JP4461456B2 - リードスイッチ - Google Patents

リードスイッチ Download PDF

Info

Publication number
JP4461456B2
JP4461456B2 JP2004133976A JP2004133976A JP4461456B2 JP 4461456 B2 JP4461456 B2 JP 4461456B2 JP 2004133976 A JP2004133976 A JP 2004133976A JP 2004133976 A JP2004133976 A JP 2004133976A JP 4461456 B2 JP4461456 B2 JP 4461456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
contact
reed switch
movable
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004133976A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005317360A (ja
Inventor
友雄 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Aleph Corp
Original Assignee
Nippon Aleph Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Aleph Corp filed Critical Nippon Aleph Corp
Priority to JP2004133976A priority Critical patent/JP4461456B2/ja
Publication of JP2005317360A publication Critical patent/JP2005317360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461456B2 publication Critical patent/JP4461456B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
  • Contacts (AREA)

Description

本発明は、外部磁界によって接点が開閉するリードスイッチに関し、特に長手方向の端部に接点が形成された2個以上の磁性材料からなるリード片を、その接点が所定の微小間隔を保って対向するように直状ガラス管の両端面で封入固定した構造に適したリードスイッチに関する。
図7は、従来のリードスイッチの一構成例を示し、図7(a)と図7(b)は、それぞれ正面図と平面図である。このような形状のリードを用いたリードスイッチは、よく知られており、特許文献1のリードも同様の形状を持っている。図7に示すように、リードスイッチ20は、52%Fe−Ni合金などの磁性材料をプレス機械で成形加工したリード21の接点部23に接点めっきを施したもの2本を対向させ、所定のギャップ量及びオーバーラップ量を有するように設定して、一対の接点を構成してガラス管22中に密封したものである。また、ガラス管22中は、動作中に接点性能が変化しないように窒素などの不活性ガスが封入されるか、真空に保たれている。
リードスイッチの機能は外部からの起磁力によって生じる磁束によって、磁性材料からなるリード21の対向する接点部23が互いに異なる極となるよう磁化され、微小間隔を保って対向する接点間に吸引力を生じ、接点部23と支持部25の間に、より薄く形成され片持ち梁ばねとして機能する可動部24をたわませ、接点が閉成動作する。外部磁気保持型リードスイッチの場合、外部起磁力の減少に伴い吸引力が減じ、接点は開放動作するものである。
図11は、外部磁気保持型リードスイッチにおける接点間の空隙に対する磁気吸引力曲線及び開離力の関係を示す図である。図11に示すような接点間隙と開離力の関係はリードスイッチ負荷曲線と呼ばれる。外部からの起磁力がゼロの時、磁気吸引力も開離力も働かないが、起磁力を増加させると磁気吸引力はF1→F2のように増加する。起磁力がゼロの時の接点間の空隙がXoffであるリードスイッチについて、起磁力を得て磁気吸引力がF1となった場合、接点の間隙xに対して、x=X1では磁気吸引力F1と開離力Frは等しくなるが、x<X1ではF1<Frとなりリードスイッチの接点は閉じない。
起磁力を増加させ、磁気吸引力がF2に至った場合、x=X0では、磁気吸引力と負荷曲線が接しており、x<X0では磁気吸引力F2>開離力Frとなり、リードスイッチの接点は閉成する。
図8は、図7におけるリード21の部分拡大図であり、図8(a)と図8(b)は、それぞれ正面図と平面図である。このようなリードは、円柱状の磁性材料の端部をプレス加工することで、概ね加工されない支持部25から連続する境界部26を経て可動部24と接点部23を形成する。主に片持ち梁ばねとして機能する可動部24は柔軟性を確保するため他の部位より薄く形成される。この可動部24は特に小型のリードスイッチにおいて特に薄く形成される場合が多く、幅については図8(b)の最大幅28のように幅広く拡大する場合が多い。
リードスイッチの小型化を試みる場合、一般にガラス管外径を小径化する場合でも、ガラス自体の肉厚はあまり薄肉にできず、ガラス管内径が外形寸法以上に圧迫されることが多く、リード片においては主に最大幅が制限されることが多い。
図9(a)及び図9(b)は、最大幅が制限される場合のリード構造の一例を示す正面図と平面図であり、図8に示した例と同径の磁性材料を用いた場合の例である。厚みを減じて形成された可動部34と、磁性材料の形状を残した支持部35とはテーパー状の断面を持つ境界部36を介して一体に形成されており、可動部の他端には接点部33が形成されている。そのとき最大幅38が制限されるため可動部34は比較的厚くならざるを得ない。
図12は、前述の図11同様のリードスイッチ負荷曲線を用いて、前述の二種類のリードスイッチで予想される生産性について説明するものである。図12中の比較例とは前出の図8のリード21に相当するもので、同径線材を用い最大幅が制限された例は図9(a)、図9(b)のリード31に相当するものである。ここで開離力は言わばリードの柔軟性であるので、比較例における開離力Frαに比べて同径線材を用い最大幅が制限された場合の開離力Frβの傾きは大きく、リードのスティフネスが高い、すなわち、リードのばね性が硬いことを表している。
図12中にて磁気吸引力曲線F15Aは15A(アンペア)の起磁力が与えられた場合の吸引力曲線であり、同様にF10Aは10Aの起磁力による磁気吸引力である。開離力直線Frα15Aは、磁気吸引力曲線F15Aに接しており、15Aの起磁力で接点が閉じる従来技術のリードスイッチに対応する。同様にFrα10Aは10Aの起磁力で接点が閉じる従来技術のリードスイッチに、Frβ15Aは15Aの起磁力で接点が閉じる同径線材を用い最大幅が制限されたリードによるリードスイッチに、Frβ10Aは10Aの起磁力で接点が閉じる同径線材を用い最大幅が制限されたリードスイッチに対応する。
図12において、例えば従来技術によって起磁力10Aで接点の閉じるリードスイッチを得る場合には、開離力直線Frα10Aのx切片に相当する接点間隙を設ければよく、同様に起磁力15Aで接点の閉じる同径線材を用い、最大幅が制限されたリードによるリードスイッチを得る場合は開離力直線Frβ15Aのx切片に相当する接点間隙を設ければよい。
ここで、10Aから15Aの間の起磁力で接点を閉じるリードスイッチを選択的に得るとすると、従来技術の場合はFrα10AとFrα15Aそれぞれのx切片の間の接点間隙になるように制御すればよく、同径線材を用い最大幅が制限されたリードによるリードスイッチの場合も同様にFrβ10AとFrβ15Aの間の接点間隙になるよう制御すればよい。図中の10−15Aの接点間隙範囲は、これらの範囲を図示したものであり、従来技術では同径線材を用い最大幅が制限されたリードによるリードスイッチの場合は制御すべき間隙範囲が著しく狭く、生産性が劣ることがわかる。
接点が閉成する起磁力の範囲を検証する場合は、以上のように吸引力曲線を加味する必要があるが、接点が開放する起磁力に相当する接点間隙範囲の検証はより容易に説明することが出来る。接点が開放する起磁力範囲と接点が閉成する起磁力範囲は概ね連動するため、以下、開放領域の観点から説明する。
リードを単純にばねと考えると、外部からの起磁力によって閉じた接点間に生じる吸引力とばねが釣り合うたわみ量を、その起磁力で接点が開放されるリードスイッチの接点間隙と考えることができる。
図13は、リードの柔軟性とリードスイッチの所用接点間隙の関係をリードのばね特性を用いて説明する図であり、リードの柔軟性と接点間隙の関係を示すため、図13では、たわみ量は対向して封入される二本のリード相当、すなわち単体のリードのばね特性の倍の値がプロットされている。本図中では特性直線の傾きが大きいほどスティフネスが高く、ばねは硬いことを示す。図13中の比較例とは前出の図8のリード21に相当し、同径で最大幅が制限された例は図9(a)、図9(b)のリード31に相当するものである。図13中でFφ0.35−5Aは磁性材料径0.35mmのリードの接点が閉成している状態で5Aの外部起磁力が与えられた場合の磁気吸引力を示し、同様にFφ0.35−10AとFφ0.35−15Aはそれぞれ10Aと15Aの起磁力での吸引力である。例えば、5Aから10Aの間の起磁力で開放するリードスイッチを得る場合には、Fφ0.35−5Aに釣り合うたわみ量からFφ0.35−10Aに釣り合うたわみ量の間にリードスイッチの接点間の間隙を設定すればよく、それぞれの間隙範囲を図13中下部に示す。図13によれば、最大幅が制限されたリードは接点間隙範囲が著しく狭くなり、工作精度の向上が無ければ生産性が劣るものになる。
次に、図10(a)及び図10(b)は最大幅が制限される場合のリード構造の別の例を示す正面図と平面図であり、図9(a)及び図9(b)に示した例と同様に最大幅48を制限しながら磁性材料を小径のものに変更した例である。
この場合に関して、図14は図13同様にリードの柔軟性とリードスイッチの所用接点間隙の関係をリードのばね特性を用いて説明する図であり、比較例とは前出の図8のリード21に相当し、細径で最大幅が制限された例は、図10(a)、図10(b)のリード41aに相当するものである。磁性体径が異なると外部からの同一の起磁力を与えられても得られる磁束は異なるため、リードスイッチの接点間に生じる吸引力も異なるものになる。図14中でFφ0.25−5Aは磁性材料径0.25mmのリードの接点が閉成している状態で5Aの外部起磁力が与えられた場合の磁気吸引力を示し、同様にFφ0.25−10AとFφ0.25−15Aはそれぞれ10Aと15Aの起磁力での吸引力であり、それぞれ磁性材料径φ0.35のそれを下回っている。この図14によると、比較例に対して細径で最大幅が制限された例のスティフネスは低く、柔軟なばね性を得ていることがわかるが、磁性体径に応じて吸引力も低く、5Aから10Aの範囲の起磁力で開放するリードスイッチは比較的容易に得られると考えられるが、10Aから15Aの範囲については著しく生産性が劣るものとなる。
また、図10(c)及び図10(d)は、一般的には接点部として用いられる領域も用いて可動部の長さを確保し、可動部に接点部を兼ねさせることで片持ち梁ばねの柔軟性を確保しようとした構成であり、図10(c)及び図10(d)は、それぞれ正面図と平面図である。接点を兼ねた可動部44bは、前述の図10(a)、図10(b)における可動部44aと同一の厚みを持ち、接点部43aに相当する範囲を含めて同一の厚みに形成されている。
リードスイッチの接点間吸引力を最大に保つためには、対向するリードのオーバラップ面積を概ねリードの断面積同等に保つ必要があり、互いの接点が同一形状で、ずれることなく完全に正対している場合は、接点の厚みとオーバラップする長さが同一となる位置が最適位置と考えられる。図10(c)及び図10(d)に示す構成による場合、前述のように接点を兼ねた可動部44bが延長されているため、若干柔軟性が向上するものの、接点を兼ねた可動部44bの厚みが薄く、幅が広いため、オーバラップ面積を接点部断面積と同程度に保つためにはオーバラップする長さを小さく制御する必要があり、前述の図10(a)、図10(b)に示したような接点部を設けた構成に比較するとより高い組み立て精度を要し、生産性が劣る。
次に、図16は、リードの接点が閉成している状態で与えられる外部起磁力によって得られる磁気吸引力の変化を、磁性材料の直径別に例示したものである。図16によると、吸引力の絶対値、起磁力による吸引力の変化ともに大径である方が大きく、小径であれば小さくなることがわかる。例えば、φ0.25の磁性材料の場合、5Aと10Aに対して10Aと15Aの起磁力では吸引力変化が著しく小さく、15A以上ではほとんど変化しない。これは、細径ほど起磁力に対する飽和磁束密度が小さいためと考えられ、飽和磁束領域では起磁力が変化しても吸引力が追従せず、リードスイッチが成立しない。前述の図14でφ0.25磁性材料を用いた場合に10Aから15Aでの接点間隙範囲が著しく狭いことも同じ理由であり、磁性材径を減ずる場合、制作できる感度範囲が限定されることがわかる。このため、細径の磁性材料を用いる場合、多くの用途に供することできる生産可能感度範囲の広いリードスイッチを得ることはできない。
ところで、リードスイッチに限らず、多種の製品を生産する場合、同一の生産設備が適用できることが望ましい。
図17は、同一長における磁性材料の径と強度(スティフネス)の関係を示す図である。図17によると、φ0.25mmの磁性材料の強度はφ0.35mmの磁性材料に対して約1/4しか無く、φ0.35mmの在来製品で構築した生産設備をそのまま流用することは困難である。またリードスイッチを使用する場面においても、取り扱いが困難なものとなる。
特開平11−162308号公報
上記のように、リードスイッチの小型化を試みようとする場合、特に外径の細径化を図る場合には、リードの柔軟性を確保するために従来製品に比較して細径の磁性材料を使用せざるを得ず、生産可能な感度範囲は極めて限定されるものとなっていた。また、この場合に用いられる細径磁性材料とそれを用いて製作されるリードスイッチは、従来製品と比較して極めて脆弱であり、在来の生産設備の流用は困難であり、また、リードスイッチの使用に於いても従来製品に比較して扱いづらいものにならざるを得なかった。
この状況にあって、本発明の課題は、多種類に共用できる寸法の磁性材料及び生産設備を用いて製作可能な小型化されたリードスイッチを提供することにある。
特許文献1においては、応力の集中する可動部と境界部の接続部分付近の減面率を制御し、抑制して、リードのスティフネスの向上を実現している。その減面率について補足する。リードをプレス加工する際、リードの軸方向に材料が移動し加工後の断面積は元の断面積より減少する。この断面積の減少を減面と呼び、元の断面積に対し減少する割合を減面率と呼ぶ。本発明では、同じく減面率を制御しつつ、特許文献1の技術とは逆に減面を促進して、適切なスティフネスを得る条件を確立し、本発明の課題を解決した。
すなわち、本発明によれば、磁性材料のプレス加工品からなり一端に接点部を有する一対のリードと、前記接点部を対向させて空洞内に封入する封入部材とを備え、前記リードの少なくとも一方は、前記接点部につながる可動部と、前記封入部材によって固定されリード全体を支える支持部と、前記可動部及び前記支持部の間に位置して前記支持部側から前記可動部側へ厚みが減ずるように形成された境界部とを有し、前記リードに印加される磁界に応じて前記接点部を接触又は開放するリードスイッチであって、前記支持部より厚みを減じて形成した前記可動部の前記境界部に隣接する部位に、前記可動部の他部の厚みより一段厚みを減じた薄肉領域を有し、この薄厚領域の幅が可動部の他部の幅と同等以下であることを特徴とするリードスイッチが得られる。
また、本発明によれば、前記薄厚領域の面と前記境界部の面との間が曲面を介して連結されたことを特徴とするリードスイッチが得られる。
そして、本発明によれば、前記接点部と前記可動部は等しい厚み及び幅で連続してなることを特徴とするリードスイッチが得られる。
以上説明したとおり、本発明によると、リードスイッチの小型化を試みようとする場合、特に外径の細径化を図る場合に於いて、従来製品と同等以上の太径の磁性材料を使用しながら十分なリードの柔軟性を確保可能となり、小形でありながら従来製品と同等以上の感度範囲で生産が可能となった。また、従来製品と同等以上の太径の磁性材料が使用可能となるため、小型化を実現しつつ在来の生産設備の流用が可能となり、使用に際しても在来製品同等に扱えるリードスイッチを得た。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるリードスイッチの内部を透視して概略構造を示す図であり、図1(a)と図1(b)はそれぞれ正面図と平面図である。図1を参照すると、リードスイッチ10は、磁性材料からなる一対のリード1と、このリード1の先端部を互いに対向させて、このリード1の他端部が互いに逆方向に伸びるように、封入するガラス管2とを備えており、この点は従来技術と共通である。
図2は、図1のリード1の拡大図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は平面図である。リード1は、素材の磁性材料にプレス加工を行い厚みを減じて形成した接点部3と、素材の磁性材料の厚みを減じて形成しばね性を備えた可動部4と、素材の磁性材料の形状を保った支持部5とを一体に備えており、さらに可動部4の、支持部5につながる境界部6に接する部位に可動部4の他の部位より一段厚みを減じた領域7を設けている。これは、従来技術として例示した図9(a)及び図9(b)の構成に対し、可動部34の境界部36に接続する端部を他の部位より一段薄く形成したものである。
図2に示すように、可動部の厚みを減じた領域7は、他の領域より薄く形成しながら、幅を可動部の他の領域同等以下としている。これによって最大幅8は従来技術例の図9(b)における最大幅38と同等となっている。
ところで、リードをプレス加工する際、リードの軸方向に材料が移動し加工後の断面積は元の断面積より減少する。このときの断面積の減少率である減面率を制御して所望のスティフネスを得ることが肝要である。
図18は、本発明の実施の形態によって得られたリードの幅を測定した結果を示したものである。横軸にリードの中の位置を、可動部との境界を0とし、可動部側を正、支持部側を負として、縦軸にそれぞれの位置の幅を在来製品の実測値(比較例)と共にプロットしたものである。図中において、本発明としてプロットしたものは前述の図2に示した構成によるものであり、比較例としてプロットしたものは、図8に示す従来技術による構成例のものを示す。また、図19は図18と同様の横軸に対し、縦軸に減面率をプロットしたものである。これら2つの図より、本発明の実施の形態によれば、最大幅を制限しながら、境界部と可動部の接続部分付近を大幅に減面させていることがわかる。
特許文献1でも説明されているとおり、可動部と境界部の接続部分付近は応力が集中し、リードのスティフネスに大きく影響を与える。比較的大径の磁性材料を用い、最大幅に制限が設けられ、従来技術では必要な柔軟性が確保できない場合であっても、本発明によれば、可動部と境界部の接続部分付近を積極的に減面させることで、実用的な範囲の柔軟性を持ったリードを得ることができる。
図15は、従来技術の説明に用いた図13と同様にリードの柔軟性とリードスイッチの所用接点間隙の関係をリードのばね特性を用いて説明する図であり、比較例とは前出の図8のリード21に相当するものである。図15のとおり、本発明によるリードは従来と同径の磁性材料を用いかつ最大幅を制限しながら、最大幅の拡大を許容された従来技術とほぼ同等のスティフネスを実現しており、起磁力範囲に相当する接点間隙範囲も同等となり、従来の太い径のものと同様の感度生産性を実現している。
前述のとおり、従来同等の径を持つ磁性材料を用いているため、より小型でありながら在来の生産設備を流用可能であり、使用時のハンドリングに関しても、従来同等に扱えるリードスイッチを実現した。
図3は、本発明の他の実施の形態によるリードスイッチの概略構造を示す図であり、オフセット接点リードスイッチへの適用例を示すものである。図3(a)と図3(b)はそれぞれ正面図と平面図である。図3を参照すると、リードスイッチ50は、磁性材料からなる可動リード51aと固定リード51bそれぞれの先端部に形成された接点部53aと接点部53bを互いに対向させて、可動リード51aと固定リード51bの他端部が互いに逆方向に伸びるように封入するガラス管52を備えている。
図4(a)と図4(b)は、前述の図3の可動リード51a及び固定リード51bのそれぞれ正面図と平面図である。可動リード51aは前述の図1及び図2におけるリード1と同様の構成を成すものである。対して、固定リード51bは可動部を持たず、支持部55bから境界部を経て連続して接点部53bが形成されたものであり、可動リード51aと比較して可動部が省略されているためにガラス管に挿入される範囲が大幅に短縮され、従来からあるオフセット接点リードスイッチ同様、リードスイッチ構成時に於いてはガラス管の長さが短縮される。このようなオフセット接点リードスイッチに本発明による可動リード51aを組み合わせることでガラス管の長さ、外径共に小型化したリードスイッチが得られる。
図5は、本発明の他の実施の形態によるリードを示す図である。図5(a)と図5(b)はそれぞれ正面図と平面図である。リード61は、プレス加工により厚みを減じて形成された接点部63と、ばね性を備えた可動部64と、素材の磁性材料の形状を保った支持部65を一体に備えており、可動部64の支持部65との境界部66に接する部位に可動部64の他の部位より一段厚みを減じた領域67を備えており、ここまでの構成は前述の図2にて説明した実施の形態と同じものである。
図5(c)は図5(a)のA部の部分拡大図である。本実施の形態による場合、増設部68を設けて、厚みを減じた領域67と境界部66それぞれの平面を、Rを持たせた曲面で連続させたことを特徴とする。この部分を曲面で形成することで、前述の実施の形態よりさらに可動部と境界部の接続部分付近の減面を促進させ、より柔軟なリードを実現することが出来る。
図6は、本発明のさらに他の実施の形態によるリードを示し、図6(a)と図6(b)はそれぞれ正面図と平面図である。可動部74が接点部を兼ねた構成の例であり、71はリード、75は支持部、76は境界部、77は厚みを減じた領域、78はリードの最大幅を示す。
従来技術においても説明したとおり、リードスイッチを構成する場合、吸引力を最大に保つためには、対向するリードのオーバラップ面積を概ねリードの断面積と同等に保つことで、最大の吸引力を得ることができる。互いの接点が同一形状でずれることなく完全に正対している場合は、接点の厚みとオーバラップする長さが同一となる場合に、オーバラップ面積とリード断面積が同一となる。一般的にリードの接点部の厚みはオーバーラップ長さを最適化するべく厚みを設定しており、前出の図1及び図2のリード1もこのような構成によるものである。
対して、図6に示すリード構造による場合、最大幅の制限などにより可動部74の厚みが比較的厚いため、可動部74に接点を兼ねさせてもオーバラップ長さを接点部の厚み同等に制御することは比較的たやすい。このような場合、あえて独立した接点を設けず、可動部74に接点部を兼ねさせる構成も適用可能である。
本発明の実施の形態によるリードスイッチの概略構造を示し、図1(a)は正面図、図1(b)は平面図。 図1のリードの部分拡大図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は平面図。 本発明の他の実施の形態によるリードスイッチの概略構造を示し、図3(a)は正面図、図3(b)は平面図。 図3のリードを示し、図4(a)は正面図、図4(b)は平面図。 本発明の他の実施の形態によるリードを示す図、図5(a)は正面図、図5(b)は平面図、図5(c)はA部の部分拡大図。 本発明のさらに他の実施の形態によるリードの部分拡大図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は平面図。 従来技術による一般的リードスイッチの概略構造を示し、図7(a)は正面図、図7(b)は平面図。 図7のリードの部分拡大図であり、図8(a)は正面図、図8(b)は平面図。 従来技術での最大幅が制限される場合のリードの部分拡大図であり、図9(a)は正面図、図9(b)は平面図。 他の従来技術での最大幅が制限される場合のリードの部分拡大図であり、図10(a)は正面図、図10(b)は平面図、図10(c)は可動部に接点部を兼ねさせた場合の正面図、図10(d)は可動部に接点部を兼ねさせた場合の平面図。 接点間の空隙に対する磁気吸引力曲線及び開離力の関係を示す図。 二種類のリードスイッチ負荷曲線を示す図。 リードの柔軟性とリードスイッチの所用接点間隙の関係を示す図。 リードスイッチの所用接点間隙をリードのばね特性を用いて示す図。 リードの柔軟性とリードスイッチの所用接点間隙の関係をリードのばね特性を用いて示す図。 リード材の直径に対する起磁力と磁気吸引力との関係を示す図。 リード材の直径と強度(スティフネス)の関係を示す図。 リードの境界部から可動部にわたる幅を示す図。 リードの境界部から可動部にわたる減面率を示す図。
符号の説明
1,21,31,41a,41b,61,71 リード
2,22,52,62 ガラス管
3,23,33,43a,63 接点部
4,24,34,44a,44b,64,74 可動部
5,25,35,45a,45b,65,75 支持部
6,26,36,46a,46b,56,66,76 境界部
7,57,67,77 厚みを減じた領域
8,28,38,48,78 リードの最大幅
10,20,50 リードスイッチ
51a 可動リード
51b 固定リード
53a 可動リードの接点部
53b 固定リードの接点部
54a 可動リードの可動部
55a 可動リードの支持部
55b 固定リードの支持部
68 増設部

Claims (3)

  1. 磁性材料のプレス加工品からなり一端に接点部を有する一対のリードと、前記接点部を対向させて空洞内に封入する封入部材とを備え、前記リードの少なくとも一方は、前記接点部につながる可動部と、前記封入部材によって固定されリード全体を支える支持部と、前記可動部及び前記支持部の間に位置して前記支持部側から前記可動部側へ厚みが減ずるように形成された境界部とを有し、前記リードに印加される磁界に応じて前記接点部を接触又は開放するリードスイッチであって、前記支持部より厚みを減じて形成した前記可動部の前記境界部に隣接する部位に、前記可動部の他部の厚みより一段厚みを減じた薄肉領域を有し、該薄厚領域の幅が該可動部の他部の幅と同等以下であることを特徴とするリードスイッチ。
  2. 請求項1に記載のリードスイッチであって、前記薄厚領域の面と前記境界部の面との間は曲面を介して連結されたことを特徴とするリードスイッチ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のリードスイッチであって、前記接点部と前記可動部は等しい厚み及び幅で連続してなることを特徴とするリードスイッチ。
JP2004133976A 2004-04-28 2004-04-28 リードスイッチ Expired - Lifetime JP4461456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004133976A JP4461456B2 (ja) 2004-04-28 2004-04-28 リードスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004133976A JP4461456B2 (ja) 2004-04-28 2004-04-28 リードスイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005317360A JP2005317360A (ja) 2005-11-10
JP4461456B2 true JP4461456B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=35444553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004133976A Expired - Lifetime JP4461456B2 (ja) 2004-04-28 2004-04-28 リードスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4461456B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9284183B2 (en) 2005-03-04 2016-03-15 Ht Microanalytical, Inc. Method for forming normally closed micromechanical device comprising a laterally movable element
JP2007157430A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Nec Tokin Corp リードスイッチ
EP2269202A4 (en) * 2008-03-20 2014-01-22 Ht Microanalytical Inc INTEGRATED REED SWITCH
US8665041B2 (en) 2008-03-20 2014-03-04 Ht Microanalytical, Inc. Integrated microminiature relay
US9406471B2 (en) * 2014-03-18 2016-08-02 Littelfuse, Inc. Reed with hinge for reed switch
CN105957701B (zh) * 2016-07-08 2018-12-25 福州大学 一种变线规无线电能传输磁耦合线圈设计方法
KR102656482B1 (ko) * 2018-09-19 2024-04-11 삼성에스디아이 주식회사 배터리 팩 및 배터리 팩이 장착된 이동 수단

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005317360A (ja) 2005-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5365655B2 (ja) リードスイッチ
JP4461456B2 (ja) リードスイッチ
US4873871A (en) Mechanical field effect transistor sensor
JP2011233790A (ja) ソレノイド
JP2007157430A (ja) リードスイッチ
JP2007288000A (ja) ソレノイド
JP2005166606A (ja) 開閉器
US20140158506A1 (en) Mechanical switch
JP5603183B2 (ja) 機械式スイッチ
JP2013206628A (ja) リードスイッチ
KR102092046B1 (ko) 리드 스위치를 위한 힌지를 가진 리드
US3118987A (en) Electromagnetic bistable relay
JP5535045B2 (ja) 電磁リレー
JP2001325866A (ja) リードスイッチ
JP2006252936A (ja) リードスイッチ
JP4755923B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JPH08203368A (ja) 封止接点装置
JP2005317361A (ja) リードスイッチとその製造方法
EP1212980A1 (en) Flow control valve
JP2009273207A (ja) 変位拡大機構型磁歪アクチュエータ
JP2021082575A (ja) 切替装置
JP2007172842A (ja) リードスイッチ素子
JP2002063840A (ja) リードスイッチ
JPH04171617A (ja) リードスイッチ
JP2005150579A (ja) 電磁石

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061012

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091109

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091109

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4461456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R154 Certificate of patent or utility model (reissue)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250