JP4452855B2 - 畳表の張付け装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、畳床に畳表を張付けるための改良した畳表の張付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
畳床に畳表を張付ける場合は、畳床の角と畳表の目が一直線に揃うように、又、畳表がたるんだりよれたりすることなく充分な張力を持つように、畳表を強い力で引っ張りつつ固定しなければならない。又、固定するまでは充分な張力を持続しなければならない。
従来、このような畳表の張付けは、熟練工が手作業により行っていた。
又、この張付け作業を専用の機械によって行う方法も採られていた。しかし、張付け用の機械は複雑な構造を有し、大型で重量があり、かつ高額なものであった。又、このような機械は操作が複雑であるものが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
手作業による畳表の張付けには、畳表の目を畳床の角と合せつつ、充分な張力を持たせるため、かなり強く引っ張る力が必要であり、又、畳表を引っ張りつつ固定するため、一人でこれを行うには、強い力と長年の熟練による特殊な技術が必要である。
従って、張付けを手作業で行う場合は、素人には困難であるという問題があった。
一方、専用の機械によって作業を行う場合は、上述した機械の特徴により、設置場所や購入費用面での負担が大きくなるだけでなく、作業現場まで運搬することが不可能か、極めて困難であるという問題もあった。
又、機械の操作が複雑であるため、充分に操作できるまでに操作方法を覚えたり他人に教えたりするのに時間と手間がかかるという問題もあった。
【0004】
本発明の第1の目的は、強い力や特殊な技術を有しない素人が一人で作業することの可能な畳表の張付け装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、コンパクトで軽量な構造を有し、操作が簡単で、かつ低価格な畳表の張付け装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、畳床10に張付けられる畳表11の一端を挟持棒18と円筒枠20とで挟持する挟持手段21と、前記挟持棒18を回転するための挟持棒18と一体に設けられたハンドル30と、前記畳表11を挟持するときと畳表11の挟持を解除するときに円筒枠20の回転を阻止し、挟持後に畳表11の一端を引張るときの円筒枠20の回転を可能にする正逆転規制手段27と、前記畳表11を挟持するときと畳表11の挟持を解除するときに挟持棒18と円筒枠20の連結を解除し、挟持された畳表11の一端を引張るときに挟持棒18と円筒枠20とを連結するクラッチ手段31とを具備してなることを特徴とする畳表の張付け装置である。
【0006】
挟持手段21は、円筒枠20内の中心に、挟持棒18の偏心軸部19を回動自在に軸架し、前記円筒枠20の長手方向に畳表差込口22を開口し、前記円筒枠20の内壁と前記挟持棒18の外壁間の隙間で畳表11を挟持するものからなり、正逆転規制手段27は、円筒枠20の端部に一体に設けた第1の歯車25と、この第1の歯車25の回転方向を規制する第1のラチェット26とからなり、クラッチ手段31は、円筒枠20の端部に一体に設けた第2の歯車28と、この第2の歯車28をハンドル30に係脱する第2のラチェット29とからなる。
【0007】
【実施例】
本発明の実施例を図1〜図5に基づき説明する。
本発明による装置は、図2及び図3に示すように、作業台12の一端部に取付けられている。
前記作業台12は、図3に示すように、4本の脚柱14,14の上部に天板13を設置して構成されている。
前記天板13は、畳表の張付けや畳縁の取り付け作業時等に畳床10を載せるためのものであって、長方形で、長手、短手方向の長さはそれぞれ畳床10よりもやや長い程度とする。そして、天板13の一方の短手の端部には載台15がヒンジ16によって取り付けられ、このヒンジ16を軸として端部に高さ5〜10cm程度の載台15を垂直に屹立できるようになっている。
前記天板13の他方の短手の端部には、畳床10が天板13から滑り落ちるのを防止するために、端部から1cm程度垂直に立ち上がらせたストッパ17を設ける。又、この短ストッパ17に沿って平行となるように、本発明による装置を取付ける。
【0008】
前記脚柱14、14は、天板13を支えるためのものであって、天板13の底辺に4本取付ける。形状は、天板13を支えるのに十分な太さの角柱形で、高さは70cm〜90cm程度、すなわち、天板13に取付けたときに、人が立上がった状態で、天板13上で無理なく作業できる程度の高さとする。
【0009】
前記作業台12に取付ける装置は、作業台12の一方の短手の両側部に、軸受けを兼ねた略L字形の一方の取付け枠39と、同様に軸受けを兼ねた他方の取付け枠40によって取付けられる。これらの取付け枠39、40によって、畳表11を挟持するための挟持手段21と、この挟持手段21の回転を制御するための正逆転規制手段27と、ハンドル30と、クラッチ手段31とが取付けられている。
【0010】
前記挟持手段21は、円筒枠20と、その内側の挟持棒18とからなる。この挟持棒18の両端部には、偏心軸部19を有しており、これらの偏心軸部19は、円筒枠20の両端の軸受部23、24にて円筒枠20の中心と一致して軸架されている。
【0011】
前記円筒枠20は、畳表11の一端部を挟み込んで回転させることによって畳表11を挟持し保持するためのもので、円筒形をなし、直径が5cm程度、長さが前記畳表11の短手方向よりやや長い程度とし、長手方向に約1.5cm幅の畳表差込口22を形成し、この畳表差込口22に畳表11の端部が差込まれる。
【0012】
前記挟持棒18は、畳表11を畳表差込口22から差込んで、円筒枠20の内壁との間で畳表11の挟持状態を保持するためのものである。この挟持棒18は、直径が3cm程度の円柱形とするが、中心部の直径を両端部の直径より1〜2mm程度太くし、太鼓胴のような中心が少し膨らんだ円柱形とする。これは、畳表11を挟持したときの挟持棒18のしなりや円筒枠20の膨らみを考慮し、畳表11の挟持個所全体に均等に力がかかるようにするためである。
【0013】
前記偏心軸部19は、前記挟持棒18を回転させるためのものであって、図4(b)に示すように、前記挟持棒18の中心から数mm程度外れた位置に形成されることにより、円筒枠20の内壁と挟持棒18の外壁の隙間が最も狭いところで、畳表11の厚さより充分狭く、広いところで畳表11の厚さの数倍とする。一方の偏心軸部19の長さは、正逆転規制手段27と、クラッチ手段31を取付ける程度とする。
【0014】
前記正逆転規制手段27は、挟持手段21の円筒枠20の回転方向を規制するためのもので、前記一方側の軸受部23と一体の第1の歯車25と、前記一方の取付け枠39に軸32により設けられた第1のラチェット26からなる。
【0015】
前記第1の歯車25は、前記挟持手段21の円筒枠20の回転方向を規制するためのもので、図4(b)に示すように、この第1の歯車25の上方に位置して前記一方の取付け枠39に軸32により二股の第1のラチェット26が設けられ、第1のラチェット26を図4(b)のように図中左側に倒すことにより、第1の歯車25が左回転は可能であるが、右回転が阻止され、また、第1のラチェット26を図中右側に倒すことにより、第1の歯車25が右回転は可能であるが、左回転が阻止される。
【0016】
前記ハンドル30は、前記挟持棒18を回転させるためのものであって、このハンドル30の軸受部36に、挟持棒18の一方の偏心軸部19が嵌合されて固着されている。
このハンドル30のグリップは、片手で握ることができる程度の太さを有し、長さは後述するクラッチ手段31よりも充分長くする。
又、このハンドル30のほぼ中央には、クラッチ手段31が取付けられている。
【0017】
このクラッチ手段31は、前記挟持棒18と円筒枠20とを連結して一体に回転させるか、又は、挟持棒18と円筒枠20とを分離して別体に回転させるかを制御するためのものであって、第2の歯車28、第2のラチェット29、軸33及び切換えレバー38からなる。
【0018】
前記第2の歯車28は、前記第1の歯車25と一体に固着され、また、第2のラチェット29は、図4(a)に示すように、ハンドル30の略中央の軸33に、L字形の第2のラチェット29が設けられ、このラチェット29と一体の切換えレバー38がハンドル30のグリップ側に伸びて設けられている。
前記第2のラチェット29は、軸33の周りのばね37によって常時第2の歯車28に噛み合ってクラッチが入るように付勢されている。
【0019】
つぎに、本発明による装置の作用を説明する。
(1)畳床10と畳表11の準備工程
畳床10を作業台12に載せる。この畳床10の短手の一端には、予め畳表11が取付けられている。
ここで図3に示すように、作業台12の一端部にある載台15を天板13の上に起こし、畳床10における畳表11がまだ取付けられていない方の端部を前記載台15の反対側にあるストッパ17に当てる。すると、畳床10と天板13との間に隙間が生じるので、畳床10を上から押して長手方向中央で下向きにやや湾曲させた状態とする。
【0020】
(2)畳表11の差込み工程
図1(a)に示すように、円筒枠20の内壁と挟持棒18の外壁との間の隙間を広げて、畳表11の先端部を挟持手段21の畳表差込口22から差込む。
すなわち、ハンドル30の切換えレバー38を握って第2のラチェット29と、第2の歯車28の歯面との噛み合いを外したままハンドル30を奥方向に押して偏心軸部19と一体の挟持棒18を奥方向(図1(a)の矢印方向)に回転させる。すると、円筒枠20の畳表差込口22からみて、円筒枠20の内壁と挟持棒18の外壁における手前側の隙間が広くなるので、この広くなったところに畳表差込口22から畳表11の一端部を挿入する。
このとき、第1のラチェット26の第1の歯車25との噛み合わせ位置は、手前側と奥側のどちらでも良い。
【0021】
(3)畳表11を挟持する工程
図1(b)に示すように、挟持棒18のみを手前方向に回して、畳表11の端部を円筒枠20と挟持棒18の間で挟みつける。
すなわち、第1のラチェット26を軸32を中心として手前に倒し、第1の歯車25の歯面に噛み合わせて円筒枠20の回転を阻止し、切換えレバー38を握って第2のラチェット29を第2の歯車28の歯面から外したままハンドル30により挟持棒18を手前方向に回す。すると、畳表11の端部が円筒枠20と挟持棒18の間で挟みつけられる。このとき、挟持棒18の中心がやや太いので、畳表11の中心部分がやや強く挟持される。畳表11を挟持したときの挟持棒18のしなりと円筒枠20の膨らみが生じたとしても、畳表11全体が確実に挟持される。
【0022】
(4)畳表11の引っ張り工程
図1(c)に示すように、ハンドル30にて、円筒枠20と挟持棒18を一体に奥方向へ回し、畳表11を引き込んで畳床10に強く張付ける。
すなわち、切換えレバー38の握りから手を離すと、ばね37により第2のラチェット29が第2の歯車28に噛み合う。また、第1のラチェット26を奥方向へ倒して第1の歯車25に噛み合わせる。この状態で、ハンドル30を奥方向へ回すと、円筒枠20と挟持棒18が一体に奥方向へ回る。すると、畳表11が挟持棒18と円筒枠20に挟持されたまま、かつ、畳表差込口22の縁にて折り返し保持されて、畳床10の上縁部角で垂直方向に引き込まれ、畳床10に対して強く張付けられることとなる。このとき、もし、畳床10の上縁部角と畳表11の目が不揃いのときは、畳表11を引き込みながら揃えることが望ましい。また、畳表11が畳床10の上縁部角を滑りながら引き込まれると、上縁部角がつぶれる恐れがあるので、滑り易い厚紙やプラスチックなどの断面L字形の補助材を介在するようにしても良い。
【0023】
(5)畳表11の仮止め工程
図1(d)に示すように、畳表11を強く引っ張ったままの状態で、畳表11の上から畳床10の側辺に、5本〜7本程度の仮止め針41、…を差込み、畳表11を畳床10に仮固定する。
すなわち、第1のラチェット26を前方に倒してあるので、第1のラチェット26が第1の歯車25に噛み合わせられることにより奥方向へ回転するが、円筒枠20が手前方向に回転して戻るのを阻止され、畳表11が強く引っ張られたままで維持される。そしてこの状態で、畳表11の上から畳床10の短手の側辺に、5本〜7本程度の仮止め針41、…を差込み、畳表11と畳床10を仮固定する。
【0024】
(6)畳表11の引張力の解除工程
図1(e)に示すように、挟持棒18と円筒枠20を同時に元に戻し、畳表11の張りを解放する。
すなわち、仮止め針41、…により畳床10と畳表11の仮固定状態を保ったまま、第1のラチェット26を手前に倒して第1の歯車25を外す。このとき、第2のラチェット29は、噛み合わせたままとする。この状態で、ハンドル30を手前に引いて、挟持棒18と円筒枠20を、回転していた分だけ同時に元に戻し、畳表11の引張力を解放する。
【0025】
(7)畳表11の抜き取り工程
図1(f)に示すように、挟持棒18だけを前方へ回して、挟持されていた畳表11を解放し、畳表11を円筒枠20から抜き取る。
すなわち、切換えレバー38を握って第2のラチェット29を第2の歯車28から外し、切換えレバー38を握りながらハンドル30を奥方向に倒すことによって挟持棒18を奥方向へ回す。第1のラチェット26により第1の歯車25が奥方向へ回るのを阻止されているので、挟持棒18だけが回って円筒枠20の内壁の隙間が広がり、挟持されていた畳表11の端部が解放されるので、この畳表11の端部を畳表差込口22から抜き取る。
【0026】
(8)畳表11の本固定の工程
畳表11を仮固定した畳床10を作業台12の上で裏返す。このとき、載台15を元に戻すことで、畳床10が平坦になり、畳表11は、よりしっかりと畳床10に張り付いた状態となる。畳表11の端の部分を畳床10の裏側へ折返して、タッカー針や畳糸によって畳表11を畳床10に本固着する。この本固着後、仮固定していた複数の仮止め針41、…をすべて引き抜く。
【0027】
上記実施例では、ストッパ17は、常に立上がった状態としたが、本発明はこれに限られるものではなく、ストッパ17は、図5に示すように、底辺にヒンジ42等を取付けることにより折り畳み自在にしてもよい。このように構成することにより、ストッパ17を折り畳んだときに天板13上を平坦にして他の作業に支障をきたすことの無いようにすることができる。
【0028】
図2に示す実施例では、第1の歯車25と第2の歯車28の2個の歯車を使用し、第1の歯車25の筒部34と第2の歯車28の筒部35を嵌め合わせて固定するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、図6に示すように、第1のラチェット26の噛合位置と第2のラチェット29の噛合位置を同一円の他の位置に設定することにより、使用する歯車を1個にすることができる。
【0029】
本発明における作業台をすべてアルミニウム等の軽量な金属で作成すれば、作業現場への運搬その他の取りまわしが容易な装置を提供することができる。
【0030】
上記実施例では、作業台12を、1枚の天板13に4本の脚柱14、…を固定的に取り付けた例としたが、本発明はこれに限られるものではなく、天板13を長手方向の中央部で切断した2枚の板から形成し、また、脚柱14も天板13の長手方向の側部に長孔を有するアームをピン等で軸支し、脚柱14にもアームをピンで軸支し、脚柱側のアームのピンを長孔に摺動自在に嵌合する構造等にすることによって、作業台12の天板13を中央から2つに折り畳むとともに、脚柱14も折り畳めるように作成してもよい。このように作成すれば、狭いスペースにも収納可能で、かつ、運搬も容易な装置を提供できる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、畳床10に張付けられる畳表11の一端を挟持棒18と円筒枠20とで挟持する挟持手段21と、前記挟持棒18を回転するための挟持棒18と一体に設けられたハンドル30と、前記畳表11を挟持するときと畳表11の挟持を解除するときに円筒枠20の回転を阻止し、挟持後に畳表11の一端を引張るときの円筒枠20の回転を可能にする正逆転規制手段27と、前記畳表11を挟持するときと畳表11の挟持を解除するときに挟持棒18と円筒枠20の連結を解除し、挟持された畳表11の一端を引張るときに挟持棒18と円筒枠20とを連結するクラッチ手段31とを具備したので、畳表の張付け作業を手作業で行う場合に必要とされていた畳表の均一な引張力や、引張りを手で支えながら仮止め針等を打つなどの特殊な技術が不要となり、素人でも、又、一人でも作業を行うことができる。
【0032】
また、請求項1記載の発明によれば、挟持手段21は、円筒枠20内の中心に、挟持棒18の偏心軸部19を回動自在に軸架し、前記円筒枠20の長手方向に畳表差込口22を開口し、前記円筒枠20の内壁と前記挟持棒18の外壁間の隙間で畳表11を挟持するものからなり、正逆転規制手段27は、円筒枠20の端部に一体に設けた第1の歯車25と、この第1の歯車25の回転方向を規制する第1のラチェット26とからなり、クラッチ手段31は、円筒枠20の端部に一体に設けた第2の歯車28と、この第2の歯車28をハンドル30に係脱する第2のラチェット29とで構成したので、モータ、ポンプ等の動力を用いずに、単純な部品を用いて比較的単純な構成できる。従って、作成費用を低く抑えられるので、低価格の装置を提供できる。又、構造が単純であるから、操作方法も簡単で覚えやすい。
【0033】
請求項2又は3記載の発明によれば、正逆転規制手段27の第1の歯車25とクラッチ手段31の第2の歯車28とを別体に又は同一物で構成したので、構造をさらに簡単にできる。
【0034】
請求項4記載の発明によれば、挟持棒18は、中心部の直径を両端部の直径よりやや太くし、太鼓胴のような中心が少し膨らんだ円柱形としたので、畳表11を挟持したときの挟持棒18のしなりと円筒枠20の膨らみが生じたとしても、畳表11の挟持個所全体に均等に力がかかり、畳の目を畳床10の角に確実に一致させることができる。
【0035】
請求項5記載の発明によれば、クラッチ手段31は、第2のラチェット29が軸33の周りのばね37によって常時第2の歯車28に噛み合ってクラッチが入るように付勢され、この第2のラチェット29と一体の切換えレバー38がハンドル30のグリップ側に伸びて設けられ、この切換えレバー38をハンドル30とともに握ると、第2の歯車28と第2のラチェット29との噛み合いが外れるように構成したので、クラッチ手段31の係脱操作が、切換えレバー38をハンドル30と一緒に握るか握らないかだけでできる。
【0036】
請求項6記載の発明によれば、正逆転規制手段27の第1のラチェット26は、一方向に倒すと第1の歯車25の一方向の回転を規制し、他方向に倒すと第1の歯車25の他方向の回転を規制するように構成したので、第1のラチェット26の操作が極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による畳表の張付け装置による畳表の張付け作業を示すもので、(a)は、畳表11の差込み工程の説明図、(b)は、畳表11を挟持する工程の説明図、(c)は、畳表11の引っ張り工程の説明図、(d)は、畳表11の仮止め工程の説明図、(e)は、畳表11の引張力の解除工程の説明図、(f)は、畳表11の抜き取り工程の説明図である。。
【図2】本発明による畳表の張付け装置の一実施例を示す図3におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明による畳表の張付け装置の一実施例を示す側面図である。
【図4】本発明による畳表の張付け装置の一部を示したもので、(a)は、ハンドル30とクラッチ手段31を示す側面図、(b)は、一方の取付け枠39に取付けた状態の正逆転規制手段27を示す側面図である。
【図5】本発明による畳表の張付け装置のストッパ17の他の実施例を示す側面図である。
【図6】本発明による畳表の張付け装置の第1の歯車25と第2の歯車28を同一物としたときの実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
10…畳床、11…畳表、12…作業台、13…天板、14…脚柱、15…載台、16…ヒンジ、17…ストッパ、18…挟持棒、19…偏心軸部、20…円筒枠、21…挟持手段、22…畳表差込口、23…一方端の軸受部、24…他方端の軸受部、25…第1の歯車、26…第1のラチェット、27…正逆転規制手段、28…第2の歯車、29…第2のラチェット、30…ハンドル、31…クラッチ手段、32…軸、33…軸、34…筒部、35…筒部、36…軸受部、37…ばね、38…切換えレバー、39…一方の取付け枠、40…他方の取付け枠、41…仮止め針、42…ヒンジ。
Claims (6)
- 畳床に張付けられる畳表の一端を挟持棒と円筒枠とで挟持する挟持手段と、前記挟持棒を回転するための挟持棒と一体に設けられたハンドルと、前記畳表を挟持するときと畳表の挟持を解除するときに円筒枠の回転を阻止し、挟持後に畳表の一端を引張るときの円筒枠の回転を可能にする正逆転規制手段と、前記畳表を挟持するときと畳表の挟持を解除するときに挟持棒と円筒枠の連結を解除し、挟持された畳表の一端を引張るときに挟持棒と円筒枠とを連結するクラッチ手段とを具備し、前記挟持手段は、円筒枠内の中心に、挟持棒の偏心軸部を回動自在に軸架し、前記円筒枠の長手方向に畳表差込口を開口し、前記円筒枠の内壁と前記挟持棒の外壁間の隙間で畳表を挟持するものからなり、前記正逆転規制手段は、円筒枠の端部に一体に設けた第1の歯車と、この第1の歯車の回転方向を規制する第1のラチェットとからなり、前記クラッチ手段は、円筒枠の端部に一体に設けた第2の歯車と、この第2の歯車をハンドルに係脱する第2のラチェットとからなることを特徴とする畳表の張付け装置。
- 正逆転規制手段の第1の歯車とクラッチ手段の第2の歯車とを別体に構成してなることを特徴とする請求項1記載の畳表の張付け装置。
- 正逆転規制手段の第1の歯車とクラッチ手段の第2の歯車とを同一物で構成してなることを特徴とする請求項1記載の畳表の張付け装置。
- 挟持棒は、中心部の直径を両端部の直径よりやや太くし、太鼓胴のような中心が少し膨らんだ円柱形とし、畳表を挟持したときの挟持棒のしなりと円筒枠の膨らみを考慮し、畳表の挟持個所全体に均等に力がかかるようにしてなる特徴とする請求項1記載の畳表の張付け装置。
- クラッチ手段は、第2のラチェットが軸の周りのばねによって常時第2の歯車に噛み合ってクラッチが入るように付勢され、この第2のラチェットと一体の切換えレバーがハンドルのグリップ側に伸びて設けられ、この切換えレバーをハンドルとともに握ると、第2の歯車と第2のラチェットとの噛み合いが外れるように構成したことを特徴とする請求項1記載の畳表の張付け装置。
- 正逆転規制手段の第1のラチェットは、一方向に倒すと第1の歯車の一方向の回転を規制し、他方向に倒すと第1の歯車の他方向の回転を規制するように構成したことを特徴とする請求項1記載の畳表の張付け装置。
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