JP4455739B2 - 店舗情報管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲食店などにおいて人手を介さずに注文を行うと共に、店舗に関する情報をインターネットなどを介して発信するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲食店などで食事をしようとする利用者は、通常は事前に混雑情報などを取得すること無く店を訪れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、店舗を訪れてみると、混雑していて直ぐには入れないなどという状況がわかることがある。利用者にとっては、実際に飲食店を訪れてから混雑状況がわかるのではなく、事前に混雑状況を知りたいという要求がある。
【0004】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、店舗の混雑状況などを店舗外の場所において取得することを可能とするシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、店舗内に配置され、顧客に対して情報を表示すると共に、顧客による注文及び精算指示の入力を受け取る顧客用情報端末と、前記顧客用情報端末と接続され、前記注文及び精算指示の入力に基づいて店舗内の空席情報を作成する制御手段と、前記空席情報を、店舗外に存在する端末装置から閲覧可能な状態で提供する情報提供手段と、を備える店舗情報管理システムであって、前記顧客用情報端末は店舗内のテーブル毎に設置され、前記制御手段は前記テーブル毎の空席情報を作成し、前記情報提供手段はテーブル毎の空席情報を店舗内のテーブルのレイアウト表示として提供し、前記空席情報により空席とされているテーブルのレイアウト表示のうち希望のテーブルが選択された場合に、当該選択を予約入力として受け取り、前記制御手段に供給することを特徴とする。
【0006】
上記のように構成された店舗情報管理システムによれば、顧客は店舗内の顧客用情報端末を利用して注文を入力したり、精算の指示を行う。制御手段は、各顧客用情報端末から供給された注文及び精算指示の入力に基づいて、空席情報を作成する。作成された空席情報は、店舗外の端末装置によって店舗内のテーブルのレイアウト表示として閲覧可能な状態で提供され、前記空席情報により空席とされているテーブルのレイアウト表示のうち希望のテーブルを選択することにより、予約を行うことができる。
【0007】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の店舗情報管理システムであって、前記制御手段は、前記精算指示が入力されてから所定時間経過後に対応する席を空席と設定して空席情報を作成することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の何れか一項に記載の店舗情報管理システムであって、前記情報提供手段は、各テーブル毎の空席情報と共に各テーブルの着席可能人数を提供することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0013】
先ず、店舗情報管理システム100の構成および機能について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる店舗情報管理システム100の概略構成を示す。
【0014】
図1に示すように、店舗情報管理システム100は、大別して、顧客用情報端末1aと、店舗用情報端末1bと、管理サーバ2と、管理データベース2aとを含む店舗12と、情報提供サーバ3と、を含んで構成される。管理サーバ2には、複数の情報端末1a、1bが、通信手段7、例えば、LAN(Local Area Network)7およびHUB8を介して接続される。また、管理サーバ2は、通信手段、例えば、インターネット4を介して、情報提供サーバ3に接続される。また、管理サーバ2は管理データベース2aに接続される。また、インターネット4には、端末9が接続される。さらに、インターネット4には、モバイル端末5や携帯電話6が基地局10および交換機11を介して接続される。端末9、モバイル端末5、携帯電話6は、情報提供サーバ3からインターネット4を介して店舗に関する情報を取得することができる。
【0015】
顧客用情報端末1aは、例えば、店舗12内の各テーブルの顧客が操作可能な位置に設置される。なお、例えば、ファミリーレストランなどでは、顧客用情報端末1aをグループテーブル(4人〜8人程度のグループ用として設けられたテーブル)毎に1台設置するようにしてもよい。図2は、顧客用情報端末1aの概略構成の一例を示すものである。図2に示すように、顧客用情報端末1aは、CPU20、ROM21、RAM22、VRAM23、画像処理部24、モニタ25、音声処理部26、スピーカ27、I/O28を含んで構成される。また、ROM21、RAM22、VRAM23、画像処理部24、音声処理部26、I/O28は、バス29を介して、CPU20に接続される。
【0016】
ROM21には、顧客用情報端末1aの各構成部分を制御するためのプログラムデータが記憶されており、CPU20は、かかるプログラムデータに基づいて、各構成部分を制御して後述する各メニューに対応する処理を実行する。また、CPU20は、かかるプログラムデータに基づいて、I/O28およびLAN7を介して、管理サーバ2に情報を送信したり、管理サーバ2から情報を受信する機能を有する。RAM22は、モニタ25に表示される文字データや、スピーカ27から出力される音声データを記憶する。VRAM23は、モニタ25に表示される画像データを記憶する。文字データ、音声データ、画像データは、管理サーバ2から送信される。また、顧客用情報端末1aから、かかるデータを管理サーバ2に要求することもできる。画像処理部24は、CPU20からの指示に従い、VRAM23に記憶された画像データや、RAM22に記憶された文字データを所定のビデオ再生信号に変換して所定のタイミングでモニタ25に出力する。音声処理部26は、RAM22に記憶された音声データをを音源信号に変換してスピーカ27に出力する。
【0017】
モニタ25には、例えば、タッチパネル式液晶表示器が使用され、顧客がモニタ25の画面に触れると、CPU20は、これを認識し、画面の切り換えや、管理サーバ2への情報の送信などの処理を行う。図3は、顧客用情報端末1aのモニタ25の表示画面例を示す。図3に示すのはメニュー画面であり、モニタ25の画面35には、顧客用情報端末1aが設置された、そのテーブルのナンバー35aや、現在時刻35bがそれぞれ表示される。また、画面35には、ウエイターや、ウエイトレスなどを呼ぶための呼出ボタン35cが表示される。
【0018】
また、画面35には、項目「オーダー」35d、項目「オーダー確認」35e、項目「エンターテイメント」35f、項目「情報サービス」35g、項目「清算」35h、項目「割り勘清算」35iが、それぞれ表示される。顧客がこれらの項目に触れることにより、それぞれの項目に対応した処理がCPU20により実行される。
【0019】
項目「オーダー」35dは、料理のオーダーを受け付けるためのものであり、顧客が、かかる項目35dに触れると、図4(A)に示す画面36が表示される。図4(A)に示す画面36の符号36a部には、「メニュー一覧」が表示されており、顧客が注文したい料理、例えば、符号36bに示す「ビール」に触れると、その部分がハイライト表示(他の表示と区別された表示)される。また、画面36の下部には、項目「注文」36c、項目「料理説明」36d、項目「料理映像」36e、項目「お勧め」36fが表示される。例えば、顧客が、項目「注文」36cに触れると、CPU20は、これを認識し、ハイライト表示された料理の情報および、そのテーブルナンバーを、I/O28、LAN7およびHUB8を介して、管理サーバ2に送信する。
【0020】
また、顧客が、項目「料理説明」36dに触れると、ハイライト表示された料理の説明、例えば、その料理の材料、料理方法などの情報がモニタ25に表示される。また、その料理の説明が音声でスピーカ27から再生される。また、顧客が、項目「料理映像」36eに触れると、ハイライト表示された料理の映像がモニタ25に表示される。また、顧客が、項目「お勧め」36fに触れると、その店舗におけるお勧めメニューや、本日のお勧めメニューなどの情報が、モニタ25に表示される。また、画面36には、矢印ボタン36gが表示されており、顧客が、かかる矢印ボタン36gに触れることにより、符号36a部に表示されたメニューが上下にスクロールする。また、画面36には、戻るボタン36hが表示されており、顧客が、かかる戻るボタン36hに触れると、図3に示す画面35に戻る。
【0021】
項目「オーダー確認」35eは、顧客用情報端末1aが設置されたテーブルの顧客が、注文した内容を表示するためのものであり、顧客が、かかる項目35eに触れると、図4(B)に示す画面37が表示される。図4(B)に示す画面37の符号37a部には、顧客が、注文した時間、料理の内容、数量、状況、金額などの情報が表示される。これにより、顧客は、いつ何を注文したかを把握することができ、また、注文した料理が調理中であるか否かを把握することができる。また、顧客は、注文した料理の金額を把握することができるので、予算をオーバーすることなく料理を注文することができる。また、画面37には、項目「オーダーキャンセル」37bが表示されており、顧客が、かかる項目37bに触れると、オーダーをキャンセルすることができる。
【0022】
図3の項目「エンターテイメント」35fは、顧客が食事中に楽しむことができる簡単なゲームなどを提供するものである。顧客がエンターテイメント35fに触れると、図5に例示する画面が現れ、顧客は好みのゲームを選択することができる。図5(A)の状態で顧客がルーレットゲームを選択したとすると、図5(B)に例示する画面が現れ、顧客は食事中にルーレットゲームを楽しむことができる。また、ゲームの景品としてビールなど、その店の飲食物を提供することもできる。また、図5(A)に示すように、同様に他の種々のゲームを提供することができる。このようなゲームを実行するためのプログラムは各顧客用情報端末1a内、又は管理サーバ2内に予め記憶しておくことができる。
【0023】
図3の項目「情報サービス」35gは顧客が関心を有する情報を提供するための項目である。例えば、図6(A)に例示するように、終電情報やニュース、キャンペーンの情報、その飲食店に関するアンケートなどを含めることができる。図6(A)の画面が表示された状態で例えば顧客が項目「終電情報」を選択すると、図6(B)に示されるように終電の情報が表示される。顧客は最終電車の時間を確認することができる。
【0024】
図3の項目「精算」35hは飲食を終了した顧客が精算を行う際に使用する項目である。前述のように、顧客のした注文に関する情報は管理サーバ2内に一時的に記憶されているので、項目「精算」35hが選択されると、管理サーバ2はそのテーブルに関する注文データを集計して合計金額を計算し、表示する。これにより、顧客はテーブル上で合計金額を知ることができる。また、複数の顧客が支払いを分割して行う場合(いわゆる「割り勘精算」)には、図3に示す項目「割り勘精算」35iを選択すると、計算を行うことができる。これは、例えば顧客が人数を入力することにより先に計算された合計金額をその人数で除算して、1人当たりの金額を計算し、表示するように構成することができる。また、より単純な構成では、項目「割り勘精算」35iが選択された場合に表示画面上に電卓機能を表示し、顧客がこれを利用して必要な計算を行うことができるように構成することもできる。
【0025】
以上のように、店舗の各テーブル毎に設けられた顧客用情報端末1aを利用して、顧客は正確かつ迅速にオーダーし、かつ精算まですることができる。また、食事中にゲームで遊んだり、情報サービスにより必要な情報を得ることもできる。なお、図3に示すメニュー画面は顧客がモニタ25の画面に触れた時に表示されるようにし、それ以外の場合(顧客による入力中以外の場合)には何らかの宣伝広告情報や前述のエンターテイメント、情報サービスの画面などが常に表示されるように構成することができる。
【0026】
一方、店舗用情報端末1bは、店舗の厨房など、店員が待機する場所に設置される。顧客が顧客用情報端末1aを操作してオーダーすると、その情報がLAN7及びHUB8を介して管理サーバ2へ送られる。管理サーバ2はこの情報を管理データベース2aに記憶すると共に、店舗用情報端末1bに表示する。図7に、店舗用情報端末1bの表示例を示す。店員は店舗用情報端末1bを見て各テーブルについての注文内容やその注文に対する料理の配膳が済んだか否かなどを確認することができる。そして、厨房から料理を受け取り、配膳し、配膳が済むと図7のボタン41を押してその注文についての処理を完了とする。
【0027】
こうして顧客が行った注文は順に管理データベース2a内に蓄積される。よって、店舗の店長などは閉店後にオーダーの傾向などを分析し、その後のメニュー作成などに反映させることができる。
【0028】
次に、図1の店舗情報管理システムによる店舗情報発信処理について説明する。店舗情報発信処理は、店舗に関する情報、特にその店舗の現在の空席情報を発信する処理である。
【0029】
前述のように、管理サーバ2は店舗12内における顧客の注文状況などを常に把握している。従って、店舗内のどのテーブルが現在空いているかを常に把握している。すなわち、顧客がテーブルに着席し、注文すると、注文のデータが管理サーバ2へ送られる。また、顧客が食事を終え、店舗を出る際には必ず顧客用情報端末1aに対して精算の指示を行う。よって、管理サーバ2は、各テーブルについて注文データの入力及び精算指示を監視しておく。各テーブルについて、最初の注文データが入力された後、精算指示が入力されるまでの時間は通常は顧客が飲食中であると考えられる。よって、顧客用情報端末1aに対して精算指示が入力された後、又はそれから所定時間(顧客が精算指示を入力してから完全に退席を完了するまでに要する時間。例えば、10分程度)後にはそのテーブルは空席となる。こうして、管理サーバ2は顧客用情報端末1aに対する入力に基づいて各テーブルの空席情報を知ることができる。
【0030】
管理サーバ2はこうして得た空席情報を定期的に(例えば数分おきに)情報提供サーバ3へ送信する。情報提供サーバ3は、その店舗の空席情報を、そのほかの情報と共にインターネット上のウェブに発信する。ウェブ上で見ることができる店舗情報の例を図8(A)に示す。図示の例では、その店舗のPR情報、店舗の場所、空席情報、メニューの一覧、アンケートなどの情報がウェブ上に提供されている。なお、空席情報以外の情報は、予め作成され、情報提供サーバ3に蓄積されているものとする。
【0031】
図1に示すように、利用者は自宅などの端末9やモバイル端末5、携帯電話6などを使用して関心のある店舗のホームページへ接続し、店舗情報を取得する。これから訪れようとする店舗の空席状況を知りたい場合、利用者はその店舗のホームページに接続し、項目「空席情報」を選択すると、その店舗の最新の空席情報を見ることができる。図8(B)にこうして見ることができる空席情報の表示例を示す。この例では、最上部にその空席情報がいつの時点での情報であるかを示す時刻表示がなされ、店舗内のテーブルのレイアウト図中に各テーブルが空いているか使用中であるかが表示される。よって、利用者は、目的の店舗に空きテーブルがあるかをその店舗を訪れる前に知ることができる。
【0032】
前述のように、店舗の管理サーバ2は所定時間毎に空席情報を更新し、情報提供サーバ3へ送信するので、利用者は常に最新の空席情報を得ることができる。また、図8(B)の例では、単にどの程度の混雑状態であるかを示すのみでなく、各テーブル毎に空き/使用中の表示を行うので、利用者はより具体的な空席情報を得ることができる。図8(B)の例では、説明の簡単のために表示されたテーブルは全て4人席であると仮定しているが、種々の大きさのテーブルがある店舗では、図8(B)のような表示中に各テーブルの着席可能人数(6人席、8人席)などを併せて表示することができる。これにより、利用者は自分達の人数を考慮して、全員が座れる空席があるか否かをチェックすることができる。
【0033】
また、空席があることがわかった場合、表示画面上で希望のテーブルを選択することにより予約を行うことができるように構成することもできる。この予約情報は、情報提供サーバ3を通じて管理サーバ2へ送られ、店員がそのテーブルを予約済みとすればよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、店舗のテーブルに顧客用情報端末を設けることにより、人手なしで顧客の注文を受けることができる。また、注文に利用されていない間は、サービス情報などを種々の情報を顧客に提示することができる。
【0035】
また、顧客用情報端末への入力の有無、特に精算指示の有無により各テーブルの空席情報を取得し、インターネットなどを通じて店舗外の人に提供することができるので、顧客は店舗を訪れることなく、空席情報を含む店舗情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の店舗情報管理システムの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す顧客用情報端末の構成を示すブロック図である。
【図3】顧客用情報端末上のメニュー画面の表示例を示す図である。
【図4】図3のメニュー画面中のオーダー及びオーダー確認処理における表示画面例を示す図である。
【図5】図3のメニュー画面中のエンターテイメント処理における表示画面例を示す図である。
【図6】図3のメニュー画面中の情報サービス処理における表示画面例を示す図である。
【図7】図1に示す店舗用情報端末の表示画面例を示す図である。
【図8】ウェブ上の店舗情報表示例を示す図である。
【符号の説明】
1a…顧客用情報端末
1b…店舗用情報端末
2…管理サーバ
2a…管理用データベース
3…情報提供サーバ
4…インターネット
5…モバイル端末
6…携帯電話
7…LAN
8…HUB
10…基地局
11…交換機
12…店舗
Claims (3)
- 店舗内に配置され、顧客に対して情報を表示すると共に、顧客による注文及び精算指示の入力を受け取る顧客用情報端末と、
前記顧客用情報端末と接続され、前記注文及び精算指示の入力に基づいて店舗内の空席情報を作成する制御手段と、
前記空席情報を、店舗外に存在する端末装置から閲覧可能な状態で提供する情報提供手段と、を備える店舗情報管理システムであって、
前記顧客用情報端末は店舗内のテーブル毎に設置され、前記制御手段は前記テーブル毎の空席情報を作成し、
前記情報提供手段はテーブル毎の空席情報を店舗内のテーブルのレイアウト表示として提供し、前記空席情報により空席とされているテーブルのレイアウト表示のうち希望のテーブルが選択された場合に、当該選択を予約入力として受け取り、前記制御手段に供給することを特徴とする店舗情報管理システム。 - 請求項1に記載の店舗情報管理システムであって、
前記制御手段は、前記精算指示が入力されてから所定時間経過後に対応する席を空席と設定して空席情報を作成することを特徴とする店舗情報管理システム。 - 請求項1又は2の何れか一項に記載の店舗情報管理システムであって、
前記情報提供手段は、各テーブル毎の空席情報と共に各テーブルの着席可能人数を提供することを特徴とする店舗情報管理システム。
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