JP4456888B2 - 多機能性臓器細胞の培養用培地 - Google Patents

多機能性臓器細胞の培養用培地 Download PDF

Info

Publication number
JP4456888B2
JP4456888B2 JP2004040947A JP2004040947A JP4456888B2 JP 4456888 B2 JP4456888 B2 JP 4456888B2 JP 2004040947 A JP2004040947 A JP 2004040947A JP 2004040947 A JP2004040947 A JP 2004040947A JP 4456888 B2 JP4456888 B2 JP 4456888B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
medium
bone marrow
culture
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004040947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004267207A (ja
Inventor
博之 井嶋
幸衛 川上
努 小野
直 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2004040947A priority Critical patent/JP4456888B2/ja
Publication of JP2004267207A publication Critical patent/JP2004267207A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456888B2 publication Critical patent/JP4456888B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

本発明は、多機能臓器細胞の培養用培地に関する。さらに詳しくは多機能臓器細胞を本来の機能を維持したまま長時間培養することができる培地に関する。
これまで、肝細胞等の多機能臓器細胞を培養するための培地として、特殊な細胞培養用モジュール中で基礎培地にプロリン、EGF、インスリン、ヒドロコルチゾン、亜セレン酸、リノール酸、硫酸銅及び硫酸亜鉛を加えた特殊な無血清培地が知られている(特許文献1)。また、副腎質ホルモン及びアミノ酸を使用しない通常の培地を用いて、骨髄細胞とともに共培養する方法が研究発表されている(非特許文献1及び2)。
特開2001−128660号公報 化学工学会第35回秋季大会要旨集L119、2002年、482頁、発表者:井嶋 博之、ヤドン ワン(Yadong Wang)、ロバート ランガー(Robert Langer) 第40回日本人工臓器学会要旨集161、2002年、S-189頁、発表者:井嶋 博之,ヤドン ワン(Yadong Wang),ロバート ランガー(Robert Langer)
しかし、特許文献1の培地では、特殊な装置を使用しているのにもかかわらず肝細胞の機能発現能力を示すアンモニア分解速度が不十分であり、また、非特許文献1及び2の方法においては、骨髄細胞とともに共培養することによって1日目のアルブミン分泌速度は増加したことは報告されているものの、その後の実験においてアルブミン分泌速度は経日的に低下し、3日目ではほとんど分泌が見られなくなることが判った。
すなわち、本発明の目的は、多機能性臓器細胞を本来の機能を維持したまま長時間培養することができる培地を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の培地が多機能臓器細胞の機能を長時間維持できることを見いだし本発明に到達した。
すなわち、本発明の肝臓細胞及び骨髄細胞(E)の共培養用培地の特徴は、非動化した牛胎児血清ヒドロコルチゾン及びプロリンとを含有する点を要旨とする。
本発明の多機能性臓器細胞培養用培地は、多機能性臓器細胞を本来の機能(アンモニア代謝能及びアルブミン分泌能等)を維持したまま長時間培養することができる。また、本発明の多機能性臓器細胞培養用培地を用いれば、特殊な装置等を使用する必要がなく、通常の培養条件で、多機能性臓器細胞を極めて安定かつ簡便に長時間培養することができる。
従って、本発明の多機能性臓器細胞培養用培地は、薬物代謝シミュレーター、医薬品生産装置及びハイブリッド型人工肝臓等の実用化に大きく貢献できる。
多機能性臓器細胞(A)とは、多機能性臓器から得られ、その臓器の機能(例えば、肝臓の場合のアンモニア代謝機能、膵臓の場合のインスリン分泌機能等)を有する細胞である。
多機能性臓器細胞(A)としては、肝臓細胞、膵臓細胞、腎臓細胞、神経細胞、脾臓細胞、卵巣細胞、精巣細胞、肺細胞、前立腺細胞及び乳腺細胞等が挙げられる。これらのうち、肝臓細胞、膵臓細胞、腎臓細胞、神経細胞、脾臓細胞、卵巣細胞及び精巣細胞が好ましく、さらに好ましくは肝臓細胞、膵臓細胞及び腎臓細胞、特に好ましくは肝臓細胞である。
多機能性臓器細胞(A)には、(1)生体中の正常な多機能性臓器から直接取り出されるもの(初代細胞)、(2)生体中の癌化した多機能性臓器から直接取り出されるもの(癌細胞)、及び(3)初代細胞から何代にも渡り継代できる細胞に形質転換させたもの(株化細胞)があり、これらのいずれも使用することができる。これらのうち、多機能性臓器本来の機能をそのまま有するという観点等から、(1)生体中の正常な多機能性臓器から直接取り出されるものが好ましい。
多機能性臓器細胞(A)の入手方法としては特に制限はなく、細胞バンクや販売業者等から入手してもよいが、多機能性臓器本来の機能をそのまま有するという観点等から、生体中の正常な多機能性臓器からフレッシュな細胞を直接取り出す方法が好ましい。
血清(B)としては、細胞培養に使用される血清であれば制限なく使用でき、牛胎児血清、ウマ胎児血清、ヒト胎児血清、仔ウシ血清、仔ウマ血清、及び成人ヒト血清等が挙げられる。これらのうち、牛胎児血清及びウマ胎児血清が好ましく、さらに好ましくは牛胎児血清である。
血清(B)としては、非働化処理をした血清が好ましい。非働化の方法としては、タンパク質を変性させずに血清中の補体(液体免疫)を不活性化できる方法であれば特に制限はなく、例えば、56℃の温水中で30分間加熱する方法が適用できる。
副腎質ホルモン(C)としては、細胞培養に使用される副腎ホルモンであれば制限なく使用でき、コルチゾン類(コルチゾン、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、コハク酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン及びリン酸ヒドロコルチゾン等)、プレドニゾロン類(プレドニゾロン、コハク酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロン及び酢酸ハロプレドン等)、メチルプレドニゾロン類(メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン及びコハク酸メチルプレドニゾロン等)、トリアムシノロン類(トリアムシノロン、酢酸トリアムシノロン及びトリアムシノロンアセトニド等)、デキサメタゾン(デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン及びパルミチ酸デキサメタゾン等)、ベタメゾン類(ベタメゾン及びリン酸ベタメゾン等)及びパラメタゾン類(酢酸パラメタゾン等)等が挙げられる。これらのうち、コルチゾン類が好ましく、さらに好ましくはヒドロコルチゾンである。
アミノ酸(D)としては、必須アミノ酸(L−アミノ酸及びD−アミノ酸を含む)等が使用でき、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、セリン及びグリシン等が挙げられる。これらのうち、L−アミノ酸が好ましく、さらに好ましくはプロリンである。
本発明の培地には、副腎ホルモン(C)及び/又はアミノ酸(D)を含有するが、好ましくは(C)及び(D)を含有することである。そして、本発明の培地には、基本培地が含まれる。
本発明の培地に含まれる基本培地としては公知のもの等が使用でき、例えば、DME培地、WE培地、MEM培地、BME培地、αMEM培地、IMEM培地、ES培地、DM−160培地、Fisher培地、F12培地及びRPMI培地等(朝倉書店発行「日本組織培養学会編 組織培養の技術第三版」581頁に記載の基礎培地)、並びに市販の無血清培地[味の素(株)製無血清培地ASF103,同ASF104,同ASF301、ギブコ社製無血清培地CHO−SFM,同VP−SFM等]等、及びこれら混合物が挙げられる。これらの基本培地は、インビトロジェン社、味の素(株)及びギブコ社等から購入できる。これらのうち、DME培地及びWE培地が好ましく、さらに好ましくはDME培地である。
基本培地の含有量(容量%)は、培地の容量に基づいて、45〜99.9が好ましく、さらに好ましくは55〜99、特に好ましくは65〜95、最も好ましくは70〜85である。すなわち、基本培地の含有量(容量%)は、培地の容量に基づいて、45以上が好ましく、さらに好ましくは55以上、特に好ましくは65以上、最も好ましくは70以上であり、また、99.9以下が好ましく、さらに好ましくは99以下、特に好ましくは95以下、最も好ましくは85以下である。
血清(B)の含有量(容量%)は、培地の容量に基づいて、0.1〜50が好ましく、さらに好ましくは1〜40、特に好ましくは5〜30、最も好ましくは15〜25である。すなわち、(B)の含有量(容量%)は、培地の容量に基づいて、0.1以上が好ましく、さらに好ましくは1以上、特に好ましくは5以上、最も好ましくは15以上であり、また、50以下が好ましく、さらに好ましくは40以下、特に好ましくは30以下、最も好ましくは25以下である。
副腎質ホルモン(C)を含有する場合、(C)の含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.1〜100が好ましく、さらに好ましくは0.5〜50、特に好ましくは1〜20、最も好ましくは5〜10である。すなわち、この場合、(C)の含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.1以上が好ましく、さらに好ましくは0.5以上、特に好ましくは1以上、最も好ましくは5以上であり、また、100以下が好ましく、さらに好ましくは50以下、特に好ましくは20以下、最も好ましくは10以下である。
アミノ酸(D)を含有する場合、(D)の含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.1〜2000が好ましく、さらに好ましくは2〜1000、特に好ましくは20〜200、最も好ましくは50〜100である。すなわち、この場合、(D)の含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.1以上が好ましく、さらに好ましくは2以上、特に好ましくは20以上、最も好ましくは50以上であり、また、2000以下が好ましく、さらに好ましくは1000以下、特に好ましくは200以下、最も好ましくは100以下である。
副腎質ホルモン(C)及びアミノ酸(D)を含有する場合、(C)及び(D)の含有重量比率(C/D)は、1/1000〜10/1が好ましく、さらに好ましくは1/100〜1/1、特に好ましくは1/50〜1/2、最も好ましくは1/20〜1/5である。すなわち、この場合、(C)及び(D)の含有重量比率(C/D)は、1/1000以上が好ましく、さらに好ましくは1/100以上、特に好ましくは1/50以上、最も好ましくは1/20以上であり、また、10/1以下が好ましく、さらに好ましくは1/1以下、特に好ましくは1/2以下、最も好ましくは1/5以下である。
本発明の培地には、基本培地、血清(B)、副腎質ホルモン(C)及び/又はアミノ酸(D)の他に、他の成分を添加することができる。
他の成分としては、細胞増殖因子、ホルモン、無機(塩)化合物、脂肪酸、抗生物質及び緩衝塩等が含まれる。
細胞増殖因子としては、FGF、VEGF、HGF、EGF、PDGF、IGF及びBMP等(財団法人名古屋大学出版会発行「上田実編ティッシュエンジニアリング(1999年)」43〜51頁に記載されているもの及び同文献に付記されている参考文献に記載されているもの)等が挙げられる。これらのうち、多機能性臓器細胞の機能発現の効果が高いという観点等から、FGF、VEGF、HGF及びEGFが好ましく、さらに好ましくはEGFである。
ホルモンとしては、インスリン及びトランスフェリン等が挙げられる。これらのうち、インスリンが好ましい。
無機(塩)化合物としては、金属化合物等が使用でき、銅化合物(硫酸銅等)、セレン化合物(亜セレン酸等)及び亜鉛化合物(硫酸亜鉛等)等が挙げられる。
脂肪酸としては、炭素数8〜18の脂肪酸等が使用でき、リノール酸及びリノレイン酸等が挙げられる。
抗生物質としては、ペニシリン及びストレプトマイシン等が挙げられる。
緩衝塩としては、炭酸カルシウム、りん酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム及びHEPES{2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エタンスルフォン酸}等が挙げられる。
細胞増殖因子を含む場合、この含有量(μg/L)は、培地の容量に基づいて、0.001〜50000が好ましく、さらに好ましくは1〜1000、特に好ましくは10〜100である。すなわち、この場合、細胞増殖因子の含有量(μg/L)は、培地の容量に基づいて、0.001以上が好ましく、さらに好ましくは1以上、特に好ましくは10以上であり、また50,000以下が好ましく、さらに好ましくは1,000以下、特に好ましくは100以下である。
ホルモンを含む場合、この含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.001〜5000が好ましく、さらに好ましくは0.1〜500、特に好ましくは1〜50である。すなわち、この場合、ホルモンの含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.001以上が好ましく、さらに好ましくは0.1以上、特に好ましくは1以上であり、また、5000以下が好ましく、さらに好ましくは500以下、特に好ましくは50以下である。
無機(塩)化合物を含む場合、この含有量(μg/L)は、培地の容量に基づいて、0.00001〜5000が好ましく、さらに好ましくは0.001〜100、特に好ましくは0.01〜10である。すなわち、この場合、無機塩の含有量(μg/L)は、培地の容量に基づいて、0.00001以上が好ましく、さらに好ましくは0.001以上、特に好ましくは0.01以上であり、また5,000以下が好ましく、さらに好ましくは100以下、特に好ましくは10以下である。
脂肪酸を含む場合、この含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.001〜10000が好ましく、さらに好ましくは1〜1000、特に好ましくは10〜100である。すなわち、この場合、脂肪酸の含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.001以上が好ましく、さらに好ましくは1以上、特に好ましくは10以上であり、また、10,000以下が好ましく、さらに好ましくは1,000以下、特に好ましくは100以下である。
抗生物質を含む場合、この含有量(mg/L)は、培地の容量に基づいて、0.001〜50000が好ましく、さらに好ましくは1〜5000、特に好ましくは10〜500である。すなわち、この場合、抗生物質の含有量(mg/L)は、培地の単位容量に基づいて、0.001以上が好ましく、さらに好ましくは1以上、特に好ましくは10以上であり、また、50,000以下が好ましく、さらに好ましくは5,000以下、特に好ましくは500以下である。
緩衝塩を含む場合、この含有量(g/L)は、培地の容量に基づいて、0.0001〜100が好ましく、さらに好ましくは0.001〜20、特に好ましくは0.1〜5である。すなわち、この場合、緩衝塩の含有量(g/L)は、培地の単位容量に基づいて、0.0001以上が好ましく、さらに好ましくは0.001以上、特に好ましくは0.1以上であり、また、100以下が好ましく、さらに好ましくは20以下、特に好ましくは5以下である。
本発明の多機能性臓器細胞培養用培地を用いた培養条件としては特に制限はなく、多機能性臓器細胞(A)を培地中に分散させ、通常の細胞培養容器中で、二酸化炭素濃度1〜20体積%、5〜45℃で1時間〜1年間、必要に応じて1〜7日毎に培地交換しなら培養すること等が挙げられる。特に好ましい例としては、例えば、二酸化炭素濃度5体積%、37℃の条件で、2〜3日毎に培地交換しながら1日〜1ヶ月間培養することである。
多機能性臓器細胞(A)の播種細胞数(万個/L)としては、用いる培養基材の種類や(A)の種類等によって異なるが、培地の容量に基づいて、0.1〜1000が好ましく、さらに好ましくは1〜100、特に好ましくは10〜50である。すなわち、培地の容量に基づいて、0.1以上が好ましく、さらに好ましくは1以上、特に好ましくは10以上であり、また、1,000以下が好ましく、さらに好ましくは100以下、特に好ましくは50以下である。
細胞培養容器としては、通常の細胞培養容器等が使用でき、マルチウエルプレ−ト、ペトリ皿、組織培養用フラスコ、ロ−ラ−ボトル、スピナ−フラスコ、ジャ−ファ−メンタ−や、マイクロキャリヤ−及びホロ−ファイバ−等が用いられる。また、トランズウェルと呼ばれる半透膜によって仕切られた2つの培養表面を有し、2種類の細胞を直接接触させずに、同一の培地内で、培養できる細胞培養容器も使用できる。これらの培養容器の材質としては、細胞培養に使用できるものであればいずれも使用でき、例えば、プラスチック、ガラス、天然由来材料(デキストラン、セルロース等)及び無機材料(ヒドロキシアパタイト等)等が含まれる。また、これらの細胞培養容器の培地が触れる部分に、細胞接着因子剤がコーティングされたもの(市販の細胞接着因子コーティング容器等)等も使用できる。細胞接着因子剤としては、コラーゲン、ゼラチン、ポリリジン、ポリエチレンイミン、フィブロネクチン及びビトロネクチン等の天然のものの他、人工的に合成されたものが使用できる。人工的に合成されたものとしては、三洋化成工業(株)製プロネクチンF、同プロネクチンFプラス及び同プロネクチンL、並びに宝酒造(株)製RetroNectin及び同RGDS−Protein A等が挙げられる。
多機能性臓器細胞(A)を培養するには、血清(B)と副腎質ホルモン(C)及び/又はアミノ酸(D)とを含有する培地中で多機能性臓器細胞(A)を培養する工程を含むことが好ましく、(A)の機能発現がより高くなるという観点等から、さらに好ましくはこの培養工程において、多機能性臓器細胞(A)とともに、骨髄細胞(E)を共培養することである。
骨髄細胞(E)としては、骨髄液中に存在する細胞であれば特に制限無く使用でき、骨髄細胞易壁付着性画分、骨髄細胞難壁付着性画分及び骨髄細胞全画分等が挙げられる。これらのうち、骨髄細胞全画分が好ましい。
骨髄細胞(E)としては、(1)生体中の正常な骨髄から直接取り出されるもの(初代細胞)、及び(2)初代細胞から何代にも渡り継代できる細胞に形質転換させたもの(株化細胞)等があり、これらのいずれも使用することができる。これらのうち、多機能性臓器細胞の機能発現効果を高くでき得るという観点等から、(1)生体中の正常な骨髄から直接取り出されるものが好ましい。
骨髄細胞(E)の入手方法としては特に制限はなく、細胞バンクや販売業者等から入手してもよいが、多機能性臓器細胞の機能発現効果を高くでき得るという観点等から、生体中の正常な骨髄からフレッシュな細胞を直接取り出す方法が好ましい。
骨髄細胞(E)を播種する場合、この播種細胞数(万個/mL)としては、用いる培養基材の種類や多機能性臓器細胞(A)の種類等によって異なるが、培地の容量に基づいて、0.5〜50000が好ましく、さらに好ましくは5〜5000、特に好ましくは50〜2500である。すなわち、この場合、(E)の播種細胞数(万個/mL)は、培地の容量に基づいて、0.5以上が好ましく、さらに好ましくは5以上、特に好ましくは50以上であり、また、50,000以下が好ましく、さらに好ましくは5,000以下、特に好ましくは2,500以下である。
骨髄細胞(E)を共培養する場合、多機能性臓器細胞(A)と骨髄細胞(E)との播種細胞数比率{(A)/(E)}は、1/10,000〜10/1が好ましく、さらに好ましくは1/1,000〜1/1、特に好ましくは1/100〜1/2、最も好ましくは1/20〜1/5である。すなわち、この場合、播種細胞数比率{(A)/(E)}は、1/10,000以上が好ましく、さらに好ましくは1/1,000以上、特に好ましくは1/100以上、最も好ましくは1/20以上であり、また、10/1以下が好ましく、さらに好ましくは1/1以下、特に好ましくは1/2以下、最も好ましくは1/5以下である。
共培養の方法としては、(1)細胞培養容器に骨髄細胞(E)を播種し、数日間培養させて、細胞培養容器の細胞培養面上に骨髄細胞を付着増殖させた後、その上に多機能性臓器細胞(A)を播種して培養する方法、及び(2)(A)と(E)とを同時に播種して培養する方法等が含まれる。これらのうち、簡単に(A)の細胞培養が開始できるという観点等から、(A)と(E)とを同時に播種して培養する方法が好ましい。なお、トランズウェル等を用いて、(A)と(E)とを直接接触させずに培養することもできる。
本発明の多機能性臓器細胞培養用培地は、多機能性臓器細胞をその本来の機能を維持したまま増殖させることができるものであり、この培地を用いて培養される多機能性臓器細胞は、次の(1)〜(3)の用途等に適用できるほか、創薬学や再生医学等の細胞を使用する研究等に有用に使用できる。
(1)従来、動物実験でしか行えなかった薬物の代謝速度の測定や代謝機構を判定(創薬研究分野)するための薬物代謝シミュレーション。例えば、初代肝臓細胞を骨髄細胞(E)と共培養させた状態で、培地に薬物を加え培養することにより、培地中の薬物や代謝産物の濃度を測定し、薬物がどのように変化するかが求めることができため、生体内の薬物代謝がシミュレートできる。
(2)多機能性臓器細胞(A)が産生するサイトカインやホルモンの生産。例えば、初代膵ランゲルハンス島細胞を骨髄細胞と共培養させた状態で、培地中にグルコースを添加することにより、多機能性臓器細胞が培地中にインスリンを産生する。このインスリンの回収・単離により、医薬品が生産できる。
(3)一時的又は半永久的に肝臓の機能を代替させるハイブリッド型人工肝臓(肝臓細胞を利用)、一時的又は半永久的にインスリンを分泌させるハイブリッド型人工膵臓(膵臓細胞を利用)、及び一時的又は半永久的に血液を透析させるハイブリッド型人工透析器(腎臓細胞を利用)。例えば、骨髄細胞(E)と共培養させた初代肝臓細胞、初代膵臓ランゲルハンス島細胞又は初代腎臓細胞の存在下に、血液を循環させることにより、それぞれ、ハイブリッド型人工肝臓、ハイブリッド型人工膵臓又はハイブリッド型人工腎臓として使用できる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の記載において、実施例1及び13は、それぞれ参考例1及び2である。
<実施例1>
インビトロジェン社製GibcoDME培地粉末;10.0g/L,和光純薬工業社製ヒドロコルチゾン;7.5mg/L,和光純薬工業社製L−プロリン;60mg/L,フナコシ社製EGF;50μg/L,シグマ社製インシュリン;10mg/L,和光純薬工業社製硫酸銅5水和物;0.1μモル/L,和光純薬工業社製亜セレン酸;3μg/L,和光純薬工業社製硫酸亜鉛7水和物;50pモル/L,シグマ社製リノール酸;50mg/L
,シグマ社製ペニシリン;58.5mg/L,明治製菓社製ストレプトマイシン;100mg/L,和光純薬工業社製炭酸水素ナトリウム;1.05g/L,同仁化学社製HEPES;1.19g/Lを含有するように、滅菌済みイオン交換水を用いて無血清培地を調製した。次いで、この無血清培地80体積部と、インビトロジェン社製牛胎児血清を56℃の温浴中30分間加熱して得られた非働化牛胎児血清20体積部とを混合して本発明の多機能性臓器細胞培養用培地(1)を得た。

次に7週齢のウィスター系雄性ラットから2段階コラゲナーゼ灌流法により初代ラット肝細胞を含む肝細胞を取り出し、多機能性臓器細胞培養用培地(1)に懸濁させて肝細胞縣濁培地(1)(肝細胞濃度;25万個/ml)を得た。この肝細胞懸濁培地を、12穴の細胞培養プレートに、全液量0.8ml/穴、肝細胞数20万個/穴となるように播種し、37℃、5体積%二酸化炭素雰囲気のインキュベーター内で、肝細胞の単独培養を行った。細胞播種4時間後、1日後、及び以降2日毎に培地交換を行った。
細胞播種後3、7、14及び21日目に、アンモニア代謝能{細胞百万個・1時間当りに換算したアンモニア代謝速度(μモル/百万個/日)}及びアルブミン分泌能{細胞百万個・1日当りに換算したアルブミン分泌速度(μg/百万個/日)}を測定することによって、肝細胞の機能発現を評価した。なお、アンモニア代謝能は、アンモニアテストワコーキット(和光純薬工業製)を用いて1mM−NH4Cl添加培地で6時間培養を行った際のアンモニア濃度変化量を、推奨処方の方法で求めた。また、アルブミン分泌能は、ELISAキット(Protein Detetector ELISA Kit HRP,ABTS System;Kirkegaard&Perry Laboratories,Gaithersburg,U.S.A.)を用いて培地中のアルブミン濃度を求めることにより得た(以下同様)。アンモニア代謝能の測定結果を表1に、アルブミン分泌能の測定結果を表2にそれぞれ示す。
<実施例2>
7週齢のウィスター系雄性ラット1匹のラット大腿骨から得られた全ての骨髄細胞懸濁液を、実施例1の肝細胞懸濁培地に加え、肝細胞/骨髄細胞縣濁培地(肝細胞濃度;25万個/ml、骨髄細胞濃度;225万個/ml)を得た。これを12穴の細胞培養プレートに、全液量0.8ml/穴、肝細胞数20万個/穴となるように播種した。骨髄細胞の播種数は180万個/穴であった。37℃、5体積%二酸化炭素雰囲気のインキュベーター内で培養を開始し、1時間後の培地交換時に、培地上清を全て除去することで、骨髄細胞のうち、難壁付着性画分を除き、骨髄細胞として、骨髄細胞易壁付着性画分のみを肝細胞と共培養させた。その後は実施例1と同様にして、細胞培養を行い、細胞播種後3、7、14及び21日目に、アンモニア代謝能及びアルブミン分泌能を測定し、これらの測定結果を表1及び2に示した。
<実施例3>
各培地交換時に、回収した培地上清から遠心分離によって骨髄細胞(難付着性画分)を回収し、新しく加える培地とともに細胞培養系に戻すことによって、全画分の骨髄細胞を肝細胞と共培養させること以外は実施例2と同様にして、共培養をさせた。その後は実施例1と同様にして、細胞培養を行い、細胞播種後3、7、14及び21日目に、アンモニア代謝能及びアルブミン分泌能を測定しこれらの測定結果を表1及び2に示した。
<実施例4>
インビトロジェン社製GibcoDME培地粉末;10.0g/L,和光純薬工業社製ヒドロコルチゾン;7.5mg/L,和光純薬工業社製L−プロリン;60mg/L,フナコシ社製EGF;50μg/L,シグマ社製インシュリン;10mg/L,和光純薬工業社製硫酸銅5水和物;0.1μモル/L,和光純薬工業社製亜セレン酸;3μg/L,和光純薬工業社製硫酸亜鉛7水和物;50pモル/L,シグマ社製リノール酸;50mg/L,シグマ社製ペニシリン;58.5mg/L,明治製菓社製ストレプトマイシン;100mg/L,和光純薬工業社製炭酸水素ナトリウム;1.05g/L,同仁化学社製HEPES;1.19g/Lを含有するように、滅菌済みイオン交換水を用いて無血清培地を調製した。次いで、この無血清培地95体積部と、インビトロジェン社製牛胎児血清を56℃の温浴中30分間加熱して得られた非働化牛胎児血清5体積部とを混合して本発明の多機能性臓器細胞培養用培地(2)(非働化牛胎児血清濃度5%)を得た。
次に6週齢のウィスター系雄性ラットから2段階コラゲナーゼ灌流法により初代ラット肝細胞を含む肝細胞を取り出し、また同一固体のラット大腿骨から得られた骨髄細胞懸濁液を取り出し、多機能性臓器細胞培養用培地(2)に加え、肝細胞/骨髄細胞縣濁培地(肝細胞濃度;25万個/ml、骨髄細胞濃度;250万個/ml)を得た。これを12穴の細胞培養プレートに、0.8ml/穴(肝細胞数20万個/穴)で播種した。37℃、5体積%二酸化炭素雰囲気のインキュベーター内で培養を開始した。細胞播種4時間後、1日後、及び以降2日毎に培地交換(培地交換時の細胞培養プレートの室温放置時間:1時間)を行った。
細胞播種後7日目に、アルブミン分泌能2{1穴・1日当りに換算したアルブミン分泌速度(μg/穴/日)}を測定することによって、肝細胞の機能発現を評価した。アルブミン分泌能2の測定結果を表3に示す。なおアルブミンは、ELISAキット(Protein Detetector ELISA Kit HRP,ABTS System;Kirkegaard&Perry Laboratories,Gaithersburg,U.S.A.)を用いて測定した(以下同様)。
<実施例5>
実施例4で得た無血清培地を90体積部とし、非働化牛胎児血清を10体積部として、多機能性臓器細胞培養用培地(3)(非働化牛胎児血清濃度10%)とする以外は、実施例4と同様にした。アルブミン分泌能2の測定結果を表3に示す。
<実施例6>
実施例4で得た無血清培地を85体積部とし、非働化牛胎児血清を15体積部として、多機能性臓器細胞培養用培地(4)(非働化牛胎児血清濃度15%)とする以外は、実施例4と同様にした。アルブミン分泌能2の測定結果を表3に示す。
<実施例7>
実施例4で得た無血清培地を80体積部とし、非働化牛胎児血清を20体積部として、多機能性臓器細胞培養用培地(5)(非働化牛胎児血清濃度20%)とする以外は、実施例4と同様にした。アルブミン分泌能2の測定結果を表3に示す。
<実施例8>
実施例4で得た無血清培地を50体積部とし、非働化牛胎児血清を50体積部として、多機能性臓器細胞培養用培地(6)(非働化牛胎児血清濃度50%)とする以外は、実施例4と同様にした。アルブミン分泌能2の測定結果を表3に示す。
<実施例9>
6週齢のウィスター系雄性ラットから2段階コラゲナーゼ灌流法により初代ラット肝細胞を含む肝細胞を取り出し、また同一固体のラット大腿骨から得られた骨髄細胞懸濁液を取り出し、多機能性臓器細胞培養用培地(5)(非働化牛胎児血清濃度20%)に、肝細胞と骨髄細胞との播種細胞数比率が1/20(肝細胞濃度;25万個/ml、骨髄細胞濃度;500万個/ml)になるように各細胞を加えた。これを12穴の細胞培養プレートに、全液量0.8ml/穴、肝細胞数20万個/穴となるように播種した。骨髄細胞の播種数は200万個/穴であった。37℃、5体積%二酸化炭素雰囲気のインキュベーター内で培養を開始した。細胞播種4時間後、1日後、及び以降2日毎に培地交換(培地交換時の細胞培養プレートの室温放置時間:30分間)を行った。
細胞播種後7日目に、アルブミン分泌能2{1穴・1日当りに換算したアルブミン分泌速度(μg/穴/日)}を測定することによって、肝細胞の機能発現を評価した。アルブミン分泌能2の測定結果を表4に示す。
<実施例10>
肝細胞と骨髄細胞との播種細胞数比率を1/10(肝細胞濃度;25万個/ml、骨髄細胞濃度;250万個/ml)とする以外は、実施例9と同様にして培養した。アルブミン分泌能2の測定結果を表4に示す。
<実施例11>
肝細胞と骨髄細胞との播種細胞数比率を1/5(肝細胞濃度;25万個/ml、骨髄細胞濃度;125万個/ml)とする以外は、実施例9と同様にして培養した。アルブミン分泌能2の測定結果を表4に示す。
<実施例12>
肝細胞と骨髄細胞との播種細胞数比率を1/1(肝細胞濃度;25万個/ml、骨髄細胞濃度;25万個/ml)とする以外は、実施例9と同様にして培養した。アルブミン分泌能2の測定結果を表4に示す。
<実施例13>
肝細胞と骨髄細胞との播種細胞数比率を1/0(肝細胞濃度;25万個/ml、骨髄細胞濃度;0万個/ml)とする以外は、実施例9と同様にして培養した。アルブミン分泌能2の測定結果を表4に示す。
<比較例1>
非働化牛胎児血清を使用しないこと以外は実施例1と同様にして比較用培地(2)を得た。そして、この培地(2)を用いて、実施例1と同様にして、肝細胞の単独培養を行い、細胞播種後3、7及び14日目にアンモニア代謝能及びアルブミン分泌能を測定した。これらの測定結果を表1及び2に示した。
<比較例2>
ヒドロコルチゾン及びL−プロリンを使用しないこと以外は実施例1と同様にして比較用培地(3)を得た。そして、この培地(3)を用いて、実施例1と同様にして、肝細胞の単独培養を行い、細胞播種後3、7及び14日目にアンモニア代謝能及びアルブミン分泌能を測定した。これらの測定結果を表1及び2に示した。
<比較例3>
多機能性臓器細胞培養用培地(1)に換えて比較用培地(3)を使用すること以外は実施例3と同様に肝細胞と骨髄細胞の共培養を行い、細胞播種後3、7及び14日目にアンモニア代謝能及びアルブミン分泌能を測定した。これらの測定結果を表1及び2に示た。
<比較例4>
非働化牛胎児血清を使用しないこと以外は実施例4と同様にして比較用培地(4)を得た。そして、この培地(4)を用いて、実施例4と同様にして、肝細胞の単独培養を行い、アルブミン分泌能2を測定した。これらの測定結果を表3に示した。
表1に及び表2に示すように、実施例1と比較して、比較例1及び2では、7日目以降、アンモニア代謝能及びアルブミン分泌能は低下し、14日目ではこれらの機能発現は殆ど見られない。すなわち、本発明の多機能性臓器細胞培養用培地{血清(非働化牛胎児血清)、副腎質ホルモン(ヒドロコルチゾン)及びアミノ酸(L−プロリン)}を使用した場合のみが、細胞の機能発現が維持できることを示している。また、実施例1と実施例2及び3との比較において、骨髄細胞と共培養することによって、機能発現はさらに高められ、特に全画分の骨髄細胞を肝細胞と共培養した実施例3では21日目でも細胞の機能発現が高く維持できていることが判る。
表3に示すように、非働化牛胎児血清を含有させることでアルブミン分泌能が格段に上がることが判る。また非働化牛胎児血清の含有量は培地の容量に基づいて20容量%で十分であることが判る。
表4に示すように、骨髄細胞を混合させた方がアルブミン分泌能がさらに良好となることが判る。さらに肝細胞と骨髄細胞との播種細胞数比率は1/10が良いことが判る。

Claims (4)

  1. 非動化した牛胎児血清ヒドロコルチゾン及びプロリンとを含有することを特徴とする肝臓細胞及び骨髄細胞(E)の共培養用培地。
  2. 非動化した牛胎児血清ヒドロコルチゾン及びプロリンとを含有する培地中で肝臓細胞を培養する工程を含み、肝臓細胞を培養する工程において、骨髄細胞(E)を共培養することを特徴とする肝臓細胞の培養方法。
  3. 骨髄細胞(E)が、骨髄細胞全画分である請求項に記載の培養方法。
  4. 肝臓細胞と骨髄細胞(E)との播種細胞数比率{(A)/(E)}が、1/100〜1/2である請求項又はに記載の培養方法。
JP2004040947A 2003-02-18 2004-02-18 多機能性臓器細胞の培養用培地 Expired - Fee Related JP4456888B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004040947A JP4456888B2 (ja) 2003-02-18 2004-02-18 多機能性臓器細胞の培養用培地

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003039063 2003-02-18
JP2004040947A JP4456888B2 (ja) 2003-02-18 2004-02-18 多機能性臓器細胞の培養用培地

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004267207A JP2004267207A (ja) 2004-09-30
JP4456888B2 true JP4456888B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=33134053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004040947A Expired - Fee Related JP4456888B2 (ja) 2003-02-18 2004-02-18 多機能性臓器細胞の培養用培地

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4456888B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004267207A (ja) 2004-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10301599B2 (en) Methods and products for transfection
Zujur et al. Three-dimensional system enabling the maintenance and directed differentiation of pluripotent stem cells under defined conditions
US20110207175A1 (en) Multi-culture bioreactor system
Nikolits et al. Towards physiologic culture approaches to improve standard cultivation of mesenchymal stem cells
Kan et al. In vitro proliferation and lifespan of human diploid fibroblasts in serum‐free BSA‐containing medium
US20080261259A1 (en) Culture Media For Expansion and Differentiation of Epidermal Cells and Uses Thereof For In Vitro Growth of Hair Follicles
WO2014082685A1 (en) Serum-free medium for human mesenchymal stem cells
WO2003050273A1 (fr) Milieu de culture pour des cellules humaines et methode de culture
JP4456888B2 (ja) 多機能性臓器細胞の培養用培地
Aslanova et al. A chemically defined culture medium containing Rho kinase inhibitor Y-27632 for the fabrication of stratified squamous epithelial cell grafts
CN112771153A (zh) 动物细胞培养用添加物、培养用培养基和培养方法
EP4092046A1 (en) Cell culture medium composition
US20150329826A1 (en) Materials and methods for cell culture
Zhang et al. Bioreactor technology for cell therapy manufacturing in regenerative medicine
JP2006520598A (ja) 腸上皮細胞単層のための促進された培養システム
Ijima et al. Composition of culture medium is more important than co-culture with hepatic non-parenchymal cells in albumin production activity of primary rat hepatocytes, and the effect was enhanced by hepatocytes spheroid culture in collagen gel
Tragoonlugkana et al. The Use of Human Platelet Lysate as a Coating Substance for Adipose-Derived Stem Cell Expansion
JPH01277486A (ja) 肝細胞の球状培養方法
US20050054099A1 (en) Matrix derived from whole organ
JPH07274952A (ja) 肝細胞の培養法
JP2003210156A (ja) 細胞培養基材、その細胞培養法及びその生物試験法
JP2003174869A (ja) 多機能性臓器細胞の接着培養用基材
JP2000245448A (ja) 肝細胞培養方法
JPH01296982A (ja) 肝細胞の培養方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees