JP4455605B2 - 信号発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体無線用の変調信号を出力する信号発生装置に係り、特に、変調信号のレベル変更を高速にかつ確度良く行える技術に関する。
従来、移動体端末を試験する信号発生装置として、特許文献1に示される送信部のような技術があった。一般に、信号発生部は、その出力する信号のレベルを安定化し、確度良くするために、ALC(自動レベル制御、或いは自動パワー制御、或いは自動利得制御)を構成している。一方、移動体端末を試験するには、それが利用される通信システムの変調方式に従った変調信号が必要である。その中でクレスト比の高いデジタル変調信号を出力するとき、そのALCをかけたまま変調信号を出力するとALCループの時定数に応じたレベル誤差が発生するため、CW信号で一度、ALCをかけて、内部の利得としてALCをかけたときのままの利得を保持しつつALCのループ動作をはずして、変調信号を出力していた。特許文献1の主なところを図11に示す。
図11で、ベースバンド信号発生部16は、制御部17からの指示が「変調」の場合は、直交変調用のIQベースバンド信号を発生して直交変調手段3に送り、「CW」の場合は、CW用の信号(直交変調手段3に対して直流電圧又は単一トーン信号等の、無変調とする信号)を直交変調手段3に送る。直交変調手段3は、制御部17から設定された所望の周波数のローカル信号を局部発振器4から受け取り、ベースバンド信号発生部16の出力信号に従って、ローカル信号をIQベースバンド信号で変調した直交変調信号又は変調されないCW信号(以下、それらのいずれか双方を代表するときは、「信号」と言う。)の各信号を出力する。
ALC部100では、レベル可変手段5、増幅手段6を経由した図11のX点における信号の大きさ(以下。「レベル」と言う。)をレベル検出手段7で検出し、検出した結果をDCの電圧として出力する。比較手段8は、レベル検出手段7からの電圧の値と基準値発生手段12からの電圧の値とを比較し、その差を増幅して位相反転して出力する。スイッチ10は、信号が「CW」時は、端子「ALC」側に接続され、比較手段8からの出力がレベル可変手段5に負帰還される。このようにしてALCのループが構成されるので、このALCのループ利得が十分であれば、ほぼ出力X点における信号のレベルは、基準値発生部12から出力される電圧の値で決定され、安定にされる。次に信号が「変調信号」に切り替わったときにスイッチ10が端子「HOLD」側に接続され、その切り替えの直前に保持手段9が保持した「CW」時の比較手段8の出力がレベル可変手段5に送られる。したがって、この信号が「変調信号」のときは、「CW」のときと同じレベルの変調信号が出力される。つまり、ALCのループが外れても、基準値発生部12から出力される電圧の値で決定されたレベルになる。そして、出力X点の信号は、可変ATT11(ステップ可変形の減衰器)で所望の値に減衰されて出力される。
一般に、移動体端末を試験する信号の周波数は広い帯域に亘り、試験に必要なレベル範囲も広い範囲に亘る。そのとき、直交変調手段3から可変ATT11までの各要素にはレベル的なエラー要素として、それぞれには周波数に対するレベル変化(周波数応答特性、周波数特性等と言われる。以下では、簡単のため「f特」という。)があり、また可変ATT11の各ステップ(例えば、減衰ステップ0,10,20・・・dB等)には理想的な素子が得られないことによるステップエラー(例えば、+0.2dB、−0.1dB、−0.2dB等)がある。
図11で、変調信号を出力時に上記のf特の影響を防止するには、その周波数を変更設定する度に、図11の構成で信号を「CW」にしスイッチ10で「ALC」(つまりALCをオン)に切り替えてALCを動作させ、スイッチ10を「HOLD」(つまりALCをオフ)にし、それから信号を「変調信号」にする。つまり、このような構成・動作により「変調信号」を出力時は、レベル可変手段5を制御する信号として、その変更設定された周波数に応じた制御信号が保持手段9から得られるから、ALCによってf特補正が行われる。一方、ステップエラーを無くすために、予め可変ATT11の各ステップエラーを調べて、それを補正するための補正値を記憶しておき、基準値発生部12が出力する電圧の値をその補正値で補正して出力させる。そして、やはり、図11の構成で信号を「CW」にしスイッチ10で「ALC」に切り替えてALCを動作させ、それから信号を「変調信号」にし、スイッチ10を「HOLD」にする。そうすると、ALC動作により、出力X点のレベルを可変ATT11で生じるエラー分だけそのエラー方向と逆の方向に補正される。したがって、可変ATT11から出力される信号はステップエラーの少ないレベルに設定される。
特開2003−43084号公報
しかしながら、上記図11の従来技術では、信号の周波数の変化、又はレベルの切り替えのいずれかをする度に、ALCのオン、オフ動作を行うので、そのALCのオン、オフの応答時間だけ、周波数の切り替え、又はレベルの切り替えの切り替え時間がかかり、早い切替ができない。
例えば、移動体端末の試験にRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度指示)なる試験がある。それを模式的に表したのが図10(A)である。図10(A)において、信号発生装置200が、移動体端末300に対して、図10(B)に示すようにGSM信号やCDMA信号(いずれもそれぞれの変調方式の変調信号:RF信号)のレベルをPmin〜ーPmaxの範囲に亘って変化させて受信させる。移動体端末300は、受信レベルを基地局400(或いは試験のための疑似試験局)に対して受信レベルを知らせる。基地局400はそのレベルに応じたレベルにパワーコントロールした電波を送り受信させる。このような試験を行うにあたって、周波数を変える度に、又は/及び、急速なレベル変化をさせる度に、ALCをオン、オフしていたのでは、時間がかかり過ぎるとともに、急速なレベル変化に対応して確度のよいレベル変化をさせることができない。
本発明の目的は、周波数或いはレベルの急速な変化があっても、確度の良いレベルの信号を出力できる信号発生装置を提供することである。
上記目的を達成するため、請求項に記載の発明は、ベースバンド信号の大きさを変更して出力可能なベースバンド信号発生部(1)と、該ベースバンド信号発生部から出力された該ベースバンド信号を受けてローカル信号で直交変調した変調信号又はCW信号のいずれかの信号を選択的に、かつ該ベースバンド信号の大きさに応じた大きさの信号として出力する変調手段(3)と、該変調手段からの信号を受けてレベルを変化させて出力するレベル可変手段(5)及び基準値を出力する基準値発生手段(12)を有し、前記CW信号出力の状態では負帰還ループを構成して該レベル可変手段を制御して該CW信号を前記基準値に対応する所定レベルに調整して出力させ、前記変調信号出力の状態では該負帰還ループをはずして負帰還時に該レベル可変手段を制御していた制御値を保持して該変調信号を出力させるALC部(100)と、該ALC部から出力される信号の前記所定レベルをステップで変更して出力する減衰手段(11)とを備え、前記基準値発生手段は、予め前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第3の補正値を記憶しておき該第3の補正値を含む前記基準値を出力するように構成されている信号発生装置において、
予め前記減衰手段を基準となるステップに設定したときの少なくとも前記変調手段から該減衰手段の入力までの周波数応答特性を補正するための第1の補正値及び前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第2の補正値を記憶する補正値記憶手段(2)と、
通常モードとレベル周波数高速切替モードの何れか選択可能にされており、前記通常モードが選択されたときは、指定により少なくとも前記ローカル信号の周波数が変更される度に、前記変調手段から前記CW信号を出力させ、前記ALC部に前記負帰還ループを形成させることにより前記第3の補正値に応じて補正されたレベルの該CW信号を出力させ、次に前記制御値を保持させ、該負帰還ループをはずさせて前記変調信号を出力させ、
前記通常モードから前記レベル周波数高速切替モードへモード変更されたときは、該モード変更の直前に該通常モードで該負帰還ループがはずされたときの該制御値を保持した状態で前記変調信号を出力させ、その後、前記周波数の変更及び前記減衰手段のステップの変更のうち少なくとも一方の変更指示を受けて、前記補正値記憶手段に記憶されている前記第1の補正値及び前記第2の補正値のうち該一方の変更指示に対応した補正値を基に前記ベースバンド信号発生部に前記ベースバンド信号の大きさを変更させる制御部(14)と、を備えた
請求項に記載の発明は、ベースバンド信号の大きさを変更して出力可能なベースバンド信号発生部(1)と、該ベースバンド信号発生部から出力された該ベースバンド信号を受けてローカル信号で直交変調した変調信号又はCW信号のいずれかの信号を選択的に、かつ該ベースバンド信号の大きさに応じた大きさの信号として出力する変調手段(3)と、該変調手段からの信号を受けてレベルを変化させて出力するレベル可変手段(5)、及び基準値を出力する基準値発生手段(12)を有し、前記CW信号出力の状態では負帰還ループを構成して該レベル可変手段を制御して該CW信号を前記基準値に対応する所定レベルに調整して出力させ、前記変調信号出力の状態では該負帰還ループをはずして負帰還時に該レベル可変手段を制御していた制御値を保持して該変調信号を出力させるALC部(100)と、該ALC部から出力される信号の前記所定レベルをステップで変更して出力する減衰手段(11)とを備え、前記基準値発生手段は、予め前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第3の補正値を記憶しておき該第3の補正値を含む前記基準値を出力するように構成されている信号発生装置において、
予め前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第2の補正値を記憶する補正値記憶手段(2)と、
通常モードとレベル高速切替モードの何れかに選択設定可能にされており、前記通常モードが選択されたときは、指定により少なくとも前記ローカル信号の周波数が変更される度に、前記変調手段から前記CW信号を出力させ、前記ALC部に前記負帰還ループを形成させることにより前記第3の補正値に応じて補正されたレベルの該CW信号を出力させ、次に前記制御値を保持させ、該負帰還ループをはずさせて、前記変調信号を出力させ、
前記通常モードから前記レベル高速切替モードにモード変更されたときは、該モード変更後に前記周波数の変更がないときは該モード変更の直前の該通常モードのときの、該モード変更後に前記周波数の変更があったときは一旦該通常モードに戻したときの、前記ALC部の前記負帰還ループが外れたときの前記制御値を保持した状態で、その後、前記ステップの変更の指示を受けて、前記補正値記憶手段からの前記ステップに応じた第2の補正値を基に前記ベースバンド信号発生部に前記ベースバンド信号の大きさを変更させるように制御する制御部(14)と、を備えた。
請求項に記載の発明によれば、急速にレベル変更や周波数変更を行わない、応答の遅い通常のモードと、急速にレベル変更や周波数変更を行いたいレベル周波数高速切替モードのいずれでも、確度の良い変調信号を得ることができる。
つまり、通常モードで周波数が変更されるたびにALCオンしてf特性を軽減し、かつ第3の補正値によりステップエラーが補正され、その状態を維持して(ALCオフ)変調信号を出力できるので、確度の良い変調信号が出力される。レベル周波数高速切替モードにモード変更されたときは、モード変更直前の変調信号の周波数、レベルを保持した状態(ALCオフ)を基準として、周波数、レベルが変更された場合は、第1の補正値、第2の補正値を基にベースバンド信号発生部で補正されるので、確度の良い変調信号が得られる。
請求項に記載の発明によれば、急速にレベル変更や周波数変更をやらない、応答の遅い通常のモードと、急速にレベル変更を行いたいレベル高速切替モードのいずれでも、確度の良い変調信号を得ることができる。ただし、この場合のレベル高速切替モードでは、周波数変更した場合は通常モードと同じ応答時間が必要になる。
つまり、通常モードでは、請求項1に記載の発明と同じように、周波数が変更される度にALC部が動作してf特性を軽減し、かつ第3の補正値によりステップエラーが補正されるので、確度の良い変調信号を出力できる。レベル高速切替モードでは、周波数が変更されないでレベルだけが変更された場合は、モード変更直前の変調信号のレベルを保持した状態(ALCオフ)を基準として、第2の補正値を基にベースバンド信号発生部で補正されるので確度の良い変調信号が得られる。レベル高速切替モード後に周波数が変更された場合は、一旦通常モードでALC部により負帰還動作が行われて(ALCオン)f特が軽減される。そして、その後にレベルが変更された場合は、ALCオフにされた状態で変調信号のレベルをALCオン時のまま保持した状態を基準として、第2の補正値を基にベースバンド信号発生部で補正されるので、確度の良い変調信号が出力される。ただし、周波数変更があったときは、通常モードへ一旦戻り(ALCがオンオフされるので、その分、応答時間が必要になるが、f特補正相当の動作はALC部の負帰還ループで行われるので、請求項の発明に比べ、第1の補正値は不要になる。
本発明に係る実施形態を次の3通りの態様でその順に説明する。
(1)第1の実施形態(関係図:図1,図2,図3(A)、図4、図5、図7)
最初にALCを動作させ、その後ALCをオフにして、急速にレベル、周波数を切り替える態様
(2)第2の実施形態(関係図:図1,図2,図3(A)、図4、図5、図6,図8)
周波数、レベルを変更する都度,ALCをオンさせる通常モードと、その後に,ALCをオフにして急速にレベル、周波数を切り替えるレベル周波数高速切替モードで動作する態様
(3)第3の実施形態(関係図:図1,図2,図3(B)、図5、図6、図9)
周波数、レベルを変更する都度,ALCをオンさせる通常モードと、その後に,周波数を変更しないでレベルを切り替える場合にALCをオフにして急速にレベルを切り替え、周波数変更する場合は一旦通常モードへ戻るレベル高速切替モード(上記の「レベル周波数高速切替モード」と区別して表現している。)で動作する態様
本発明の実施形態を、図を基に説明する。図1は本発明の実施形態の機能構成を示す図である。図2は、図1のベースバンド信号発生部の機能構成を示す図である。図1及び図2は、後記する第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態に対応する。図3は、ALCの動作タイミングを示す図であり、図3(A)は、第1の実施形態のタイミング、及び第2の実施形態の主にレベル周波数高速切替モードにおけるタイミングを示す図である。図3(B)は、第3実施形態で主にレベル高速切替モードのタイミングを示す図である。図4は、補正値記憶手段が記憶する周波数応答特性(f特)を補正する第1の補正値、図5は、補正値記憶手段が記憶する減衰量エラー(ステップエラー)を補正する第2の補正値、図6は、基準値発生部が記憶する減衰量エラー(ステップエラー)を補正する第2の補正値である。図7は、第1の実施形態の動作フローを説明するための図であり、図8は、第2の実施形態の動作フローを説明するための図であり、図9は、第3の実施形態の動作フローを説明するための図である。
なお、図1において、図11と同一符号を付した構成は、同一機能を有する。以下の説明では、図11との相違点を主に構成・動作を説明する。
[1:第1の実施形態] 関係図:図1,図2,図3(A)、図4、図5、図7
図1のベースバンド信号発生部1の具体的な機能構成を図2に示す。図2において、波形データメモリ1aは、直交変調手段3に対して、ローカル信号に対して変調させるためのIQベースバンド信号(Iベースバンド信号及びQベースバンド信号)の変調用波形データと、CW信号を出力させるためのCW用波形データ(以下、変調用波形データと併せて「波形データ」と言うことがある。)とを予め記憶しておく。そして、波形データメモリ1aは、制御部14からの制御により、波形データ出力指示として、CW信号を出力させるか、変調信号を出力させるかの「CW・変調指示」を受けて、受ける度にCW用波形データもしくは変調用波形データを出力する。
乗算率が変更可能な2つの乗算器1b、デジタルアナログ変換を行う2つの変換器D/A1c及び2つのローパスフィルタLPF1dのそれぞれは、対のそれぞれは同じものであって、Iベースバンド信号、Qベースバンド信号のそれぞれに対応して2ルート設けられている。乗算器1bは、レベル制御部1eからの指示で補正手段2からの補正データに応じた乗算率で、波形データメモリ1aからの波形データの大きさを補正(変更)して出力する。そして、変更された波形データは、各D/A1c及び各LPF1dによりアナログの変調用信号に変換され、不要な周波数成分を除去されて直交変調手段3へ大きさ(レベル)が補正された各ベースバンド信号として送られる。直交変調手段3は、ローカル信号をLPF1dから受けた補正された各ベースバンド信号で変調して、その各ベースバンド信号の大きさに応じた大きさの変調信号を出力する。また、直交変調手段3がCW信号を出力するときは、波形データメモリ1aから出力された波形データがDC電圧として入力される。周波数は局部発振器4から出力されるローカル信号の周波数できまり、それは制御部14から指示される。
補正値記憶手段2は、周波数応答特性の補正値として図4に示される形式のf特補正値(例えば、比率)と、可変ATT11の減衰量エラーの補正値(例えば、比率)として図5の形式で示されるステップエラー値を記憶している。図4は、レベル可変範囲が「0dB」、周波数100MHzを基準とした補正値(図4の太線の枠内)を有している。なお、この補正値は、ALCがかかっていないときの、少なくとも直交変調手段3から可変ATT11の入力点(X点)までの周波数応答特性をうち消すための値である。レベル可変範囲「1〜5dB」「―1〜―5dB」における補正値は、可変ATT11が5dBステップなので、その間のレベル設定と補正を兼ねる場合に用いられるものであり、予め入力される値である。図5は、ステップが「0dB」、周波数100MHzを基準としたときの、各ステップ、各周波数における補正値を有している(これらも、例えば、率を単位としている例である)。
なお、図4,図5は、図1の可変ATT11の入力点(X点)の前後で、ALC部100側のf特補正と、可変ATT11側のステップエラーの補正とに分けている。ステップエラー値には、図5のステップ0dBでも分かるように可変ATT11のf特も含まれている。このように必ずしもX点で分けないで、補正値を取得する他の方法もある。例えば、可変ATT11を0dBと設定しておいて、この可変ATT11の出力側で測定したときのf特を補正する補正値を図4における第1の補正値として記憶しておき(つまり、可変ATT11の0dBにおけるf特はALC部100側のf特と一緒になる。)、ステップエラーの第2の補正値(第3の補正値)は、図5(図6)の可変ATT11の0dBを全ての周波数で補正値を「1」(図6では「2」;つまり、補正無し)とし、その他のステップでは、各周波数において可変ATT11の0dBを基準としたときのステップエラーを補正値として求める(例えば、周波数fn、ステップ0dBで「1」を基準として測定し、結果としてステップ5dBの補正値「1.1」を得る)。本発明の特許請求の範囲では、可変ATT11の入力点で各特性を分けて表記しているが、ALC部100側のf特、及び可変ATT11側のf特を含むステップエラーを補正している。上記他の方法でも、実効的に同じ補正が成される。したがって、補正値の採り方はいずれの方法であっても、本発明の範疇である。
レベル制御部1eは、予め基準データ高さ値(比率)として例えば「1」を有しスイッチ10が「ALC」側に設定されているときは、つまりALCオンのときは、その基準データ高さ値「1」を両乗算器1bへ指示する。この場合は、比率「1」であるから、乗算器1bの前後でレベルは変化しない。スイッチ10が「HOLD」側に設定されているときは、つまりALCオフのときは、レベル制御手段1eは、制御部14からレベル・周波数変更情報を受けて、その周波数(直交変調手段3から出力される変調信号の周波数)に応じたf特補正値(例「1.1」)を図4から、可変ATT11が設定されるステップ(減衰量)におけるステップエラー補正値(例「1.2」)を図5から読み出して、「基準データ高さ値×f特補正値×ステップエラー補正値」(例:1×1.1×1.2)の値を求めて、その値によって乗算器1bの乗算率を変更して、結果として、直交変調手段3から出力される変調信号の大きさを補正して(変更)出力させる。
基準値発生部12は、ALCオンのときにレベル検出手段7が検出するCW信号の大きさ(可変ATT11の入力のCW信号の大きさ)を設定するための電圧の値(以下「電圧値」と言う。)を出力する。第1の実施形態では、図4及び図5の各補正値が基準としているステップ、周波数と同じ周波数を基準として、可変ATTの出力が所定レベル(基準レベル)になる電圧値(基準電圧値、例えば2V)を出力する。例えば、可変ATT11が0dB(一般には、パネル部15ではそのときの可変ATT11からの出力レベル(絶対値レベル)で表示されることが多い。例えば、可変ATT11が0dBのときの絶対値レベル0dBm)、周波数が100MHzを基準として、そのときのCW信号の可変ATTの出力が0dBmになる基準電圧値(例:2V)を予め求めて記憶しておいて、ALCオンのときに比較器8へ出力する。
制御部14は、図3(A)の(2)(3)(1)に示すようにCW・変調指示として、「CW」を指示したときは、スイッチ10を「ALC」にしてALCをオンにさせ、スイッチ13a、13bを「通常」にさせる。ただし、この第1の実施形態では、基準値発生部12は、レベル・周波数の変更情報に拘わらず上記した「基準電圧値」を出力し、可変ATT11に対しては、上記の所定レベル(基準レベル)にステップを設定させる。
つまり、制御部14は、「CW」のときにALCをオンにして基準レベル、基準周波数で出力レベルを校正しておいて、「変調」に切り替えられたときのその直前にレベル可変手段5を制御した値を保持手段9が保持してレベル可手段5の利得を維持した状態で、ALCをオフにし、変調信号を出力させる。そして、図3(A)の(1)(5)のように周波数、可変ATT11のステップが変更されたときは、補正手段2から変更された所望の周波数、所望のステップに対応した補正値をレベル制御部1eが読み出して乗算器1bに補正(変更)させることにより、確度の良い変調信号を出力させる。つまり、「CW」時に、基準周波数、基準レベルで校正された出力レベルを、「変調」のときALCをオフにして保持する。そして、周波数、ステップを変更されたときは、図4,図5の補正値で補正する。したがって、レベル、周波数の変更がALCの応答時間の影響を受けることなく、高速に行え、かつ確度のよいレベルが得られる。
図7を基に一連の動作を説明する。
ステップS1、S2:電源オンすると、制御部14は、予め決められていた基準の可変ATT11のステップLk(基準のレベルLk、例えばLk=0dB)、局部発振器4の周波数を基準の周波数(例:fk=100MHz)に設定(自動でも、ユーザによるパネル部15からの設定で行っても良い。)。制御部14は、ベースバンド信号発生部1に対してCW波形データの出力を指示し、スイッチ10に対してALCをオンにさせ、スイッチ13a、13bを「通常」にする。
ステップS3:CW信号が出力され、基準値発生部12は、基準の可変ATT11のステップ(例、レベルLk=0dB)、基準の周波数(例:fk=100MHz)における基準電圧値を出力して、ALCオンして可変ATT11の出力レベルを所定値(可変ATT11と同一表示のレベル0dBm)にさせる。
ステップS4:制御部14は、ベースバンド信号発生部1に対して変調波形データの出力を指示し、スイッチ10に対してHOLDにしてALCをオフにさせ、保持手段9が直前のALCオン時のレベル可変手段5を制御していた値をそのまま維持する。そして、スイッチ13a、13bを「高速」にする。
ステップS5:ユーザがパネル部15から、周波数fs、レベルLs(ステップLs)もしくはそれらの双方を変更する。
ステップS6:変更された周波数の変調信号が出力され、その変更された周波数fs、ステップLsにおける補正値を補正値記憶手段2から読み出して、ベースバンド信号発生部1でベースバンド波形信号の大ききを補正する。したがって、ALCオフで高速に切り替えられ、かつ補正され確度のよいレベルの変調信号を出力する。
ステップS7、8:新たに周波数、レベルの変更があれば、ステップS4へ戻り、変更がなければ終了する。
[2:第2の実施形態] 関係図:図1、図2、図3(A)、図4、図5、図6、図8
図1は、第1の実施形態と共有するが、第1の実施形態が初期にALCをオンし、その後にALCをオフにして、周波数fs、レベル(ステップ)Lsを変更する態様であったが、第2の実施形態は、周波数fk、レベルLkを変更する都度,ALCをオンさせる[通常モード]と、その後に,ALCをオフ、変調信号を出力させて、急速にレベルLs、周波数Fsを切り替える[レベル周波数高速切替モード]で動作する態様である。これらの各モードの設定、変更は、パネル部15でユーザの指示により行われる。
第2の実施形態でALCをオンしてからレベル周波数高速切替モードで動作する部分(図8のステップS16、S17)は、ほぼ第1の実施形態(図7のステップS5,S6)と同じ態様である。第2の実施形態では、通常モードで、周波数、レベルを変更可能にされている点で、第1の実施形態と異なる。したがって、図でその違いを説明すると、第2の実施形態では、図8に示すように通常モード(ステップS12〜S15)と、レベル周波数高速切替モード(ステップS16〜S18)に分かれている。そして、図8のステップS12,S13(通常モード)において、ユーザが設定変更する周波数fk、レベルLkでALCがオンされる点である。
そのため、構成上の第1の実施形態との違いは、基準値発生部12がALCオン時にステップエラーを補正するために、図6に示すようなステップエラー補正値(第3の補正値)を有し、ALCがオンされているときに、その時のステップLk・周波数fkの変更情報を受けて、変更されたステップLk・周波数fsにおけるステップエラー補正値を図6から読み出して変更した電圧値を比較手段8に送り、補正された大きさをもつCW信号を出力させることである。動作のタイミングは、第1の実施形態と同様、図3(A)に表されている。
図6に示すステップエラー補正値(第3の補正値)は、レベル制御手段1eが補正動作は行わないで予め記憶しておいた基準データ高さ値(比率)(例えば「1」)を設定された状態で、実際に各周波数、各ステップでALCをオンにして予め経験的に求められてテーブルとして記憶された値である。つまり、ALCオン時に例えば、可変ATT11が0dBのときの絶対値レベル0dBm、周波数が100MHzであるときを基準として、そのときのCW信号の可変ATTの出力が0dBmになる基準電圧値(例えば、2V)を求めて、次に周波数fkでステップLkを変更したときの補正値であって、可変ATT11の基準の値である周波数100MHzにおける0dBに対するエラー補正分に相当する電圧値:例えば、+0.1V)を基準値発生部12に記憶したものである。
そして、基準値発生部12は、ALCオンの動作中に周波数fk、ステップLkが設定されていると、補正された電圧値=[基準電圧値+補正分に相当する電圧値](例えば、2.1V)を比較手段8へ送る。なお、ステップエラー補正値(第3の補正値)としては、この「補正された電圧値」を記憶して置いても良いし(図6は、この形態で記憶されている例である。)、[基準電圧値]と[補正分に相当する電圧値]とを個別に記憶しておいても良い。
第2の実施形態の動作フローを図8を用いて説明する。なお、レベル周波数高速切替モード時の動作タイミングは図3(A)の高速動作と同じタイミングになる。
ステップS11、S12:電源オンし、パネル部15では、電源オン時は、通常モードに設定されている。ユーザによってパネル部15から設定されたレベルLk(可変ATT11のステップLk)、所望の周波数fk(局部発振器4のローカル信号の周波数)を設定される(電源をオンした最初は、レベル、周波数は初期値のものが自動で設定される)。制御部14は、ベースバンド信号発生部1に対してCW波形データの出力を指示し、スイッチ10に対してALCをオンにさせ、スイッチ13a、13bを「通常」にする。
ステップS13:CW信号が出力され、基準値発生部12は、図6に示す第3の補正値を参照して、可変ATT11のステップLk、周波数fkに対応する補正された電圧値を出力して比較手段8へ送る。ALCは、可変ATT11の入力点(X点)のレベルをステップLkのエラー分だけかさ上げ(或いは下げ)レベルにする。そして、可変ATT11を通過した出力レベルがステップエラーを補正された確度の良いレベルLkを出力する。
ステップS14:制御部14は、ベースバンド信号発生部1に対して変調波形データの出力を指示し、スイッチ10をHOLDにさせてしてALCをオフにさせ、保持手段9が直前のALCオン時のレベル可変手段5を制御していた値をそのまま維持する。
このとき、レベル制御部1eは、補正動作は行わないで、予め記憶しておいた基準データ高さの値(比率)(例えば「1」)を設定している。
ステップS15:ユーザが通常モードを維持するのであれば、ステップS12に戻り、再びステップS12で設定された周波数、レベルについて、ステップS12,S13,S14を繰り返す。ユーザによりレベル周波数高速切替モードに切り替えられた場合は、ステップS16に進む。
ステップS16:レベル周波数高速切替モードの設定により、制御部14は、スイッチ13a、13bを「高速」にする。そして、ユーザがパネル部15から、周波数fs、レベルLs(ステップLs)もしくはそれらの双方を変更する(変更しない場合は、通常モード時の周波数、ステップが維持される。)。
ステップS17:ALCがHOLDされた状態で、設定された周波数fsの変調信号が出力され、その周波数fs、ステップLsにおける補正値を補正値記憶手段2から読み出して、ベースバンド信号発生部1で変調波形データの大ききを補正する。このとき、補正値としては、図4に示されるf特補正値(第1の補正値)及び図5に示されるステップエラー補正値(第2の補正値)が用いられる。このとき、ALCはオフなので、基準値発生部12からの電圧値は何ら利用されない。補正値記憶手段2にしたがって、ALCオフで高速に切り替えられ、かつ補正され確度のよいレベルの変調信号を出力することができる。
ただし、条件によっては、ベースバンド信号発生部1の制御部14からのレベル・周波数情報によりレベル制御部1eは次のように動作する。
(a)レベル周波数高速切替モードでもステップS16で周波数、ステップが変更されないで、通常モード時と同じ周波数、レベルであれば、そのまま、補正動作をしない。
(b)レベル周波数高速切替モードでもステップS16で周波数fs、ステップLsが変更され、通常モード時と周波数fk、ステップLkが異なる場合は、図4により周波数fkにおけるf特補正値に対する周波数fsにおけるf特補正値との差、及び図5により周波数fk、ステップLkにおけるステップエラー補正値に対する周波数fs、ステップLsにおけるステップエラー補正値との差、を求めて補正値とする。というのは、レベル周波数高速切替モードでは、 ALCがオフにされるが、周波数fk、ステップLkの条件でALC動作しているときのレベル可変手段5を制御していた値を保持しているので、それらを基準として補正する必要があるからである。なお、周波数fk、ステップLkが図4,図5を作成したときの基準の周波数、ステップ(例えば、100MHz、0dB)であれば、図4、図5をそのまま(差を求めなくとも)使用できる。
(c)なお、制御部14は、レベル周波数高速切替モードが設定されたときは、必ず基準の周波数、ステップ(例えば、100MHz、0dB)で一旦、CW信号でALCオンした後、ALCをオフにし、変調信号を出力させる構成であれば、上記(b)の後半に記載したように、図4及び図5は、そのまま補正値として利用できる。この場合は、レベル周波数高速切替モード時になったときステップS2〜S7を実行するのと同じである。
ステップS18:ユーザがレベル周波数高速切替モードを維持するのであればステップ16に戻り、再びステップS12で設定された周波数、レベルについて、ステップS16,S17を繰り返す。ユーザにより通常モードに切り替えられた場合は、ステップS12へ戻る。
[3:第3の実施形態]関係図:図1,図2,図3(B)、図5、図6、図9
この実施形態では、通常モードとレベル高速切替モードを有し、レベル高速切替モードでは周波数切り替えは高速にできないがレベル切り替えは、高速で変化させることができる。図1の構成は基本的に第1,及び第2の実施形態と同じである。第3の実施形態では、図3(B)の(3)(4)に示すようにレベル高速切替モードで周波数が変更されるたびにCW信号におけるALCオンが行われ、その後のALCがHOLDされて、図3(B)の(5)に示されるように高速のレベル変更が行われる。
図9にその動作フローを示すが、通常モードにおけるステップS22〜S25は、第2の実施形態の通常モードである図8のステップS12〜S15と同じであり、さらに、図9のステップS26、S30は、それぞれ図8のステップS16、S18と同じである。図9は、ステップS27,ステップS28で示されるように周波数fsが変更される毎にその周波数のCW信号が出力されALCオンにされる。これによって、図9のステップS26で設定された周波数fs、ステップLsにおけるf特補正、及びステップエラー補正がALCで実行される。したがってステップエラー補正は、基準値発生部12に記憶されているステップエラー補正値(例えば、図6)が用いられる。f特補正は、ALCが動作することにより補正される。
第3の実施形態では、ALCオフ時のf特補正は、ALC動作したときの保持手段9が保持する値に含まれているので、補正値記憶手段2は、図4のようなf特補正値を有していない。ただし、ALCオフ時にステップLsが変更されるので図5のようなステップエラー補正値は有する。
そして、図9のステップS29において、ALCオン時と同じ周波数fsの変調信号が出力され、ALCがオフしてHOLDされる。この状態でステップLsを変更された場合は、ベースバンド信号発生部1のレベル制御部1eは次のように動作する。
つまり、図5により周波数fs、ALCオン時のステップLsにおけるステップエラー補正値と周波数fs、変更されたステップLsにおけるステップエラー補正値との差、を求めて補正値とする。というのは、レベル切り替え時には、 ALCがオフにされるが、そのときは、周波数fs、ステップLsの条件でALC動作しているときのレベル可変手段5を制御していた値を保持しているので、それらを基準として補正する必要があるからである。
[補正の変形例]
図1における補正値記憶手段2を保持手段9に持ってきても良い。そのとき、補正値記憶手段2は図4,及び図5と同様のf特補正値とステップエラー補正値を有する。但し、図1では波形データを補正するのに対して、この変形例では、レベル可変手段5の利得(損失)を変更することになり、制御対象が異なるので、各補正値は異なる。そして、図2における乗算器1b、レベル制御部1eも保持手段9側へもってきて、保持手段9が保持している値に対して、補正値記憶手段2が保有するf補正値、ステップエラー補正値を乗算させてやればよい。その他、タイミング、動作フローは、第1,第2及び第3の実施形態と同じである。
以上の構成によれば、ALCオフで変調信号の周波数変更(第1及び第2の実施形態)やレベル変更(第1〜第3の実施形態)を急速に行え、かつそのレベルが補正されているので確度のよいレベル変更が可能である。
本発明の実施形態の機能構成を示す図である。後記する第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態に対応する。 図1のベースバンド信号発生部の機能構成を示す図である。 ALCの動作タイミングを示す図であり、図3(A)は、第1の実施形態のタイミング、及び第2の実施形態の主にレベル周波数高速切替モードにおけるタイミングを示す図である。図3(B)は、第3実施形態で主にレベル高速切替モードのタイミングを示す図である。 補正値記憶手段が記憶する周波数応答特性(f特)を補正する第1の補正値を示す図である。 補正値記憶手段が記憶する減衰量エラー(ステップエラー)を補正する第2の補正値を示す図である。 基準値発生部が記憶する減衰量エラー(ステップエラー)を補正する第3の補正値である。 第1の実施形態の動作フローを説明するための図である。 第2の実施形態の動作フローを説明するための図である。 第3の実施形態の動作フローを説明するための図である。 従来技術を説明するための図である。 従来技術の構成を説明するための図である。
符号の説明
1 ベースバンド信号発生部、 2 補正値記憶手段、 3 直交変調手段、
4 局部発振器、 5 レベル可変手段、 6 増幅手段、 7 レベル検出手段、
8 比較手段、 9 保持手段、 10 スイッチ、 11 可変ATT、
12 基準値発生部、 13a,13b スイッチ、 14制御部、 15パネル部、
16 ベースバンド信号発生部、 17 制御部、
100 ALC部、 200 信号発生装置、 300 移動体端末、 400 基地局

Claims (2)

  1. ベースバンド信号の大きさを変更して出力可能なベースバンド信号発生部(1)と、該ベースバンド信号発生部から出力された該ベースバンド信号を受けてローカル信号で直交変調した変調信号又はCW信号のいずれかの信号を選択的に、かつ該ベースバンド信号の大きさに応じた大きさの信号として出力する変調手段(3)と、該変調手段からの信号を受けてレベルを変化させて出力するレベル可変手段(5)及び基準値を出力する基準値発生手段(12)を有し、前記CW信号出力の状態では負帰還ループを構成して該レベル可変手段を制御して該CW信号を前記基準値に対応する所定レベルに調整して出力させ、前記変調信号出力の状態では該負帰還ループをはずして負帰還時に該レベル可変手段を制御していた制御値を保持して該変調信号を出力させるALC部(100)と、該ALC部から出力される信号の前記所定レベルをステップで変更して出力する減衰手段(11)とを備え、前記基準値発生手段は、予め前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第3の補正値を記憶しておき該第3の補正値を含む前記基準値を出力するように構成されている信号発生装置において、
    予め前記減衰手段を基準となるステップに設定したときの少なくとも前記変調手段から該減衰手段の入力までの周波数応答特性を補正するための第1の補正値及び前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第2の補正値を記憶する補正値記憶手段(2)と、
    通常モードとレベル周波数高速切替モードの何れか選択可能にされており、前記通常モードが選択されたときは、指定により少なくとも前記ローカル信号の周波数が変更される度に、前記変調手段から前記CW信号を出力させ、前記ALC部に前記負帰還ループを形成させることにより前記第3の補正値に応じて補正されたレベルの該CW信号を出力させ、次に前記制御値を保持させ、該負帰還ループをはずさせて前記変調信号を出力させ、
    前記通常モードから前記レベル周波数高速切替モードへモード変更されたときは、該モード変更の直前に該通常モードで該負帰還ループがはずされたときの該制御値を保持した状態で前記変調信号を出力させ、その後、前記周波数の変更及び前記減衰手段のステップの変更のうち少なくとも一方の変更指示を受けて、前記補正値記憶手段に記憶されている前記第1の補正値及び前記第2の補正値のうち該一方の変更指示に対応した補正値を基に前記ベースバンド信号発生部に前記ベースバンド信号の大きさを変更させる制御部(14)と、を備えたことを特徴とする信号発生装置。
  2. ベースバンド信号の大きさを変更して出力可能なベースバンド信号発生部(1)と、該ベースバンド信号発生部から出力された該ベースバンド信号を受けてローカル信号で直交変調した変調信号又はCW信号のいずれかの信号を選択的に、かつ該ベースバンド信号の大きさに応じた大きさの信号として出力する変調手段(3)と、該変調手段からの信号を受けてレベルを変化させて出力するレベル可変手段(5)、及び基準値を出力する基準値発生手段(12)を有し、前記CW信号出力の状態では負帰還ループを構成して該レベル可変手段を制御して該CW信号を前記基準値に対応する所定レベルに調整して出力させ、前記変調信号出力の状態では該負帰還ループをはずして負帰還時に該レベル可変手段を制御していた制御値を保持して該変調信号を出力させるALC部(100)と、該ALC部から出力される信号の前記所定レベルをステップで変更して出力する減衰手段(11)とを備え、前記基準値発生手段は、予め前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第3の補正値を記憶しておき該第3の補正値を含む前記基準値を出力するように構成されている信号発生装置において、
    予め前記減衰手段の前記ステップの各々の減衰量エラーを補正するための第2の補正値を記憶する補正値記憶手段(2)と、
    通常モードとレベル高速切替モードの何れかに選択設定可能にされており、前記通常モードが選択されたときは、指定により少なくとも前記ローカル信号の周波数が変更される度に、前記変調手段から前記CW信号を出力させ、前記ALC部に前記負帰還ループを形成させることにより前記第3の補正値に応じて補正されたレベルの該CW信号を出力させ、次に前記制御値を保持させ、該負帰還ループをはずさせて、前記変調信号を出力させ、
    前記通常モードから前記レベル高速切替モードにモード変更されたときは、該モード変更後に前記周波数の変更がないときは該モード変更の直前の該通常モードのときの、該モード変更後に前記周波数の変更があったときは一旦該通常モードに戻したときの、前記ALC部の前記負帰還ループが外れたときの前記制御値を保持した状態で、その後、前記ステップの変更の指示を受けて、前記補正値記憶手段からの前記ステップに応じた第2の補正値を基に前記ベースバンド信号発生部に前記ベースバンド信号の大きさを変更させるように制御する制御部(14)と、を備えたことを特徴とする信号発生装置。
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