JP4454695B2 - 皮膚代替膜及び皮膚外用剤の評価方法 - Google Patents

皮膚代替膜及び皮膚外用剤の評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、皮膚代替膜及び皮膚外用剤の評価方法に関する。
従来、紫外線による日焼けを防止するためのサンケア商品等の皮膚外用剤の紫外線防御効果を表す尺度として、in vivo SPF値が用いられている。in vivo SPF値は、紫外線による日焼けから肌を守り、日焼けを防ぐ効果を示す指数であり、皮膚外用剤を使用した場合に、かすかに赤みを起こさせるために必要な紫外線量を、皮膚外用剤を使用しない場合に、かすかに赤みを起こさせるために必要な紫外線量で除した値により定義される。例えば、in vivo SPF値が10のサンケア化粧品を使用すると、素肌の場合の10倍日焼けしにくい。
in vivo SPF値は、太陽光に非常に近い人工光(ソーラシミュレーター)を用いて、皮膚外用剤を塗布していない肌と塗布した肌に、それぞれ一定量の紫外線を照射し、翌日、日焼け(紅斑)を起こしたかどうかを調べることにより、測定することができる。
in vivo SPF値を用いれば、皮膚外用剤の紫外線防御効果の客観的な評価が可能となる。しかしながら、in vivo SPF値を測定するためには、特定の肌タイプの多数の被験者の協力が不可欠であるので、多大な費用と日数を必要とする。
そこで、特許文献1〜3には、被験者を用いずに、in vitro SPF予測値を測定するin vitro SPF評価法が開示されている。また、in vitro SPF評価法に用いられる皮膚代替膜としては、ポリエチレンシート、ナイロン膜(特許文献4参照)、石英板、PMMA板(非特許文献1、2参照)等が知られている。なお、特許文献4のナイロン膜の片側の表面には、短手方向における縦断面がV字型である皮溝に模した溝が設けられており、非皮溝部分にブラスト処理により凹凸が設けられている。
一方、非特許文献3には、in vivo SPF値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量を2.00mg/cmとする規定があるが、このような塗布量で皮膚外用剤を均一に塗布することが可能な皮膚代替膜は知られていない。既知の皮膚代替膜を用いた場合、in vitro SPF予測値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量は、0.75〜1.20mg/cm程度である。
また、皮膚外用剤に含まれる紫外線吸収剤として、紫外線により劣化する材料を用いると、in vivo SPF値の測定時に、紫外線吸収剤の劣化が進行する。このような紫外線吸収剤を含む皮膚外用剤のin vitro SPF予測値は、皮膚外用剤の塗布量がin vivo SPF値を測定する際とは異なるため、in vivo SPF値の測定条件が十分に再現されたものであるのか疑問視されている。ここで、in vitro SPF予測値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量を、in vivo SPF値を測定する際と同様に2.00mg/cmとすることは、紫外線により劣化する場合の減衰のパターンの他に、皮膚外用剤の微視的レベルでの塗布状態についても、in vivo SPF値の測定条件を再現する上で重要である。
特許第3337832号公報 特開2008−96151号公報 特開2008−111834号公報 特開2002−48789号公報 Ferrero L.et al.,Importance of Substrate Roughness for In vitro Sun Protection Assessment,IFSCC Magazine,Vol.9,No.2,2−13(2006) COLIPA GUIDELINES,METHOD FOR THE IN VITRO DETERMINATION OF UVA PROTECTION PROVIDED BY SUNSCREEN PRODUCTS,Edition of 2007 International Sun Protection Factor Test Method,(C.O.L.I.P.A.−J.C.I.A.−C.T.F.A.S.A.−C.T.F.A.),May 2006
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を精度良く測定することが可能な皮膚代替膜及び該皮膚代替膜を用いた皮膚外用剤の評価方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、厚さが0.2mm以上5mm以下であり、波長が290nm以上400nm以下の光の分光透過率が50%以上100%以下であるポリメタクリル酸の皮膚代替膜であって、片側の表面は、波長が290nm以上400nm以下の光の分光透過率を大きくするために断面が面取りされているV字形状である溝状の凹部及び平面部が形成されており、算術平均粗さSaが10μm以上50μm以下であり、前記凹部は、幅が50μm以上500μm以下であり、深さが30μm以上150μm以下であり、前記平面部は、波長が290nm以上400nm以下の光の分光透過率を大きくするために面取りされている粗さが付与されており、算術平均粗さSaが0.1μm以上30μm以下であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、皮膚外用剤の評価方法において、請求項1に記載の皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布する工程と、該皮膚外用剤が塗布された皮膚代替膜に紫外線を含む光を照射して該皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を測定する工程を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の皮膚外用剤の評価方法において、前記紫外線の透過特性及び/又は反射特性を、in vitro SPF評価法、in vitro UVA評価法、in vitro PPD法、in vitro PFA法、in vitro UVAPF法、Critical Wavelength法、UVA/UVB ratio法、Australian/New Zealand法、German DIN UVA balance法及びSPF/UVAPF(PPD)ratio法からなる群より選択される一種以上を用いて測定することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項又はに記載の皮膚外用剤の評価方法において、前記皮膚外用剤の塗布量が1.20mg/cm以上2.40mg/cm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を精度良く測定することが可能な皮膚代替膜及び該皮膚代替膜を用いた皮膚外用剤の評価方法を提供することができる。
波長が290〜400nmである光の分光透過率を示す図である。 表面に面取りされている粗さが付与されている金型の一例を示す断面図である。 表面に面取りされている粗さが付与されている皮膚代替膜の一例を示す断面図である。 本発明の第二の実施形態の皮膚代替膜の一例を示す上面図である。 図4Aの皮膚代替膜の部分拡大図である。 図4BのA−A方向の断面図である。 図4Aの皮膚代替膜を製造する際に用いられる金型を示す上面図である。 図5Aの金型の凹部の底面の部分拡大図である。 図5BのA−A方向の断面図である。 本発明の第三の実施形態で用いられる皮膚外用剤の紫外線透過特性の評価装置の一例を示す図である。 参考1−2の皮膚代替膜を用いてin vitro SPF予測値を測定した結果を示す図である。 実施例2−1で用いた第二の金型の裏面の写真である。 実施例2−1の皮膚代替膜の共焦点顕微鏡写真である。
符号の説明
1 皮膚代替膜
2 凹部
3 平面部
1’ 凹部
2’ 凸部
3’ 平面部
10 金型
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に説明する。
[第一の実施形態]
本実施形態の皮膚代替膜の表面は、算術平均粗さSaが13〜30μmであり、15〜25μmが好ましい。また、本実施形態の皮膚代替膜は、波長が290〜400nmである光の分光透過率が50〜100%であり、60〜100%がさらに好ましい。これにより、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を精度良く測定することが可能な皮膚代替膜が得られる。このような皮膚代替膜は、非特許文献3に規定されているin vivo SPF値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量である2.00mg/cmを再現することができるため、紫外線により劣化する皮膚外用剤のin vitro SPF予測値を評価する際に、特に有効である。
このとき、皮膚代替膜の表面の算術平均粗さSaが13μm未満であると、皮膚外用剤を評価する際の塗布量を2.00mg/cmとすることが困難になる。一方、皮膚代替膜の表面の算術平均粗さSaが30μmを超えると、皮膚の表面の算術平均粗さSaとの差が大きくなるため、皮膚外用剤を評価する際の塗布量を2.00mg/cmとしても、皮膚外用剤の微視的レベルでの塗布状態や紫外線により劣化する場合の減衰のパターン等、in vivoで皮膚外用剤を評価する際の条件を再現することが困難になる。
また、皮膚代替膜の波長が290〜400nmである光の分光透過率が50%未満であると、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の精度が不十分となる。
なお、本実施形態の皮膚代替膜は、通常、片側の表面の算術平均粗さSaが13〜30μmであるが、両側の表面の算術平均粗さSaが13〜30μmであってもよい。
算術平均粗さSaは、二次元の算術平均粗さRaを三次元に拡張したものであり、表面形状曲面と平均面で囲まれた部分の体積を測定面積で割ったものである。平均面をxy面、縦方向をz軸とし、測定された表面形状曲線をz=f(x,y)とするとき、式

(式中、Lは、x方向の測定長であり、Lは、y方向の測定長である。)
で定義される。
本実施形態の皮膚代替膜の表面を規定するために、JIS規格で規定されている表面粗さRaよりも算術平均粗さSaを用いることが好ましい理由を以下に説明する。本実施形態の皮膚代替膜の表面には、皮膚の表面と同様に、凹部が散在するため、皮膚代替膜の表面の形状を、測定箇所によらない表面粗さの代表値で規定する必要がある。
一方、このような表面は、凹部が存在する箇所と、存在しない箇所があるため、測定箇所によって、表面粗さRaが大きく異なる場合がある。したがって、表面粗さRaは、表面の微視的形状によっては、測定毎のばらつきが大きく、表面の形状を規定することが困難である場合がある。
これに対して、表面粗さSaは、所定の領域内の三次元表面形状から求めるため、例えば、所定の間隔で表面に凹部が存在する場合等に、測定毎のばらつきが小さく、表面の形状を正確に規定することができる。
本実施形態の皮膚代替膜を構成する材料としては、波長が290〜400nmである光の分光透過率が50〜100%であれば、特に限定されず、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレン(PE)、ナイロン等の樹脂が挙げられるが、波長が290〜400nmである光の分光透過率に優れることから、PMMAが好ましい(図1参照)。なお、図1には、石英及びVITRO−SKIN(登録商標)の結果も併記し、石英、PMMA、PE及びナイロンの厚さは、それぞれ3mm、3mm、0.2mm及び0.5mmである。このうち、石英は、紫外線透過特性に優れるものの、表面が親水性であるため、表面が疎水性である皮膚を十分に再現できず、総合的に最適であるとは言えない。
本実施形態の皮膚代替膜の厚さは、特に限定されないが、0.1〜5mmであることが好ましく、0.2〜3mmがさらに好ましい。厚さが0.1mm未満であると、脆く破損しやすいため、皮膚代替膜を安定的に製造するのが困難になることがあり、5mmを超えると、皮膚代替膜の波長が290〜400nmである光の分光透過率が50%未満になることがある。
本実施形態の皮膚代替膜を製造する際に、表面に粗さを付与する方法としては、表面の算術平均粗さSaを13〜30μmとすることが可能であれば、特に限定されないが、サンドブラスト加工、モールド加工、レーザー加工等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
サンドブラスト加工する際に用いるPMMA板の市販品としては、スミペックス010(住友化学社製)、パラグラスUV00(クラレ社製)、アクリライト000(三菱レイヨン社製)等が挙げられる。また、モールド加工する際に用いる原料のPMMAの市販品としては、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)等が挙げられる。
モールド加工する際に用いられる金型を構成する材料としては、特に限定されないが、アルミニウム、ニッケル、銅等の金属;アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂;金属粉末と樹脂の混合物(メタルレジン)等が挙げられる。
金型は、機械加工等を施すことにより作製されたマスターを用いて、作製することができる。マスターを構成する材料としては、特に限定されないが、アルミニウム、ニッケル、銅等の金属;アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂;金属粉末と樹脂の混合物(メタルレジン)等が挙げられる。
金型の表面に粗さを付与する方法としては、特に限定されないが、サンドブラスト加工することにより表面に粗さが付与されたマスターを転写する方法、金型の表面に直接サンドブラスト加工することにより粗さを付与する方法等が挙げられる。
なお、表面に面取りされている粗さが付与されている金型(図2参照)を用いると、表面に面取りされている粗さが付与されている皮膚代替膜(図3参照)が得られる。このような皮膚代替膜は、波長が290〜400nmである光の分光透過率が大きいが、グリセリンを1mg/cm塗布する前後における波長が300nmである光の分光透過率の差が5%未満であることが好ましい。これにより、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を測定する際のばらつきが小さくなる。その結果、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性をさらに精度良く測定することができる。
[第二の実施形態]
本実施形態の皮膚代替膜の片側の表面は、断面が面取りされているV字形状である溝状の凹部及び平面部が形成されており、算術平均粗さSaが10〜50μmであり、10〜30μmが好ましい。また、凹部の幅は、50〜500μmであり、200〜400μmが好ましい。さらに、凹部の深さは、30〜150μmであり、50〜100μmが好ましい。また、本実施形態の皮膚代替膜は、波長が290〜400nmである光の分光透過率が50〜100%であり、60〜100%がさらに好ましい。これにより、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を精度良く測定することが可能な皮膚代替膜が得られる。このような皮膚代替膜は、非特許文献3に規定されているin vivo SPF値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量である2.00mg/cmを再現することができると共に、皮膚外用剤を均一に塗布しやすい。このため、紫外線により劣化する皮膚外用剤のin vitro SPF予測値を評価する際に、in vivo SPF値を測定する際の皮膚上における現象を再現する上で、特に有効である。
このとき、皮膚代替膜の表面の算術平均粗さSaが10μm未満であると、皮膚外用剤を均一に2.00mg/cm塗布することが困難になる。一方、皮膚代替膜の表面の算術平均粗さSaが50μmを超えると、皮膚の表面の形状との差が大きくなるため、皮膚外用剤を評価する際の塗布量を2.00mg/cmとしても、皮膚外用剤の微視的レベルでの塗布状態や紫外線により劣化する場合の減衰のパターン等、in vivoで皮膚外用剤を評価する際の条件を再現することが困難になる。
また、凹部の幅が50μm未満であると、塗布する皮膚外用剤が凹部へ行き渡らず、500μmを超えると、塗布する皮膚外用剤が凹部に集中する。同様に、凹部の深さが30μm未満であると、塗布する皮膚外用剤が凹部へ行き渡らず、150μmを超えると、塗布する皮膚外用剤が凹部に集中する。
さらに、皮膚代替膜の波長が290〜400nmである光の分光透過率が50%未満であると、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の精度が不十分となる。
本実施形態の皮膚代替膜は、平面部の算術平均粗さSaが0.1〜30μmであることが好ましい。平面部の算術平均粗さSaが0.1μm未満であると、塗布する皮膚外用剤が平面部に付着しないことがあり、30μmを超えると、塗布する皮膚外用剤が平面部に均一に付着しないことがある。
本実施形態の皮膚代替膜は、凹部が面取りされているため、波長が290〜400nmである光の分光透過率が大きいが、グリセリンを1mg/cm塗布する前後における波長が300nmである光の分光透過率の差が5%未満であることが好ましい。これにより、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を測定する際のばらつきが小さくなる。その結果、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性をさらに精度良く測定することができる。
本実施形態の皮膚代替膜を構成する材料としては、波長が290〜400nmである光の分光透過率が50〜100%であれば、特に限定されず、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレン(PE)、ナイロン等の樹脂が挙げられるが、波長が290〜400nmである光の分光透過率に優れることから、PMMAが好ましい。
PMMAの市販品としては、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)等が挙げられる。
本実施形態の皮膚代替膜の厚さは、特に限定されないが、0.1〜5mmであることが好ましく、2〜3mmがさらに好ましい。厚さが0.1mm未満であると、脆く破損しやすいため、皮膚代替膜を安定的に製造するのが困難になることがあり、5mmを超えると、皮膚代替膜の波長が290〜400nmである光の分光透過率が50%未満になることがある。
本実施形態の皮膚代替膜を製造する方法としては、特に限定されないが、モールド加工、モールド加工とサンドブラスト加工の組み合わせ等が挙げられる。
モールド加工する際に用いられる金型は、片側の表面に、本実施形態の皮膚代替膜に対応する凹部が形成されている。また、金型の凹部の底面に、本実施形態の皮膚代替膜の凹部に対応する断面が面取りされている逆V字形状である凸部及び本実施形態の皮膚代替膜の平面部に対応する平面部が形成されている。このとき、金型の凹部の表面の算術平均粗さSaは、本実施形態の皮膚代替膜の表面の算術平均粗さSaと略同一で、10〜50μmであり、10〜30μmが好ましい。また、金型の凸部の幅は、本実施形態の皮膚代替膜の凹部の幅と略同一で、50〜500μmであり、200〜400μmが好ましい。さらに、金型の凸部の高さは、本実施形態の皮膚代替膜の凹部の深さと略同一で、30〜150μmであり、50〜100μmが好ましい。
また、金型の平面部の算術平均粗さSaは、本実施形態の皮膚代替膜の平面部の算術平均粗さSaと略同一であり、0.1〜30μmであることが好ましい。
金型を構成する材料としては、特に限定されないが、ニッケル、アルミニウム、銅等の金属;アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂;金属粉末と樹脂の混合物(メタルレジン)等が挙げられる。
金型は、機械加工することにより作製されたマスターを用いて、作製することができる。マスターを構成する材料としては、特に限定されないが、ニッケル、アルミニウム、銅等の金属;アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂;金属粉末と樹脂の混合物(メタルレジン)等が挙げられる。
金型の平面部に粗さを付与する方法としては、特に限定されないが、サンドブラスト加工することにより表面に粗さが付与されたマスターを用いる方法、サンドブラスト加工することにより金型の表面に粗さを付与する方法等が挙げられる。
なお、平面部に粗さが付与されている金型を用いる代わりに、平面部に粗さが付与されていない金型を用いて、モールド加工した後にサンドブラスト加工することにより、本実施形態の皮膚代替膜の平面部に粗さを付与してもよい。
図4Aに、本実施形態の皮膚代替膜の一例を示す。皮膚代替膜1の片側の表面は、図4B及び図4Cに示すように、断面が面取りされているV字形状である溝状の凹部2及び平面部3が形成されており、算術平均粗さSaが10〜50μmである。凹部2は、幅が50〜500μmであり、深さが30〜150μmである。また、凹部2に交差する凹部2の頻度は、0.1〜2本/mmである。さらに、平面部3は、算術平均粗さSaが0.1〜30μmであり、面取りされている粗さが付与されている。なお、皮膚代替膜1は、モールド加工することにより、形成されている。
なお、皮膚代替膜1は、断面が面取りされているV字形状である溝状の凹部2が形成されていると共に、平面部3に面取りされている粗さが付与されているため、波長が290〜400nmである光の分光透過率が大きく、グリセリンを1mg/cm塗布する前後における波長が300nmである光の分光透過率の差が5%未満である。これにより、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性をさらに精度良く測定することができる。
なお、皮膚代替膜の凹部の断面の形状及び構造は、皮膚外用剤を均一に塗布することが可能であれば、特に限定されない。
図5Aに、皮膚代替膜1を製造する際に用いられる金型を示す。金型10は、片側の表面に、凹部1’が形成されている。また、凹部1’の底面は、図5B及び図5Cに示すように、断面が面取りされている逆V字形状である凸部2’及び平面部3’が形成されている。このとき、凹部1’の表面の算術平均粗さSaは、10〜50μmである。また、凸部2’は、幅が50〜500μmであり、高さが30〜150μmである。さらに、凸部2’に交差する凸部2’の頻度は、0.1〜2本/mmである。また、平面部3’の算術平均粗さSaは、0.1〜30μmであり、面取りされている粗さが付与されている。
なお、金型の凸部の断面の形状及び構造は、皮膚外用剤を均一に塗布することが可能な皮膚代替膜を製造することが可能であれば、特に限定されない。
[第三の実施形態]
本実施形態の皮膚外用剤の評価方法は、本発明の第一の実施形態又は第二の実施形態の皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布する工程と、皮膚外用剤が塗布された皮膚代替膜に紫外線を含む光を照射して皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を評価する工程を有する。
このとき、皮膚外用剤の塗布量が1.20〜2.40mg/cmであることが好ましい。これにより、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を精度良く測定することができる。
皮膚外用剤としては、特に限定されないが、日焼け止め化粧品、メーキャップ化粧品、スキンケア化粧品、プレメーキャップ化粧品、ボディー化粧品等が挙げられる。また、皮膚外用剤の形態としては、特に限定されないが、エマルジョン、ローション、固形、オイル、スプレー等が挙げられる。
また、皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布する方法としては、特に限定されないが、in vivoで測定する際の規定に準じて、指で塗布する方法、指サックをした指で塗布する方法等が挙げられる。
皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の評価装置としては、特に限定されないが、特開2008−96151号公報、特開2008−111834号公報に開示されている評価装置を用いることができる。
図6に、本実施形態で用いられる皮膚外用剤の紫外線透過特性の評価装置の一例を示す。評価装置10は、光源11、フィルタ12、光チョッパ23、光ファイバ13、照射ポート14、皮膚外用剤15が塗布された皮膚代替膜16、積分球29、検出ポート17、光ファイバ18、分光器19、光検出器20、電気信号処理・解析装置(電算機21)及びロックインアンプ22からなる。なお、皮膚代替膜16は、必要に応じて、紫外線透過特性に優れる石英等の基板上に配置されていてもよい。
光源11としては、特に限定されないが、紫外線、可視光線及び赤外線を含む白色光の光源であるキセノンランプ等を用いることができる。なお、キセノンランプから照射される白色光は、擬似的な太陽光線として用いることができる。
フィルタ12は、光源11から照射される光の進行方向の近傍にあり、光源11から照射された光を紫外線(例えば、波長が290〜400nmである紫外線)に補正し、フィルタ12を透過した紫外線は、光チョッパ23に照射される。フィルタ12としては、特に限定されないが、WG320、UG11(SCHOTT社製)等が挙げられる。
光チョッパ23は、フィルタ12を透過した紫外線を断続的に透過させるシャッタであり、紫外線をパルス照射する。パルス照射された紫外線は、光ファイバ13に照射される。
また、光チョッパ23は、ロックインアンプ22と電気的に配線接続されており、パルス光の同期信号を駆動回路22から取得して、光検出器20からの信号を同期解析する。
光ファイバ13は、光チョッパ23から照射された紫外線の進行方向の近傍にあり、紫外線を照射ポート14に導く。照射ポート14に導かれた紫外線は、皮膚外用剤15が塗布された皮膚代替膜16に照射される。
照射ポート14と検出ポート17が所定の間隔を隔てて固定され、皮膚外用剤15が塗布された皮膚代替膜16が、照射ポート14から一定の距離を隔てて固定される。このとき、紫外線の進行方向に対して、照射ポート14、皮膚外用剤15、皮膚代替膜16及び積分球29の順に配置されている。
積分球29は、皮膚外用剤15及び皮膚代替膜16を透過した紫外線を受光して、集光し、空間的に積分して均一にする。なお、積分球29は、省略することができる。
検出ポート17は、積分球29により均一にされた紫外線を受光し、光ファイバ18に導く。
光ファイバ18は、検出ポート17から照射された紫外線の進行方向の近傍にあり、検出ポート17により受光された紫外線を分光器19に導く。
分光器19は、光ファイバ18から照射された紫外線を、波長が290〜400nmの範囲で、1nm間隔で分光する分光手段である。分光器19によって分光された紫外線は、光検出器20に照射される。
分光器19としては、紫外線に感度特性が調整されており、特に、波長が290〜400nmの範囲で感度特性が優れた回折格子を用いることにより、分光性能を高感度とすることができる。このような回折格子としては、特に限定されないが、凹面回折格子(型番10−015)(島津製作所社製)等が挙げられる。
光検出器20は、分光器19により分光された紫外線を、光センサーにより検出し、それぞれの波長の光線の強度を電流又は電圧による信号に変換する。この電流又は電圧による信号は、電気的に配線接続されている電算機21に送信される。
光検出器20としては、紫外線に感度特性が調整されており、特に、波長が290〜400nmの範囲で感度特性が優れた光電子増倍管を用いることにより、紫外線を検出する感度を向上させることができる。このような光電子増倍管としては、特に限定されないが、In、Ga、N、Al、O、Cs等からなる光電面、具体的には、InGaN光電面を有するものが挙げられる。
また、光検出器20としては、In、Ga、N、Al、O等からなる半導体光検出器も用いることができる。
電算機21は、ロックインアンプ22と電気的に配線接続されており、光検出器20から受信する信号をロックインアンプ22で検出処理した後のデータを受信し、評価装置10のユーザにわかりやすくするようにデータを処理し、結果を画面に表示したり、結果を記録紙に打ち出したり、結果を記憶媒体に保存したりできるようにする。
電算機21としては、汎用のパーソナルコンピュータ等を用いることができ、入力手段等によるユーザからの指示等により、評価装置10の各機能を実行させることができる。
ロックインアンプ22は、光検出器20、電算機21及び光チョッパ23と電気的に配線接続されている。ロックインアンプ22は、光チョッパ23が発するパルス光及び光検出器20から受信する信号を同期させるように制御する。具体的には、ロックインアンプ22中にある位相検波回路を用いて二つの信号を同期させる。
なお、評価装置10内で、必要に応じて、各手段の配置を変更してもよい。
皮膚外用剤の紫外線透過特性の評価方法としては、特に限定されないが、特許第3337832号公報、特開2008−111834号公報に開示されているin vitro SPF評価法を用いることができる。これにより、in vitro SPF予測値を測定することができる。
また、これら以外の皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の評価方法としては、in vitro UVA評価法、in vitro PPD法、in vitro PFA法、in vitro UVAPF法、Critical Wavelength法、UVA/UVB ratio法、Australian/New Zealand法、German DIN UVA balance法、SPF/UVAPF(PPD)ratio法等が挙げられ、二種以上併用してもよい(Ferrero L.et al.,Importance of Substrate Roughness for In vitro Sun Protection Assessment,IFSCC Magazine,Vol.9,No.2,2−13(2006)参照)。
参考例1−1]
サンドブラスト装置PNEUMA BLASTER(不二製作所社製)を用いて、PMMA板(住友化学社製)の表面に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#16(不二製作所社製)を吹き付けてサンドブラスト加工した後、50mm角に切断し、皮膚代替膜を作製した。共焦点顕微鏡(レーザーテック社製)を用いて、皮膚代替膜の表面の算術平均粗さSaを測定したところ、15μmであった。
参考例1−2、1−3、比較例1〜3]
サンドブラスト加工する時間を変更した以外は、参考1−1と同様にして、皮膚代替膜を作製し、皮膚代替膜の表面の算術平均粗さSaを測定した(表1参照)。
[参考例1]
ヒトの背中の均質な部位から市販のレプリカ材を用いてレプリカを採取し、参考1−1と同様にして、レプリカの表面の算術平均粗さSaを測定した(表1参照)。
なお、[皮膚外用剤の最適塗布量の選定]では、ヒトの背中の均質な部位の表面に皮膚外用剤を塗布した。
[皮膚外用剤の最適塗布量]
化粧品専門技術者10名により、参考例及び比較例の皮膚代替膜又は参考例の皮膚の表面に、皮膚外用剤を1分間指で塗り広げることにより所定量塗布した後に、25℃で15分間乾燥し、外観上の均一性を評価した。なお、皮膚外用剤としては、塗布ムラ等を判別しやすくするために、酸化チタンを配合した製剤を用いた。また、外観上の均一性は、黒紙を下に敷いた条件で、一定量の照明環境が準備された部屋で評価した。評価結果を表1に示す。
なお、外観上の均一性は、外観が不均一であるものを1、やや不均一であるものを2、どちらでもないものを3、やや均一であるものを4、均一であるものを5として、スコア化し、平均値が1以上2未満であるものを×、2以上3未満であるものを△、3以上4未満であるものを○、4以上であるものを◎として、判定した。
その結果、表面の算術平均粗さSaを皮膚に近似させた参考例の皮膚代替膜及び参考例の皮膚は、皮膚外用剤の最適塗布量が2.00mg/cmであることがわかる。これに対して、比較例1〜3の皮膚代替膜の最適塗布量は、それぞれ0.75、1.20、1.40であることがわかる。
[in vitro SPF予測値とin vivo SPF値との相関]
所定のIn vivo SPF値(図7参照)を有する十種の皮膚外用剤を準備した。
参考1−2、比較例1、2の皮膚代替膜に、皮膚外用剤を指で1分間塗り広げることにより、最適塗布量塗布した後、25℃で15分間乾燥した。次に、図6に示す紫外線透過特性の評価装置を用いて、特開2008−111834号公報の実施例1に開示されているin vitro SPF評価法により、in vitro SPF予測値を測定し、in vivo SPF値との相関係数R及び近似式の傾きaを求めた(図7参照)。その結果を表2に示す。
表2より、参考1−2の皮膚代替膜を用いた場合、比較例1、2の皮膚代替膜を用いた場合と比較して、相関係数Rが1に近く、近似式の傾きaが1に近いことから、in vitro SPF予測値がin vivo SPF値を高い精度で再現していることがわかる。
[実施例2−1]
銅板(鋼材)を機械加工することにより、幅が300μmであり、深さが80μmであり、断面がV字形状である溝状の凹部を、縦方向に1本/2mm、横方向に1本/1mm、斜め45°方向に2本/3mmとなるように形成し、50mm角の第一のマスターを作製した。第一のマスターにニッケルで電鋳し、第一の金型を作製した。第一の金型を用いて、PMMAとしての、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)を射出成形した。サンドブラスト装置PNEUMA BLASTER(不二製作所社製)を用いて、得られた成形品の溝状の凹部が形成されている側の表面に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#80(不二製作所社製)を吹き付けて、サンドブラスト加工し、第二のマスターを作製した。第二のマスターを用いて、メタルレジンをモールド成形し、凸部が面取りされていると共に、平面部に面取りされている粗さが付与されている第二の金型を作製した(図8参照)。第二の金型を用いて、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)を射出成形し、皮膚代替膜を作製した(図9参照)。
[実施例2−2]
第一のマスターの溝状の凹部の幅を250μm、深さを70μmとし、サンドブラスト加工する際に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#60(不二製作所社製)を用いた以外は、実施例2−1と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
[実施例2−3]
第一のマスターの溝状の凹部の幅を400μm、深さを100μmとし、サンドブラスト加工する際に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#100(不二製作所社製)を用いた以外は、実施例2−1と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
[実施例2−4]
第一のマスターの溝状の凹部の幅を200μm、深さを60μmとし、サンドブラスト加工する際に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#30(不二製作所社製)を用いた以外は、実施例2−1と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
参考例2−5]
銅板(鋼材)を機械加工することにより、幅が300μmであり、深さが80μmであり、断面がV字形状である溝状の凹部を、縦方向に1本/2mm、横方向に1本/1mm、斜め45°方向に2本/3mmとなるように形成し、50mm角のマスターを作製した。マスターにニッケルで電鋳した後、サンドブラスト装置PNEUMA BLASTER(不二製作所社製)を用いて、凸部が形成されている側の表面に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#80(不二製作所社製)を吹き付けて、サンドブラスト加工し、凸部が面取りされていると共に、平面部に面取りされていない粗さが付与されている金型を作製した。金型を用いて、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)を射出成形し、皮膚代替膜を作製した。
参考例2−6]
銅板(鋼材)を機械加工することにより、幅が250μmであり、深さが80μmであり、断面がV字形状である溝状の凹部を、縦方向に1本/2mm、横方向に1本/1mm、斜め45°方向に2本/3mmとなるように形成し、50mm角のマスターを作製した。マスターにニッケルで電鋳し、凸部が面取りされている金型を作製した。金型を用いて、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)を射出成形した。サンドブラスト装置PNEUMA BLASTER(不二製作所社製)を用いて、得られた成形品の溝状の凹部が形成されている側の表面に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#80(不二製作所社製)を吹き付けて、サンドブラスト加工し、皮膚代替膜を作製した。
参考例2−7]
サンドブラスト加工する際に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#100(不二製作所社製)を用いた以外は、参考例2−6と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
参考例2−8]
サンドブラスト加工しなかった以外は、参考例2−6と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
参考例1−4]
サンドブラスト装置PNEUMA BLASTER(不二製作所社製)を用いて、PMMA板としての、アクリライト000(三菱レイヨン社製)の片側の表面に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#16(不二製作所社製)を吹き付けて、サンドブラスト加工し、50mm角のマスターを作製した。マスターにニッケルで電鋳し、表面に面取りされている粗さが付与されている金型を作製した。金型を用いて、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)を射出成形し、皮膚代替膜を作製した。
[比較例4]
サンドブラスト加工する際に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#100(不二製作所社製)を用いた以外は、参考例1−4と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
[比較例5]
サンドブラスト加工する際に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#60(不二製作所社製)を用いた以外は、参考例1−4と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
参考例1−5]
サンドブラスト装置PNEUMA BLASTER(不二製作所社製)を用いて、銅板(鋼材)の片側の表面に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#16(不二製作所社製)を吹き付けて、サンドブラスト加工し、金型を作製した。金型を用いて、アクリペットVH000(三菱レイヨン社製)を射出成形した後、50mm角に切断し、皮膚代替膜を作製した。
[比較例6]
サンドブラスト加工する際に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#100(不二製作所社製)を用いた以外は、参考例1−5と同様にして、皮膚代替膜を作製した。
[比較例7]
皮膚代替膜として、Helioplate HD6(Helioscience社製)を用いた。
参考例1−6]
サンドブラスト装置PNEUMA BLASTER(不二製作所社製)を用いて、アクリライト000(三菱レイヨン社製)の片側の表面に、白色溶融アルミナ質研磨材フジランダムWA粒度#16(不二製作所社製)を吹き付けて、サンドブラスト加工した後、50mm角に切断し、皮膚代替膜を作製した。
[比較例8]
皮膚代替膜として、Plexiglas(Schoenberg社製)を用いた。
[比較例9]
皮膚代替膜として、Helioplate(Helioscience社製)を用いた。
表3に、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8、参考例1−41−6、比較例4〜9の皮膚代替膜の特性を示す。
なお、皮膚代替膜の表面及び平面部の算術平均粗さSaは、共焦点顕微鏡(レーザーテック社製)を用いて、測定した。
表4に、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8、参考例1−41−6、比較例4〜9の皮膚代替膜の評価結果を示す。
グリセリン塗布前後の紫外線の分光透過率の差から、実施例2−1〜2−4、2−8の皮膚代替膜は、溝状の凹部が面取りされているため、紫外線の分光透過率が高いことがわかる。なお、参考例2−5〜2−7の皮膚代替膜は、溝状の凹部が面取りされているものの、平面部に面取りされていない粗さが付与されているため、紫外線の分光透過率が若干低下している。一方、参考例1−4、比較例4、5の皮膚代替膜は、面取りされている粗さが付与されているため、紫外線の分光透過率が高いことがわかる。また、簡易in vitro SPF予測値の変動から、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8の皮膚代替膜は、溝状の凹部が形成されているため、皮膚外用剤の塗布の再現性が優れていることがわかる。さらに、in vitro SPF予測値とin vivo SPF値との相関から、実施例2−1〜2−4の皮膚代替膜は、溝状の凹部が面取りされていると共に、平面部に面取りされている粗さが付与されているため、相関係数Rの平均値が大きいことがわかる。一方、参考例1−41−6の皮膚代替膜は、表面の算術平均粗さSaが大きいため、相関係数Rの平均値が大きいことがわかる。
皮膚代替膜の評価方法を以下に説明する。
[グリセリン塗布前後の紫外線の分光透過率の差]
分光光度計U−4100(日立製作所社製)を用いて、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8、参考例1−41−6、比較例4〜9の皮膚代替膜の透過スペクトルを測定した。このとき、透過スペクトルは、波長が290〜400nmであり、波長ステップが1nmである。また、各皮膚代替膜につき、5枚測定し、1枚につき、中央付近及び中央と四隅の中点付近の5箇所測定した。
次に、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8、参考例1−41−6、比較例4〜9の皮膚代替膜に、指サックを付けた指でグリセリンを塗り広げることにより、1.00mg/cm塗布した後、上記と同様に、分光光度計U−4100(日立製作所社製)を用いて、分光透過スペクトルを測定した。
さらに、各皮膚代替膜の波長が300nmである光の分光透過率の平均値の、グリセリン塗布後とグリセリン塗布前の差を算出した。なお、この差がグリセリン塗布前の各皮膚代替膜の波長が300nmである光の分光透過率の平均値に対して、5%未満であるものを○、5%以上であるものを×として、判定した。
[簡易in vitro SPF予測値の変動]
分光光度計U−4100(日立製作所社製)を用いて、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8、参考例1−41−6、比較例4〜9の皮膚代替膜の分光透過スペクトルを測定した。このとき、分光透過スペクトルは、波長が290〜400nmであり、波長ステップが1nmである。また、各皮膚代替膜につき、5枚測定し、1枚につき、中央付近及び中央と四隅の中点付近の5箇所測定した。
次に、10名の専門家が、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8、参考例1−41−6、比較例4〜9の皮膚代替膜に、指サックを付けた指で標準サンプルP3(非特許文献3参照)を1分間塗り広げることにより、2.00mg/cm塗布し、25℃で15分間乾燥した後、上記と同様に、分光光度計U−4100(日立製作所社製)を用いて、透過スペクトルを測定した。このとき、各専門家は、各皮膚代替膜5枚に標準サンプルP3(非特許文献3参照)を塗布した。
さらに、キセノンアーク紫外線光源(非特許文献3参照)のスペクトルに、標準サンプルP3塗布前後の各皮膚代替膜の波長が290〜400nmである光の分光透過率を乗じ、紅斑係数(CIE 1987参照)で重み付けしたものを積分することにより紅斑効果量を求めた。
次に、標準サンプルP3塗布後の各皮膚代替膜の各箇所の紅斑効果量に対する標準サンプルP3塗布前の各皮膚代替膜の各箇所の紅斑効果量の比、即ち、簡易in vitro SPF予測値を算出した。
さらに、専門家毎に、各皮膚代替膜について、簡易in vitro SPF予測値の5箇所の平均値を算出し、その平均値を用いて、5枚の平均値と標準偏差から変動係数CVを算出した。なお、10人の専門家の変動係数CVの平均値が15%未満であるものを◎、15%以上20%未満であるものを○、20%以上25%未満であるものを△、25%以上であるものを×として、判定した。
[in vitro SPF予測値とin vivo SPF値との相関]
所定のIn vivo SPF値(図参照)を有する十種の皮膚外用剤を準備した。
10名の専門家が、実施例2−1〜2−4、参考例2−5〜2−8、参考例1−41−6、比較例4〜9の皮膚代替膜に、指サックを付けた指で皮膚外用剤を1分間塗り広げることにより、2.00mg/cm塗布した後、25℃で15分間乾燥した。このとき、各専門家は、各皮膚代替膜5枚に各皮膚外用剤を塗布した。
次に、図に示す紫外線透過特性の評価装置を用いて、in vitro SPF評価法(Y.Miura et.al.,Photochemistry and Photobiology,2008,84,1569−1575参照)により、in vitro SPF予測値を測定し、in vivo SPF値との相関係数Rを求めた。なお、10人の専門家の相関係数Rの平均値が0.85以上であるものを◎、0.70以上0.85未満であるものを○、0.60以上0.70未満であるものを△、0.60未満であるものを×として、判定した。
本国際出願は、2008年6月13日に出願された日本国特許出願第2008−155936号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2008−155936号の全内容を本国際出願に援用する。

Claims (4)

  1. 厚さが0.2mm以上5mm以下であり、波長が290nm以上400nm以下の光の分光透過率が50%以上100%以下であるポリメタクリル酸メチルの皮膚代替膜であって、
    片側の表面は、波長が290nm以上400nm以下の光の分光透過率を大きくするために断面が面取りされているV字形状である溝状の凹部及び平面部が形成されており、算術平均粗さSaが10μm以上50μm以下であり、
    前記凹部は、幅が50μm以上500μm以下であり、深さが30μm以上150μm以下であり、
    前記平面部は、波長が290nm以上400nm以下の光の分光透過率を大きくするために面取りされている粗さが付与されており、算術平均粗さSaが0.1μm以上30μm以下であることを特徴とする皮膚代替膜。
  2. 請求項1に記載の皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布する工程と、
    該皮膚外用剤が塗布された皮膚代替膜に紫外線を含む光を照射して該皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を測定する工程を有することを特徴とする皮膚外用剤の評価方法。
  3. 前記紫外線の透過特性及び/又は反射特性を、in vitro SPF評価法、in vitro UVA評価法、in vitro PPD法、in vitro PFA法、in vitro UVAPF法、Critical Wavelength法、UVA/UVB ratio法、Australian/New Zealand法、German DIN UVA balance法及びSPF/UVAPF(PPD)ratio法からなる群より選択される一種以上を用いて測定することを特徴とする請求項に記載の皮膚外用剤の評価方法。
  4. 前記皮膚外用剤の塗布量が1.20mg/cm以上2.40mg/cm以下であることを特徴とする請求項又はに記載の皮膚外用剤の評価方法。
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