JP4461936B2 - 自動販売機および非常時通信システム - Google Patents

自動販売機および非常時通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP4461936B2
JP4461936B2 JP2004206992A JP2004206992A JP4461936B2 JP 4461936 B2 JP4461936 B2 JP 4461936B2 JP 2004206992 A JP2004206992 A JP 2004206992A JP 2004206992 A JP2004206992 A JP 2004206992A JP 4461936 B2 JP4461936 B2 JP 4461936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
emergency
vending machine
communication
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004206992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006031226A (ja
Inventor
久直 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Retail Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Retail Systems Co Ltd
Priority to JP2004206992A priority Critical patent/JP4461936B2/ja
Publication of JP2006031226A publication Critical patent/JP2006031226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461936B2 publication Critical patent/JP4461936B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

本発明は、地震や火災などの大規模災害を含む非常事態時に、情報伝達の媒介手段として利用可能な自動販売機および非常時通信システムに関するものである。
これまで、地震や火災などの大規模災害時における情報伝達手段は、主に電話(例えば家庭用電話や公衆電話や非常用電話など)やラジオ、テレビなどであった。そして最近では、全国各地に設置されている自動販売機やATMや3分間写真撮影機などを大規模災害時における情報伝達手段として利用する技術(例えば特許文献1や特許文献2など参照)が公開されている。ここで、特許文献1は、災害時にセンターから送信された情報(例えば災害情報や避難場所情報、防災情報など)を受信して、受信した情報を電光掲示板や液晶モニターを介して文字や図で表示したりスピーカーを介して音声で出力したりすることができる街頭設置装置に関するものである。これにより、人々は外出していても、自動販売機やATMや3分間写真撮影機などの街頭設置装置に付設された液晶モニターに文字で表示された防災情報を観ることでそれを容易に入手することができる。また、特許文献2は、携帯電話やPHS等の移動電話器が備えているワンタッチメモリダイアル機能を利用して、防犯警報や防災警報や盗難警報や監視警報などの様々な警報や通報を自動的に又はワンタッチ手動操作で管理センター等に発信することができる移動電話器を用いた発信装置に関するものである。これにより、発信装置を自動販売機に設置すれば、自動販売機に起きた異常を管理センターに自動で通報することができ、水位を感知するセンサーを自動販売機にさらに設置すれば、自動販売機設置場所が大雨などで警戒水位を上回ったという情報を管理センターに自動で通報することができる。
一方、大規模災害時に個人の安否に関する安否情報を個人からセンターへ確実に伝達することは、センターが各地の被害状況を正確かつ迅速に把握する上で非常に重要である。
しかし、大規模災害時では、電話は回線の混雑で接続困難であり、テレビやラジオは川下への一方向の情報伝達手段(センターから個人への情報伝達手段)であるため、安否情報を個人からセンターへ確実に伝達することが困難であるという問題があった。また、特許文献1の技術によれば、大規模災害時に外出していても、街頭に設置されている自動販売機を介して防災情報を取得することはできるが、テレビやラジオと同様、川下への一方向の情報伝達手段であるため、上述の問題は依然残る。また、特許文献2の技術によれば、特定の情報を移動電話器でセンターへ発信することはできるが、大規模災害時では接続困難であるため、上述の問題は依然残る。つまり、これまでの技術では、上述した問題を解決することはできなかった。
ところで、自動販売機が設置されている場所の特異性を活用して、自動販売機を、ユーザとの双方向通信によるサービス提供手段として利用する技術(特許文献3参照)が公開されている。ここで、特許文献3は、広告情報表示機能やそれに基づく通信販売サービス機能の他、公共機関による掲示板機能やそれに基づく住民票等の交付サービス機能など、ユーザとの双方向通信によるサービス提供機能を合わせ持った自動販売機に関するものである。これにより、自動販売機と無関係な各種情報を表示することで、ネットワークを介した双方向通信により様々な人々に各種サービスを提供することができるので、自動販売機を利用するユーザの範囲を超えた幅拾い層のユーザの利用により、機器の設置費用を高い効率で回収することが可能となる。
特開2003−016561号公報 特開2001−144843号公報 特開2003−151013号公報
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、大規模災害時に想定される情報の輻輳に因り発生する情報遮断を回避することが困難であるので、大規模災害時に、個人とセンターとの間で情報の伝達を確実に行うことができないという問題点があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、地震や火災などの大規模災害を含む非常事態時に、個人とセンターとの間で情報の伝達を確実に行うことができる自動販売機および非常時通信システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明にかかる自動販売機は、センター等に配置された管理装置との間で有線または無線で通信可能な通信手段を有する自動販売機において、情報を入力するための入力手段と、前記入力手段で入力された情報から個人の安否に関する安否情報を生成し、予め記憶された当該自動販売機の設置場所を示す情報から設置場所情報を生成すると共に、前記安否情報および前記設置場所情報を含む非常事態情報を生成する非常事態情報生成手段と、前記通信手段で特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定する非常事態判定手段と、前記非常事態判定手段の判定結果が前記非常事態である場合、前記非常事態情報を生成するように前記非常事態情報生成手段を制御し、前記非常事態情報を送信するように前記通信手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、前記非常事態情報生成手段で生成した非常事態情報を蓄積する蓄積手段をさらに備え、前記制御手段は、前記通信手段で前記管理装置から前記非常事態情報の送信要求を受信した時に、前記蓄積手段に蓄積されている全ての前記非常事態情報を前記管理装置へ送信するように前記通信手段を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、前記入力手段は、携帯情報端末との間で赤外線で通信可能な通信機能、携帯情報端末との間で有線で通信可能な通信機能のうち少なくとも1つを有することを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、前記入力手段は、ICタグリーダやICカードリーダ、メモリカードリーダなどの電子情報読取装置であることを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記のいずれか1つに記載の自動販売機において、前記入力手段は当該自動販売機に付設されたキーボードであり、前記キーボードで入力した情報を出力するモニタをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる非常時通信システムは、有線または無線の通信手段を有する複数の自動販売機と、前記複数の自動販売機と通信可能な通信機能を有し、センター等に配置された管理装置と、で構成された非常時通信システムであって、前記管理装置は、前記複数の自動販売機に対して、非常事態であることを示す特定の情報を送信すると共に非常事態情報の送信要求を行い、前記自動販売機は、情報を入力するための入力手段と、前記入力手段で入力された情報から個人の安否に関する安否情報を生成し、予め記憶された当該自動販売機の設置場所を示す情報から設置場所情報を生成すると共に、前記安否情報および前記設置場所情報を含む非常事態情報を生成する非常事態情報生成手段と、前記非常事態情報生成手段で生成した非常事態情報を蓄積する蓄積手段と、前記通信手段で前記管理装置から前記特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定する非常事態判定手段と、前記非常事態判定手段の判定結果が前記非常事態である場合、前記非常事態情報を生成するように前記非常事態情報生成手段を制御し、前記非常事態情報を前記管理装置へ送信するように前記通信手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記通信手段で前記管理装置から前記非常事態情報の送信要求を受信した時に、前記蓄積手段に蓄積されている全ての前記非常事態情報を前記管理装置へ送信するように前記通信手段を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、センター等に配置された管理装置との間で有線または無線で通信可能な通信手段を有する自動販売機において、前記通信手段で受信した当該自動販売機の設置場所周辺の住人に関する住人情報を蓄積する蓄積手段と、情報を入力するための入力手段と、前記入力手段で入力された情報に基づいて、前記蓄積手段に蓄積されている前記住人情報を開示するか否かを判定する開示判定手段と、前記開示判定手段の判定結果が前記開示である場合、前記住人情報を出力する出力手段と、前記通信手段で特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定する非常事態判定手段と、前記非常事態判定手段の判定結果が前記非常事態である場合、前記住人情報を蓄積するように前記蓄積手段を制御し、前記住人情報を出力するように前記出力手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、前記入力手段は当該自動販売機に付設されたキーボードであり、前記出力手段は当該自動販売機に付設されたプリンタであること、を特徴とする。
また、本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、前記入力手段は、携帯情報端末との間で赤外線で通信可能な通信機能、携帯端末との間で有線で通信可能な通信機能のうち少なくとも1つを有し、前記出力手段としても利用可能であること、を特徴とする。
また、本発明にかかる非常時通信システムは、有線または無線の通信手段を有する複数の自動販売機と、前記複数の自動販売機と通信可能な通信機能を有し、センター等に配置された管理装置と、で構成された非常時通信システムであって、前記管理装置は、前記複数の自動販売機に対して、非常事態であることを示す特定の情報を送信すると共に住人情報を送信し、前記自動販売機は、前記通信手段で前記管理装置から受信した当該自動販売機の設置場所周辺の住人に関する住人情報を蓄積する蓄積手段と、情報を入力するための入力手段と、前記入力手段で入力された情報に基づいて、前記蓄積手段に蓄積されている前記住人情報を開示するか否かを判定する開示判定手段と、前記開示判定手段の判定結果が前記開示である場合、前記住人情報を出力する出力手段と、前記通信手段で前記管理装置から前記特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定する非常事態判定手段と、前記非常事態判定手段の判定結果が前記非常事態である場合、前記住人情報を蓄積するように前記蓄積手段を制御し、前記住人情報を出力するように前記出力手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる自動販売機は、センター等に配置された管理装置との間で有線または無線で通信可能な通信手段を有し、非常事態情報生成手段で、入力手段で入力された情報から個人の安否に関する安否情報を生成し、予め記憶された当該自動販売機の設置場所を示す情報から設置場所情報を生成すると共に、安否情報および設置場所情報を含む非常事態情報を生成し、非常事態判定手段で、通信手段で特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定し、非常事態判定手段の判定結果が非常事態である場合、制御手段で、非常事態情報を生成するように非常事態情報生成手段を制御し、非常事態情報を送信するように通信手段を制御する。これにより、地震や火災などの大規模災害を含む非常事態時に、個人の安否に関する安否情報を含む非常事態情報を個人からセンターへ伝達することができるという効果を奏する。すなわち、非常事態時に、個人とセンターとの間で情報の伝達を確実に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる自動販売機は、上記の自動販売機において、非常事態情報生成手段で生成した非常事態情報を蓄積手段に蓄積し、制御手段は、通信手段で管理装置から非常事態情報の送信要求を受信した時に、蓄積手段に蓄積されている全ての非常事態情報を管理装置へ送信するように通信手段を制御する。これにより、非常事態時に、安否情報を含む非常事態情報を個人からセンターへ確実に伝達することができるという効果を奏する。
本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、入力手段は、携帯情報端末との間で赤外線で通信可能な通信機能、携帯情報端末との間で有線で通信可能な通信機能のうち少なくとも1つを有するので、最近普及している携帯電話やPDAなどの携帯情報端末を利用して、ユーザは安否情報を生成するための情報を自動販売機に容易に入力することができるという効果を奏する。
本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、入力手段はICタグリーダやICカードリーダ、メモリカードリーダなどの電子情報読取装置であるので、自動販売機に入力する情報を予め記憶させたICタグやICカード、メモリカードを、対応する電子情報読取装置に挿入したり近づけたりするだけ、ユーザは安否情報を生成するための情報を自動販売機に容易に入力することができるという効果を奏する。
本発明にかかる自動販売機は、上記のいずれか1つに記載の自動販売機において、入力手段は自動販売機に付設されたキーボードであり、さらにキーボードで入力した情報を出力するモニタも備えるので、非常事態時において携帯情報端末などを所持していない場合に、自動販売機に付設されたキーボードで情報を入力すると共に入力した情報をモニタで確認しながら、ユーザは安否情報を生成するための情報を自動販売機に入力することができるという効果を奏する。
本発明にかかる非常時通信システムは、有線または無線の通信手段を有する複数の自動販売機と、複数の自動販売機と通信可能な通信機能を有し、センター等に配置された管理装置と、で構成され、管理装置は、複数の自動販売機に対して、非常事態であることを示す特定の情報を送信すると共に非常事態情報の送信要求を行い、自動販売機は、非常事態情報生成手段で、入力手段で入力された情報から個人の安否に関する安否情報を生成し、予め記憶された当該自動販売機の設置場所を示す情報から設置場所情報を生成すると共に、安否情報および設置場所情報を含む非常事態情報を生成し、蓄積手段で、生成した非常事態情報を蓄積し、非常事態判定手段で、通信手段で管理装置から特定の情報を受信した時に非常事態であると判定し、非常事態判定手段の判定結果が非常事態である場合、制御手段で、非常事態情報を生成するように非常事態情報生成手段を制御し、通信手段で管理装置から非常事態情報の送信要求を受信した時に蓄積手段に蓄積されている全ての非常事態情報を管理装置へ送信するように通信手段を制御する。これにより、非常事態時に、安否情報を含む非常事態情報を個人からセンターへ確実に伝達することができるという効果を奏する。すなわち、非常事態時に、個人とセンターとの間で情報の伝達を確実に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる自動販売機は、センター等に配置された管理装置との間で有線または無線で通信可能な通信手段を有し、蓄積手段で、通信手段で受信した当該自動販売機の設置場所周辺の住人に関する住人情報を蓄積し、開示判定手段で、入力手段で入力された情報に基づいて蓄積手段に蓄積されている住人情報を開示するか否かを判定し、開示判定手段の判定結果が開示である場合、出力手段で住人情報を出力し、非常事態判定手段で、通信手段で特定の情報を受信した時に非常事態であると判定し、非常事態判定手段の判定結果が前記非常事態である場合、制御手段で、住人情報を蓄積するように蓄積手段を制御し、住人情報を出力するように出力手段を制御する。これにより、非常事態時であって且つ開示が許可された場合にのみ、蓄積手段に蓄積されている住人情報を出力することができるという効果を奏する。すなわち、非常事態時に、住人情報をセンターから適切な個人へ確実に伝達することができるという効果を奏する。つまり、非常事態時に、個人とセンターとの間で情報の伝達を確実に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、入力手段は当該自動販売機に付設されたキーボードであり、出力手段は当該自動販売機に付設されたプリンタであるので、自動販売機に付設されたキーボードで住人情報の開示対象者であることを示す情報を入力するだけで、ユーザはプリンタを介して住人情報を取得することができるという効果を奏する。
本発明にかかる自動販売機は、上記に記載の自動販売機において、入力手段は、携帯情報端末との間で赤外線で通信可能な通信機能、携帯端末との間で有線で通信可能な通信機能のうち少なくとも1つを有し、出力手段としても利用可能であるので、最近普及している携帯電話やPDAなどの携帯情報端末を利用して、ユーザは容易に、住人情報の開示対象者であることを示す情報を自動販売機に入力したり蓄積された住人情報を自動販売機から取得したりすることができるという効果を奏する。
本発明にかかる非常時通信システムは、有線または無線の通信手段を有する複数の自動販売機と、複数の自動販売機と通信可能な通信機能を有し、センター等に配置された管理装置と、で構成され、管理装置は、複数の自動販売機に対して、非常事態であることを示す特定の情報を送信すると共に住人情報を送信し、自動販売機は、蓄積手段で、通信手段で管理装置から受信した当該自動販売機の設置場所周辺の住人に関する住人情報を蓄積し、開示判定手段で、入力手段で入力された情報に基づいて蓄積手段に蓄積されている住人情報を開示するか否かを判定し、開示判定手段の判定結果が開示である場合、出力手段で住人情報を出力し、非常事態判定手段で、通信手段で管理装置から特定の情報を受信した時に非常事態であると判定し、非常事態判定手段の判定結果が非常事態である場合、制御手段で、住人情報を蓄積するように蓄積手段を制御し、住人情報を出力するように出力手段を制御する。これにより、非常事態時であって且つ開示が許可された場合にのみ、蓄積手段に蓄積されている住人情報を出力することができる。すなわち、非常事態時に、住人情報をセンターから適切な個人へ確実に伝達することができるという効果を奏する。つまり、非常事態時に、個人とセンターとの間で情報の伝達を確実に行うことができるという効果を奏する。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機および非常時通信システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例における非常時通信システム300の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施例における非常時通信システム300は、無線の通信手段を有する複数の自動販売機100(図1では3台の自動販売機100)と、複数の自動販売機100と無線で通信可能な通信機能を有し、災害情報センターに配置された管理装置200と、で構成される。なお、非常時通信システム300は、図2に示すように、自動販売機100と管理装置200とをインターネットやLANなどのネットワークを介して電話線や光ファイバーや同軸ケーブルなどの有線で通信可能に接続した構成でもよい。ただし、地震や火災などの大規模災害を含む非常事態時には電話線などの切断が想定されるので、図1に示す非常時通信システム300の構成が望ましい。
再び図1に戻り、管理装置200は、自動販売機100と有線または無線で通信可能な通信機能を少なくとも有し、当該通信機能を介して、自動販売機100へ非常事態であることを示す特定の情報の送信や非常事態情報の送信要求や自動販売機100の設置場所周辺の住人に関する住人情報の送信や自動販売機100の設置場所周辺の被災者の救助に必要な情報の送信を行い、さらに自動販売機100から送信された非常事態情報の受信を行う。ここで、管理装置200は、一般に市販されるワークステーションやパーソナルコンピュータなどの情報処理装置およびその付属装置で構成してもよい。また、管理装置200が有する機能は、管理装置200のハードウェア構成中のCPUやディスク装置やメモリ装置や入力装置や出力装置や通信装置など及びそれらを制御するプログラムなどで実現される。
また、自動販売機100は、例えば缶飲料自動販売機やカップ式自動販売機などであり、災害情報センターに配置された管理装置200との間で有線または無線で通信可能な通信手段を有する。ここで、自動販売機100の構成について図3および図4を参照して説明する。まず、自動販売機100の外部構成について図3を参照して説明する。図3は、本実施例における自動販売機100の外部構成の一例を示す図である。図3に示す自動販売機100は、缶飲料自動販売機の一例であり、商品見本や商品選択ボタンを含む商品表示部120と、コイン投入口122と、コイン返却レバー124と、コイン返却口126と、商品販売口128と、を有し、さらに図示の如く、非常事態であることを通知する非常事態通知ランプと、携帯電話やPDAなどの携帯情報端末との間で赤外線ポートを介して赤外線で通信可能な通信機能を有する入力装置112(出力装置114としても利用可能)と、通信アンテナ116と、外部から電源が供給されなくなった時に利用する非常用電源118と、を有する。つぎに、自動販売機100の内部構成について図4を参照して説明する。図4は、本実施例における自動販売機100の内部構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、自動販売機100は、自動販売機100の全体を統括的に制御するCPU等の制御部102と、通信回線に接続されるルータ等の通信装置(図示せず)と自動販売機100とを接続する通信インターフェース部104と、各種のデータベースやテーブルやファイルなどを格納する蓄積部106と、入力装置112および出力装置114と自動販売機100とを接続する入出力インターフェース部108と、を備えて構成されており、これら各部はバスを介して接続されている。また、自動販売機100は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ネットワークに通信可能に接続することができる。
また、制御部102は、OS(Operating System)等の制御プログラムや各種の処理手順等を規定したプログラムや所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。また、制御部102は、図示の如く、大別して、通信部102aと、非常事態判定部102bと、非常事態情報生成部102cと、開示判定部102dと、で構成されている。ここで、通信部102aは、通信インターフェース部104を介して、災害情報センターに配置された管理装置200との間で情報通信(情報の送受信)を行う。また、非常事態判定部102bは、通信部102aで管理装置200から特定の情報を受信した時に、「非常事態」であると判定する。また、非常事態情報生成部102cは、入力装置112で入力された情報から個人の安否に関する安否情報を生成し、予め記憶された当該自動販売機100の設置場所を示す情報から設置場所情報を生成すると共に、安否情報および設置場所情報を含む非常事態情報を生成する。また、開示判定部102dは、入力装置112で入力された情報に基づいて、蓄積部106の住人情報ファイル106aに蓄積されている住人情報を開示するか否かを判定する。また、制御部102は、非常事態判定部102bの判定結果が「非常事態」である場合、非常事態情報を生成するように非常事態情報生成部102cを制御し、非常事態情報を管理装置200へ送信するように通信部102aを制御し、通信部102aで管理装置200から受信した住人情報を住人情報ファイル106aに蓄積するように蓄積部106を制御し、入出力インターフェース部108を介して住人情報を出力するように出力装置114を制御する。
また、通信インターフェース部104は、通信回線に接続されるルータ等の通信装置と自動販売機100とを接続する。
また、蓄積部106は、ストレージ手段であり、例えば、RAM、ROM等のメモリ装置やハードディスクのような固定ディスク装置やフレキシブルディスクや光ディスク等を用いることができる。また、蓄積部106には非常事態情報ファイル106aおよび住人情報ファイル106bが格納されており、非常事態情報ファイル106aには非常事態情報生成部102cで生成した非常事態情報が蓄積され、住人情報ファイル106bには通信部102aで受信した住人情報が蓄積される。ここで、非常事態情報ファイル106aに格納される情報の一例について図5から図7を参照して説明する。図5は、本実施例における非常事態情報ファイル106aに格納される情報の一例を示す図である。図6および図7は、本実施例における非常事態情報ファイル106aに格納される情報の別の一例を示す図である。図5に示すように、非常事態情報ファイル106aは、入力装置112で入力された「ヤマダタロウは生きています。」や「ヤマダタロウは50歳の男性です。右脚を骨折している可能性あり。」などの個人の安否に関する安否情報と、予め記憶されている「東京都千代田区霞が関3丁目4番3号」や「○○ビル1階ロビー」などの自動販売機100の設置場所情報と、を相互に関連付けて構成されている。なお、図6に示すように、安否情報は、入力者の氏名と性別と年齢と現住所と生死状態とケガの有無とを相互に関連付けて構成される情報でもよい。また、予め各個人が災害情報センターに対して個人情報(例えば氏名や年齢、性別、現住所、血液型などの災害時に個人を特定するための情報)の登録を行っている場合には、図7に示すように、安否情報は、災害情報センターが個人に対して発行した個人識別IDと、生死状態とケガの有無と、「右脚骨折の疑いあり。」などの入力者のコメントを記載する備考と、を相互に関連付けて構成される情報でもよい。
再び図4に戻り、入出力インターフェース部108は、入力装置112と自動販売機100とを接続し、出力装置114と自動販売機100とを接続する。ここで、入力装置112には、上述した赤外線通信機能を有するものの他、ICタグリーダやICカードリーダやメモリカードリーダなどの電子情報読取装置、携帯情報端末との間で有線で通信可能な通信機能を有する通信装置、キーボード、マイクなどを用いることができる。また、出力装置114には、上述した赤外線通信機能を有するものの他、モニタやプリンタやスピーカーなどを用いることができる。
以上の構成において、本実施例における非常時通信システム300の自動販売機100で行われる処理を図8から図13を参照して説明する。ここで、自動販売機100で行われる処理には、大別して、図8から図10に示す非常事態時に個人から災害情報センターへ安否情報を伝達するための処理(非常事態時情報伝達処理(1))と、図11から図13に示す非常事態時に災害情報センターから個人へ住人情報を伝達するための処理(非常事態時情報伝達処理(2))と、がある。まず、前者の処理を図8から図10を参照して説明し、ついで後者の処理を図11から図13を参照して説明する。図8は、本実施例における自動販売機100で行われる非常事態時情報伝達処理(1)の一例を示すフローチャートである。管理装置200が自動販売機100に対して、非常事態であること示す特定の情報(例えば「非常事態」という文字情報や非常事態を示す予め定めたIDなど)を通信手段で自動販売機100に送信すると、自動販売機100は以下の処理を実行する。
まず、通信部102aで、通信インターフェース部104を介して、管理装置200から送信された特定の情報を受信する(ステップSA−1)。ついで、非常事態判定部102bで、通信部102aで特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定する(ステップSA−2)。具体的には、通信部102aで特定の情報を受信すると、非常事態判定部102bで、受信した特定の情報が非常事態であることを示す予め記憶させている情報と一致するか否かを判定し、判定結果が「一致」である場合、非常事態識別フラグ(「非常事態である」を「1」で表し「非常事態でない」を「0」で表したもの)を当初設定されている「0」から「1」へ切り替え、制御部102で自動販売機100に付設された非常事態通知ランプを点灯させる。ついで、ステップSA−2の判定結果が「非常事態」である場合(ステップSA−3:Yes)、制御部102で、図9に示す非常事態情報生成処理および図10に示す非常事態情報送信処理を含む「非常事態処理(1)」を実行する(ステップSA−4)。
一方、ユーザが安否情報を自動販売機に入力しようと携帯電話を入力装置112の赤外線ポートに近づけ、赤外線通信の実行を指示すると、ユーザが予め携帯電話に記憶させた安否情報が自動販売機100に入力され、自動販売機100は図9に示す非常事態情報生成処理を実行する。図9は、本実施例における自動販売機100で行われる非常事態情報生成処理の一例を示すフローチャートである。まず、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して、入力された安否情報を取得する(ステップSB−1)。ついで、制御部102で、非常事態識別フラグの数値(「0」または「1」)を確認した結果、「非常事態」である場合(ステップSB−2:Yes)、非常事態情報生成部102cで、ステップSB−1で取得した安否情報および予め記憶された当該自動販売機100の設置場所情報を含む非常事態情報を生成する(ステップSB−3)。ついで、制御部102で、ステップSB−3で生成された非常事態情報を蓄積部106の非常事態情報ファイル106aに蓄積する(ステップSB−4)。なお、ユーザが入力した安否情報が蓄積部106の非常事態情報ファイル106aに蓄積された場合、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して出力装置114に「安否情報の登録が完了しました。」などのコメントを出力してもよい。これにより、ユーザは、携帯電話のモニタを介して当該コメントを確認して、入力した安否情報が登録されたことを知ることができる。また、「非常事態」でない場合(ステップSB−2:No)、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して出力装置114に「ただ今、安否情報を受け付けることができません。」などのコメントを出力してもよい。これにより、ユーザは、携帯電話のモニタを介して当該コメントを確認することで、入力した安否情報が登録されなかったことを知ることができる。
また、管理装置200が自動販売機100に対して通信手段で非常事態情報の送信要求を行うと、自動販売機100は図10に示す非常事態情報送信処理を実行する。図10は、本実施例における自動販売機100で行われる非常事態情報送信処理の一例を示すフローチャートである。まず、通信部102aで、通信インターフェース部104を介して、管理装置200から送信された非常事態情報の送信要求を受信する(ステップSC−1)。ついで、制御部102で、非常事態識別フラグの数値(「0」または「1」)を確認した結果、「非常事態」である場合(ステップSC−2:Yes)、通信部102aで、通信インターフェース部104を介して、蓄積部106の非常事態情報ファイル106aに蓄積されている全ての非常事態情報を管理装置200へ送信する(ステップSC−3)。これにより、管理装置200は通信手段で非常事態情報を取得する。なお、「非常事態」でない場合(ステップSC−2:No)、通信部102aで、通信インターフェース部104を介して管理装置200に「ただ今、非常事態情報の送信要求を受け付けることができません。」などのコメントを送信してもよい。また、蓄積部106の非常事態情報ファイル106aに非常事態情報が蓄積されていない場合は、通信部102aで、通信インターフェース部104を介して管理装置200に「非常事態情報はありません。」などのコメントを送信してもよい。以上、本実施例における非常時通信システム300の自動販売機100で行われる処理の1つである非常事態時情報伝達処理(1)の説明を終了する。
つぎに、本実施例における非常時通信システム300の自動販売機100で行われる非常事態時情報伝達処理(2)を図11から図13を参照して説明する。図11は、本実施例における自動販売機100で行われる非常事態時情報伝達処理(2)の一例を示すフローチャートである。管理装置200が自動販売機100に対して、非常事態であること示す特定の情報を送信すると、自動販売機100は、ステップSD−1からステップSD−2までの処理を、上述した非常事態時情報伝達処理(1)におけるステップSA−1からステップSA−2と同様に実行する。ついで、ステップSD−2の判定結果が「非常事態」である場合(ステップSD−3:Yes)、制御部102で、図12に示す住人情報蓄積処理および図13に示す住人情報出力処理を含む「非常事態処理(2)」を実行する(ステップSD−4)。
また、管理装置200が自動販売機100に対して通信手段で住人情報を送信すると、自動販売機100は図12に示す住人情報蓄積処理を実行する。図12は、本実施例における自動販売機100で行われる住人情報蓄積処理の一例を示すフローチャートである。まず、通信部102aで、通信インターフェース部104を介して、管理装置200から送信された住人情報を受信する(ステップSE−1)。ついで、制御部102で、非常事態識別フラグの数値(「0」または「1」)を確認した結果、「非常事態」である場合(ステップSE−2:Yes)、制御部102で、ステップSE−1で受信した住人情報を蓄積部106の住人情報ファイル106bに蓄積する(ステップSE−3)。なお、「非常事態」でない場合(ステップSE−2:No)、通信部102aで、通信インターフェース部104を介して、管理装置200に「ただ今、住人情報を受け付けることができません。」などのコメントを送信してもよい。
一方、ユーザが住人情報を取得しようと携帯電話を入力装置112の赤外線ポートに近づけ、赤外線通信の実行を指示すると、ユーザが予め携帯電話に記憶させた住人情報の開示許可番号が自動販売機100に入力され、自動販売機100は図13に示す住人情報出力処理を実行する。図13は、本実施例における自動販売機100で行われる住人情報出力処理の一例を示すフローチャートである。なお、当該開示許可番号は、災害情報センターに対して住人情報の開示許可申請を行うことにより災害情報センターから発行される番号であり、住人情報の開示許可がおりた者のみに発行されるものである。まず、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して、入力された開示許可番号を取得する(ステップSF−1)。ついで、開示判定部102dで、ステップSF−1で取得した開示許可番号に基づいて、住人情報を開示するか否かを判定する(ステップSF−2)。具体的には、開示判定部102dで、予め記憶させている開示許可番号リストの中にステップSF−1で取得した開示許可番号があるか否かを判定する。ついで、ステップSF−2の判定結果が「開示」である場合(ステップSF−3:Yes)、制御部102で、非常事態識別フラグの数値(「0」または「1」)を確認し、その結果が「非常事態」である場合(ステップSF−4:Yes)、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して、蓄積部106の住人情報ファイル106bに蓄積された住人情報を出力装置114へ出力する(ステップSF−5)。これにより、ユーザは携帯電話で住人情報を取得する。なお、「開示」でない場合(ステップSF−3:No)、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して出力装置114に「住人情報を開示できません。」などのコメントを出力してもよい。また、「非常事態」でない場合(ステップSF−4:No)、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して出力装置114に「ただ今、非常事態でないため、住人情報を開示できません。」などのコメントを出力してもよい。また、蓄積部106の住人情報ファイル106aに住人情報が蓄積されていない場合は、制御部102で、入出力インターフェース部108を介して出力装置114に「住人情報はありません。」などのコメントを送信してもよい。以上、本実施例における非常時通信システム300の自動販売機100で行われる非常事態時情報伝達処理(2)の説明を終了する。
以上、本実施例の非常事態通信システム300について詳細に説明したが、本実施例の非常事態通信システム300は、有線または無線で通信可能な通信手段を有する複数の自動販売機100と、複数の自動販売機100と有線または無線で通信可能な通信機能を有し、センター等に配置された管理装置200と、で構成される。そして、上述した非常事態時情報伝達処理(1)で説明したように、管理装置200は、複数の自動販売機100に対して、非常事態であることを示す特定の情報を送信すると共に非常事態情報の送信要求を行う。そして、自動販売機100は、非常事態判定部102bで、通信部102aで管理装置200から特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定し、非常事態判定部102bの判定結果が「非常事態」である場合、制御部102で、非常事態情報を生成するように非常事態情報生成部102cを制御し、通信部102aで管理装置200から非常事態情報の送信要求を受信した時に蓄積部106に蓄積されている全ての非常事態情報を管理装置200へ送信するように通信部102aを制御する。すなわち、自動販売機100は、非常事態時であって且つ非常事態情報の送信要求があった時に、蓄積している全ての非常事態情報を管理装置200へ送信する。したがって、自動販売機100に蓄積している全ての非常事態情報は、非常事態時に確実に管理装置200に伝達される。つまり、非常事態時に、自動販売機を介して個人から災害情報センターへ安否情報を確実に伝達することができる。ここで、通信回線の管理を行う通信事業者グループ(例えばNTT(日本電信電話株式会社)など)から災害情報センターが非常事態時の通信回線を事前に確保しておけば、より確実に、個人から災害情報センターへ安否情報を伝達することができる。
また、自動販売機100は、非常事態判定部102bの判定結果が「非常事態」である場合、非常事態情報生成部102cで、入力装置112で入力された情報から個人の安否に関する安否情報(本実施例において入力された情報は安否情報そのものである)を生成し、予め記憶された当該自動販売機100の設置場所を示す情報から設置場所情報(本実施例において設置場所を示す情報は設置場所情報そのものである)を生成すると共に、安否情報および設置場所情報を含む非常事態情報を生成し、制御部102で、非常事態情報生成部102cで生成した非常事態情報を蓄積部106に蓄積する。すなわち、非常事態時に限り、自動販売機100はユーザにより入力された情報から安否情報を生成して非常事態情報を蓄積する。
また、上述した非常事態時情報伝達処理(2)で説明したように、管理装置200は、複数の自動販売機100に対して、非常事態であること示す特定の情報を送信すると共に住人情報を送信する。そして、自動販売機100は、非常事態判定部102bで、通信部102aで管理装置200から特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定し、非常事態判定部102bの判定結果が「非常事態」である場合、制御部102で、管理装置200から送信された住人情報を蓄積部106に蓄積し、さらに開示判定部102dの判定結果が「開示」である場合、蓄積部106に蓄積されている住人情報を出力装置114に出力する。すなわち、自動販売機100は、非常事態時であって且つ開示許可がおりた時に、蓄積している住人情報を出力装置114に出力する。したがって、自動販売機100に蓄積されている住人情報は、非常事態時に確実に適切な者に伝達される。具体的には、非常事態時に、自動販売機を介して災害情報センターから国や自治体や被災地内の防災関係者(消防責任者や救急責任者や自治会責任者など)へ、一般には開示できない独り暮らしの方の個人情報や自動販売機の設置場所周辺の住人の個人情報などの住人情報を確実に伝達することができる。これにより、個人情報の漏洩を確実に防ぐことができると共に情報の伝達を迅速に行うことができる。また、被災地内にある稼動可能な自動販売機に、携帯電話やメモリカードなどで非常事態情報を送る(PUSHする)だけでなく、住人情報を蓄積させておけば適切な者が住人情報を引き出すことができる(PULLできる)。
また、本実施例における自動販売機100は、図14に示すように、入力装置112として、赤外線ポート112aを介して赤外線通信を行う赤外線通信機能を有する通信装置の他、コード接続口112cにコードを介して接続された携帯情報端末と自動販売機100との間で情報通信を行う有線通信機能を有する通信装置、メモリカード挿入口112bに挿入されたメモリカードから情報を読み取ったりメモリカードへ情報を書き込んだりするメモリカードリーダ、キーボードなどを備えた構成でもよい。なお、キーボード以外の入力装置112は、出力装置114としても利用可能なものでもよい。また、本実施例における自動販売機100は、図14に示すように、出力装置112として、赤外線ポート112aを介して赤外線通信を行う赤外線通信機能を有する通信装置の他、モニタ、情報が印刷された紙を紙出力口114aから出力するプリンタなどを備えた構成でもよい。また、入力装置112にマイクを用い、出力装置114にモニタおよびスピーカーを用いることができるので、入力操作が苦手な人や非常事態時で負ったケガで入力操作ができない人などは自動販売機100に付設されたマイクに対して音声で安否情報を入力すれば、自動販売機100は入力された安否情報を管理装置200に送信することができる。なお、自動販売機100は、安否情報の入力順序を規定した音声ガイダンスをスピーカーを介して放送すると共にモニタに表示してもよい。これにより、スピーカーから放送されモニタに表示される音声ガイダンスに従って入力者は安否情報を入力することができる。
また、本システムは、管理装置200を介して、自動販売機100間で情報のやり取りをすることができる。具体的には、自動販売機100が、入力装置112で入力された送信者の氏名や送信相手の氏名や送信相手の住所や送信相手へのコメントを非常事態情報ファイル106aの安否情報の欄に蓄積し、それを管理装置200に送信すると、管理装置200は、自動販売機100から送信された非常事態情報ファイル106aを通信手段で受信し、受信した非常事態情報ファイル106aに格納されている送信相手の住所から送信先の自動販売機100を1つまたは複数指定し、指定した自動販売機100に対して通信手段で非常事態情報ファイル106aを送信する。そして、当該指定された自動販売機100は、管理装置200から送信された非常事態情報ファイル106aを通信部102aで受信し、受信した非常事態情報ファイル106aを蓄積部106に蓄積する。そして、当該指定された自動販売機100は、制御部102で、入力装置112で入力されたユーザの名前を取得し、取得したユーザの名前を検索キーとして非常事態情報ファイル106aから当該ユーザに関係する情報を抽出し、出力装置114に出力する。これにより、非常事態時に別々に行動している個人間で、自動販売機100を介して互いの安否の確認などを行うことができる。
また、本システムによれば、地震や火災などの大規模災害時でも、自動販売機を介して、国や自治体などから被災者に対して避難場所までの誘導情報や非難経路情報などの情報や指示を確実に与えることができ、さらに被災者から国や自治体などに対して被災状況に関する被災情報や救助要請などの情報を確実に伝えることができる。これまでは、大規模災害時には多くの個人が電話を使ってセンターなどに集中的に問い合わせをすることにより情報の輻輳が起って回線が遮断していたが、本システムを利用することで、1つの自動販売機100を介して複数の個人の問い合わせ内容を一度にまとめて管理装置200に送信することができるので、情報の輻輳を比較的起こり難くすることができる。すなわち、災害情報センターは、問い合わせをする人の数に比べれば少ない数の自動販売機から問い合わせを受けるので、情報の輻輳を比較的起こり難くすることができる。そして、大規模災害時であっても、本システムの自動販売機が有するキャリア機能(1対1の情報のやり取りを媒介する機能)は確実に働くので、災害時の情報の輻輳に因り発生する情報遮断の問題を、本システムを利用することで解決することができる。また、本システムの自動販売機は商品販売手段としての役割だけでなく情報伝達の媒介手段としての役割も持つため、本システムを利用することで、社会における自動販売機の重要性や必要性、つまり自動販売機の社会性が高まり、かつ大規模災害時の情報伝達がスムーズになる。
また、本システムの自動販売機は、非常事態時でない時(通常時)には、販売データの管理やポイントサービスの管理、広告の配信および表示などの販売促進に利用することができる。
以上のように、本発明にかかる自動販売機および非常時通信システムは、地震や火災などの大規模災害を含む非常事態時における情報伝達の媒介手段として非常に有用であり、特に、非常事態時に行う個人とセンターとの間の情報伝達に適している。
本実施例における非常時通信システム300の構成の一例を示す図である。 本実施例における非常時通信システム300の構成の別の一例を示す図である。 本実施例における自動販売機100の外部構成の一例を示す図である。 本実施例における自動販売機100の内部構成の一例を示すブロック図である。 本実施例における非常事態情報ファイル106aに格納される情報の一例を示す図である。 本実施例における非常事態情報ファイル106aに格納される情報の別の一例を示す図である。 本実施例における非常事態情報ファイル106aに格納される情報の別の一例を示す図である。 本実施例における自動販売機100で行われる非常事態時情報伝達処理(1)の一例を示すフローチャートである。 本実施例における自動販売機100で行われる非常事態情報生成処理の一例を示すフローチャートである。 本実施例における自動販売機100で行われる非常事態情報送信処理の一例を示すフローチャートである。 本実施例における自動販売機100で行われる非常事態時情報伝達処理(2)の一例を示すフローチャートである。 本実施例における自動販売機100で行われる住人情報蓄積処理の一例を示すフローチャートである。 本実施例における自動販売機100で行われる住人情報出力処理の一例を示すフローチャートである。 本実施例における自動販売機100の外部構成の別の一例を示す図である。
符号の説明
100 自動販売機
102 制御部
102a 通信部
102b 非常事態判定部
102c 非常事態情報生成部
102d 開示判定部
104 通信インターフェース部
106 蓄積部
106a 非常事態情報ファイル
106b 住人情報ファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 管理装置
300 非常時通信システム

Claims (7)

  1. 有線または無線の通信手段を有する複数の自動販売機と、前記複数の自動販売機と通信可能な通信機能を有し、センター等に配置された管理装置と、で構成された非常時通信システムであって、
    前記管理装置は、前記複数の自動販売機に対して、非常事態であることを示す特定の情報を送信すると共に非常事態情報の送信要求を行い、
    前記自動販売機は、
    情報を入力するための入力手段と、
    前記入力手段で入力された情報から送信相手の住所を含む個人の安否に関する安否情報を生成し、予め記憶された当該自動販売機の設置場所を示す情報から設置場所情報を生成すると共に、前記安否情報および前記設置場所情報を含む非常事態情報を生成する非常事態情報生成手段と、
    前記管理装置側から送信された前記非常事態情報を蓄積する蓄積手段と、
    前記通信手段で前記管理装置から前記特定の情報を受信した時に、非常事態であると判定する非常事態判定手段と、
    前記非常事態判定手段の判定結果が前記非常事態である場合、前記非常事態情報を生成するように前記非常事態情報生成手段を制御し、前記非常事態情報を前記管理装置へ送信するように前記通信手段を制御するとともに前記管理装置側から送信された前記非常事態情報を受信するように前記通信手段を制御し、該受信した非常事態情報を前記蓄積手段に蓄積させる制御を行う制御手段と、
    前記入力手段で入力された情報に基づいて、前記蓄積手段内に対応する前記非常事態情報が存在するか否かを検索する検索手段と、
    前記検索手段の結果、対応する前記非常事態情報が存在する場合に該非常事態情報を出力する出力手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、前記自動販売機から送信された前記非常事態情報内に前記送信相手の住所が含まれている場合、該送信相手の住所から送信先の1以上の自動販売機を特定し、この特定した自動販売機に該非常事態情報を送信することを特徴とする非常時通信システム。
  2. 前記蓄積手段は、前記非常事態情報生成手段で生成した非常事態情報を蓄積し、
    前記制御手段は、前記通信手段で前記管理装置から前記非常事態情報の送信要求を受信した時に、前記蓄積手段に蓄積されている全ての前記非常事態情報を前記管理装置へ送信するように前記通信手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の非常時通信システム。
  3. 前記入力手段は、携帯情報端末との間で赤外線で通信可能な通信機能、携帯情報端末との間で有線で通信可能な通信機能のうち少なくとも1つを有すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の非常時通信システム
  4. 前記入力手段は、ICタグリーダやICカードリーダ、メモリカードリーダなどの電子情報読取装置であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の非常時通信システム
  5. 前記入力手段は前記自動販売機に付設されたキーボードであり、
    前記キーボードで入力した情報を出力するモニタ、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の非常時通信システム
  6. 前記出力手段は前記自動販売機に付設されたプリンタであること、
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の非常時通信システム
  7. 前記入力手段は、携帯情報端末との間で赤外線で通信可能な通信機能、携帯端末との間で有線で通信可能な通信機能のうち少なくとも1つを有し、前記出力手段としても利用可能であること、
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の非常時通信システム
JP2004206992A 2004-07-14 2004-07-14 自動販売機および非常時通信システム Expired - Fee Related JP4461936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004206992A JP4461936B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 自動販売機および非常時通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004206992A JP4461936B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 自動販売機および非常時通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006031226A JP2006031226A (ja) 2006-02-02
JP4461936B2 true JP4461936B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=35897524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004206992A Expired - Fee Related JP4461936B2 (ja) 2004-07-14 2004-07-14 自動販売機および非常時通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4461936B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190020909A (ko) * 2017-08-22 2019-03-05 가톨릭대학교 산학협력단 소변검사용 컵 자동 배출 장치

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4491497B2 (ja) 2006-03-14 2010-06-30 富士通株式会社 安否情報送信装置
JP5237840B2 (ja) * 2009-01-15 2013-07-17 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 災害情報提供制御装置、災害情報提供制御システム、災害情報提供制御方法、及びプログラム
JP2013084194A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Total Planning Off:Kk 安否情報取得装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190020909A (ko) * 2017-08-22 2019-03-05 가톨릭대학교 산학협력단 소변검사용 컵 자동 배출 장치
KR102072890B1 (ko) * 2017-08-22 2020-03-02 가톨릭대학교 산학협력단 소변검사용 컵 자동 배출 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006031226A (ja) 2006-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101002180B (zh) 用于协调客户和主机安全模块的方法和系统
US20080293374A1 (en) Method and apparatus for transmitting emergency alert messages
EP1755273A2 (en) Apparatus and method for authenticating a telematics terminal in a vehicle
JP2004153306A (ja) 携帯端末装置及びセキュリティシステム
JP5334213B2 (ja) 振り込め詐欺防止システム、通信端末、振り込め詐欺防止方法、及びプログラム
JP4461936B2 (ja) 自動販売機および非常時通信システム
KR100941655B1 (ko) 블루투스를 이용한 화재감지 시스템
JP4666522B2 (ja) 訪問介護装置及び訪問介護支援システム
JP7038034B2 (ja) 安否確認システム
JP4091517B2 (ja) 着信制御装置、端末装置、メッセージ蓄積装置及び着信制御方法
JP2003256950A (ja) ホームセキュリティシステム
KR100705589B1 (ko) 단말 사용자 상태에 따른 ptt 서비스 시스템 및 방법
US20060265457A1 (en) Information processing apparatus and mail server for information processing apparatuses
JP2014165717A (ja) 防災管理システム、防災管理装置、防災管理方法及び防災管理プログラム
US11991584B2 (en) Visitor identification system
JP5163140B2 (ja) 端末装置、及びプログラム
JPH11242789A (ja) 警報報知端末装置
JP2003346258A (ja) 緊急連絡システム及びそれに使用する端末装置
KR20160031342A (ko) 인증 콘텐츠 기반의 발신자 및 수신자 인증이 가능한 인증 시스템
JP2002260132A (ja) ホームセキュリティ方法および装置
KR20160040939A (ko) 긴급 호출 버튼을 구비한 휴대 단말기
KR20040110036A (ko) 근거리 호출 서비스 방법 및 시스템
JP2022161599A (ja) 災害支援システム及びそのプログラム
JP2004185467A (ja) リモートオペレーションシステム、リモートオペレーション端末及びそのプログラム
KR101547947B1 (ko) 모바일폰을 이용한 위급상황 알림 시스템 및 그 방법.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4461936

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees