JP4461544B2 - 光ディスク判別方法及び光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスク判別方法と光ディスク装置に関する。詳しくは、光ディスクを再生して得られた信号から、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉によりレベルが変化する判別量を求め、判別量を所定の基準レベルと比較して、比較結果に基づき光ディスクが第1の光ディスクであるか第1の光ディスクよりも線密度が高い第2のディスクであるかの判別を行うものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録メディアの大容量化の要求が高まってきており、光ディスクにおいても信号の記録フォーマットを大幅に変更することなく記録密度を高めることができるように、トラックピッチを狭めたり記録ピットの最短長を短くして線密度を高くする等の方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ディスクの記録容量の大容量化が図られた場合、光ディスク装置では、記録容量の大容量化が図られた光ディスク(以下「高密度光ディスク」という)であるか、従来の記録容量である光ディスク(以下「標準密度光ディスク」という)であるかの判別をデータ復調処理等の前に速やかに簡単に行うことができなければ、高密度光ディスクに特有な信号処理の準備やハードウェアの動作準備等を行うことができない。このため、高密度光ディスクを用いた場合には光ディスク装置の動作が遅くなってしまう。
【0004】
そこで、この発明では線密度を高めて記録容量の大容量化が図られた光ディスクであるか否かの判別を容易に行うことができる光ディスク判別方法及び光ディスク装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る光ディスク判別方法は、光ディスクを再生して得られた信号から、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉によりレベルが変化する判別量を求め、判別量を所定の基準レベルと比較して、比較結果に基づき光ディスクが第1の光ディスクであるか第1の光ディスクよりも線密度が高い第2の光ディスクであるかの判別を行うものである。
【0006】
この発明に係る光ディスク装置は、光ディスクに記録された信号を読み出す信号読出手段と、前記信号読出手段によって読み出された信号から、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉量によりレベルが変化する判別量を求める判別量検出手段と、前記判別量検出手段で求められた判別量を所定の基準レベルと比較して、比較結果に基づき前記光ディスクが第1の光ディスクであるか前記第1の光ディスクよりも前記線密度が高い第2の光ディスクであるか否かを示すディスク判別信号を生成する判別手段とを備えるものである。
また、この発明に係る光ディスク装置は、光ディスクの反射光を検出して前記反射光に応じた検出信号を生成する光検出手段と、前記光検出手段によって生成された前記検出信号から生じる、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉によりレベルが変化する判別量を所定の期間だけ求める判別量検出手段と、前記判別量検出手段で求められた前記期間中の判別量を所定の基準レベルと比較して、前記判別量が基準レベルを超えたか否かに基づき前記光ディスクが第1の光ディスクであるか前記第1の光ディスクよりも記録データの線密度が高い第2の光ディスクであるかを示すディスク判別信号を生成する判別信号生成手段とを備える。
【0007】
この発明においては、光ディスクを再生して得られた信号から、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉によりレベルが変化する判別量として、ボトムピークレベルに基づき変化する量や信号のボトムピークレベルの直流レベルが求められる。この求められた判別量を所定の基準レベルと比較することで、線密度が高められてボトムピークレベルに基づき変化する量が低下あるいはボトムピークレベルの直流レベルが高いものとされているか否かによって光ディスクが第1の光ディスクである標準密度光ディスクであるか標準密度よりも線密度が高い第2の光ディスクである高密度光ディスクであるかの判別が行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明について図を参照して詳細に説明する。コンパクトディスクの規格では、光ディスクに記録するデータに対してCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)のエンコード処理を行い、このCIRCエンコード処理が行われた信号をEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調して光ディスクに記録することが行われている。
【0009】
CIRCエンコード処理では8ビットを1シンボルとして処理すると共に、EFM変調ではCIRCエンコード処理して得られた1シンボルあたり8ビットのデータやパリティの信号を1シンボルあたり14ビットの信号に変換する。このEFM変調処理された32シンボル(32×14ビット)のデータやパリティの信号に対して、図1に示すように、24ビットのフレーム同期信号や1シンボル(14ビット)のサブコード信号を付加すると共に、各シンボル間の結合及びシンボルとフレーム同期信号の結合のための3ビットの信号を付加して、ビット間隔が「3T」〜「11T」(Tは最小チャネルビット間隔)であると共に低い周波数成分の低減等をはかり、この588チャネルビットの信号が1フレームの信号として光ディスクに記録される。
【0010】
次に、光ディスクを用いて信号の記録や再生を行う光ディスク装置20について図2を使用して説明する。光ディスク10はスピンドルモータ部22によって、所定の速度で回転される。なお、スピンドルモータ部22は、後述するデータ処理部40からのスピンドル駆動信号SSDによって、光ディスク10の回転速度が所定の速度となるように駆動される。
【0011】
光ディスク10には、光ディスク装置20の光ピックアップ30から光量をコントロールされたレーザ光が照射される。光ディスク10で反射されたレーザ光は、光ピックアップ30の光検出部(図示せず)に照射される。光検出部は分割光検出器を用いて構成されており、光電変換及び電流電圧変換によって反射光に応じた電圧信号を生成してRFアンプ部32に供給する。
【0012】
RFアンプ部32では、光ピックアップ30からの電圧信号に基づいて読出信号SRF、フォーカス誤差信号SFE、トラッキング誤差信号STEを生成して、変換処理/サーボ制御部33に供給する。ここで、RFアンプ部32はAGC(Automatic Gain Control)回路を有しており、光ディスク10が交換されてディスクの反射率が変化しても読出信号SRFの信号レベルが所望の信号レベルとなるように制御される。
【0013】
変換処理/サーボ制御部33では、供給された読出信号SRFのアシンメトリ補正及び2値化を行いディジタル信号に変換する。このディジタル信号は、読出データ信号DRFとしてデータ処理部40に供給される。また、標準密度光ディスクであるか線密度が高められた高密度光ディスクであるかのディスク判別を行い、ディスク判別信号DTTを示す制御部50に供給する。
【0014】
図3は、変換処理/サーボ制御部33の構成の一部であり、アシンメトリ補正や2値化およびディスク判別を行う変換処理部分を示している。読出信号SRFは、高域フィルタ331によって帯域制限されたのちイコライザ332によって波形等化が行われる。この波形等化後の読出信号SRFはリミッタ回路333やドロップアウト検出回路334、判別量検出回路337に供給される。
【0015】
リミッタ回路333では、後述するアンプ336から出力された基準信号SLSとイコライザ332からの読出信号SRFを比較して、読出信号SRFの2値化を行いディジタルの読出データ信号DRFに変換する。この読出データ信号DRFは、積分回路335と後述するデータ処理部40に供給される。
【0016】
ドロップアウト検出回路334では、光ディスク10の傷や光ディスク10に付着したゴミ等によって生じた信号の欠落部分(ドロップアウト)を検出して、検出結果を示す信号DTDを積分回路335に供給する。積分回路335では、信号DTDで示されたドロップアウトの期間を除いて、読出データ信号DRFの積分を行う。この積分回路335で得られた積分信号は、アンプ336を介してリミッタ回路333に基準信号SLSとして供給される。このように、読出データ信号DRFに基づいて基準信号SLSの信号レベルが可変されてリミッタ回路333に供給されるので、リミッタ回路333からは、光ディスク10に記録された信号のピット長を正しく判別できるようにアシンメトリ補正が行われた読出データ信号DRFが出力される。
【0017】
判別量検出回路337では、光ディスク10が標準密度であるか高密度であるかを判別するために用いる判別量を検出して、判別量信号LRFとしてコンパレータ338に供給する。このコンパレータ338には、しきい値設定回路339から、光ディスク10が標準密度あるいは高密度であるかを判別するための判別基準である基準レベル信号Lthが供給されており、コンパレータ338では、この基準レベル信号Lthと判別量検出回路337からの判別量信号LRFを比較して、比較結果を示す信号を光ディスク10が標準密度あるいは高密度であるかを示すディスク判別信号DTTとして制御部50に供給する。なお、しきい値設定回路339では、制御部50から供給された制御信号CTAに基づいて基準レベル信号Lthを生成してコンパレータ338に供給する。
【0018】
また、変換処理/サーボ制御部33では、読出データ信号DRFに同期するクロック信号CKRFの生成も行い、生成したクロック信号CKRFもデータ処理部40に供給する。さらに、RFアンプ部32から供給されたフォーカス誤差信号SFEに基づき、レーザ光の焦点位置が光ディスク10の記録層の位置となるように光ピックアップ30の対物レンズ(図示せず)を制御するためのフォーカス制御信号SFCを生成すると共に、供給されたトラッキング誤差信号STEに基づき、レーザ光の照射位置が所望のトラックの中央位置となるように光ピックアップ30の対物レンズを制御するためのトラッキング制御信号STCを生成する。この生成されたフォーカス制御信号SFCおよびトラッキング制御信号STCはドライバ35に供給される。
【0019】
ドライバ35では、フォーカス制御信号SFCに基づいてフォーカス駆動信号SFDを生成すると共に、トラッキング制御信号STCに基づいてトラッキング駆動信号STDを生成する。この生成されたフォーカス駆動信号SFD及びトラッキング駆動信号STDを光ピックアップ30のアクチュエータ(図示せず)に供給することにより対物レンズの位置が制御されて、レーザ光が所望のトラックの中央位置で焦点を結ぶように制御される。
【0020】
なお、変換処理/サーボ制御部33では、レーザ光の照射位置がトラッキング制御範囲を超えないように、光ピックアップ30を光ディスク10の径方向に移動させるためのスレッド制御信号SSCを生成してスレッド部36に供給する。このスレッド部36では、供給されたスレッド制御信号SSCに基づきスレッドモータ(図示せず)を駆動して光ピックアップ30を光ディスク10の径方向に移動させる。
【0021】
データ処理部40では、供給されたクロック信号CKRFを用いて供給された読出データ信号DRFのEFM復調処理を行う。また、データ処理部40に接続されたRAM41を用いてデインタリーブ処理やCIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)誤り訂正等の誤り訂正処理を行い、得られた信号をRAM42に一時保持する。その後、RAM42に保持されている信号が読み出されて、インタフェース部43を介して再生データ信号RDとして出力される。
【0022】
また、データ処理部40では、EFM復調後のデータ信号のフレーム同期信号FSZを検出してスピンドル駆動信号SSDを生成してスピンドルモータ部22に供給することにより、光ディスク10が所望の速度で回転される。
【0023】
制御部50にはROM51が接続されており、ROM51に記憶されている動作制御用プログラムや、外部からインタフェース部43およびデータ処理部40を介して供給された制御信号ECTに基づいて、変換処理/サーボ制御部33に制御信号CTAやデータ処理部40に制御信号CTBを供給して、各部の動作を制御する。また、制御部50からRFアンプ部32に制御信号CTCが供給されて、RFアンプ部32によって、光ピックアップ30のレーザダイオードのオンオフ制御、レーザノイズや読出信号への外乱を低減するためにレーザ光に高周波を重畳させる処理等も行われる。さらに、制御部50では、変換処理/サーボ制御部33からのディスク判別信号DTTに基づき、光ディスクが、線密度を高めて記録容量を大容量化した高密度光ディスクであるか、従来通りの記録容量である標準密度光ディスクであるかのディスク識別が行われると共に、識別結果に基づいた制御動作を行う。
【0024】
ここで、図4を用いて符号間干渉について説明する。図4Aに示すように、記録された信号WDのハイレベル「H」の期間がローレベル「L」の期間に比べて短いとき、例えばハイレベル「H」の期間が「4T」でローレベル「L」の期間が「8T」であるとき、読出信号SRFは図4Bに示すようにハイレベル「H」の期間と対応するパルス波形が孤立波形となる。なお、読出信号SRFは、光ピックアップ30の光学特性、特にMTF(Modulation Transfer Function)により帯域制限されて、波形のすそのが広がる。
【0025】
次に、信号WDのパルス間隔が狭くされているとき、例えば図4Cに示すようにハイレベル「H」の期間が「4T」でローレベル「L」の期間が「3T」であるときには、図4Dに示すように隣接するピットの符号間干渉すなわち孤立波形どうしの重なりが生じてしまい、波形のボトム側の信号レベルが上昇して読出信号SRFの波形はなだらかなものとなってしまう。このため、標準密度光ディスクと線密度が高くパルス間隔の狭い高密度光ディスクでは、符号間干渉によって読出信号SRFの波形差を生じることから、この波形差を利用してディスク判別を行うことができる。また、符号間干渉量によって読出信号SRFの波形が変化する。
【0026】
図5は、光ディスク装置20のディスク判別動作を説明するための図である。読出信号SRFの信号レベル「Pmax」は、光ディスク10のピットが無い位置に光ビームが照射されたときの反射光に基づく信号レベルを示すものである。また、信号レベル「P0」は光ディスク10からの反射光がないときの信号レベルを示している。なお、上述したようにRFアンプ部32はAGC回路を有していることから、「Pmax」と「P0」のレベル差「L0(=Pmax−P0)」は光ディスクにかかわらず一定となる。
【0027】
また、図5Aは標準密度光ディスクを再生したときの読出信号SRF-Nを示しており、図5Bは標準密度光ディスクの最小チャネルビット間隔を例えば「0.76倍」とした高密度光ディスクを再生したときの読出信号SRF-Hである。この図に示すように、高密度光ディスクのボトム側のピークレベル(以下「ボトムピークレベル」という)は、符号間干渉によって標準密度光ディスクのボトムピークレベル「P(min-N)」よりもレベルの高い「P(min-H)」となる。
【0028】
ここで、判別量検出回路337では、読出信号SRFの信号レベル「Pmax」とボトムピークレベル「Pmin」のレベル差を求めて、得られたレベル差をレベル差「L0」で除算することにより変調度を検出する。例えば、標準密度光ディスクのボトムピークレベルは「P(min-N)」であることから、信号レベルの差分は「L1(=Pmax−P(min-N))」となり、変調度は「L1/L0」となる。同様に、高密度光ディスクでは、ボトムピークレベルが「P(min-N)」から「P(min-H)」のレベルまで上昇されていることから、信号レベルの差分は「L2(=Pmax−P(min-H))」となり、変調度は「L2/L0」となる。このようにして得られた変調度を、判別量信号LRFとしてコンパレータ338に供給する。
【0029】
また、コンパレータ338には、しきい値設定回路339から基準レベル信号Lthが供給されており、判別量検出回路337で得られた判別量信号LRFと基準レベル信号Lthが比較される。ここで、しきい値設定回路339では、制御部50からの制御信号CTAに基づいて、基準レベル信号Lthを「(L1/L0)>Lth>(L2/L0)」となるように設定するものとすれば、コンパレータ338からの出力信号は、光ディスク10が標準密度光ディスクであるか高密度光ディスクであるかを示す信号となる。このコンパレータ338からの出力信号をディスク判別信号DTTとして制御部50に供給することにより、制御部50では光ディスク10が標準密度ディスクあるいは高密度ディスクであるかに応じて制御動作を行うことが容易にできる。
【0030】
ところで、図1を用いて説明したように、コンパクトディスクの規格では光ディスクに記録される信号の最初ピットが「3T」で最大ピットが「11T」とされている。このため、光ディスク10に記録された信号WDが例えば図6Aに示すように「3T」が連続するパターンと「11T」が連続するパターンを有している場合では符号間干渉量が異なり、図6Bに示すように読出信号SRFのボトムピークレベルが記録されている信号パターンによって変化して、符号間干渉量が大きい「3T」が連続するパターンでは、ボトムピークのレベルが「M2」となり、「11T」が連続するパターンでのレベル「M1」よりも高くなってしまう。
【0031】
このため、光ディスク10を最初に用いる際にディスクを所定の速度で所定の期間回転させて、この期間中(以下「ディスク判別期間」という)の読出信号SRFのボトムピーク毎に変調度を算出して、基準レベル信号Lthよりも変調度が小さくなったことが検出されたときには高密度光ディスクであり、変調度が小さくなったことが検出されないときには標準密度光ディスクと判別することで、正しくディスク判別を行うことができる。
【0032】
さらに、ディスク判別期間中に符号間干渉量が最も大きいボトムピークのレベルすなわちボトムピークの最も高いレベル「M2」を検出して、このレベルに基づき変調度を求めてディスク判別を行うものとしても、同様に正しくディスク判別を行うことができる。
【0033】
また、上述の実施の形態では、符号間干渉量によってレベルが変化する判別量として変調度を用いてディスク判別を行うものとしたが、記録密度の違いによって生じる符号間干渉量差に応じてレベル差が生ずる判別量であれば、他の判別量を利用するものとしても良い。
【0034】
図7は、判別量として例えば読出信号SRFの直流成分のレベルを利用してディスク判別を行う場合の動作を示している。この場合、図3に示す判別量検出回路337では、符号間干渉量によってレベルが変換するボトムピークの直流レベルを検出して、この直流レベルを判別量信号LRFとして出力する。
【0035】
図7Aは標準密度で記録された信号WD、図7Bは図7Aの信号を再生したときの読出信号SRFをそれぞれ示している。また、図7Cは線密度が高められて記録された信号WD、図7Dは図7Cの信号を再生したときの読出信号SRFをそれぞれ示している。
【0036】
標準密度光ディスクを再生して得られた読出信号SRFのボトムピークの直流レベルが「VN」であるとき、高密度光ディスクを再生して得られた読出信号SRFのボトムピークの直流レベルは、符号間干渉によって「VN」よりもレベルの高い「VH」となる。また、この直流レベル「VN」あるいは「VH」を示す信号が判別量信号LRFとして判別量検出回路337からコンパレータ338に出力される。
【0037】
ここで、しきい値設定回路339では、制御部50からの制御信号CTAに基づいて、基準レベル信号Lthを「VH>Lth>VN」となるように設定すれば、コンパレータ338からの出力信号は、光ディスク10が標準密度光ディスクであるか高密度光ディスクであるかを示す信号となる。このコンパレータ338からの出力信号をディスク判別信号DTTとして制御部50に供給することにより、上述の実施の形態と同様にディスクの種類に応じた制御動作を容易に行うことができる。
【0038】
なお、ボトムピークの直流レベルは、上述の実施の形態と同様にディスク判別期間中にピーク毎に求めるものとして、この直流レベルを示す判別量信号LRFが基準レベル信号Lthよりも高くなったことが検出されたときに高密度光ディスクと判別したり、ディスク判別期間中に最もレベルの高い直流レベルを求めて、この直流レベルを示す判別量信号LRFが基準レベル信号Lthよりも高くなったことが検出されたときに高密度光ディスクと判別するものとしても良い。
【0039】
さらに、上述の実施の形態では、ピーク毎に判別量を求めたり符号間干渉の影響が最も大きい判別量を求めて、この判別量に基づいてディスク判別を行うものとしたが、高密度光ディスクでは、線密度が高められていることから標準密度光ディスクに比べて符号間干渉量が多くなることから、ディスク判別期間内に於ける読出信号SRFのボトムピークの平均レベルを求めて、得られた平均レベルを利用して光ディスク10の判別を行うものとしても良いことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
この発明によれば、光ディスクを再生して得られた信号から、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉によりレベルが変化する判別量が求められて、この判別量が所定の基準レベルと比較されて、比較結果に基づき光ディスクが第1の光ディスクであるか第1の光ディスクよりも線密度が高い第2の光ディスクであるかを容易に判別できるので、判別結果に基づき光ディスクの種類に応じた制御動作を行って、信号の読み出し等を速やかに正しく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号のフォーマットを示す図である。
【図2】光ディスク装置の構成を示す図である。
【図3】変換処理/サーボ制御部の構成の一部を示す図である。
【図4】符号間干渉を説明するための図である。
【図5】ディスク判別動作を説明するための図である。
【図6】記録された信号と読出信号の関係を示す図である。
【図7】他のディスク判別動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10・・・光ディスク、20・・・光ディスク装置、30・・・光ピックアップ、32・・・RFアンプ部、33・・・変換処理/サーボ制御部、40・・・データ処理部、43・・・インタフェース部、50・・・制御部、332・・・イコライザ、333・・・リミッタ回路、334・・・ドロップアウト検出回路、335・・・積分回路、336・・・アンプ、337・・・判別量検出回路、338・・・コンパレータ、339・・・しきい値設定回路

Claims (8)

  1. 光ディスクを再生して得られた信号から、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉量によりレベルが変化する判別量を求め、
    前記判別量を所定の基準レベルと比較して、比較結果に基づき前記光ディスクが第1の光ディスクであるか前記第1の光ディスクよりも前記線密度が高い第2の光ディスクであるかの判別を行う光ディスク判別方法。
  2. 前記判別量は、
    前記光ディスクを再生して得られた信号のボトムピークレベルに基づき変化する量である請求項1記載の光ディスク判別方法。
  3. 前記判別量は、
    前記光ディスクを再生して得られた信号のボトムピークレベルの直流レベルである請求項1記載の光ディスク判別方法。
  4. 光ディスクに記録された信号を読み出す信号読出手段と、
    前記信号読出手段によって読み出された信号から、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉量によりレベルが変化する判別量を求める判別量検出手段と、前記判別量検出手段で求められた判別量を所定の基準レベルと比較して、比較結果に基づき前記光ディスクが第1の光ディスクであるか前記第1の光ディスクよりも前記線密度が高い第2の光ディスクであるか否かを示すディスク判別信号を生成する判別手段とを備える光ディスク装置。
  5. 前記判別量検出手段は、
    前記判別量として前記光ディスクを再生して得られた信号のボトムピークレベルに基づき変化する量を求める請求項4記載の光ディスク装置。
  6. 前記判別量検出手段は、
    前記判別量として前記光ディスクを再生して得られた信号のボトムピークレベルの直流レベルを求める請求項4記載の光ディスク装置。
  7. 光ディスクの反射光を検出して前記反射光に応じた検出信号を生成する光検出手段と、
    前記光検出手段によって生成された前記検出信号から生じる、記録データの線密度の高さに応じた符号間干渉によりレベルが変化する判別量を所定の期間だけ求める判別量検出手段と、
    前記判別量検出手段で求められた前記期間中の判別量を所定の基準レベルと比較して、前記判別量が基準レベルを超えたか否かに基づき前記光ディスクが第1の光ディスクであるか前記第1の光ディスクよりも記録データの線密度が高い第2の光ディスクであるかを示すディスク判別信号を生成する判別信号生成手段とを備える光ディスク装置。
  8. 前記判別信号生成手段は、
    前記判別量検出手段で求められた前記期間中の判別量の最大値が所定の基準レベルを超えたか否かに基づき前記ディスク判別信号を生成する請求項7に記載の光ディスク装置。
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