JP4450412B2 - 電気分解方法とこれを利用したリチウム再生電解方法及び使用済酸化物原子燃料の還元方法 - Google Patents

電気分解方法とこれを利用したリチウム再生電解方法及び使用済酸化物原子燃料の還元方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気分解方法と、これを利用したリチウム再生電解方法及び使用済酸化物原子燃料の還元方法に関する。さらに詳述すると、本発明は、使用済酸化物原子燃料の再処理での使用に適した電気分解方法と、これを利用したリチウム再生電解方法、及び使用済酸化物原子燃料の還元方法に関するものである。
溶融塩中での電気分解により使用済酸化物原子燃料からウランおよびプルトニウムを回収する原子燃料の再処理方法として、特許第3120002号(特開平8−54493号)公報に記載された化学還元法がある。この化学還元法では使用済酸化物原子燃料に含まれるウランおよび超ウラン元素を溶融塩中で金属に還元し、次にこの金属を陽極として電気分解することにより固体陰極にウラン金属を、液体Cd陰極にウランおよびプルトニウム等の超ウラン元素金属を析出させてウランおよび超ウラン元素を回収している。
この化学還元法では使用済酸化物原子燃料を金属リチウムを含む塩化リチウムの溶融塩または塩化リチウムと塩化カリウムの溶融塩に浸漬し、リチウム金属とウランおよび超ウラン元素の酸化物と反応させてウランおよび超ウラン元素を金属に転換する。この反応は、以下と記述される(数式1、数式2)。
[数1]
UO+4Li→U+2Li
[数2]
PuO+4Li→Pu+2Li
この金属リチウムを用いた金属への転換方法では金属リチウムが消費されるとともに、酸化リチウムが生成する。そこで、定期的に酸化リチウムを電気分解して、金属リチウムに再転換する。この時、陽極としてカーボンを用いると電極反応は以下となる(数式3、数式4、数式5)。
[数3]
2LiO+C→4Li+CO/CO
[数4]
陽極:C+2O2−→CO/CO+4e
[数5]
陰極:Li+e→Li
また、溶融塩中でのリチウム金属による化学還元以外の方法として、電解還元法が知られている(特開2003−166094号公報)。この電解還元法は、使用済酸化物燃料を陰極に、陽極にはカーボンまたは金属または金属酸化物の酸素ガス発生電極を用いて、溶融塩中で電気分解を行い、陰極中の酸素を数式6,数式7の反応により脱酸し、使用済酸化物燃料を金属に還元する方法である。
[数6]
陰極:UO+4e→U+2O2−、PuO+4e→Pu+2O2−
[数7]
陽極:O2−→1/2O+2e または C+2O2−→CO/CO + 4e
特許第3120002号公報 特開2003−166094号公報
しかしながら、上述の化学還元法では、使用済酸化物原子燃料のリチウム還元後の溶融塩中には、LiOの他に核分裂生成物(FP)元素であるTeがLiTeとして陰イオンを形成し溶解している。ここで、金属または金属酸化物の酸素ガス発生陽極を用いて、LiOの電解を行うと、溶融塩中のTeが陽極上に析出し、酸素と反応し、絶縁物であるTe酸化物を形成する(数式8,数式9)。
[数8]
陽極:Te2−→Te+2e、O2−→1/2O+2e、xTe+yO→TexOy
[数9]
陰極:Li+e→Li
このため、陽極が絶縁状態となり、電解が継続できなくなることが化学還元法の課題であった。そして、酸化物の形成によって陽極が絶縁されることは、Teに限らず、他のFPであるSeやSbについても同様である。
また、上述の電解還元法では、使用済燃料の電解還元を行うと、Teは陰イオンとして溶融塩中に溶解する。このため、化学還元法におけるLiOの電解と同様、電解還元法においてもTe酸化物が陽極表面に形成され、電解が継続できなくなることが課題であった。そして、酸化物の形成によって陽極が絶縁されることは、Teに限らず、他のFPであるSeやSbについても同様である。
また、このように酸化物の形成によって陽極が絶縁され電気分解が継続できなくなることは、使用済酸化物原子燃料の還元に限るものではなく、他の電気分解についても当てはまることである。
本発明は、溶融塩中に溶けているTe等の通電障害元素による陽極の絶縁を防止することができる電気分解方法と、これを利用したリチウム再生電解方法及び使用済酸化物原子燃料の還元方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、電気分解中に酸素ガス発生陽極を酸化物が絶縁して電気分解の継続を妨げることについて改善すべく鋭意研究を行った結果、酸素ガス発生陽極に析出し酸化物を形成して絶縁してしまうことが問題になる元素(通電障害元素)について、その元素が溶融塩中に溶解しているときの濃度がある値以下の場合には酸化物の形成によって電気分解の継続を妨げることはなく、その濃度がある値を超えた場合に酸化物を形成して陽極を絶縁し電気分解の継続を妨げるということを見出した。つまり、溶融塩中の通電障害元素の濃度が制限値以下であれば、その濃度が大きな値であっても小さな値であっても同様に電気分解を良好に維持することができるのに対し、その濃度が制限値を超えると極端に電気分解の維持が困難になることを見出した。
その試験装置を図5に示す。MgO製るつぼ11(直径42mm)内の溶融塩12(LiCl−LiO−Te−Li、約50g、温度:650℃)にPt製の陽極13とFe製の陰極14を浸し、電気分解を行った。陰極14をMgO製シュラウド15で覆い、析出するLi金属16の拡散を防止した。また、Bi−Li参照極17を設けた。陽極13と陰極14には図示しない定電圧電源を接続し、3.0Vの電圧を印加した。Teの濃度を変えた4種類の溶融塩(Te濃度:0wt%、0.05wt%、0.1wt%、0.2wt%)を準備し、それぞれについて試験を行った。なお、溶融塩の初期LiO濃度は3.0wt%とした。
試験の結果を図6及び図7に示す。図6は定電圧電解(3.0V)に伴う電流の変化を、図7は電解に伴う塩中LiO濃度の変化を示す。Te濃度が0.05wt%、0.1wt%の場合には、Te濃度が0wt%(No Te)の場合即ちTeが含まれていない場合と同様に電気分解を良好に継続できる即ち電気分解の推移が同様の傾向を示すのに対し、Te濃度が0.2wt%の場合には、電気分解を継続できないことがわかった。これにより、電気分解を良好に維持できる溶融塩中のTe濃度には制限値があること、Te濃度の制限値は0.1wt%であること、制限値以下であればその濃度の大小にあまり影響されずにいずれの値でも電気分解を良好に維持できることを見出した。なお、Te濃度が0wt%、0.05wt%、0.1wt%の場合において、与えられる電気量の増加に伴い電流が徐々に減少しているのは、電気分解によって溶融塩中のLiO濃度が減少するからである。即ち、電気分解による溶融塩中のLiOの還元が進行していることを示すものである。
そして、溶融塩中の濃度にこのような制限値が存在することは、Teに限るものではなく、他のFPであるSeやSbや、その他の元素にも当てはまるといえ、本発明に到達したものである。
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、溶融塩中の第1の陽極に酸素ガスを発生させる電気分解であって、第1の陽極に析出し酸化物を形成する通電障害元素が溶融塩中に含まれている電気分解方法において、酸化物によって電気分解の継続を困難にすることがない通電障害元素の濃度の制限値を求める工程と、通電障害元素の濃度が制限値を超える場合に濃度を下げる工程を備えるものである。
したがって、溶融塩中の通電障害元素濃度を制限値以下にした状態で電気分解を行うことができ、酸素ガス発生陽極上に通電障害元素の酸化物膜を発生させずに電気分解を行うことができる。
また、請求項2記載の電気分解方法は、溶融塩中に第2の陽極を設け、電気分解の停止中に第2の陽極を使用して別の電気分解を行い通電障害元素を第2の陽極に析出させることで、濃度を下げるものである。
溶融塩中の通電障害元素が第2の陽極に析出すると、その分だけ溶融塩中の通電障害元素が除去される。したがって、溶融塩中の通電障害元素濃度を下げることができる。
また、請求項3記載の電気分解方法は、溶融塩は使用済酸化物原子燃料の還元処理に使用するものであり、通電障害元素がTe、Se、Sbのいずれかである。これらの元素は、溶融塩中の濃度が制限値よりも大きい場合、酸素ガス発生陽極上に析出し酸素ガスと反応して酸化物となり通電を妨げる。これらの元素は使用済酸化物原子燃料中にFPとして含まれており、使用済酸化物原子燃料中に含まれるウラン、プルトニウムの酸化物を還元する際、溶融塩中に溶けてその濃度を増加させる。本発明は、溶融塩中のTe等の濃度を制限値以下にした状態で電気分解を行うことができる。
さらに、請求項4記載の電気分解方法は、溶融塩は使用済酸化物原子燃料の還元処理に使用するものであり、通電障害元素がTe、Se、Sbのいずれかであり、且つ第2の陽極としてCu又はFeを用いるものである。Cu電極又はFe電極はTe、Se、Sbを析出させることができる。また、電気分解の電位を制御することで、Te等を選択的に析出させることができる。
また、請求項5記載の発明は、使用済酸化物原子燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を溶融塩中でリチウム金属により還元することで生成される酸化リチウムを電気分解によりリチウム金属に再生するリチウム再生電解方法において、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用して、酸化リチウムをリチウム金属に再生するものである。したがって、上記電気分解方法を使用して、使用済酸化物原子燃料の還元に使用した酸化リチウムを還元することができる。
また、請求項6記載の発明は、使用済酸化物原子燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を溶融塩中でリチウム金属により還元する使用済酸化物原子燃料の還元方法において、ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物の還元により生成される酸化リチウムを、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用してリチウム金属に再生し、ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物の還元に再利用するものである。したがって、上記電気分解方法を使用して、使用済酸化物原子燃料の還元に使用した酸化リチウムを還元しリサイクルすることができる。
さらに、請求項7記載の発明は、陰極に保持される使用済酸化物原子燃料と陽極とを溶融塩に浸し、陰極および陽極に電流を通電して使用済酸化物燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を還元する使用済酸化物原子燃料の還元方法において、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用してウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を還元するものである。したがって、上記電気分解方法を使用して、使用済酸化物原子燃料を還元することができる。
しかして、請求項1記載の電気分解方法では、酸化物によって電気分解の継続を困難にすることがない通電障害元素の濃度の制限値を求める工程と、通電障害元素の濃度が制限値を超える場合に濃度を下げる工程を備えているので、溶融塩中の通電障害元素濃度を制限値以下にした状態で電気分解を行うことができる。このため、酸素ガス発生陽極上に通電障害元素の酸化物膜を発生させずに電気分解を行うことができ、電気分解を良好に継続させることできる。また、特に同じ溶融塩を繰り返し使用する場合、繰り返しの使用によって溶融塩中の通電障害元素の濃度が徐々に高くなることがあるが、このような場合であっても電気分解を良好に行うことができる。そして、同じ溶融塩の繰り返しの使用ができるため、溶融塩を取り替える頻度を減らすことができ、溶融塩の使用量を減らすことができると共に、廃棄物の量を減らすことができる。特に、溶融塩が放射能汚染される場合には、放射性廃棄物の量を減らすことができ、大変有効である。
また、請求項2記載の電気分解方法では、溶融塩中に第2の陽極を設け、前記電気分解の停止中に第2の陽極を使用して別の電気分解を行い通電障害元素を第2の陽極に析出させることで、溶融塩中の通電障害元素の濃度を下げるようにしているので、溶融塩中の通電障害元素濃度を簡単且つ確実に下げることができる。析出させた通電障害元素の廃棄は第2の陽極ごと行っても良く、その作業は簡単である。また、第2の陽極から通電障害元素を取り除くことで、第2の陽極を再利用することも可能である。
また、請求項3記載の電気分解方法では、溶融塩は使用済酸化物原子燃料の還元処理に使用するものであり、通電障害元素がTe、Se、Sbのいずれかである。これらの元素は使用済酸化物原子燃料中にFPとして含まれており、使用済酸化物原子燃料中に含まれるウラン、プルトニウムの酸化物を還元する際、溶融塩中に溶けてその濃度を増加させる。即ち、同じ溶融塩を繰り返し使用することで溶融塩中のTe、Se、Sbの濃度が徐々に増加する。このような場合であっても、本発明では溶融塩中のTe、Se、Sbの濃度を下げて電気分解を行うことができ、使用済酸化物原子燃料の還元処理に適した電気分解方法を提供することができる。
さらに、請求項4記載の電気分解方法では、溶融塩は使用済酸化物原子燃料の還元処理に使用するものであり、通電障害元素がTe、Se、Sbのいずれかであり、請求項3記載の電気分解方法と同様に、使用済酸化物原子燃料の還元処理に適した電気分解方法を提供することができる。また、本発明では、第2の陽極としてCu又はFeを用いているので、第2の陽極を安価に入手することができ、第2の陽極を通電障害元素と一緒に廃棄する場合であっても処理コストを安くすることができる。
また、請求項5記載のリチウム再生電解方法では、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用して酸化リチウムをリチウム金属に再生するので、使用済酸化物原子燃料の還元に使用する酸化リチウムをリチウム金属に再生する場合に、上述の各効果を得ることができる。
また、請求項6記載の使用済酸化物原子燃料の還元方法では、ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物の還元により生成される酸化リチウムを、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用してリチウム金属に再生し再利用するので、使用済酸化物原子燃料の還元に使用する酸化リチウムをリチウム金属に再生する場合に、上述の各効果を得ることができる。
さらに、請求項7記載の使用済酸化物原子燃料の還元方法では、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用してウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を還元するので、使用済酸化物原子燃料を還元する場合に、上述の各効果を得ることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1に本発明の電気分解方法の実施形態の一例を示す。この電気分解方法は、溶融塩中の陽極(第1の陽極)に酸素ガスを発生させる電気分解であって、陽極に析出し酸化物を形成する通電障害元素が溶融塩中に含まれている場合のものである。つまり、陽極に酸素ガスを発生させながら行う電気分解では、溶融塩に通電障害元素が溶解していると、この通電障害元素の金属が陽極で生成されて酸素ガスと反応し、酸化物となって堆積する可能性がある。通電障害元素の酸化物は絶縁体であるので、酸化物が堆積すると通電を阻害して電気分解を継続できなくなる。
本発明の電気分解方法では、まず最初に、酸化物の析出によって電気分解の継続を困難にすることがない通電障害元素の濃度の制限値(最大値)を求める工程を行う(ステップS31)。この制限値は、例えば実験的に求めることができる。即ち、例えば通電障害元素の濃度が異なる複数の溶融塩を準備し、各溶融塩を使用して電気分解を実際に行い、通電障害の発生の有無を確認する。また、通電障害元素を含まない溶融塩(濃度0%)についても同様に電気分解を行う。そして、各溶融塩についての電気分解の進行状況を比較し、例えば通電障害元素の濃度がX%以下の場合に濃度0%の場合と同様の傾向を示し、濃度X%よりも大きい場合には電気分解の継続が困難になったとすると、制限値をX%とする。なお、制限値が既知の場合には、この工程(ステップS31)を省略しても良い。
次に、電気分解に使用する溶融塩中の通電障害元素の濃度を実際に計測し(ステップS32)、その濃度が制限値以下の場合にはその溶融塩をそのまま使用して電気分解を行い(ステップS33、S35)、その濃度が制限値を超える場合に濃度を下げる工程を行う(ステップS33、S34)。即ち、溶融塩中の通電障害元素の濃度が制限値を超える場合には、溶融塩中の通電障害元素の濃度を下げた後、電気分解を行う(ステップS35)。
なお、溶融塩中の通電障害元素の濃度を下げる方法としては、例えばステップS35の電気分解とは別の電気分解を行って通電障害元素を析出させ、除去することが考えられる。即ち、ステップS35の電気分解で使用する第1の陽極とは別に第2の陽極を設け、上述の電気分解を行っていない状態で第2の陽極を使用して電気分解を行い、第2の陽極に通電障害元素を析出させる。これにより溶融塩中の通電障害元素を除去できるので、その濃度を下げることができる。通電障害元素を析出させた第2の陽極をそのまま廃棄しても良く、通電障害元素を取り除いて第2の陽極を再使用しても良い。
このような電気分解方法は、例えば使用済酸化物原子燃料の還元方法で使用できる。図2に、使用済酸化物原子燃料の還元方法の概念を示す。この還元方法は、使用済酸化物原子燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を溶融塩4中でリチウム金属9により還元するもの(リチウム還元工程:図2(B))で、ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物の還元により生成される酸化リチウム10を、当該電気分解方法を使用してリチウム金属9に再生し(リチウム再生電解工程:図2(A))、ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物の還元(リチウム還元工程)に再利用するものである。
溶融塩4として例えばLiClを使用する。リチウム還元工程では、図2(B)に示すように、使用済酸化物原子燃料を溶融塩4に浸し、溶融塩4中のリチウム金属9で、使用済酸化物原子燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物(以下、燃料酸化物という)を還元する。これにより、溶融塩4中のリチウム金属9は酸化リチウム10となる。この反応式を、ウランとプルトニウムについて示すと数式10となる。
[数10]
(U,Pu)O+4Li→U,Pu+2Li
溶融塩4中の酸化リチウム10の増加に伴い、リチウム金属9による燃料酸化物の還元が進まなくなる。このため、リチウム再生電解工程を行って酸化リチウム10をリチウム金属9に再生する(図2(A))。即ち、溶融塩4中の陰極1と陽極2に電流を流して電気分解を行い、陽極2に酸素ガスを発生させると共に、陰極1にリチウム金属を析出させる。この反応式は数式11となる。
[数11]
LiO→2Li+1/2O
そして、リチウム再生電解工程を行って再生させたリチウム金属9と、LiClを再利用してリチウム還元工程を行う。このように、リチウム還元工程とリチウム再生電解工程を繰り返し行うことで、リチウム金属9とLiClをリサイクルしながら使用済酸化物原子燃料を還元することができる。
本発明の使用済酸化物原子燃料の還元方法では、リチウム再生電解工程において、上述の電気分解方法を使用してリチウム金属9の再生を行う。換言すると、リチウム再生電解工程では、本発明のリチウム再生電解方法を実施する。
つまり、使用済酸化物原子燃料には燃料酸化物の他に、Te、Se、Sb等の核分裂生成物(FP)が含まれており、これらのFPが溶融塩4中に溶け出す。Te、Se、Sbは通電障害元素であり、陽極2に堆積した酸化物は絶縁体である。リチウム金属9とLiClを再生しながらリチウム還元工程とリチウム再生電解工程を繰り返し行うことで、溶融塩4を新しいものと交換せずに使用済酸化物原子燃料の還元を繰り返し行うことができるが、リチウム還元工程を行うたびに溶融塩4中のTe濃度、Se濃度、Sb濃度は増加する。
ここで、使用済酸化物原子燃料に含まれるFPの量としては、TeがSeとSbに比べて圧倒的に多い。このため、本実施形態では、Te濃度に着目した場合のリチウム再生電解工程について説明する。
即ち、溶融塩4中のTe濃度の制限値を求めておき(図1のステップS31)、溶融塩4中の実際のTe濃度を計測する(ステップS32)。そして、Te濃度が制限値以下の場合には、その溶融塩4についてそのまま酸化リチウム10をリチウム金属9に再生する電気分解を行う(ステップS33、S35)。一方、Te濃度が制限値を超えている場合には、例えば第2の陽極を使用してTeを除去するための電気分解を行いTe濃度を下げた後(ステップS33、S34)、溶融塩4中の酸化リチウムをリチウム金属に再生する電気分解を行う(ステップS35)。
このようにすることで、リチウム金属を再生する電気分解を良好に継続することができ、リチウム金属の再生を効率よく行うことができる。また、溶融塩4を繰り返し何度でも再利用できるようになり、溶融塩4の寿命をより長くすることができる。
なお、第2の陽極としてCu又はFeを用いることが好ましい。Cu電極又はFe電極は電気分解によってTe、Se、Sbを析出させることができ、また、電気分解の電位を制御することで、Te等を選択的に析出させることができる。さらに、Cu電極、Fe電極は安価であり、処理コストを安くすることができると共に、電極の使い捨てが可能になる。
また、上述の電気分解方法を別の使用済酸化物原子燃料の還元方法に使用するともできる。つまり、陰極に保持される使用済酸化物原子燃料と陽極とを溶融塩に浸し、陰極および陽極に電流を通電して燃料酸化物を還元する使用済酸化物原子燃料の還元方法において、上述の電気分解方法を使用して燃料酸化物を還元するようにしても良い。この還元方法においても、燃料酸化物を電気分解によって還元する場合、使用済酸化物原子燃料中のTe、Se、Sbが溶融塩中に溶け出すことは図2(B)の場合と同様である。したがって、燃料酸化物の電気分解に上述の電気分解方法を使用する。ここで、使用済酸化物原子燃料中のFPの量としては、SeとSbの量に比べてTeの量が圧倒的に多いため、本実施形態では、Te濃度に着目した場合について説明する。
溶融塩中のTe濃度の制限値を求めておき(図1のステップS31)、溶融塩中の実際のTe濃度を計測する(ステップS32)。そして、Te濃度が制限値以下の場合には、燃料酸化物を還元する電気分解を行い(ステップS33、S35)、Te濃度が制限値を超えている場合には、例えば第2の陽極を使用してTeを除去するための電気分解を行いTe濃度を下げた後(ステップS33、S34)、燃料酸化物を還元する電気分解を行う(ステップS35)。
このようにすることで、燃料酸化物を還元する電気分解を良好に継続することができ、燃料酸化物の還元を効率よく行うことができる。また、溶融塩を繰り返し何度でも再利用できるようになり、溶融塩の寿命をより長くすることができる。なお、第2の陽極としてCu又はFeを用いることが好ましい点は、上述の場合と同様である。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、使用済酸化物原子燃料の還元方法において、Teに着目し、Te濃度の制限値に基づいて処理を行っていたが、Teに代えて、又はTeとともに、Se又はSbあるいはSeとSbに着目して処理を行うようにしても良い。
図3に、本発明の電気分解方法を実施する電気分解装置の第1の実施例を示す。この電気分解装置は、例えば使用済酸化物原子燃料の還元方法でリチウム再生電解工程に使用するLiO電解装置であり、陰極1と、第1及び第2の陽極2,3と、これらの電極1〜3が浸されるLiCl溶融塩4と、溶融塩4を収容する容器5と、陰極1で生成したLi金属を保持するための隔壁6と、陰極1および第1の陽極2または第2の陽極3に電流を通電して、溶融塩4中に溶解しているLiOを分解する直流電源7を備えている。第1の陽極2は溶融塩4中のLiOの電気分解に使用する酸素ガス発生陽極である。また、第2の陽極3は、溶融塩4中のTe濃度を下げるための電気分解に使用する電極である。第1の陽極2と第2の陽極3は選択的に直流電源7に接続される。
Li還元では、使用済酸化物燃料中に存在するTeおよびSeは、Liと以下の反応式(数式12,13)により反応し、溶融塩4中に溶解する。
[数12]
2Li+Te→LiTe
[数13]
2Li+Se→LiSe
Li還元はバッチ処理のプロセスであるが、バッチ数を繰り返すことにより、浴塩中のTeおよびSeの濃度は増加することになる。
この装置において、溶融塩4中のTeおよびSe濃度が十分に低い濃度(制限値以下の濃度)までは、直流電源7を用いて、第1の酸素ガス発生陽極2と陰極1との間に陽極2で有毒ガスである塩素が発生しない3V程度の電圧を印加することにより、LiOの分解によるLiの再生を行う。
陽極2にPt、陰極1にFeを用いて、溶融塩4中のLiO濃度を3.0wt%一定にて、塩中Te濃度を変えて3.0Vの定電圧電解を実施した場合の電流値の経時変化の試験結果を図6に示す。この試験では塩中Te濃度が0.1wt%までは、塩中Teが無い場合(No Te)と同様に電流が変化した。しかし、塩中Te濃度が0.2wt%では、電解開始直後から電流が急激に減少し、電解が継続できなくなることがわかる。
このように塩中TeおよびSe濃度が増加し、ある制限濃度に達した時点で、陰極1はそのままにして、第1の陽極2に代えて第2の陽極3を使用して、TeおよびSeを陽極3に析出させ除去し、塩中TeおよびSe濃度を減少させる。
いま、Teについて検討すると、塩中Teを電解により除去するための陽極として求められる性能は、以下である。
(1)陽極3自身が溶解せずTe、Seが回収・除去できること。
(2)廃棄物として捨てることが可能となるよう、安価なものであること。
CuおよびFeについて、LiTeおよびLiOとの反応を考慮し、反応の標準生成自由エネルギーからその反応が生じる理論電位を計算すると表1となる。表1より、Cu陽極では、Cu酸化物の生成がはじまる電位1.93V(vs.Li/Li)より卑な電位にて電解を行えば、Teのみを選択的に回収できると予想される。
Figure 0004450412
次に、Fe陽極を用いると、Fe酸化物の生成およびFe−Te合金の生成する電位が近いため、陽極でTeと酸素の共析出反応を発生させ、TeをTe酸化物として回収できることがわかった。即ち、1.47V以上、2.28V未満の電位にて電解を行えば、Teを回収できることが予想される。以上より、Te除去電極としてはCuあるいはFeを用いることにより、塩中に溶解しているTeを回収・除去し、塩中のTeおよびSe濃度を制限濃度以下に低下させることができる。
なお、Cu電極を用いた電解試験を行い、Teが選択回収できることを確認した。図8にCuのサイクリックボルタモグラムを、図9にその1.5V付近の拡大図を示す。0.7wt%LiO−0.2wt%LiTeの溶融塩では、1.5V付近(符号P1)と1.9V付近(符号P2)以降で電流が大きく変動した。1.5V付近の変動では、LiTe+Cu→CuTe+2Liの反応(表1の理論値では1.31V)が生じていると考えられる。また、1.9V付近以降の電流は、LiO+Cu→CuO+2LiおよびLiO+2Cu→CuO+2Liの反応(表1の理論値ではそれぞれ1.93Vおよび2.09V)が生じていると考えられる。この結果、LiO+Cu→CuO+2Liの反応が生じている電位(約1.9V)よりも十分低い電位、好ましくは約1.8V以下の電位でTe除去電解を行えば良いことがわかった。なお、Te除去電解を行う電位を、理論値に基づいて求めても良いことは勿論である。
また、図10に示すように、Te濃度が0.18wt%である溶融塩について、同図中記載の条件でCu電極を用いてTe除去電解を3回行うことで、溶融塩中のTe濃度を制限値である0.1wt%以下にすることができることを確認できた。
以上のように、Li還元のバッチ処理を数バッチ行う毎に第2の陽極を用いて、塩中TeおよびSeを除去し、塩中TeおよびSe濃度を制限濃度以下に保つことにより、酸素ガス発生陽極を用いてもLiOの電解が実施可能であることがわかった。
図4に、本発明の電気分解方法を実施する電気分解装置の第2の実施例を示す。この電気分解装置は、例えば使用済酸化物原子燃料8を溶融塩4中で電気分解し、使用済酸化物燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物(燃料酸化物)を還元する場合に使用するものであり、還元対象である使用済酸化物燃料8を保持する陰極1と、第1及び第2の陽極2,3と、これらの電極1〜3が浸される溶融塩4と、溶融塩4を収容する容器5と、陰極1および第1の陽極2または第2の陽極3に電流を通電して酸化物を還元する直流電源7を備えている。第1の陽極2は燃料酸化物を還元するための電気分解に使用する酸素ガス発生陽極である。また、第2の陽極3は、溶融塩4中のTe濃度、Se濃度を下げるための電気分解に使用する電極である。第1の陽極2と第2の陽極3は選択的に直流電源7に接続される。
第1の陽極2により電気分解を実施する。陰極1に存在する使用済酸化物燃料は、電気化学的に脱酸が行われ、金属に還元される。この電解中、使用済核燃料中のTeおよびSeは以下の反応に示すように陰イオンとして浴塩中に溶解する。
[数14]
陰極:UO+4e →U+2O2−、PuO+4e→Pu+2O2−、Te+2e→Te2−、Se+2e→Se2−
[数15]
陽極:O2−→1/2O+2e、Te2−→Te+2e、Se2−→Se+2e、xTe+yO→Te、xSe+yO→Se
実施例1のLi還元と同様、バッチ数を繰り返すことにより、溶融塩4中のTe2−、Se2−イオン濃度は増加し、あるバッチにおいて塩中TeおよびSe濃度が制限濃度(制限値)に到達する。
そこで、実施例1と同様に、第2の陽極3としてCuまたはFeを使用して、TeおよびSeを第2の陽極3に析出させ除去し、塩中のTe、Se濃度を減少させる。このように、第2の陽極3を用いることにより、塩中Te、Se濃度を制限値以下に維持でき、酸素ガス発生陽極(第1の陽極2)を用いても使用済酸化物原子燃料の還元が可能となる。
本発明の電気分解方法の実施形態の一例を示すフローチャートである。 本発明の使用済酸化物原子燃料の還元方法の実施形態の一例を示し、(A)はそのリチウム再生電解工程の概念図、(B)はそのリチウム還元工程の概念図である。 本発明の電気分解方法を実施する電気分解装置の第1の実施例を示す概念図である。 本発明の電気分解方法を実施する電気分解装置の第2の実施例を示す概念図である。 溶融塩中の通電障害元素濃度の制限を求める試験装置の概念図である。 試験結果を示し、定電圧電解(3.0V)に伴う電流の変化を示すグラフである。 試験結果を示し、電解に伴う塩中LiO濃度の変化を示すグラフである。 Cu電極を用いることでTeを回収できることを確認するために行った試験の結果を示し、Cuのサイクリックボルタモグラムである 図8の1.5V付近を拡大した図である。 Cu電極を用いることでTeを回収できることを確認するために行った試験の結果を示し、電解バッチ数とTe濃度との関係を示すグラフである。
符号の説明
4 溶融塩
2 第1の陽極
3 第2の陽極
8 使用済酸化物原子燃料
S31 通電障害元素の濃度の制限値を求める工程
S34 通電障害元素の濃度を下げる工程

Claims (7)

  1. 溶融塩中の第1の陽極に酸素ガスを発生させる電気分解であって、前記第1の陽極に析出し酸化物を形成する通電障害元素が前記溶融塩中に含まれている電気分解方法において、前記酸化物によって前記電気分解の継続を困難にすることがない前記通電障害元素の濃度の制限値を求める工程と、前記通電障害元素の濃度が前記制限値を超える場合に前記濃度を下げる工程を備えることを特徴とする電気分解方法。
  2. 前記溶融塩中に第2の陽極を設け、前記電気分解の停止中に前記第2の陽極を使用して別の電気分解を行い前記通電障害元素を前記第2の陽極に析出させることで、前記濃度を下げることを特徴とする請求項1記載の電気分解方法。
  3. 前記溶融塩は使用済酸化物原子燃料の還元処理に使用するものであり、前記通電障害元素はTe、Se、Sbのいずれかであることを特徴とする請求項1又は2記載の電気分解方法。
  4. 前記溶融塩は使用済酸化物原子燃料の還元処理に使用するものであり、前記通電障害元素はTe、Se、Sbのいずれかであり、且つ前記第2の陽極としてCu又はFeを用いることを特徴とする請求項2記載の電気分解方法。
  5. 使用済酸化物原子燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を溶融塩中でリチウム金属により還元することで生成される酸化リチウムを電気分解によりリチウム金属に再生するリチウム再生電解方法において、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用して、前記酸化リチウムをリチウム金属に再生することを特徴とするリチウム再生電解方法。
  6. 使用済酸化物原子燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を溶融塩中でリチウム金属により還元する使用済酸化物原子燃料の還元方法において、前記ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物の還元により生成される酸化リチウムを、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用してリチウム金属に再生し、前記ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物の還元に再利用することを特徴とする使用済酸化物原子燃料の還元方法。
  7. 陰極に保持される使用済酸化物原子燃料と陽極とを溶融塩に浸し、前記陰極および前記陽極に電流を通電して前記使用済酸化物燃料に含まれるウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を還元する使用済酸化物原子燃料の還元方法において、請求項1から4のいずれかに記載の電気分解方法を使用して前記ウラン、プルトニウムおよびマイナーアクチニドの酸化物を還元することを特徴とする使用済酸化物原子燃料の還元方法。
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