JP4454965B2 - 電力供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電力の供給側と消費側とが分離し、これら両者間を電力供給線およびリモートセンス用配線で接続した電力供給装置において、電力供給線またはリモートセンス用配線の断線を事前に検知可能にした電力供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力を供給する形態として、電力供給機器から電力供給線を介し電力消費機器へ電力を供給する形態がある。
ところで、近年の電子デバイスの高集積化に伴い電子デバイスの低電圧化が進み、上記形態における電力供給線の内部抵抗による電圧降下が無視できなくなってきた。
また、電力消費機器を共通仕様とし、電力供給機器を個別仕様としたとき、電力供給機器の個別仕様に影響を受ける上記電力供給線は、その長さや材質が定まらず、種々多様の仕様となる。このような場合に電力消費機器に適正な電圧を供給するため、電力消費機器と電力供給機器との間にリモートセンス用配線を設け、このリモートセンス用配線を介し電力消費機器側の電圧状態をリモートセンス(遠隔監視)するようにした電力供給装置がある。
この電力供給装置で注意すべき点として、リモートセンス用配線の断線により過電圧が発生し、この過電圧により電力供給機器および電力消費機器を破壊する恐れがあった。
【0003】
この問題点に対処した従来の電力供給装置として、リモートセンス用配線が断線したときにも実際に電源を動作させ、負荷側の電圧上昇と電流の増加を電源供給側へフィードバックすることにより、負荷側への電源供給を制限するようにした構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3339543号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電力供給装置は以上のように構成されているので、リモートセンス用配線の断線を事前に検知することができないという問題があった。
また、リモートセンス用配線が断線した場合でも電力供給を継続することを第1の目的としているため、リモートセンス用配線が断線した場合はリモートセンスを導入した本来の目的である電力供給線の内部抵抗による電圧降下を補償し、正確な電圧を電力消費機器に供給することができず、これにより不正確な電圧供給が継続されるという問題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、リモートセンス用配線のみならず電力供給線の断線を事前に検知し、常に高精度の電圧を電力消費機器に供給する電力供給装置を得ることを目的とする。
【0007】
この発明に係る電力供給装置は、第2の電圧を電力供給線に印加する第2の電源部と、前記第2の電圧印加時の内部回路に供給される電圧状態を検知する分圧回路と、前記分圧回路の分圧電圧値を検出する電圧検出部と、第1の電源部をオンする前に前記第2の電源部をオンし、前記電圧検出部により検出した分圧電圧値が設定範囲内のときに前記第2の電源部をオフするとともに前記第1の電源部をオンする電圧オンオフ制御部とを設け、前記分圧回路は、第1の抵抗と第2の抵抗とを前記電力消費機器と前記電力供給機器とに分けて配置し、これら第1の抵抗および第2の抵抗それぞれの一端側は前記リモートセンス用配線を介し接続し、第1の抵抗の他端側は前記電力供給線および前記内部回路と接続し、第2の抵抗の他端側は接地して構成し、これら第1の抵抗と第2の抵抗とにより定まる分圧比で第1の電圧または第2の電圧を分圧するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電力供給装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電力供給機器1と電力消費機器2とは電力供給線3およびリモートセンス用配線4とで接続され、電力供給線3を介し電力供給機器1から電力消費機器2へ電力が供給され、リモートセンス用配線4を介し電力消費機器2からリモートセンス用の電圧信号を電力供給機器1へ入力、即ち帰還している。
【0009】
また、電力供給機器1は正規電源であって第1の電圧V1を生成する第1の電源部11、事前の断線チェックに使用する第2の電圧V2を発生する電圧発生部12、この第2の電圧V2の電力供給線3への印加をオンオフする第1のスイッチ回路13、リモートセンス用配線4を介し入力する電力消費機器2からの帰還電圧を基準電圧(Vref)14と比較して誤差電圧を生成し、この誤差電圧を第1の電源部11へフィードバックして第1の電圧V1を補正する誤差増幅器15、および分圧回路を形成する第2の抵抗16(R2)とを備えている。
上記において、電圧発生部12および第1のスイッチ回路13とで形成されるものを第2の電源部とする。
【0010】
また、電力消費機器2は前記第1の電圧V1または第2の電圧V2が電力供給線3を介し供給され、このV1またはV2から電力供給線3等による電圧降下分が差し引かれた電圧Voが印加されて電力消費する内部回路21、電力供給機器1の第2の抵抗16(R2)と分圧回路を形成する第1の抵抗22(R1)、この第1の抵抗22(R1)の一端の電圧Vdを検出し、この検出電圧Vdの電圧値VDを出力する第1の電圧検出部23、この第1の電圧検出部23から電圧値VDの信号が入力され、この入力信号に基づき前記第1の電源部11および第2の電源部の第1のスイッチ回路13それぞれのオンオフを制御する電圧オンオフ制御部24とを備えている。
【0011】
図2は上記電圧オンオフ制御部24の機能構成をを示すブロック図である。
図2に示すように電圧オンオフ制御部24は、所定の電圧値VSH1およびVSH2を保有する基準電圧部241、第1の電圧検出部23からの電圧値VDと基準電圧部241からの所定の電圧値VSH1との大小を比較する第1の比較器242、上記電圧値VDと基準電圧部241からの所定の電圧値VSH2との大小を比較する第2の比較器243、これら第1の比較器242および第2の比較器243の比較結果をもとに第1の電源部11および第2の電源部の第1のスイッチ回路13それぞれのオンオフを制御する信号Scを出力する制御部244とを備えている。
また、上記基準電圧部241は図示しないが、例えば所定の電圧値VSH1およびVSH2のデータを予め記憶しているメモリ部と、このメモリ部からのデータ(ディジタル)をアナログの直流電圧に変換するDAC(ディジタル・アナログ変換器)とを備える。
【0012】
また、分圧回路は第1の抵抗(R1)22と第2の抵抗(R2)16とを電力消費機器2と電力供給機器1とに分けて配置し、これら第1の抵抗22および第2の抵抗16それぞれの一端側はリモートセンス用配線4を介し接続し、第1の抵抗22の他端側は電力供給線3および内部回路21と接続し、第2の抵抗16の他端側は接地して構成し、内部回路21に供給される電圧Voを第1の抵抗22と第2の抵抗16それぞれの抵抗値の比率で分圧している。この分圧した電圧と基準電圧の電圧差を解消すべく第1の電源部11に帰還をかけることにより、電力消費機器2に一定電圧を印加する。
以上説明のように、リモートセンス用配線4は本来の目的であるリモートセンス機能の構成要素であるとともに分圧回路の構成要素にもなっている。
【0013】
次に動作について図3に従い説明する。
図3は電圧オンオフ制御部24の動作シーケンスを示す図である。
初期状態は第1のスイッチ回路13は開放(オフ)、第1の電源部11は非動作(オフ)である。
【0014】
最初のステップST1にて、電圧オンオフ制御部24は第1のスイッチ回路13を閉じる(オン)命令を発行する。この結果、第1のスイッチ回路13は閉じられ、電圧発生部12より第2の電圧V2が電力供給線3へ印加される。
この第2の電圧V2の印加により、電流が電力供給線3、分圧抵抗の第1の抵抗22(R1)、リモートセンス用配線4、分圧抵抗の第2の抵抗16(R2)を経由して接地へ流れ、第1の抵抗22(R1)と第2の抵抗16(R2)の比率に応じた電圧Vdが第1の抵抗器22(R1)の一端と接地間に発生する。この電圧Vdは第1の電圧検出部23で検出され、その電圧値が計測される。
【0015】
ステップST2では、上記計測された電圧値の信号が第1の電圧検出部23より電圧オンオフ制御部24へ入力される。この入力電圧値Vdを電圧値VDとする。
【0016】
ステップST3では、上記電圧値VDと所定の電圧値VSH1とを比較し、VD>VSH1でない(NO)ときはステップST4へ移行し、電圧発生部12または第1のスイッチ回路13または電力供給線3が正常に機能していないと判断して処理を終わる。例えば電力供給線3が断線している場合である。
【0017】
これに対し、VD>VSH1のとき(YES)はステップST5へ移行する。ステップST5では電圧値VDと所定の電圧値VSH2とを比較し、VD<VSH2でない(NO)ときはステップST6へ移行し、リモートセンス用配線4が正常に機能していないと判断して処理を終わる。例えばリモートセンス用配線4が断線している場合である。
【0018】
以上説明のステップST3〜ステップST6の意味を図4に示す。
図4は検出電圧Vdとエラーとの関係図である。
図4において、「エラー1」がステップST4に該当し、電圧発生部12または第1のスイッチ回路13が正常に機能していない、または電力供給線3が断線等により正常に機能していないためにVD<VSH1となることを表す。
また、「エラー2」がステップST6に該当し、リモートセンス用配線4が断線等により正常に機能していないためにVD>VSH2となることを表す。
【0019】
以上に対しステップST5において、VD<VSH2のとき(YES)はステップST7にて正常動作していると判断して第1のスイッチ回路13を開く(オフ)命令を発行する。
【0020】
ステップST8では第1の電源部11に対し、電力供給要求(オン)の命令を発行する。
このステップST8により、第1の電源部11から電力供給線3を介し第1の電圧V1が供給され、内部回路21に電圧Voの電力が供給される。
【0021】
上記電圧Voは分圧回路を構成する第1の抵抗22(R1)と、リモートセンス用配線4を介し接続された第2の抵抗16(R2)とで分圧され、第2の抵抗16(R2)の端子電圧が誤差増幅器15の(−)入力端に印加される。誤差増幅器15は(+)入力端に印加されている基準電圧(Vref)14と(−)入力端に印加された電圧とを比較して誤差電圧を生成し、この誤差電圧を第1の電源部11へフィードバックして第1の電圧(V1)の誤差分を補正し、安定化する。これにより、内部回路21に供給される電圧Voが安定化される。
【0022】
また、上記説明したステップST4およびステップST6において正常に機能していないと判断された場合に対し、さらにその旨を電圧オンオフ制御部24の制御のもとに表示または音声等により報知する機能を設けてもよい。
【0023】
また、以上では電力消費機器2に第1の電圧検出部23および電圧オンオフ制御部24を設ける構成で説明したが、この構成に代え、電力供給機器1に第2の電圧検出部17を図1に示す位置に設け、この検出部17で第2の抵抗16(R2)の両端電圧を検出するとともに、図示しない電圧オンオフ制御部を設け、この電圧オンオフ制御部に第2の電圧検出部17の検出電圧値を入力し、前述の図3の動作を行うようにしてもよい。
上記構成により、電力供給線3またはリモートセンス用配線4のどちらが断線しているかについては検知できないが、いずれか一方または双方の断線は検知できる。
【0024】
以上のように、この実施の形態1によれば、正規電源である第1の電源部11より電力消費機器2へ電力供給する前に、第2の電圧V2を供給し、第1の電圧検出部23により検出した電圧値VDが設定範囲内であるときに前記第2の電圧をオフするとともに前記第1の電源部11をオンするように電圧オンオフ制御部24が制御する構成としたので、電力供給線3およびリモートセンス用配線4を含む電力供給系統が正常動作しているか否かを事前に検知でき、正常動作していない場合は電力供給線3が断線、電圧発生部12または第1のスイッチ回路13が異常か、またはリモートセンス用配線4が断線かを容易に検知することが可能となる。
【0025】
また、分圧回路を形成する第1の抵抗22(R1)と第2の抵抗16(R2)とを電力消費機器2と電力供給機器1とに分けて配置しているので、断線が電力供給線3またはリモートセンス用配線4のいずれであるかを特定することができる。
【0026】
また、正規電源による電力供給の前に断線等のないことを事前に確認するので、正規電源による電力供給後にはリモートセンス機能が正常に作動し、これにより常に高精度の電圧を電力消費機器2に供給することができる。
【0027】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2による電力供給装置の構成を示すブロック図である。
図5において、図1と同一のものには同一符号を付してあり、図1と相違する点は図1の第1のスイッチ回路13に代え、ダイオード18を図示の向きに設けた点、および電圧オンオフ制御部25の制御範囲が異なる点である。
【0028】
上記ダイオード18の順方向電圧をVFとしたとき、第1の電圧V1および第2の電圧V2との間で、V1>V2+VFの関係を満たすとき、このダイオード18は逆バイアスとなって遮断状態となり、図1における第1のスイッチ回路13の開放(オフ)状態と同一となる。
また、電圧オンオフ制御部25は第1の電源部11のみオンオフ制御する。
従って、この実施の形態2の場合、前記図2(電圧オンオフ制御部の構成)の制御信号Scは第1の電源部11をオンオフ制御する信号となる。
なお、図1と同一符号を付したその他についての説明は省略する。
【0029】
次に動作について図6に従い説明する。
図6は電圧オンオフ制御部25の動作シーケンスを示す図である。
この図6のシーケンスが図3と相違する点は図3のステップST1およびステップST7を不要としている点である。これは、第1の電圧V1の発生有無に応じてダイオード18がオンオフすることによる。
初期状態は第1の電源部11は非動作(オフ)である。この非動作により、第1の電圧V1の発生はなく、ダイオード18は順方向バイアスとなり導通状態となって電圧発生部12の第2の電圧V2が電力供給線3へ印加される。
【0030】
以下、図1と同様に、第2の電圧V2による電流が電力供給線3、第1の抵抗22(R1)、リモートセンス用配線4、第2の抵抗16(R2)を経由して接地へ流れ、第1の抵抗22(R1)の一端と接地間に電圧Vdが発生する。
この電圧Vdは第1の電圧検出部23で検出され、その電圧値が計測される。
【0031】
ステップST11は図3のステップST2に相当し、上記計測された電圧値の信号が第1の電圧検出部23より電圧オンオフ制御部25へ入力される。この入力電圧Vdの電圧値をVDとする。
【0032】
以降のステップST12〜ステップST15は図3のステップST3〜ステップST6と、ステップST16は図3のステップST8とそれぞれ同一であるのでこれらの説明は省略する。
なお、ステップST16により、第1の電源部11から電力供給線3に対し第1の電圧V1が供給されるとダイオード18は逆バイアスとなって遮断状態(オフ)となり、第2の電圧V2の電力供給線3への印加が停止する。
【0033】
また、ステップST13およびステップST15において、正常に機能していないと判断された場合に対しその旨を報知する機能を設けてもよい点については実施の形態1と同様である。
【0034】
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1(図1)の第1のスイッチ回路13をダイオード18で構成したので、電圧オンオフ制御部25による第2の電圧V2の電力供給線3への印加と停止の制御が不要となり、簡易な制御が可能となるとともに、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0035】
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3による電力供給装置の電圧オンオフ制御部の動作シーケンスを示す図である。
この実施の形態3は、実施の形態2で説明した図5の電圧オンオフ制御部25の動作シーケンス(図6)を拡張したものである。
図7において、ステップST11〜ステップST16は図6のステップST11〜ステップST16と同一である。
なお、以下の説明では図5の電圧オンオフ制御部25の処理機能を拡張した「電圧オンオフ制御部25a」(図示せず)として説明する。
この電圧オンオフ制御部25aが図5の電圧オンオフ制御部25と相違する点は電圧演算機能を備えている点である。
【0036】
ステップST16において電圧オンオフ制御部25aから第1の電源部11に対し電力供給要求(オン)の命令を発行することにより、第1の電源部11から電力供給線3を介し第1の電圧V1が供給される。この第1の電圧V1による電流が電力供給線3、第1の抵抗22(R1)、リモートセンス用配線4、第2の抵抗16(R2)を経由して接地へ流れ、第1の抵抗22(R1)の一端と接地間に電圧Vdが発生する。この電圧Vdは第1の電圧検出部23で検出され、その電圧値が計測される。
【0037】
ステップST17は上記計測された電圧値の信号が第1の電圧検出部23より電圧オンオフ制御部25aへ入力される。この入力電圧Vdの電圧値をVDDとする。
ここで、分圧回路を形成している第1の抵抗22(R1)および第2の抵抗16(R2)それぞれの抵抗値は既知である。
そこで、ステップST18において、電圧オンオフ制御部25aは、「VDD×(R1+R2)/R2」の計算式を保有する電圧演算機能により内部回路21に供給される電圧値を算出する。この算出電圧値をVOOとする。
【0038】
ステップST19では、上記電圧値VOOと所定の電圧値VSH1Aとを比較し、VOO>VSH1Aでない(NO)ときはステップST20へ移行し、第1の電源部11に対し電力供給停止(オフ)の命令を発行する。
これにより、第1の電圧V1の供給が停止される。停止するのは、VOOが低過ぎることによる。
これに対し、VOO>VSH1Aのとき(YES)はステップST21へ移行する。
【0039】
ステップST21では電圧値VOOと所定の電圧値VSH2Dとを比較し、VOO<VSH2Aでない(NO)ときは前記ステップST20へ移行し、第1の電源部11に対し電力供給停止(オフ)の命令を発行する。
これにより、第1の電圧V1の供給が停止される。停止するのは、VOOが高過ぎることによる。
【0040】
以上に対し、ステップST21において、VOO<VSH2Aのとき(YES)はVOOが設定範囲内と判断し、ステップST22にて第1の電源部11のオンを維持する。
【0041】
なお、以上説明の電圧オンオフ制御部25aの電圧演算機能は実施の形態1(図1)にも適用できることはいうまでもない。
【0042】
以上のように、この実施の形態3によれば、図5の電圧オンオフ制御部25に電圧演算機能を備える構成にすることにより、第2の電圧V2を印加して断線検知等を行う際の第1の電圧検出部23を使用し、第1の電源部11から内部回路21に印加される正規の電圧Voを算出し確認できる。この確認で電圧Voが不適であれば第1の電源部11をオフするので、過電圧による内部回路21の破壊を防止する一方、過少電圧であるときの不完全動作を防止できる。
また、第1の電圧検出部23を共用でき、合理的な回路構成を実現できる。
【0043】
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4による電力供給装置の構成を示すブロック図であり、図5をベースに描いたものである。
図8において、図5と同一のものには同一符号を付してあり、図5と相違する点は内部回路21に印加する電圧Voをオンオフする第2のスイッチ回路26を設けた点、および電圧オンオフ制御部27の制御範囲が異なる点である。
上記電圧オンオフ制御部27は第1の電源部11および第2のスイッチ回路26をオンオフ制御する。
従って、この実施の形態4の場合、前記図2(電圧オンオフ制御部の構成)の制御信号Scは第1の電源部11および第2のスイッチ回路26をオンオフ制御する信号となる。
なお、図1と同一符号を付したその他についての説明は省略する。
【0044】
次に動作について図9に従い説明する。
図9は電圧オンオフ制御部25の動作シーケンスを示す図である。
図9において、ステップST11〜ステップST17は図7のステップST11〜ステップST17と同一である。
【0045】
ステップST17では、第1の電圧検出部23で計測された第1の電圧V1による第1の抵抗22(R1)の一端と接地間の電圧Vdの電圧値VDDが電圧オンオフ制御部27へ入力する。
【0046】
ステップST31では、上記電圧値VDDと所定の電圧値VSH1Dとを比較し、VDD>VSH1Dでない(NO)ときはステップST32へ移行し、供給電圧Voが低すぎると判断して処理を終わる。
これに対し、VDD>VSH1Dのとき(YES)はステップST33へ移行する。
【0047】
ステップST33では電圧値VDDと所定の電圧値VSH2Dとを比較し、VDD<VSH2Dでない(NO)ときはステップST34へ移行し、供給電圧Voが高すぎると判断して処理を終わる。
【0048】
以上説明のステップST31〜ステップST34の意味を図10に示す。
図10は電圧値Vdとエラーとの関係図である。
図10において、「エラー3」がステップST32に該当し、供給電圧Voが低すぎるためにVDD<VSH1Dとなることを表す。
また、「エラー4」がステップST34に該当し、供給電圧Voが高すぎるためにVDD>VSH2Dとなることを表す。
【0049】
以上に対しステップST33において、VDD<VSH2Dのとき(YES)は正常動作していると判断し、ステップST35にて第2のスイッチ回路26を閉じる(オン)命令を発行する。
このステップST35により、内部回路21に電圧Voの電力が供給される。
【0050】
また、上記説明したステップST32およびステップST34において供給電圧Voが不適正と判断された場合に対し、さらにその旨を電圧オンオフ制御部27の制御のもとに表示または音声等により報知する機能を設けてもよい。
【0051】
なお、以上説明の第2のスイッチ回路26を設ける構成が実施の形態1(図1)にも適用できることはいうまでもない。
【0052】
以上のように、この実施の形態4によれば、内部回路21に印加する電圧Voをオンオフする第2のスイッチ回路26を設ける構成としたので、供給電圧Voが適正な電圧値であるときに限り内部回路21に電圧Voの電力が供給されるので、過電圧による内部回路21の破壊を防止する一方、過少電圧であるときの不完全動作を防止できる。
【0053】
以上のように、この発明によれば、第2の電圧を電力供給線に印加する第2の電源部と、前記第2の電圧印加時の内部回路に供給される電圧状態を検知する分圧回路と、前記分圧回路の分圧電圧値を検出する電圧検出部と、第1の電源部をオンする前に前記第2の電源部をオンし、前記電圧検出部により検出した分圧電圧値が設定範囲内のときに前記第2の電源部をオフするとともに前記第1の電源部をオンする電圧オンオフ制御部とを設け、前記分圧回路は、第1の抵抗と第2の抵抗とを前記電力消費機器と前記電力供給機器とに分けて配置し、これら第1の抵抗および第2の抵抗それぞれの一端側は前記リモートセンス用配線を介し接続し、第1の抵抗の他端側は前記電力供給線および前記内部回路と接続し、第2の抵抗の他端側は接地して構成し、これら第1の抵抗と第2の抵抗とにより定まる分圧比で第1の電圧または第2の電圧を分圧する構成としたので、電力供給線およびリモートセンス用配線を含む電力供給系統が正常動作しているか否かを事前に検知でき、正常動作していない場合は電力供給線が断線、電圧発生部または第1のスイッチ回路が異常か、またはリモートセンス用配線が断線かを容易に検知することが可能となる。
また、通常使用電源による電力供給の前に断線等のないことを事前に確認することからリモートセンス機能が正常に作動し、これにより常に高精度の電圧を電力消費機器2に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電力供給装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の電圧オンオフ制御部の機能構成をを示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における電圧オンオフ制御部の動作シーケンスを示す図である。
【図4】 図3の動作シーケンスにおける電圧値Vdとエラーとの関係図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による電力供給装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における電圧オンオフ制御部の動作シーケンスを示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による電力供給装置の電圧オンオフ制御部の動作シーケンスを示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による電力供給装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4における電圧オンオフ制御部の動作シーケンスを示す図である。
【図10】 図9の動作シーケンスにおける電圧値Vddとエラーとの関係図である。
【符号の説明】
1 電力供給機器、2 電力消費機器、3 電力供給線、4 リモートセンス用配線、11 第1の電源部、12 電圧発生部、13,26 スイッチ回路、14 基準電圧(Vref)、15 誤差増幅器、16,22 抵抗、17,23 電圧検出部、18 ダイオード、21 内部回路、24,25,27 電圧オンオフ制御部、241 基準電圧部、242,243 比較器、244 制御部。
Claims (3)
- 電力供給機器内の第1の電源部から電力供給線を介し第1の電圧を電力消費機器内の内部回路へ供給し、この電力消費機器からリモートセンス用配線を介し前記電力供給機器へ前記第1の電圧に対応する電圧を入力する電力供給装置において、
第2の電圧を前記電力供給線に印加する第2の電源部と、前記第2の電圧印加時の前記内部回路に供給される電圧状態を検知する分圧回路と、前記分圧回路の分圧電圧値を検出する電圧検出部と、前記第1の電源部をオンする前に前記第2の電源部をオンし、前記電圧検出部により検出した分圧電圧値が設定範囲内のときに前記第2の電源部をオフするとともに前記第1の電源部をオンする電圧オンオフ制御部とを設け、
前記分圧回路は、第1の抵抗と第2の抵抗とを前記電力消費機器と前記電力供給機器とに分けて配置し、これら第1の抵抗および第2の抵抗それぞれの一端側は前記リモートセンス用配線を介し接続し、第1の抵抗の他端側は前記電力供給線および前記内部回路と接続し、第2の抵抗の他端側は接地して構成し、これら第1の抵抗と第2の抵抗とにより定まる分圧比で第1の電圧または第2の電圧を分圧することを特徴とする電力供給装置。 - 電圧オンオフ制御部は、第1の電源部をオンした後に、電圧検出部により検出した分圧電圧値と分圧回路の分圧比とから内部回路に供給される電圧値を算出し、同算出した電圧値が設定範囲外のときには前記第1の電源部をオフすることを特徴とする請求項1記載の電力供給装置。
- 内部回路へ供給する第1の電圧をオンオフする第2のスイッチ回路を電力消費機器内に設け、電圧オンオフ制御部は、第1の電源部をオンした後に、電圧検出部により検出した第1の電圧の分圧電圧値が設定範囲内のときに前記第2のスイッチ回路をオンすることを特徴とする請求項1記載の電力供給装置。
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