を分岐した給水部10によって、多孔質体2aの上から水を流下させるようにしている。これにより、給水部10から流下する水によって多孔質体2aが洗浄され、安定した静電霧化現象を継続して発生させることができて、ミスト量を増やすことができるのである。しかもボールタップ15からロータンク6内への給水と同時に給水部10に水が流れ込むので、多孔質体2aの自動洗浄が可能となり、従って、流水で多孔質体2aを洗浄するという煩わしい作業をする必要がなく、メンテナンスの軽減及び多孔質体2aの長寿命化を図ることができる。
そのうえ多孔質体2aを洗浄後の水は、水溜め部1内に自然落下して、そのまま水溜め部1に溜められるので、水溜め部1内への水の自動補給が可能となり、水入れという煩わしい作業も不要となる。さらに水溜め部1の側壁に、図5(a)のようにオーバーフロー孔16を設け、ケーシング36の底部に余剰水Wを放出する水抜き孔17を穿設しているので、水溜め部1内の水位が一定以上になったときに余剰水Wをオーバーフロー孔16から水抜き孔17を介してロータンク6内に放出されることとなり、これにより水溜め部1は常に定水位に保たれ、貯留水量を調整する必要がなくなると共に、余剰水Wをロータンク6内に戻して洗浄水22として再利用できる利点もある。
本発明の一実施形態に用いる静電霧化ブロックの側面断面図である。 同上の静電霧化ブロックを収納したケーシングを水洗便器のロータンク内に収納した状態を説明する一部破断斜視図である。 同上の静電霧化ブロックの斜視図である。 同上の制御部に関連するブロック図である。 (a)は同上の静電霧化ブロックを収納したケーシングをロータンクの前壁の裏面に取り付けた場合の平面断面図、(b)は側面断面図である。
符号の説明
A 静電霧化装置
1 水溜め部
2 搬送部
2a 多孔質体
3 対向電極
4 高電圧発生部
5 静電霧化ブロック
6 ロータンク
7 放出口
8 トイレ空間
9 循環用ファン
10 給水部
10a 給水部の一端
10b 給水部の他端
11 制御部
12 便器
13 補給水
14 便器用補給水管
15 ボールタップ
16 オーバーフロー孔
M 帯電微粒子水
SW1 換気扇スイッチ
SW2 照明スイッチ

Claims (3)

  1. 水を溜める水溜め部と、水溜め部内の水を搬送する多孔質体からなり電極として機能する搬送部と、上記搬送部と対向する位置に配置された対向電極と、上記搬送部と対向電極との間に高電圧を印加してナノサイズの帯電微粒子水を発生させる高電圧発生部とで静電霧化ブロックが構成され、この静電霧化ブロックを水洗便器のロータンク内に収納したトイレ用静電霧化装置であって、上記静電霧化ブロックで生成される帯電微粒子水をロータンクに設けた放出口からトイレ空間に拡散させるための循環用ファンと、トイレ洗浄後のロータンク内への給水と同時に上記搬送部を洗浄し且つその洗浄後に水溜め部内に溜められる水を静電霧化ブロックに給水するための給水部と、トイレの換気扇スイッチ又は照明スイッチ等の入切により、所定時間、静電霧化ブロックと循環用ファンとが連動運転するように制御する制御部とを備えたことを特徴とするトイレ用静電霧化装置。
  2. 上記ロータンク内に、便器に補給水を供給し得る便器用補給水管を備えたボールタップが設けられ、便器用補給水管の途中に上記静電霧化ブロックへの給水部の一端が分岐状に接続されていると共に、給水部の他端が搬送部の上方に配置され、ボールタップから便器用補給水管への水の補給時に給水部にも水が流れ込むようにしたことを特徴とする請求項1記載のトイレ用静電霧化装置。
  3. 上記水溜め部の側壁に、水溜め部内の水位が一定以上になったときに余剰水をロータンク内に放出するためのオーバーフロー孔を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のトイレ用静電霧化装置。

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