JP4459895B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー、画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に赤外光を含むフラッシュによりトナーを加熱定着するカラーの画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来から、乾式現像方式で用いられている定着方式として、加熱ヒートローラー方式が広く用いられている。この定着方式を用いる場合、記録媒体と加熱ヒートローラーとが直接接触するため、超高速印字に不向きであることが知られている。そこで、高速の印刷分野では、光定着方式(例えば、特許文献1〜9等参照)を利用した方式が優れていることが知られている。
しかし、光定着方式はモノクロトナーには適しているが、カラートナーに適用した場合、照射しても光を熱に変換する効率が低いため、熱定着方式で使用するカラートナーをそのまま光定着方式に使用することはできない。そこで、光定着方式に際して用いられるトナーには、可視領域に吸収の少ない赤外線吸収剤を添加したトナーを用いる発明が知られており、特にイエロートナーは光を熱に変換する効率が低いため、赤外線吸収剤の添加が必須となっている。
なお、カラートナーに添加される赤外線吸収剤としては、オニウム系化合物(アミニウム誘導体、ジイモニウム誘導体)、シアニン化合物、ニッケル錯体化合物、フタロシアニン系化合物、酸化イッテルビウム化合物等が知られている。
しかし、赤外線吸収剤は可視光領域の光も吸収するため色が付いている。このため、赤外線吸収剤を添加したトナーを用いて光定着方式によりフルカラー画像を形成する場合、添加した赤外線吸収剤の色に影響され、全体の色域がシフトしてしまい十分な色再現性を得ることができないという問題点がある。
特開昭58−102247号公報 特開平11−125930号公報 特開昭60−63545号公報 特開平6−348056号公報 特開平7−191492号公報 特開昭60−57858号公報 特開昭60−57857号公報 特開2000−155439号公報 特開昭58−102248号公報
上述したように、色再現性に優れた光定着用のイエロートナーを得るためには、赤外線吸収剤をトナーに添加せず光定着させることが望ましい。そこで本発明は、前述した問題点を解決するため、赤外線吸収剤を使用せず、かつ色再現性に優れた光定着用のトナー、画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、画像形成装置の画像形成に用いられるトナーであって、前記トナーは、樹脂と顔料とを有し、前記顔料のうち少なくとも1色は、前記画像形成装置から照射される特定の波長光に対して吸収ピークを有するトナーを用いて画像を形成する画像形成装置であって、赤外光を含むフラッシュを用いる光照射手段と、380nm〜420nmの波長光を照射する光照射手段とにより、前記トナーを定着させる定着手段を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、トナーは、吸収ピークに基づいて特定の波長光を吸収した後、該波長光以外の特定の波長光及び熱を放出することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、赤外光を含むフラッシュを用いて、樹脂と顔料とを有し、前記顔料のうち少なくとも1色が、前記画像形成装置から照射される特定の波長光に対して吸収ピークを有するトナーを定着させる画像形成方法であって、前記トナーに対して、前記フラッシュを用いる光照射手段と、380nm〜420nmの波長光を照射する光照射手段からの光を照射して前記トナーを定着させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成方法において、顔料のうち少なくとも1色はイエロー顔料であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成方法において、イエロー顔料は、C.I.ピグメントイエロー155またはC.I.ピグメントイエロー74であることを特徴とする。
このように、本発明のトナー、画像形成装置及び画像形成方法によれば、トナーに使用される顔料が特定波長光に対する吸収ピークを有するので、赤外線吸収剤を用いずにトナーを定着させることができる。
本発明者らは、前述した課題を解決するために鋭意検討した結果、特定波長光により照射された分子が励起され、励起状態から基底状態に戻る際に、特定波長と異なる波長の光と共に熱エネルギーを放出する特性を有する特定の顔料を使用し、かつ、特定波長を光定着時に照射することが有効であることを見出した。
すなわち、本実施形態のトナーに使用される顔料は、特定の波長光に対する吸収ピークを有している。この吸収ピークとは、特定の波長光を照射されて分子の電子軌道が遷移状態に励起されると、この遷移状態から基底状態に戻る際に、照射された特定波長と異なる波長光と共に熱エネルギーを放出する特性のことである。このように、本実施形態のトナーは、特定の波長光に対応する吸収ピークを有する顔料を使用しているので、例えば、従来のように赤外線吸収剤を用いずにイエロートナーを定着させることを可能としている。
ここで、光定着とは、赤外線領域光及び可視光領域光をトナーの未定着画像に与え、この光が未定着のトナーに吸収されたエネルギーにより、樹脂及び顔料等の分子を発熱させて、トナーに含まれる結着樹脂が溶融し、定着するものである。
光定着には、赤外光及びその周辺の周波数領域の光を用いるので、特にイエロー顔料にとっては最も光の吸収が少ない領域にあたり、光定着の赤外線領域のみの発熱/加熱では十分な定着熱量がトナーに与えられない場合がある。また、トナーに用いられる顔料の中には、特定の波長に対して顔料分子の電子の状態が遷移状態に励起されると、特定の波長の光を発するもの、例えば、蛍光等も存在する。
励起状態から元の状態に戻る際には、光を発すると共に熱エネルギーの変換を伴う、いわゆる緩和過程では、発光以外は部分的に熱エネルギーに変換されることが大部分である。本実施形態では、この熱エネルギーを、上述したフラッシュによる光定着に加えて、定着エネルギーの不足分の補完として、熱エネルギーとして用いることにより、トナーの定着を十分なレベルまで引き上げた。なお、前述した熱エネルギーでは、赤外光を含んでいてもよい。
例えば、前述したフラッシュによる熱線に加えて、トナーに添加して加熱手段となり得る顔料としては、C.I.ピグメントイエロー155が挙げられる。この顔料は、特定波長405nmを照射すると励起され、これによって、蛍光発生と共に大きな熱エネルギーをも発生させるものである。
この熱エネルギーは、顔料と共に配合されることによってトナー中の結着樹脂を溶融するのに使用することが可能である。この熱エネルギーは、フラッシュからの光照射等による熱と共に、この顔料を含むトナーの溶融(トナーに含まれている樹脂の溶融により、紙を含む記録媒体への定着)に十分なレベルの熱容量となる。
このように、イエロートナーにC.I.ピグメントイエロー155を用いた場合には、フラッシュによる光定着での赤外線領域のエネルギー照射と405nmの波長の光源とを、イエロートナーにC.I.ピグメントイエロー155を付加したトナーに対してフラッシュと共に照射すると、フラッシュによる光定着で不足する分は、前述したようなイエロートナーのC.I.ピグメントイエロー155から特定波長光の照射により変換される熱エネルギーをその補完分として受けることによって、トナー自身が融着して定着する。
このように本実施形態は、照射された特定波長光を吸収することにより、励起を伴ってその後緩和して発生した、つまり、熱変換された熱エネルギーが供給され、トナーの定着時に定着熱エネルギーの補完を行っている。
また、本実施形態においては、光定着を行う際に、フラッシュ等による光照射の他に特定波長光を発する光源を設けている。このような光源としては、例えば、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)やLD(Laser Diode:半導体レーザ)などが挙げられる。またさらには、光定着の際に、前述したフラッシュのような1つの光源からの光照射にて光定着を行ってもよい。この場合、照射される特定波長光は、380〜420nmの範囲であることが好ましく、405nmであることがより好ましい。
以下に、前述したイエロートナーの他に、本実施形態に適用可能なイエロートナーについて説明する。
[着色剤(黄色着色剤)]
本実施形態に使用されるイエロートナーには、黄色着色剤として、前述したような黄色顔料を含む材料が好適であるが、特にこれらに限定されるものではない。本実施形態に使用されるイエロートナーに使用される顔料としては、公知の黄色を呈する色材の顔料であってもよく、特定の波長に対してこのような顔料分子が励起されて緩和する際に光を発すると共に、緩和の一部として熱エネルギーに変換を伴うようなイエロー顔料であれば、如何なるものでも用いることができる。
例えば、黄色顔料としては、C.I.ピグメントイエロー74を使用することができる。なお、本実施形態では、黄色顔料として、特定波長の光(この光の波長をω1とする)を吸収して励起され、励起された状態が光(この光の波長をω2とする)放出するか、あるいはこれによって残りのエネルギーが緩和過程により熱エネルギーに変換されることになる。
本実施形態でも一般に、ω1>ω2の関係が成立する。また、本実施形態では、特定波長光を吸収して光を発するような顔料であればどのような顔料でもよい。また、これらの顔料の中から選択される1種単独で使用してもよく、また、2種以上併用してもよい。さらに、本実施形態によれば、放出される光を吸収してさらに熱エネルギーに変換していくことのできるような緩和材料である色材(色顔料)を加えることも可能である。
本実施形態のイエロートナーに含まれる黄色着色剤の含有量(総量)は特に限定されないが、例えば、0.1〜20重量%の範囲内であることが好ましく、0.5〜15重量%の範囲内であることがより好ましい。なお、本実施形態に使用されるイエロートナーは、画像形成時においては、通常、シアントナーやマゼンタトナーなど他の色のトナーと併用されるが、この際、シアントナー、マゼンタトナーに用いられる着色剤としては、公知の顔料を用いることができる。
例えば、マゼンタ色顔料としては、C.I.Pigment Red 5(Symuler Fast Red 4188N/大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 22(Seikafast Scarlet G/大日精化社製、Symuler Fast Scarlet BG/大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 48:1(Linol Red 2B FG−3303−G/東洋インキ社製、Symuler Red 3109/大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 57:1(Linol Red 6B FG−4215/東洋インキ社製、Symuler Brilliant Carmine 6B273/大日本インキ社製、PV Rubine L6B/クラリアント社製)、C.I.Pigment Red 112(Oriental Fast Red GR/東洋インキ社製)、C.I.Pigment Red 114(Pollux Pink PM−2B/スミカカラー社製)、C.I.Pigment Red 122(Hostaperm Pink E 02/クラリアント社製、Fastogen Super Magenta R/大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 166(Fastogen Super Red R/大日本インキ社製)、C.I.Pigment Red 184(Permanent Rubin F6B/クラリアント社製)、C.I.Pigment Violet 19(Hostaperm Red E2B70/クラリアント社製、Hostaperm Red Violet ER02/クラリアント社製)等を挙げることができる。
また、シアン色顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue 15(IRGALITE BLUE BLPO/チバガイギー社製)、C.I.Pigment Blue 15:3(Chromo fine Blue 4920/大日精化社製、Fastogen Blue FGF/大日本インキ社製、Linol Blue FG−7351/東洋インキ社製)、C.I.Pigment Blue 16(Heliogen Blue 16/BASF社製)、C.I.Pigment Green 7(Phthalocyanine Green/東洋インキ社製)、C.I.Pigment Green 36(Cyanine Green 2 YL/東洋インキ社製)を挙げることができる。
[結着樹脂]
本実施形態のイエロートナーに用いられる結着樹脂としては、公知の樹脂であれば特に限定されないが、例えば、ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂、ポリ乳酸樹脂等を用いることができ、特にポリエステル樹脂が好ましい。
また、本実施形態で使用されるイエロートナーは、フラッシュ定着等の光定着方式に用いられる。このため、本実施形態のイエロートナーに用いられる結着樹脂の数平均分子量Mnは、ヒートロール等を用いた熱定着方式に用いられるトナー中に含まれる結着樹脂とは異なり、耐オフセット性を考慮することなく、シャープにメルト(融解)する性質のものを適宜選択することができる。
具体的には、例えば、ポリエステル樹脂の場合、数平均分子量Mnは、1500〜3500の範囲内であることが好ましく、2000〜3000の範囲内であることが特に好ましい。数平均分子量Mnが1500未満の場合では、定着画像の危害強度が足りず、この程度の定着強度では、例えば、紙を折り曲げた際に画像のはがれ等が発生する虞がある。また一方、数平均分子量Mnが3500を超える場合には、定着性が悪化してしまい、定着画像を擦るとトナーが剥がれる等の問題が生じる虞がある。
[帯電制御剤]
本実施形態で使用されるトナーは、必要に応じて帯電制御剤を含有してもよい。帯電制御剤としては公知のものが使用でき、例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。
具体的には、ニグロシン系染料のボントロン03、第4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、第4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。
本実施形態において、荷電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定され、一義的に決定されるものではないが、好ましくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは、0.2〜5重量部の範囲で用いられることが好ましい。10重量部を越える場合には、トナーの帯電性が大き過ぎるため、主帯電制御剤の効果を減退させて現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性の低下や画像濃度の低下を招くことがある。
これらの帯電制御剤は、マスターバッチや樹脂などとともに溶融混練した後、溶解または分散させることもできるし、もちろん有機溶剤に直接溶解、分散する際に加えてもよい。また、トナー表面にトナー粒子を作成後、固定化させてもよい。
[外添剤]
本実施形態で得られた着色粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤としては、無機微粒子を好ましく用いることができる。この無機微粒子の一次粒子径は、5nm〜2nmであることが好ましく、特に5nm〜500nmであることがより好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gの範囲であることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーに対して0.01〜5重量%の範囲であることが好ましく、特に0.01〜2.0重量%の範囲であることがより好ましい。
このような無機微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などが挙げられる。
この他、高分子系微粒子として、例えば、ソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子などが挙げられる。
このような流動化剤は、表面処理を行って疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止することができる。本実施形態において好ましい表面処理剤としては、例えば、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが挙げられる。
感光体や一次転写媒体に残存する、転写後の現像剤を除去するためのクリーニング性向上剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸など脂肪酸金属塩、あるいは、例えば、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子などのソープフリー乳化重合などによって製造されたポリマー微粒子などを挙げることかできる。特に、前述したポリマー微粒子は、比較的粒度分布が狭く、体積平均粒径が0.01から1μmのものが好ましい。
本実施形態に使用されるトナーは、一成分現像剤としても、キャリアと組み合わせて二成分現像剤として用いることもできる。また、本実施形態に使用されるトナーを、一成分現像剤あるいは二成分現像剤のいずれで用いる場合においても、トナーは容器に充填される。一般的には、トナーが充填されたこの容器は、画像形成装置とは別途に流通され、ユーザが画像形成装置に装着して画像形成することになる。
なお、本実施形態のトナーの容器の形状は特に限定されず、従来のボトル型やカートリッジ型、あるいはその他の型の容器などが用いられる。また同様に、本実施形態の画像形成装置は、電子写真法によって画像を形成する装置であればよく、例えば、複写機やプリンタなどが挙げられる。
さらに、本実施形態に用いられる乾式トナーは、以下の製造方法で製造することが可能である。しかし、以下に述べるような製造方法は本実施形態の好適な一例であり、勿論これらに限定されるものではない。
[製造方法]
まず、本実施形態のイエロートナーの製造方法について説明する。
本実施形態におけるイエロートナーは、粉砕法や重合法等の公知のトナー製造方法と同様の方法で製造することができる。
粉砕法を利用する場合には、例えば、まず、上述した黄色着色剤およびバインダー樹脂に、必要に応じて帯電制御剤などの成分を混合した後、ニーダーや押し出し機などを用いてこの混合した材料を溶融混練する。次に、得られた溶融混錬物を粗粉砕した後、ジェットミル等で微粉砕し、風力分級機によって目的とする粒径のトナー粒子を得る。さらに、必要に応じてこのトナー粒子に外添剤を添加する。このようにして、本実施形態のイエロートナーを得ることができる。
また、重合法を利用する場合には、例えば、まず、有機溶剤中に上述した黄色着色剤、ポリエステル樹脂を混合し、必要に応じて帯電制御剤などを混合して油相を作製する。次に、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムなどの界面活性剤が入った水相中に、活性水素基を有する化合物と反応可能な部位を有する重合体、及び、前述した油相に架橋または伸長剤を添加したものを投入し、ローターステータ式乳化機などを用いて前述した水相中にて分散または乳化させた後、油相中の有機溶剤を除去して粒子を得る。このようにして得られた粒子を洗浄、乾燥し、必要に応じて外添剤を添加する。このようにして、本実施形態のイエロートナーを得ることができる。
また、前述したように、本実施形態の画像形成装置は電子写真法によって画像を形成するための装置であれば特に限定されず、例えば、公知の複写機やプリンタなどが適用可能である。
ここで、本実施形態における画像形成装置及び画像形成方法について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略図である。
本実施形態の画像形成装置は、感光体1と、帯電ローラ2と、現像装置3と、転写ベルト4と、クリーニングユニット5と、反射濃度検知センサ(Pセンサ)6と、レジストローラ7と、除電ランプ8とを備えている。また、現像装置3は、現像剤31と、現像スリーブ32と、搬送スクリュー33と、攪拌機構(パドル)34と、トナー濃度センサ35とを備えている。さらに、クリーニングユニット5は、クリーニングブレード51と、回収ばね52と、回収コイル53とを備えている。
本実施形態での画像形成時には、図1に示すように、像担持体である感光体1が図中の矢印方向(反時計回り)に回転して、帯電ローラ2により感光体1の表面が一様に帯電される。そして、図示しない露光部からの露光、あるいは、図示しない光書き込み装置からのレーザ光による光書き込み等により、原稿画像rが露光されて感光体1上に静電潜像が形成される。感光体1上に静電潜像が形成された後、次に、現像装置3にて静電潜像を現像する。この現像装置3内には、現像剤31が入っている。
本実施形態の現像剤4には、キャリアとトナーとの混合体である二成分現像剤が用いられている。現像剤4をパドル34にて攪拌すると、摩擦帯電によってトナーが帯電される。また、現像装置3の感光体1との対向位置には、内部に複数の磁石あるいは複数の磁極を有するマグネットローラが配設された現像スリーブ32が備えられている。したがって、パドル34の攪拌による摩擦帯電にて帯電された現像剤4は、磁力により現像スリーブ5上に担持されて感光体1との対向位置に搬送される。そして、感光体1上の静電潜像をトナーで現像することになる。
現像装置3にて静電潜像が現像されると、感光体1の回転方向から見て現像装置3の下流側に設けられた転写ベルト4にて、転写紙Sに原稿画像が転写される。この転写ベルト4は、駆動ローラと従動ローラに張架されて、図中の矢印方向に回動される。また、転写ベルト4は、図示しない接離機構により感光体1に対して接離可能に設けられており、転写時には感光体1に接触してニップ部を形成して転写紙Sを搬送する。さらに、転写ベルト4の裏面側には、バイアスローラ4aを介して図示しない電源により、トナーと逆極性の電圧(転写出力)が印加されている。
図示しない給紙部から搬送された転写紙Sは、感光体1からの作像タイミングに合わせて、レジストローラ7により感光体1と転写ベルト4とのニップ部に給紙される。感光体1上に現像されたトナー像は、転写ベルト4と感光体1との間の電界により、感光体1と転写ベルト4の間に挟まれた転写紙S上に転写される。その後、トナー像が転写された転写紙Sは、転写ベルト4により搬送され、図示しない定着装置にてトナー像を熱溶着される。そして、原稿画像が定着した後の転写紙Sは、図示しない排紙部に排紙されることになる。
一方、転写紙S上に転写しきれずに感光体1の表面上に残ったいわゆる転写残トナーは、クリーニングブレード7により堰き止められ、回収ばね8により回収コイル9の上に入れられる。そしてこの転写残トナーは、リサイクルトナーとして回収コイル9により現像装置3に戻される。また、クリーニングユニット5でのクリーニング後、感光体1は除電ランプ8で除電される。
[実施例]
次に本実施形態の好適な実施例を、比較例などを用いて説明する。しかし、本実施形態は以下に述べる実施例に限定されるものではなく、種々変更が可能である。
(1)トナーの特性評価
本実施形態における各実施例で作成したトナーの特性評価は、以下のようにして行った。
定着性評価
光定着性の評価は、次のようにして行った。
まず、トナー像が定着された普通紙上の画像ステータスA濃度を、938 Spectrodentitometer(X−Rite社)を用いて測定した。次いで、画像が定着された普通紙のトナー像上に、剥離テープ(商品名「スコッチメディングテープ」(住友3M社製))を粘着させた後に剥離テープを剥離し、剥離後の普通紙上のステータス濃度を測定した。そして、剥離前の普通紙上の画像印字濃度を100とした場合、剥離後の普通紙上の画像印字濃度をパーセンテージで表し、これをトナー定着率(光定着性)として求めた。
なお、評価基準は以下の通りであり、実用レベルは80%以上である。
◎:定着率90%以上
○:定着率80%以上
△:定着率70%以上
×:定着率70%未満
(2)トナーの製造
母体粒子1の作成
母体粒子の構成材料を、ヘンシェルミキサー中で十分に撹拌混合した後、2軸押し出し機にて混練した。これを冷却した後、体積平均粒径が9.0±0.5μmになるように粉砕、分級し、母体トナーを得た。混錬条件は、混練機出口での混錬品の温度が130〜140℃となるよう混錬機の温度設定を行った。粉砕、分級は、体積平均粒径が6.0±0.5μmになるように調整した。
母体粒子1の構成材料
ポリエステル樹脂 96重量部
ポリエチレンワックス(融点85℃) 4重量部
サリチルサンジルコニウム塩 1重量部
イエロー色マスターバッチ顔料 16重量部
予め、イエロー顔料C.I.ピグメントイエロー155を40部とポリエステル樹脂を60部でマスターバッチ処理を施した。
[実施例1]
(株)リコー製複写機 MF2200の定着部を、ハロゲンランプと405nmの波長の光を発するLEDとを備えた光定着部として改造した装置を用いて、これにリコー製のタイプ6200紙をセットし、複写テストを行った。
実施例1の光定着装置で定着した画像の評価を行ったところ、定着率が92%と良好な結果がられた。
[比較例1]
実施例1における405nmの波長の光を発するLEDを除き、複写テストを行った。
比較例1の光定着装置で定着した画像の評価を行ったところ、定着率が35%と実用できない結果となった。これらの実験結果を表に示す。
Figure 0004459895
本実施形態の画像形成装置の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電ローラ
3 現像装置
31 現像剤
32 現像スリーブ
33 搬送スクリュー
34 攪拌機構(パドル)
35 トナー濃度センサ
4 転写ベルト
4a バイアスローラ
5 クリーニングユニット
51 クリーニングブレード51
52 回収ばね
53 回収コイル
6 トナー濃度検知センサ(Pセンサ)
7 レジストローラ
8 除電ランプ
S 転写紙

Claims (5)

  1. 画像形成装置の画像形成に用いられるトナーであって、前記トナーは、樹脂と顔料とを有し、前記顔料のうち少なくとも1色は、前記画像形成装置から照射される特定の波長光に対して吸収ピークを有するトナーを用いて画像を形成する画像形成装置であって、
    赤外光を含むフラッシュを用いる光照射手段と、380nm〜420nmの波長光を照射する光照射手段とにより、前記トナーを定着させる定着手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナーは、前記吸収ピークに基づいて前記特定の波長光を吸収した後、該波長光以外の特定の波長光及び熱を放出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 赤外光を含むフラッシュを用いて、樹脂と顔料とを有し、前記顔料のうち少なくとも1色が、前記画像形成装置から照射される特定の波長光に対して吸収ピークを有するトナーを定着させる画像形成方法であって、
    前記トナーに対して、前記フラッシュを用いる光照射手段と、380nm〜420nmの波長光を照射する光照射手段からの光を照射して前記トナーを定着させることを特徴とする画像形成方法。
  4. 前記顔料のうち少なくとも1色はイエロー顔料であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
  5. 前記イエロー顔料は、C.I.ピグメントイエロー155またはC.I.ピグメントイエロー74であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
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