JP4458047B2 - 光ファイバセンサの外力検出方法及び光ファイバセンサの外力検出装置 - Google Patents

光ファイバセンサの外力検出方法及び光ファイバセンサの外力検出装置 Download PDF

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この発明は、ファイバブラッグ格子(Fiber Bragg Grating)(以下、単に「FBG」という。)センサを有する光ファイバに光を入射し、FBGセンサによる反射光の波長ごとの波長シフトを計測して、侵入者等による外力の有無を検知する光ファイバセンサの外力検出方法及びその外力検出装置に関するものである。
従来、光ファイバセンサの外力検出装置(侵入検知装置)としては、フェンス等のセンサ設置場所における破壊を検知する偏波変動検出器(Optical Time Domain Reflectometry;OTDR)とFBGセンサとを併用したものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−32224号公報(第1図)
光ファイバセンサによる侵入検知装置として、従来、FBGセンサによる反射光の波長シフト量や偏波変動を測定し、侵入者等による外力や光ファイバの切断の検知を行うものがあった。しかし、この種の従来の装置では、設置したFBGセンサの波長変位(シフト)量を測定して侵入者による外力を検出するが、FBGセンサは、侵入検知用に屋外や温度変化の生じる場所に設置されることが多く、元来の光ファイバの特性である周囲温度の変動や風などの外乱による屈折率の変化が生じやすく、常に一定の屈折率ではないので、FBGセンサによる反射光に外力の影響ではない波長シフトが生じてしまい、この波長シフトを侵入者等による外力として、誤検出してしまう、又は検出できない(以下、両方のケースを誤検出と称す)おそれがあるという課題があった。また、従来のこの種の装置では、FBGセンサや光ファイバ用の温度補償機能(外乱補償を含む)がないため、この種の装置・システムが正常に動作しているか否かを判断することも困難であるという課題があった。
この発明は、前記したような課題を解決するためになされたもので、FBGセンサの周囲温度の変動や風などの外乱によって、一定の時間、屈折率が変化したとしても外力として誤検出しない温度補償機能を有する新規な光ファイバセンサの検査方法及びその検査装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る光ファイバセンサの外力検出方法は、ブラッグ格子間隔が異なり、それぞれ異なる基準共振反射波長を有する複数のブラッグ格子センサを備えた光ファイバに光を入射し、前記各ブラッグ格子センサにより反射された反射光を受信し、その受信された反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長と対応する基準共振反射波長との差の絶対値が所定値を超える一次検出反射光波長所定の時間間隔で検出し、その一次検出反射光波長が検出された後に前記一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサから連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出して、その回数が規定回数を超える場合、前記一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサに外力が加わったと判定するものである。
請求項2に係る光ファイバセンサの外力検出装置は、ブラッグ格子間隔が異なり、それぞれ異なる基準共振反射波長を有する複数のブラッグ格子センサを備えた光ファイバと、この光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長を検出するスペクトル検出部と、前記反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長と対応する基準共振反射波長との差の絶対値が所定値を超える反射光の波長である一次検出反射光波長所定の時間間隔で検出する一次検出反射光波長検出部と、その一次検出反射光波長が検出された後に前記一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサから連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出する回数算出部と、この回数算出部で算出された回数が規定回数を超える二次検出反射光波長を検出する二次検出反射光波長検出部と、この二次検出反射光波長検出部が検出した二次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサを特定するセンサ特定部とを備え、前記センサ特定部が特定したブラッグ格子センサに外力が加わったと判定するものである。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、一次検出反射光波長が検出された後に一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサから連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出して、その回数が規定回数を超える場合、一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサに外力が加わったと判定するので、ブラッグ格子センサの周囲温度の変動に関係なく、光ファイバセンサの外力検出方法を提供できるという効果を奏する。
請求項2に係る発明によれば、一次検出反射光波長が検出された後に一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサから連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出して、その回数が規定回数を超える場合、一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサに外力が加わったとセンサ特定部がブラッグ格子センサを特定するので、ブラッグ格子センサの周囲温度の変動に関係なく、光ファイバセンサの外力検出装置を提供できるという効果を奏する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置について、図1〜図7を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置のシステム構成図である。図2は、ブラッグ格子センサの基本動作図で、図2(a)は、光ファイバセンサの透視図、図2(b)は、ブラッグ格子の拡大図、図3は、ブラッグ格子の外力による反射光の波長シフト図、図4は、実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置の特定部詳細図、図5は、ブラッグ格子の周囲温度の変動による反射光の波長シフト図、図6は、実施の形態1に係る光ファイバセンサの反射光の時間変化図、図7は実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置のフローチャート図である。図1〜図7において、1は光ファイバ、2は光ファイバ1に設けられたブラッグ格子間隔の異なる複数のブラッグ格子センサで、後述のように、面振動センサ、張力センサ及び荷重センサが含まれる。そして、このブラッグ格子センサ2は、それらのセンサの一種類を複数用いる場合やそれらのセンサの複数種類をそれぞれ一つだけ用いる場合も含まれ、用途に応じて適宜使用される。3は、光ファイバ1に光(送信光)を入射するレーザ光源を含む光源で、この光源により発した光は光ファイバ1に供給され、光源3と光ファイバ1とは光学的にカップリングさせている。4は、各ブラッグ格子センサ2により反射された各波長の反射光を受信する光受信部である。5は、光源3からの光(送信光)を光ファイバ1に入射し、光ファイバ1に設けた各ブラッグ格子センサ2からの反射光を光受信部4に送るためのサーキュレータである。6は、光受信部4により受信した反射光の波長ごとの強度分布を検出するスペクトル検出部、7は、スペクトル検出部6により検出された波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長と対応する基準共振反射波長との差の絶対値が閾値である所定値Δλを超える波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長を検出し、その波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定する特定部である。また、8は、面振動センサのブラッグ格子センサ2が設置されたフェンス、また、9は、張力センサが設置されたフェンス、さらに10は、荷重センサが上部に設置された壁面である。11は、フェンス9に設けられた光ファイバ1のブラッグ格子センサ2付近に接続され、フェンス9の上部に張られた検知線である。12は、壁面10の上部に設けられた天板、13は、天板12の下部に位置し、光ファイバ1のブラッグ格子センサ2を跨ぎ設けられた屈曲弾性体、14は、光ファイバ1のクラッド、15は、光ファイバのコアである。
また、19は、特定部7を含めて装置全体に制御信号や指令信号などを送り制御する制御部である。20は、制御部19を操作する操作部、21は、特定部7(センサ特定部18)の検査結果などを表示する出力部であり、記憶部17及びセンサ特定部18は、特定部7の外部に設けてもよい。24は、波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長と対応する基準共振反射波長との差の絶対値が閾値である所定値を超える一次検出反射光波長を検出する一次検出反射光波長検出部、29は、一次検出反射光波長が検出された後に一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサ2から連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出する回数算出部、27は、回数算出部29で算出された回数が規定回数Yを超える二次検出反射光波長を検出する二次検出反射光波長検出部、17は、各ブラッグ格子センサ2に対する共振反射が起こる波長を記憶する記憶部、18は、二次検出反射光波長検出部27により検出された波長と記憶部17に記憶した波長とを照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定するセンサ特定部である。なお、22は、ブラッグ格子センサ2を設けた光ファイバ1を含む光接続器で、図1に示すように、例えば、荷重センサ、張力センサ及び面振動センサを互いに接続するものである。ここで、図中及び明細書中のiは、i=1,2,…,6で、一般的には、i=N(整数)である。図中、同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。
まず、図1〜図3を用いて、実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置の基本動作について説明する。まず、光ファイバセンサとして使用するブラッグ格子センサ2は、図2に示すように、クラッド14に包まれたコア15内に設けられたブラッグ格子は、波長(基準共振反射波長)λΒ,格子間隔(周期長)Λ,コア15の屈折率nとすると、λΒ=2nΛという関係が成り立ち、光ファイバに入射した光はブラッグ格子において、波長λΒの光を反射するという特性がある。一方、この光ファイバに外力が加わり、ブラッグ格子にたわみや歪みが生じると、そのブラッグ格子間隔が変わり、反射光の波長がシフトするという特性を有している。したがって、その波長シフトを計測(観測)することにより、光ファイバセンサを設置した位置に侵入者などが侵入すると、その外力がブラッグ格子センサに加わるため、侵入検知に利用することができる。図3に示すように、波長シフトは反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長、基準共振反射波長を波長λ(i)とした場合、ブラッグ格子がたわみや歪みにより、波長λ(i)の前後にシフトすることを示している。±Δλは、外力による波長シフトを検知する閾値である。
図1において、光源3は、広帯域Amplified Spontaneous Emission(ASE)光源を使用する。広帯域ASE光源は、例えば、波長範囲が1530nm〜1570nm,1520〜1620nmなど種々のものがあるが、ブラッグ格子センサの数やその共振反射波長から適切なのものを選択すればよい。光源3から送られてくる光(送信光)を共振反射波長が広帯域ASE光源の波長範囲に含まれる波長λ(1)〜λ(6)のブラッグ格子センサ2が設けられた光ファイバに送信する。なお、λ(1)〜λ(6)は、波長の短い順に並んでおり、λ(1),λ(2)のブラッグ格子センサ2を面振動センサ、λ(3)〜λ(5)のブラッグ格子センサ2を張力センサ(テンションセンサ)、λ(6)のブラッグ格子センサ2を荷重センサとして設置している。ここで、共振反射波長λ(1)〜λ(6)は、波長シフトの検出する閾値±Δλを、1nmとしたとき、ブラッグ格子センサ2の帯域間隔は5nm程度でよい。
次に、光ファイバセンサの外力検出装置について、その具体的動作を説明する。光源3からの送信光は、サーキュレータ5から光ファイバ1に送られ、各ブラッグ格子センサ2から反射光がサーキュレータ5に戻ってくる。反射光は、サーキュレータ5により光受信部4に送られる。光受信部4は、反射光を受信して反射光の受信ビデオ信号を生成して、スペクトル検出部6に送る。スペクトル検出部6で受信ビデオ信号の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長を検出して、特定部7により反射光の波長シフト量が閾値Δλを超えたか否かで、ブラッグ格子センサに外力が加わっているかどうかを判定する(図3)。閾値は、ブラッグ格子センサごとに値を変更して、センサの感度を設置場所の環境に応じて変更することが可能である。そして、出力部21は、表示装置や音声出力装置から構成されており、特定部7から送られてくる判定結果に従って、外力を検知したことを表す情報を表示器に表示し、また、音声出力装置から音声(警報音)によって出力する。なお、図1において、外力が加わっている状態とは、
「フェンス8に侵入者などにより振動が与えられると、フェンス8の網に編み込まれた面振動センサのブラッグ格子センサ2に外力が加わり、反射光の波長シフトが生じる」
「フェンス9の上部に張られた検知線11に侵入者などが接触して振動が与えられると、張力センサのブラッグ格子センサ2に外力が加わり、反射光の波長シフトが生じる」
「壁面10の上部に設けられた天板12に侵入者などが上ると、天板12の下部に位置し、荷重センサのブラッグ格子センサ2を跨ぎ設けられた屈曲弾性体13が曲り、ブラッグ格子センサ2に外力が加わり、反射光の波長シフトが生じる」
である。
次に、図4〜図7を用いて、本発明である光ファイバセンサの外力検出装置の詳細について説明する。制御部19は、事前に設定されたタイミングでの内部処理や操作部20から送られてくる操作コマンドに応答して、光ファイバセンサ1の外力検出を実行するのための種々の制御信号や指令信号を生成して、光ファイバセンサの検査装置の全体と各部の動作タイミングを制御する。なお、事前に設定されたタイミングとは、定期的な外力検出などを想定している。外力検出が実行されると、制御部19から光源3へ送信光発光の指令信号が送られ、光源3がサーキュレータ5に送信光を送られる。サーキュレータ5は、光源3から送られてくる送信光を光ファイバ1に送り、光ファイバ1に設けられた各ブラッグ格子センサ2からの反射光を光受信部4に送る。光受信部4は、サーキュレータ5から送られてくる反射光を取り込み、反射光のアナログ信号をA/Dしてデジタル信号に変換し、反射光の受信ビデオ信号としてスペクトル検出部6に送る。スペクトル検出部6は、制御部19の指令信号により、光受信部4から送られてくるデジタル信号の受信ビデオ信号を高速フーリエ変換(FFT)して、反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長を求めて特定部7に送り、特定部7は反射光の波長シフト量が閾値Δλを超えたか否かで、どのブラッグ格子センサ2に外力が加わっているかどうかを判定するのだが、ここで、図5に示すように、ブラッグ格子センサ2の周囲温度の変動や風などの外乱により、ブラッグ格子の屈折率nが変化して、反射光の波長シフトが生じることがあり、その波長シフト量が外力検出のための閾値Δλに近接する場合や閾値Δλを超えた場合は、ブラッグ格子センサ2に外力が加わっていると誤検出するおそれがあるので、波長シフト量が閾値Δλを超えたか否かの判定で誤検出を防ぐために、温度補償を行う必要がある。なお、侵入検知用にブラッグ格子センサ2を屋外や温度変化の生じる場所に設置することが多いので、瞬間的にブラッグ格子センサ2に風が強く吹きつけた場合でも温度変化や外乱による誤検出が生じる可能性がある。
図6において、時間τの波長では、基準共振反射波長λ(i)から共振反射波長は、殆ど波長シフトしていないが、時間τと時間τ以降の波長では、波長シフトが大きく、外力検出の閾値である±Δλの範囲を超えているが、その波長シフトがブラッグ格子センサ2に外力が加わっているかのか、ブラッグ格子センサ2周辺の温度変化や外乱によるものなのかの判別がつかないので、制御部19は、判定部7へ制御・指令信号を送り、一次検出反射光波長検出部24が、スペクトル検出部6から送られてきた波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長と対応する基準共振反射波長との差の絶対値が所定値Δλを超える一次検出反射光波長を検出し、回数算出部29が、その一次検出反射光波長が検出された後に対応するブラッグ格子センサ2から連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出する。そして、二次検出反射光波長検出部27は回数算出部29が算出した回数が規定回数Yを超えた一次検出反射光波長を二次検出反射光波長として検出する。つまり、時間τ,τの波長のうち、二次検出反射光波長が検出されるのは、時間τの波長だけである。これは、時間τの波長では、基準共振反射波長λ(i)を中心とした閾値Δλを超えているが、時間τ以降の(時間τまでの)時間の波長が基準共振反射波長λ(i)を中心にした閾値Δλを超えていないので、温度変化や外乱による波長シフトにより共振反射波長が変化し、外力による波長シフトが生じていないと判定されたことを示している。一方、時間τとそれ以降の時間の波長が基準共振反射波長λ(i)を中心とした閾値Δλを連続して超えており、その連続して超えた回数が規定回数Yを超えているので、温度変化や外乱による波長シフトにより共振反射波長が変化したのではなく、外力による波長シフトが生じていると判定されたことを示している。なお、規定回数Yは、ブラッグ格子センサ2のスペック及び設置環境並びに設置季節により、設定するが、例えば、波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長の検出(以下、処理と称す)間隔が20msecだとすれば、4回程度でよい。
次に、二次検出反射光波長検出部27が二次検出反射光波長を検出すると、制御部19から供給された指令信号により、センサ特定部18が「二次検出反射光波長の周囲温度や外力による波長シフト量を考慮した本来の基準共振反射波長」と「記憶部17に記憶された各ブラッグ格子センサ2に対する基準共振反射波長」とを照合して、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定する。つまり、二次検出反射光波長検出部27により検出された波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長が温度変化や外力による波長シフト量を差し引いた基準共振反射波長λ(i)が、例えば、λ(4)であれば、記憶部17に記憶された各ブラッグ格子センサ2の基準共振反射波長λ(1)からλ(6)のうち、一致する波長のλ(4)の反射光に対応するブラッグ格子センサであることが特定できる。仮に、波長シフト量の検出する閾値Δλ=1nmとした場合、設置するブラッグ格子センサ2同士の共振反射波長の帯域間隔を5nm程度のものを選択すれば、各ブラッグ格子センサ2の共振反射波長が波長シフトする最大幅を包含するので、隣り合う共振反射波長のブラッグ格子センサ2同士の波長シフトが被る可能性は低い。
さらに、検出された二次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定した後に、センサ特定部18の特定結果を出力部21に送るように指令信号が制御部19から特定部7に送られ、ブラッグ格子センサ2に外力が加わったこと表すメッセージを出力部21において、外力検出の表示や音声によって出力する。ここで、記憶部17に記憶されている波長のブラッグ格子センサ2の設置位置が既知であれば、特定したブラッグ格子センサ2の設置位置も分かる。図1の場合で、外力が検出された基準共振反射波長λ(i)がλ(4)であれば、フェンス9に張力センサとして設けられたブラッグ格子センサλ(4)に外力が加わっていることが特定できる。したがって、センサ特定部18の特定結果に合わせて、設置位置などの情報を記憶部17に記憶させておいて出力部21において、どのブラッグ格子センサ2に外力が加わったことを表す情報を表示や音声によって出力してもよい。
図7を用いて、一次検出反射光波長検出部24、二次検出反射光波長検出部27、回数算出部29の統合的な運用について説明する。まず、光受信部4から送られる反射光の受信ビデオ信号をスペクトル検出部6に送る。制御部19は特定部7に温度補償処理を実施するための制御・指示信号を特定部7に送る。スペクトル検出部6は、制御部19の指令信号により、光受信部4から送られてくるデジタル信号の受信ビデオ信号を高速フーリエ変換(FFT)して、反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長を求めて特定部7に送る。STEP1では、初期値として、ブラッグ格子センサの総数はN(したがって、ブラッグ格子センサの番号はi=1,2,…,N、図1においては、N=6である)、各ブラッグ格子センサの基準共振反射波長λ(i)を設定する。各ブラッグ格子センサの外力検出回数用のカウンタCountと各ブラッグ格子センサの処理(反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長の検出)回数nとは、「0」に設定する。STEP2では、ブラッグ格子センサの番号iと処理回数nとを「1」に、誤検出防止のための規定回数Yをブラッグ格子センサ2のスペック及び設置環境並びに設置季節に応じて設定する。
次に、STEP3では1番目のブラッグ格子センサに対して、スペクトル検出部6が周波数分析処理を実施した結果得られた波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長λと、1番目のブラッグ格子センサの基準共振反射波長λ(1)との差を求め、その絶対値が外力の有無を判定するための閾値Δλを超えたかどうかを判定する。その結果、閾値Δλを超えた場合は外力有りとなり一次検出反射光波長が検出され、STEP4において1番目のブラッグ格子センサのカウンタCount値がインクリメントされる。STEP5でカウンタCountの値が誤検出防止のための規定回数Yを超えたかどうかを判定する。その結果、誤検出防止のための規定回数Yを超えた場合は、STEP6で1番目のブラッグ格子センサからの外力有りと残され、次のSTEP8を実行する。STEP5で誤検出防止のための規定回数Yを超えなかった場合は外力無しと残し、STEP8を実行する。STEP3で外力の有無を判定するための閾値Δλを超えなかった場合、つまり、一次検出反射光波長が検出されない場合、STEP7でカウンタCount値に「0」を加え、さらに外力無しと残し、STEP8を実行する。
STEP8では、STEP6からの外力有りの情報から二次検出反射光波長を検出し、STEP9では、ブラッグ格子センサiとブラッグ格子センサの総数Nとを比較し、ブラッグ格子センサiがブラッグ格子センサの総数Nを超えるまで、ブラッグ格子センサに対する誤検出防止処理を実施するために、STEP10で、次のブラッグ格子センサの外力検出処理を行うためにブラッグ格子センサiをインクリメントして、STEP3からSTEP9を繰り返し実行する。そして、ブラッグ格子センサiがブラッグ格子センサの総数N超えた場合は、STEP11を実行する。STEP11では、制御部19からの制御・指示信号により、外力検出の終了か継続かを判定する。また、処理回数nが事前に設定されている場合は、その回数にnが達するまでは外力検出を継続する。継続の場合は、STEP12で、処理回数nをインクリメントして、STEP3からSTEP11までを繰り返し実行する。外力検出終了の場合は全処理を終了して、外力検出結果結果を制御部19と出力部21に送る。出力部21は、特定部7から受け取った結果に基づき、外力の有無を表すメッセージを生成し、その情報を表示や警報音によって出力する。なお、STEP8,STEP9,STEP11やSTEP1〜12全体の処理状況を逐次制御部19に送ってもよい。なお、「STEP9〜STEP10〜STEP9」ループと「STEP11〜STEP12〜STEP11」ループとを入れ替えて、「全ブラッグ格子センサのブラッグ格子センサごとの二次検出反射光波長検出」のフローから「ブラッグ格子センサごとの二次検出反射光波長検出」のフローに変更して運用してもよい。
外力検出結果からセンサ特定部18が「検出された波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長の外力による波長シフト量を考慮した本来の基準共振反射波長」と「記憶部17に記憶された基準共振反射波長」とを照合し、一致する波長に対応するブラッグ格子センサ2を特定する。仮に、波長シフト量の検出する閾値Δλ=1nmとした場合、設置するブラッグ格子センサ2同士の共振反射波長の帯域間隔を5nm程度のものを選択すれば、各ブラッグ格子センサ2の共振反射波長が波長シフトする最大幅を包含するので、隣り合う共振反射波長のブラッグ格子センサ2同士の波長シフトが被る可能性は低い。また、センサ特定部18の特定結果を出力部21に送るように指令が制御部19から特定部7に送られ、ブラッグ格子センサ2に外力が加わったことを表すメッセージを出力部21において、外力検出の表示や音声によって出力する。ここで、記憶部17に記憶されている波長のブラッグ格子センサ2の設置位置が既知であれば、特定したブラッグ格子センサ2の設置位置も分かる。図1の場合で、外力が検出された基準共振反射波長λ(i)がλ(4)であれば、フェンス9に張力センサとして設けられたブラッグ格子センサλ(4)に外力が加わっていることが特定できる。したがって、センサ特定部18の特定結果に合わせて、設置位置などの情報を記憶部17に記憶させておいて出力部21において、どのブラッグ格子センサ2に外力が加わったこと表す情報が表示や音声によって出力してもよい。
以上のように、ブラッグ格子センサ2からの反射光を周波数分析処理した際に得られる波長と共振反射波長との差が規定回数連続して超えたかを判断するように構成したので、光ファイバセンサの外力検出装置に特別なハードウェアを必要としない簡単なシステム構成により、温度補償処理による光ファイバセンサの外力検出の誤検出を防止でき、オペレータによる操作部20からの指示で、規定回数Yを設定できるように構成したので、設置環境に対応した設定が可能となりシステムの柔軟性を向上させることができる。また、図1のように、各ブラッグ格子センサ2間に光接続器22を配置した光ファイバ1が設置されているので、ブラッグ格子センサ2の交換が容易となっている。
実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置のシステム構成図である。 ブラッグ格子センサの基本動作図である。 ブラッグ格子の外力による反射光の波長シフト図である。 実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置の特定部詳細図である。 ブラッグ格子の周囲温度の変動による反射光の波長シフト図である。 実施の形態1に係る光ファイバセンサの反射光の時間変化図である。 実施の形態1に係る光ファイバセンサの外力検出装置のフローチャート図である。
1…光ファイバ、2…ブラッグ格子センサ、3…光源、4…光受信部、5…サーキュレータ、6…スペクトル検出部、7…特定部、8…フェンス、9…フェンス、10…壁面、11…検知線、12…天板、13…屈曲弾性体、14…クラッド、15…コア、17…記憶部、18…センサ特定部、19…制御部、20…操作部、21…出力部、22…光接続器、24…一次検出反射光波長検出部、27…二次検出反射光波長検出部、29…回数算出部

Claims (2)

  1. ブラッグ格子間隔が異なり、それぞれ異なる基準共振反射波長を有する複数のブラッグ格子センサを備えた光ファイバに光を入射し、前記各ブラッグ格子センサにより反射された反射光を受信し、その受信された反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長と対応する基準共振反射波長との差の絶対値が所定値を超える一次検出反射光波長所定の時間間隔で検出し、その一次検出反射光波長が検出された後に前記一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサから連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出して、その回数が規定回数を超える場合、前記一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサに外力が加わったと判定する光ファイバセンサの外力検出方法。
  2. ブラッグ格子間隔が異なり、それぞれ異なる基準共振反射波長を有する複数のブラッグ格子センサを備えた光ファイバと、この光ファイバに対して光を出射する光源と、前記各ブラッグ格子センサにより反射された各波長の反射光を受信する光受信部と、その受信した反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長を検出するスペクトル検出部と、前記反射光の波長ごとの強度分布のうち、ピークである波長と対応する基準共振反射波長との差の絶対値が所定値を超える反射光の波長である一次検出反射光波長所定の時間間隔で検出する一次検出反射光波長検出部と、その一次検出反射光波長が検出された後に前記一次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサから連続して一次検出反射光波長が検出される回数を算出する回数算出部と、この回数算出部で算出された回数が規定回数を超える二次検出反射光波長を検出する二次検出反射光波長検出部と、この二次検出反射光波長検出部が検出した二次検出反射光波長に対応するブラッグ格子センサを特定するセンサ特定部とを備え、前記センサ特定部が特定したブラッグ格子センサに外力が加わったと判定する光ファイバセンサの外力検出装置。
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