JP4449336B2 - 電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器並びに電気光学装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器並びに電気光学装置の製造方法に係り、特に、基板上に突起状スペーサを備えた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマディスプレイ装置、フィールドエミッション表示装置などの各種の電気光学装置においては、一対の基板の間に電気光学層を配置し、この電気光学層に対して電界を印加することによって所望の表示態様を得ることができるように構成されている。この場合、電気光学層の収容空間を確保するために、一対の基板のうち少なくとも一方の基板上に突起状(柱状)スペーサを形成する場合がある(例えば、以下の特許文献1及び2参照)。
【0003】
上記のような電気光学装置の従来の構成例を図10及び図11に示す。この構成例は液晶表示装置200であり、第1基板210と第2基板220との間に液晶層235が封入された構造を有する。第1基板210には、基板211の内面上に配線212a、スイッチング素子(二端子ダイオード素子)213、画素電極212Pが形成され、これらの上に配向膜218が形成されている。また、第2基板220には、基板221の内面上に透明下地層222、反射層213、遮光層224T、着色層224R,224G,224B、保護膜225、透明電極227が形成され、さらにその上に、突起状スペーサ228が形成され、これらを配向膜229が被覆している。
【0004】
突起状スペーサ228は、第1基板210と第2基板220の間隔を規制するためのものであり、その高さによって液晶層235の厚さが設定される。突起状スペーサ228は、遮光層224Tと平面的に重なる領域に形成される。突起状スペーサ228は、保護膜225及び透明電極227の表面上に感光性樹脂(例えば、アクリル系ネガフォトレジスト材料)を塗布し、露光処理と現像処理を順次行うことによって形成される。
【0005】
なお、図示例の液晶表示装置200は、画素毎に開口部223aが設けられた反射層223を有する半透過反射型の液晶表示装置となっている。また、偏光板236,239及び位相差板237,238が基板外面に配置されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−19527号公報(図2及び図8参照)
【特許文献2】
特開2000−298280号公報(図3参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の液晶表示装置200においては、複数の透明電極227がストライプ状に構成され、隣接する透明電極227間の領域に上記突起状スペーサ228が形成されている。通常、透明電極227は遮光層224Tの上方に張り出すように形成され、隣接する透明電極227の間隙よりも突起状スペーサ228の直径は約10μm程度と大きいので、画素の開口率を大きくしようとすると、突起状スペーサ228は透明電極227の端縁上に形成されるようになる。この場合、突起状スペーサ228を構成する感光性樹脂は上記保護膜225と同様のアクリル系樹脂をベースにしたものが用いられるため、保護膜225に対する密着性は比較的安定しており、また、保護膜225上におけるパターニング性も比較的良好であるが、透明電極227に対しては、突起状スペーサ228の構成材料や製造条件によって密着力が大きく変化する。また、透明電極227のパターニング誤差と突起状スペーサ228のパターニング誤差とによって、突起状スペーサ228の形成領域の下に重なる透明電極227の面積も変化するので、突起状スペーサ228の下地に対する密着力はより不安定なものとなる。これにより、突起状スペーサを支障なく形成するための製造条件のマージンが小さいという問題点がある。
【0008】
例えば、突起状スペーサ228の下地に対する密着力が小さすぎる場合には、突起状スペーサ228の形成後において、例えば配向膜229に対するラビング処理工程などにおいて突起状スペーサ225が剥離する可能性がある。また、突起状スペーサ228の素材と透明電極227との間の密着力が大きすぎる場合には、突起状スペーサ228のパターニング時において透明電極227上に現像残りが発生しやすいという問題点がある。さらに、突起状スペーサ228には液晶層235の厚さを規制するために高い形状精度が要求されるので、上記のような突起状スペーサの剥離やスペーサ材料の現像残りを防止しつつ、突起状スペーサ228のパターニング精度を確保しなければならないため、スペーサ構成材料の調製やスペーサ製造条件の設定がきわめて困難である。
【0009】
一方、突起状スペーサ228の密着力を安定させるために、透明電極227の端縁に重ならない位置に突起状スペーサ228を形成することも考えられるが、この場合には、隣接する透明電極227間の間隙を大きく確保する必要があり、このため、遮光層の幅が大きくなって画素の開口率の低下を招き、表示の明るさが低下したり、或いは、透明電極227の電極幅が小さくなって、画素周縁における配向不良によるコントラストの低下が生じたりするなど、表示品位が悪化するという問題点がある。
【0010】
そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、突起状スペーサを有する電気光学装置用基板或いは電気光学装置において、突起状スペーサの剥離、スペーサ材料の現像残り、表示品位の悪化などを防止しつつ、突起状スペーサを容易かつ高精度に形成できる装置構造及び製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の電気光学装置用基板は、基板上に、突起状スペーサ、遮光層、透明電極とを有する電気光学装置用基板において、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサが形成され、前記透明電極はストライプ状に構成され、前記透明電極の平面パターンの端縁には、前記突起状スペーサの形成領域を回避するための相互に対向配置された一対の凹部若しくは段部が設けられていることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、電極の平面パターンの端縁には凹部若しくは段部が形成され、これらの凹部若しくは段部により、電極面積の減少を最小限に抑制しつつ、電極に重ならない態様で突起状スペーサの形成領域を確保することが可能になる。したがって、突起状スペーサと電極の重なりに起因して、電極の一部上に突起状スペーサが形成された場合の密着力の低下或いは不安定性、或いは、突起状スペーサ上に電極の一部が形成された場合の短絡や静電誘導などの電気的干渉を解消することができると同時に、電極形成面積の減少を抑制して表示品位の悪化を防止することができる。
【0013】
本発明において、複数の前記電極がストライプ状に構成され、前記凹部若しくは段部は、隣接する他の前記電極に対向する前記端縁に設けられていることが好ましい。ストライプ状に構成された複数の電極を設ける場合には、画素毎に電極を設ける場合に較べて突起状スペーサの形成領域を確保しにくいが、上記のように構成すれば、隣接する他の電極に対向する端縁に凹部若しくは段部を形成することにより、電極間隙を広げることなく、隣接する電極間に突起状スペーサの形成領域を確保することが可能になる。ここで、隣接する一対の電極の対向する端縁部分に共に凹部若しくは段部を設けることにより、突起状スペーサの形成領域をより容易に確保することができる。
【0014】
本発明において、前記基板上に着色層及びこれを覆う保護膜を有し、前記突起状スペーサが前記保護膜の表面上に形成されている場合がある。この場合には、突起状スペーサを保護膜と同系統の素材で構成することによって、密着性を向上させることができるとともに、その密着力を安定させることができる。また、保護膜と突起状スペーサを一体に構成することも可能である。
【0015】
本発明において、前記基板上に遮光層を有し、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサが形成されていることが好ましい。遮光層と平面的に重なる位置に突起状スペーサが形成されることによって突起状スペーサによる表示品位への影響を低減できるとともに、表示品位への影響が少ないことから突起状スペーサを構成する素材の選択範囲を広げることもできる。例えば、突起状スペーサを遮光性素材で構成することも可能である。
【0016】
次に、本発明の電気光学装置は、一対の基板の間に電気光学層が配置されてなり、一方の前記基板上に、前記一対の基板の間隙を規制する突起状スペーサと、遮光層、透明電極とを有する電気光学装置において、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサが形成され、前記透明電極の平面パターンの端縁には、前記突起状スペーサの形成領域を回避するための凹部若しくは段部が設けられていることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、電極の平面パターンの端縁には凹部若しくは段部が形成され、これらの凹部若しくは段部により突起状スペーサの形成領域を回避した範囲に電極を形成することが可能になる。したがって、突起状スペーサと電極の重なりに起因して、電極の一部上に突起状スペーサが形成された場合の密着力の低下或いは不安定性、或いは、突起状スペーサ上に電極の一部が形成された場合の短絡や静電誘導などの電気的干渉を解消することができると同時に、電極形成面積の減少を抑制して表示品位の悪化を防止することができる。
【0018】
本発明において、複数の前記電極がストライプ状に構成され、前記凹部若しくは段差は、隣接する他の前記電極に対向する前記端縁に設けられていることが好ましい。ストライプ状に構成された複数の電極を設ける場合には、画素毎に電極を設ける場合に較べて突起状スペーサの形成領域を確保しにくいが、上記のように構成すれば、隣接する他の電極に対向する端縁に凹部若しくは段部を形成することにより、電極間隙を広げることなく、隣接する電極間に突起状スペーサの形成領域を確保することが可能になる。ここで、隣接する一対の電極の対向する端縁部分に共に凹部若しくは段部を設けることによって突起状スペーサの形成領域をより容易に確保することができる。
【0019】
次に、本発明の電子機器は、上記の電気光学装置と、該電気光学装置を制御する制御手段とを有することを特徴とする。ここで、制御手段としては、電気光学装置の制御信号や表示データなどを送る表示制御回路が挙げられる。
【0020】
次に、本発明の電気光学装置の製造方法は、一対の基板の間に電気光学層が配置されてなり、一方の前記基板上に、前記一対の基板の間隙を規制する突起状スペーサと、遮光層、透明電極とを有する電気光学装置の製造方法において、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサが形成され、前記突起状スペーサを形成するスペーサ形成工程と、その後、前記透明電極を形成する透明電極形成工程を有することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、最初に突起状スペーサを形成してから、その後、電極を形成することによって、電極と突起状スペーサとの相対的位置関係や、電極材料と突起状スペーサ材料との間の密着性などに影響を受けずに突起状スペーサを形成することができるため、突起状スペーサの密着強度や突起状スペーサのパターニング性のばらつきを低減でき、製品の品位を高めることが可能になる。特に、フォトリソグラフィ法により突起状スペーサを形成する場合には、下地に電極が形成されていないため、電極とスペーサ材料との間の密着力の不足による突起状スペーサの剥離や当該密着力の過剰によるスペーサ材料の現像残りを回避することができる。
【0022】
本発明において、前記電極形成工程では、前記電極の平面パターンの端縁に、前記突起状スペーサを回避するための凹部若しくは段部が設けられることが好ましい。突起状スペーサを形成した後に電極を形成する場合には、電極の平面パターンの端縁に凹部若しくは段部が形成されることにより、突起状スペーサの表面に電極が重なることを確実に防止することができるため、突起状スペーサ上の電極材料と電極や電気光学層との間の短絡や静電誘導などの電気的干渉を防止することができる。
【0023】
また、本発明の別の電気光学装置の製造方法は、一対の基板の間に電気光学層が配置されてなり、一方の前記基板上に、前記一対の基板の間隙を規制する突起状スペーサと、遮光層、透明電極とを有する電気光学装置の製造方法において、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサが形成され、前記透明電極を形成する透明電極形成工程と、その後、前記突起状スペーサを形成するスペーサ形成工程とを有し、前記スペーサ形成工程では、前記透明電極の平面パターンの端縁に、前記突起状スペーサの形成領域を回避するための凹部若しくは段部が設けられることを特徴とする。電極の端縁に凹部若しくは段部を形成することによって、突起状スペーサの形成領域を確保することが容易になるため、電極の一部上に突起状スペーサが形成されることのないように構成することが容易になり、その結果、突起状スペーサの密着性を向上し、しかも密着力を安定化できることから、製造工程における突起状スペーサの剥離を防止することが可能になる。
【0024】
本発明において、前記電極形成工程では、前記複数の前記電極がストライプ状に構成され、前記凹部若しくは段差は、隣接する他の前記電極に対向する前記端縁に設けられることが好ましい。ストライプ状に構成された複数の電極を設ける場合には、画素毎に電極を設ける場合に較べて突起状スペーサの形成領域を確保しにくいが、上記のように形成すれば、隣接する他の電極に対向する端縁に凹部若しくは段部を形成することにより、電極間隙を広げることなく、隣接する電極間に突起状スペーサの形成領域を確保することが可能になる。ここで、隣接する一対の電極の対向する端縁部分に共に凹部若しくは段部を設けることによって突起状スペーサの形成範囲をより容易に確保することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明に係る電気光学装置用基板、電気光学装置及び電子機器並びに電気光学装置の製造方法の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する各実施形態は、いずれも電気光学装置の一種である液晶装置に関するものであるが、本発明は、液晶装置に限らず、エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、フィールドエミッション表示装置などの各種の電気光学装置に用いることができるものである。
【0026】
[液晶装置の全体構成]
最初に、各実施形態に共通する液晶装置100の全体構成について説明する。図1は液晶装置100の分解斜視図、図2は液晶装置100の平面透視図である。液晶装置100は、第1基板110と、第2基板120とをシール材131によって貼り合せ、第1基板110、第2基板120及びシール材131によって囲まれた空間内に図示しない電気光学物質である液晶を封入したものである。第1基板110は、第2基板120の外形よりも張り出した基板張出部110Tを有し、この基板張出部110Tの表面上に液晶駆動回路などを内蔵した電子部品(半導体ICチップ)132,133が実装されている。これらの電子部品132,133の図示しない複数の端子は、基板張出部110T上にそれぞれ引き出された電極配線112a、配線112b及び入力端子112c,112dに導電接続されている。
【0027】
第1基板110においては、ガラスやプラスチックなどの透明材料で構成される基板111の表面上にITOなどで構成された導体パターン112が形成されている。この導体パターン112には、シール材131の内側に設定された表示領域D(図2参照)内にストライプ状に形成された複数の電極配線112aが含まれる。これらの電極配線112aは、図示を省略した駆動素子(たとえば、TFD(薄膜ダイオード))に接続されている。電極配線112aは、表示領域D内から上記基板張出部110Tの表面上に引き出されている。また、表示領域Dの外側には周辺領域E(図2参照)が設けられている。この周辺領域Eには基板111上に複数の配線112bが形成されている。これらの配線112bには、表示領域Dとの境界線に沿って配設された接続パッド部112bpが設けられている。また、配線112bにおける接続パッド部112bpとは反対側の端部は、上記基板張出部110Tに引き出されている。さらに、基板張出部110Tの端縁近傍には、複数の入力端子112c,112dが形成されている。これらの入力端子112c,112dは、図示しないフレキシブル配線基板などの配線部材が接続されることにより、外部の表示制御手段から制御信号や表示データなどを導入可能とするためのものである。
【0028】
一方、第2基板120には、ガラスやプラスチックなどで構成された基板121の表面(第1基板110と対向する内面)上に、ITOなどで構成される導体パターンが形成されている。この導体パターンには、ストライプ状に構成された複数の透明電極127が設けられている。これらの透明電極127の端部にはそれぞれ接続パッド部127apが形成されている。これらの透明電極127は、上記第1基板110の電極配線112aの延長方向と直交する方向に伸びている。
【0029】
上記透明電極127は、表示領域Dから外側に向けて伸び、周辺領域Eまで延在している。上記接続パッド部127apは周辺領域Eにある上記透明電極127の外端において拡幅した形状に構成されている。透明電極127の接続パッド部127apは、シール材131を介して配線112bの接続パッド部112bpに接続されている。シール材131には、樹脂基材中に多数の微小な導電粒子が分散配置されている。これらの導電粒子は、第1基板110と第2基板120とがシール材131を介して貼り合わされ、加圧された状態でシール材131が硬化されたとき、接続パッド部121bpと接続パッド部127apとを導電接続するように構成されている。より具体的には、上記構成によりシール材131は導電異方性を有するので、複数の接続パッド部112bpと接続パッド部127apとは、このシール材131を介して相互に対応するもの同士のみが導電接続される。
【0030】
[第1実施形態]
次に、図3及び図4を参照して本発明に係る電気光学装置用基板及び電気光学装置並びにその製造方法の第1実施形態について説明する。図3は、液晶装置100の第2基板120について表示領域D内の平面構造を示す拡大平面透視図、図4は、液晶装置100の表示領域D内の一部を図3に示すIV−IV線に沿って切断した状態を示す拡大部分断面図である。
【0031】
この実施形態では、図3に示すように、表示領域内に複数の画素Pが平面的に配列形成されている。各画素Pには複数色の着色層124R,124G,124Bのいずれかが形成されている。これらの複数色の着色層は適宜の配列パターンにて配列されている。この配列パターンは、たとえば、図示例では公知のストライプ配列であるが、デルタ配列や斜めストライプ配列などの適宜の配列態様を有していてよい。
【0032】
各画素Pの間には画素間領域が存在し、この画素間領域には遮光層124Tが形成されている。遮光層124Tは、上記複数色の着色層のうちの2色以上を積層することにより形成されていてもよく、黒色樹脂や金属層、或いは、表面が酸化膜などで被覆された金属層などで構成されていてもよい。本実施形態では、遮光領域における基板表面の平坦性を向上させるために、後述するように、比較的薄くても充分な遮光性を得ることができる黒色樹脂、金属層、表面が酸化膜などで被覆された金属層などを用いることが望ましい。
【0033】
また、第2基板120には、各画素Pの或る配列方向(図3の左右方向)に沿って帯状の上記透明電極127が複数形成されている。この配列方向は、第1基板110上に設けられた電極配線112aの延長方向と直交する方向である。これら複数の透明電極127は、相互に平行に配設され、全体としてストライプ状に構成されている。本実施形態では、透明電極127の平面パターンの端縁には複数の凹部127cが形成されている。これらの凹部127cは、隣接する透明電極127と対向する端縁上に設けられている。より具体的には、隣接する一対の透明電極127の端縁にそれぞれ相互に対向するように凹部127cが形成されている。
【0034】
上記の遮光層124Tによって遮光される遮光領域には、突起状に形成された突起状スペーサ128が形成される。この突起状スペーサ128は、適宜の間隔をもって平面的に分散するように配設されている。突起状スペーサ128は、上記透明電極127の凹部127cに対応して設けられている。すなわち、突起状スペーサ128は、透明電極127の上記凹部127cによって透明電極127とは平面的に重ならないように、すなわち、透明電極の形成範囲を回避するように配置されている。凹部127cは上述のように相互に対向配置されているため、突起状スペーサ128は、遮光領域において相互に対向配置された一対の凹部127cの間に配置されている。
【0035】
図4に示すように、第1基板110において、上記の電極配線112aは、駆動素子113を介して画素電極112Pに接続されている。駆動素子113及び画素電極112Pは画素毎に形成されている。駆動素子113としては、例えば、薄い絶縁膜を介して導体が接合したMIM構造を有するTFD(薄膜ダイオード素子、或いは二端子非線形素子)が挙げられる。画素電極112Pは、たとえば、ITOなどの透明導電体で構成される。これらの電極配線112a、駆動素子113及び画素電極112Pの上には、ポリイミド樹脂などで配向膜118が形成される。
【0036】
第2基板120の基板121上には透明下地層122が形成されている。この透明下地層122の表面には図示しない微細な凹凸が形成されている。透明下地層122は、たとえば、基板121の表面上に感光性樹脂を塗布し、所定の露光マスクを用いて露光(例えばプロキシミティ露光)した後に現像することによって微細な凹凸表面を備えた状態に形成される。この透明下地層122は、その凹凸表面によって以下に説明する反射層123の反射面を光散乱性反射面とするために設けられるものである。これによって、反射層123の正反射による背景の写り込みや照明光による幻惑などを防止できる。
【0037】
上記の透明下地層122の上には反射層123が形成される。この反射層123は、アルミニウム、アルミニウム合金、銀合金などの金属材料で、蒸着法やスパッタリング法などを用いて形成される。反射層123には、上記画素P毎に開口部123aが形成される。この開口部123aによって画素P内には図4に示す光透過領域Ptが構成される。画素P内の光透過領域Pt以外の領域は、光反射領域Prとなっている。反射層の厚さは、一般的に1000〜2000Å程度である。
【0038】
次に、反射層123の上に遮光層124Tが形成される。この遮光層124Tは、観察側(図4の上側)へ放出される表示光をある程度遮断できるものであればよい。たとえば、遮光層の膜厚を抑制するためには、黒色樹脂層や表面処理(酸化膜による被覆)を施した金属層などで構成できる。遮光層124Tは、光学濃度(Optical Density)が1以上であることが好ましく、特に、1.5以上であることが望ましい。遮光層124Tの厚さは、たとえば0.1〜1.0μm程度である。
【0039】
また、各画素Pには上述のように着色層124R,124G,124Bが形成される。これらの着色層は、たとえば、顔料や染料を分散させることにより着色された感光性樹脂をスピンコート法やロールコート法などにより塗布し、フォトリソグラフィ法によって露光・現像処理を施すことによってパターニングすることにより形成される。
【0040】
着色層124R,124G,124B及び上記遮光層124Tの上には保護膜125,126が形成される。これらの保護膜125,126は、SiO2、TiO2、Ta2O5などの透明な無機材料、アクリル樹脂やエポキシ樹脂などの透明な有機樹脂材料などで構成できる。本実施形態としては、透明なアクリル系樹脂で構成されることが好ましい。これらの保護膜は、材料によっても異なるが、塗布法、スパッタリング法、CVD法などによって形成できる。
【0041】
本実施形態の場合、保護膜125は表示領域全体にほぼ平坦に構成される。保護膜125の厚さは、絶縁特性との兼ね合いで決定されるが、アクリル樹脂などで構成する場合には0.5μm程度で充分な絶縁性を備えるので、例えば0.5〜2.5μm程度とされる。一方、保護膜126は、感光性樹脂を塗布し、フォトリソグラフィ法によって露光・現像することによってパターニングされ、上記光透過領域Ptには形成されず、上記光反射領域Prにのみ形成される。これによって、第2基板120には、光透過領域Ptにおいて低くなった凹凸表面が構成される。保護膜126の厚さは、第2基板120の凹凸表面の表面段差量を決定し、マルチギャップ構造を構成するために必要な光透過領域Ptと光反射領域Prとにおける液晶層135の厚さの差に応じた厚さとされる。第2絶縁層126の厚さは、例えば1.5〜3.0μm程度である。
【0042】
なお、上記凹凸表面は、上記従来例(図10)で示したように単層の保護膜をパターニングすることによって形成してもよく、また、露光条件や現像処理条件を調節することによって単層の保護膜に厚い部分と薄い部分とを設けるようにパターニングすることによって形成してもよい。
【0043】
上記保護膜125,126上には、ITO(インジウムスズ酸化物)などの透明導電体で構成された透明電極127が形成される。透明電極127は、基板内面上にスパッタリング法などによって透明導電体を成膜し、その後、フォトレジストなどで構成されたパターンマスクなどを介してエッチングなどのパターニング処理を行うことによって図3に示す平面パターン(ストライプ状のパターン)を有するように形成される。その後、透明電極127には必要に応じて加熱処理が施され、所望の導電性が付与される。
【0044】
また、上記遮光層124Tによって形成された遮光領域においては、上記保護膜125,126の表面上に突起状スペーサ128が形成される。この突起状スペーサ128は、例えば、感光性樹脂(アクリル系樹脂など、保護膜126と同系統の材料で構成されることが望ましい。)を塗布した後に、露光・現像処理を行うことによって、図示のような柱状その他の突起状に形成される。突起状スペーサ128の形成領域は、上記隣接する透明電極127の間隙内に設定される。より具体的には、透明電極127間における上記凹部127cに隣接する部分に突起状スペーサ128が配置される。すなわち、図3に示すように、上記凹部127cは透明電極127間において相互に対向配置されているため、これらの対向配置された一対の凹部127cの間に突起状スペーサ128が形成される。この突起状スペーサ128は、第1基板110と第2基板120との間の間隔を規制する。すなわち、突起状スペーサ128の規制によって液晶層135の厚さが決定される。
【0045】
上記の透明電極127及び突起状スペーサ128は、ポリイミド樹脂などにより構成される配向膜129により被覆される。この配向膜129は塗布された後に適宜の温度で焼成されることによって形成される。配向膜129には、ラビング処理などの適宜の方法で液晶分子に対する初期配向能が付与される。
【0046】
上記の構成によって、第2基板120の表面は、光透過領域Ptにおいて一段低く構成された凹凸表面を有する。これによって、第1基板110と第2基板120との間に挟持された液晶層135は、各画素P毎に、光透過領域Ptで厚く、光反射領域Prで薄くなるように構成される。すなわち、マルチギャップタイプの液晶装置が構成される。ここで、液晶層135の光に対する複屈折率や旋光性の程度(光変調度合)は、リタデーションΔn・d(Δnは液晶層135内の液晶分子の屈折率異方性、dは液晶層135の厚さ)の関数となるため、液晶層135の厚さが光透過領域Ptで厚く光反射領域Prで薄いことによって、透過表示と反射表示の表示品位をより高いレベルで両立させることが可能になる。つまり、光透過領域Ptでは、図示しないバックライトなどの照明手段から放出される照明光は一回だけ液晶層135を通過するのに対して、光反射領域Prでは、入射した外光は往復2回液晶層135を通過するので、液晶層135の厚さが光透過領域Ptと光反射領域Prとで等しい場合には、透過表示と反射表示のいずれか一方を光学的に最適化すると、他方は犠牲になり表示品位(例えばコントラストなど)が低下する。これに対して、本実施形態では、光透過領域Ptにおける液晶層135は厚く、光反射領域Prにおける液晶層135は薄いため、上記の液晶層135に対する光の通過回数の差による影響が低減され、透過表示と反射表示を共に高品位化することができる。
【0047】
本実施形態においては、第1絶縁層125を画素P内の全面に形成することにより、反射層123と透明電極127との絶縁性を確保し、また、第2絶縁層126をパターニングすることによって光透過領域Ptにおいて第2絶縁層126が存在せず、光反射領域Prにおいて第2絶縁層126が存在するように構成されていることにより、上記第2基板120の表面が凹凸状に構成されている。このように構成すると、より上層にある第2絶縁層126がパターニングされることによって上記凹凸表面の段差部分のダレを低減することができるため、凹凸表面形状をより制御性良く形成することができ、所望の光学特性を高精度かつ歩留まり良く得ることができるという利点がある。たとえば、光透過領域Ptと光反射領域Prとの境界の段差部分に形成される傾斜面の幅は、当該幅内では液晶分子の配向が乱れるため、透明電極127に断線が生じない範囲でなるべく小さく構成することが好ましいが、上記の幅は一般的には水平方向に約8〜10μm程度であるのに対して、本実施形態では5〜7μm程度の幅に抑制することが可能である。
【0048】
なお、図4に示すように、この液晶装置100においては、第2基板120の外側に、第2基板120に向けて偏光板136及び位相差板137が配置され、第1基板110の外側に、観察側(図示上側)に向けて位相差板138及び偏光板139が配置される。これらの偏光板136,139及び位相差板137,138は、第1基板110及び第2基板120の外面上に貼着固定される。
【0049】
本実施形態においては、上記透明電極127と上記突起状スペーサ128とが平面的に重ならないように構成されているため、透明電極127間の間隙を小さく設定しても、或いは、透明電極127及び突起状スペーサ128のパターニングずれが発生しても、透明電極127と突起状スペーサ128とを平面的に重ならないように構成することができる。
【0050】
本実施形態の製造工程においては、突起状スペーサ128を形成するスペーサ形成工程を先に実施した後に、透明電極127を形成する電極形成工程を実施する第1方法と、電極形成工程を先に実施した後に、スペーサ形成工程を実施する第2方法とのいずれを用いても構わない。
【0051】
第1方法を用いる場合には、突起状スペーサ127を形成するスペーサ形成工程において、下地表面には透明電極128が未だ存在していないことから、透明電極128に対する影響を全く考慮することなく突起状スペーサを形成することができる。例えば、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィ法によって突起状スペーサを形成する場合には、感光性樹脂と透明電極の間の密着力の強弱を考慮に入れずにパターニングを行うことができる。すなわち、下地表面に透明電極が存在している場合には、感光性樹脂と透明電極との間の密着力が樹脂素材の相違などによって大きく変化するため、状況によっては透明電極に対する密着力が過大となって透明電極上に現像残りが発生するおそれがあるが、本実施形態の場合には、下地表面は保護膜125,126のみで構成されるため、上記のような不具合は生じない。また、透明電極127の一部上に突起状スペーサ128が形成されるといったことがなくなるため、突起状スペーサの密着力の向上や密着力の安定化を図ることができる。
【0052】
特に、本実施形態の場合、突起状スペーサ128は保護膜125,126と同系統のアクリル系樹脂などで構成されるため、密着力が比較的大きく、かつ、密着力の再現性が良好である。特に、上記のように透明電極127の端縁に凹部127cが形成されることにより、透明電極127の幅を小さくすることなく突起状スペーサ128の形成領域を確保することができるため、画素Pの開口率や電極面積を犠牲にすることがほとんどなくなり、表示品位を維持したまま、上述のように突起状スペーサ128の密着力の向上及び安定性を得ることができる。突起状スペーサ128の密着力の向上及び安定化は、たとえば、上記配向膜129に対するラビング処理時などにおいて、突起状スペーサ128が基板上から剥離してしまうといった事故を防止する。
【0053】
また、突起状スペーサ127を形成した後に行われる電極形成工程においては、透明導電体を基板表面に成膜し、透明電極127間の間隙となる部分をパターニング処理によって除去する。このとき、突起状スペーサ128の表面上に形成された透明導電体も除去される。ここで、突起状スペーサ128の表面上に透明導電体が残存していると、配向膜118,129や液晶層135などを介して電極配線112aや画素電極112Pとの間に電流リークや静電誘導などの電気的干渉が生ずる可能性がある。ところが、本実施形態の場合、突起状スペーサ128の形成領域に臨む部分には上記凹部127cが形成されるため、透明電極127の電極間隙を小さく設定しても、或いは、透明電極127及び突起状スペーサのパターニングずれが多少発生しても、突起状スペーサ128の表面上から透明導電体を確実に除去することができる。
【0054】
一方、第2方法を用いる場合には、電極形成工程において突起状スペーサ128が存在しないので、下地表面の凹凸形状がそれほど大きくないことから、透明電極127のパターニングを容易に行うことができる。また、スペーサ形成工程においては、透明電極128の端縁に凹部127cが形成されていることによって、透明電極127の電極間隙を小さく設定しても、或いは、透明電極127及び突起状スペーサのパターニングずれが多少発生しても、突起状スペーサ128の下に透明電極128の端縁が配置される可能性が低減されることから、上述のように突起状スペーサ128の密着力を向上及び安定化させることができる。
【0055】
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、本発明に係る第2実施形態について説明する。この実施形態において、第1実施形態の構成要素と対応する部分には同一符号を付し、同様の部分についての説明は省略する。
【0056】
この実施形態においては、透明電極127の端縁に段部127d,127eが形成され、この段部127d,127eに対向する外側位置に突起状スペーサ128が形成されている。より具体的には、透明電極127の端縁に沿った方向(透明電極127の延長方向)に見たとき、段部127d,127eの一方側では遮光領域に対する透明電極127の端縁の張り出し量が少なく、段部127d,127eの他方側では遮光領域に対する透明電極127の端縁の張り出し量が多くなっていて、段部127d,127eに対して遮光領域に対する張り出し量の少ない側に突起状スペーサ128が配置されている。
【0057】
また、この実施形態では、隣接する一対の透明電極127の対向する端縁においてそれぞれ形成された一対の段部127dと127eとが端縁に沿った方向(透明電極127の延長方向)に相互に僅かな間隔をもって対向配置されている。そして、この一対の対向する段部127dと127eとの間に突起状スペーサ128が形成されている。
【0058】
この実施形態においても、透明電極127の間隙を小さくしても、或いは、透明電極127及び突起状スペーサ128のパターニングずれが発生しても、透明電極127と突起状スペーサ128とが平面的に重ならないように構成できる。
【0059】
[第3実施形態]
次に、図6を参照して、本発明に係る第3実施形態について説明する。この実施形態においても、第1実施形態の構成要素と対応する部分には同一符号を付し、同様の部分についての説明は省略する。
【0060】
この実施形態においては、透明電極127の両端縁のうち、一方の端縁にのみ凹部127fが形成されている。すなわち、これらの凹部127fに対向する隣接する透明電極127の端縁には凹部は形成されていない。このように構成した場合においても、透明電極127の間隙を小さくしても、或いは、透明電極127及び突起状スペーサ128のパターニングずれが発生しても、凹部127fが形成されていることによって透明電極127と突起状スペーサ128とが平面的に重ならないように構成できる。
【0061】
[第4実施形態]
次に、図7を参照して、本発明に係る第4実施形態について説明する。この実施形態においても、第1実施形態の構成要素と対応する部分には同一符号を付し、同様の部分についての説明は省略する。
【0062】
この実施形態においては、透明電極127の両端縁にそれぞれ凹部127g,127hが形成されている。そして、凹部127gと、凹部127hとは、透明電極127の端縁に沿った方向(透明電極127の延長方向)に位置をずらして形成されている。すなわち、これらの凹部127g,127hに対向する隣接する透明電極127の端縁には凹部は形成されていない。このように構成した場合においても、透明電極127の間隙を小さくしても、或いは、透明電極127及び突起状スペーサ128のパターニングずれが発生しても、凹部127g,127hが形成されていることによって透明電極127と突起状スペーサ128とが平面的に重ならないように構成できる。
【0063】
[電子機器]
最後に、図8及び図9を参照して、本発明に係る電子機器の実施形態について説明する。この実施形態では、上記電気光学装置(液晶装置100)を表示手段として備えた電子機器について説明する。図8は、本実施形態の電子機器における液晶装置100に対する制御系(表示制御系)の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、表示情報出力源191と、表示情報処理回路192と、電源回路193と、タイミングジェネレータ194とを含む表示制御回路190を有する。また、上記と同様の液晶装置100には、上述の構成を有する液晶パネル100Aを駆動する駆動回路100Bが設けられている。この駆動回路100Bは、上記のように液晶パネル100Aに直接実装されている電子部品(半導体ICチップ)132,133で構成される。ただし、駆動回路100Bは、上記のような態様の他に、パネル表面上に形成された回路パターン、或いは、液晶パネルに導電接続された回路基板に実装された半導体ICチップ若しくは回路パターンなどによっても構成することができる。
【0064】
表示情報出力源191は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ194によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示情報処理回路192に供給するように構成されている。
【0065】
表示情報処理回路192は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路100Bへ供給する。駆動回路100Bは、走査線駆動回路、信号線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路193は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
【0066】
図9は、本発明に係る電子機器の一実施形態である携帯電話の外観を示す。この電子機器1000は、操作部1001と、表示部1002とを有し、表示部1002の内部に回路基板1100が配置されている。回路基板1100上には上記の液晶装置100が実装されている。そして、表示部1002の表面において上記液晶パネル100Aを視認できるように構成されている。
【0067】
本実施形態の液晶装置100は、上記のように透過表示と反射表示とを状況に応じて切り替えて実施することが可能であるため、上記のような携帯型の電子機器に搭載される場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の液晶装置の全体構成を示す概略分解斜視図。
【図2】 第1実施形態の液晶装置の概略平面透視図。
【図3】 第1実施形態の第2基板の表示領域の構造を示す拡大部分平面透視図。
【図4】 第1実施形態の表示領域の構造を示す拡大部分断面図。
【図5】 第2実施形態の第2基板の表示領域の構造を示す拡大部分平面透視図。
【図6】 第3実施形態の第2基板の表示領域の構造を示す拡大部分平面透視図。
【図7】 第4実施形態の第2基板の表示領域の構造を示す拡大部分平面透視図。
【図8】 電子機器に搭載された電気光学装置及びその制御手段を示す概略構成図。
【図9】 電子機器の一例を示す概略斜視図。
【図10】 従来の半透過反射型の液晶表示装置の構造を示す拡大部分断面図。
【図11】 従来の液晶表示装置の一方の基板の平面構成を示す拡大部分平面透視図。
【符号の説明】
100…液晶装置、110…第1基板、120…第2基板、121…基板、123…反射層、123a…開口部、124R,124G,124B…着色層、124T…遮光層、125,126…保護膜、127…透明電極、127ap…接続パッド部、127c,127f,127g,127h…凹部、127d…段部、128…突起状スペーサ、131…シール材、132,133…電子部品、135…液晶層
Claims (5)
- 基板上に、突起状スペーサ、遮光層、透明電極とを有する電気光学装置用基板において、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサが形成され、前記透明電極はストライプ状に構成され、前記透明電極の平面パターンの端縁には、前記突起状スペーサの形成領域を回避するため相互に対向配置された一対の凹部若しくは段部が設けられていることを特徴とする電気光学装置用基板。
- 前記基板上に着色層及びこれを覆う保護膜を有し、前記突起状スペーサは前記保護膜の表面上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板。
- 一対の基板の間に電気光学層が配置されてなり、一方の前記基板上に、前記一対の基板の間隙を規制する突起状スペーサと、遮光層、透明電極とを有する電気光学装置において、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサが形成され、ストライプ状に構成された前記透明電極の平面パターンの端縁には、前記突起状スペーサの形成領域を回避するための相互に対向配置された一対の凹部若しくは段部が設けられていることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項3に記載された電気光学装置と、該電気光学装置を制御する制御手段とを有することを特徴とする電子機器。
- 一対の基板の間に電気光学層が配置されてなり、一方の前記基板上に、前記一対の基板の間隙を規制する突起状スペーサと、遮光層、透明電極とを有する電気光学装置の製造方法において、前記透明電極を形成する透明電極形成工程と、その後、前記遮光層と平面的に重なる位置に前記突起状スペーサを形成するスペーサ形成工程とを有し、前記スペーサ形成工程では、ストライプ状に構成された前記透明電極の平面パターンの端縁に、前記突起状スペーサの形成領域を回避するための相互に対向配置された一対の凹部若しくは段部が設けられることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
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