JP4451324B2 - 密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼 - Google Patents

密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼 Download PDF

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Description

本発明は、燃焼機器の燃焼筒等に用いられる、密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼に関するものである。
石油ストーブ、特に小型ストーブにおいて、省エネルギーを目的にその燃焼効率向上のために、燃焼筒を赤熱させ、その輻射熱を直接利用する方式が採用されるようになった。 この燃焼筒には、SUS430に代表されるフェライト系ステンレス鋼が用いられている。ところがSUS430鋼では、比較的短時間の使用で赤褐色の粉状酸化物(いわゆる赤錆)が発生し、燃焼効率や赤熱性が低下するばかりでなく、美観が損なわれるという問題があった。
このような問題を解決した従来技術としては、特許文献1に、燃焼筒用途に適したSiを含んだフェライト系ステンレス鋼の発明が開示されている。また特許文献2で開示されているように、耐酸化性を改善するためにZrを添加した鋼種も開発された。
特開昭55−161049号公報 特開昭50−146512号公報
しかしながら、上記従来技術のSiを含むフェライト系ステンレス鋼の発明は、スケールが剥離しやすいという問題があり、またZrを含むフェライト系ステンレス鋼の発明は、製鋼での製造性に難点があるなど、これまでの材料では不十分であった。
そこで本発明は、燃焼機器の燃焼筒等に用いられる、密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼を提供することを目的とするものである。
本発明の要旨は以下の通りである。
(1)質量%で、
C :0.020%以下、 Si:0.20%以下、
Mn:0.20%以下、 P :0.040%以下、
S :0.020%以下、 N :0.020%以下、
Cr:16.0〜18.0%、 Mo:0.1%以下
を含有し、さらに前記C,Nは
C+N≦0.025%
の関係を満たし、さらに、
10×(C+N)≦Ti≦0.3
Ti≦4×(C+N)−Mn+0.3
の関係を満たすTiを含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなることを特徴とする、容量%で、CO:0.1〜10%、CO:5〜20%、O:1〜10%、H:0. 1〜2%、CH:1%以下、SO:0.2%以下、HO:10%以下、残部Nおよび不可避的不純物ガスからなる燃焼雰囲気において、800℃での連続200時間酸化試験を行った後のスケール剥離量が0.5mg/cm以下であり、かつ、その時のスケール の色が、JIS Z 8729に規定されるL*a*b*表色系で表される色表示方法において、L*≦32、a*=−2〜+2、b*=−2〜+2である密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼。
(2)表面に加工硬化層が残留していることを特徴とする、上記(1)に記載の密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼。
本発明により、燃焼機器の燃焼筒等に用いられる密着性に優れた黒色スケールを生成するフェライト系ステンレス鋼を提供することができ、製造者のみならず本発明鋼を利用する者にとっても多大な利益を得ることができ、工業的価値は極めて高い。
本発明を実施するための最良の形態と限定条件について、以下詳細に説明する。
本発明者らは、石油ストーブ、特に小型ストーブで燃焼筒を赤熱させ、その輻射熱を直接利用する方式での燃焼筒に使用される最適なステンレス鋼を調査してきた。
このような燃焼筒に要求される特性は、
1)使用中に燃焼筒には酸化スケールが生成するが、そのスケールが異常酸化現象、 およびスケール剥離現象を起こさないこと、
2)燃焼効率および赤熱性を担保する黒色スケールであること、
3)燃焼筒に加工できる程度の加工性をもつこと、
4)安価であること、
であることが分かった。特に1)と2)の、要するに密着性の優れた黒色スケールを生成することが重要である。
本発明者らは、実際に燃焼雰囲気および模擬雰囲気での詳細な検討を行った結果、密着性に関しては、Crを16%以上添加して、Siを極力低下させることにより、異常酸化がなく、剥離しにくいスケールが生成することを明らかにした。
また、スケールの色に関しては、色が黒いほど燃焼効率と赤熱性が高くなることが分かり、黒色の程度に関しては、JIS Z 8729 に規定されているL*a*b*表色系で表して、L*が32以下、a*、b*が−2以上、+2以下が優れた範囲であることを見出した。
さらに、スケールの黒色度に関し、Crが低下するほど黒くなること、Moを添加すると黒色度が低下すること、TiとMnを一定量以下に制限すると黒色度が向上することを明らかにした。
また、鋼板の表面に加工硬化層を残留させることにより、より黒色度の高いスケールが生成することも明らかにした。
本発明者らは、以上の知見を基にさらに詳細な検討を進め、本発明を完成させた。
次に各成分に関する限定条件を述べる。
Cは、鋼中に含まれる不可避的不純物であり、加工性、耐食性を劣化させるため、できるだけ少ないほうが好ましい。そこで、炭窒化物として固定して有害作用を除去するが、そのための固定元素であるTiの添加量をできるだけ少なくするため、その含有量の上限は0.020%以下とする。なお、含有量の下限は特に限定しないが、0.002%未満にすることは精錬コストが大きくなるため、0.002%以上とするのが好ましい。
Siは、耐酸化性を強化する元素であるが、Cr皮膜と母相との密着性を阻害する原因であり、スケールが剥離しやすくなる。発明者らは、詳細な検討により、Cr量が16.0%以上含有している場合、Si添加量が0.20%以下であると充分に耐酸化性が保て、かつスケール剥離がほとんどないことを明らかにした。よってSiの上限を0.20%とする。加工性向上のためにはSiは低いほうが良く、より好ましくは0.15%以下である。またSi量を0.03%未満にすることは、精錬工程で脱酸しにくくなるため、0.03%以上がより好ましい。
Mnは、鋼中に不可避的に含まれる成分であるが、多量に含有すると酸化スケール表面に偏析しやすい。発明者らは、酸化スケール表面にMnが偏析してくると、黒色度が低下することを見出した。そのためMnの添加を制限する必要があり、Mnの上限は0.20%以下とする。一方、Mn量を0.05%未満にすることは精錬上のコストアップが大きくなるため、0.05%以上がより好ましい。
Pは、鋼中に不可避的に含まれる成分であるが、0.040%を超えて含有すると溶接性が低下するため、0.040%を上限とした。
Sは、鋼中に不可避的に含まれる成分であるが、0.020%を超えて含有するとMnSの形成元素で耐食性を低下させるので、0.020%を上限とした。
Nは、鋼中に含まれる不可避的不純物であるが、Cと同様に加工性の劣化、および溶接性が低下するため、できるだけ少ないことが好ましい。したがって0.02%以下とした。また。0.005%未満にすることは精錬上コストアップが大きくなるため、0.005%以上がより好ましい。
Crは、保護性のあるCr皮膜を形成し耐酸化性を向上させる元素である。Crが16.0%未満の場合、健全なCr皮膜が形成されにくく、異常酸化を起こしやすいため、本発明では下限を16.0%とする。また、18.0%を超えてCrを含有すると、Cr皮膜が強固になり酸化スケールが薄くなるため、黒色度が低下する。そのためCrの上限を18.0%とする。
Moは耐酸化性、耐食性を向上させる元素であるが、本発明者らは、Moを添加すると酸化スケールの黒色度が低下することを見出した。そのためMoは0.1%以下とする。本発明は高価なMoをほとんど含まないため、本発明鋼は比較的安価である。
さらに、C+N量が0.025%を超えると加工性が低下するため、この値を上限とした。張り出し加工が厳しい条件の場合、できるだけC+Nは低いほうが良く、0.015%以下がさらに好ましい。
Tiは、C、Nを炭窒化物として固定するために添加する。添加量は、10×(C+N)未満では耐粒界腐食性が劣るため好ましくなく、0.3%を超えると、固溶Tiが増えて加工性が劣化するとともに、生成するスケールの黒色度が低下するため、10×(C+N)以上0.3%以下とする。
発明者らは、MnとTiが黒色度を低下させる元素であることを見出した。これらの元素は、酸化スケール表面へ拡散して偏析しやすい元素である。黒色度を低下させる理由は、酸化スケール中に固溶するためであると考えている。したがって必要な酸化スケールの黒色度を得るためには、その量を制限する必要がある。Tiに関しては、C,Nの固定に消費された分は酸化スケールに悪影響を及ぼさないため、Ti−4(C+N)+Mnで制限すればよく、この値が0.3%以下であれば必要な黒色度が得られる。
以上の成分設計で、密着性に優れた黒色スケールを生成するフェライト系ステンレス鋼を得ることが可能となる。
また、研磨仕上げ等で鋼板表面に加工硬化層が形成された場合、黒色度も向上する。これは、加工硬化層では欠陥が多く導入されており、Fe,Crの拡散が速くなるため、初期酸化においてMn等の酸化が抑制され、黒色度の高いスケールが生成されるのではないかと考えている。
加工硬化層を形成する方法は、特に限定しないが、例えば、ショットブラストやスキンパスによる方法でも有効である。最も簡便で好ましい方法は、研磨仕上げである。研磨の番手としては、#200から#1000が好ましい。#200より荒いと表面の起伏が大きくなり過ぎるので好ましくなく、#1000より細かいと有効な硬化層が得られにくいため好ましくないからである。
本発明者らは、石油ストーブやガスストーブの燃焼雰囲気を調査した結果、容量%で、CO:0.1〜10%、CO:5〜20%、O:1〜10%、H:0.1〜2%、C H:1%以下、SO:0.2%以下、HO:10%以下、残部Nおよび不可避的不純物ガスからなる範囲であることを見出した。その特徴は、低酸素分圧で水蒸気を含むことである。これは大気中よりも過酷な環境である。
本発明者らは、上記範囲の燃焼雰囲気ガスおよび模擬雰囲気中での酸化試験を行い、酸化スケールを調査した。その結果、上記の範囲の燃焼ガス雰囲気中において、800℃、200時間の連続酸化試験において、スケール剥離量が0.5mg/cm以下であると 金属面が露出することがないため、実用上問題ない。スケール剥離のない場合は最も好ましい。スケール剥離量の測定方法は以下のとおりである。
試験片の形状は、1片20mmの正方形で、表面は、受け取りまま、または、#200から#1000までの研磨仕上げとし、側面は全て#400研磨仕上げとした。酸化増量および剥離量の評価方法は以下のように行った。
試験前に質量測定を行った試験片を、950℃に加熱した炉内に挿入し、200時間経過後に炉から取り出し、直ちに、予め空の状態で質量を測定したふた付の金属容器に収納し空冷する。まず金属容器ごと質量測定を行い、次に試験片を金属容器より取りだし、試験片のみの質量測定を行った。
質量の測定結果から酸化増量およびスケール剥離量を以下のようにして算出した。
酸化増量は、容器入り酸化試験片質量より酸化前試験片質量および空容器質量を減じて差し引き、試験片表面積で除した値で評価した。
スケール剥離量は、容器入り酸化後試験片質量より酸化後試験片質量および空容器質量を減じて、試験片表面積で除した値で評価した。
さらに、スケールの黒色度を調査した結果、詳細な理由は不明であるが、黒色度が強い、つまり黒いほど輻射性、赤熱性が優れていることが分かり、黒色度の指標として、JIS Z 8729に規定されているL*a*b*表色系を表される色表示方法において、L*は明度を表す正の数であり、その数字が小さいほど明度が低いことになり、暗くなる傾向を持つ。a*とb*は色度を表す正負の数字で、0に近づくほど黒くなる。つまり黒色度とは、L*=0、a*=0、b*=0に近づくほど黒くなる。このL*a*b*表色系による測定は、簡単な測定器が市販されており容易に測定可能である。
本発明者らは、燃焼雰囲気で生成させた黒色スケールをこのL*a*b*表色系を用いてその黒色度を測定した結果、十分な赤熱性を確保するには、L*が32以下、a*が−1以上+1以下、b*が−1以上+1以下であることが望ましい。L*が32を超えると白っぽくなり、a*が−1未満になると緑っぽくなり、−1を超えると赤っぽくなり、b*が−1未満であると青っぽくなり、+1を超えると黄色っぽくなり、いずれも赤熱性を低下させるので好ましくない。
本発明のステンレス鋼を製造する方法は、通常、インゴット、スラブ等の鋼塊を溶製し、熱間圧延、熱延板焼鈍・酸洗、酸洗、冷間圧延、焼鈍・酸洗を経て製品とする。熱延板焼鈍を省略する方法を用いても良い。また、冷間圧延と焼鈍・酸洗を繰り返してもよい。Zrを含む鋼はノズル詰まりを起こしやすいため、製鋼段階の製造性に難があるが、本発明鋼はZrを含んでいないため、そのような問題を回避でき製造性に優れるといえる。
以下に実施例に従って、さらに詳細に説明する。
表1に示す化学成分を有する厚み200mmの鋼塊を溶製し、1200℃に加熱して熱延を行い、板厚5mmの熱延板を得た。このとき、熱延開始温度は1150℃から1200℃、熱延終了温度は800℃から880℃であった。その後、熱延板を900℃に加熱して60s保持する熱延板焼鈍を行った。さらに、冷延を行って2mm厚の冷延板にした後、950℃に加熱して、60s保持する最終焼鈍を行い、ふっ酸にて酸洗を行って得た鋼板を供試鋼とした。
常温の引張試験は、JIS Z 2241に準拠して行った。測定した試験片の方向は圧延方向(L方向)である。使用した試験片はすべてJIS Z 2201に定められた13B号試験片である。
酸化試験は、表2に示す雰囲気中で行った。試験条件は、800℃、200時間連続である。試験片の形状は、1片20mmの正方形で、表面は、受け取りまま、または、#400研磨仕上げとし、側面は全て#400研磨仕上げとした。なお、全ての試験片は試験前にアセトンによる脱脂を行っている。酸化増量および剥離量の評価方法は以下のように行った。
試験前に質量測定を行った試験片を、950℃に加熱した炉内に挿入し、一定時間(今回は200時間)経過後に炉から取り出し、直ちに、予め空の状態で質量を測定したふた付の金属容器に収納し空冷する。まず金属容器ごと質量測定を行い、次に試験片を金属容器より取りだし、試験片のみの質量測定を行った。
質量の測定結果から酸化増量およびスケール剥離量を以下のようにして算出した。
酸化増量は、容器入り酸化試験片質量より酸化前試験片質量および空容器質量を減じて差し引き、試験片表面積で除した値で評価した。スケール剥離量は、容器入り酸化後試験片質量より酸化後試験片質量および空容器質量を減じて、試験片表面積で除した値で評価した。
さらに、酸化試験後の黒色度を、色彩色差計を用いて測定を行った。これは、JIS Z 8722に準拠して設計された照明光学系を用いて、色彩色差の測定を行い、JIS Z 8729に準拠したL*a*b*表色系で表示する装置である。
結果を表3に示す。本発明例であるB鋼、C鋼は、密着性に優れた黒色スケールが生成し、燃焼筒用材料として優れていることがわかる。また、受け取りままと研磨仕上げでは、研磨仕上げの方が、L*=0、a*=0、b*=0に近づいており、黒色度が高くなっていることが分かる。
それに対して、Crが少ない比較例のA鋼は、耐酸化性が低く、異常酸化を起こしたため好ましくない。逆にCrが多いD鋼は、明度を表すL*が大きくなり、スケールが少し白っぽくなっているため好ましくない。Moが多いE鋼もL*が大きくなり、スケールが少し白っぽくなっているため好ましくない。Siが多いF鋼は、スケール剥離が多いため好ましくない。Ti−4(C+N)+Mnが本発明範囲より多いG鋼は、黒色度が不足して好ましくない。H鋼は、SUS430鋼に相当する鋼であるが、この試験条件では赤錆が発生するので好ましくない。
表1のC鋼とH鋼を用いて、表4に示す雰囲気中で実施例1と同様に、800℃、200時間の連続酸化試験を行った。ただし、表面仕上げは#600研磨のみである。スケール剥離量およびスケールの黒色度の測定方法は実施例1と同じである。その結果を表5に示す。
本発明例であるC鋼は、大気中(C3)だけでなく、ガスストーブの燃焼雰囲気を模擬した雰囲気(C2)においても密着性に優れたスケールが生成することが明らかであり、燃焼筒用材料として優れていることがわかる。
それに対して、SUS430相当鋼であるH鋼は、大気中(H3)では密着性に優れた黒色スケールを生成するが、燃焼雰囲気中(H2)では赤錆が発生し、好ましくないことが明らかである。したがって燃焼筒用材料の選定には、実際の雰囲気に近い状況で試験を行う必要がある。
以上の実施例から、本発明鋼は、燃焼雰囲気中において密着性に優れた黒色スケールを生成し、燃焼機器用材料として優れていることが明らかである。
Figure 0004451324
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Claims (2)

  1. 質量%で、
    C :0.020%以下、
    Si:0.20%以下、
    Mn:0.20%以下、
    P :0.040%以下、
    S :0.020%以下、
    N :0.020%以下、
    Cr:16.0〜18.0%、
    Mo:0.1%以下
    を含有し、さらに前記C,Nは
    C+N≦0.025%
    の関係を満たし、さらに、
    10×(C+N)≦Ti≦0.3
    Ti≦4×(C+N)−Mn+0.3
    の関係を満たすTiを含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなることを特徴とする、容量%で、CO:0.1〜10%、CO:5〜20%、O:1〜10%、H:0. 1〜2%、CH:1%以下、SO:0.2%以下、HO:10%以下、残部Nおよび不可避的不純物ガスからなる燃焼雰囲気において、800℃での連続200時間酸化試験を行った後のスケール剥離量が0.5mg/cm以下であり、かつ、その時のスケール の色が、JIS Z 8729に規定されるL*a*b*表色系で表される色表示方法において、L*≦32、a*=−2〜+2、b*=−2〜+2である密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼。
  2. 表面に加工硬化層が残留していることを特徴とする、請求項1に記載の密着性に優れた黒色スケールを生成する燃焼機器用フェライト系ステンレス鋼。

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