JP2007098213A - スカム除去装置 - Google Patents
スカム除去装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007098213A JP2007098213A JP2005288667A JP2005288667A JP2007098213A JP 2007098213 A JP2007098213 A JP 2007098213A JP 2005288667 A JP2005288667 A JP 2005288667A JP 2005288667 A JP2005288667 A JP 2005288667A JP 2007098213 A JP2007098213 A JP 2007098213A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scum
- weir
- oscillating
- water
- swing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Removal Of Floating Material (AREA)
Abstract
【課題】
揺動堰の表面側に付着堆積したスカムを簡単な構造で剥離することができる機構を備えたスカム除去装置を提供する。
【解決手段】
水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置20において、スカムを含むスカム水14が流入するトラフ22と、トラフ22の側壁面に形成されたスカム水14の流入開口27に設けられ、該入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することによりスカム水14のトラフ22への堰止めと越流とを行う揺動堰24と、揺動堰24を揺動させる揺動堰駆動手段40と、揺動堰24で堰止めしたときに水槽の水に接する揺動堰24の面を、揺動堰24の揺動を利用して擦るスクレーパ54と、を備える。
【選択図】図4
揺動堰の表面側に付着堆積したスカムを簡単な構造で剥離することができる機構を備えたスカム除去装置を提供する。
【解決手段】
水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置20において、スカムを含むスカム水14が流入するトラフ22と、トラフ22の側壁面に形成されたスカム水14の流入開口27に設けられ、該入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することによりスカム水14のトラフ22への堰止めと越流とを行う揺動堰24と、揺動堰24を揺動させる揺動堰駆動手段40と、揺動堰24で堰止めしたときに水槽の水に接する揺動堰24の面を、揺動堰24の揺動を利用して擦るスクレーパ54と、を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、スカム除去装置に係り、水処理設備の水槽、例えば沈殿池の水面に浮遊するスカム(浮遊物)を除去するためのスカム除去装置に関する。
従来から、水処理設備の沈殿池等においては、水面にスカムが滞留し、処理水質の悪化及び悪臭発生の原因となってきていた。このため、スカムを定期的に処理する必要があるが、このスカムを除去する装置として、沈殿池の巾いっぱいの長さを有する円筒形状でスカム流入口が開口されたパイプスキマが多くの水処理設備で用いられている。パイプスキマは、スカム除去時には開口部が一定角度回転し、開口部が水面と接触することで、水面上に滞留したスカムを含むスカム水を呑込むようになっている。
しかし、パイプスキマにおいてスカム流入口へのスカム水の越流速度はパイプスキマからスキマ送水配管への流入口に近いほど早く、遠くなるほど遅くなる。越流速度に差が生じるため越流速度の遅い方の水面上に浮遊するスカムがそのまま滞留し易く、また、水位の変動により開口部の呑込み深さが変化し、呑込み量にバラツキが生じてしまうため、スカムをうまく除去できないという問題があった。
この問題を解決するために、特許文献1には、スカムの誘引口として水面よりも深く開口したトラフと、誘引口近くに配され水面を境に上下運動する堰と、内部に液体を流入させるタンクと錘とでシーソー運動を行なうシーソー機構を設け、このシーソー機構によって堰を上下駆動する浮遊物除去装置が提案されている。
特開平7−305325号公報
ところで、特許文献1のように、上下運動する堰によって、スカム水がトラフに流入するのを堰止めしたり越流させたりする場合、堰止め状態では、堰の表面側、即ち沈殿池の水が接触する面側にスカムが付着堆積する。しかしながら、この付着堆積したスカムは、堰を越流状態にしてスカム水を越流させる際にスカム水と一緒にトラフに流入しないという問題がある。
本発明はこのような問題に対してなされたもので、揺動堰の表面側に付着堆積したスカムを簡単な構造で剥離することができる機構を備えたスカム除去装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、前記揺動堰で堰止めしたときに前記水槽の水に接する揺動堰の面を、前記揺動堰の揺動を利用して擦るスクレーパと、を備えたことを特徴とするスカム除去装置を提供する。
本発明の請求項1によれば、揺動堰で堰止めしたときに水槽の水に接する揺動堰の面(以下表面という)を、揺動堰の揺動を利用して擦るスクレーパを備えたので、揺動堰の表面側に付着堆積したスカムを簡単な構造で剥離することができる。剥離されたスカムはスカム水の越流時にスカム水に同伴されてトラフに流入する。
請求項2は請求項1において、前記スクレーパは、前記揺動堰の下方位置に設けられ、その下端部を支点として縦向きに揺動自在な板状部材と、前記板状部材の先端を前記揺動堰の面に押し付ける方向に付勢する付勢手段と、からなることを特徴とする。
請求項2はスクレーパの好ましい一態様を示したものであり、スカム水をトラフに越流させるために、揺動堰が下向きに揺動すると、付勢手段で付勢された板状部材の先端は揺動堰表面を下から上に擦り上げる。これにより、揺動堰表面に付着堆積したスカムは揺動堰表面から剥離される。
請求項3は請求項2において、前記付勢手段はバネ部材であることを特徴とする。
請求項3は付勢手段の好ましい一態様を示したものであり、バネによる簡単な付勢手段を用いることができる。この場合、バネで押圧することで板状部材の先端を揺動堰表面に押し付けてもよく、バネで引っ張ることで板状部材の先端を揺動堰表面に押し付けてもよい。
請求項4は請求項2において、前記付勢手段は、前記板状部材に内蔵され、該板状部材の浮力により前記付勢力を発生させる前記板状部材のフロート構造であることを特徴とする。
請求項4は付勢手段の別の態様を示したものであり、板状部材をフロート構造にして、該板状部材の内部に付勢手段を内蔵したものである。これにより、付勢手段を別途設けなくてよいので、装置を簡素化できる。
請求項5は請求項2において、前記付勢手段はシリンダ装置であることを特徴とする。
請求項5は付勢手段の更に別の態様を示したものであり、シリンダ装置により、板状部材の先端を揺動堰表面に押し付けるようにしたものである。
請求項6は前記目的を達成するために、水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、前記揺動堰を覆うシートであって、該シートの一端が前記揺動堰の揺動支点よりも上方の前記トラフ側壁面に固定され、他端が前記揺動支点よりも下方の前記トラフ側壁面に固定されると共に、前記揺動堰が揺動したときに該揺動堰の上端が前記シート内面に常に接触する付着物剥離シートと、を備えたことを特徴とするスカム除去装置を提供する。
本発明の請求項6によれば、付着物剥離シートは揺動堰の上端を頂点とした三角形の形状(縦断面の形状)をして揺動堰を覆う。従って、堰止め状態のときには、水面に浮遊するスカムは三角形の頂点を挟んだ一方辺と他方辺の2辺のうちの水槽の水に接する辺(この辺を一方辺とする)に対応するシート部分の上部に付着堆積する。そして、スカム水をトラフに越流させるために揺動堰を下向きに揺動させると、揺動堰の上端は常にシート内面に接触しているので、三角形の頂点も下向きに移動する。この頂点の移動により、スカムが堆積したシート部分が変形するので、スカムがシートから剥離され易くなる。更には、スカムが堆積したシート部分よりも三角形の頂点が下位置になるまで揺動堰が揺動して倒れ込むと、スカムが付着堆積していたシート部分は、一方辺から他方辺に移行する。揺動堰が倒れ込んだ状態では、この他方辺は水面に略平行な状態になるので、付着堆積しスカムは越流するスカム水の流れに同伴されてトラフに流入する。
以上説明したように、本発明のスカム除去装置によれば、揺動堰の表面側に付着堆積したスカムを簡単な構造で剥離することができる。
以下添付図面に従って本発明に係るスカム除去装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明の実施の形態に係るスカム除去装置20を、沈殿池10に組み込んだ斜視図である。また、図2はスカム除去装置20の一方端部分を上から見た概略図であり、図3(A)、(B)はトラフと揺動堰との連結部分を説明する縦断面図である。
スカム除去装置20は、主として沈殿池10の水面に浮遊するスカムを含むスカム水14が流入するトラフ22と、トラフ22の側壁面に形成されたスカム水の流入開口27に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することによりスカム水のトラフ22への堰止めと越流とを行う揺動堰24と、揺動堰24を揺動させる揺動堰駆動手段40と、で構成される。
トラフ22は、横断面の形状が凹状に形成されると共に、長さ方向が沈殿池10の横幅と略同じ長さに形成される。トラフ22に流入したスカム水は沈殿池10の一方側の側壁面に形成された排出口32を介して排出流路30に流出される。
また、トラフ22の一方側の側壁面には流入開口27の左右両端部から揺動堰24の揺動方向に突出した第1の側板31、31が一対設けられ、この第1の側板31、31の下部に設けられたヒンジ26に揺動堰24が揺動自在に支持される。更には、揺動堰24の左右両端部には揺動堰24が揺動する際に第1の側板31、31に摺動する第2の側板26、26が一対設けられる。第2の側板26、26は、ヒンジ26を要とした扇形状に形成される。これにより、揺動堰24が揺動したときに、トラフ22の側壁面と揺動堰24との左右両端部の間に形成される扇形状の隙間を塞ぐことができるので、沈殿池の水が揺動堰24の左右両端部から回り込んでトラフ22に流入するのを防止でき、揺動堰24の上端から越流するスカム水のみをトラフ22に流入させることができる。第1の側板31、31と第2の側板26、26との摺動面には、シール部材(例えばOリング等)を介在させて揺動堰24が揺動した際の水密性を向上することが好ましい。
また、一対からなる第1の側板31、31と第2の側板26、26との外側には、揺動堰24が揺動した際にトラフ22の側壁面と揺動堰24との左右両端部の間に形成される前述の扇形状の隙間を塞ぐ蛇腹部材28が設けられている。これによって、沈殿池10の水が揺動堰24の左右両端部から回り込んでトラフ22に流入するのを一層防止できる。更には、ヒンジ23にスカムやその他の付着物が付着して揺動堰24の揺動を阻害しないように、図3(A)及び(B)に示すように、ヒンジ23をカバー25で覆うことが好ましい。
そして、図3(A)及び(B)から分かるように、揺動堰24はヒンジ23を揺動支点として揺動することにより、スカム水のトラフ22への堰止めと越流とを行う。即ち、沈殿池10の水面にスカムが溜まっていないときには、図3(A)に示したように、揺動堰の上端が水面よりも高い位置になるように揺動堰24を揺動させる。そうすることで、スカム除去装置20のトラフ22にスカム水14が流入することを防いでいる。一方、スカムが水面に溜まったときには、図3(B)に示したように、揺動堰24の上端が水面よりも低い位置になるように揺動堰24を揺動させる。そうすることで、スカム除去装置20のトラフ22にスカム水14が流入するので水面に浮遊するスカムを沈殿池10から取り除くことができる。トラフ22に流入したスカム水14は、排出流路30によって外部に排出され、不図示の外部装置によりスカムを分離し、スカムが分離された水は再び沈殿池10に戻される。
また、図1及び図2に示すように、沈殿池10内における揺動堰24の左右両端部の近傍には、スカム水14の流れを揺動堰24の左右両端側から中央側にガイドするガイド板34を設けることが好ましい。これは、沈殿池10の側壁12と蛇腹部材28との隙間にスカムが入り込み、スカムが蛇腹部材28に付着すると、蛇腹部材28の伸縮動作を阻害するので、揺動堰24の揺動に支障をきたしてしまうからである。本発明の実施の形態では、ガイド板34を設けるようにしたので、揺動堰24両端部と側壁12との隙間にスカムが入り込むのを防止できる。更に、ガイド板34の下部(水中)にエアを曝気する曝気管37を設けることが好ましい。この曝気管37におけるエアの曝気向きは揺動堰24の両端部側から中央部側への水流が形成されるように配置することが好ましい。このようにエアを水中に曝気することで、ガイド板34付近に集まったスカムをエアの勢いによって揺動堰24の両端側から中央側に追いやることができるので、更に、揺動堰24両端部と壁12との隙間にスカムが入り込んでしまうことを防ぐことができる。エアはエア配管を介して供給するが、水処理設備にある曝気槽において用いているエアを好適に利用することができる。
次に、図4〜図9を使用して、揺動堰で堰止めしたときに水槽の水に接する揺動堰の表面側に付着堆積するスカムを、揺動堰の揺動を利用して剥離するスカム剥離手段の態様を説明する。
スカム剥離手段のうち、図4〜図7までは揺動堰の表面を、揺動堰の揺動を利用して擦るスクレーパを用いた態様である。また、図8及び図9は、付着物剥離シートを用いた態様である。
図4及び図5に示すように、スカム除去装置20には、板状部材54が、その下端部を支点として縦向きに揺動自在となるようにヒンジ55を介してトラフ側壁部に取り付けられており、その先端部が揺動堰24の水槽の水に接する面24a(表面)を押し付けるように、付勢されている。即ち、付勢手段としてバネ部材56が板状部材54と揺動堰24とを繋ぐように設けられている。この構造により、板状部材54の先端部が揺動堰24の表面を押圧している。図4は、スカム水14をトラフ22に流入しないように堰止めしている場合であり、スカム水14中のスカム16は揺動堰24の先端付近に浮遊しているので、スカム16が揺動堰24に接触すると揺動堰24に付着堆積しやすい。揺動堰24に付着堆積してしまったスカム16は、図3(A)、(B)のように揺動堰24を揺動しただけでは、揺動堰24から剥がすことができず、人為的に清掃を行なわなければならない。図5は、スカム水14をトラフ22に越流している場合であり、揺動堰24が揺動することで板状部材54の先端部が揺動堰24の表面24aを擦ることで揺動堰24の表面24aに付着体積したスカム16を剥離することができ、剥離されたスカム16はスカム水14に同伴されてトラフ22に流入する。
図6は、揺動堰の表面を、揺動堰の揺動を利用して擦るスクレーパを用いた別態様であり、板状部材54をフロート構造にすることで、板状部材54の内部に付勢手段を内蔵したものである。このように構成されたスカム除去装置20は、図4及び図5のスカム除去装置20と同様に、揺動堰24が揺動することで板状部材54の先端部が揺動堰24の表面24aを擦ることで揺動堰24の表面24aに付着体積したスカム16を剥離することができ、しかも図4及び図5のスカム除去装置20のように付勢手段として別途設けなくてもよくなるので装置を簡素化できる。
図7は、揺動堰の表面を、揺動堰の揺動を利用して擦るスクレーパを用いた更に別の態様を示したものであり、付勢手段としてシリンダ装置57を設けたものである。このように構成されたスカム除去装置20も、揺動堰24が揺動することで板状部材54の先端部が揺動堰24の表面24aを擦り揺動堰24の表面24aに付着体積したスカム16を好適に剥離することができる。
また、スカム剥離手段が付着物剥離シートを用いた態様であるスカム除去装置20は、図8及び図9に示すように、揺動堰24を覆うシート59の一端が揺動堰24の揺動支点よりも上方のトラフ側壁面22aに固定され、他端が揺動支点よりも下方のトラフ側壁面22bに固定されると共に、揺動堰24が揺動したときに揺動堰24の上端24Aがシート59内面に常に接触する付着物剥離シート59が設けられている。付着物剥離シート59は揺動堰24の上端24Aを頂点とした三角形の形状(縦断面の形状)をして揺動堰24を覆っている。堰止め状態のときには、図8に示すように、水面に浮遊するスカム16は三角形の頂点を挟んだ一方辺と他方辺の2辺のうちの水槽の水に接する辺59a(この辺を一方辺とする)に対応するシート部分の上部に付着堆積する。そして、図9に示すように、スカム水14をトラフ22に越流させるために揺動堰24を下向きに揺動させると、揺動堰24の上端24Aは常にシート59内面に接触しているので、三角形の頂点も下向きに移動する。この頂点の移動により、スカム16が堆積したシート部分が変形するので、スカム16がシート59から剥離され易くなる。更には、スカム16が堆積したシート部分よりも三角形の頂点が下位置になるまで揺動堰24が揺動して倒れ込むと、スカム16が付着堆積していたシート部分は、一方辺59aから他方辺59bに移行する。揺動堰が倒れ込んだ状態では、この他方辺は水面に略平行な状態になるので、付着堆積したスカム16は越流するスカム水14の流れに同伴されてトラフ22に流入する。尚、揺動堰24を覆うシート59がテフロン(登録商標)シートであると、スカム16がシート59に付着しにくく、また、シート59に付着堆積しても容易に剥離しやすいので好ましい。
図10及び図11は、本発明に係るスカム除去装置20における揺動堰駆動手段40の斜視図であり、揺動堰24が水に浮かぶフロート構造に好適な手段である。図10及び図11では第1及び第2の側壁、蛇腹部材等は省略してある。
図10の揺動堰駆動手段40は、揺動堰24の上端中央部に取り付けられたヒンジ42に棒状部材41の下端が遊びをもった状態で回動自在に支持される。この棒状部材41は上端部がフリーな状態で垂直に立設されると共に略中央部が装置本体基盤47に支持されたガイド筒44内に挿通される。このガイド筒44によって棒状部材41が倒れるのを防止すると共に、棒状部材41がスムーズに上下動を行えるようにしている。また、棒状部材41の上部近傍には、エアプランジャ46に支持された一対のクランプ49、49が設けられ、エアプランジャ46を駆動することで一対のクランプ49、49が棒状部材41をクランプ(挟持)したり、棒状部材41を離したりすることができる。また、エアプランジャ46は装置本体基盤47に固定されたエアシリンダ48に搭載されており、エアシリンダ48を駆動することにより、エアプランジャ46を上下移動することができる。
このように構成された揺動堰駆動手段40によれば、通常時には、一対のクランプ49、49が棒状部材41を離した状態(非接触の状態)にある。このため、フロート構造の揺動堰24は沈殿池10の水面の水位に追従して揺動すると共に、揺動堰24の上端は水面から上にでた状態にあり、水がトラフ22に流入するのを堰止めする。そして、水面にスカムが溜まってスカム水をトラフ22に流入させるときには、エアプランジャ46を駆動して一対のクランプ49、49で棒状部材41をクランプすると共に、エアシリンダ48のロッド48Aを縮方向に駆動してエアプランジャ46を下方に所定量だけ移動させる。このエアプランジャ46の下方移動にともなって一対のクランプ49,49にクランプされた棒状部材41も下方移動するので、揺動堰24が下向きに揺動し、揺動堰24の上端が水面下に没する。これにより、スカム水が揺動堰24の上端を乗り越えてトラフ22に越流する。このときに、揺動堰駆動手段40による揺動堰24の揺動量を調整することで、揺動堰24の上端を所望距離だけ水面下に沈めることができるので、スカム水のトラフ22への越流量を調整できる。
図11の揺動堰駆動手段40’は、揺動堰24の上端中央部に取り付けられたヒンジ42に棒状部材41の下端部が回動自在に支持され、この棒状部材41の上端部がフリーな状態で垂直に立設されると共に略中央部が装置本体基盤に支持されたガイド筒44内に挿通されることは、図10の揺動堰駆動手段40と同様である。そして、図11の揺動堰駆動手段の場合には、棒状部材41の上端の少し上方位置に電動シリンダ装置のロッド先端50Bを上下方向にストロークするように配置し、ロッド50Aが伸長動作したときに棒状部材41の上端に当接し、棒状部材41を下方移動させるようになっている。
このように構成された揺動堰駆動手段40’によれば、通常時には、電動エアシリンダ50のロッドは縮んだ状態にあり、棒状部材の上端には当接していない。このため、フロート構造の揺動堰24は沈殿池10の水面の変動に応じて揺動すると共に、揺動堰24の上端は水面から上にでた状態にあり、水がトラフ22に流入するのを堰止めする。そして、水面にスカムが溜まってスカム水をトラフ22に流入させるときには、電動エアシリンダ50のロッドを伸長動作させてロッド先端を棒状部材41に当接させ、更にロッドを所定量だけ下方に伸長させる。このロッドの下方への伸長にともなって棒状部材41も下方移動するので、揺動堰24が下向きに揺動し、揺動堰24の上端が水面下に没する。これにより、スカム水が揺動堰24の上端を乗り越えてトラフ22に越流する。このときに、揺動堰駆動手段40’による揺動堰24の揺動量を調整することで、揺動堰24の上端を所望距離だけ水面下に沈めることができるので、スカム水のトラフ22への越流量を調整できる。
以上、揺動堰駆動手段40、40’において揺動堰24がフロート式構図の例で説明したが、フロート式でない場合には、揺動堰駆動手段40、40’で揺動堰24を上下両方に移動させるようにすればよい。尚、揺動堰駆動手段40’において、揺動堰24を上下両方に移動させるためには、棒状部材41とロッド50Aとを接合部材(不図示)を使って接合することが必要である。
このように、揺動堰駆動手段40、40’を設けることで、沈殿池10の水位の変動に伴いフロート構造の揺動堰24が上下するので揺動堰24及びトラフ22の上端は常に水面付近にあることができ、また、スカムを流入させる場合には、強制的に一定量押し込むことでスカムを含むスカム水を効果的にトラフ22に流入させることができる。
以上説明したように、本発明に係るスカム除去装置20は、水処理設備の沈降池において水面に浮遊するスカムを簡単な構造で確実に除去することができる。
10…沈殿池、12…壁、14…スカム水、20…スカム除去装置、22…トラフ、23…ヒンジ、24…揺動堰、25…カバー、26…第2の側板、27…流入開口、28…蛇腹部材、29…ピン、30…排出流路、31…第1の側板、32…排出口、34…ガイド板、37…曝気管、40,40’…揺動堰駆動手段、41…棒状部材、42…ヒンジ、44…ガイド筒、46…エアプランジャ、47…装置本体基盤、48…エアシリンダ、49…クランプ、50…電動エアシリンダ、54…板状部材、55…ヒンジ、56…バネ部材、57…シリンダ装置、59…シート
Claims (6)
- 水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、
前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、
前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、
前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、
前記揺動堰で堰止めしたときに前記水槽の水に接する揺動堰の面を、前記揺動堰の揺動を利用して擦るスクレーパと、を備えたことを特徴とするスカム除去装置。 - 前記スクレーパは、
前記揺動堰の下方位置に設けられ、その下端部を支点として縦向きに揺動自在な板状部材と、
前記板状部材の先端を前記揺動堰の面に押し付ける方向に付勢する付勢手段と、からなることを特徴とする請求項1のスカム除去装置。 - 前記付勢手段はバネ部材であることを特徴とする請求項2のスカム除去装置。
- 前記付勢手段は、前記板状部材に内蔵され、該板状部材の浮力により前記付勢力を発生させる前記板状部材のフロート構造であることを特徴とする請求項2のスカム除去装置。
- 前記付勢手段はシリンダ装置であることを特徴とする請求項2のスカム除去装置。
- 水槽の水面に浮遊するスカムを除去するスカム除去装置において、
前記スカムを含むスカム水が流入するトラフと、
前記トラフの側壁面に形成された前記スカム水の流入開口に設けられ、該流入開口面積に略対応する大きさに形成されると共に、その下端部を揺動支点として縦向きに揺動することにより前記スカム水の前記トラフへの堰止めと越流とを行う揺動堰と、
前記揺動堰を揺動させる揺動堰駆動手段と、
前記揺動堰を覆うシートであって、該シートの一端が前記揺動堰の揺動支点よりも上方の前記トラフ側壁面に固定され、他端が前記揺動支点よりも下方の前記トラフ側壁面に固定されると共に、前記揺動堰が揺動したときに該揺動堰の上端が前記シート内面に常に接触する付着物剥離シートと、を備えたことを特徴とするスカム除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005288667A JP2007098213A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | スカム除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005288667A JP2007098213A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | スカム除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007098213A true JP2007098213A (ja) | 2007-04-19 |
Family
ID=38025681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005288667A Pending JP2007098213A (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | スカム除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007098213A (ja) |
-
2005
- 2005-09-30 JP JP2005288667A patent/JP2007098213A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2024059682A (ja) | 移送装置 | |
JP5878344B2 (ja) | 加圧容器およびその加圧容器を用いた空気溶存装置 | |
CN109622482B (zh) | 生化分析仪的探针清洗槽、生化分析仪及探针清洗方法 | |
JP2007098213A (ja) | スカム除去装置 | |
JP2007029941A (ja) | 進退駆動装置 | |
JP2010188321A (ja) | 洗浄方法および被洗浄物並びに洗浄装置 | |
JP4450224B2 (ja) | スカム除去装置 | |
KR20100007400A (ko) | 변기 세정액 공급장치 | |
CN208777364U (zh) | 雨水收集处理系统 | |
JP2006320776A (ja) | スカム収集装置 | |
JP2007098216A (ja) | スカム除去装置及びその方法 | |
JP2007098215A (ja) | スカム除去装置及びその方法 | |
JP4449877B2 (ja) | スカム除去装置及びその方法 | |
JP2006095362A (ja) | スカム除去装置 | |
JP4573760B2 (ja) | スカムスキマの呑込量調整機構 | |
JP2010115599A (ja) | スカム回収処理装置 | |
JP4088661B1 (ja) | スカム等回収装置 | |
JP2011036816A (ja) | 油水分離装置 | |
RU2005101519A (ru) | Способ образования полыньи на ледяной поверхности проточного водоема | |
WO2005009579A3 (en) | Sulfur trap sealing device | |
JP4982730B2 (ja) | マイクロバブル発生ノズル | |
JP2009131425A (ja) | 浴槽水浄化システム | |
JP3874158B2 (ja) | 汚泥掻寄機の運転方法 | |
CN201250118Y (zh) | 均匀配水装置 | |
JP2003024935A (ja) | トラフ式自動スカムスキマ |