JP4458561B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、閉鎖部を備えたコネクタ(ネック)形容器オリフィス用不正開封明示シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
不正開封明示シール(tamper evident seal)とは、一回だけ開封でき、その後はシールできないシール、または、再度、シールすることができるが、本明細書においては、元のシール状態にすることができず、したがって、一旦、シールが開封されると、その後にシールしたときに、目立たなくすることができないものをいう。不正開封明示シールは、好ましくは、使用者が、容器を開くのは自分たちが最初であるか否か、すなわち、内容物に手がつけられていない最初にシールされた容器を得ているか否かを確認したい場合または確認しなければならない場合に使用される。したがって、不正開封明示シールは、特に、たとえば、食品、化粧品、洗剤およびモータオイル等の消費者に直接手渡す商品の容器、たとえば、保存剤および試料等の研究所で使用される物品の容器、および、医療用の場合には、輸液および透析液用容器に使用される。
【0003】
たとえば、次の形式の不正開封明示シールが知られている。
1.例えば、シリコンカートリッジにおける切断チップ
ワンピース流出コネクタは、その一端がシールされている。このコネクタは、シール端を切断することにより開放され、その通路開口部が露出される。
2.例えば、血液製品袋における捩り破断チップ
コネクタはワンピースに形成されかつ対向する2つの捩り翼からなるグリッパ対を備えたセクションによりその一端がシールされている。シーリングセクションは、コネクタの管状部分に同心状に配置された弱化ラインにより結合されており、これにより、コネクタは、グリッパ対を回転して弱化ラインにより形成された破断可能結合部でシールセクションを破断することにより開放される。
【0004】
3.例えば、腹膜透析液袋における部分破断コネクタ
袋の引抜き連結部は、射出成形プラスチックからなるカップリングピースが挿入される可撓性チューブで形成されている。破断プラグはカップリングピースからチューブ内に突出しており、チューブを曲げると破断プラグが破断され、流れを許容するようになっている。
4.例えば、溶剤キャニスタにおける穿刺可能な膜
コネクタは、器具(例えば、反対側に尖点を備えたねじキャップ)により穿刺される膜によりシールされている。
5.例えば、ドリンク缶における引裂きタブ
カバーには、囲い弱化ラインを形成することにより所定の破断ゾーンが形成されている。この破断ゾーンはタブに固定されており、タブに引張り力を加えると破断ゾーンが開かれるようになっている。
【0005】
6.例えば、ヨーグルト容器における引剥がしシール膜
膜は、剥離可能シームとして知られているものにより、カバーリムに対し周方向に固定されている。膜の一部が側方に突出していて、膜を引剥がすときにグリップとして使用される。
7.例えば、ドリンクボトルにおける孔穿きシールリングを備えたねじキャップ
ねじセクションの下のカバー上には、穿孔部または他の周方向破断結合部を介して、カバーに結合される周方向リングが配置されている。リングは、ボトルネックのアンダーカットにおける形状ロックを把持している。カバーのねじを緩めると、リングは、ボトルネック上の破断結合部を、次に分離する準備が備えられる。
【0006】
8.例えば、コニャックボトルおよび水ボトルにおけるシール箔キャップ
ねじ込み形またはプラグ形カバー上には、錫またはアルミニウム箔からなるキャップ、または所定位置で収縮されたプラスチックスリーブが配置されている。キャップの除去を容易にするため、しばしば、引裂き開始スポットまたは引き裂きストリップがキャップに設けられている。
9.例えば、ガラスハニージャーまたはティーバッグにおけるストリップシール
ラベルの一部で構成される紙のストリップ状ピースが、カバーを容器に接合すべく接着されており、カバーを除去するときに引き裂かれるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、冒頭に述べた形式の不正開封明示シールであって、最初に開けられるまで、信頼できかつ明瞭に識別できる態様で容器の不正開封明示シールを固定し、かつ破断されまたは引き裂かれた閉鎖部からの破片を生じさせることなく、正確に形成された開放断面を開くことができる不正開封明示シールを創出することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
冒頭に述べた形式の閉鎖部を備えたコネクタ(ネック)形容器オリフィス用不正開封明示シールの場合には、本発明は、閉鎖部品の下部に環状(トロイダル)セクションを設け、該環状セクションの下方リム領域が、(挟み込まれるようにするため)オリフィスの開領域に形成される環状ギャップ内に圧縮保持されるように構成することにより上記目的を達成する。
本発明の閉鎖部品を使用すると、閉鎖部品の環状セクションを環状ギャップから引き出して、シールを開くことができる。しかしながら、閉鎖部品が引き出された後は、閉鎖部品の環状セクションを再び環状ギャップ内に押し込むことはできない。従って、ひとたびシールが開かれたならば、閉鎖部品を更新シールすることは不可能である。
【0009】
閉鎖部品は、閉鎖部品の環状セクションが或る弾性変形性をもつようにプラスチック射出成形部品で形成するのが好ましい。概略的原理として、ひとたび閉鎖部品が引き出されると、再び閉鎖部品を環状ギャップ内に押し込むことはできない。なぜならば、環状セクションの壁の肉厚が増大すなわち膨らんでしまい、かつ、再びシールを復活させようと試みたとしても、環状セクションの下方リムが環状ギャップに正確に合致することは殆どないからである。
環状セクションが、再び、環状ギャップ内に押し込まれる可能性を確実になくすため、本発明の好ましい実施形態では、環状セクションがその下方リムに向かうにつれて厚肉にするか、円錐状に細くなるようにして、本質的に補完形状をもつ開領域の環状ギャップ内に保持されるようにする。シールがひとたび開かれると、シールを復帰させることはできない。なぜならば、閉鎖部品の環状セクションが、環状ギャップの外縁部または内縁部を形成する部品の縁領域に当たってしまうため、環状セクションを環状ギャップ内に押し込むことができないからである。
【0010】
本発明の不正開封明示シールでは、閉鎖部品は、その周方向セクションまたは環状ギャップの両縁部の或る弾性変形により、容器のコネクタ形オリフィスに圧嵌めされて保持され、これにより、閉鎖部品が引き出されると、容器の全開口断面が露出される。閉鎖部品は、その周方向セクションが環状ギャップの両縁部の間に圧嵌めされて保持されるので、閉鎖部品が引き出されるときに容器の内容物を汚染する虞がある破砕片は全く生じない。閉鎖部品が開かれる前は、閉鎖部品はその周方向リムが圧嵌めにより保持される位置に保持され、閉鎖部品が引き出された後は、もはや圧縮位置に押し戻すことはできないので、閉鎖部品を開いた人は、もはや圧嵌めを形成することはできない。
閉鎖部品はその環状周方向セクションが、閉鎖部品に連結されるオリフィスすなわち環状スペーサピースの開領域の内側の1セクションの後ろから把持され、閉鎖部品の周方向セクションの直径は、後ろから把持されるセクションの内径より大きい。かくして、この特定実施形態では、閉鎖部品の周方向セクションがオリフィスの内側で圧縮保持され、周方向セクションに把持圧力を付与する手段は任意の所望の形式のものでよい。
【0011】
閉鎖部品はキャップ状すなわち帽子状の形状を有する。
閉鎖部品の環状セクションは円錐状に拡がる周壁を有し、該周壁は、開領域の幾分補完関係をなす内方円錐状セクションに隣接している。この構成により、開領域の内側円錐状セクションに圧嵌めして閉鎖部品の周壁のリムを保持するのに任意の適当な手段を使用できる。
本発明の他の実施形態によれば、環状挿入部品が設けられており、該挿入部品は開領域の一方のセクションと協働して、閉鎖部品を圧縮する環状ギャップのリムすなわち内側周壁を形成する。
閉鎖部品のリムすなわち内側周壁は、開領域の一方のセクションの外側周壁と開領域を包囲する保持リングとの間に形成される環状ギャップ内に固定することもできる。
【0012】
1つの好ましい特定実施形態によれば、キャップ形閉鎖部品の環状セクションの周方向リムは、連結管状ピースに結合されるスリーブ状保持リングの内側円錐状開口と、前記スペーサリングの凹状縁部がオーバーラップしておりかつエラストマー材料の半径方向閉鎖壁(隔壁)を備えているスペーサリングとの間でクサビ止めされる。閉鎖部品が引き出されると、スペーサリングに保持された閉鎖壁を穿刺ピンで突き刺すことができる。
スペーサリングは外方セクションを有し、該外方セクションは周方向環状カラーにより窪まされておりかつ内方の円錐状開放リムと協働して把持環状ギャップを形成している。この文脈において、凹状セクションは、円錐状にすることもできる。
【0013】
スペーサリングは、保持リングの凹状リムと、管状ピースの前端部すなわち前端段部(肩部)との間で好都合に把持される。
本発明の一実施形態では、スペーサリングすなわちオリフィス上にはねじキャップが置かれ、該ねじキャップは、環状段部により形成された中央切欠き部を備えており、円錐状またはキャップ形閉鎖部品は幾分補完的な環状段部を備えた前記中央切欠き部に当接して支持される。
環状セクションには、ねじキャップが閉鎖部品を構成するように、ねじキャップを一体成形するのが有効である。
ねじキャップは、その円筒状周囲セクションが保持リングすなわちオリフィスをオーバーラップし、かつ保持リングすなわちオリフィスの外側環状段部の幾分補完的なセクションに当接するクサビ状または曲線状に軸線方向に上下するセクションを備えた内側環状段部を介して支持される。かくして、閉鎖部品を僅かな角度だけ回転させると、閉鎖部品を圧嵌め状態から引き出しかつねじキャップと一緒に取り外すことができる。また、閉鎖状態は、ねじキャップを傾斜させる(押し戻す)ことにより簡単に開くことができる。
【0014】
本発明の他の実施形態では、閉鎖部品を平坦または凸状ディスクで構成することもでき、該ディスクのリムが、開領域セクションの内側溝内に圧嵌めにより保持される。ディスクには、その最初の開封を容易にするためのニップルまたは延長部を設けることができる。
本発明の他の実施形態は、キャップ形閉鎖部品に周方向の環状隆起部(拡大リム)を設け、閉鎖部品を開領域セクションの内側溝内に圧嵌めにより保持するようになっている。
本発明の不正開封明示シールは、簡単な射出成形プラスチック部品から製造できる。シールは、例示の実施形態に基づいて再び説明するように、自動的かつ簡単に組み立てられる。シールがひとたび開かれてしまうと、それを元のシール状態に回転させることによってシールをごまかすことはできない。本発明の不正開封明示シールは、蒸気または熱水殺菌の前、殺菌中および殺菌後に不透過状態に維持され、このことは、シールにより密封される容器内に無菌物質が収容される場合に特に重要である。たとえば、本発明の不正開封明示シールを、輸液を収容する容器のシールに使用するならば、本発明のシールは、該シールが開かれるまで、無菌の不透過態様で、半径方向閉鎖壁(隔壁)を備えたスペーサリングを包囲する。
【0015】
本発明のシールを如何にして開くかは使用者が容易に理解でき、従って、使用法を学ぶ必要はない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明による不正開封明示シールの1つの例示の実施形態を明瞭に説明する。
本発明の不正開封明示シールの例示の実施形態は、連結管状ピース1を有し、該ピース1上には、エラストマー材料からなりかつ半径方向閉鎖壁(隔壁)を備えたスペーサリング2が、プラスチックのスリーブ形保持リング4により保持される。スリーブ形保持リング4には凹状リムが設けられており、該凹状リムは、環状カラーにより保持リング4から窪められたセクションを包囲しておりかつ該セクションと協働して環状ギャップ(該ギャップ内に、プラスチックからなるキャップ形閉鎖部品3が圧嵌めにより保持される)を形成している。保持リング4上にはねじキャップ5が配置され、該ねじキャップ5は環状段部により形成された中間切欠き部を有している。キャップ形閉鎖部品3は、後で詳述するように、幾分補完関係をなすその環状段部で、前記環状段部に当接して支持される。
【0017】
射出成形プラスチック部品からなる連結管状ピース1は、僅かに円錐状にテーパした軸部分6を有し、該軸部分6には、より急勾配の円錐状の下方セクション7が隣接している。僅かに円錐状の軸部分6の上方にはカラー8が形成されている。連結管状ピース1は、カラー8の上方に、外方に向かって僅かに円錐状をなす上方セクション9を有している。連結管状ピース1は、その貫通孔10の上端部に、環状段部により形成された幅広領域を有し、環状段部の内側部分11は、軸線方向環状溝12により周方向壁から分割されている。連結管状ピース1の外側セクション9には、内側環状段部が拡幅されたスリーブ形保持リング4の環状セクション13がオーバーラップする。スリーブ形保持リング4も射出成形プラスチック部品で形成され、連結管状ピース1に融着される。
【0018】
隔壁を備えたスペーサリング2はエラストマーからなり、連結ピース1の環状段部11と、スペーサリング2の環状段部15にオーバーラップするスリーブ形保持リング4の凹状(indented) リム(折返しリム)14との間に把持される。
この弾性把持状態は、スペーサリング2を把持する連結管状ピース1と、スリーブ形保持リング4の部分とを断面で示すことにより図示されている。
閉鎖部品3はプラスチック射出成形部品からなり、その下部に、円錐状の環状セクション16を有している。キャップ形閉鎖部品3のセクション16の下部の円錐状縁領域は、保持リング4の凹状リム14の円錐状内壁と、円錐状の周方向リムを備えたスペーサリング2の凹状セクション17との間に、圧嵌めによって把持される。この圧嵌め把持は、オーバーラップしたセクションで図示されている。ねじキャップ5も射出成形プラスチック部品からなり、その内周壁には、クサビ状または曲線状に軸線方向に上下した内側環状段部18が設けられている。
ねじキャップ5は、保持リング4の幾分補完関係をなす外側環状段部19に当接して支持される。
【0019】
外側の軸線方向リブを備えたねじキャップ5には、内側の管状凹部20が設けられており、該凹部20の開口リムには半径方向の環状段部21が設けられている。キャップ形閉鎖部品3は、前記環状段部21に当接する補完環状段部22により支持されており、両環状段部21、22間の支持がオーバーラップセクションとして図示されている。
不正開封明示シールの連結管状ピース1は、容器、例えば、管状連結部がヒートシールされた輸液用プラスチック袋の閉鎖部品への連結部を形成する。この管状連結部を介して袋を充填した後、既に完全に組み立てられている不正開封明示シールの管状連結ピース1が袋の管状連結部内に挿入され、これにより、殺菌後に、永久的かつ不透過性連結部が形成される。もちろん、管状連結ピース1はプラスチック袋の管状連結部に一体的に融着することができる。他の連結技術を用いることもできる。
【0020】
半径方向閉鎖壁を備えたスペーサリング2により形成された隔壁はエラストマーからなり、図示の不正開封明示シールを隔壁コネクタとして知られたものの中に曲げられる。使用中に、隔壁は、カニューレにより穿刺され、この文脈では、コネクタとカニューレとの間の連結部を再シールする。カニューレを引き抜いた後、隔壁は再びコネクタを閉鎖する。
隔壁を備えたスペーサリング2は、前述のように、管状連結ピース1とスリーブ形保持リング4との間の弾性変形により把持される。弾性変形により形成されるシーリング作用は、蒸気または熱水殺菌の場合でも、エラストマーの耐熱性により保持される。上記のようにして、スペーサリング2は、保持リング4の凹状リム14と協働して、キャップ形閉鎖部品3の下方リムのためのシーリングギャップの圧縮部(ピンチング部)を形成する。これは、シールが開かれた後に露出される隔壁の部分が、不完全な保護パッケージを使用する場合でも、付加保護パッケージを必要とすることなく容器の保管中にきれいな殺菌状態に維持されるという点で、研究室または医療技術用に利益をもたらす。
【0021】
不正開封明示シールを組み立てるため、キャップ形閉鎖部品3は、その環状セクション16の下方の円錐状リム領域が保持リング4の凹状端部の内側円錐状リムに隣接するようにして、先ず、キャップ形閉鎖部品3が保持リング4内に挿入される。次に、環状セクション16の下方の円錐状縁領域が保持リング4およびスペーサリング2の縁部によって形成される環状ギャップ内に把持されるようにして、スペーサリング2が挿入される。次に、保持リング4が、管状連結ピース1に結合される。その後に、ねじキャップ5が押し込まれる。これにより、実際に、鋸歯状の環状カラー21、22が互いにぱちんと嵌合(スナップフィッティング)することにより把持される。
保持リング4は、ヒートシーリング、接着、収縮フィッティング、スナップフィッティングまたはねじフィッティングにより管状連結ピース1に結合できる。
一体化されたロータリ(回転)ロックを備えたスナップインねじ連結部を使用するならば、閉鎖を手で行なうこともできるため、不正開封明示シールを試料収集容器として使用できるという特別な利益が得られる。
【0022】
本発明の不正開封明示シールは、騙すことができずかつその元のシール状態にあることを確信をもって識別できるシールである。
破断形または引裂き形部品を備えた従来の不正開封明示シールに比較して本発明の不正開封明示シールがもつ特別な長所は、或る場合にのみ困難性をもって破断される破断結合部を寸法的に設計(サイズ決め)する必要がないこと、および正しく機能する破断結合部が必要とする幅狭材料すなわち製造公差に注意を払う必要がないことである。最後に、本発明の不正開封明示シールの場合には、容器の内容物を汚染する虞のあるいかなる破片も生じない。
本発明の不正開封明示シールを如何にして開くかは容易に認識される。必ずという訳ではないが、例えば、シール形膜、引裂きタブ、引裂きストリップまたは初期引裂きスポット等を備えたシールを操作する場合には、操作箇所を見出すこと、把持することまたは操作することが困難だからである。引裂きタブの破断は充分に行なわれないことがあり、従ってシールを開くのにかなりの労力が費やされる。
【0023】
本発明の不正開封明示シールは、通常、分離膜を備えたシールを設ける必要がある特別な器具を使用することなく開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の不正開封明示シールの個々の部品を示す分解斜視図である。
【図2】 不正開封明示シールの断面図である。
【符号の説明】
1 連結管状ピース
2 スペーサリング
3 キャップ形閉鎖部品
4 スリーブ形保持リング
5 ねじキャップ
16 環状セクション(円錐状縁領域)
22 環状カラー
Claims (1)
- 容器の開口部を密封した後に、使用者が一回だけ開封でき、その後は密封することができなくなるようにした密封装置であって、
前記密封装置は、連結管状ピース(1)と、スペーサリング(2)と、閉鎖部品(3)と、スリーブ形の保持リング(4)と、ねじキャップ(5)とを備えており、
前記スペーサリング(2)は、エラストマー材料からなり、かつ、円錐台の形状を有する上方セクション(17)を備え、かつ、前記連結管状ピース(1)の上方開口部を閉鎖するための閉鎖壁(隔壁)を備え、かつ、前記スリーブ形の保持リング(4)の上方開口縁部(14)と、前記連結管状ピース(1)の上方端部(11)との間で把持されており、
前記閉鎖部品(3)は、環状段部(22)を備え、かつ、前記閉鎖部品(3)の下部に環状セクション(16)を有し、前記環状セクション(16)は、その下方に向かうにつれて円錐状に広がる周壁を含んでおり、
前記スリーブ形の保持リング(4)は、連結管状ピース(1)に結合され、かつ、前記スリーブ形の保持リング(4)の上方開口縁部(14)が、前記スペーサリング(2)の閉鎖壁の上に配置され、
前記ねじキャップ(5)は、その中央開口部に環状段部(21)を備え、かつ、前記スリーブ形の保持リング(4)上に配置されており、
前記閉鎖部品(3)の前記環状セクション(16)の前記下方領域の外径は、前記スリーブ形の保持リング(4)の前記開口縁部の内径より大きく構成されており、
前記環状セクション(16)の下方領域は、前記スリーブ形の保持リング(4)の開口縁部と、前記スペーサリング(2)の前記上方セクション(17)の縁部との間で、それらの縁部によって形成される環状ギャップ内に弾性変形により圧嵌めされて保持されており、
前記閉鎖部品(3)が前記ねじキャップ(5)の中央開口部に嵌合され、そのときに、前記ねじキャップ(5)の環状段部(21)と、前記閉鎖部品(3)の環状段部(22)とが係合されるようになっており、
前記閉鎖部品(3)の前記環状セクション(16)を前記環状ギャップから引き出して開封することができ、前記閉鎖部品(3)が引き出された後は、前記閉鎖部品(3)の前記環状セクション(16)を前記環状ギャップ内に押し込むことはできないようになっている、
ことを特徴とする密封装置。
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