JP4450603B2 - 映像表示装置および映像表示システム - Google Patents

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Description

本発明は映像表示装置および映像表示システムに関し、特に映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示装置および映像表示システムに関する。
近年、背面投写型ディスプレイユニットを複数個組み合わせたマルチディスプレイ装置は、単面の大型ディスプレイ装置よりも大画面を構築することができるため、社会公共システム(ダム管理・警察・消防等)の支援表示やイベント会場、ショールーム等のビジュアル表示に広く使用されている。
投写型ディスプレイユニットには、主に映像生成体として、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶を使用したものがあるが、近年では、高精細で色再現性に優れた反射型表示デバイス(DMD:Digital Micromirror Device)を用いたDLP(Digital Light Processing)方式が注目され採用されてきている。
DMDとは、微小な動くミラーが半導体上に数十万個敷き詰められたデバイスのことであり、DLPとは、DMDを中心としたデジタル光処理技術のことを指す(DLP、DMDは共に、テキサスインスツルメント社の商標)。
一方、背面投写型ディスプレイユニットを複数個組み合わせたマルチディスプレイ装置の画面調整においては、従来はオペレータが個々のディスプレイを手動で調整し、ディスプレイ間の合せ込みを目視確認で行っている。
また、画面調整を自動で行う従来技術として、マルチディスプレイ画面をカメラで撮影して、撮影映像にもとづいて自動的に画面調整を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平6−217336号公報(段落番号〔0011〕〜〔0022〕,第1図)
個々の投写型ディスプレイユニットには、画面の輝度や色合いに微妙な違いがあり、複数個組み合わせたマルチディスプレイ装置では、均一な画面が得られない(例えば、複数のディスプレイ面からなるマルチディスプレイ装置において、すべての面に青色を表示させたとしても、同じ濃淡の青色表示とはならず、ある面は白っぽかったり、ある面は青が強かったりするなど)。このため、ディスプレイ間の合せ込みを行って、均一な画面となるように調整を行う必要があるが、従来は、オペレータが目視確認しながらボリューム等を操作して調整することが一般的に行われていた。
しかし、モニタ画面が数十台も設置されるような監視システムなどのように、特に画面数が多い場合には、調整しては戻したりの繰り返しを頻繁に行ったり、また、調整用の機材を接続して調整する場合には、単体ディスプレイ毎に機材を一々繋ぎ変えて調整する必要があり、非常に手間が掛かり、効率が悪いといった問題があった。
一方、上述の従来技術(特開平6−217336号公報)のような自動調整方式は、カメラで撮影したデータを画像処理することによって画質調整を行うので、目視によるマニュアル操作の場合と比べて短時間で画質を設定することができる。
図16は従来の自動画面調整システムの構成を示す図である。特開平6−217336号公報の従来システム100は、拡大装置101、映像信号補正部102、4面構成のマルチディスプレイ装置103、カメラ104から構成され、映像信号補正部102は、A/D部102a、画質情報抽出部102b、演算/制御部102c、映像信号処理部102d−1〜102d−4から構成される。
マルチディスプレイ装置103の前方に1台のカメラ104を設置し、ディスプレイ画面の全体を撮像する。撮像した映像データは、A/D部102aでデジタル変換される。
画質情報抽出部102bは、1フレーム分の画面情報から赤,緑,青の輝度情報を抽出し、そのデータの比較/演算の結果から必要補正量を求め、各ディスプレイユニットに対し、画質要素を制御するための制御信号を生成する。映像信号処理部102d−1〜102d−4は、拡大装置101で拡大された映像信号と、各画面に対応した制御信号を受信して映像信号を処理し、画質調整後の映像信号をマルチディスプレイ装置103の各ディスプレイへ出力する。
しかし、このような自動調整方式では、マルチディスプレイ装置103とは別に調整用のカメラ104などの映像検出設備を持ち込まなければならず、再調整や保守メンテナンスを行う度に、その設備のセッティングが必要となり、画面の状態変化にタイムリーに対応することができない。また、マルチディスプレイ装置103の正面が客席や操作台などになっていると、カメラ104の設置が困難になるといった問題があった。
さらに、構成される画面数が多いマルチディスプレイ装置になると、ディスプレイ画面の全体を映し出すために、カメラ104の焦点距離が長くなり、各ディスプレイの調整情報を捉える精度が悪くなったり、撮像に際しては、設置場所の照明状態などの周辺環境に影響されやすいなどといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ディスプレイ全体の画質を効率よく均一に設定する映像表示装置および映像表示システムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示装置において、ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉えてデジタル映像信号に変換する採光部と、から構成されるディスプレイ制御部と、前記採光部で出力されたデジタル映像信号から画質データを抽出する画質データ処理部と、画質データと基準データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、前記反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、から構成される画面調整制御部と、を有し、前記ディスプレイ制御部と前記画面調整制御部とを含むユニットを複数組み合わせてマルチディスプレイユニットを構成した際に、複数ユニットの任意の1つのユニットをマスタユニット、他ユニットをスレーブユニットとした場合、前記マスタユニットの画面調整に対しては、前記マスタユニットの前記比較演算部は、基準データにもとづいて補正値を生成し、前記スレーブユニットの画面調整に対しては、前記スレーブユニットの前記比較演算部は、前記マスタユニットの画面調整後の画質データを基準にして補正値を生成し、前記マスタユニットに障害が発生した場合、前記スレーブユニットの任意の1つのユニットがあらたなマスタユニットとなり、他のスレーブユニットの前記比較演算部は、前記あらたなマスタユニットから送信される画質データを基準にして補正値を生成することを特徴とする映像表示装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示システムにおいて、ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉える集光レンズ及び前記集光レンズからの出射光を伝送するイメージファイバを含む採光部と、から構成されるディスプレイユニットを複数有するマルチディスプレイユニットと、前記イメージファイバで伝送された複数の映像光を1つの画面として拡散投写する拡散レンズ及び前記拡散レンズからの出射光を受光してデジタル映像信号に変換する受光デバイスを含む映像合成部と、前記映像合成部で出力されたデジタル映像信号から画質データを抽出する画質データ処理部と、画質データと基準データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、前記反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、から構成される画面調整ユニットと、を有し、複数の前記マルチディスプレイユニットの任意の1つのユニットをマスタユニット、他ユニットをスレーブユニットとした場合、前記マスタユニットの画面調整に対しては、前記比較演算部は、基準データにもとづいて補正値を生成し、前記スレーブユニットの画面調整に対しては、前記比較演算部は、前記マスタユニットの画面調整後の画質データを基準にして補正値を生成し、前記マスタユニットに障害が発生した場合、前記スレーブユニットの任意の1つのユニットがあらたなマスタユニットとなり、前記比較演算部は、前記あらたなマスタユニットから送信される画質データを基準にして補正値を生成することを特徴とする映像表示システムが提供される。
本発明の映像表示装置は、反射型表示デバイスを用いてスクリーン上へ映像を表示する際に、スクリーンへの投写方向から外れた位置に採光部を設けて、反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉え、その反射光をデジタル映像信号に変換し、デジタル映像信号から画質データを抽出して、画質データと基準データを比較/演算することで画面調整用の補正値を求める構成とした。これにより、調整用のカメラなどの映像検出設備を用いずに、画面単体及び画面相互間の画面調整を自動的に行うことができ、調整作業の利便性及び画質の向上を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の映像表示装置の原理図である。本発明の映像表示装置1は、反射型表示デバイス11aを用いた背面投写型のディスプレイを有するディスプレイ制御部10と、画面調整制御部20とから構成され、ディスプレイ画面の調整(画質調整)を自動的に行う装置である。
ディスプレイ制御部10は、映像表示部11、反射型表示デバイス制御部12、色光発生部13、採光部14から構成される(以下、反射型表示デバイスをDMD素子と呼ぶ)。
映像表示部11は、DMD素子11aとスクリーン11cを含む。DMD素子11aは、微小な数十万個の鏡(ミラーエレメント)が2次元状に配列構成した光半導体デバイスであり(DMD素子の概要については図2、図3で後述)、DMD駆動信号a1にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する。このとき、ミラーエレメントのON時に反射した反射光が、スクリーン11cへ投写されることで映像が表示される。
DMD素子制御部12は、画面調整制御部20からフィードバックされてきた補正値Cにもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じてDMD素子11aのミラーエレメントを駆動するためのDMD駆動信号a1を生成する。また、補正値Cにもとづいて、光出力(色光出力)を調整するための光出力調整信号a3を生成する。さらに、カラーフィルタホイール13cの回転制御を行うための回転制御信号a2を出力する。
色光発生部13は、光源13aとカラーフィルタホイール13cを含む。光源13aは、光出力調整信号a3にもとづいて、光の強弱が設定された光を出力する。カラーフィルタホイール13cは、回転制御信号a2にもとづき、DMD素子11aのミラーエレメントの傾き制御と連動して回転する。そして、光源13aからの光は、カラーフィルタホイール13cを透過することで色光が発生する(カラーフィルタホイール13cにより光が着色される)。なお、カラーフィルタホイール13cによる色光発生原理については図4で後述する。
採光部14は、スクリーン11cへの投写方向から外れた位置に設けられ、DMD素子11aのOFF時に反射した反射光を捉えて、この反射光をデジタル映像信号Dに変換する。
画面調整制御部20は、画質データ処理部21と比較演算部22から構成される。画質データ処理部21は、採光部14で出力されたデジタル映像信号Dから画質データ(例えば、輝度、ガンマ特性、ホワイトバランスなど)を抽出する。比較演算部22は、画質データd1と、外部から設定可能な基準データd0とを比較/演算し、演算結果を補正値Cとして、DMD素子制御部12へフィードバックする。
なお、図1では単一のディスプレイに対して画面単体の調整を行う装置を示したが、複数のディスプレイ(マルチディスプレイ)に関する画面相互間の画面調整については図9以降で後述する。
次に本発明の詳細を説明する前に、DMD素子11aの概要及びカラー映像投影の概要について図2〜図6を用いて説明する。図2はDMD素子11aのミラー配列構成を示す図である。DMD素子11aは、例えば、20mm角程度の小さな半導体素子上に、一辺が約16μmのミラーエレメント11a−1を約80万個(1024×768)格子状に2次元的に配置して形成したものである。
個々のミラーエレメントは独立して+10°または−10°に傾くことができる。ミラーエレメント11a−1の傾き制御は、駆動信号による静電作用に応じて、2つの方向に傾斜角(±10°)を変えるものである。また、1つ1つのミラーエレメントが画素に対応して映像を構成する。
図3はミラーエレメントの働きを説明するための図である。DMD素子11a上にはミラーエレメント11a−1〜11a−3が設置している(実際のミラーエレメントの間隔はきわめて狭い)。ミラーエレメント11a−1、11a−3のミラーの傾きは+10°(ON)であり、ミラーエレメント11a−2のミラーの傾きは−10°(OFF)に傾いている。
この状態でランプ光があたると、傾き+10°のミラーエレメント11a−1、11a−3によって反射した光は、投写レンズ11bを通ってスクリーン11c上に写しだされ、ミラーエレメント11a−1、11a−3に対応する画素p1、p3に光が写ることになる。
また、傾き−10°のミラーエレメント11a−2によって反射した光は、投写レンズ11bの方向へは向かわず、光吸収体(光アブゾーバ)111の方へ進んで光は吸収されることになる。したがって、スクリーン11c上のミラーエレメント11a−2に対応する画素p2は黒くなる。
ミラーエレメントの±10°のON/OFFの傾き制御は、DMD素子11aへの駆動信号により、1秒間に数千回という速さで高速に切り替えられる。このON/OFFの回数を調整することにより、黒と光の回数比が調整されることになるので、色光をDMD素子11aにあてた場合には、色の濃度(階調)を表現することが可能になる。
次にスクリーン11c上へのカラー映像投影の動作について説明する。上述のように、DMD素子11aのミラーエレメントの傾き制御により、スクリーン11c上にはグレイスケール(白と黒の中間色だけからなる色の階調)の映像が映しだされることになるが(DMDだけでは映像自体に色はない)、色についてはランプ光源とDMD素子11aとの間の光路中に設置したカラーフィルタホイール13cを介して付加することになる。
図4はカラーフィルタホイール13cとDMD素子11aによるカラー映像投影の動作を説明するための図である。カラーフィルタホイール13cは、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタからなり、例えば、Rのカラーフィルタの部分に光が入射すると、その透過光は赤い色となって出射する。
このようなR、G、Bそれぞれのカラーフィルタが取り付けられた円板を回転させて、これに光をあてることで色の付いた光(色光)を発生させることができ、この色光をDMD素子11aに照射する。そして、照射した光がDMD素子11aのONとなったミラーエレメントで反射されると、その反射光はスクリーン11c上に投写され、カラー映像として映し出されることになる。
図は1フレームの映像時間内における1つのミラーエレメントに関するON/OFFの回数による色階調制御を示している。1フレーム(60Hz)は16.7msであるので、R、G、Bの表示に割り当てられる時間t、t、tは、それぞれ(16.7/3)msとなる。また、(16.7/3)msの時間内に、ミラーエレメントmは256回のON/OFFのスイッチングを行うことができる。
なお、図中、1〜256の番号を付けたミラーエレメントは、ミラーエレメントの枚数を表しているのではなく、すべて1枚のミラーエレメントmに対する状態を表している。すなわち、1枚のミラーエレメントmに対する傾斜ON/OFFの回数(または階調数)を意味する。例えば、時間tにおける1〜256の番号の付いたミラーエレメントmは、この時間内において256回のON/OFFの傾斜を行うことができ、このことは赤色を256通りの色の階調数(256通りの濃度)で表現することができることを表している。
ここで、1フレーム中の1画素に赤を映す場合、時間tでミラーエレメントmを256回ONにして、さらにミラーエレメントmを時間tで256回OFF、時間tで256回OFFにすればよい。すなわち、時間tの(16.7/3)msの間、ミラーエレメントmをONしたままにし、時間tの(16.7/3)msと時間tの(16.7/3)msの間はミラーエレメントmをOFFにしたままにする。
このような赤色表示をする場合、時間t中、ミラーエレメントmを256回ONとすれば、明るく強い濃度の赤色となるし、例えば、時間tの前半の128回ONにして、後半の128回OFFにすれば、暗く弱い濃度の赤色を表現するようなことができる(すなわち、ON/OFFの回数により色の濃度、色調を決めることができる)。緑や青を映す場合も同様である。
また、1画素に紫色(マゼンダ)のような混合色を映す場合には、紫は赤と青の混合色なので、時間tでミラーエレメントmを256回ONにして、時間tで256回OFF、時間tで256回ONすればよい。この場合、RとBのカラーフィルタを重ね合わせたフィルタに光を透過させて紫色を作っているわけではなく、カラーフィルタホイール13cを回転させて、光をRフィルタ及びGフィルタを順に透過させて、時間軸上で見れば赤→青と順番に変化させているのであるが、高速に色が変化するために、人間の眼には残像現象が生じ、赤と青が混じった紫色として認識されるのである。なお、この紫の濃度、色調に対しても、ミラーエレメントmの赤と青のONの回数を変えることで調整される。
図5は実映像と無効映像の色表現を説明するための図である。実映像とは、ミラーエレメントmがONとなったときのスクリーン11c上の映像のことである。また、ミラーエレメントmがOFFとなったときは、スクリーン11cとは外れた位置へ、ミラーエレメントmによる反射光は進むが、この反射光の映像を無効映像と呼ぶことにする。また、無効映像を映すための無効映像用のスクリーン11dを、仮に図のように置いたものとする。
ここで、1フレームの1画素に対し、スクリーン11c上に映しだされる実映像の色を赤にするには、ミラーエレメントmのスイッチング状態は、上述したように、時間tでミラーエレメントをONにし、時間tでOFF、時間tでOFFすることになる。
このことは1フレームの時間中、時間tで赤がスクリーン11cに映り、時間tで緑がスクリーン11dに映り、時間tで青がスクリーン11dに映ることになるが、無効映像を映すスクリーン11dに注目すると、時間t→時間tと高速に緑から青へ変化するために、無効映像を映すスクリーン11dを見た場合には、1フレームの時間中、シアン色(緑と青の混合色)と認識される。
すなわち、実映像と無効映像の色表現の関係として、スクリーン11c上の実映像を赤とした場合には、スクリーン11d上の無効映像には、シアンが映し出されることになる。
図6は実映像と無効映像の色表現関係を示す図である。テーブルTは、図5で説明したような、カラーフィルタホイール13cによる投射色に対する、実映像と無効映像の色関係パターンを示している。ONとなったミラーエレメントに照射する色光には、投射色の欄を黒丸表示とし、OFFとなったミラーエレメントに照射する色光には、投射色の欄を白丸表示としている。
ここで、欄Taを見ると、OFFとするミラーエレメントにRを照射すると、無効映像はRで、ONとするミラーエレメントにG→Bと照射すると、実映像はC(シアン)となる。また、欄Tbのように、ONとするミラーエレメントにR→G→Bを照射すると、実映像はW(白)であり、このとき、無効映像側では光が何も当たらないのでBL(黒)となる。
次に本発明の映像表示装置1の詳細な構成及び動作について説明する。図7は映像表示装置1の構成を示す図である。単一ディスプレイの画面調整を行う映像表示装置1は、ディスプレイ制御部10と画面調整制御部20から構成される。ディスプレイ制御部10は、映像表示部11、DMD素子制御部12、色光発生部13、採光部14から構成され、画面調整制御部20は、画質データ処理部21と比較演算部22から構成される。
また、映像表示部11は、DMD素子11a、投写レンズ11b、スクリーン11cを含み、DMD素子制御部12は、A/D部12a、デジタル処理部12b、フレームメモリ12c、DMD駆動部12d、画面補正部12e、光源制御部12fを含む。色光発生部13は、光源13a、集光レンズ13b、カラーフィルタホイール13c、コリメートレンズ13dを含み、採光部14は、受光センサとした例えば、CCD(Charge Coupled Device)14a、映像メモリ14bを含む。さらに、画質データ処理部21は、ネガ/ポジ変換部21a、画質データ抽出部21bを含む。
動作について説明する。DMD素子制御部12に対し、A/D部12aは、映像信号、同期信号を受信し、アナログ映像をデジタル映像に変換する。デジタル処理部12bは、画面補正部12eからの補正データにもとづき、映像データを映像フレーム毎(1/60sec)の画面に対し、画素単位に3原色(R、G、B)の階調をつけるデジタル処理を行う。また、カラーフィルタホイール13cの回転制御を行うために、デジタル処理に同期した回転制御信号a2を出力する。
フレームメモリ12cは、デジタル処理結果を記憶し、DMD駆動部12dは、フレームメモリ12cに記憶されたデータの重みに応じて、DMD素子11aのON/OFFを制御するためのDMD駆動信号a1を出力する。
画面補正部12eは、補正値Cから補正データを生成し、デジタル処理部12bと光源制御部12fへ送信する。光源制御部12fは、補正データにもとづいて、光源13aの光強度を調整するための光出力調整信号a3を出力する。
色光発生部13に対し、光源13aは、光出力調整信号a3にもとづいて、光を出力する。集光レンズ13bは、光源13aからの光を集光する。カラーフィルタホイール13cは、回転制御信号a2にもとづいて、DMD素子11aのON/OFF制御と連動して一定速度で回転し、カラーフィルタホイール13cのR、G、Bのフィルタを順次透過した色光は、コリメートレンズ13dにより平行光となってDMD素子11aに照射される。
映像表示部11に対し、DMD素子11aは、DMD駆動信号a1にもとづいて、ミラーエレメントをON/OFFする。ミラーエレメントがONのときに照射された色光は、投写レンズ11bの方向へ反射し、ミラーエレメントがOFFのときに照射された色光は、採光部14側の方向へ反射する。投写レンズ11bは、スクリーン11cへカラー映像を拡大投写する。このように、カラーフィルタホイール13cによって、時分割のカラー画面が構成され、それぞれの画面が合成されて、連続した映像が残像現象として投写レンズ11bにて拡大され、スクリーン11cに写し出される。
採光部14は、スクリーン11cへの投写方向から外れた位置に設けられ、CCD14aのような受光デバイスで、DMD素子11aがOFFとなったときの反射光を受光して、光信号をデジタル映像信号に変換する。映像メモリ14bは、変換後の映像データを一時的に蓄える。なお、従来では光吸収体が配置されて、DMD素子11aのOFF時の映像は無効な映像として処理されていたが、本発明ではDMD素子11aのOFF時の映像を採光し、画質調整用の映像として積極的に利用するものである。
画質データ処理部21に対し、ネガ/ポジ変換部21aは、映像メモリ14bからのデジタル映像信号Dを受信すると、ネガ/ポジ変換を行う。すなわち、スクリーン11cで映し出される実映像がポジであるならば、CCD14aで受光した映像はネガの関係となり(図6で示した関係のことである)、互いの色成分と輝度が相反しているため、ネガ/ポジ変換処理を行って、スクリーン11cに投影している映像と同一の映像信号に復元する。なお、ネガとポジの対応関係を、後段の比較演算部22で考慮して演算処理を行うようにすれば、ネガ/ポジ変換の機能は必ずしも必要としない。
画質データ抽出部21bは、ネガ/ポジ変換部21aで変換された映像データを、1フレーム分の画面情報からR、G、Bの輝度情報を抽出し、その輝度情報から、例えば、輝度、ガンマ特性,ホワイトバランス等の画質情報を抽出し、その結果を画質データd1として、比較演算部22へ出力する。
ここで注目することは、図4で上述したように、DMD素子11aからの各色情報(色成分)は、時間軸に対し、順次、出力されることになるため、一般的な投写型ディスプレイのように、合成色から各成分を分離する必要がなく、デジタル的に成分比較ができるため、容易に画質データd1を抽出することが可能である。
ここで、ガンマ特性及びホワイトバランスについて簡単に説明すると、ガンマ特性とは、画像の階調の応答特性を表わすものである。ディスプレイの輝度はシグナル強度には正比例せず、シグナルの小さいところでは期待される明るさよりも暗めに表示される。式で表すと、(輝度)=(シグナル強度)γとなり、表面の明るさは入力電圧に正比例せずに指数関数的な変化をする。ディスプレイのような映像機器は、固有のガンマ値(γ)を持っているので、このガンマ値を最適に設定して、画像を忠実に再現するものである。
また、ホワイトバランスにおいては、ディスプレイでは、R、G、Bの3原色をすべて発光させた状態で白色を表現するが、それぞれの色の発色具合により、白が赤に偏ったり、青に偏ったりする。このため、各色の発色具合を調整して、白色が正しく表示できるようにするものである。
構成ブロックの説明に戻り、比較演算部22は、基準データd0と画質データd1を記憶し、比較/演算することで、補正値Cを生成する。基準データd0は外部から設定できるパラメータ情報のことで、例えば、A/D部12aに入力する映像信号レベルが最大値の時と50%値の時の絶対値をルックアップテーブルのようなパラメータ情報としてあらかじめ比較演算部22に入力して設定しておく。
そして、画面調整時にパラメータ値の比較/演算を行うことで、その結果を補正値Cとして、画面補正部12eへ出力する。この場合、基準データd0によるパラメータは比較演算部22で記憶されるので、再調整時には、最大値と50%値の映像信号レベルをA/D部12aに入力するだけでよく、常に一定の画面状態を維持することができる。
さらに、入力される映像信号が一定であるならば、比較演算部22において、映像信号の平均値を、基準データd0のパラメータ値として設定することで、画質データ抽出部21bからの画質データd1と比較/演算することで、リアルタイム性のある画質調整が実現できる。また、各ディスプレイ固有の画質差として現れるスクリーン11cやCCD14aの固体差も、基準データd0に組み込むことで補うことができる。
次に映像表示装置1の動作をフローチャートを用いて説明する。図8は映像表示装置1の動作を示すフローチャートである。
〔S1〕A/D部12aは、入力映像信号(画面調整用テストパターン)をデジタル映像データに変換する。
〔S2〕デジタル処理部12bは、映像フレーム毎の画面に対し、補正値Cにもとづき、画素単位に3原色の階調を付加する。
〔S3〕DMD駆動部12dは、映像データの重み(階調)に応じて、DMD素子11aのミラーエレメントをON/OFF制御する。
〔S4〕色光発生部13は、ミラーエレメントの動作と連動し、3原色のフィルタを透過した色光をDMD素子11aに照射する。
〔S5〕映像表示部11は、DMD素子11aに照射した反射光を投写レンズ11bにより拡大し、スクリーン11cへ投写する。
〔S6〕採光部14は、DMD素子11aのミラーエレメントがOFF時の反射光を採光し、光信号からデジタル映像信号Dを生成する。
〔S7〕ネガ/ポジ変換部21aは、デジタル映像信号Dの色成分と輝度の逆変換(ネガ/ポジ変換)を行う。
〔S8〕画質データ抽出部21bは、映像データから3原色の輝度情報をもとに、ガンマ特性、ホワイトバランス等の画質データd1を抽出する。
〔S9〕比較演算部22は、入力映像側の画質データd1と基準データd0(パラメータ設定情報)とを比較/演算する。パラメータ値の差分があればステップS10へ、なければ画質調整完了とする。
〔S10〕比較演算部22は、パラメータ値の差分値を補正値Cとして出力する。
〔S11〕画面補正部12eは、補正値Cにもとづき補正データを生成する。そして、デジタル処理部12bは、補正データにもとづき、3原色の階調値の調整制御を行い、光源制御部12fは、補正データにもとづき、光強度の調整制御を行う。
以上説明したように、本発明の映像表示装置1は、DMD素子11aに照射した光がOFF時に投写レンズ11bから外れた位置に反射される特質に着眼し、その光を採光する採光部14を有して、採光部14のCCD14aによって、反射光をデジタル信号に変換する。その後、映像を反転するネガ/ポジ変換を行い、輝度,色彩などの画質データd1を抽出し、基準データd0と比較/演算することで、画質要素の補正値Cを求めて、DMD素子制御部12にフィードバックする構成とした。これにより、調整用のカメラなどの映像検出設備を用いずに、画面調整を自動的に行うことができ、調整作業の利便性及び画質の向上を図ることが可能になる。
次にマルチディスプレイに対する画面相互間の画面調整を行う映像表示装置について説明する。図9はマルチディスプレイ構成とした映像表示装置を示す図である。図は、映像表示装置1−1〜1−4を複数個組み合わせた4面のマルチディスプレイの構成例を示している。映像表示装置1−1〜1−4はそれぞれ、ディスプレイ制御部10−1〜10−4、画面調整制御部20−1〜20−4から構成され、画面調整制御部20−1〜20−4はそれぞれ、画質データ抽出部21b−1〜21b−4、比較演算部22−1〜22−4を含む(ネガ/ポジ変換部は図中省略した)。
このような構成に対し、各ディスプレイの画面を均一に調整するには、まず、比較演算部22−1〜22−4にあらかじめ基準データd0のパラメータ情報を設定しておく。すると、画面調整時には、映像表示装置1−1〜1−4は独立に自己の画質データd1〜d4を基準データd0に合わせるように調整制御が行われることになる。
一方、映像表示装置1−1〜1−4の中の任意の1台をマスタユニットとし、他装置がマスタユニットの画質に追従するような画面調整を行うことも可能である。図10はマスタ/スレーブユニットを決めて画面調整を行うマルチディスプレイ構成を示す図である。ここで、映像表示装置1−1〜1−4の中の映像表示装置1−1をマスタユニット1−1とし、他装置1−2〜1−4をスレーブユニット1−2〜1−4とする。マスタユニット1−1では、自己の画面調整を基準データd0にもとづいて行う。
すなわち、ディスプレイ制御部10−1では、DMDのOFF時の反射光を採光してデジタル映像に変換したデジタル映像信号D1を生成し、画質データ抽出部21b−1は、この映像データから自ユニットの画質データd1を抽出する。そして、比較演算部22−1は、画質データd1と基準データd0との比較/演算を行い、補正値C1を生成して、ディスプレイ制御部10−1へフィードバックすることで画面調整を行う。
一方、スレーブユニット1−2、1−3は、マスタユニット1−1の画面調整後の画質データd1aを基準にしてそれぞれの画面調整を行う。動作の流れを説明すると、マスタユニット1−1の比較演算部22−1は、画面調整後の画質データd1aを保存しており、画質データd1aをスレーブユニット1−2〜1−4の比較演算部22−2〜22−4へ送信する。
スレーブユニット1−2の比較演算部22−2は、画質データd1aを基準にして、画質データd1aと自己の画質データd2との比較/演算を行い、補正値C2を生成して、ディスプレイ制御部10−2へフィードバックすることで画面調整を行う。同様に、スレーブユニット1−3の比較演算部22−3は、画質データd1aと自己の画質データd3との比較/演算を行い、補正値C3を生成して画面調整を行う。また、スレーブユニット1−4の比較演算部22−4は、画質データd1aと自己の画質データd4との比較/演算を行い、補正値C4を生成することで、画面調整を行う。
このように、映像表示装置1をマルチディスプレイ構成とした場合は、任意の1台の映像表示装置をマスタユニットとし、マスタユニットは外部から設定する基準データd0に合わせて画面調整を行い、他のスレーブユニットはマスタユニットで調整済みの画質データに合わせて、各画面を調整する構成とした。これにより、マルチディスプレイ構成にした場合でも、常にディスプレイ全体の画質を自動で効率よく均一に設定することが可能になる。
次にマスタユニットに障害が発生した場合の動作を説明する。図11はマスタユニットに障害が発生した場合の動作を示す図である。例えば、マスタユニット1−1の光源ランプが消耗し、補正が不可能となった場合には、スレーブユニット1−2〜1−4の中の任意の1つのユニットがマスタユニットとなる。ここではスレーブユニット1−2があらたにマスタユニット1−2となったとする(実際は、マスタユニット1−1が故障した場合には、次にマスタユニットとなるスレーブユニットをあらかじめ決めておく)。
マスタユニット1−2の比較演算部22−2は、自己のディスプレイの調整済みの画質データd2a(画質データd2aは、画質データd1aに合わせたものだから、結局、元のマスタユニット1−1の画質データd1aと同じデータといえる)をスレーブユニット1−3、1−4へ送信する。
スレーブユニット1−3の比較演算部22−3は、今度は画質データd2aを基準にして、画質データd2aと自己の画質データd3との比較/演算を行い、補正値C3を生成して画面調整を行う。同様に、スレーブユニット1−4の比較演算部22−4は、画質データd2aと自己の画質データd4との比較/演算を行い、補正値C4を生成して画面調整を行う。
なお、最初のマスタユニット1−1で障害が発生したときの障害検出制御については、マスタユニット1−1の比較演算部22−1で行うことができる。すなわち、比較演算部22−1は、補正値C1を送信しても、それに見合った画質データd1が得られなければ、ディスプレイ制御部10−1内で何らかの障害が発生したものとみなし、障害通知をマスタユニット候補のスレーブユニット1−2へ送信する。スレーブユニット1−2は、障害通知を受信すると、自動的にマスタユニットとなって、上記のような画面調整が順次行われていく。
このように、マスタユニットが故障したような場合でも、スレーブユニットの中の任意のユニットが自動的にあらたなマスタユニットとなって、順次画面調整を行っていくので、組み合わせ数の多いマルチディスプレイ装置に対しても、常に、基準となるディスプレイの画質に自動調整することが可能になる。
次にマルチディスプレイ構成の変形例について説明する。図12はマルチディスプレイ構成の映像表示システムの構成を示す図である。上述した映像表示装置1は、ディスプレイ制御部10と画面調整制御部20が一体となった1台の装置として説明したが、変形例の映像表示システム1aでは、ディスプレイ制御部10をディスプレイユニット、画面調整制御部20を画面調整ユニットとして、異なる装置として分割して、マルチディスプレイ構成として組み合わせたものである。
マルチディスプレイの画面相互調整を行う映像表示システム1aは、マルチディスプレイユニットM1と画面調整ユニット30から構成される。マルチディスプレイユニットM1は、背面投写型ディスプレイユニットを複数個組み合わせたもので、図の例ではディスプレイユニット10−1〜10−4の4面で構成されており、各面のディスプレイユニットは、図7で上述したディスプレイ制御部10と同じ機能構成を持つ。
画面調整ユニット30は、画質データ処理部31と比較演算部32から構成され、画質データ処理部31は、ネガ/ポジ変換部31aと画質データ抽出部31bを含む。これら各構成ブロックの基本的な機能は図7の画面調整制御部20と同じである。
動作について説明する。ただし、変形例の映像表示システム1aと、図7で上述した映像表示装置1との動作の異なる部分は画面調整制御のところなので、この点を中心に説明する。ディスプレイユニット10−1〜10−4はDMD素子11aのOFF時の反射光を採光してデジタル映像に変換したデジタル映像信号D1〜D4をネガ/ポジ変換部31aへ送信する。
ネガ/ポジ変換部31aは、デジタル映像信号D1〜D4のネガ/ポジ変換を行って映像を復元する。画質データ抽出部31bは、ディスプレイユニット10−1〜10−4の各映像データから画質データd1〜d4をそれぞれ抽出する。
比較演算部32は、ディスプレイユニット10−1〜10−4の内、いずれか1つを基準となるマスタとし、他のユニットからの画質データをマスタ側の画質データに合わせるように比較/演算を行い、各画質要素の差分を補正値C1〜C4として生成して、ディスプレイユニット10−1〜10−4へそれぞれ送信する(なお、ディスプレイユニット10−1〜10−4の内、任意の1つのマスタに合わせて調整するため、この場合、補正値は3つ送信することになる)。なお、比較演算部32に基準データd0を設定して、画質データd1〜d4を基準データd0に合わせこむようにしてもよい。
次にDMD素子11aのOFF時の映像光を捉える他の例として、採光した映像光をイメージ映像として伝送するイメージファイバを用いた場合の実施の形態について以降説明する。
図13はイメージファイバの概要を説明するための図である。イメージファイバFは、1本の光ファイバを数万本束ねた構成を持ち(数万本のコア(導波路)を持つ)、それぞれのコアが独立に光を伝送する。したがって、1本のファイバが1画素に相当して、映像をイメージとして送ることができるものである。例えば、図のように車の映像をイメージファイバFの一方の端面に集光して伝送し、他方の端面から拡散してやれば、車の映像を映しだすことができる。イメージファイバFは内視鏡などの画像伝送路に広く用いられている。
図14、図15はイメージファイバを用いた映像表示システムの構成を示す図である。映像表示システム1bは、ディスプレイユニット10b−1〜10b−4からなるマルチディスプレイユニットM2と、画面調整ユニット40とから構成される。マルチディスプレイユニットM2は、背面投写型ディスプレイユニットを複数個組み合わせたもので、図の例ではディスプレイユニット10b−1〜10b−4の4面で構成されている。
ディスプレイユニット10b−1〜10b−4は、採光部140を有する。その他の構成は図7で上述したディスプレイユニットと同じ構成ブロックである。画面調整ユニット40は、映像合成部41、画質データ処理部42、比較演算部43から構成され、映像合成部41は、拡散レンズ41aと受光センサ(例えば、CCD)41bを含み、画質データ処理部42は、ネガ/ポジ変換部42a、画質データ抽出部42bを含む。
ディスプレイユニット10b−1の採光部140は、集光レンズ141と、イメージファイバF1を有する。集光レンズ141は、DMD素子11aのOFF時に反射した反射光を捉えて集光する。イメージファイバF1は、集光位置(集光レンズ141の焦点位置)に設置して、集光レンズ141からの出射光が入力される。ディスプレイユニット10b−2〜10b−4に対しても、DMD素子11aのOFF時に反射した反射光は、イメージファイバF2〜F4に入力される。
画面調整ユニット40に対し、拡散レンズ41aは、イメージファイバF1〜F4で伝送された複数面の映像光を1つの画面として受光センサ41bに拡散投写する。受光センサ41bは、投写された光をデジタル映像データに変換し、画質データ処理部42へ送信する。
ネガ/ポジ変換部42aは、デジタル映像信号データのネガ/ポジ変換を行って映像を復元する。画質データ抽出部42bは、画質データd5を抽出する。比較演算部43は、基準データd0と画質データd5との比較/演算を行い、補正値C1〜C4を生成して画面調整を行う。
このように、映像表示システム1bでは、複数のディスプレイユニットに対し、1個の受光センサ41bで各面の画質情報を捉え、自動調整を行うものである。ここで、受光センサ41bでは、全面の映像が投写されるため、各ディスプレイでの個体差を補正する必要はなく、また、各面を映像レベル絶対値で比較/演算できるため、よりシンプルな構成でかつ、精度のある安定した画面の自動調整が可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、DMD素子を用いた投写型ディスプレイユニットに対して、目視確認で非常に手間が掛かった画面調整を自動的に、かつ短時間で行うことができる。また、調整用のカメラなどの映像検出設備を不要とするため、調整スペースを取る必要がなく、さらに、周囲の環境にも影響されないで、画面単体及び画面相互間の画質調整を自動的に行い、調整作業を容易に行うことが可能になる。さらにまた、本発明ではリアルタイムに制御が可能であるため、各画面の差分が半永久的に発生しないといった効果も有する。
(付記1) 映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示装置において、
ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉えてデジタル映像信号に変換する採光部と、から構成されるディスプレイ制御部と、
前記採光部で出力されたデジタル映像信号から画質データを抽出する画質データ処理部と、画質データと基準データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、前記反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、から構成される画面調整制御部と、
を有することを特徴とする映像表示装置。
(付記2) 前記ディスプレイ制御部と前記画面調整制御部とを含むユニットを複数組み合わせてマルチディスプレイユニットを構成した際に、各ユニットの前記比較演算部は、ディスプレイ全体が均一画面となるための基準データをあらかじめ記憶しておき、各ユニットが独立に画面調整を行うことを特徴とする付記1記載の映像表示装置。
(付記3) 前記ディスプレイ制御部と前記画面調整制御部とを含むユニットを複数組み合わせてマルチディスプレイユニットを構成した際に、複数ユニットの任意の1つのユニットをマスタユニット、他ユニットをスレーブユニットとした場合、前記マスタユニットの画面調整に対しては、前記マスタユニットの前記比較演算部は、基準データにもとづいて補正値を生成し、前記スレーブユニットの画面調整に対しては、前記スレーブユニットの前記比較演算部は、前記マスタユニットの画面調整後の画質データを基準にして補正値を生成することを特徴とする付記1記載の映像表示装置。
(付記4) 前記マスタユニットに障害が発生した場合、前記スレーブユニットの任意の1つのユニットがあらたなマスタユニットとなり、他のスレーブユニットの前記比較演算部は、前記あらたなマスタユニットから送信される画質データを基準にして補正値を生成することを特徴とする付記3記載の映像表示装置。
(付記5) 映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示システムにおいて、
ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉えてデジタル映像信号に変換する採光部と、から構成されるディスプレイユニットを複数有するマルチディスプレイユニットと、
前記採光部で出力されたデジタル映像信号を収集して画質データを抽出する画質データ処理部と、前記ディスプレイユニットの任意の1つのユニットをマスタとして、マスタからの画質データと他ユニットからの画質データとを比較/演算し、演算結果を補正値とする、または基準データと複数の画質データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、各ユニットの前記反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、から構成される画面調整ユニットと、
を有することを特徴とする映像表示システム。
(付記6) 映像表示を行うディスプレイユニットにおいて、
ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、
補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、
光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、
スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉えてデジタル映像信号に変換する採光部と、
を有することを特徴とするディスプレイユニット。
(付記7) 映像画面の自動調整を行う画面調整ユニットにおいて、
反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光から生成されたデジタル映像信号を収集して画質データを抽出する画質データ処理部と、
ディスプレイユニットの任意の1つのユニットをマスタとして、マスタからの画質データと他ユニットからの画質データとを比較/演算し、演算結果を補正値とする、または基準データと複数の画質データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、各ユニットの反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、
を有することを特徴とする画面調整ユニット。
(付記8) 映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示システムにおいて、
ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉える集光レンズ及び前記集光レンズからの出射光を伝送するイメージファイバを含む採光部と、から構成されるディスプレイユニットを複数有するマルチディスプレイユニットと、
前記イメージファイバで伝送された複数の映像光を1つの画面として拡散投写する拡散レンズ及び前記拡散レンズからの出射光を受光してデジタル映像信号に変換する受光デバイスを含む映像合成部と、前記映像合成部で出力されたデジタル映像信号から画質データを抽出する画質データ処理部と、画質データと基準データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、前記反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、から構成される画面調整ユニットと、
を有することを特徴とする映像表示システム。
(付記9) 映像表示を行うディスプレイユニットにおいて、
ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、
補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、
光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、
スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉える集光レンズと、前記集光レンズからの出射光を伝送するイメージファイバと、を含む採光部と、
を有することを特徴とするディスプレイユニット。
(付記10) 映像画面の自動調整を行う画面調整ユニットにおいて、
イメージファイバで伝送された複数の映像光を1つの画面として拡散投写する拡散レンズと、前記拡散レンズからの出射光を受光してデジタル映像信号に変換する受光デバイスと、を含む映像合成部と、
前記映像合成部で出力されたデジタル映像信号から画質データを抽出する画質データ処理部と、
画質データと基準データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、
を有することを特徴とする画面調整ユニット。
本発明の映像表示装置の原理図である。 DMD素子のミラー配列構成を示す図である。 ミラーエレメントの働きを説明するための図である。 カラーフィルタホイールとDMD素子によるカラー映像投影の動作を説明するための図である。 実映像と無効映像の色表現を説明するための図である。 実映像と無効映像の色表現関係を示す図である。 映像表示装置の構成を示す図である。 映像表示装置の動作を示すフローチャートである。 マルチディスプレイ構成とした映像表示装置を示す図である。 マスタ/スレーブユニットを決めて画面調整を行うマルチディスプレイ構成を示す図である。 マスタユニットに障害が発生した場合の動作を示す図である。 マルチディスプレイ構成の映像表示システムの構成を示す図である。 イメージファイバの概要を説明するための図である。 イメージファイバを用いた映像表示システムの構成を示す図である。 イメージファイバを用いた映像表示システムの構成を示す図である。 従来の自動画面調整システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 映像表示装置
10 ディスプレイ制御部
11 映像表示部
11a 反射型表示デバイス(DMD素子)
11c スクリーン
12 反射型表示デバイス制御部(DMD素子制御部)
13 色光発生部
13a 光源
13c カラーフィルタホイール
14 採光部
20 画面調整制御部
21 画質データ処理部
22 比較演算部
a1 DMD駆動信号
a2 回転制御信号
a3 光出力調整信号
D デジタル映像信号
d0 基準データ
d1 画質データ

Claims (3)

  1. 映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示装置において、
    ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉えてデジタル映像信号に変換する採光部と、から構成されるディスプレイ制御部と、
    前記採光部で出力されたデジタル映像信号から画質データを抽出する画質データ処理部と、画質データと基準データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、前記反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、から構成される画面調整制御部と、
    を有し、
    前記ディスプレイ制御部と前記画面調整制御部とを含むユニットを複数組み合わせてマルチディスプレイユニットを構成した際に、複数ユニットの任意の1つのユニットをマスタユニット、他ユニットをスレーブユニットとした場合、前記マスタユニットの画面調整に対しては、前記マスタユニットの前記比較演算部は、基準データにもとづいて補正値を生成し、前記スレーブユニットの画面調整に対しては、前記スレーブユニットの前記比較演算部は、前記マスタユニットの画面調整後の画質データを基準にして補正値を生成し、
    前記マスタユニットに障害が発生した場合、前記スレーブユニットの任意の1つのユニットがあらたなマスタユニットとなり、他のスレーブユニットの前記比較演算部は、前記あらたなマスタユニットから送信される画質データを基準にして補正値を生成することを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記ディスプレイ制御部と前記画面調整制御部とを含むユニットを複数組み合わせてマルチディスプレイユニットを構成した際に、各ユニットの前記比較演算部は、ディスプレイ全体が均一画面となるための基準データをあらかじめ記憶しておき、各ユニットが独立に画面調整を行うことを特徴とする請求項1記載の映像表示装置。
  3. 映像画面の自動調整を行って映像表示を行う映像表示システムにおいて、
    ミラーエレメントが配列構成し、駆動信号にもとづき、ミラーエレメントの傾き制御を行って、照射された色光を反射する反射型表示デバイスを有し、ミラーエレメントのON時に反射した反射光を投写してスクリーンへ表示する映像表示部と、補正値にもとづいて、映像信号を画素単位に3原色の階調を調整付加して、階調に応じて前記反射型表示デバイスのミラーエレメントを駆動するための駆動信号を生成し、補正値にもとづいて、光出力を調整するための光出力調整信号を生成する反射型表示デバイス制御部と、光出力調整信号にもとづいて、光源から光を出力し、前記反射型表示デバイスのミラーエレメントの傾き制御と連動してカラーフィルタホイールを回転して、前記光源からの光をカラーフィルタホイールを透過させて色光を発生する色光発生部と、スクリーンへの投写方向から外れた位置に設けられ、前記反射型表示デバイスのOFF時に反射した反射光を捉える集光レンズ及び前記集光レンズからの出射光を伝送するイメージファイバを含む採光部と、から構成されるディスプレイユニットを複数有するマルチディスプレイユニットと、
    前記イメージファイバで伝送された複数の映像光を1つの画面として拡散投写する拡散レンズ及び前記拡散レンズからの出射光を受光してデジタル映像信号に変換する受光デバイスを含む映像合成部と、前記映像合成部で出力されたデジタル映像信号から画質データを抽出する画質データ処理部と、画質データと基準データとを比較/演算し、演算結果を補正値として、前記反射型表示デバイス制御部へフィードバックする比較演算部と、から構成される画面調整ユニットと、
    を有し、
    複数の前記マルチディスプレイユニットの任意の1つのユニットをマスタユニット、他ユニットをスレーブユニットとした場合、前記マスタユニットの画面調整に対しては、前記比較演算部は、基準データにもとづいて補正値を生成し、前記スレーブユニットの画面調整に対しては、前記比較演算部は、前記マスタユニットの画面調整後の画質データを基準にして補正値を生成し、
    前記マスタユニットに障害が発生した場合、前記スレーブユニットの任意の1つのユニットがあらたなマスタユニットとなり、前記比較演算部は、前記あらたなマスタユニットから送信される画質データを基準にして補正値を生成することを特徴とする映像表示システム。
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