JP4460518B2 - 車両用シート装置 - Google Patents

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本発明は、ウォークイン機構及びチルトダウン機構を備える車両用シート装置に関するものである。
従来、例えば2ドアタイプの車両では、後部席への乗降性を良好にするために、乗員の後部席への乗降時、前部席のシートの背もたれ部(シートバック)を前方へ倒すと同時に当該シートの前後方向の位置を調節するシートスライド機構のロック機構を解除し、前部席のシートを前方へ移動させるウォークイン機構が搭載されている。
また、こうした2ドアタイプの車両において、上述したウォークイン機構とは別に、車室の後方スペースを荷物収納スペースとして使用する場合、荷物の出し入れを良好にするために、前部席のシートの背もたれ部を前方へ大倒しさせるチルトダウン機構の搭載されたものが知られている。
そして、例えば特許文献1では、ウォークイン及びチルトダウンの両動作の切り替えを行う機構として、2系統の操作レバー(72a,96a)により、ウォークイン動作させる場合とチルトダウン動作させる場合とを判別する機構が提案されている。
しかしながら、特許文献1のように2系統の操作レバーにより上記判別を行う機構では、チルトダウン状態から復帰させる際には再度操作レバーを操作する必要があり煩雑であった。また、上記機構では、シートの背もたれ部の傾斜角度を調節するリクライナユニットの周辺部品に構成部品が散在しておりウォークイン機構等のユニットとして独立していないため、搭載にあたって配置スペースの確保に大きな制約を受けることになる。さらに、ウォークイン時にシートの背もたれ部の傾斜角度を所定角度に設定するためのウォークインストッパがウォークイン機構のユニット内に設置されておらず、サイドフレーム(33)側の突起(110)がウォークイン時のストッパとして機能する構成であるため、背もたれ部の設計上、大きな制約を受けることになる。
一方、特許文献2では、ウォークイン及びチルトダウンの両動作の切り替えを行う機構として、センサリンク(21)によりシートクッション(23)の位置を検知して、ウォークイン動作させる場合とチルトダウン動作させる場合とを判別する機構が提案されている。この機構は、例えばダブルフォールディングタイプのようにシートクッション自体に動きがあるシートへの採用を前提としているものの、センサリンクを操作力の入力可能な適宜のリンクに置き換えることで、シートクッションに動きがないチルトダウンタイプや固定タイプのシートでも採用し得ることは容易に推測される。
特表2002−501852号公報 特開2003−182416号公報(第3頁、第1−5図)
ところで、特許文献2において、操作力の入力可能なリンクとしてのセンサリンクによりウォークイン動作からチルトダウン動作へと切り替える際の操作力は、より小さい方が操作性の上で好ましい。
本発明の目的は、ウォークイン動作からチルトダウン動作へと切り替える際の操作力をより軽減することができる車両用シート装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ロアアームに対してアッパアームを前後方向に回動自在とした車両用シート装置において、前記ロアアームに固定されるベース部材と、前記ベース部材に回動自在に支持され、ウォークイン動作からチルトダウン動作への切り替えを行う操作リンクと、一端及び他端が前記ベース部材及び前記操作リンクにそれぞれ係止され、該操作リンクが前記ベース部材に保持されるように該操作リンクを付勢する第1付勢手段と、前記ベース部材に回動自在に支持され、ウォークイン時にストッパとして機能するとともにチルトダウン時にストッパとしての機能が無効とされるメインリンクと、一端及び他端が前記メインリンク及び前記操作リンクにそれぞれ係止され、ウォークイン復帰時に前記ベース部材に保持された前記操作リンクに対し前記メインリンクをウォークイン待機状態に復帰させるように付勢するとともに、チルトダウン時に前記第1付勢手段に抗した前記操作リンクの回動に連動して前記メインリンクを回動させる第2付勢手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、ウォークイン動作からチルトダウン動作への切り替えを行うべく、前記第1付勢手段に抗して前記操作リンクを回動させる際、該操作リンク及び前記メインリンク間に係止された前記第2付勢手段の弾性変形が実質的に皆無と見なし得るように該第2付勢手段の弾性力を設定しておくことで、該第2付勢手段を介して実質的に前記操作リンクに一体化される前記メインリンクは、チルトダウン時に前記第1付勢手段のみに抗してストッパとしての機能が無効とされる位置へと回動移動する。つまり、チルトダウン時に前記操作リンクを回動させるために要する操作力は、前記第1付勢手段のみに抗して前記メインリンクを回動移動させるための力でよい。このため、例えば前記第1及び第2付勢手段に同時に抗して前記メインリンクを回動移動させる構成に比べ、ウォークイン動作からチルトダウン動作へと切り替えるための操作力が軽減される。
請求項1に記載の発明では、ウォークイン動作又はチルトダウン動作に切り替える際の操作力をより軽減することができる車両用シート装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面に従って説明する。
図1は、本実施形態の車両用シート装置をシート幅方向に分解して示す分解斜視図である。同図に示されるように、車両用シート装置1のシートクッションの骨格をなす板材からなるロアアーム2には、シートバックの骨格をなす板材からなるアッパアーム3が回転軸Oを中心にシート前後方向に回動自在に支持されて、シートバックの傾動を可能としている。これらロアアーム2及びアッパアーム3は、シート幅方向両側に対で配設されており、図1では一側(シート前方に向かって右側)に配置されるものを図示している。なお、各ロアアーム2及びアッパアーム3間には、回転軸Oを中心とするシートバックの傾斜角度を調節するためのリクライナ機構(図示略)が内蔵されている。
前記ロアアーム2の内側面には、前記アッパアーム3の下側で板材からなるリクライナストッパ5が接合されるとともに、同リクライナストッパ5には、ロアアーム2からシート幅方向内側に突設されたストッパ部5aが形成されている。
前記アッパアーム3には、前記回転軸Oの周方向一側(図1において時計回転方向の側)で径方向外側に突出する第1ストッパプレート部3aが形成されるとともに、周方向他側(図1において反時計回転方向の側)で径方向外側に突出する第2ストッパプレート部3bが形成されている。なお、これら第1及び第2ストッパプレート部3a,3bの回動軌跡上に前記ストッパ部5aが配置されている。第1ストッパプレート部3aは、シートバックを前方に大倒しするチルトダウン時においてロアアーム2に対するアッパアーム3の回動角度を規制するためのものであり、第2ストッパプレート部3bは、シートバックを後方に倒すときのロアアーム2に対するアッパアーム3の回動角度を規制するためのものである。
また、前記アッパアーム3の内側面には、前記回転軸Oの周縁で板材からなる押圧部材6が接合されるとともに、この押圧部材6には、前記第1及び第2ストッパプレート部3a,3b間でアッパアーム3からシート幅方向内側に離隔されて前記回転軸Oの径方向外側に突出する押圧部6aが形成されている。さらに、前記押圧部材6の接合されたアッパアーム3の内側面には、前記回転軸Oの周縁で板材からなるガイド部材7が接合されるとともに、このガイド部材7には、アッパアーム3から前記押圧部6aよりも更にシート幅方向内側に離隔されて前記回転軸Oの径方向外側に突出するガイド部7aが形成されている。
なお、前記回転軸Oの周方向において、前記ガイド部7aは、前記押圧部6aよりも第2ストッパプレート部3b側に配置されている。また、前記回転軸Oの径方向において、前記ガイド部7aの先端までの距離は、前記押圧部6aの基端までの距離よりも短く設定されている。つまり、これら押圧部6a及びガイド部7aは、前記アッパアーム3との一体回動において、径方向及びシート幅方向で回転軌跡が重ならないように形成されている。さらに、これら押圧部材6及びガイド部材7は、前記回転軸Oを中心とする円形に開口されて、リクライナ機構とこれをロック解除するための操作入力用の制御シャフト(図示略)とを連結可能としている。
前記ロアアーム2の内側面には、前記リクライナストッパ5との干渉を避けてベース部材11がボルト−ナットの締結にて固定されている。このベース部材11は、シート幅方向で対をなす第1ベースブラケット12及び第2ベースブラケット13が一体化されてなるとともに、一方の第1ベースブラケット12が前記リクライナストッパ5の接合されたロアアーム2の内側面に重ねられ、他方の第2ベースブラケット13が前記第1ベースブラケット12の内側面に重ねられて、前記ロアアーム2に固定されている。
前記第1ベースブラケット12の中央部には、シート幅方向に貫通する断面略四角形の取付孔12aが形成されるとともに、上側に突出する板状の第1ストッパ片12bが形成されている。なお、この第1ストッパ片12bは、取付孔12aの上側であり且つシート幅方向で前記第1ストッパプレート部3aと押圧部6aとの間に配置される。
前記第2ベースブラケット13の中央部には、シート幅方向に貫通する断面略四角形の取付孔13aが形成されるとともに、上側に突出する板状の第2ストッパ片13bが形成されている。なお、この第2ストッパ片13bは、取付孔13aの上側であり且つシート幅方向で前記押圧部6aとガイド部7aとの間に配置される。つまり、これら第1及び第2ストッパ片12b,13bは、シート幅方向で前記押圧部6aが中間部に配置されるように当該方向に離隔されている。また、前記第2ベースブラケット13には、シート幅方向に突出するケーブル支持片13cが形成されている。このケーブル支持片13cには、図2に示したケーブル30の先端金具30aが支持される。
前記第2ベースブラケット13の内側面には、取付孔13a等との干渉を避けたその中央部において板材からなるセンサブラケット14が固着されている。このセンサブラケット14には、第2ベースブラケット13の内側面からシート幅方向内側に突出するストッパ壁部14aと、同ストッパ壁部14aから上側に屈曲されたガイド壁部14bとが形成されている。そして、上記ガイド壁部14bには、シート前後方向に伸びる長孔15が形成されるとともに、その一側端部には、上側に鋭角に凹む係合凹部15aが形成されている。
前記第1及び第2ベースブラケット12,13間には、前記取付孔12a,13aと同軸でねじりコイルスプリングからなるケーブルスプリング16が介在されるとともに、同ケーブルスプリング16の一端は第1ベースブラケット12に係止されている。そして、前記ベース部材11には、前記取付孔13a及びケーブルスプリング16に挿通された一端が前記取付孔12aに嵌合する態様でヒンジピン17が固定されている。ヒンジピン17が前記第1及び第2ストッパ片12b,13bよりも下側に配置されていることはいうまでもない。
なお、上記ヒンジピン17の軸方向中間部には、径方向外側に突出する円板状のフランジ17aが一体形成されるとともに、フランジ17aと第2ベースブラケット13の対向面との間には、板材からなるアーム状のメインリンク18がその中間部において回動自在に支持されている。上記メインリンク18は、ヒンジピン17の固定された第2ベースブラケット13(ベース部材11)の対向面とフランジ17aとの間で所定の間隙を有して、ヒンジピン17を中心とする円滑な回動が許容されている。なお、このメインリンク18は、シート幅方向で前記第2ストッパ片13bと前記ガイド壁部14bとの間に配置されている。
また、上記ヒンジピン17には、フランジ17aを挟んだメインリンク18の反対側で、板材からなる扇状のサブリンク19が挿通されるとともに、更に板材からなる操作リンクとしてのケーブルリンク20が挿通されている。そして、上記サブリンク19及びケーブルリンク20は、ヒンジピン17の先端に固着された円環状のワッシャ21により抜け止めされて、ヒンジピン17を中心に回動自在に支持されている。つまり、上記メインリンク18、サブリンク19及びケーブルリンク20の回転軸は、ヒンジピン17において同軸に配置されている。また、上記サブリンク19及びケーブルリンク20は、前記ワッシャ21と前記フランジ17aの対向面との間で所定の間隙を有して、ヒンジピン17を中心とする円滑な回動が許容されている。
前記メインリンク18の一側端部には、シート幅方向に中心軸が伸びる略円柱体のウォークインストッパピン22が固着されている。このウォークインストッパピン22の軸方向の長さは、前記メインリンク18の回動に伴い前記両第1及び第2ストッパ片12b,13b間を橋渡しする態様でこれらに当接するように設定されている。従って、前記メインリンク18のヒンジピン17を中心とする回動は、ウォークインストッパピン22が第1及び第2ストッパ片12b,13bに当接するまでの範囲に規制されている。
前記メインリンク18には、ウォークインストッパピン22の反対側で、これと同軸の回転軸を有する板材からなるアーム状のセンサリンク23が回動自在に支持されている。このセンサリンク23の先端部には、前記第2ベースブラケット13側から前記センサブラケット14の長孔15に挿通されるセンサピン24が突設されている。このセンサピン24は、一端及び他端がメインリンク18及びセンサリンク23に係止されたコイルスプリングからなるセンサスプリング25により前記長孔15の上側の内壁面に当接するように付勢されている。なお、前記ガイド部材7のガイド部7aのシート幅方向の位置は、前記センサブラケット14とセンサリンク23との間に設定されている。
前記メインリンク18の他側端部には、シート幅方向に屈曲された係合片18aが形成されるとともに、この係合片18aは、前記サブリンク19に形成されたヒンジピン17を中心とする円弧状の長孔19aに挿通されている。従って、前記メインリンク18及びサブリンク19は、前記係合片18aが上記長孔19aの内壁面に係止されるまでの範囲で相対回動が許容されている。
なお、前記サブリンク19には、径方向外側にアーム状に延出する延出部19bが形成されており、その先端部には、同サブリンク19の回動に伴って押し引きされる連結リンク26が回動自在に連結されている。上記サブリンク19は、ヒンジピン17を中心とする図示時計回転方向への回動に伴い連結リンク26を押し出してシートスライド機構のロック機構の解除出力を行う(連結リンク26の作動に伴うロック解除態様については図示略)。なお、このサブリンク19は、シートスライド機構の付勢手段により連結リンク26を介してヒンジピン17を中心に図示反時計回転方向に回動する側に付勢されている。
前記ケーブルリンク20の一側端部には、前記第1ベースブラケット12に一端の係止された前記ケーブルスプリング16の他端が係止される支持片20aが形成されるとともに、他側端部には、同ケーブルスプリング16によりヒンジピン17を中心に図示時計回転方向に回動する側に付勢されて前記センサブラケット14のストッパ壁部14aに係止されるフック部20bが形成されている。
また、前記ケーブルリンク20には、シート幅方向にコ字状に突出する規制壁部20cが形成されており、その下側の支持片20dには、前記長孔19aに挿通された係合片18aの先端部に一端の係止されたメインスプリング27の他端が係止されている。なお、メインスプリング27は、ケーブルリンク20に対しメインリンク18をヒンジピン17を中心に図示反時計回転方向に回動する側に付勢する。
さらに、上記規制壁部20cには、前記ケーブル支持片13cに先端金具30aの支持されたケーブル30のボール状の端末部30b(図2参照)が係止される長孔20eが形成されている。この長孔20eは、前記規制壁部20cのコ字形状に沿って伸びるとともにその下端側でU字状に折り返されて、前記端末部30bを着脱するための取付孔20fに連続している。つまり、前記取付孔20fから装着された端末部30bは、長孔20eに沿って下側に向かった後、上側へと折り返されてその先端部に係止されている。
このケーブル30は、図示しないチルトダウン操作レバーに連結されており、同操作レバーからの操作力の伝達により端末部30bが引っ張られることで、前記ケーブルリンク20を前記ケーブルスプリング16に抗して図示反時計回転方向に回動させる。なお、ケーブルリンク20の回動に伴い、メインスプリング27を介して連結されたメインリンク18は一体回動する。上記メインスプリング27の弾性力は、このときの弾性変形が実質的に皆無と見なし得るように設定されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。図2は、通常の使用状態である着座時の状態を示す側面図であり、図3は、ウォークイン時及び復帰時の状態を示す側面図である。また、図4は、チルトダウン時の状態を示す側面図であり、図5は、チルトダウン移行時及び復帰時の状態を示す側面図である。なお、図2に示した着座時の状態は、シートバックの傾動(アッパアーム3の回動)によってウォークイン動作するウォークイン待機状態でもある。
図2に示されるように、着座時の状態では、チルトダウン操作レバーの操作力が解放されていることで、前記ケーブルリンク20は、ケーブルスプリング16の付勢力によりそのフック部20bがセンサブラケット14のストッパ壁部14aに係止されて、ベース部材11に位置決め・保持されている。このとき、前記ケーブル30は、長孔20eの先端部に係止された端末部30bが前記規制壁部20cの上部に形成される角部に嵌り込むように伸びている。そして、このケーブルリンク20にメインスプリング27を介して連結されたメインリンク18は、同メインスプリング27の付勢力により前記係合片18aがケーブルリンク20のケーブルリンクストッパ部20gに当接される態様で位置決め・保持されている。つまり、メインリンク18は、ケーブルリンク20を介してベース部材11に位置決め・保持されている。
このとき、前記メインリンク18に設けられたウォークインストッパピン22は、前記押圧部6aの回転軸Oを中心とする回動軌跡上に配置されている。そして、前記センサリンク23に設けられたセンサピン24は、前記長孔15の長手方向中間部に配置され、且つ、前記センサスプリング25に付勢されて同長孔15の上側の内壁面に当接されている。なお、この着座時の状態(ウォークイン待機状態)を設定するメインリンク18の回動位置は、同メインリンク18の設計基準位置を規定するものであり、従って、この設計基準位置は、前記長孔15内でのセンサピン24の移動範囲に応じたメインリンク18の作動範囲の中間位置に設定されている。また、シートスライド機構の付勢手段により連結リンク26を介して付勢された前記サブリンク19は、前記長孔19aの周方向一側(図示時計回転方向の側)端部に前記係合片18aが位置するように配置されている。
この状態で、図示しないウォークイン操作レバーからの操作力の伝達によりリクライナ機構がロック解除されるとともにシートバックが前倒しされ、アッパアーム3が回転軸Oを中心に図示反時計回転方向に回動されたとする。このとき、前記押圧部6aの回動に伴いその回動軌跡上に配置された前記ウォークインストッパピン22が押圧される。そして、前記メインリンク18は、前記長孔15内で前記センサリンク23に設けられたセンサピン24を一側(図2の右側)に摺動させつつ、前記メインスプリング27に抗して図示時計回転方向に回動する。そして、図3に示したように、ウォークインストッパピン22が前記第1及び第2ストッパ片12b,13bに当接されると、同ウォークインストッパピン22を介して押圧部6aの回動が規制され、前記アッパアーム3はウォークイン時の所定回動位置に保持される。これにより、シートバックは、ウォークイン時の所定傾斜角度位置に保持される。つまり、ウォークインストッパピン22の設けられたメインリンク18は、ウォークイン時のストッパとして機能する。
また、前記メインリンク18は、図示時計回転方向の回動に伴い前記係合片18aにより前記長孔19aの内壁面を押圧することで、シートスライド機構の付勢手段に抗して前記サブリンク19を図示時計回転方向に回動させる。これにより、サブリンク19に連結された連結リンク26が押し出され、アッパアーム3の回動に連動したシートスライド機構のロック解除が行われる。従って、当該シートの前方への摺動が可能とされる。
なお、前記ケーブルリンク20は、センサブラケット14を介してベース部材11に保持されているため、前記ケーブル30の作動に影響を及ぼすことはない。
一方、ウォークインからの復帰時(ウォークイン復帰時)には、シートバックが後方に起こされ、アッパアーム3が回転軸Oを中心に図示時計回転方向に回動されることで、前記メインリンク18は、前記メインスプリング27に付勢されて、前記ウォークインストッパピン22が前記押圧部6aに追従する態様で、着座時の状態まで復帰する。このとき、メインリンク18は、係合片18aが前記ケーブルリンクストッパ部20gに当接することで位置決め・保持される。同時に、前記係合片18aからの前記長孔19aの解放に伴い、前記サブリンク19は、シートスライド機構の付勢手段に付勢されて着座時の状態まで復帰する。
次に、図2に示した着座時の状態で、チルトダウン操作レバーからの操作力の伝達により前記ケーブル30の端末部30bが引っ張られると、前記ケーブルリンク20は、前記ケーブルスプリング16に抗して図示反時計回転方向に回動する。また、前記メインスプリング27を介して連結されたメインリンク18は、前記長孔15内で前記センサリンク23に設けられたセンサピン24を他側(図2の左側)に摺動させつつ、同ケーブルリンク20と一体回動する。
このとき、図5に示したように、前記メインリンク18に設けられたウォークインストッパピン22は、前記押圧部6aの回転軸Oを中心とする回動軌跡外に移動する。ただし、前記センサピン24は、前記ガイド部7aに遮られることで未だ前記係合凹部15aに嵌まり込んでおらず、従って、前記メインリンク18は、ヒンジピン17を中心に揺動可能となっている。また、未だリクライナ機構のロック解除には至っていない。この状態で、前記ケーブル30が更に引っ張られると、これに連動してリクライナ機構がロック解除される。
次いで、シートバックが前倒しされ、アッパアーム3が回転軸Oを中心に図示反時計回転方向に回動されたとする。このとき、前記ガイド部材7の回動に伴い、前記センサピン24は、ガイド部7aから解放されることで前記係合凹部15aに嵌まり込み、前記メインリンク18は、回り止めされてウォークインストッパピン22とともに当該位置に保持される(図4参照)。つまり、メインリンク18は、センサリンク23を介してベース部材11に位置決め・保持されている。従って、この状態では、チルトダウン操作レバーからの操作力が解放されても、ウォークインストッパピン22は前記押圧部6aの回動軌跡外に配置されたまま、即ちウォークインがキャンセルされたままとなる。つまり、前記ケーブルリンク20は、ウォークイン動作からチルトダウン動作へと切り替えるための操作入力を行うものである。
なお、メインリンク18の図示反時計回転方向への回動では、前記係合片18aは前記サブリンク19の長孔19a内を移動することで同サブリンク19と干渉することはなく、従って、シートスライド機構の作動に影響を及ぼすことはない。
そして、シートバックが更に前倒しされ、アッパアーム3が回転軸Oを中心に図示反時計回転方向に更に回動されたとする。このとき、前記押圧部6aは、回動に伴いその回動軌跡外に配置された前記ウォークインストッパピン22と干渉することなく前記第1及び第2ストッパ片12b,13b間をすり抜けて後方に移動する。そして、図4に示したように、前記第1ストッパプレート部3aが前記ストッパ部5aに当接されると、同ストッパ部5aの回動が規制され、前記アッパアーム3はチルトダウン時の所定回動位置に保持される。これにより、シートバックは、前方に大倒しされるチルトダウン時の所定傾斜角度位置に保持される。
一方、チルトダウンからの復帰時には、シートバックが後方に起こされ、アッパアーム3が回転軸Oを中心に図示時計回転方向に回動されることで、図5に示したように、前記係合凹部15aに嵌まり込んだセンサピン24は、前記ガイド部材7の回動に伴いガイド部7aにより押し出されつつ、同ガイド部7aに案内される。そして、前記メインスプリング27を介してケーブルリンク20に連結されたメインリンク18は、前記ケーブルスプリング16に付勢されて図2に示した着座時の状態まで復帰する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ウォークイン動作からチルトダウン動作への切り替えを行うべく、前記ケーブルスプリング16に抗して前記ケーブルリンク20を回動させる際、同ケーブルリンク20及び前記メインリンク18間に係止されたメインスプリング27の弾性変形が実質的に皆無と見なし得るように同メインスプリング27の弾性力を設定しておくことで、メインスプリング27を介して実質的にケーブルリンク20に一体化される前記メインリンク18は、チルトダウン時に前記ケーブルスプリング16のみに抗してストッパとしての機能が無効とされる位置、即ち前記ウォークインストッパピン22が押圧部6aの回動軌跡外に配置される位置へと回動移動する。つまり、チルトダウン時に前記ケーブルリンク20を回動させるために要する操作力は、前記ケーブルスプリング16のみに抗して前記メインリンク18を回動移動させるための力でよい。このため、例えばケーブルスプリング及びメインスプリングに同時に抗して前記メインリンク18を回動移動させる構成に比べ、ウォークイン動作からチルトダウン動作へと切り替えるための操作力を軽減することができる。
(2)本実施形態では、ベース部材11を基盤に、ウォークイン動作及びチルトダウン動作に係る構成部品(メインリンク18等)をユニットとして一体化したことで、ロアアーム2への組付け性を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本発明は、2ドアタイプの車両において、前席側の車両用シート装置に適用してもよい。あるいは、バンやワゴンなど3列シ−トタイプの車両において、2列目の車両用シート装置に適用してもよい。
本発明に係る一実施形態を示す分解斜視図。 同実施形態の着座時の状態を示す側面図。 同実施形態のウォークイン時及び復帰時の状態を示す側面図。 同実施形態のチルトダウン時の状態を示す側面図。 同実施形態のチルトダウン移行時及び復帰時の状態を示す側面図。
符号の説明
1…車両用シート装置、2…ロアアーム、3…アッパアーム、6…押圧部材、6a…押圧部、11…ベース部材、14…センサブラケット、14a…ストッパ壁部、15…長孔、15a…係合凹部、16…第1付勢手段としてのケーブルスプリング、17…ヒンジピン、17a…フランジ、18…メインリンク、19…サブリンク、20…操作リンクとしてのケーブルリンク、20b…フック部、22…ウォークインストッパピン、23…センサリンク、24…センサピン、25…センサスプリング、27…第2付勢手段としてのメインスプリング、30…ケーブル。

Claims (1)

  1. ロアアームに対してアッパアームを前後方向に回動自在とした車両用シート装置において、
    前記ロアアームに固定されるベース部材と、
    前記ベース部材に回動自在に支持され、ウォークイン動作からチルトダウン動作への切り替えを行う操作リンクと、
    一端及び他端が前記ベース部材及び前記操作リンクにそれぞれ係止され、該操作リンクが前記ベース部材に保持されるように該操作リンクを付勢する第1付勢手段と、
    前記ベース部材に回動自在に支持され、ウォークイン時にストッパとして機能するとともにチルトダウン時にストッパとしての機能が無効とされるメインリンクと、
    一端及び他端が前記メインリンク及び前記操作リンクにそれぞれ係止され、ウォークイン復帰時に前記ベース部材に保持された前記操作リンクに対し前記メインリンクをウォークイン待機状態に復帰させるように付勢するとともに、チルトダウン時に前記第1付勢手段に抗した前記操作リンクの回動に連動して前記メインリンクを回動させる第2付勢手段とを備えたことを特徴とする車両用シート装置。
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