JP4450224B2 - スカム除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スカム除去装置に係り、水処理設備の水槽、例えば沈殿池の水面に浮遊するスカム(浮遊物)を除去するためのスカム除去装置に関する。
従来から、水処理設備の沈殿池等においては、水面にスカムが滞留し、処理水質の悪化及び悪臭発生の原因となってきていた。このため、スカムを定期的に処理する必要があるが、このスカムを除去する装置として、沈殿池の巾いっぱいの長さを有する円筒形状でスカム流入口が開口されたパイプスキマが多くの水処理設備で用いられている。パイプスキマは、スカム除去時には開口部が一定角度回転し、開口部が水面と接触することで、水面上に滞留したスカムを含むスカム水を呑込むようになっている。
しかし、パイプスキマにおいてスカム流入口へのスカム水の越流速度はパイプスキマからスキマ送水配管への流入口に近いほど早く、遠くなるほど遅くなる。越流速度に差が生じるため越流速度の遅い方の水面上に浮遊するスカムがそのまま滞留し易く、また、水位の変動により開口部の呑込み深さが変化し、呑込み量にバラツキが生じてしまうため、スカムをうまく除去できないという問題があった。
この問題を解決するために、特許文献1には、スカムの誘引口として水面よりも深く開口したトラフと、誘引口近くに配され水面を境に上下運動する堰と、内部に液体を流入させるタンクと錘とでシーソー運動を行なうシーソー機構を設け、このシーソー機構によって堰を上下駆動する浮遊物除去装置が提案されている。
特開平7−305325号公報
ところで、スカム除去装置でスカムが除去された処理水は、後工程例えば生物処理装置で生物学的な処理を行うことが一般的であり、スカム除去装置ではスカムは効率的に除去しつつもトラフに流入する水量をできるだけ減らし、多くの処理水を生物処理装置に送液することが重要になる。しかしながら、特許文献1に示された装置では、堰の上端からトラフに越流するスカム水のみならず堰の左右両端部から回り込んでトラフに流入する水があるために、トラフに多量の水が流入してしまうという問題がある。
また、堰の左右両端部から回り込む水があると、スカム水の堰止めと越流とのきめ細かな制御が困難になるという問題がある。
本発明はこのような問題に対してなされたもので、越流堰の左右両端部から回り込んでトラフに流入する水をなくすことができるので、トラフに流入する水量を減少させてスカム水のみを効率的にトラフに流入させることができると共に、スカム水の堰止めと越流とのきめ細かな制御を行うことができるスカム除去装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、を備え、前記トラフの側壁面には前記流入開口の左右両端部から前記揺動堰の揺動方向に突出した第1の側板が一対設けられると共に、前記揺動堰の左右両端部には前記揺動堰が揺動する際に前記第1の側板に摺動する第2の側板が一対設けられ、前記一対からなる第1及び第2の側板の外側には、前記揺動堰が揺動した際に前記トラフの側壁面と前記揺動堰との左右両端部の間に形成される扇形状の隙間を塞ぐ蛇腹部材が設けられることを特徴とするスカム除去装置を提供する。
本発明によれば、トラフの側壁面にはスカム水の流入開口の左右両端部から揺動堰の揺動方向に突出した第1の側板を設け、揺動堰の左右方向両端部には揺動堰が揺動する際に第1の側板に摺動する第2の側板を設けたので、水槽の水が揺動堰の左右両端部から回り込んでトラフに流入するのを防止でき、揺動堰の上端から越流するスカム水のみをトラフに流入させることができる。従って、トラフに流入する水量を減少させてスカム水のみをトラフに効率的に流入させることができると共に、スカム水の堰止めと越流とのきめ細かな制御を行うことができる。ここで、堰止めとはスカム水がトラフに流入しないようにすることを言い、越流とはスカム水が揺動堰の上端を乗り越えてトラフに越流することをいう。
また、発明によれば、第1及び第2の側板の外側に、揺動堰が揺動した際にトラフの側壁面と揺動堰との左右両端部の間に形成される扇形状の隙間を塞ぐ蛇腹部材を設けたので、上記の第1及び第2の側板とを設けたこととあいまって揺動堰の左右両端部から回り込んで水がトラフに流入するのを確実に防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記第1の側板と前記第2の側板との間にはシール部材が介在されていることを特徴とする。
請求項2によれば、第1の側板と前記第2の側板との間にシール部材を介在させるようにしたので、揺動板が揺動する際に第1の側板と前記第2の側板との摺動面の水密性が向上する。これにより、揺動堰の左右両端部から回り込んで水がトラフに流入するのを一層防止できる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2の発明において、前記蛇腹の節にはピンが取り付けられていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、蛇腹の節にピンを取り付けることで、蛇腹の強度を増すことができるので、水圧による蛇腹の型崩れを防ぐことができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載の発明において、前記水槽内における前記揺動堰の左右両端部の近傍には、前記スカム水の流れを前記揺動堰の左右両端側から中央側にガイドするガイド板が設けられていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、水槽内における揺動堰の左右両端部の近傍に、スカム水の流れを揺動堰の左右両端側から中央側にガイドするガイド板を設けたので、水槽の側壁と蛇腹部材との間にスカムが流れ込んで、蛇腹部材に付着したり揺動堰の揺動軸等の駆動部分に付着したりするのを防止できる。これにより、スカム除去装置の故障等を抑制できる。
請求項に記載の発明は、請求項の発明において、前記ガイド板近傍の水中には、エア曝気手段が設けられていることを特徴とする。
請求項の発明によれば、ガイド板両端部の水中にエアを曝気して、ガイド板によるスカムのガイド方向の流れを形成することにより、水面のスカムがガイド板に沿って揺動板の中央側に強制的に流れるようにしたので、水槽の側壁と蛇腹部材との間にスカムが流れ込んで、蛇腹部材に付着したり揺動堰の揺動軸等の駆動部分に付着したりするのを防止できる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか1の発明において、前記揺動堰は水に浮くフロート式構造であることを特徴とする。
請求項によれば、揺動堰をフロート式構造にすることで、水槽内の水位の変動に追従して揺動板が揺動するので、水位が変動しても揺動堰の上端は水面から常に一定距離だけ空中に出た状態となる。従って、スカム水をトラフに流入させる場合には、空中に出た距離に水中に沈める所望距離を合計した合計距離分だけを揺動堰駆動手段で揺動堰を揺動させればよいので、揺動量を常に一定にできる。従って、揺動堰駆動手段による揺動堰の制御を簡単に行うことができる。
請求項7に記載の発明は、前記目的を達成するために、水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、を備え、前記トラフの側壁面には前記流入開口の左右両端部から前記揺動堰の揺動方向に突出した第1の側板が一対設けられると共に、前記揺動堰の左右両端部には前記揺動堰が揺動する際に前記第1の側板に摺動する第2の側板が一対設けられ、前記水槽内における前記揺動堰の左右両端部の近傍には、前記スカム水の流れを前記揺動堰の左右両端側から中央側にガイドするガイド板が設けられ、前記ガイド板近傍の水中には、エア曝気手段が設けられていることを特徴とするスカム除去装置を提供する。
以上説明したように、本発明のスカム除去装置によれば、揺動堰の左右両端部から回り込んでトラフに流入する水をなくすことができるので、トラフに流入する水量を減少させてスカム水のみを効率的にトラフに流入させることができると共に、スカム水の堰止めと越流とのきめ細かな制御を行うことができる。
以下添付図面に従って本発明に係るスカム除去装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明の実施の形態に係るスカム除去装置20を、沈殿池10に組み込んだ斜視図である。また、図2はスカム除去装置20を上から見た概略図であり、図3(A)、(B)はトラフと揺動堰との連結部分を説明する縦断面図である。
スカム除去装置20は、主として沈殿池10の水面に浮遊するスカムを含むスカム水14が流入するトラフ22と、トラフ22の側壁面に形成されたスカム水の流入開口27に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することによりスカム水のトラフ22への堰止めと越流とを行う揺動堰24と、揺動堰24を揺動させる揺動堰駆動手段40(図5参照)と、で構成される。
トラフ22は、横断面の形状が凹状に形成されると共に、長さ方向が沈殿池10の横幅と略同じ長さに形成される。トラフ22に流入したスカム水は沈殿池10の一方側の側壁面に形成された排出口32を介して排出流路30に流出される。
また、トラフ22の一方側の側壁面には流入開口27の左右両端部から揺動堰24の揺動方向に突出した第1の側板31、31が一対設けられ、この第1の側板31、31の下部に設けられたヒンジ23に揺動堰24が揺動自在に支持される。更には、揺動堰24の左右両端部には揺動堰24が揺動する際に第1の側板31、31に摺動する第2の側板26、26が一対設けられる。第2の側板26、26は、ヒンジ23を要とした扇形状に形成される。これにより、揺動堰24が揺動したときに、トラフ22の側壁面と揺動堰24との左右両端部の間に形成される扇形状の隙間を塞ぐことができるので、沈殿池の水が揺動堰24の左右両端部から回り込んでトラフ22に流入するのを防止でき、揺動堰24の上端から越流するスカム水のみをトラフ22に流入させることができる。第1の側板31、31と第2の側板26、26との摺動面には、シール部材26A(例えばOリング等)を介在させて揺動堰24が揺動した際の水密性を向上することが好ましい。
また、一対からなる第1の側板31、31と第2の側板26、26との外側には、揺動堰24が揺動した際にトラフ22の側壁面と揺動堰24との左右両端部の間に形成される前述の扇形状の隙間を塞ぐ蛇腹部材28が設けられている。これによって、沈殿池10の水が揺動堰24の左右両端部から回り込んでトラフ22に流入するのを一層防止できる。更には、ヒンジ23にスカムやその他の付着物が付着して揺動堰24の揺動を阻害しないように、図3(A)及び(B)に示すように、ヒンジ23をカバー25で覆うことが好ましい。また、図4に示すように、蛇腹部材28には、水圧による蛇腹部材の型崩れを防ぐために、蛇腹部材28の節にピン29を取り付け、蛇腹の強度を増やすことが好ましい。
そして、図3(A)及び(B)から分かるように、揺動堰24はヒンジ23を揺動支点として揺動することにより、スカム水のトラフ22への堰止めと越流とを行う。即ち、沈殿池10の水面にスカムが溜まっていないときには、図3(A)に示したように、揺動堰の上端が水面よりも高い位置になるように揺動堰24を揺動させる。そうすることで、スカム除去装置20のトラフ22にスカム水14が流入することを防いでいる。一方、スカムが水面に溜まったときには、図3(B)に示したように、揺動堰24の上端が水面よりも低い位置になるように揺動堰24を揺動させる。そうすることで、スカム除去装置20のトラフ22にスカム水14が流入するので水面に浮遊するスカムを沈殿池10から取り除くことができる。トラフ22に流入したスカム水14は、排出流路30によって外部に排出され、不図示の外部装置によりスカムを分離し、スカムが分離された水は再び沈殿池10に戻される。
また、図1及び図2に示すように、沈殿池10内における揺動堰24の左右両端部の近傍には、スカム水14の流れを揺動堰24の左右両端側から中央側にガイドするガイド板34を設けることが好ましい。これは、沈殿池10の側壁12と蛇腹部材28との隙間にスカムが入り込み、スカムが蛇腹部材28に付着すると、蛇腹部材28の伸縮動作を阻害するので、揺動堰24の揺動に支障をきたしてしまうからである。本発明の実施の形態では、ガイド板34を設けるようにしたので、揺動堰24両端部と側壁12との隙間にスカムが入り込むのを防止できる。更に、ガイド板34の下部(水中)にエアを曝気する曝気管37を設けることが好ましい。この曝気管37におけるエアの曝気向きは揺動堰24の両端部側から中央部側への水流が形成されるように配置することが好ましい。このようにエアを水中に曝気することで、ガイド板34付近に集まったスカムをエアの勢いによって揺動堰24の両端側から中央側に追いやることができるので、更に、揺動堰24両端部と壁12との隙間にスカムが入り込んでしまうことを防ぐことができる。エアはエア配管を介して供給するが、水処理設備にある曝気槽において用いているエアを好適に利用することができる。
図5及び図6は、本発明に係るスカム除去装置20における揺動堰駆動手段40の斜視図であり、揺動堰24が水に浮かぶフロート構造に好適な手段である。図5及び図6では第1及び第2の側壁、蛇腹部材等は省略してある。
図5の揺動堰駆動手段40は、揺動堰24の上端中央部に取り付けられたヒンジ42に棒状部材41の下端が遊びをもった状態で回動自在に支持される。この棒状部材41は上端部がフリーな状態で垂直に立設されると共に略中央部が装置本体基盤47に支持されたガイド筒44内に挿通される。このガイド筒44によって棒状部材41が倒れるのを防止すると共に、棒状部材41がスムーズに上下動を行えるようにしている。また、棒状部材41の上部近傍には、エアプランジャ46に支持された一対のクランプ49、49が設けられ、エアプランジャ46を駆動することで一対のクランプ49、49が棒状部材41をクランプ(挟持)したり、棒状部材41を離したりすることができる。また、エアプランジャ46は装置本体基盤47に固定されたエアシリンダ48に搭載されており、エアシリンダ48を駆動することにより、エアプランジャ46を上下移動することができる。
このように構成された揺動堰駆動手段40によれば、通常時には、一対のクランプ49、49が棒状部材41を離した状態(非接触の状態)にある。このため、フロート構造の揺動堰24は沈殿池10の水面の水位に追従して揺動すると共に、揺動堰24の上端は水面から上にでた状態にあり、水がトラフ22に流入するのを堰止めする。そして、水面にスカムが溜まってスカム水をトラフ22に流入させるときには、エアプランジャ46を駆動して一対のクランプ49、49で棒状部材41をクランプすると共に、エアシリンダ48のロッド48Aを縮方向に駆動してエアプランジャ46を下方に所定量だけ移動させる。このエアプランジャ46の下方移動にともなって一対のクランプ49,49にクランプされた棒状部材41も下方移動するので、揺動堰24が下向きに揺動し、揺動堰24の上端が水面下に没する。これにより、スカム水が揺動堰24の上端を乗り越えてトラフ22に越流する。このときに、揺動堰駆動手段40による揺動堰24の揺動量を調整することで、揺動堰24の上端を所望距離だけ水面下に沈めることができるので、スカム水のトラフ22への越流量を調整できる。
図6の揺動堰駆動手段40’は、揺動堰24の上端中央部に取り付けられたヒンジ42に棒状部材41の下端部が回動自在に支持され、この棒状部材41の上端部がフリーな状態で垂直に立設されると共に略中央部が装置本体基盤47に支持されたガイド筒44内に挿通されることは、図5の揺動堰駆動手段40と同様である。そして、図6の揺動堰駆動手段の場合には、棒状部材41の上端の少し上方位置に電動シリンダ装置51のロッド先端50Bを上下方向にストロークするように配置し、ロッド50Aが伸長動作したときに棒状部材41の上端に当接し、棒状部材41を下方移動させるようになっている。
このように構成された揺動堰駆動手段40’によれば、通常時には、電動エアシリンダ50のロッド50Aは縮んだ状態にあり、棒状部材41の上端には当接していない。このため、フロート構造の揺動堰24は沈殿池10の水面の変動に応じて揺動すると共に、揺動堰24の上端は水面から上にでた状態にあり、水がトラフ22に流入するのを堰止めする。そして、水面にスカムが溜まってスカム水をトラフ22に流入させるときには、電動エアシリンダ50のロッド50Aを伸長動作させてロッド先端50Bを棒状部材41に当接させ、更にロッド50Aを所定量だけ下方に伸長させる。このロッド50Aの下方への伸長にともなって棒状部材41も下方移動するので、揺動堰24が下向きに揺動し、揺動堰24の上端が水面下に没する。これにより、スカム水が揺動堰24の上端を乗り越えてトラフ22に越流する。このときに、揺動堰駆動手段40’による揺動堰24の揺動量を調整することで、揺動堰24の上端を所望距離だけ水面下に沈めることができるので、スカム水のトラフ22への越流量を調整できる。
以上、揺動堰駆動手段40、40’において揺動堰24がフロート式構図の例で説明したが、フロート式でない場合には、揺動堰駆動手段40、40’で揺動堰24を上下両方に移動させるようにすればよい。尚、揺動堰駆動手段40’において、揺動堰24を上下両方に移動させるためには、棒状部材41とロッド50Aとを接合部材(不図示)を使って接合することが必要である。
このように、揺動堰駆動手段40、40’を設けることで、沈殿池10の水位の変動に伴いフロート構造の揺動堰24が上下するので揺動堰24及びトラフ22の上端は常に水面付近にあることができ、また、スカムを流入させる場合には、強制的に一定量押し込むことでスカムを含むスカム水を効果的にトラフ22に流入させることができる。
以上説明したように、本発明に係るスカム除去装置20は、水処理設備の沈降池において水面に浮遊するスカムを簡単な構造で確実に除去することができる。
本発明の実施の形態に係るスカム除去装置の斜視図。 本発明の実施の形態に係るスカム除去装置を上面から見た概略図。 トラフと揺動堰との連結部分を説明する説明図。 本発明の実施の形態に係るスカム除去装置の蛇腹の概略図。 本発明に係るスカム除去装置における揺動堰駆動手段の斜視図。 本発明に係るスカム除去装置における揺動堰駆動手段の斜視図。
符号の説明
10…沈殿池、12…壁、14…スカム水、20…スカム除去装置、22…トラフ、23…ヒンジ、24…揺動堰、25…カバー、26…第2の側板、27…流入開口、28…蛇腹部材、29…ピン、30…排出流路、31…第1の側板、32…排出口、34…ガイド板、37…曝気管、40,40’…揺動堰駆動手段、41…棒状部材、42…ヒンジ、44…ガイド筒、46…エアプランジャ、47…装置本体基盤、48…エアシリンダ、49…クランプ、50…電動エアシリンダ

Claims (7)

  1. 水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、
    前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、
    前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、
    前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、を備え、
    前記トラフの側壁面には前記流入開口の左右両端部から前記揺動堰の揺動方向に突出した第1の側板が一対設けられると共に、前記揺動堰の左右両端部には前記揺動堰が揺動する際に前記第1の側板に摺動する第2の側板が一対設けられ
    前記一対からなる第1及び第2の側板の外側には、前記揺動堰が揺動した際に前記トラフの側壁面と前記揺動堰との左右両端部の間に形成される扇形状の隙間を塞ぐ蛇腹部材が設けられていることを特徴とするスカム除去装置。
  2. 前記第1の側板と前記第2の側板との間にはシール部材が介在されていることを特徴とする請求項1のスカム除去装置。
  3. 前記蛇腹部材の節にはピンが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスカム除去装置。
  4. 前記水槽内における前記揺動堰の左右両端部の近傍には、前記スカム水の流れを前記揺動堰の左右両端側から中央側にガイドするガイド板が設けられていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のスカム除去装置。
  5. 前記ガイド板近傍の水中には、エア曝気手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載のスカム除去装置。
  6. 前記揺動堰は水に浮くフロート式構造であることを特徴とする請求項1〜の何れか1のスカム除去装置。
  7. 水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、
    前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、
    前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、
    前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、を備え、
    前記トラフの側壁面には前記流入開口の左右両端部から前記揺動堰の揺動方向に突出した第1の側板が一対設けられると共に、前記揺動堰の左右両端部には前記揺動堰が揺動する際に前記第1の側板に摺動する第2の側板が一対設けられ、
    前記水槽内における前記揺動堰の左右両端部の近傍には、前記スカム水の流れを前記揺動堰の左右両端側から中央側にガイドするガイド板が設けられ、
    前記ガイド板近傍の水中には、エア曝気手段が設けられていることを特徴とするスカム除去装置。
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