JP4451231B2 - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
このようなプロセスカートリッジに関する提案として特許文献1には、次のような画像形成装置が記載されている。「表面に感光体を有する像担持手段と、該感光体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該感光体表面に形成された静電潜像をトナー像に現像する現像装置と、該感光体表面に作用し転写後該感光体表面に残留するトナーを除去するトナー除去手段を備えたクリーニング装置と、を具備し、該像担持手段及び該クリーニング手段が装置本体に着脱自在に装着されるユニット枠に装着される画像形成装置において、該ユニット枠は第1枠体と該第1枠体に旋回自在に装着された第2枠体を備えており、該第1枠体には該像担持手段を着脱自在に受入れる受部が規定され、該像担持手段は該受部に回転自在に装着されており、該第2枠体には該トナー除去手段が配設されており、該第2枠体を閉方向に旋回せしめて作用位置にせしめると、該トナー除去手段が該像担持手段の表面に作用し、一方第2枠体を該作用位置から開方向に旋回せしめると、該トナー除去手段が該像担持手段の表面から離間することを特徴とする画像形成装置。」
この提案に係る画像形成装置によれば、上記第2枠体を開方向に旋回せしめてトナー除去手段を像担持手段表面から離間させた状態で、像担持手段のユニット枠からの離脱及びユニット枠への装着を容易に行うことができる。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、像担持体のみらずプロセス手段の交換の煩雑さも軽減可能なプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
また、請求項2の発明は、請求項1のプロセスカートリッジにおいて、像担持体に対する少なくとも1つのクリーニング用の作用部材に加え、クリーニング用又は他の用途の像担持体に対する少なくとも1つの作用部材を、着脱可能に上記第2枠体に取り付けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2のプロセスカートリッジにおいて、上記第1枠体の底部が水平面に着くよう該水平面上に載置し、上記第2枠体を回動させて該第2枠体の外周部を該水平面に接触させるまで回動させた状態で、上記第2枠体に着脱可能に取り付けられた部材の全てが上方から視認可能なように、これらの部材を取り付けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3のプロセスカートリッジにおいて、上記着脱可能に取り付けられた部材は上記第2枠体の上下方向で互いに異なる箇所に取り付けられており、第2枠体において、上記第1枠体との回動可能な係合部よりも高い箇所側が該第1枠体から離間するように回動されることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2のプロセスカートリッジにおいて、上記着脱可能に取り付けられた部材の少なくとも一つを、上記第2枠体を上記第1枠体に対して閉じた状態のまま、該第2枠体の外周側から着脱可能であるように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のプロセスカートリッジにおいて、上記外周側から着脱可能にするため上記第2枠体の外部ケーシングに開閉蓋を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項2のプロセスカートリッジにおいて、上記第2枠体に着脱可能に取り付けたられた作用部材のうち、少なくとも2つは回転部材であり、該少なくとも2つの回転部材の両端を、共通の側板片にそれぞれ軸受けし、該少なくとも2つの回転部材を該第2枠体にし対して該側板片とともに着脱できるように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、像担持体とプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、像担持体を着脱可能に受け入れる受入部を有する第1枠体と、該像担持体を該第1枠体とで閉塞する位置から、着脱可能なように開放する位置まで回動可能に取り付けた第2枠体とを設け、上記該第2枠体には、複数のプロセス手段が着脱可能に取り付けられ、上記第1枠体の底部が水平面に着くよう該水平面上に載置し、上記第2枠体を上記像担持体を閉塞する位置から、その外周部が該水平面に接触するとともに該像担持体を開放する位置まで回動させた状態で、上記第2枠体の上記像担持体を閉塞する位置からの回動角度が90度以上であり、上記第1枠体に受け入れられた像担持体と、上記複数のプロセス手段のうちの少なくとも一つのプロセス手段のいずれもが、たがいに独立して着脱可能であるように、かつ、上記第2枠体を上記第1枠体に対して閉じたままの状態で、上記複数のプロセス手段のうち他の少なくとも一つのプロセス手段が、該第2枠体の外周側から着脱可能であるように構成したことことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、像担持体とプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、像担持体を着脱可能に受け入れる受入部を有する第1枠体と、該像担持体を該第1枠体とで閉塞する位置から、着脱可能なように開放する位置まで回動可能に取り付けた第2枠体とを設け、上記第2枠体には、複数のプロセス手段としての複数の回動部材が取り付けられ、上記第1枠体の底部が水平面に着くように該水平面上に載置し、上記第2枠体を上記像担持体を閉塞する位置から、その外周部が該水平面に接触するとともに該像担持体を開放する位置まで回動させた状態で、上記第2枠体の上記像担持体を閉塞する位置からの回動角度は90度以上であり、上記第1枠体に受け入れられた像担持体を上記複数の回転部材とは独立して着脱できるように、かつ、その両端を共通の側板片にそれぞれ軸受された上記複数の回転部材を上記第2枠体に対して該側板片とともに、上記像担持体とは独立して着脱できるように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1〜9の何れかのプロセスカートリッジにおいて、第1枠体に対し、脱着可能に第3枠体を取り付け、該第3枠体にプロセス手段としての現像手段を設け、該第3枠体と第1枠体との間の位置決め及び上記像担持体と該現像手段の現像剤担持体との位置決めを両枠体に対して脱着可能な面板を用いて行うように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1〜10の何れかのプロセスカートリッジにおいて、プロセス手段としての帯電手段を上記第1の枠体に対して脱着可能に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1〜10の何れかのプロセスカートリッジにおいて、プロセス手段として現像手段を備えており、該現像手段は、平均円形度が0.93ないし1.00の範囲にあるトナーを用いることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項12のプロセスカートリッジにおいて、トナーは、重量平均粒径と個数平均粒径との比が、1.05ないし1.40の範囲にあることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項12又は13のプロセスカートリッジにおいて、上記トナーは、外観形状がほぼ球形状であって、長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲で、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲であって、長軸r1≧短軸r2≧厚さr3の関係を満足することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項12〜14の何れかのプロセスカートリッジにおいて、前記トナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤を含むトナー組成物を水系媒体中で樹脂微粒子の存在下で架橋及び/又は伸長反応させることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、像担持体とすくなとも一つのプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを備えた画像形成装置において、該プロセスカートリッジとして請求項1〜15の何れかのプロセスカートリッジを用いたことを特徴とするものである。
図1は、本発明の一実施形態であるプロセスカートリッジの内部構造を示す概略断面図である。
図1に示すように、プロセスカートリッジ1は、潜像担持体である感光体3と各プロセス手段として帯電手段である帯電モジュール4、現像手段である現像モジュール5、クリーニング手段であるクリーニングモジュール6を備えることができる。
プロセスカートリッジ1は画像形成装置本体100の開口100aに対し、感光体3の軸線方向に沿って進退させることによって着脱でき、交換可能である。プロセスカートリッジ枠体(以下、「枠体」と記すことがある。)2は、感光体3の受け部を備えた第1枠体2a、クリーニングモジュール6を備えた第2枠体2b、及び、現像モジュールを備えた第3枠体2cからなっている。第2枠体2bは回動自在な係合部2dで第1枠体に取り付けられ、第2枠体位置決部材74で位置決めされる。第3枠体2cは第3枠体位置決部材71によって第1枠体2aに取り付けられると共に位置決めされる。帯電モジュール4は、第2枠体2bに対して鉛直方向に着脱可能になっている(図10参照)。これらについて後に詳述する。そして、後に詳述するように、プロセスカートリッジ1を画像形成装置本体100から取り外した状態で、感光体3、帯電モジュール4、現像モジュール5、クリーニングモジュール6は、モジュール単位で新しいものと交換可能である。また、各モジュールはそれ自体でサービスマン、ユーザによる取り扱いが可能である。
このプロセスカートリッジ枠体2は、第1枠体2aと第2第2枠体2bとが係合部2dを軸として、開放位置と閉塞位置との間を回転可能に係合している。閉塞位置のとき、枠体2a、2bは感光体3が取り外せないように囲っている。係合部2dは、図示しない突起部と穴部をそれぞれの枠体2a、2bに設けて、この穴部に突起部を挿入して係合させ、突起部にリングで抑えて抜けないようにする。さらに、閉塞位置時において第1、第2のプロセスカートリッジ枠体2a、2bがオーバーラップしている個所に設けられた穴部に対して、第2枠体位置決部材74に植立された2本のピンによって貫通させることにより、第1枠体2aに対して第2枠体2bを位置決すると同時に固定する。これによって、プロセスカートリッジ枠体2は、第1及び第2枠体2a、2bを一体に成形することなく組立てることができ、さらに、容易に分離することができる。これによって、下記に説明する各プロセス手段4等および感光体3を別個に独立して入れ換えることができる。
この他に、例えば、転写前除電装置25、クリーニング前除電装置26を配設しても良い。
図5は、画像形成装置に組み込まれたプロセスカートリッジ奥側の状態を示す概略図である。図6は、画像形成装置に組み込まれたプロセスカートリッジ手前側の状態を示す概略図である。
感光体3は、図4に示すように、円筒状のアルミニウム基板35上に感光層36を設ける。円筒状の感光体3の場合には、円筒内部の両端にフランジ31、32を設けている。
プロセスカートリッジ奥側のフランジ32は、図5に示すように、中心部に画像形成装置100の本体に設けられる駆動軸101を通すための軸受33が形成される。軸受33の内面にはギア34が形成されており、駆動軸101に設けるギア102と嵌合される。
また、プロセスカートリッジ1手前側のフランジ31は、図6に示すように、中心部に嵌合部37fが形成される。この嵌合部37fは、感光体3のプロセスカートリッジ1への装着時に、プロセスカートリッジ枠体2aに取り付けられた位置決部2eに嵌合する。位置決部2eは感光体3を押し返す方向に、スプリング(図示しない)により付勢されている。感光体3のプロセスカートリッジ1への装着は、フランジ32の嵌合部37rを位置決部2eに押圧しつつ、プロセスカートリッジ枠体に装着することで行われ、取り外し時にはその逆である。なお、この感光体3は、プロセスカートリッジ枠体2の側板11に設ける支持部12rに支持させるだけで、画像形成が行えるほど高精度には位置決めされてはいない。画像形成装置100は、画像形成装置100本体奥側板111に軸受112を介して駆動軸101が支持されている。この駆動軸101は、プロセスカートリッジ1の枠体後側板11rに設ける穴部13rに合わせた軸受103を備えている。そして、この駆動軸101は、プロセスカートリッジ1の穴部13に挿嵌させて、画像形成装置100とプロセスカートリッジ1の位置決をする。
感光体3の基板35は、例えば、アルミニウム、銅、鉄等の金属またはこれらの金属の合金を押し出し、引き抜きなどの加工して円筒状の素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理した円筒状ドラムに形成されている。
感光層36の構造は、電荷発生物質を主成分とする層である電荷発生層36aと発生した電荷を感光体表面又は基板35に輸送する電荷輸送層36bで構成される。また、感光層36を保護するために、保護層36cが感光層36の上に設けられることもある。保護層36cにはその他、耐摩耗性を向上する目的でフィラーを添加することもできる。
帯電モジュール4は、図9に示すように、感光体3に対向して配設される帯電部材しとての帯電ローラ42、帯電ローラ42が振動するのを防止し、バネ材43、帯電ローラ42の汚れを除去する帯電クリーニングローラ44、スペーサ部材45、バネ支持部材46、これらを収納するハウジング41からなっている。帯電ローラ42は、バネ支持部材46に回転自在に軸支され、バネ材43により感光体3表面方向に押圧されている。帯電クリーニングローラ44は、帯電モジュール4のハウジング41の側板に設けられる軸受47に嵌合され、回転可能に軸支される。この帯電クリーニングローラ44は、帯電ローラ42に当接して、外周面をクリーニングする。帯電ローラ42の表面にトナー、紙粉、部材の破損物等の異物が付着すると異常放電するのを防止する。帯電クリーニングローラ44は、樹脂繊維のブラシ状が好ましく、複数設けることができる。バネ支持部材46は、バネ材43により、ハウジング41から離間する方向(感光体のドラム軸に向かう方向)へ押圧され、ハウジング41に形成された規制部材により移動を規制される。この構成により、帯電モジュール4のプロセスカートリッジ1への装着時、帯電部材42は、スペーサ部材45によって感光体3と適切な距離を保ち、かつ帯電部材42が振動することを防止する。また、帯電モジュール4の取り外し時には、帯電モジュール4自体での取り扱いを可能とする。
帯電モジュール4は、図10に示すように、プロセスカートリッジ1の両側側板に設けられる帯電嵌合部15f、15rに挿入し、嵌合させて位置決めを行い、第2枠体2bにネジ止めなどで固定される。
現像モジュール5は、図1に示すように、第1枠体2aに装着されている。また、現像モジュール5は、感光体3に近接するように配置されている現像剤担持体である現像スリーブ51、現像モジュールと別個に設けられる補給トナー容器からトナーが補給される補給口58、補給されたトナーを混合・攪拌する混合スクリュー55、混合した現像剤を現像スリーブに供給する供給ローラ56などから構成され、感光体3への現像剤の供給を可能とする。
現像モジュール5は、図13及び図14に示すように、第1枠体2aに形成したガイド溝2eに沿って装着して、一旦保持させてから、現像手段面板である第3枠体位置決部材71の穴部71bにより現像スリーブと同軸の第2突起状(D型)ガイド59b、穴部71dにより感光体ドラムの軸部を貫通させ、位置決めの主基準とする。これによれ感光体ドラムの軸部に対し現像スリーブを位置決めできる。また、同時に現像モジュール5の第1突起状ガイド59aが第1枠体2aのガイド部2fへ、第1枠体2aの突起状ガイド28を第3枠体位置決部材71の第3穴状ガイド71cに挿通することで従基準を決める。これにより、第1枠体2aに対して第3枠体2cを完全に位置決めできる。
第3枠体位置決部材71による位置決め後、スリーブ角度決定部材72は、D型穴部71eを第2突起状(D型)ガイド59bに挿入した後、磁力線方向を感光体ドラム軸方向に合わせて穴部71eで第1枠体2aと固定する。
これと逆に、スリーブ角度決定部材72、第3枠体位置決部材71をはずすことで、現像モジュール5をプロセスカートリッジから容易に分離することができる。
本発明の現像モジュールに関しては、乾式ニ成分現像剤を使用する現像モジュールで説明したが、乾式ニ成分現像剤であってリサイクルトナーを使用する現像モジュールであっても、一成分磁性現像剤、一成分非磁性現像剤を使用する現像モジュールでもよい。
また、本発明の現像モジュール5は、トナーを補給する補給口58を設けることができる。本発明のプロセスカートリッジ1は、シール、蓋等により補給口58が封止されて出荷され、最初の使用時に開封されるものである。開封後は、使用されてトナーが空になったプロセスカートリッジ1は、トナーを再充填することで、再度使用することができる。また、プロセスカートリッジ1は、トナーを収納する収納部53に新たに補給されたトナーを収納することができる。このトナーは、再度充填されたトナーであってもよいし、回収されて再利用されるトナーであってもよい。このときに、画像形成装置本体に補給用のトナーを収納する図示しない収納部を設けておいてもよい。また、この収納部がプロセスカートリッジ1に設けられていてもよい。これらの場合、トナーを現像モジュール5に補給し、最重点することで、現像モジュール5自体を交換することなく、繰り返し使用することができる。
クリーニングモジュール6は、図15に示すように、クリーニング機構6aと塗布機構6bからなっている。クリーニング機構6aは、感光体3表面上の残留トナーを除去するクリーニングブレード61、クリーニングブレード61が固着された支持部材62、支持部材62がネジ82などで着脱可能に取り付けられ、支持部材62を介してを介してクリーニングブレード61の先端を感光体に付勢する付勢ブラケット81、付勢ブラケット81に所定の向きに回動するよう付勢する付勢手段としての付勢スプリング83を備えている。この付勢スプリング83の付勢力に抗して、付勢ブラケット81の回動を規制する規制部84も備えている。この規制部84は、クリーニング機構6aの作動時には、規制機能を発揮せず、感光体3が取り外される等の状態で初めて規制機能を発揮する。
また、クリーニング機構6aは、残留トナーの帯電量を制御するバイアスローラ64、クリーニングブレードに付着したトナーを回収する回収ローラ66、バイアスローラに付着した残留トナーを掻き取るフリッカー63a、回収ローラに付着した残留トナーを掃き取るフリッカー63bなども備えている。これらにより、感光体3のクリーニングを行う。クリーニングブレード61でクリーニングされた残留トナー、フリッカー63により掃き落とされた残留トナーは、自重により下方に落ち、枠体の回転軸2dに同軸に形成された搬送オーガ65によりプロセスカートリッジ1の外部に搬送し、廃トナー収納部に溜める。
なお、ここでは潤滑剤の塗布機構6bは、クリーニングモジュール6内に設けられているが、クリーニング機構6aと別体にして、クリーニング機構6bとは無関係に、独立して個別に交換可能なモジュール化してもよい。回収・塗布ローラ66は感光体3の軸方向に延びる形状を有している。加圧スプリングは、潤滑剤成型体67をほぼ全てを使い切れるように、回収・塗布ローラ66に対して付勢されている。潤滑剤成型体67は消耗品であるため経時的にその厚みが減少するが、加圧スプリングで加圧されているために常時回収・塗布ローラ66に当接させることで潤滑剤を掻き取り、その後感光体3に供給・塗布する。潤滑剤成型体67の潤滑剤としては、例えば、オレイン酸鉛、オレイン酸亜鉛、オレイン酸銅、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸鉄、ステアリン酸銅、パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸銅、リノレン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類や、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフルオロクロルエチレン、ジクロロジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−オキサフルオロポロピレン共重合体等のフッ素系樹脂が挙げられる。特に、感光体5の摩擦を低減する効果の大きいステアリン酸金属塩、さらにはステアリン酸亜鉛が一層好ましい。
回転して摩耗しやすい部材、例えば、バイアスローラ64、回収・塗布ローラ66が上方に露出している。図示の例では、これらの回転体の両軸部を受ける側板部に切り欠きを設け、図示の状態でこれらの回転体を上方に取り出せるようになっている。取り出しに先立って、手前側・奥側それぞれに取り付けられているクリーニング位置決部材75を取り外す。このクリーニング位置決部材75は、第2枠体2bの両側板部に対し、回転部材の軸部を位置決めして固定するものである。なお、これらの回転体を取り除いた後、または、レイアウト上可能であれば、その前に、クリーニングブレード61及び支持部材62や潤滑剤成型体67を、この開放状態で上方に取り出してもよい。
なお、クリーニング位置決部材75のピンは、上記付勢ブラケット81の揺動軸の軸心に対し、位置決めできるようにすることが望ましい。逆に揺動軸の軸心と同心のピンあるいは軸そのものの突出部を、クリーニング位置決め部材75の孔に嵌合させて位置決めしてもよい。これによれば、感光体3に対する当接角度など設定精度を高めることができる。
帯電モジュール4は、プロセスカートリッジ1の帯電嵌合部15から上方に引き出すことで取り外すことができる。現像モジュール5は、図13からわかるように、スリーブ角度位置決部材72を外し、さらに、第3枠体位置決部材71を外すことで、現像モジュール5が枠体2から開放して取り外すことができる。ここで、スリーブ角度位置調整部材72を省略してもよい。これによれば、第3枠体位置決部材71のみの取り外しで、脱着可能になる。クリーニングモジュール6は、第2枠体位置決部材74を取り外して第1枠体に対して回動させ、その状態で、クリーニング位置決部材75を外すことにより、各種の部品を取り外すことができる。更にクリーニングモジュール6は、第1乃至第3の枠体2a、2b、2cを相互に位置決めした状態のまま、上方の開閉蓋80を開くことにより、クリーニングブレード61や潤滑剤成型体67を取り出すこともできる。
この転写紙は、給紙カセット109内に収容されており、ピックアップローラ109a等によってレジストローラ対109bまで搬送される。そして、搬送ベルト106a上の転写紙に重ね合わされたトナー像は、定着装置108に搬送されて、熱及び圧力で定着されて、排紙ローラ120によって、画像形成装置100外に排紙され、排紙トレイ125に載置される。
また、本発明のプロセスカートリッジ1は、トナーを補給することができる。プロセスカートリッジ1は、シール、蓋等により補給口58が封止されて出荷され、最初の使用時に開封されるものである。通常は、使用されてトナーが空になったプロセスカートリッジ1は交換されるが、本発明の画像形成装置100が備えるプロセスカートリッジ1はトナーを再充填することで、再度使用することができる。また、プロセスカートリッジ1は、トナーを収納する収納部53に新たに補給されたトナーを収納することができる。このトナーは、再度充填されたトナーであってもよいし、回収されて再利用されるトナーであってもよい。このときに、画像形成装置100本体に補給用のトナーを収納する図示しない収納部を設けておいてもよい。また、この収納部がプロセスカートリッジ1に設けられていてもよい。これらの場合、トナーを現像モジュール5に補給し、最重点することで、現像モジュール5自体を交換することなく、繰り返し使用することができる。
感光体3の摩擦係数を0.4以下にすることで、クリーニングブレード61との摩擦が大きくなるのを抑え、クリーニングブレード61の変形又はめくれを抑えて、トナーがクリーニングブレード61をすり抜けるのを防止して、クリーニング不良の発生を抑制することができる。さらに、0.4以下、さらに0.3以下が一層好ましい。感光体3の摩擦係数は、画像形成装置100に配設される他の装置の影響を受けるために、画像形成直後の摩擦係数の値から変化する。しかし、A4版記録紙で1,000枚程度の画像形成により摩擦係数の値はほぼ一定の値となる。したがって、ここにいう摩擦係数とは、この定常状態における一定になったときの摩擦係数をいう。
また、体積平均粒径Dvと数平均粒径Dnとの比(Dv/Dn)で表される粒径分布は、1.05〜1.40の範囲であることが好ましい。粒径分布をシャープにすることで、トナー帯電量分布が均一にすることができる。Dv/Dnが1.40を越えると、トナーの帯電量分布も広く、逆帯電トナーが多くなるために高品位な画像を得るのが困難になる。Dv/Dnが1.05未満では、製造が困難であり、実用的ではない。トナーの粒径は、コールターカウンターマルチサイザー(コールター社製)を用いて、測定するトナーの粒径に対応させて測定用穴の大きさが50μmのアパーチャーを選択して用い、50,000個の粒子の粒径の平均を測定することで得られる。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4)……式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
また、形状係数SF−2は、トナーの形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−2={(PERI)2/AREA}×(100π/4)……式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。
トナーの形状係数SF−1とSF−2は100以上がよい。また、SF−1とSF−2が大きくなると、形状が不定型になり、トナーの帯電量分布が広くなり、現像が潜像に対して忠実でなくなり、また、転写でも転写電界に忠実でなくなり画像品位が低下する。さらに、転写率が低下して転写残トナーが多くなり、大きいクリーニングモジュール6が必要になり画像形成装置100の設計上不利になる。このために、SF−1は180を越えない方が好ましく、SF−2は180を越えない方が好ましい。
このトナーは、長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5〜1.0で、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7〜1.0で表される略球形の形状を有している。長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5未満では、不定形状に近づくために帯電量分布が広くなる。
厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7未満では、不定形状に近づくために帯電量分布が広くなる。特に、厚さと短軸との比(r3/r2)が1.0では、略球形の形状になるために、帯電量分布が狭くなる。
なお、これまでのトナーの大きさは、走査型電子顕微鏡(SEM)で、視野の角度を変え、その場観察しながら測定した。
トナーの形状は、製造方法により制御することができる。例えば、乾式粉砕法によるトナーは、トナー表面も凸凹で、トナー形状が一定しない不定形になっている。この乾式粉砕法トナーであっても、機械的又は熱的処理を加えることで真球に近いトナーにすることができる。懸濁重合法、乳化重合法により液滴を形成してトナーを製造する方法によるトナーは、表面が滑らかで、真球形に近い形状になることが多い。また、溶媒中の反応途中で攪拌して剪断力を加えることで楕円にすることができる。
以下に、トナーの構成材料及び好適な製造方法について説明する。(ポリエステル)
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)の重縮合反応は、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得る。ポリエステルの水酸基価は5以上であることが好ましく、ポリエステルの酸価は通常1〜30、好ましくは5〜20である。酸価を持たせることで負帯電性となりやすく、さらには記録紙への定着時、記録紙とトナーの親和性がよく低温定着性が向上する。しかし、酸価が30を超えると帯電の安定性、特に環境変動に対し悪化傾向がある。
また、重量平均分子量1万〜40万、好ましくは2万〜20万である。重量平均分子量が1万未満では、耐オフセット性が悪化するため好ましくない。また、40万を超えると低温定着性が悪化するため好ましくない。
多価イソシアネート化合物(PIC)としては、脂肪族多価イソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート(α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど);イソシアネート類;前記ポリイソシアネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併用が挙げられる。
多価イソシアネート化合物(PIC)の比率は、イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。[NCO]のモル比が1未満では、ウレア変性ポリエステルを用いる場合、そのエステル中のウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の1分子当たりに含有されるイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
2価アミン化合物(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上の多価アミン化合物(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
また、ウレア変性ポリエステル中には、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
(PIC)を反応させる際、及び(A)と(B)を反応させる際には、必要により溶剤を用いることもできる。使用可能な溶剤としては、芳香族溶剤(トルエン、キシレンなど);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど);エステル類(酢酸エチルなど);アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)およびエーテル類(テトラヒドロフランなど)などのイソシアネート(PIC)に対して不活性なものが挙げられる。
ウレア変性ポリエステルの重量平均分子量は、通常1万以上、好ましくは2万〜1000万、さらに好ましくは3万〜100万である。1万未満では耐ホットオフセット性が悪化する。ウレア変性ポリエステル等の数平均分子量は、先の未変性ポリエステルを用いる場合は特に限定されるものではなく、前記重量平均分子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。ウレア変性ポリエステルを単独で使用する場合は、その数平均分子量は、通常2000〜15000、好ましくは2000〜10000、さらに好ましくは2000〜8000である。20000を超えると低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が悪化する。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは、少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは類似の組成であることが好ましい。
また、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとの重量比は、通常20/80〜95/5、好ましくは70/30〜95/5、さらに好ましくは75/25〜95/5、特に好ましくは80/20〜93/7である。ウレア変性ポリエステルの重量比が5%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとを含むバインダ樹脂のガラス転移点(Tg)は、通常45〜65℃、好ましくは45〜60℃である。45℃未満ではトナーの耐熱性が悪化し、65℃を超えると低温定着性が不十分となる。
また、ウレア変性ポリエステルは、得られるトナー母体粒子の表面に存在しやすいため、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常1〜300重量部、好ましくは1〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
トナー材料液100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
また、水系媒体中の分散を良好にするために、界面活性剤、樹脂微粒子等の分散剤を適宜加える。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
商品名としては、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業社製)、メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204、(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオス社製)などが挙げられる。
また、リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機化合物分散剤も用いることができる。
上記の樹脂微粒子、無機化合物分散剤と併用して使用可能な分散剤として、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸−β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−β−ヒドロキシエチル、アクリル酸−β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの含窒素化合物、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
外添剤、潤滑剤を添加して現像剤を調製する際には、これらを同時に又は別々に添加して混合してもよい。外添剤等の混合は一般の粉体の混合機が用いられるがジャケット等装備して、内部の温度を調節できることが好ましい。使用できる混合設備の例としては、V型混合機、ロッキングミキサー、レーディゲミキサー、ナウターミキサー、ヘンシェルミキサーなどが挙げられる。混合条件である回転数、転動速度、時間、温度などを変化させて、外添剤の埋め込み、潤滑剤のトナー表面の薄膜形成を防止することが好ましい。
これにより、小粒径であって、粒径分布のシャープなトナーを容易に得ることができる。さらに、有機溶媒を除去する工程で強い攪拌を与えることで、真球状から紡錘形状の間の形状を制御することができ、さらに、表面のモフォロジーも滑らかなものから梅干形状の間で制御することができる。
その他の無機微粒子の具体例としては、例えば、アルミナ、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。この他高分子系微粒子たとえばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合体粒子が挙げられる。
このような流動化剤は表面処理を行って、疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯電特性の悪化を防止することができる。例えばシランカップリング剤、シリル化剤、フッ化アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどが好ましい表面処理剤として挙げられる。
11 側板
12 支持部
13 穴部
15 帯電嵌合部
2 プロセスカートリッジ枠体
2a 第1枠体
2b 第2枠体
2c 第3枠体
2d 係合部
2e ガイド部
21 温湿度センサ
22 電位センサ
23 トナー濃度センサ
24 信号線ハーネス
25 転写前除電装置
26 クリーニング前除電装置
3 感光体
31、32 フランジ
33 軸受
34 ギア
35 基板
36 感光層
36a 電荷発生層
36b 電荷輸送層
36c 保護層
37 嵌合部
4 帯電モジュール
41 ハウジング
42 帯電ローラ
42a 基体
42b 本体部
42c 中抵抗層
42d 表面層
43 バネ材
44 帯電クリーニングローラ
45 スペーサ部材
46 バネ支持部材
5 現像モジュール
51 現像スリーブ
52 トナーホッパー
53 現像剤収納部
54 補給ローラ
55 混合スクリュー
56 供給ローラ
57 規制部材
58 トナー補給口
59 ガイド
6 クリーニングモジュール
6a クリーニング機構
6b 塗布機構
61 クリーニングブレード
62 支持部材
64 バイアスローラ
65 搬送オーガ
66 回収・塗布ローラ
67 潤滑剤成型体
68a 第1の突起状ガイド
68b 第1の突起状ガイド
71 第3枠体位置決部材
72 スリーブ角度位置決部材
74 第2枠体位置決部材
75 クリーニング位置決部材
76 ブレード位置決部材
80 蓋
100 画像形成装置
101 駆動軸
102 駆動ギア
111 側板
112、113、114 軸受
104 露光装置
106 転写装置
106a 中間転写ベルト
106b 1次転写ローラ
106c、106d 支持ローラ
106f 2転写ローラ
106g 搬送ベルト
108 定着装置
108a 加熱ローラ
108b 加圧ローラ
109 給紙ユニット
109a ピックアップローラ
109b レジストローラ
110 排紙ローラ
Claims (16)
- 像担持体とクリーニング手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
像担持体を着脱可能に受け入れる受入部を有する第1枠体と、該像担持体を該第1枠体とで閉塞する位置から、着脱可能なように開放する位置まで回動可能に取り付けた第2枠体とを設け、
上記第2枠体には、クリーニング手段が着脱可能に取り付けられ、
上記第1枠体の底部が水平面に着くように該水平面上に載置し、上記第2枠体を上記像担持体を閉塞する位置から、その外周部が該水平面に接触するとともに該像担持体を開放する位置まで回動させた状態で、上記第2枠体の上記像担持体を閉塞する位置からの回動角度は90度以上であり、上記第1枠体に受け入れられた像担持体と、上記第2枠体に取り付けられたクリーニング手段のいずれもが、たがいに独立して着脱可能であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1のプロセスカートリッジにおいて、
像担持体に対する少なくとも1つのクリーニング用の作用部材に加え、クリーニング用又は他の用途の像担持体に対する少なくとも1つの作用部材を、着脱可能に上記第2枠体に取り付けたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項2のプロセスカートリッジにおいて、
上記第1枠体の底部が水平面に着くよう該水平面上に載置し、上記第2枠体を回動させて該第2枠体の外周部を該水平面に接触させるまで回動させた状態で、上記第2枠体に着脱可能に取り付けられた部材の全てが上方から視認可能なように、これらの部材を取り付けたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項3のプロセスカートリッジにおいて、
上記着脱可能に取り付けられた部材は上記第2枠体の上下方向で互いに異なる箇所に取り付けられており、第2枠体において、上記第1枠体との回動可能な係合部よりも高い箇所側が該第1枠体から離間するように回動されることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項2のプロセスカートリッジにおいて、
上記着脱可能に取り付けられた部材の少なくとも一つを、上記第2枠体を上記第1枠体に対して閉じた状態のまま、該第2枠体の外周側から着脱可能であるように構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項5のプロセスカートリッジにおいて、
上記外周側から着脱可能にするため上記第2枠体の外部ケーシングに開閉蓋を設けたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項2のプロセスカートリッジにおいて、
上記第2枠体に着脱可能に取り付けたられた作用部材のうち、少なくとも2つは回転部材であり、該少なくとも2つの回転部材の両端を、共通の側板片にそれぞれ軸受けし、該少なくとも2つの回転部材を該第2枠体にし対して該側板片とともに着脱できるように構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 像担持体とプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
像担持体を着脱可能に受け入れる受入部を有する第1枠体と、該像担持体を該第1枠体とで閉塞する位置から、着脱可能なように開放する位置まで回動可能に取り付けた第2枠体とを設け、
上記該第2枠体には、複数のプロセス手段が着脱可能に取り付けられ、
上記第1枠体の底部が水平面に着くよう該水平面上に載置し、上記第2枠体を上記像担持体を閉塞する位置から、その外周部が該水平面に接触するとともに該像担持体を開放する位置まで回動させた状態で、上記第2枠体の上記像担持体を閉塞する位置からの回動角度が90度以上であり、上記第1枠体に受け入れられた像担持体と、上記複数のプロセス手段のうちの少なくとも一つのプロセス手段のいずれもが、たがいに独立して着脱可能であるように、かつ、上記第2枠体を上記第1枠体に対して閉じたままの状態で、上記複数のプロセス手段のうち他の少なくとも一つのプロセス手段が、該第2枠体の外周側から着脱可能であるように構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 像担持体とプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
像担持体を着脱可能に受け入れる受入部を有する第1枠体と、該像担持体を該第1枠体とで閉塞する位置から、着脱可能なように開放する位置まで回動可能に取り付けた第2枠体とを設け、
上記第2枠体には、複数のプロセス手段としての複数の回動部材が取り付けられ、
上記第1枠体の底部が水平面に着くように該水平面上に載置し、上記第2枠体を上記像担持体を閉塞する位置から、その外周部が該水平面に接触するとともに該像担持体を開放する位置まで回動させた状態で、上記第2枠体の上記像担持体を閉塞する位置からの回動角度は90度以上であり、上記第1枠体に受け入れられた像担持体を上記複数の回転部材とは独立して着脱できるように、かつ、その両端を共通の側板片にそれぞれ軸受された上記複数の回転部材を上記第2枠体に対して該側板片とともに、上記像担持体とは独立して着脱できるように構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜9の何れかのプロセスカートリッジにおいて、
第1枠体に対し、脱着可能に第3枠体を取り付け、該第3枠体にプロセス手段としての現像手段を設け、該第3枠体と第1枠体との間の位置決め及び上記像担持体と該現像手段の現像剤担持体との位置決めを両枠体に対して脱着可能な面板を用いて行うように構成したことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜10の何れかのプロセスカートリッジにおいて、
プロセス手段としての帯電手段を上記第1の枠体に対して脱着可能に設けたことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1〜10の何れかのプロセスカートリッジにおいて、
プロセス手段として現像手段を備えており、
該現像手段は、平均円形度が0.93ないし1.00の範囲にあるトナーを用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項12のプロセスカートリッジにおいて、
トナーは、重量平均粒径と個数平均粒径との比が、1.05ないし1.40の範囲にあることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項12又は13のプロセスカートリッジにおいて、
上記トナーは、外観形状がほぼ球形状であって、
長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲で、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲であって、長軸r1≧短軸r2≧厚さr3の関係を満足することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項12〜14の何れかのプロセスカートリッジにおいて、
前記トナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤を含むトナー組成物を水系媒体中で樹脂微粒子の存在下で架橋及び/又は伸長反応させることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 像担持体とすくなとも一つのプロセス手段とを一体にし、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを備えた画像形成装置において、
該プロセスカートリッジとして請求項1〜15の何れかのプロセスカートリッジを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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