JP4458143B2 - 画像転送装置および画像転送における画像表示制御方法 - Google Patents

画像転送装置および画像転送における画像表示制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像転送装置および画像転送装置における画像表示制御方法に関する。
画像投射装置は、例えば、プレゼンテーション用のコンテンツを投射面に投射するために、画像転送装置、例えば、パーソナルコンピュータに接続されて用いられている。従来の画像転送装置は、表示装置の表示画面を単位として表示用画像データを生成し、生成した表示用画像データを用いて表示装置上に画像を表示してきた。したがって、画像投射装置を用いて表示装置上に表示されている画像を表示する場合には、表示用画像データが画像投射装置に転送されるため、表示画面上の一部のコンテンツ、例えば、発表者自身のプレゼンテーション用のコンテンツのみを表示したいという要求に応えることができなかった。
これに対して、表示装置上に表示されている複数のウィンドウの中から、マウスポインタによって選択されたウィンドウのウィンドウデータを外部モニタに出力させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2000−339130号公報
しかしながら、画像転送装置に対して複数の画像投射装置が接続されている場合に、表示装置上に表示されている複数のコンテンツをそれぞれ所望する画像投射装置に転送することはできなかった。また、表示装置上にコンテンツの一部が表示されているコンテンツについて、コンテンツの全てを、画像投射装置を介して投射することはできなかった。
なお、この問題は、複数の画像投射装置が接続されている画像転送装置に限らず、複数の外部表示装置が接続されている画像転送装置において共通の問題である。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、表示画面上の複数のコンテンツについて、複数の画像投射装置にそれぞれ所望のコンテンツを投射させること、投射されたコンテンツに対する操作の利便性の向上を目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の種々の態様を採る。
本発明の第1の態様は、複数の画像投射装置が接続され得る画像転送装置を提供する。本発明の第1の態様は、複数のコンテンツを表示可能な表示器と、前記表示器に少なくとも一部が表示されている各コンテンツの表示用画像データを生成する表示用画像データ生成部と、前記画像投射装置による画像の投射位置と対応付けられている格納位置に前記表示用画像データを格納する記憶装置と、接続されている各前記画像投射装置と、前記生成された各表示用画像データとを対応付けて前記記憶装置に格納する格納制御部と、前記各画像投射装置に対して、対応付けられている前記各表示用画像データを転送する転送部と、前記表示用画像データを用いて前記表示器上に画像を表示させると共に、前記各画像投射装置に対して転送される前記各表示用画像データに対応する複数のレイアウト表示画像を前記表示器上のレイアウト表示領域内に表示させる表示制御部とを備える。
本発明の第1の態様によれば、接続されている各画像投射装置と、生成された各表示用画像データとを対応付けて記憶装置に格納し、各画像投射装置に対して、対応付けられている各表示用画像データを転送するので、表示画面上の複数のコンテンツについて、複数の画像投射装置にそれぞれ所望のコンテンツを投射させることができる。また、各画像投射装置に対して転送される各表示用画像データに対応する複数のレイアウト表示画像を表示器上のレイアウト表示領域内に表示させることができるので、投射されたコンテンツに対する操作の利便性を向上させることができる。
本発明の第1の態様はさらに、前記レイアウト表示画像に対して操作が施された場合には、前記操作が施されたレイアウト表示画像に対応する前記表示用画像データに対して、前記施された操作を反映する画像処理を実行する画像処理部を備えても良い。この場合には、レイアウト表示画像に対する操作によって、画像投射装置から投射される画像に対する操作を実行することができる。
本発明の第1の態様において、前記操作は前記レイアウト表示画像のサイズを変更する操作であり、前記画像処理部は、前記サイズの変更に応じて前記表示用画像データの解像度を変換し、前記転送部は前記画像処理が施された表示用画像データを対応する前記画像投射装置に転送しても良い。この場合には、レイアウト表示画像に対するサイズ変更操作によって、画像投射装置から投射される画像のサイズを変更することができる。
本発明の第1の態様において、前記表示制御部は、前記画像処理が施された表示用画像データを用いて、前記表示器上にサイズが変更された画像を表示させても良い。この場合には、表示器上においてサイズ変更後の画像を確認することができる。
本発明の第1の態様において、前記操作は前記レイアウト表示画像の表示位置を変更する操作であり、前記画像処理部は、前記表示位置の変更に応じて、前記記憶装置における前記表示用画像データの前記格納位置を変更し、前記転送部は前記画像処理が施された表示用画像データを対応する前記画像投射装置に転送しても良い。この場合には、レイアウト表示画像に対する表示位置を変更する操作によって、画像投射装置から投射される画像の投射位置を変更することができる。
本発明の第1の態様はさらに、前記表示器に表示されている複数のコンテンツの中から一のコンテンツを選択するための選択部と、前記選択されたコンテンツを投射する画像投射装置を指定する指定部と備え、前記格納制御部は、前記選択された表示用画像データと前記指定された画像投射装置とを対応付けて前記記憶装置に格納しても良い。この場合には、選択されたコンテンツと指定された画像投射装置とを対応付けることができる。
本発明の第1の態様において、前記格納制御部は、前記表示用画像データを格納するためのコンテンツ記憶領域を前記表示器上に表示されているコンテンツの数に応じて前記記憶装置に確保し、前記表示用画像データは、各前記コンテンツ記憶領域において前記画像投射装置による画像の投射位置と対応付けられている格納位置に格納されていても良い。この場合には、表示器上に表示されているコンテンツを格納する記憶領域と画像投射装置とを関連付けることによって、複数の画像投射装置にそれぞれ所望のコンテンツを投射させることができる。また、格納位置の変更によって画像投射装置による画像の投射位置を変更することができる。
本発明の第1の態様において、前記画像処理部は、前記コンテンツ記憶領域において前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。この場合には、コンテンツ単位にて画像処理を実行することができる。
本発明の第1の態様において、前記格納制御部は、前記画像投射装置に転送するための前記表示用画像データを格納するための転送用記憶領域を前記接続されている画像投射装置の数に応じて前記記憶装置に確保し、前記表示用画像データは、各前記転送用記憶領域において前記画像投射装置による画像の投射位置と対応付けられている格納位置に格納されていても良い。この場合には、画像投射装置に関連付けられた記憶装置から画像投射装置へ表示用画像データを転送することによって、複数の画像投射装置にそれぞれ所望のコンテンツを投射させることができる。
本発明の第1の態様において、前記画像処理部は、前記転送用記憶領域において前記画像データに対する画像処理を実行しても良い。この場合には、画像投射装置単位にて画像処理を実行することができる。
本発明の第1の態様において、前記コンテンツ記憶領域は前記接続されている画像投射装置の配置に対応して確保されており、前記格納制御部は、前記表示用画像データの容量が前記コンテンツ記憶領域の容量を超える場合には、前記表示用画像データを、隣接する前記画像投射装置に対応する複数のコンテンツ記憶領域に格納し、前記表示制御部は、前記表示用画像データに対応するレイアウト表示画像を隣接する複数の前記レイアウト表示領域内に亘って表示させても良い。この場合には、表示器上に一部が表示されている一のウィンドウの表示用画像データを複数の記憶領域に跨って格納することが可能となり、レイアウト表示用域内において当該ウィンドウのレイアウトを把握することができる。さらに、複数の画像投射装置によって当該ウィンドウを投射することができる。
本発明の第1の態様において、前記レイアウト表示領域は、前記表示器の表示画面と同一のアスペクト比を有しても良い。この場合には、表示器上における表示画像と画像投射装置により投射された画像との外形を一致させることができる。
本発明の第1の態様において、前記表示制御部は、前記複数のレイアウト表示画像の重なり順序を変更するための操作に応じて、前記レイアウト表示領域内における前記複数のレイアウト表示画像の重なり順序を変更しても良い。この場合には、レイアウト表示画像の重なり順序を変更することができる。
本発明の第2の態様は、画像転送における画像表示制御方法を提供する。本発明の第2の態様は、表示器に少なくとも一部が表示されている各コンテンツの表示用画像データを生成し、接続されている各画像投射装置と、前記生成された各表示用画像データとを対応付けて記憶装置に格納し、前記各画像投射装置に対して、対応付けられている前記各表示用画像データを転送し、前記各画像投射装置に対して転送される前記各表示用画像データに対応する複数のレイアウト表示画像を前記表示器上のレイアウト表示領域内に表示させることを備える。
本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様と同様の利点を得ることができる。本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様と同様にして種々の態様にて実現され得る。さらに、本発明の第2の態様は、コンピュータプログラム、CD、DVD、HDDといったコンピュータ読み取り可能媒体に記録されたコンピュータプログラムとしても実現され得る。
以下、本発明に係る画像転送装置および画像転送方法について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
第1の実施例:
・画像転送システムの構成
図1は第1の実施例に係る画像転送装置を含む画像転送システムの概略構成を示す説明図である。図2は第1の実施例に係る画像転送装置の内部構成を模式的に示す機能ブロック図である。図3は第1の実施例において用いられる画像投射装置の内部構成を模式的に示す機能ブロック図である。
画像転送システム10は、画像転送装置20および画像投射装置30を備えている。画像転送装置20には複数の画像投射装置30が接続されている。画像転送装置20と画像投射装置30とは、例えば、ユニバーサルシルアルバス(USB)ケーブルCV、無線式ローカルエリアネットワーク(LAN)を介して接続されている。
・画像転送装置の構成:
画像転送装置20は、例えば、パーソナルコンピュータであり、表示ディスプレイ40、キーボードおよびマウスといった入力機器41と接続されている。画像転送装置20は、図2に示すように、中央処理装置(CPU)200、ランダムアクセスメモリ(RAM)210、ハードディスクドライブ(HDD)220、描画用メモリ(VRAM)230、入出力インターフェース240を備えている。CPU200、RAM210、HDD220、VRAM230および入出力インターフェース240は、共通のバス250を介して双方向通信可能に接続されている。
CPU200は、各種演算処理を実行する論理回路であり、例えば、HDD220に格納されている各種プログラム、モジュールをRAM210に展開して実行する。RAM210は揮発性のメモリであり、CPU200の演算結果、画像投射装置30に転送する表示用画像データを一時的に格納する。VRAM230は、データに基づいて描画された表示用画像データを展開し、一時的にバッファしておくためのメモリであり、一般的に、RAM210よりも高速なデータの読み書きが可能である。
HDD220は、画像転送プログラムP1を格納する磁気ディスク式記憶装置である。なお、HDD220に代えて、不揮発性の半導体メモリが備えられても良い。HDD220に格納されている画像転送プログラムP1は、ウィンドウ選択モジュールM1、プロジェクタ指定モジュールM2、格納制御モジュールM3、表示用画像データ生成モジュールM4、画像処理モジュールM5、通信制御モジュールM6、プロジェクタ情報取得モジュールM7、接続プロジェクタ管理モジュールM8および表示制御モジュールM9を備えている。なお、各モジュールは、CPU200によって実行されることによって各種機能を実現する。
画像転送プログラムP1は、画像転送装置20に接続されている表示ディスプレイ40上に表示されている画像を、外部の画像出力機器に転送するためのプログラムである。より具体的には、本実施例における画像転送プログラムP1は、表示ディスプレイ40上に表示されている複数のコンテンツを各コンテンツ単位にて、各画像出力機器に転送することができる。ここで、コンテンツとは、アプリケーション単位にて提供される表示画面であり、ワードプロセッサソフトウェアにおける各文書作成画面、プレゼンテーションソフトウェアにおける各プレゼンテーション画面、ストリーム配信された動画コンテンツを再生する再生画面、静止画像の編集画面・表示画面を含む。また、表示ディスプレイ40の背景として表示されている、いわゆるデスクトップ画面もコンテンツに含まれる。なお、これらコンテンツは、例えば、ウィンドウズ(登録商標)をオペレーティングシステムとする場合、ウィンドウと呼ばれているので、以下では、「ウィンドウ」とも呼ぶ。
ウィンドウ選択モジュールM1は、表示ディスプレイ40上に表示されている複数のウィンドウの中から、所望のウィンドウを選択するために実行されるモジュールである。具体的には、入力機器41を介してオペレータによって複数のウィンドウの中から選択されたウィンドウを特定する。例えば、表示ディスプレイ40上に表示されているウィンドウ(開いているウィンドウ)に対して一意の番号を付すことによって、各ウィンドウを識別し、選択されたウィンドウを特定することができる。
プロジェクタ指定モジュールM2は、ウィンドウ選択モジュールM1によって選択されたウィンドウを出力するプロジェクタ(画像投射装置)30を指定するためのモジュールである。
格納制御モジュールM3は、選択されたウィンドウと指定されたプロジェクタ30とを関連付けて、RAM210またはHDD220に格納するためのモジュールである。格納制御モジュールM3はまた、表示ディスプレイ40に少なくとも一部が表示されているウィンドウの数、画像転送装置20に接続されているプロジェクタ30の数および、表示ディスプレイ40の最大解像度に応じて、予めRAM210上にウィンドウの表示用画像データを格納するためのウィンドウ記憶領域(コンテンツ記憶領域)を確保する。なお、ウィンドウの数に応じたウィンドウ記憶領域と、プロジェクタ30の数に応じた転送用記憶領域の少なくともいずれか一方がRAM210またはHDD220に確保されれば良い。
表示用画像データ生成モジュールM4は、表示ディスプレイ40上に表示されている各ウィンドウの表示用画像データを生成するためのモジュールである。表示用画像データ生成モジュールM4は、表示ディスプレイ40上に存在しているウィンドウ、換言すれば、他のウィンドウに隠れているウィンドウ、一部が表示ディスプレイ40の表示画面からはみ出して表示されていないウィンドウについても、ウィンドウの全てについて表示用画像データを生成することができる。この処理は、例えば、操作中のウィンドウ(アクティブウィンドウ)のみならず、他のウィンドウについても、選択された時点で表示用画像データをVRAM230上に一旦、描画し、描画した表示用画像データをRAM210の所定の位置に格納することによって実現される。この場合には、アクティブウィンドウ以外の他のウィンドウが選択される度に、他のウィンドウについての描画処理を実行することによって他のウィンドウの表示を更新することができる。あるいは、VRAM230の容量が大きい場合には、VRAM230上に複数のウィンドウの表示用画像データを格納しても良い。
画像処理モジュールM5は、プロジェクタ30に対して転送する表示用画像データに対して種々の画像処理を実行するためのモジュールである。画像処理モジュールM5によって実行される画像処理には、例えば、解像度変換処理、シャープネス、輝度調整、カラーバランスといった画像処理が含まれる。さらに、本実施例では、表示ディスプレイ40上のレイアウト表示用域内に表示されているレイアウト表示ウィンドウに対する各種操作、例えば、移動、変形(リサイズ)に応じて、画像投射装置30に対して送信するための表示用画像データを変更する処理を実行する。具体的には、レイアウト表示ウィンドウに対する移動操作に対応して画像投射装置によって投射される画像の投射位置を移動させ、レイアウト表示ウィンドウに対する変形操作に対応して画像投射装置によって投射される画像を変形させる。
通信制御モジュールM6は、プロジェクタ30に対する表示用画像データの転送、あるいは、プロジェクタ30からのプロジェクタ情報の受信を行うために入出力インターフェース240を制御するモジュールである。
プロジェクタ情報取得モジュールM7は、プロジェクタ30からプロジェクタ情報I33(図3参照)を取得するためのモジュールである。プロジェクタ情報I33には、例えば、プロジェクタがサポートする最大解像度、プロジェクタのカラープロファイル(例えば、ICCプロファイル)、プロジェクタを特定するための識別情報、その他プロジェクタの画像再生特性に関する情報が含まれる。
接続プロジェクタ管理モジュールM8は、画像転送装置20に接続されているプロジェクタ30の台数、すなわち、画像転送装置20に対するプロジェクタ30の着脱を管理するためのモジュールである。
表示制御モジュールM9は、表示ディスプレイ40上に表示用画像データを用いて画像を表示すると共に、表示ディスプレイ40上の所定の領域にレイアウト表示用領域、レイアウト表示ウィンドウを表示するためのモジュールである。表示制御モジュールM9はまた、レイアウト表示ウィンドウに対する操作、例えば、移動、変形(リサイズ)に基づいて、レイアウト表示ウィンドウの表示を変更する。表示制御モジュールM9は、レイアウト表示ウィンドウに対する操作が変形(リサイズ)の場合には、表示ディスプレイ40上に表示されているウィンドウのサイズも変更する。さらに、表示制御モジュールM9は、表示ディスプレイ40の画面をはみ出るウィンドウのレイアウト表示用ウィンドウについては、複数のレイアウト表示用領域を表示し、表示ディスプレイ40の画面をはみ出た部分を含めて複数のレイアウト表示用領域に亘って表示する。
入出力インターフェース240は、画像転送装置20と外部機器、例えば、画像投射装置40との間で、有線または無線によって信号をやりとりする。有線の場合には、例えば、USBケーブル接続端子を備え、無線の場合には、例えば、アンテナおよび送受信を切り替えるためのスイッチを含む送受信部を備える。送受信部を備えることによって、送受信信号を送受信するアンテナアクセスポイント(AP)機能またはステーション(STA)機能を実現する。入出力インターフェース240はまた、キーボードおよびマウスといった入力機器41から入力信号を受信し、表示ディスプレイ40に対して表示用画像データを出力する。
・画像投射装置の構成:
画像投射装置30は、既述の通り、例えば、プロジェクタである。プロジェクタ30は、図2に示すように、中央処理装置(CPU)300、ランダムアクセスメモリ(RAM)310、不揮発性メモリ(ROM)320、描画用メモリ(VRAM)330、画像表示部340、光学系350および入出力インターフェース360を備えている。CPU300、RAM310、ROM320、VRAM330、画像表示部340および入出力インターフェース360は、共通のバス370を介して双方向通信可能に接続されている。
CPU300は、各種演算処理を実行する論理回路であり、例えば、ROM320に格納されている各種プログラム、モジュールをRAM310に展開して実行する。RAM310は揮発性のメモリであり、CPU300の演算結果を一時的に格納する。VRAM330は、表示用画像データに基づいて描画された描画データを、一時的にバッファしておくためのメモリである。
ROM320は、プロジェクタ情報送信モジュールM31、描画モジュールM32およびプロジェクタ情報I33を格納する半導体メモリである。なお、ROM320に代えて、磁気ディスク式記憶装置が用いられても良い。
プロジェクタ情報送信モジュールM31は、格納されているプロジェクタ情報を画像転送装置20に対して送信するためのモジュールである。例えば、プロジェクタ30と画像転送装置20との有線、無線の接続が確立された際に、格納されているプロジェクタ情報I33を取得し、入出力インターフェース360を介して、画像転送装置20に対してプロジェクタ情報I33を転送する。
描画モジュールM32は、入出力インターフェース360を介して画像転送装置20から受信した表示用画像データを解析し、VRAM330上に描画する。具体的には、描画モジュールM32は、受信した表示用画像データを解析して、色数、サイズ(縦、横)、座標、画像フォーマットといった情報を取得し、取得した情報を用いてVRAM330上に、例えば、ビットマップ方式にて画素値が配置される。
画像表示部340は、VRAM330に格納されている描画データを用いて投射用の画像を生成するために用いられる。画像表示部340としては、例えば、RGB光源からの光を液晶パネルを用いて変調する画像表示部、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を用いて変調する画像表示部が用いられ得る。
光学系350は、複数のレンズから構成され、画像表示部340において生成された画像を所望の大きさにて投射面に投射するために用いられる。
・画像転送処理:
図4は第1の実施例に係る画像転送装置によって実行される画像転送処理において実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図5は複数のウィンドウが表示される表示ディスプレイ上の画面の一例を示す説明図である。図6は図5において移動されたウィンドウに対応する、プロジェクタ上における画像の変化例を示す説明図である。図7は表示用画像データを格納するウィンドウ記憶領域A1〜A3とプロジェクタ転送用記憶領域SPJ1〜SPJ3との対応関係の一例を示す説明図である。図8は表示用画像データを格納するウィンドウ記憶領域A1〜A3、プロジェクタ転送用記憶領域SPJ1〜SPJ3、およびウィンドウW1〜W3とを対応付けるテーブルの一例を示す説明図である。
本処理ルーチンは、例えば、画像転送アプリケーションの起動により開始される。CPU200は、プロジェクタ情報取得モジュールM7を実行して、画像転送装置20に接続されている各プロジェクタ30からプロジェクタ情報I33を取得する(ステップS100)。具体的には、CPU200は、各有線および無線ポートに対してプロジェクタ情報の送信要求を転送し、接続されている各プロジェクタ30に対してプロジェクタ情報の送信要求を送信する。プロジェクタ情報送信要求を受信した各プロジェクタ30では、CPU300がプロジェクタ情報送信モジュールM31を実行して、ROM320からプロジェクタ情報I33を取得し、画像転送装置20に対して返信する。プロジェクタ情報を受信したCPU200は、各プロジェクタ30から取得した各プロジェクタ情報を用いて、各プロジェクタ30のサポート最大解像度、カラープロファイル、識別情報、その他の画像再生特性を各プロジェクタ30に対応付けてHDD220に格納する。
CPU200は、接続プロジェクタ管理モジュールM8を実行して、入出力インターフェース240に接続されているプロジェクタ30の数を特定し、格納制御モジュールM3を実行して、接続されているプロジェクタ30の数に応じた、プロジェクタ転送用記憶領域をRAM210上またはHDD220上に確保する(ステップS110)。図7の例では、プロジェクタPJ1〜PJ3に対して、それぞれプロジェクタ転送用記憶領域SPJ1〜SPJ3が確保(割り当て)されている。プロジェクタ30の数の特定は、例えば、CPU200は、USB端子における検出用電源端子の電圧変化、無線通信における接続確立の検出に基づいて、プロジェクタ30が接続されている有線および無線ポート数を検出することにより実行される。なお、プロジェクタ転送用記憶領域SPJ1〜SPJ3は、表示用画像データを格納するウィンドウ記憶領域A1〜A3と異なり、必ずしも各記憶領域が連続していなくても良い。また、プロジェクタ転送用記憶領域SPJ1〜SPJ3には、表示用ディスプレイ40のプライマリディスプレイ(デスクトップ画面)の解像度に対応する容量が確保されている。
CPU200は、格納制御モジュールM3を実行して、ウィンドウ数に応じたウィンドウ記憶領域をRAM210上に確保する(ステップS120)。例えば、Windows(登録商標)では、各ウィンドウはハンドルと呼ばれる番号で管理されており、CPU200がAPI関数「EnumWindows」を実行することによって、表示ディスプレイ40上に表示されている(開かれている)全てのウィンドウのハンドルを取得することができる。したがって、CPU200は、取得されたハンドル数に応じて、全ウィンドウを格納するために必要な複数のウィンドウ記憶領域をRAM210に確保する。なお、各ウィンドウ記憶領域の容量は、表示ディスプレイ40のデスクトップ画面(プライマリディスプレイ)の解像度に応じた容量が確保されている。
CPU200は、表示用画像データ生成モジュールM4を実行して表示ディスプレイ40上に表示されている全てのウィンドウについて表示用画像データを生成(キャプチャ)する(ステップS130)。図5の例では、デスクトップウィンドウW1の他に、3つのウィンドウW2〜W4が表示ディスプレイ40上に表示されている。これら3つのウィンドウW2〜W4は、アプリケーションによって提供されるコンテンツということができる。なお、ウィンドウの一部が表示ディスプレイ40からはみ出た場合には、はみ出た部分は表示ディスプレイ40上には表示されないが、はみ出た部分を含めてウィンドウ全体の表示用画像データが生成される。また、はみ出た部分は、ウィンドウの位置がオフセットされている場合、あるいは、ウィンドウ全体が表示ディスプレイ40に収まらない場合の双方を含む。前者の場合には、生成された表示用画像データは一のウィンドウ記憶領域に格納することができるが、後者の場合には、生成された表示用画像データは複数のウィンドウ記憶領域に跨って格納される。
例えば、オペレーティングシステムがWindows(登録商標)の場合には、レイヤードウィンドウ化することによって、表示ディスプレイ40上に表示されている全てのウィンドウに対応する表示用画像データが生成される。CPU200は、先に取得した各ウィンドウのハンドルを用いて、現在のウィンドウの設定値を取得するためのAPI関数である「GetWindowLong」、「GetWindowLong」で取得した現在のウィンドウスタイルにレイヤード設定API「WS_EX_LAYERED」をORして登録するためのAPI関数「SetWindowLong」、指定したウィンドウのレイヤードパラメータを設定するためのAPI関数「SetLayeredWindowAttributes」を順次実行することによって、各ウィンドウをレイヤードウィンドウ化する。レイヤードウィンドウ化された各ウィンドウは、ウィンドウ全体がキャプチャされる、すなわち、ウィンドウ全体に対応する表示用画像データが生成される。
表示用画像データ生成モジュールM4は、各ウィンドウに対応するアプリケーションデータに基づいてVRAM230上に表示用画像データを展開(描画)することによって表示用画像データを生成する。生成された各表示用画像データは、順次、先にRAM210上に確保されたウィンドウ記憶領域に転送、格納される。図7では、ウィンドウW2の表示用画像データが第1のウィンドウ記憶領域A1に、ウィンドウW3の表示用画像データが第2のウィンドウ記憶領域A2にそれぞれ格納されている。本実施例では、格納制御モジュールM3は、座標(X、Y)を用いて各ウィンドウ記憶領域A1〜A3を管理しており、例えば、表示ディスプレイ40の表示画面上におけるウィンドウ(表示用画像データ)の位置は、左上座標を基準として管理されている。また、投射された際の投射枠に対する画像の投射位置は、各ウィンドウ記憶領域に格納されている表示用画像データの格納位置に対応しており、各ウィンドウ記憶領域における座標を特定することによって、投射された画像の位置を特定することができる。また、表示用画像データを構成する各画素データについてもウィンドウ記憶領域に適用されている座標を用いて特定することができる。
CPU200は、プロジェクタ指定モジュールM2を実行して、ユーザによるプロジェクタ30の指定を待機する(ステップS140:No)。プロジェクタ30の指定は、例えば、
・表示ディスプレイ40上に存在する全ウィンドウを列挙し、入力機器41を介して、各ウィンドウとプロジェクタとを対応付けることにより、あるいは、
・ウィンドウのタイトルバーにプロジェクタ選択用のボタンを表示し、ボタンの押し下げにより表示されるプロジェクタ選択メニューから所望のプロジェクタを指定することにより実現できる。
CPU200は、一のウィンドウに関連付けるプロジェクタ30が指定されると(ステップS140:Yes)、格納制御モジュールM3を実行して、指定されたプロジェクタ30と選択されたウィンドウとを対応付ける(ステップS140)。具体的には、格納制御モジュールM3を実行して、選択されたウィンドウに対応する表示用画像データを格納するウィンドウ記憶領域と、指定されたプロジェクタに対応するプロジェクタ転送用記憶領域とを対応付ける。選択ウィンドウと指定プロジェクタとの対応付けは、入力機器41を介して対応付け終了の入力がユーザによって入力されるまで、全てのウィンドウにプロジェクタが対応付けられるまで、または全てのプロジェクタにウィンドウが対応付けられるまで実行される(ステップS160:No)。
図7および図8の例では、表示用画像データを格納する第1のウィンドウ記憶領域A1にはウィンドウW2の表示用画像データが、第2のウィンドウ記憶領域A2にはウィンドウW3の表示用画像データがそれぞれ格納されている。また、第1のプロジェクタPJ1とウィンドウW1、第2のプロジェクタPJ2とウィンドウW2、第3のプロジェクタPJ3とウィンドウW3とが対応付けられている。
CPU200は格納制御モジュールM3を実行して、第1のウィンドウ記憶領域A1に格納されているウィンドウW2の表示用画像データを第2のプロジェクタPJ2に対する転送用の記憶領域であるプロジェクタ転送用記憶領域SPJ2に複写または移動させる。同様に、第2のウィンドウ記憶領域A2に格納されているウィンドウW3の表示用画像データをプロジェクタ転送用記憶領域SPJ3に複写または移動させる。各プロジェクタPJ1〜PJ3と各記憶領域との対応付けは、例えば、各プロジェクタPJ1〜PJ3が接続されているポート番号、または各プロジェクタPJ1〜PJ3(通信制御モジュール)のMACアドレスと、各記憶領域を定義する座標情報とを対応付けることによって実現することができる。
CPU200は選択ウィンドウと指定プロジェクタとの対応付けが完了すると(ステップS160:Yes)、画像処理モジュールM5を実行して、必要に応じた表示用画像データに対する画像処理を実行する(ステップS170)。本実施例では、表示用画像データに対する画像処理は、各プロジェクタ転送用記憶領域SPJ1〜SPJ3上において実行される。画像処理では、例えば、プロジェクタ情報を用いた、解像度変換処理、シャープネス、輝度調整、カラーバランスといった画質調整処理、表示用画像データの合成処理が実行される。合成処理によって、複数のウィンドウを1台のプロジェクタに投射することが要求された場合に、表示ディスプレイ40上に表示されているイメージに従った表示用画像データをプロジェクタ30に転送することができる。
CPU200は、通信制御モジュールM6を実行して、画像処理が施された、各プロジェクタ転送用記憶領域SPJ1〜SPJ3に格納されている表示用画像データを対応する各プロジェクタPJ1〜PJ3に転送して(ステップS180)、本処理ルーチンを終了する。なお、ウィンドウとプロジェクタ30との対応付けが終了した後、表示ディスプレイ40上のウィンドウの表示用画像データの生成および各プロジェクタ30(PJ1〜PJ4)への表示用画像データの送信は、所定のタイミングで繰り返し実行される。あるいは、コンテンツが時間変遷を伴わないコンテンツである場合には、ウィンドウがアクティブとなったタイミングにて、該当するウィンドウの表示用画像データの生成および各プロジェクタ30(PJ1〜PJ4)への表示用画像データの送信が行われても良い。これによって、ウィンドウとプロジェクタ30とが対応付けられた後も、常に、最新のウィンドウに対応する画像を投射させることができる。
レイアウト操作:
図9はレイアウト操作に対して実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。本実施例に係る画像転送装置20は、図5に示すように、表示ディスプレイ40のプライマリ画面、すなわち、一般的にはデスクトップ画面に、プロジェクタ30に転送されたウィンドウのレイアウトを表示するためにレイアウト表示用領域LAを備えている。このレイアウト表示用領域LAは、ユーザによって、例えば、プライマリ画面上、または各ウィンドウのタイトルバー上に配置された選択ボタンにより表示/非表示のいずれかが選択される。ユーザによって表示が選択されると、CPU200は表示制御モジュールM9を実行して、例えば、プライマリ画面の左上側にレイアウト表示用領域LAを区画するための矩形枠線を表示する。レイアウト表示用領域LAはプライマリ画面と同一のアスペクト比であることが好ましい。表示制御モジュールM9は、レイアウト表示用領域LA内に、プロジェクタ30に転送された、あるいは、これから転送されるウィンドウのレイアウトを示すレイアウト表示用ウィンドウを表示する。ここで、ウィンドウのレイアウトとは、プロジェクタ30によって投射された画像の投射面におけるレイアウトを意味し、例えば、プロジェクタ30が投射可能な投射枠に対する投射画像の位置および大きさを意味する。
図5および図7の例では、表示ディスプレイ40に表示されているウィンドウのうち、ウィンドウW2、W3の表示用画像データがプロジェクタ30に対して転送されているため、レイアウト表示用領域LAには、これらウィンドウW2、W3に対応するレイアウト表示用ウィンドウW2LおよびW3Lのみが表示されている。レイアウト表示用ウィンドウW2LおよびW3Lの大きさは、ウィンドウW2、W3の大きさに対して所定の割合にて縮尺されており、レイアウト表示用ウィンドウW2LおよびW3Lの位置は、投射枠に対するウィンドウW2、W3の表示用画像データを用いた投射画像の投射位置に対応している。また、レイアウト表示用ウィンドウW2LおよびW3Lは、対応するウィンドウW2およびW3の中身(コンテンツ)まで表示しなくてもよく、例えば、枠、空のウィンドウとして表示されれば良い。
表示制御モジュールM9は、例えば、ウィンドウ記憶領域に格納されている表示用画像データを用いて、予め定められた縮尺率に応じて解像度変換を行うと共に、表示用画像データに与えられている座標情報を用いてレイアウト表示用領域LA内の表示座標位置に対応するプライマリ画面における表示座標位置を算出する。表示制御モジュールM9は、解像度変換された表示用画像データの枠データおよび算出された座標位置情報を用いて、VRAM230にレイアウト表示用ウィンドウを描画する。なお、レイアウト表示用領域LAにおいて、レイアウト表示用ウィンドウは重なって表示されても良い。
レイアウト表示用ウィンドウに対しては、例えば、マウス、キーボードといった入力機器41を介して、リサイズ、移動といった操作が可能であり、これら操作はプロジェクタ30を介して投射されている投射画像にも反映される。CPU200は、レイアウト表示用ウィンドウに対する操作を検出すると図9に示すレイアウト表示変更処理を開始する。
CPU200は、レイアウト表示用ウィンドウに対する操作が、図5に示す移動処理であると判断すると(ステップS200:移動)、移動に関する情報を取得し(ステップS210)、プロジェクタ転送用記憶領域における表示用画像データの格納位置を変更する(ステップS220)。図5は、レイアウト表示用ウィンドウW3Lが破線で示す元の場所から矢印方向に移動された例を示している。移動に関する情報は、例えば、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウのX,Y方向の移動量(移動距離)である。CPU200は、取得した移動に関する情報と表示用画像データの解像度に関する情報とを用いて、記憶領域上における表示用画像データのX,Y方向の移動量を求め、表示用画像データを構成する全ての画素データのX,Y座標を変更する。
CPU200は、転送用記憶領域に対応づけられているプロジェクタ30に対して修正後の表示用画像データを転送して(ステップS230)、本処理ルーチンを終了する。この結果、図6に示すように、プロジェクタ30の投射枠PFに対するプロジェクタ30によって投射された画像PW3の表示位置が変更される。なお、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウが移動されても、表示ディスプレイ40上における対応するウィンドウは移動されないことが好ましい。レイアウト表示用領域LAにおける表示用ウィンドウの移動は、プロジェクタ30によって投射される画像の投射位置の変更を目的とする処理であり、表示ディスプレイ40上における対応するウィンドウの表示位置とは関連性が薄く、表示ディスプレイ40上における対応するウィンドウの移動は却って当該ウィンドウに対する内容の処理といった他の処理の妨げになる可能性があるからである。例えば、複数のウィンドウが表示されている表示ディスプレイ40上において、一のウィンドウに対して何らかの処理をするために、レイアウト表示用領域LAにおける操作によって他のウィンドウが移動された場合であっても、プロジェクタ30による他のウィンドウの投射位置は変更されず、投射されたウィンドウの不要な変動を防止または抑制することができる。
なお、移動操作によってレイアウト表示ウィンドウがレイアウト表示用領域LAからはみ出る操作が実行された場合には、レイアウト表示用領域LAからはみ出るように表示しても良く、あるいは、座標計算を実行してレイアウト表示用領域LA内に止まるように表示しても良い。また、前者の場合には、レイアウト表示用領域LAからはみ出る操作に対する、プロジェクタ転送用の表示用画像データに対する画像処理(格納位置変更処理)は、投射位置が投射枠からはみ出ないように格納位置が変更されても良く、あるいは、投射位置が投射枠からはみ出るように格納位置が変更されても良い。本実施例では、表示用画像データはウィンドウ全体について生成されており、いずれの場合にも対応可能だからである。一方、後者の場合には、レイアウト表示用領域LAからはみ出る操作に対する、プロジェクタ転送用の表示用画像データに対する画像処理(格納位置変更処理)は、投射位置が投射枠からはみ出ないように格納位置が変更される。移動操作に対するこれらの処理は、ユーザによって適宜選択可能な処理とすればよい。
以下、レイアウト表示用ウィンドウに対する操作がリサイズ処理の場合について説明する。図10は複数のウィンドウが表示される表示ディスプレイ上の画面の他の例を示す説明図である。図11は図10においてサイズが変更されたウィンドウに対応する、プロジェクタ上における画像の変化例を示す説明図である。図12は図10に示される各ウィンドウの表示用画像データを格納するRAMのメモリ領域を模式的に示す説明図である。図13はプロジェクタとウィンドウとの対応関係を格納するテーブルの一例を示す説明図である。
一方、CPU200は、レイアウト表示用ウィンドウに対する操作がリサイズ処理であると判断すると(ステップS200:リサイズ)、リサイズに関する情報を取得し(ステップS240)、表示用記憶領域における表示用画像データの解像度(投射サイズ)を変更する(ステップS250)。リサイズに関する情報は、例えば、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウの変更前の縦横サイズに対する変更後の縦横サイズの比である。CPU200は、取得したリサイズに関する情報を用いて、記憶領域上における表示用画像データの解像度を変換する。
CPU200は、表示用画像データを表示用記憶領域から対応づけられている転送用記憶領域に転送し、転送用記憶領域に対応づけられているプロジェクタ30に対して修正後の表示用画像データを転送して(ステップS230)、本処理ルーチンを終了する。この結果、図11に示すように、プロジェクタ30によって投射された画像PW2のサイズが変更される。図11の例では、後述するようにレイアウト表示用ウィンドウのサイズ変更に伴って、プライマリ画面の最大サイズを超えてしまうため、2台のプロジェクタ30によってレイアウト表示用ウィンドウW2Lの全体が投射される。すなわち、1台目のプロジェクタの投射枠PF1に画像PW2の一部が、2台目のプロジェクタの投射枠PF2に画像PW2の残部がそれぞれ投射される。なお、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウのサイズ変更に伴い、表示ディスプレイ40上における対応するウィンドウのサイズが変更されてもよい。レイアウト表示用領域LAにおける表示用ウィンドウのリサイズは、プロジェクタ30によって投射される画像のサイズ変更を第1の目的とする処理であるが、表示ディスプレイ40上における対応するウィンドウに対する内容の変更といった処理に当たって投射画像のサイズ変更は高い関連性を示すことがあり、当該ウィンドウに対する処理の円滑化を図ることができるからである。
また、表示用記憶領域における表示用画像データの解像度が変更されるので、同一の表示用記憶領域に格納されている表示用画像データを用いる処理、例えば、表示ディスプレイ40上におけるアクティブウィンドウの変更に伴う対応表示用画像データの読み込み時、においては、リサイズされた表示用画像データが用いられる。この結果、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウのサイズ変更に伴い、表示ディスプレイ40上における対応するウィンドウのサイズも容易に変更される。
ここで、一般的に、表示ディスプレイ40上に表示される画像の最大サイズはプライマリ画面のサイズに制限されている。したがって、通常は、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウの最大サイズもレイアウト表示用領域LAを超えることができず、プロジェクタ30によって提供されるズーム倍率を超えることはできなかった。しかしながら、本実施例では、以下に説明する通り、プライマリ画面のサイズ(解像度)を超えたリサイズを許容する。なお、ウィンドウサイズの変更に関する技術は当業者に周知の技術であるから以下では簡単に説明する。
図10に示す例では、レイアウト表示領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウW2Lは、破線で示す元のサイズからユーザによる矢印方向へのサイズの拡大操作によって、レイアウト表示領域LA1をはみ出るサイズへと変更されている。ユーザによるリサイズ操作によって、レイアウト表示用ウィンドウがレイアウト表示領域LA1からはみ出る場合には、CPU200(表示制御モジュールM9)は、リサイズ操作により拡張される方向に新たなレイアウト表示領域LA2を表示させて、複数のレイアウト表示領域LA1、LA2によってリサイズ後のレイアウト表示用ウィンドウの全体を表示させる。なお、複数のレイアウト表示領域LA1、LA2によって表示されているレイアウト表示用ウィンドウのサイズが縮小された場合には、適宜、レイアウト表示用ウィンドウの全体が表示可能な範囲でレイアウト表示用領域LAの数が減らされる。レイアウト表示領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウW2Lに対するリサイズ操作の結果、ウィンドウW2のサイズはユーザによってプライマリ画面のサイズを超えるサイズに変更され、ウィンドウW2は全体が表示ディスプレイ40に収まらず、その一部が表示ディスプレイ40の表示画面からはみ出しており、不可視となる。
プライマリ画面上におけるウィンドウのサイズ変更はオペレーティングシステム(OS)が制御しており、ユーザによりアプリケーションプログラム(ウィンドウ)に対するウィンドウサイズの変更が要求されると、OSは、APIメッセージであるWM_GETMINMAXINFOをアプリケーションプログラムに送信する。WM_GETMINMAXINFOは、MINMAXINFO構造体を指すポインタであり、MINMAXINFO構造体には、ウィンドウの最大化時のサイズと位置、および最大化時とアイコン化時のトラッキングサイズに関する情報が格納されている。通常、WM_GETMINMAXINFOを受け取ったアプリケーションプログラムは、デフォルトの値を変更することなくOSに対してMINMAXINFO構造体にデフォルトで設定されている値を返す。これに対して本実施例では、画像処理モジュールM5は、レイアウト表示領域LAにおいてサイズ変更されたレイアウト表示用ウィンドウW2Lのサイズ変更値を得て、ウィンドウの最大トラッキングの幅(ptMaxTrackSize.x)および高さ(ptMaxTrackSize.y)を変更する。この結果、OSは、表示ディスプレイ40上におけるウィンドウサイズの最大値として設定された最大値(x,y)を許容するので、表示制御モジュールM9は、レイアウト表示領域LAにおいて、制限(デフォルト値)を超えてウィンドウのサイズを変更することができる。
さらに、既述の通り、本実施例では、表示ディスプレイ40上に少なくともその一部が表示されているウィンドウについては、ウィンドウ全体を表す表示用画像データが生成される。この結果、プライマリ画面のサイズを超えるようにリサイズされたウィンドウW2の表示用画像データは、図12に示すように第1および第2の記憶領域A1、A2に跨って格納される。図10および図12の例では、第1の記憶領域A1は第1のプロジェクタPJ1に、第2の記憶領域A2は第2のプロジェクタPJ2に、第3の記憶領域A3は第3のプロジェクタPJ3に、第4の記憶領域A4は第4のプロジェクタPJ4にそれぞれ対応付けられている。したがって、第1の記憶領域A1に格納されているウィンドウW2の一部が第1のプロジェクタPJ1に、第2の記憶領域A2に格納されているウィンドウW2の残部が第2のプロジェクタPJ2に、第3の記憶領域A3に格納されているウィンドウW3が第3のプロジェクタPJ3にそれぞれ対応付けられる。
本実施例では、各記憶領域は縦または横の辺が隣接する記憶領域と完全に接するように、すなわち連続するように確保されており、複数の隣接する記憶領域によって1つのウィンドウに対応する表示用画像データを格納するための、仮想的な1つの記憶領域を形成することができる。また、各記憶領域の配置が、各プロジェクタPJ1〜PJ4の配置に対応させて確保されているので、各記憶領域上における表示用画像データの展開イメージに基づく画像の投射が可能となる。すなわち、第1の記憶領域A1に格納されているウィンドウW2の表示用画像データが第1のプロジェクタPJ1によって投射され、第2の記憶領域A2に格納されているウィンドウW2の表示用画像データが第2のプロジェクタPJ2によって投射される。したがって、一のプロジェクタ30では投射できないウィンドウW2全体の画像を、図11に示すように、2台のプロジェクタPJ1、PJ2によって一の画像PW2として被投射面に投射することができる。なお、各記憶領域は、座標情報で管理されているため、ウィンドウW2の一部を格納する格納領域とウィンドウW2の残部を格納する格納領域とが隣接していない場合であっても、隣接して配置されているプロジェクタ30に対して、それぞれ、ウィンドウW2の一部に対応する表示用画像データを、ウィンドウW2の残部に対応する表示用画像データを転送することによって、ウィンドウW2全体の画像を投射することができる。
なお、表示ディスプレイ40上では、プライマリ画面を超える画像を表示することができないので、第1および第2の記憶領域A1、A2のいずれか一方に格納されている表示画像データに基づく画像のみが表示ディスプレイ40上に表示される。
レイアウト表示領域LAにおける他のウィンドウ操作として、レイアウト表示ウィンドウの表示順序(重なり合う順序)を変更する操作が可能である。この操作では、例えば、所望のレイアウト表示ウィンドウ上でマウスの左クリック入力(選択入力)が入力されることにより、あるいは、レイアウト表示領域LAに表示されているレイアウト表示ウィンドウの表示順序一覧において順序が変更されることによりレイアウト表示ウィンドウの表示順序が変更される。
レイアウト表示領域LAにおけるレイアウト表示ウィンドウの表示順序は、表示ディスプレイ40に表示されているウィンドウの表示順序に反映されてもよく、反映されなくてもよい。反映される場合には、レイアウト表示領域LAでの選択操作によって、アクティブウィンドウを選択することが可能となり、表示ディスプレイ40におけるアクティブウィンドウの選択を簡便化することができる。
以上説明したように、本実施例に係る画像転送装置20によれば、表示ディスプレイ40上に、各プロジェクタ30に転送された表示画像データの投射時におけるレイアウトに対応するレイアウト表示ウィンドウを表示するレイアウト表示領域LAを有するので、各プロジェクタ30によって投射されている画像のレイアウトを容易に把握することができる。
本実施例に係る画像転送装置20によれば、各プロジェクタ30によって表示されている画像のレイアウトを、レイアウト表示領域LAにおけるレイアウト表示ウィンドウに対する操作によって変更することができる。例えば、レイアウト表示領域LAにおけるレイアウト表示ウィンドウをリサイズまたは移動する操作によって、各プロジェクタ30によって表示されている画像のサイズ、表示位置(投射枠に対する投射位置)を変更することができる。したがって、複数のプロジェクタ30によって投射されている画像のレイアウトを1つの画面を介して管理、修正することができる。特に、1台の画像転送装置20によって、複数のウィンドウを複数のプロジェクタ30を介して別々に投射することができる場合に、表示ディスプレイ40上に表示されているウィンドウの投射レイアウトを一元的に管理することが可能となり、利便性を向上させることができる。
本実施例において、表示ディスプレイ40上におけるウィンドウのサイズが変更された場合には、次回のキャプチャのタイミングでサイズの変更された表示用画像データが生成され、プロジェクタ30に転送されると共に、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウの表示サイズが変更される。すなわち、表示ディスプレイ40上に表示されているウィンドウに対するサイズ変更操作によって、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウの表示画像、プロジェクタ30により投射される画像のサイズが変更される。一方、表示ディスプレイ40上におけるウィンドウの位置のみが変更された場合には、記憶領域における表示用画像データの座標位置を初期の座標位置(貼り付け位置)から変更しないようにしてもよい。この場合には、プロジェクタ30により投射される画像の投射位置、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示用ウィンドウの表示位置は変更されない。
また、本実施例に係る画像転送装置20では、表示ディスプレイ40のプライマリ画面のサイズを超えたリサイズを実行することができるので、プライマリ画面のサイズにより制限を受けることなく、隣接して配置される複数のプロジェクタを用いて容易に投射画像の大きさを所望の大きさにすることができる。
さらに、本実施例に係る画像転送装置20によれば、レイアウト表示領域LAにおいて表示ディスプレイ40上に表示されているウィンドウについてアクティブウィンドウを選択することができる。したがって、プロジェクタ30によって投射されている画像に対応するウィンドウのみの中からアクティブウィンドウを選択することが可能となり、アクティブウィンドウの選択を容易化することができる。
また、本実施例に係る画像転送装置20によれば、プロジェクタ30用の特別なドライバソフトをパーソナルコンピュータ等にインストールすることなく、複数のウィンドウを複数のプロジェクタ30に転送し、プロジェクタ30を介して投射し、そのレイアウトを容易に管理、修正することができる。
本実施例に係る画像転送装置20によれば、キャプチャした表示用画像データを保持しつつ、プロジェクタ30に転送する表示用画像データに対する画像処理を実行することができる。すなわち、本実施例に係る画像転送装置20では、表示用記憶領域と、プロジェクタ転送用記憶領域の2つの記憶領域を備えているので、プロジェクタ転送用記憶領域において画像処理を実行することによって、オリジナルの表示用画像データを変更することなく、プロジェクタ30に対して画像処理を施した表示用画像データを転送することができる。
さらに、本実施例に係る画像転送装置20によれば、表示ディスプレイ40上のプライマリディスプレイの状態を容易に投射することができる。すなわち、本実施例では、各ウィンドウの表示用画像データが別々に生成されるため、ウィンドウ全体を含む表示用画像データは合成処理によって得られる。ここで、本実施例では、プロジェクタ転送用記憶領域を活用することによって、表示用記憶領域に格納されている各ウィンドウに対応する表示用画像データを容易に合成することができる。
その他の実施例:
(1)上記実施例では、表示用記憶領域とプロジェクタ転送用記憶領域とをRAM210上に確保する例を用いて説明したが、表示用記憶領域またはプロジェクタ転送用記憶領域のいずれかのみが用いられても良い。表示用記憶領域のみが用いられる場合には、各表示用記憶領域と各プロジェクタ30とが対応づけられることによって、各プロジェクタに対して所望のウィンドウを投射させることができる。この場合、表示用記憶領域は、RAM210上において表示ディスプレイ40に表示されているウィンドウと同数だけ確保され、表示用記憶領域において表示用画像データに対するリサイズ、移動を含む画像処理が実行される。また、同一のウィンドウの表示用画像データを複数のプロジェクタ30に転送する場合には、一の表示用記憶領域に対して複数のプロジェクタ30が対応づけられる。各表示用記憶領域と各プロジェクタ30との対応付けに当たっては、例えば、まず、表示ディスプレイ40に表示されている全てのウィンドウの表示用画像データを生成し、各ウィンドウと各プロジェクタ30との対応付けに従って対応する表示用画像データを表示用記憶領域に格納すればよい。この場合には、表示ディスプレイ40に表示されている全てのウィンドウの表示用画像データが予め生成されているので、ウィンドウとプロジェクタ30との対応付けが変更された場合にも直ちに、対応する表示用画像データをプロジェクタ30に転送することができる。
プロジェクタ転送用記憶領域のみが用いられる場合には、各プロジェクタ転送用記憶領域と各プロジェクタ30とが対応づけられることによって、各プロジェクタに対して所望のウィンドウを投射させることができる。この場合、プロジェクタ転送用記憶領域は、RAM210上において画像転送装置20に接続されているプロジェクタ30と同数だけ確保され、プロジェクタ転送用記憶領域において表示用画像データに対するリサイズ、移動を含む画像処理が実行される。また、同一のウィンドウの表示用画像データを複数のプロジェクタ30に転送する場合であっても、各プロジェクタ転送用記憶領域に同一のウィンドウの表示用画像データが格納される。各プロジェクタ転送用記憶領域とウィンドウとの対応付けに当たっては、例えば、各プロジェクタ30に転送すべきウィンドウを選択した際に対応する表示用画像データを生成し、プロジェクタ転送用記憶領域に格納することによって、表示ディスプレイ40に表示されているウィンドウ数と接続されているプロジェクタ数とが異なる場合であってもプロジェクタ転送用記憶領域を有効に利用することができる。
さらに、プロジェクタ転送用記憶領域のみが用いられる場合には、表示用画像データを格納する記憶領域の容量を低減することができる。すなわち、選択されたウィンドウについて順次、表示用画像データを生成するため、選択されないウィンドウに対応する表示用画像データを生成しなくても良い。また、この態様では、プロジェクタ30へ転送するウィンドウの表示用画像データのみが生成され、転送後は記憶領域は解放されるので、記憶領域の容量を低減することができる。なお、同一ウィンドウのキャプチャが必要な場合には、再度、ウィンドウの表示用画像データの生成を実行すれば良い。
(2)上記実施例において、ウィンドウの選択は、例えば、マウスによって所望のウィンドウ(コンテンツ)が選択(例えば、左クリック)されることにより、あるいは、所望のウィンドウ上にマウスカーソルが移動されることによって実行されても良い。この場合には、ユーザはウィンドウの選択を簡単に行うことができる。
(3)上記実施例において、生成された表示用画像データは所定のタイミングに繰り返し更新されてもよい。更新によってプロジェクタ30を介して投射される画像と、表示ディスプレイ40上におけるウィンドウとの整合性を図ることができる。また、ウィンドウがアクティブになったタイミングにて表示用画像データを生成(キャプチャ)するようにしてもよい。この場合には、表示用画像データの不要な更新を抑制することができる。また、更新のタイミングは、ウィンドウ、すなわち、コンテンツが動画に関わる場合には、他のコンテンツの場合と比較して短いタイミングであってもよく、また、転送データ量を低減するために差分データのみを転送するようにしてもよい。
(4)上記実施例では、レイアウト表示用領域LAにおけるレイアウト表示ウィンドウの移動操作の場合には、プロジェクタ転送用記憶領域において、レイアウト表示ウィンドウのリサイズ操作の場合には表示用記憶領域において画像処理が実行されているが、それぞれ、表示用記憶領域、プロジェクタ転送用記憶領域において画像処理が実行されても良い。
(5)上記各実施例において、ウィンドウまたはプロジェクタ30に対する表示用画像データの記憶領域またはプロジェクタ転送用記憶領域の容量が不足する場合には、プライマリディスプレイの解像度よりも低い解像度に対応する記憶領域容量が確保されてもよく、あるいは、容量が不足するまでプライマリディスプレイの解像度に対応する記憶領域容量が確保されてもよい。前者の場合には、解像度変換した表示用画像データを格納すればよく、後者の場合には、各記憶領域に格納する表示用画像データを逐次切り替えればよい。
(6)上記各実施例では、画像投射装置30としてプロジェクタを例にとって説明したが、たとえば、投射式の表示モニタが用いられてもよい。さらには、画像投射装置に代えて、通常の表示ディスプレイが用いられてもよい。この場合にも、各表示ディスプレイごとに異なるウィンドウを表示させることができる。
(7)上記各実施例では、画像転送処理をソフトウェアによって実現したが、ハードウェアによって実現しても良い。この場合には、例えば、画像転送処理を実行するための論理回路を備えた基板、あるいは、論理回路および記憶装置を備えた基板として実現され得る。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
本実施例に係る画像転送装置を含む画像転送システムの概略構成を示す説明図である。 本実施例に係る画像転送装置の内部構成を模式的に示す機能ブロック図である。 本実施例において用いられる画像投射装置の内部構成を模式的に示す機能ブロック図である。 本実施例に係る画像転送装置によって実行される画像転送処理において実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 複数のウィンドウが表示される表示ディスプレイ上の画面の一例を示す説明図である。 図5において移動されたウィンドウに対応する、プロジェクタ上における画像の変化例を示す説明図である。 表示用画像データを格納するウィンドウ記憶領域とプロジェクタ転送用記憶領域との対応関係の一例を示す説明図である。 表示用画像データを格納するウィンドウ記憶領域、プロジェクタ転送用記憶領域、およびウィンドウとを対応付けるテーブルの一例を示す説明図である。 本実施例におけるレイアウト操作に対して実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 複数のウィンドウが表示される表示ディスプレイ上の画面の他の例を示す説明図である。 図10においてサイズが変更されたウィンドウに対応する、プロジェクタ上における画像の変化例を示す説明図である。 図10に示される各ウィンドウの表示用画像データを格納するRAMのメモリ領域を模式的に示す説明図である。 プロジェクタとウィンドウとを対応関係を格納するテーブルの一例を示す説明図である。
符号の説明
10…画像転送システム
20…画像転送装置
200…CPU
210…RAM
220…HDD
230…VRAM
240…入出力インターフェース
250…バス
30…画像投射装置
300…CPU
310…RAM
320…ROM
330…VRAM
340…画像表示部
350…光学系
360…入出力インターフェース
370…バス
40…表示ディスプレイ
41…入力機器
P1…画像転送プログラム
M1…ウィンドウ選択モジュール
M2…プロジェクタ指定モジュール
M3…格納制御モジュール
M4…表示用画像データ生成モジュール
M5…画像処理モジュール
M6…通信制御モジュール
M7…プロジェクタ情報取得モジュール
M8…接続プロジェクタ管理モジュール
M9…表示制御モジュール
M31…プロジェクタ情報送信モジュール
M32…描画モジュール
I33…プロジェクタ情報
CV…ケーブル

Claims (14)

  1. 複数の画像表示装置が接続され得る画像転送装置であって、
    複数のコンテンツを表示可能な表示器と、
    前記表示器に少なくとも一部が表示されている各コンテンツの表示用画像データを生成する表示用画像データ生成部と、
    前記画像表示装置による画像の表示位置と対応付けられている格納位置に前記表示用画像データを格納する記憶装置と、
    接続されている各前記画像表示装置と、前記生成された各表示用画像データとを対応付けて前記記憶装置に格納する格納制御部と、
    前記各画像表示装置に対して、対応付けられている前記各表示用画像データを転送する転送部と、
    前記表示用画像データを用いて前記表示器上に画像を表示させると共に、前記各画像表示装置に対して転送される前記各表示用画像データに対応する複数のレイアウト表示画像を前記表示器上のレイアウト表示領域内に表示させる表示制御部と
    を備える画像転送装置。
  2. 請求項1に記載の画像転送装置はさらに、
    前記レイアウト表示画像に対して操作が施された場合には、前記操作が施されたレイアウト表示画像に対応する前記表示用画像データに対して、前記施された操作を反映する画像処理を実行する画像処理部を備える画像転送装置。
  3. 請求項2に記載の画像転送装置において、
    前記操作は前記レイアウト表示画像のサイズを変更する操作であり、前記画像処理部は、前記サイズの変更に応じて前記表示用画像データの解像度を変換し、
    前記転送部は前記画像処理が施された表示用画像データを対応する前記画像表示装置に転送する画像転送装置。
  4. 請求項3に記載の画像転送装置において、
    前記表示制御部は、前記画像処理が施された表示用画像データを用いて、前記表示器上にサイズが変更された画像を表示させる画像転送装置。
  5. 請求項2に記載の画像転送装置において、
    前記操作は前記レイアウト表示画像の表示位置を変更する操作であり、前記画像処理部は、前記表示位置の変更に応じて、前記記憶装置における前記表示用画像データの前記格納位置を変更し、
    前記転送部は前記画像処理が施された表示用画像データを対応する前記画像表示装置に転送する画像転送装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の画像転送装置はさらに、
    前記表示器に表示されている複数のコンテンツの中から一のコンテンツを選択するための選択部と、
    前記選択されたコンテンツを表示する画像表示装置を指定する指定部と備え、
    前記格納制御部は、前記選択された表示用画像データと前記指定された画像表示装置とを対応付けて前記記憶装置に格納する画像転送装置。
  7. 請求項2から6のいずれかに記載の画像転送装置において、
    前記格納制御部は、前記表示用画像データを格納するためのコンテンツ記憶領域を前記表示器上に表示されているコンテンツの数に応じて前記記憶装置に確保し、前記表示用画像データは、各前記コンテンツ記憶領域において前記画像表示装置による画像の表示位置と対応付けられている格納位置に格納されている画像転送装置。
  8. 請求項7に記載の画像転送装置において、
    前記画像処理部は、前記コンテンツ記憶領域において前記画像データに対する画像処理を実行する画像転送装置。
  9. 請求項2から7のいずれかに記載の画像転送装置において、
    前記格納制御部は、前記画像表示装置に転送するための前記表示用画像データを格納するための転送用記憶領域を前記接続されている画像表示装置の数に応じて前記記憶装置に確保し、前記表示用画像データは、各前記転送用記憶領域において前記画像表示装置による画像の表示位置と対応付けられている格納位置に格納されている画像転送装置。
  10. 請求項9に記載の画像転送装置において、
    前記画像処理部は、前記転送用記憶領域において前記画像データに対する画像処理を実行する画像転送装置。
  11. 請求項7に記載の画像転送装置において、
    前記コンテンツ記憶領域は前記接続されている画像表示装置の配置に対応して確保されており、
    前記格納制御部は、前記表示用画像データの容量が前記コンテンツ記憶領域の容量を超える場合には、前記表示用画像データを、隣接する前記画像表示装置に対応する複数のコンテンツ記憶領域に格納し、
    前記表示制御部は、前記表示用画像データに対応するレイアウト表示画像を隣接する複数の前記レイアウト表示領域内に亘って表示させる画像転送装置。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の画像転送装置において、
    前記レイアウト表示領域は、前記表示器の表示画面と同一のアスペクト比を有する画像転送装置。
  13. 請求項1に記載の画像転送装置において、
    前記表示制御部は、前記複数のレイアウト表示画像の重なり順序を変更するための操作に応じて、前記レイアウト表示領域内における前記複数のレイアウト表示画像の重なり順序を変更する画像転送装置。
  14. 複数の画像表示装置が接続され得る画像転送装置における画像表示制御方法であって、
    表示器に少なくとも一部が表示されている各コンテンツの表示用画像データを生成し、
    接続されている各前記画像表示装置と、前記生成された各表示用画像データとを対応付けて、前記画像表示装置による画像の表示位置と対応付けられている格納位置に前記表示用画像データを格納する記憶装置に格納し、
    前記各画像表示装置に対して、対応付けられている前記各表示用画像データを転送し、
    前記表示用画像データを用いて前記表示器上に画像を表示させると共に、前記各画像表示装置に対して転送される前記各表示用画像データに対応する複数のレイアウト表示画像を前記表示器上のレイアウト表示領域内に表示させる画像表示制御方法。
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