JP4453306B2 - 固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4453306B2
JP4453306B2 JP2003312499A JP2003312499A JP4453306B2 JP 4453306 B2 JP4453306 B2 JP 4453306B2 JP 2003312499 A JP2003312499 A JP 2003312499A JP 2003312499 A JP2003312499 A JP 2003312499A JP 4453306 B2 JP4453306 B2 JP 4453306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion region
floating diffusion
reset
photoelectric conversion
conversion element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003312499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005086225A (ja
Inventor
亮司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2003312499A priority Critical patent/JP4453306B2/ja
Publication of JP2005086225A publication Critical patent/JP2005086225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4453306B2 publication Critical patent/JP4453306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法に関し、特に光電変換素子、光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも画素の構成要素として含むCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子および当該固体撮像素子の駆動方法に関する。
固体撮像素子として、光電変換素子、光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも画素の構成要素として含み、リセット手段によって浮遊拡散領域をリセットしたときと、読み出し手段によって光電変換素子から信号電荷を読み出したときの増幅手段の2つの出力の差分をとるようにしたCMOSイメージセンサがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第2708455号明細書
上記構成のCMOSイメージセンサにおいて、近年、低消費電力化を図るために、デバイスの電源電圧を下げる傾向にある。しかしながら、電源電圧の低下に伴い、光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差を十分に確保できなくなり、その結果、光電変換素子で光電変換されて蓄積された信号電荷を完全に読み出せなくなるため、飽和電荷量Qsが低下するという課題がある。
一方で、画素の微細化が年々進められている。画素の微細化により画素の平面方向のサイズが小さくなるに伴ってゲート酸化膜の膜厚も薄くなってきている。ゲート酸化膜の膜厚が薄いことにより、飽和電荷量Qsを確保するために電源電圧を上げると、信頼性の観点から製品寿命が短くなるため、電源電圧を上げることによって飽和電荷量Qsを確保する方策を採ることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製品寿命を短くすることなく、飽和電荷量Qsを上げることが可能な固体撮像素子およびその駆動方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像素子は、入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、この光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも画素の構成要素として含む固体撮像素子であって、読み出し手段による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、画素の電源電圧を変動させることによって光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差を、リセット手段によってリセットしたときの光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差よりも大きくする制御手段を備えたことを特徴としている。
また、上記制御手段は、読み出し手段による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、画素から信号を読み出す信号線の電位をシフトすることによって光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差を、リセット手段によってリセットしたときの光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差よりも大きくするようにしてもよい。
上記の構成において、リセット手段によってリセットしたときの光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差(ポテンシャル差)は画素の電源電圧によって決まる。そして、読み出し手段による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差を、リセット状態での光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差よりも大きくすることで、電源電圧を高く設定しなくても、読み出し期間の少なくとも終了タイミングでは当該電位差を十分に確保できる。したがって、光電変換素子に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域に読み出すことができる。
本発明によれば、電源電圧を高く設定しなくても、読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、光電変換素子と浮遊拡散領域との間の電位差を十分に確保できることにより、光電変換素子に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域に読み出すことができるため、製品寿命を短くすることなく、飽和電荷量Qsを上げることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されるCMOSイメージセンサの構成の概略を示すブロック図である。図1において、画素アレイ部11、垂直駆動回路12、CDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)回路13、水平駆動回路14、AGC(Automatic Gain Control;自動利得制御)回路15、A/D(アナログ/デジタル)変換回路16およびタイミングジェネレータ17等がチップ(基板)10上に集積されている。
画素アレイ部11は、光電変換素子を含む画素が行列状に2次元配置され、これら画素の配列に対して各画素の信号を出力する垂直信号線や、各画素を駆動する各種の制御線が配線された構成となっている。画素としては、入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、前記光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、前記浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および前記浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも構成要素として含むものが用いられる。この種の画素の具体的な回路例については後で述べる。
垂直駆動回路12は、画素からの読み出し行を選択するための走査信号を画素アレイ部11に供給する。CDS回路13は、画素アレイ部11の1画素列または複数画素列ごとに配置され、垂直駆動回路12によって選択された行から読み出された信号をCDS処理する。具体的には、各画素からリセットレベルと信号レベルとを受け取り、両者の差を取ることにより、画素毎の固定パターンノイズを除去する。水平駆動回路14は、CDS回路13においてCDS処理された後、各列ごとに保存されている信号を順番に選択する。
AGC回路15は、水平駆動回路14によって選択された列の信号を適当なゲインで増幅する。A/D変換回路16は、AGC回路15で増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換してチップ10外へ出力する。タイミングジェネレータ17は、各種のタイミング信号を生成し、垂直駆動回路12、CDS回路13、水平駆動回路14、AGC回路15、A/D変換回路16の各々を駆動する。
以上の構成は、CMOSイメージセンサの一例であり、これに限られるものではない。すなわち、A/D変換回路16をチップ10内に持たない構成のもの、各画素列ごとに持つ構成のもの、CDS回路13を一つだけ持つ構成のもの、CDS回路13、AGC回路15等を含む出力系統を複数存在する構成のもの等であっても良い。
(画素例1)
図2は、画素の回路構成の一例を示す回路図である。図2から明らかなように、本例に係る画素20は、入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、例えばフォトダイオード21と、フォトダイオード21から浮遊拡散領域FDに信号電荷を読み出す読み出しトランジスタ22と、浮遊拡散領域FDをリセットするリセットトランジスタ23と、浮遊拡散領域FDに読み出された信号電荷を増幅する増幅トランジスタ24と、画素を選択する選択トランジスタ25とを有する4トランジスタの構成となっている。
図2において、画素20には正側電源AVDと負側電源(本例では、グランド)AVSとが与えられている。フォトダイオード21は、アノードが負側電源AVSに接続されている。読み出しトランジスタ22は、フォトダイオード21のカソードと浮遊拡散領域FDとの間に接続され、ゲートが読み出し制御線26に接続されている。リセットトランジスタ23は、正側電源AVDと浮遊拡散領域FDとの間に接続され、ゲートがリセット制御線27に接続されている。増幅トランジスタ24は、ゲートが浮遊拡散領域FDに接続され、ドレインが正側電源AVDに接続されている。選択トランジスタ25は、増幅トランジスタ24のソースと垂直信号線28との間に接続され、ゲートが走査線29に接続されている。
(画素例2)
図3は、画素の回路構成の他の例を示す回路図である。図3から明らかなように、本例に係る画素30は、入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、例えばフォトダイオード31と、フォトダイオード31から浮遊拡散領域FDに信号電荷を読み出す読み出しトランジスタ32と、浮遊拡散領域FDをリセットするリセットトランジスタ33と、浮遊拡散領域FDに読み出された信号電荷を増幅する増幅トランジスタ34とを有する3トランジスタの構成となっている。本回路例では、増幅トランジスタ34が画素の選択トランジスタを兼ねている。
図3において、フォトダイオード31はアノードが負側電源AVSに接続されている。読み出しトランジスタ32は、フォトダイオード31のカソードと浮遊拡散領域FDとの間に接続され、ゲートが読み出し制御線35に接続されている。リセットトランジスタ33は、走査線36と浮遊拡散領域FDとの間に接続され、ゲートがリセット制御線37に接続されている。増幅トランジスタ34は、ゲートが浮遊拡散領域FDに接続され、ドレインが走査線36に、ソースが垂直信号線28にそれぞれ接続されている。
本実施形態に係るCMOSイメージセンサでは、画素として上記回路例のいずれかを用いることになる。ここでは、図2に示した4トランジスタ構成の画素20を用いる場合を例に挙げて説明するものとする。
4トランジスタ構成の画素20が2次元状に配置されてなるCMOSイメージセンサにおいて、本実施形態では、フォトダイオード21で光電変換され蓄積された信号電荷(本例では、電子)を、読み出しトランジスタ22によって浮遊拡散領域FDに読み出す読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を、リセットトランジスタ23によって浮遊拡散領域FDを電源電圧AVDにリセットしたときのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差よりも大きくするようにする。
ここで、リセット23によって浮遊拡散領域FDを電源電圧AVDにリセットしたときのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差(ポテンシャル差)は電源電圧AVDによって決まる。そして、読み出しトランジスタ22による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を、リセット状態でのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差よりも大きくすることで、電源電圧AVDを高く設定しなくても、読み出し期間の少なくとも終了タイミングでは当該電位差を十分に確保できる。
このように、電源電圧AVDを高く設定しなくても、読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を十分に確保できることにより、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域FDに読み出すことができるため、製品寿命を短くすることなく、浮遊拡散領域FDの振幅の面で飽和電荷量Qsを上げることができる。
以下に、読み出しトランジスタ22による信号電荷の読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を、リセット状態でのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差よりも大きくするための具体的な実施例について説明する。
図4は、本発明の実施例1に係る要部の構成を示す回路図である。図4において、パネル10には外部から電源電圧AVDが供給される。この電源電圧AVDは、スイッチ41にその一方の入力として供給されるとともに、昇圧回路42に供給される。昇圧回路42は、電源電圧AVDをそれよりも一定値ΔVだけ高い電源電圧AVD+ΔVに昇圧する。この電源電圧AVD+ΔVは、スイッチ41にその他方の入力として供給される。
スイッチ41は、通常は電源電圧AVDを選択した状態にあり、タイミングジェネレータ17で生成される制御信号による制御の下に、読み出しトランジスタ22による信号電荷の読み出し期間を含むその前後の一定期間だけ電源電圧AVD+ΔVを選択する。スイッチ41で選択された電源電圧AVDまたは電源電圧AVD+ΔVは、画素20の各々に電源電圧AVDとして与えられる。
次に、実施例1での画素20の動作について、図5のタイミングチャートおよび図6のポテンシャル図を用いて説明する。
先ず、走査パルスSELが高レベル(以下、“H”レベルと記す)になり、選択トランジスタ25がオンすることによって行選択が行われる。次いで、リセットパルスRSTが“H”レベルになり、リセットトランジスタ23がオンすることにより、浮遊拡散領域FDが電源電圧AVDのレベルにリセットされる。そして、リセットパルスRSTが低レベル(以下、“L”レベルと記す)になり、リセットトランジスタ23がオフした後、浮遊拡散領域FDのリセットレベルが、増幅トランジスタ24および選択トランジスタ25を通して垂直信号線28に現れる。このリセットレベルは、CDS回路13にP相として取り込まれる。
リセットレベルの取り込み後、図4において、スイッチ41はそれまで選択していた電源電圧AVDに代えて電源電圧AVD+ΔVを選択する。その結果、画素20の電源電圧がAVDからAVD+ΔVに変動するため、増幅トランジスタ24のドレイン−ゲートの容量結合により、浮遊拡散領域FDの電位がプラス側にシフトする。この状態において、読み出しパルスTRが“H”レベルになり、読み出しトランジスタ22がオンすることにより、フォトダイオード21で光電変換されて蓄積された信号電荷が浮遊拡散領域FDに読み出される(転送される)。
読み出しトランジスタ22による読み出し期間(読み出しパルスTRの“H”レベル期間)が終了した後、スイッチ41は電源電圧AVD+ΔVに代えて電源電圧AVDを選択する。その結果、画素20の電源電圧は、P相を取り込んだときと同じ電源電圧AVDに戻る。そして、浮遊拡散領域FDの信号電荷に応じた信号レベルが、増幅トランジスタ24および選択トランジスタ25を通して垂直信号線28に現れる。この信号レベルは、CDS回路13にD相として取り込まれる。その後、走査パルスSELが“L”レベルになり、選択トランジスタ25がオフすることにより、垂直信号線28から画素20が切り離される。
上述した一連の動作において、画素20の信号レベルを正確に読み出す上で大事なことは、リセットレベルと信号レベルとを画素20の電源電圧が同じレベル状態にあるとき、即ち電源電圧AVDまたは電源電圧AVD+ΔVのいずれかの状態にあるときに読み出すようにすることである。そのためには、上記動作例の場合のように、リセットトランジスタ23によって浮遊拡散領域FDをリセットし、リセットレベルを読み出した後に電源電圧をAVDからAVD+ΔVに変動させ、また電源電圧をリセット時の電位AVDに戻した後に、信号レベルを読み出すようにすれば良い。
また、リセットトランジスタ23によって浮遊拡散領域FDをリセットした直後に、電源電圧をAVDからAVD+ΔVに変動させ、電源電圧がAVD+ΔVレベルにあるときにリセットレベルを読み出し、さらに読み出しトランジスタ22による読み出し動作を行って信号レベルを読み出すようにしても、リセットレベルと信号レベルとを画素20の電源電圧が同じレベル(AVD+ΔV)状態にあるとき読み出すことができるため、画素20の信号レベルを正確に読み出すことができる。
上述したように、読み出しトランジスタ22による読み出し期間で画素20の電源電圧AVDをΔVだけプラス側に変動させることにより、増幅トランジスタ24のドレイン−ゲートの容量結合によって浮遊拡散領域FDの電位がプラス側に(ポテンシャルが深い側に)シフトするため、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差(ポテンシャル)が、リセット状態でのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差よりも大きくなる。
これにより、画素20に通常供給する電源電圧AVDを高く設定しなくても、読み出し期間ではフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を十分に確保できるため、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域FDに読み出すことができる。その結果、浮遊拡散領域FDの振幅の面で飽和電荷量Qsを上げることができる。しかも、電源電圧AVDを瞬間的には高くするものの、通常画素20に供給する電源電圧AVDそのものを高く設定するのではないため製品寿命を短くすることもない。
なお、本実施例では、読み出しトランジスタ22による読み出し期間、実際にはタイミングの設定を容易にするために読み出し期間を含むその前後の一定期間で画素20の電源電圧AVDをプラス側に変動させるとしたが、原理的には、読み出しトランジスタ22による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで画素20の電源電圧AVDをプラス側に変動させ、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を、リセット状態でのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差よりも大きくすることで、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域FDに読み出すことができるようになるため、飽和電荷量Qsを上げることができる。
また、本実施例では、取り扱い電荷が電子の場合を例に挙げていることから、画素20の電源電圧AVDをプラス側に変動させるようにしたが、取り扱い電荷が正孔の場合は、画素20の電源電圧AVSをマイナス側に変動させるようにすれば良い。
図7は、本発明の実施例2に係る要部の構成を示す回路図である。図7において、垂直信号線28の一端は、スイッチ43の可動接点aに接続されている。因みに、垂直信号線28他端は、CDS回路13の入力端に接続されている。スイッチ43の一方の固定接点bは、定電流源Iに接続されている。スイッチ43の他方の固定接点cは、バイアス電源Vbiasに接続されている。スイッチ43は、通常は定電流源I側を選択した状態にあり、タイミングジェネレータ17で生成される制御信号による制御の下に、読み出しトランジスタ22による信号電荷の読み出し期間を含むその前後の一定期間だけバイアス電源Vbias側に切り替わる。
次に、実施例2での画素20の動作について、図8のタイミングチャートおよび図9のポテンシャル図を用いて説明する。
先ず、走査パルスSELが“H”レベルになり、選択トランジスタ25がオンすることによって行選択が行われる。次いで、リセットパルスRSTが“H”レベルになり、リセットトランジスタ23がオンすることにより、浮遊拡散領域FDが電源電圧AVDのレベルにリセットされる。そして、リセットパルスRSTが“L”レベルになり、リセットトランジスタ23がオフした後、浮遊拡散領域FDのリセットレベルが、増幅トランジスタ24および選択トランジスタ25を通して垂直信号線28に現れる。このリセットレベルは、CDS回路13にP相として取り込まれる。
リセットレベルの取り込み後、図7において、スイッチ43は、それまで選択していた定電流源Iに代えてバイアス電源Vbiasを選択することにより、垂直信号線28にバイアス電圧(直流電圧)Vbiasを印加する。その結果、垂直信号線28の電位がプラス側に変動するため、増幅トランジスタ24のソース−ゲートの容量結合とチャネル電位の変動により、浮遊拡散領域FDの電位がプラス側にシフトする。この状態において、読み出しパルスTRが“H”レベルになり、読み出しトランジスタ22がオンすることにより、フォトダイオード21で光電変換されて蓄積された信号電荷が浮遊拡散領域FDに読み出される。
読み出しトランジスタ22による読み出し期間(読み出しパルスTRの“H”レベル期間)が終了した後、スイッチ43はバイアス電源Vbiasに代えて定電流源Iを選択して垂直信号線28に対するバイアス電圧Vbiasの印加を解除する。すると、浮遊拡散領域FDの信号電荷に応じた信号レベルが、増幅トランジスタ24および選択トランジスタ25を通して垂直信号線28に現れる。この信号レベルは、CDS回路13にD相として取り込まれる。その後、走査パルスSELが“L”レベルになり、選択トランジスタ25がオフすることにより、垂直信号線28から画素20が切り離される。
上述したように、読み出しトランジスタ22による読み出し期間で垂直信号線28の電位をプラス側に変動させることにより、増幅トランジスタ24のソース−ゲートの容量結合とチャネル電位の変動によって浮遊拡散領域FDの電位がプラス側に(ポテンシャルが深い側に)シフトするため、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差(ポテンシャル)が、リセット状態でのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差よりも大きくなる。
これにより、画素20に通常供給する電源電圧AVDを高く設定しなくても、読み出し期間ではフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を十分に確保できるため、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域FDに読み出すことができる。その結果、浮遊拡散領域FDの振幅の面で飽和電荷量Qsを上げることができる。しかも、電源電圧AVDを瞬間的には高くするものの、通常画素20に供給する電源電圧AVDそのものを高く設定するのではないため製品寿命を短くすることもない。
なお、本実施例では、読み出しトランジスタ22による読み出し期間、実際にはタイミングの設定を容易にするために読み出し期間を含むその前後の一定期間で垂直信号線28の電位をプラス側に変動させるとしたが、原理的には、読み出しトランジスタ22による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで垂直信号線28の電位をプラス側に変動させ、フォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を、リセット状態でのフォトダイオード21と浮遊拡散領域FDとの間の電位差よりも大きくすることで、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域FDに読み出すことができるようになるため、飽和電荷量Qsを上げることができる。
また、本実施例では、垂直信号線28にバイアス電圧Vbiasを印加することによって垂直信号線28の電位をプラス側に変動させるとしたが、定電流源Iを構成する負荷トランジスタの電流量を絞ることによっても垂直信号線28の電位をプラス側に変動させることができる。さらに、本実施例では、取り扱い電荷が電子の場合を例に挙げていることから、垂直信号線28の電位をプラス側に変動させるようにしたが、取り扱い電荷が正孔の場合には、垂直信号線28の電位をマイナス側に変動させるようにすれば良い。
上記実施例1,2では、画素が図2に示した4トランジスタ構成の場合を例に挙げて説明したが、画素が図3に示した3トランジスタ構成の場合にも、実施例1,2と同様に適用することができる。実施例1に対応した3トランジスタ構成の場合を変形例1とし、実施例2に対応した3トランジスタ構成の場合を変形例2とし、変形例1のタイミングチャートおよびポテンシャル図を図10および図11に、変形例2のタイミングチャートおよびポテンシャル図を図12および図13にそれぞれ示す。
変形例1の場合には、図3の増幅トランジスタ34が選択トランジスタを兼ねているため、図10のタイミングチャートから明らかなように、電源電圧AVDに相当する選択パルスSELAVDをΔVだけプラス側に変動させることにより、フォトダイオード31と浮遊拡散領域FDとの間の電位差を十分に確保することができるため、フォトダイオード21に蓄積された信号電荷を完全に浮遊拡散領域FDに読み出すことができる。変形例2については、実施例2と全く同じ動作が行われる。
本発明が適用されるCMOSイメージセンサの構成の概略を示すブロック図である。 画素の回路構成の一例を示す回路図である。 画素の回路構成の他の例を示す回路図である。 本発明の実施例1に係る要部の構成を示す回路図である。 実施例1の場合の画素の動作説明に供するタイミングチャートである。 実施例1の場合の画素の動作説明に供するポテンシャル図である。 本発明の実施例2に係る要部の構成を示す回路図である。 実施例2の場合の画素の動作説明に供するタイミングチャートである。 実施例2の場合の画素の動作説明に供するポテンシャル図である。 変形例1の場合の画素の動作説明に供するタイミングチャートである。 変形例1の場合の画素の動作説明に供するポテンシャル図である。 変形例2の場合の画素の動作説明に供するタイミングチャートである。 変形例2の場合の画素の動作説明に供するポテンシャル図である。
符号の説明
11…画素アレイ部、12…垂直駆動回路、13…CDS回路、14…水平駆動回路、15…AGC回路、16…A/D変換回路、17…タイミングジェネレータ、20,30…画素、21,31…フォトダイオード、22,32…読み出しトランジスタ、23,33…リセットトランジスタ、24,34…増幅トランジスタ、25…選択トランジスタ

Claims (9)

  1. 入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、前記光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、前記浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および前記浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも画素の構成要素として含む固体撮像素子であって、
    前記読み出し手段による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、画素の電源電圧を変動させることによって前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差を、前記リセット手段によってリセットしたときの前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差よりも大きくする制御手段
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、前記光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、前記浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および前記浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも画素の構成要素として含む固体撮像素子であって、
    前記読み出し手段による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、画素から信号を読み出す信号線の電位をシフトすることによって前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差を、前記リセット手段によってリセットしたときの前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差よりも大きくする制御手段
    を備えたことを特徴とする固体撮像素子。
  3. 入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、前記光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、前記浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および前記浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも画素の構成要素として含む固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記読み出し手段による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、画素の電源電圧を変動させることによって前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差を、前記リセット手段によってリセットしたときの前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差よりも大きくする
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  4. 前記リセット手段によって前記浮遊拡散領域をリセットしたときのリセットレベルと、前記読み出し手段によって前記光電変換素子から信号電荷を読み出したときの信号レベルとを、前記電源電圧が同じレベル状態にあるときに読み出す
    ことを特徴とする請求項3記載の固体撮像素子の駆動方法。
  5. 前記リセット手段によって前記浮遊拡散領域をリセットし、リセットレベルを読み出した後に前記電源電圧を変動させる
    ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像素子の駆動方法。
  6. 前記電源電圧を前記リセット手段によるリセット時の電位に戻した後に、信号レベルを読み出す
    ことを特徴とする請求項5記載の固体撮像素子の駆動方法。
  7. 入射光を光電変換して蓄積する光電変換素子、前記光電変換素子から浮遊拡散領域に信号電荷を読み出す読み出し手段、前記浮遊拡散領域をリセットするリセット手段および前記浮遊拡散領域に読み出された信号電荷を増幅する増幅手段を少なくとも画素の構成要素として含む固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記読み出し手段による読み出し期間の少なくとも終了タイミングで、画素から信号を読み出す信号線の電位をシフトすることによって前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差を、前記リセット手段によってリセットしたときの前記光電変換素子と前記浮遊拡散領域との間の電位差よりも大きくする
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  8. 前記リセット手段によって前記浮遊拡散領域をリセットし、リセットレベルを読み出した後に前記信号線の電位をシフトする
    ことを特徴とする請求項7記載の固体撮像素子の駆動方法。
  9. 画素の電源電圧を前記リセット手段によるリセット時の電位に戻した後に、前記信号線の電位をシフトする
    ことを特徴とする請求項8記載の固体撮像素子の駆動方法。
JP2003312499A 2003-09-04 2003-09-04 固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法 Expired - Fee Related JP4453306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003312499A JP4453306B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003312499A JP4453306B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005086225A JP2005086225A (ja) 2005-03-31
JP4453306B2 true JP4453306B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=34413733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003312499A Expired - Fee Related JP4453306B2 (ja) 2003-09-04 2003-09-04 固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4453306B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9419052B2 (en) 2012-05-30 2016-08-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Solid-state imaging apparatus, method for driving the same, and imaging apparatus

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5258416B2 (ja) * 2008-06-27 2013-08-07 パナソニック株式会社 固体撮像装置
JP5637384B2 (ja) 2010-12-15 2014-12-10 ソニー株式会社 固体撮像素子および駆動方法、並びに電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9419052B2 (en) 2012-05-30 2016-08-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Solid-state imaging apparatus, method for driving the same, and imaging apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005086225A (ja) 2005-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7511275B2 (en) Semiconductor device, and control method and device for driving unit component of semiconductor device
JP5173171B2 (ja) 光電変換装置、撮像装置及び信号読出方法
US8259205B2 (en) Solid-state image pickup device
JP4609428B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP4425950B2 (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
US7355645B2 (en) Image pickup apparatus with potential fluctuation prevention
US20130021509A1 (en) Solid-state imaging device driving method
KR100702910B1 (ko) 증폭형 고체 촬상 장치
US20050264666A1 (en) Image pickup device for reducing shading in vertical direction under long-term exposure
JP2008263546A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及びこれを用いた撮像システム
US6798451B1 (en) Solid-state image pickup device and method for driving the same
WO2011083541A1 (ja) 固体撮像装置および撮像装置
US6809768B1 (en) Double slope pixel sensor and array
US8040416B2 (en) Solid-state imaging apparatus
JP4666383B2 (ja) 増幅型固体撮像装置および電子情報機器
WO2008010893A2 (en) Method, apparatus and system for charge injection suppression in active pixel sensors
JP2007180654A (ja) 撮像装置
JP4048415B2 (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法
JP5313766B2 (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
JP4453306B2 (ja) 固体撮像素子および固体撮像素子の駆動方法
US7012238B2 (en) Amplification-type solid-state image pickup device incorporating plurality of arrayed pixels with amplification function
JP2007096791A (ja) 増幅型固体撮像装置
JP4940540B2 (ja) 半導体装置
JP2008042675A (ja) 光電変換装置及び撮像装置
JP2007150720A (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091007

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees