JP4449473B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明はインクジェット記録装置に関し、詳しくは、ノズル内のメニスカスをノズルから液滴を吐出させない程度に微振動させて、揮発性の高い有機溶剤を含むインクを安定して吐出させることのできるインクジェット記録装置に関する。
ヘッドのノズルからインクを微小液滴状に吐出することで記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置では、画像の高画質化と共に、プリントの生産性の向上が求められている。
プリントの生産性を高めるためには、従来から印画速度を速くする努力がなされているが、印画速度を速くするためには、印画された画像の乾燥速度を速める必要があり、そのために、インクとして揮発、乾燥性の高い溶剤を用いたインクを使用することが多い。例えば、屋外広告などのティスプレイ・サインで屋外に掲示される画像は塩ビシートに印刷されるものが多く、これに使用されるインクは塩ビシートへの定着性を高めるために、塩ビ溶解性のある溶剤が用いられ、これには一般に揮発性の高い有機溶剤が多く使用される。
このような揮発、乾燥性の高い有機溶剤を含むインクを使用するインクジェット記録装置では、ノズルのメニスカスでのインクの乾燥が速く、ヘッドを走査している間にメニスカスのインクが乾燥により増粘して、液滴の吐出速度が低下して出射が不安定化する。
また、印刷物の耐擦性、耐候性を上げるために、或いは、印刷物に光沢性を付与したり、指紋等の汚れ付着防止のために、インクにポリマー成分を添加することが多く行われる。このようなインクにおいては、インク溶剤の揮発により、インク粘度が急激に上昇するために、ノズルのメニスカスでのインクの乾燥により、短時間で液滴の吐出速度の低下、不安定化を引き起こす。
一方、有機溶剤を分散媒として顔料粒子を分散させたインクは、均質な溶解性染料インクと異なり、インクの吐出時の物性とインクの静的物性とが大きく異なることが多く、インク吐出時の動的な粘度は低いが、印画を休止している間の静的な粘度は高くなるため、吐出休止から吐出再開する際に出射が不安定になり易い。
インクのメニスカスの増粘を抑えるためには、従来からメニスカスを微振動させ、ノズル表面の増粘したインクをチャネル内のインクと攪拌する方法が知られており、特許文献1〜3には、印画を休止している状態のノズル先端に微振動を与えることにより、ノズル先端のインクを攪拌し、インク粘度を低下させることが記載されている。
特開平11−268264号公報 特開2000−94669号公報 特開平9−29996号公報
揮発、乾燥性の高いインクを使用している場合、ごく短時間吐出を中断するだけでも、吐出再開時に第1滴目から正常に吐出しなくなり、画質が著しく低下する。特に揮発、乾燥性の高いインクはインクの乾燥による粘度上昇が極めて速いため、メニスカスに微振動を与えた後は直ちに吐出しなければならない。このため、揮発、乾燥性の高いインクを使用する場合、ヘッドの印画走査中に各画素位置毎にメニスカスを微振動させることが有効になる。
しかしながら、液滴を吐出する画素の前後で微振動パルスを印加してメニスカスを微振動させると、微振動の残響が吐出に影響を与え、安定に吐出し難くなる問題がある。すなわち、安定した吐出を行うためには、微振動によるメニスカスの振動が収まり、その位置が一定となった状態で吐出することが必要であり、そうでない場合には、吐出されるインク滴の大きさや飛翔速度が変動して着弾誤差の原因となる。更に、インクを効率良く攪拌・混合するためにはメニスカスを大きく振動させる必要があるが、高速駆動を行う際には、メニスカスの振動を早期に減衰させる必要がある。特に有機溶剤に顔料粒子を分散させたインクでは、このような微振動と安定出射との両立が難しい。
このようにインクのメニスカスを効果的に微振動させたり、残留振動を効果的にキャンセルしたりする方法は、音響理論から次のように説明できる。
チャネルを膨張(または収縮)させることにより、チャネル内に発生した圧力波は、1AL毎に圧力の反転を繰り返しながら次第に減衰していく。チャネルを変形してから1AL後の、圧力が反転したタイミングでチャネルの変形を元に戻すと、元からある圧力と新しく発生した圧力が互いに強め合って、インクのメニスカスを大きく振動させる。なお、AL(Acoustic Length)とは、チャネルの音響的共振周期の1/2である。従って、チャネルを変形してから元に戻すまでの時間をALの奇数倍にすれば、メニスカスを大きく微振動させることができる。しかし、残留圧力がキャンセルされず、メニスカスの微振動が残るので、すぐには吐出できない。
一方、チャネルを変形して2AL後の圧力が反転→再反転したタイミングでチャネルの変形を元に戻せば、元の圧力と新しく発生した圧力が互いにキャンセルし合うので、メニスカスは大きく振動しない。従って、チャネルを変形してから変形を元に戻すまでの時間をALの偶数倍にすると、残留圧力がキャンセルされるのでメニスカスの微振動が早く収まり、すぐに吐出できるようになる。
以上のことから理解されるように、増粘したインクを高速且つ安定に吐出するには、メニスカスを大きく微振動させてノズル表面のインクを効率良く攪拌することと、この微振動によって発生した残留振動を効率良くキャンセルすること、という相反する問題を解決しなくてはならない。
上記特許文献1、2の技術は、いずれも微振動パルスを、インク吐出を行わないノズルに印加してメニスカスを微振動させるようにしているため、メニスカスに微振動を与えた後は、インクを吐出するまでの間に時間があり、特に揮発、乾燥性の高いインクを使用する場合は、その間に再びインク粘度が上昇してしまい、正常な吐出が困難となる問題がある。また、微振動パルスとして台形波を使用しているが、台形波は回路構成が複雑になる上に、電圧感度が低下するため、必要な駆動電圧が上昇して消費電力が大きくなる。更に、微振動パルスの印加回数を増やさなければ十分な効果が得られず、結果的に印刷速度の低下等につながり、プリント生産性の向上は望めない。
また、上記特許文献3の技術は、インク吐出後の非吐出時に、次の吐出信号又はリフレッシュ信号が入力されるまでメニスカスに微振動を与えることにより、揮発による粘度上昇の著しいインクを用いても安定して吐出できるようにしているが、メニスカスに微振動を与えた後、この微振動によって発生した残留振動による問題は何ら解決できず、高速駆動が困難となって、やはりプリント生産性の向上は望めない。
そこで、本発明の課題は、揮発性の高い有機溶剤を含むインクを使用しても、ノズル内の液体を効率良く攪拌することにより、デキャップ特性の改善効果が高く、また、メニスカスの微振動直後でも液滴の高速且つ安定吐出を可能とし、プリント生産性の向上を図ることのできるインクジェット記録装置を提供することにある。
ここで、デキャップ特性とは、ノズル面開放状態の場合にメニスカス乾燥によって液体が増粘する、いわゆるデキャップ現象による初発速度の低下量を示す。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、複数の駆動パルスを含んでなる駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、各画素のデータに応じて駆動パルスを選択する駆動パルス選択手段と、選択された駆動パルスに基づいてチャネルの容積を変化させることにより前記チャネルに対応して設けられたノズルから前記チャネル内の液体を液滴として吐出させるヘッドと、を有するインクジェット記録装置であって、前記液体が揮発性の高い有機溶剤を含むインクであり、前記駆動信号が、駆動パルスとして、前記液滴を吐出させる吐出パルスと、前記ノズル内のメニスカスをノズルから液滴を吐出させない程度に微振動させる微振動パルスとを含み、前記吐出パルスは、チャネルの容積を膨張させ1AL後(ALはチャネルの音響的共振周期の1/2)に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスと、チャネルの容積を収縮させ一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスとを含み、第1のパルスの電圧Vonが第2のパルスの電圧Voffよりも大きい駆動パルスからなり、前記微振動パルスは、チャネルの容積を収縮させた後に元の容積に戻すパルス幅が2ALの矩形波を含み、前記吐出パルスの第2のパルスの電圧Voffと同電圧であることを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項2記載の発明は、前記微振動パルスは、前記吐出パルスの印加の有無に関わらず、全ての画素で印加されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
請求項3記載の発明は、前記吐出パルスの第1のパルスの電圧Vonと第2のパルスの電圧Voffとの比Von/Voffが1.5以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置である。
請求項4記載の発明は、前記微振動パルスは、前記吐出パルスに先立って印加されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置である。
請求項5記載の発明は、前記インクは、顔料分散インクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項6記載の発明は、前記インクは、ポリマー成分を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項7記載の発明は、前記微振動パルスにおけるパルス幅が2ALの矩形波は、前記微振動パルスの少なくとも最後に印加されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項8記載の発明は、前記最後に印加される2ALの矩形波の1AL後に、吐出パルスを印加することを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録装置である。
請求項9記載の発明は、前記ヘッドは、前記吐出パルス又は前記微振動パルスの印加により前記チャネルの容積を変化させる電気・機械変換手段を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
請求項10記載の発明は、前記電気・機械変換手段は、隣接するチャネル間の隔壁を形成し、且つ電圧を印加することによりせん断モードで変形する圧電材料により構成されることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置である。
本発明によれば、メニスカスを大きく振動させてノズル表面の液体を効率良く攪拌することと、この振動によって発生した残留振動を効率良くキャンセルすることという相反する問題を解決し得て、ノズル内の液体を効率良く攪拌することができることにより、揮発性の高い有機溶剤を含むインクを使用しても、デキャップ特性の改善効果が高く、また、メニスカスの微振動直後でも液滴を安定に吐出させることができ、高速且つ安定吐出を可能として、プリント生産性の向上を図ることのできるインクジェット記録装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。インクジェット記録装置1において、記録媒体Pは、搬送機構3の搬送ローラ対32に挟持され、更に、搬送モータ33によって回転駆動される搬送ローラ31により図示Y方向に搬送されるようになっている。
搬送ローラ31と搬送ローラ対32の間には、記録媒体Pの記録面PSと対向するように記録ヘッド2が設けられている。この記録ヘッド2は、記録媒体Pの幅方向に亘って掛け渡されたガイドレール4に沿って、不図示の駆動手段によって、上記記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)と略直交する図示X−X’方向(主走査方向)に沿って往復移動可能に設けられたキャリッジ5に、ノズル面側が記録媒体Pの記録面PSと対向するように配置されて搭載されており、フレキシケーブル6を介して、後述する吐出パルスや微振動パルスを生成するための回路が設けられる駆動信号発生部100(図3参照)に電気的に接続されている。
かかる記録ヘッド2は、キャリッジ5の移動に伴って記録媒体Pの記録面PSを図示X−X’方向に移動し、この移動過程でインク滴を吐出することによって所望のインクジェット画像を記録するようになっている。
なお、図中、7はインク受け器であり、記録ヘッド2が非記録時のホームポジション等の待機位置、又は、記録領域外のキャリッジの走査経路に設けられている。記録ヘッド2がこの待機位置にある時、ノズル開口で増粘したインクを微振動させて減粘した後、このインク受け器7に向けてインク滴を少量はき捨てるようにする。記録ヘッド2がこの待機位置において長期間作動停止している時は、図示しないが、記録ヘッド2のノズル面にキャップを被せることにより保護するようになっている。また、8は記録媒体Pを挟んで上記インク受け器7の反対位置に設けられたインク受け器であり、往復両方向で記録するとき、往動から復動に切り替えるときに、上記同様にはき捨てられたインク滴を受け入れる。
図2、図3は、記録ヘッド2の一例を示す図であり、図2(a)は概観斜視図、(b)は断面図、図3はインク吐出時の作動を示す図である。同図において、21はインクチューブ、22はノズル形成部材、23はノズル、24はカバープレート、25はインク供給口、26は基板、27は隔壁である。そして、チャネル28が隔壁27、カバープレート24及び基板26によって形成されている。
記録ヘッド2は、ここでは図3に示すように、カバープレート24と基板26の間に、電気・機械変換手段であるPZT等の圧電材料からなる複数の隔壁27A、27B、27Cで隔てられたチャネル28が多数並設されたせん断モード(シェアモード)タイプの記録ヘッドを示している。図3では多数のチャネル28の一部である3本(28A、28B、28C)が示されている。チャネル28の一端(以下、これをノズル端という場合がある)はノズル形成部材22に形成されたノズル23につながり、他端(以下、これをマニホールド端という場合がある)はインク供給口25を経て、インクチューブ21によって図示されていないインクタンクに接続されている。そして、各チャネル28内の隔壁27表面には両隔壁27の上方から基板26の底面に亘って繋がる電極29A、29B、29Cが密着形成され、各電極29A、29B、29Cは駆動信号発生部100に接続している。
この駆動信号発生部100は、複数の駆動パルスを含む一連の駆動信号を各画素周期毎に発生する駆動信号発生回路と、各チャネル毎に前記駆動信号発生回路から供給された駆動信号の中から各画素のデータに応じて駆動パルスを選択して各チャネルに供給する駆動パルス選択回路とからなり、各画素のデータに応じて電気・機械変換手段としての隔壁27を駆動するための駆動パルスを供給する。この駆動パルスには、微振動パルスと吐出パルスとを含んでいる。ここで、駆動信号発生回路が請求項の駆動信号生成手段に相当し、駆動パルス選択回路が請求項の駆動パルス選択手段に相当する。
各隔壁27は、ここでは図3の矢印で示すように分極方向が異なる2枚の圧電材料27a、27bによって構成されているが、圧電材料は例えば符号27aの部分のみであってもよく、隔壁27の少なくとも一部にあればよい。
各隔壁27表面に密着形成された電極29A、29B、29Cに駆動信号発生部100の制御により吐出パルスが印加されると、以下に例示する動作によってチャネル28内のインクをインク滴としてノズル23から吐出する。なお、図3ではノズルは省略してある。
まず、電極29A、29B、29Cのいずれにも吐出パルスが印加されない時は、隔壁27A、27B、27Cのいずれも変形しないが、図3(a)に示す状態において、電極29A及び29Cを接地すると共に電極29Bに吐出パルスを印加すると、隔壁27B、27Cを構成する圧電材料の分極方向に直角な方向の電界が生じ、各隔壁27B、27C共に、それぞれ隔壁27a、27bの接合面にズリ変形を生じ、図3(b)に示すように隔壁27B、27Cは互いに外側に向けて変形し、チャネル28Bの容積を拡大してチャネル28B内に負の圧力が生じてインクが流れ込む(Draw)。
また、この状態から電位を0に戻すと、隔壁27B、27Cは図3(b)に示す膨張位置から図3(a)に示す中立位置に戻り、チャネル28B内のインクに高い圧力が掛かる(Release)。次いで、図3(c)に示すように、隔壁27B、27Cを互いに逆方向に変形するように吐出パルスを印加して、チャネル28Bの容積を縮小すると、チャネル28B内に正の圧力が生じる(Reinforce)。これによりチャネル28Bを満たしているインクの一部によるノズル内のインクメニスカスがノズルから押し出される方向に変化する。この正の圧力がインク滴をノズルから吐出する程に大きくなると、インク滴はノズルから吐出する。他の各チャネルも吐出パルスの印加によって上記と同様に動作する。このような吐出法をDRR駆動法と呼び、シェアモードタイプの記録ヘッドの代表的な駆動法である。
このように少なくとも一部が圧電材料で構成された隔壁27によって隔てられた複数のチャネル28を有する記録ヘッド2を駆動する場合、一つのチャネルの隔壁が吐出の動作をすると、隣のチャネルが影響を受けるため、通常、複数のチャネル28のうち、互いに1本以上のチャネル28を挟んで離れているチャネル28をまとめて1つの組となすようにして、2つ以上の組に分割し、各組毎にインク吐出動作を時分割で順次行うように駆動制御される。例えば、全チャネル28を駆動してベタ画像を出力する場合には、チャネル28を2チャネルおきに選んで3相に分けて吐出する、いわゆる3サイクル吐出法が行われる。
かかる3サイクル吐出動作について図4を用いて更に説明する。図4に示す例では、記録ヘッドはチャネルがA1、B1、C1、A2、B2、C2、A3、B3、C3の9つのチャネル28で構成されているとして説明する。また、このときのA、B、Cの各組のチャネル28に印加されるパルス波形のタイミングチャートを図5に示す。
インク吐出時には、まずA組(A1、A2、A3)の各チャネルの電極に電圧を掛け、その両隣のチャネルの電極を接地する。例えばA組のチャネルに1AL幅の正電圧の吐出パルスを掛けると、吐出したいA組のチャネルの隔壁が外側に変形し、そのチャネル28内に負圧が発生する。この負圧により、インクタンクからA組のチャネル28にインクが流れ込む(Draw)。
この状態を1AL間保つと、圧力が正圧に反転するので、このタイミングで電極を接地すると、隔壁の変形が元に戻り、高い圧力がA組のチャネル28内のインクに掛かる(Release)。更に、同じタイミングでA組の各チャネルの電極に負電圧を掛けると、隔壁が内側に変形し、更に高い圧力がインクに掛かり(Reinforce)、ノズルからインク柱が押し出される。1AL後、圧力が反転してチャネル28内が負圧になり、更に1AL経過すると、チャネル28内の圧力が反転して正圧になるので、このタイミングで電極を接地すると、隔壁の変形が元に戻り、残留する圧力波をキャンセルできる。
続いてB組(B1、B2、B3)の各チャネル28、更に続いてC組(C1、C2、C3)の各チャネル28へと上記同様に動作する。
なお、AL(Acoustic Length)とは、上述したように、チャネルの音響的共振周期の1/2である。このALは、電気・機械変換手段である隔壁27に矩形波の電圧パルスを印加して吐出するインク滴の速度を測定し、矩形波の電圧値を一定にして矩形波のパルス幅を変化させたときに、インク滴の飛翔速度が最大になるパルス幅として求められる。また、パルスとは、一定電圧波高値の矩形波であり、0Vを0%、波高値電圧を100%とした場合に、パルス幅とは、電圧の0Vからの立ち上がり10%と波高値電圧からの立ち下がり10%との間の時間として定義する。更に、ここで矩形波とは、電圧の10%と90%との間の立ち上がり時間、立ち下がり時間のいずれもがALの1/2、好ましくは1/4以内であるような波形を指す。
かかるせん断モードタイプのインクジェット記録ヘッドでは、隔壁の変形は壁の両側に設けられる電極に掛かる電圧差で起こるので、インク吐出を行うチャネルの電極に負電圧を掛ける代わりに、図6に示すように、インク吐出を行うチャネルの電極を接地して、その両隣のチャネルの電極に正電圧を掛けるようにしても同様に動作させることができる。この後者の方法によれば、正電圧だけで駆動させることができるために好ましい態様である。
本発明において用いられる図5、図6に示すこれらの吐出パルスは、同図に示すように、チャネル28の容積を膨張させ1AL後に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスP1と、チャネル28の容積を収縮させ一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスP2とを含んでおり、第1のパルスP1の電圧Vonが第2のパルスP2の電圧Voffよりも大きい駆動パルスからなっている。このように電圧Vonを電圧Voffよりも大きく設定することは、特に、吐出するインクの粘度が高い場合においてチャネル28内へのインクの供給を促進する効果もある。
この第1のパルスP1の電圧Vonと第2のパルスP2の電圧Voffとの電圧比Von/Voffは、1.5以上であることが好ましい。これは、本発明においては、微振動パルスの電圧を吐出パルスの第2のパルスP2の電圧Voffと同電圧に設定するが、このときの電圧比Von/Voffを1.5以上にすることにより、微振動パルスによるノズルのメニスカスの振動を適量に設定でき、且つ、吐出パルスの直前、直後に微振動パルスを印加した場合にも、吐出パルスによる圧力波の残響と微振動パルスによる圧力波の残響とが適度に打ち消し合うことにより、安定な吐出を実現することができる。特に、有機溶剤を主溶剤としたインクで、顔料分散インク及びポリマーを添加したインクにおいては、インク吐出時の動的な粘度が静的な粘度に比較して低くなるものが多く、電圧比Von/Voffを1.5以上に大きく設定することにより、安定に微振動を付加することができるため好ましい。
なお、この電圧比Von/Voffは、1以下に小さくすると、微振動パルスによるメニスカスの振動が大きくなり、微振動パルス印加後の圧力波の残響が吐出パルスによる駆動に大きく影響して、液滴の吐出が不安定になる。一方、電圧比Von/Voffを5以上に大きくすると、微振動パルスによるメニスカスの振動が小さく、デキャップ特性の改善効果が得られ難くなるため好ましくない。
本発明において、ノズル23からインク滴として吐出させるチャネル28内のインクは、揮発性の高い有機溶剤を含むインクが用いられる。ここで、揮発性が高いとは、水と同等以上の蒸発速度を持つものをいう。
このような有機溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ヘキサントリオール、ヘキシレングリコール、グリセリン、チオグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、乳酸ブチル、γ−ブチロラクトン、トリメチロールエタン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。有機溶剤は1種に限らず、2種以上を用いても良い。
特に、本発明では、このような揮発性の高い有機溶剤を分散媒として顔料粒子を分散させた顔料分散インクであることが好ましく、このようなインクを使用する場合に特に顕著な効果を発揮する。
また、特に本発明では、インクにポリマー成分を含む場合に顕著な効果を発揮する。ポリマー成分としては、分子量が1000〜100000程度の溶剤への溶解性のある樹脂が使用される。インクが揮発性の高い有機溶剤を含み、且つ、ポリマー成分が添加されている場合、インク溶剤の揮発乾燥によりインク粘度が急激に上昇するため、全ての画素毎に微振動パルスを印加することにより、ノズルのメニスカスでのインクの増粘を効果的に抑制することができる。
次に、図7及び図8を用いて、かかる揮発性の高い有機溶剤を含むインクを用いたシェアモードタイプの記録ヘッド2において、メニスカスに微振動を与える動作について説明する。ここでも上記同様に3サイクル吐出動作を行うものについて説明する。また、ここでは、駆動波形電圧に図6と同様に正電圧のみを使用し、A組→B組→C組の順に吐出させるものとする。また、ここでは、駆動信号は微振動パルスと吐出パルス各1種の駆動パルスで構成されたものを例に説明する。
本発明において、ノズルからインク滴を吐出させない程度に微振動させる微振動パルスは、吐出パルスを印加する場合と同様、図3に示す駆動信号発生部100において生成される。本発明における微振動パルスは、チャネルの容積を収縮させた後に元に戻す矩形波のみからなり、パルス幅が2ALの矩形波を含んでいる。微振動パルスに矩形波を用いることで、台形波を使用する方法に比べてメニスカスを微振動させる効率が良く、低い駆動電圧で振動させることができる上に、簡単なデジタル回路で駆動回路を設計できる効果がある。また、チャネルの容積を収縮させた後に元に戻すので、ノズルからインク滴を吐出することがなく効果的に微振動を与えることができる。
例えば、図7に示す例では、画像記録領域内において、始めにA組のチャネルの電極を接地し、B組及びC組のチャネルの電極に2AL幅の正電圧の矩形波からなる微振動パルスを印加している。これによりA組のチャネルは容積が収縮した後に元に戻ることで、そのノズル内のメニスカスは、ノズルからインク滴を吐出させない程度に押し出させるように微振動が与えられ、B組及びC組の各チャネルは片側の隔壁のみが変位して、A組のチャネルの半分の強度の微振動が与えられる。
続いて、A組のチャネルに1AL幅の正電圧の吐出パルスを与え、引き続き2AL幅の正電圧の吐出パルスをB組及びC組のチャネルにそれぞれ与えると、上述したDRR駆動法によりA組のチャネルからインクが吐出され、画素が記録される。マルチドロップ吐出を行う場合には、吐出したい液滴数分だけこの2種類のパルスを繰り返す。
A組のチャネルからの吐出が終了し、続いてB組のチャネルから吐出させる場合も同様に、B組のチャネルの電極を接地してからA組及びC組のチャネルの電極にそれぞれ2AL幅の正電圧の微振動パルスを印加し、メニスカスを微振動させる。その後、B組のチャネルの電極に1AL幅の正電圧の吐出パルスを与え、引き続き2AL幅の正電圧の吐出パルスをA組及びC組のチャネルの電極に与えることでB組のチャネルからの吐出が行われ、画素が記録される。C組のチャネルの微振動パルスの印加及び吐出も同様に行われる。
次に、A組、B組、C組のチャネルがいずれも吐出を行わず、A組→B組→C組の順にメニスカスに微振動を与える場合について、図8を用いて説明する。
図7と同様、始めにA組のチャネルの電極は接地し、B組及びC組のチャネルの電極に2AL幅の正電圧の微振動パルスを印加することで、A組のチャネルは容積が収縮した後に元に戻ることで、そのノズル内のメニスカスに微振動が与えられる。続いて、A組、B組、C組いずれのチャネルにも2AL幅の正電圧のパルスを与えると、隔壁は変位しないためインク吐出も行われない。
このような本発明における微振動パルスは、吐出パルスを構成する第2のパルスP2の電圧Voffと同電圧に設定している。これにより、微振動パルスの電圧を電圧の低いVoff電圧に設定することで、微振動が強く掛かりすぎることがなく、インク滴をノズルから吐出させない程度の微振動を効率良く掛けることができる。また、吐出パルス及び微振動パルスを発生するための駆動信号発生部100における電源電圧数を少なくして回路コストを下げることができる効果もある。
続いて、各画素内における駆動パルスの選択方法について、図9を用いて説明する。図9のON波形およびOFF波形は、駆動信号発生回路が生成する2種類の駆動信号を示す。この駆動信号は、微振動パルス(1)と吐出パルス(2)、(3)との3種の駆動パルスで構成されており、2ドロップのマルチドロップ吐出の選択が可能な駆動信号の例である。ここで、微振動パルスの電圧が吐出パルスを構成する第2のパルスの電圧Voffと同電圧に設定されているため、ON波形及びOFF波形は、それぞれ単一の電源電圧、Von及びVoffをデジタル的にスイッチングするのみで波形を生成することができる。
ON波形およびOFF波形は、各チャネルの駆動パルス選択回路にそれぞれ供給されており、各チャネルの印字データに応じたパルス選択ゲート信号の制御により、各チャネルの電極へ選択的に供給される。駆動パルス選択回路は、パルス選択ゲート信号がHighのときにはON波形を電極に供給し、パルス選択ゲート信号がLowのときにはOFF波形を電極に供給する。図9は、A組、B組、C組の各チャネル駆動の1周期分を表記しているが、以降は、A組チャネル駆動のタイミングを例として説明する。
微振動パルスの印加前の期間および微振動パルスの印加後から吐出パルスの印加前までの期間、吐出パルス印加後の期間には、それぞれパルス分割信号が印加される。画素の印字データが与えられると、それに応じてパルス分割信号に同期したパルス選択ゲート信号がONとなる。A組チャネルに対応するパルス選択ゲート信号がONである期間(図9の(1)〜(2))は、A組チャネルの電極には駆動波形のON波形が印加され、このとき、B組およびC組チャネルに対応するパルス選択ゲート信号はOFFであるから、B組およびC組のチャネルの電極にはOFF波形が印加されて、A組チャネルの両側の隔壁が変位する。また、図9の(3)の期間は、A組、B組、C組のパルス選択ゲート信号がいずれもOFFであるため、A組、B組、C組のチャネルの電極にはOFF波形が印加されて、いずれの隔壁も変位しない。
B組、C組チャネル駆動のタイミングも同様に動作する。
本発明では、このように、印字画素(図7の場合)にも非印字画素(図8の場合)にも常に、微振動パルスを印加していることで、揮発性の高い有機溶剤を含むインクを使用しても、ノズル開口付近のインクの増粘を効果的に抑制することができる。
特に、図7に示したように、画像記録領域内の全ての印字画素に、吐出パルスに先立って微振動パルスが印加されるようにすることで、印字を行う各画素の直前に常にメニスカスに微振動が与えられるため、常に安定したインク吐出により高画質の記録を行うことができ、しかも、連続吐出中においては、先に吐出した際の残留圧力波を微振動パルスの印加によりキャンセルすることができるため、より高品質の画像記録が可能となる。
なお、吐出パルスに先立ってとは、微振動させた後のインク滴の吐出において、デキャップ特性の改善に効果が見られる範囲の時間を指す。
本発明において、パルス幅が2ALの矩形波は微振動パルス中に少なくとも1つ含まれればよいが、パルス幅2ALの矩形波が一連の微振動パルス中の最後に少なくとも含まれるようにすると、微振動パルスによる残留圧力波をキャンセルする効果があるために、メニスカスを微振動させた直後に吐出を行うような高周波駆動を行う場合に好ましい。
なお、微振動パルスの最後にパルス幅2ALの矩形波が印加される場合は、図7に示すように、その1AL後に吐出パルスを印加することが好ましい。その理由は、微振動パルスによる残留圧力波のキャンセルは必ずしも完全ではないため、微振動パルスの1AL後に吐出パルスを印加すると、残留した圧力波と吐出パルスによる圧力波とが逆位相となり、残留圧力波の吐出パルスへの影響を最小にすることができるためである。
図7〜図9では、微振動パルスがパルス幅2ALの矩形波のみを含むものとしているが、この場合は短時間にメニスカスを効率良く微振動させることができるために、特にデキャップ現象の激しい系で、メニスカス微振動直後にインク吐出を行うような高周波駆動時において、画像記録速度をあまり低下させることなく全ての画素でメニスカスを微振動させることができるために好ましい態様である。
なお、微振動パルスが、パルス幅が2ALの矩形波を少なくとも1つ含む2以上の複数の微振動パルスを有している場合、先の矩形波と後の矩形波との間隔はALの整数倍とすると、メニスカスを効率的に微振動させることができるために好ましい。
本発明における電気・機械変換手段は、以上説明したように、隣接するチャネル間の隔壁を形成し、且つ電界を印加することによりせん断モードで変形する圧電材料により構成されるものに限らず、記録ヘッドにチャネルの容積を変化させる機能を与えるものであればどのような構成であってもよいが、本実施形態において示したように、せん断モードで変形する圧電材料により構成される場合には、上記した矩形波をより効果的に利用することができ、駆動電圧を低下させ、より効率的な駆動が可能となるために好ましい。
(出射安定性の評価)
図2に示すシェアモードタイプの記録ヘッド(ノズル数:256、ノズル径27μm)の各チャネルを図4に示したように3群に分け、表1に示す通りのパルス幅からなる矩形波の微振動パルス1つ及び表1に示す通りの電圧比Von/Voffからなる吐出パルスを用いて、以下の条件で3サイクル駆動を行った。このときの出射安定性及びデキャップ特性改善効果を下記の方法で測定した結果を表1に示す。
なお、吐出パルスは、図7に示すように、チャネルの容積を膨張させ1AL後に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスと、チャネルの容積を収縮させ2AL後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスとを含むパルスであり、微振動パルスは、吐出パルスの第2のパルスVoffと同電圧である。
条件
ヘッド:AL=4.7μs
インク:顔料分散溶剤インク
溶剤:2−ブトキシエチルアセテート+γ−ブチロラクトン
(粘度:10mPa・s、表面張力:28mN/m、at25℃)
吐出パルス:DRR波形
出射安定性の測定方法
それぞれの微振動パルス及び吐出パルス印加条件において、駆動電圧を上げることによりインク滴の飛翔速度を上げていき、飛翔状態を観察した。吐出方向の曲がりやサテライトの飛散などが起こらない飛翔速度の上限を安定出射速度上限と定めた。
出射安定性の評価基準
○:8m/s≦安定出射速度上限
△:6m/s≦安定出射速度上限<8m/s
×:安定出射速度上限<6m/s
デキャップ特性の測定方法
それぞれの微振動パルス及び吐出パルス印加条件において、定常駆動時のインク滴の飛翔速度が6m/sとなる電圧に駆動電圧を固定し、吐出間隔を広げながらインクを吐出した時の初発速度の変化を測定した。そのときの速度変化が小さい程、大きな改善効果ありと認められる。
Figure 0004449473
表1に示す通り、パルス幅が2ALの矩形波からなる微振動パルスでも、吐出パルスの電圧比Von/Voffが1.5未満である場合、また、吐出パルスの電圧比Von/Voffが1.5以上でも、微振動パルスのパルス幅が2ALでない場合は、出射安定性が十分ではないが、パルス幅が2ALの矩形波を含む微振動パルス及び電圧比Von/Voffが1.5以上の吐出パルスを印加した場合には、出射安定性に優れることがわかる。
また、表1に示す実施例2と同一の条件で、微振動パルスを印加しなかった場合のデキャップ特性について測定した結果を図10に示す。
同図に示すように、微振動パルスを印加しない場合は、出射間隔が広くなるに従って液滴速度が低下することがわかる。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図 (a)は記録ヘッドの一例を示す概観斜視図、(b)は断面図 (a)〜(c)は記録ヘッドのインク吐出時の作動を示す図 (a)〜(c)は記録ヘッドの時分割動作の説明図 A、B、Cの各組のチャネルに印加されるパルス波形のタイミングチャート 正電圧のみを用いた場合のパルス波形のタイミングチャート 全ての印字画素に対するメニスカス微振動時のA、B、Cの各組のチャネルに印加されるパルス波形のタイミングチャート 非印字画素に対するメニスカス微振動時のA、B、Cの各組のチャネルに印加されるパルス波形のタイミングチャート 微振動パルスおよび吐出パルスがA組、B組、C組のチャネルに選択的に印加される例を示すタイミングチャート デキャップ特性の測定結果を示すグラフ
符号の説明
1:インクジェット記録装置
2:記録ヘッド
21:インクチューブ
22:ノズル形成部材
23:ノズル
24:カバープレート
25:インク供給口
26:基板
27:隔壁
28:チャネル
3:搬送機構
31:搬送ローラ
32:搬送ローラ対
33:搬送モータ
4:ガイドレール
5:キャリッジ
6:フレキシケーブル
7、8:インク受け器
100:駆動信号発生回路
P:記録媒体
PS:記録面

Claims (10)

  1. 複数の駆動パルスを含んでなる駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    各画素のデータに応じて駆動パルスを選択する駆動パルス選択手段と、
    選択された駆動パルスに基づいてチャネルの容積を変化させることにより前記チャネルに対応して設けられたノズルから前記チャネル内の液体を液滴として吐出させるヘッドと、を有するインクジェット記録装置であって、
    前記液体が揮発性の高い有機溶剤を含むインクであり、
    前記駆動信号が、駆動パルスとして、前記液滴を吐出させる吐出パルスと、前記ノズル内のメニスカスをノズルから液滴を吐出させない程度に微振動させる微振動パルスとを含み、
    前記吐出パルスは、チャネルの容積を膨張させ1AL後(ALはチャネルの音響的共振周期の1/2)に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスと、チャネルの容積を収縮させ一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスとを含み、第1のパルスの電圧Vonが第2のパルスの電圧Voffよりも大きい駆動パルスからなり、
    前記微振動パルスは、チャネルの容積を収縮させた後に元の容積に戻すパルス幅が2ALの矩形波を含み、前記吐出パルスの第2のパルスの電圧Voffと同電圧であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記微振動パルスは、前記吐出パルスの印加の有無に関わらず、全ての画素で印加されることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記吐出パルスの第1のパルスの電圧Vonと第2のパルスの電圧Voffとの比Von/Voffが1.5以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記微振動パルスは、前記吐出パルスに先立って印加されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インクは、顔料分散インクであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記インクは、ポリマー成分を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記微振動パルスにおけるパルス幅が2ALの矩形波は、前記微振動パルスの少なくとも最後に印加されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記最後に印加される2ALの矩形波の1AL後に、吐出パルスを印加することを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記ヘッドは、前記吐出パルス又は前記微振動パルスの印加により前記チャネルの容積を変化させる電気・機械変換手段を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記電気・機械変換手段は、隣接するチャネル間の隔壁を形成し、且つ電圧を印加することによりせん断モードで変形する圧電材料により構成されることを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
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