JP4449052B2 - 油圧ショベルの作業量モニタ装置 - Google Patents

油圧ショベルの作業量モニタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4449052B2
JP4449052B2 JP2001085087A JP2001085087A JP4449052B2 JP 4449052 B2 JP4449052 B2 JP 4449052B2 JP 2001085087 A JP2001085087 A JP 2001085087A JP 2001085087 A JP2001085087 A JP 2001085087A JP 4449052 B2 JP4449052 B2 JP 4449052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
range
load
transported
bucket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001085087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002285589A (ja
Inventor
義紀 古野
隆雄 黒澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2001085087A priority Critical patent/JP4449052B2/ja
Publication of JP2002285589A publication Critical patent/JP2002285589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4449052B2 publication Critical patent/JP4449052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベルの作業量モニタ装置、特に、鉱山においてダンプトラックヘ鉱物を積込む作業を行う油圧ショベルの作業量モニタ装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
図1は、鉱山で稼動する油圧ショベルの作業形態の一例を示す図である。
同図において、符号11は油圧ショベル1の上部旋回体2に取り付けられるブーム、符号12はブーム11を上げ下げするブームシリンダ、符号13はアーム、符号14はアーム13を回転するアームシリンダ、符号15はバケット、符号16はバケットを回転させるバケットシリンダである。また、符号17は上部旋回体2を左右に回転させる旋回装置である。
【0003】
図示するように、ダンプトラック3が油圧ショベル1の前に停止すると、油圧ショベル1は、図示しない掘削場所から鉱物または土砂を掬い、旋回体2回りに旋回してバケット15を放土範囲、即ちダンプトラック3のベッセル4の上に持って行き、鉱物または土砂をベッセル4に積込む。その後、さらに鉱物または土砂を積込むために、油圧ショベル1は掘削場所へと旋回体2を旋回させる。この作業を何度か繰り返し、油圧ショベル1は、ダンプトラック3のベッセル4に所定の量の鉱物や土砂を積込む作業を行う。そして、積込作業が終了すると、ダンプトラック3は所定の場所に鉱物または土砂を運搬する。
【0004】
このような作業において、鉱山管理者は鉱物または土砂の生産量を管理するために油圧ショベルがダンプトラックヘ積込む量を計測する必要がある。
そこで、従来、油圧ショベルがダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂を計測するために、油圧ショベルのオペレータは、鉱物または土砂をダンプトラックに積込む直前に、その都度ボタンを操作し、そのタイミングで鉱物または土砂の重量を計測していた。
【0005】
また、特開平6−10378号公報には、油圧ショベルが、バケットをダンプ作動する手前で土砂の重量を計測する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オペレータは油圧ショベルのバケット1杯分全てをダンプトラックに積込むとは限らず、多少鉱物または土砂をバケット内部に残して掘削場所へ戻る場合がある。この場合、上記従来技術では、ボタンを押したときまたはバケットをダンプ作動させる直前の鉱物または土砂の重さをダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重さとして判断してしまい、油圧ショベルが実際にダンプトラックに積込んだ物の重さと異なる可能性がある。
【0007】
さらに、上記公報に示されるものでは、オペレータがバケットをダンプ作動させるのに先立ちアームをダンプして鉱物または土砂をダンプトラックに積込む場合があり、この場合、アームをダンプして積込んだ鉱物または土砂の重さ分を計測できないおそれがある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、オペレータがバケット1杯分の鉱物または土砂を全て積込まない場合或いはアームをダンプして鉱物または土砂をダンプトラックに積込んだ場合であっても、実際にダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重さを正確に計測できる油圧ショベルの作業量モニタ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1の発明では、運搬物をバケットで掬い前記運搬物を他の場所に移送する油圧ショベルにおいて、作業中における前記バケット内部の運搬物の重量を演算する荷重演算手段と、前記バケットの位置を計測するバケット位置計測手段と、前記バケットの作業可能範囲内に前記運搬物の放出操作範囲を設定する放出範囲設定手段と、前記バケットの位置が前記放出操作範囲内となるときに前記荷重演算手段により演算した第一の運搬物重量と前記バケットの位置が前記放出操作範囲外となるときに前記荷重演算手段により演算した第二の運搬物重量との差を求め、この差を前記移送した運搬物の重量と判定する荷重判定手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
従って、運搬物を掬ったバケットが放出操作範囲に入ると第一の運搬物重量が演算され、一方運搬物を放出したバケットが放出操作範囲を出ると第二の運搬物重量が演算され、これら第一の運搬物重量と第二の運搬物重量との差が移送した運搬物の重量と判定される。
即ち、運搬物が掘削場における鉱物または土砂である場合、バケットがダンプトラックヘの積込範囲に入るとき及び積込範囲から出るときに鉱物または土砂の重量が第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量として演算されることになり、これら鉱物または土砂の重量の差が油圧ショベルがダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重量となる。
【0010】
これにより、油圧ショベルがダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重量がバケットの一連の作業の中で自動的に計測されることになり、バケットの中の鉱物または土砂を全てダンプトラックに積込まないような場合であっても、実際に積込んだ鉱物または土砂の重さを正確に把握することが可能である。
また、請求項2の発明では、運搬物をバケットで掬いブームが設けられる旋回体を旋回させて前記運搬物を他の場所に移送する油圧ショベルにおいて、作業中における前記バケット内部の運搬物の重量を演算する荷重演算手段と、前記旋回体の旋回角度を計測する旋回角度計測手段と、前記旋回体の旋回可能範囲内に前記運搬物を放出操作する第一の角度範囲を設定する角度範囲設定手段と、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲内となるときに前記荷重演算手段により演算した第一の運搬物重量と前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲外となるときに前記荷重演算手段により演算した第二の運搬物重量との差を求め、この差を前記移送した運搬物の重量と判定する荷重判定手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
従って、運搬物を掬ったバケットとともにブームが旋回体回りで旋回し、該ブームが第一の角度範囲に入ると第一の運搬物重量が演算され、一方運搬物を放出したバケットとともにブームが第一の角度範囲を出ると第二の運搬物重量が演算され、これら第一の運搬物重量と第二の運搬物重量との差が移送した運搬物の重量と判定される。
【0012】
即ち、運搬物が掘削場における鉱物または土砂である場合、ブームがダンプトラックヘの積込角度範囲に入るとき及び積込角度範囲から出るときに鉱物または土砂の重量が第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量として演算されることになり、これら鉱物または土砂の重量の差が油圧ショベルがダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重量となる。
【0013】
これにより、油圧ショベルがダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重量がブームの一連の旋回作動中に自動的に計測されることになり、バケットの中の鉱物または土砂を全てダンプトラックに積込まないような場合であっても、積込んだ鉱物または土砂の重さを正確に把握することが可能である。
また、請求項3の発明では、前記第一の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲内となるまでの第二の角度範囲内において前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴としており、請求項4の発明では、前記第二の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲外となった後の第三の角度範囲内において前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴としている。
【0014】
従って、油圧ショベルがブームを旋回させている途中ではバケットは水平移動しているのみで安定しており、このようなバケットが安定している範囲を第二の角度範囲及び第三の角度範囲として設定し、ブームがこれら第二の角度範囲内及び第三の角度範囲内にあるときに演算される運搬物の複数の重量の平均値を第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量とすることにより、第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量を正確に演算可能である。
【0015】
また、請求項5の発明では、前記第一の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲内となるまでの所定期間内に前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴としており、請求項6の発明では、前記第二の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲外となった後の所定期間内に前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴としている。
【0016】
従って、油圧ショベルがブームを旋回させている途中ではバケットは水平移動しているのみで安定しており、ブームがこのようなバケットが安定している範囲の通過に要する期間を所定期間として設定し、ブームが当該所定期間内にあるときに演算される運搬物の複数の重量の平均値を第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量とすることにより、第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量を正確に演算可能である。
【0017】
また、請求項7の発明では、さらに、前記荷重判定手段が前記第一の運搬物重量と前記第二の運搬物重量との差を前記移送した運搬物の重量と判定したとき、該重量を表示する重量表示手段を設けたことを特徴としており、請求項8の発明では、前記重量表示手段は、移送一回当りの重量とともに該移送一回当りの重量の積算値を表示することを特徴としている。
【0018】
従って、油圧ショベルのオペレータが、移送した運搬物の正確な重量を容易に確認可能であり、さらに、移送した運搬物の重量の正確な積算値を容易に確認可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を上記図1及び図2乃至図13を参照して説明する。
先ず、第1実施形態について説明する。
図2は本発明に係る油圧ショベルの作業量モニタ装置を示すブロック図である。
【0020】
同図において、符号121はブームシリンダ12のボトム室、符号122はフームシリンダ12のロッド室、符号123はボトム室121の圧油の圧力を計測する圧力センサ、符号124はロッド室122の圧油の圧力を計測する圧力センサ、符号30は油圧ショベル1の油圧ポンプ、符号32は作動油タンク、符号34は油圧ポンプ30とブームシリンダ12の間に介在するコントロール弁である。
【0021】
また、符号19は入力される各種の入力データに基づいてバケット15が掬った鉱物または土砂(運搬物)の重さを演算する荷重計測装置本体、符号20はブーム11の根元の支持ピンに対するブーム11の回転角度を計測するブーム角度センサ、符号21はブーム11の先端にある支持ピンに対するアーム13の回転角度を計測するアーム角度センサ、符号22はバケット15の回転角度を計測するバケット角度センサ、符号23は旋回体2を旋回させる旋回装置17の旋回角度を計測する旋回角度センサ(バケット位置計測手段、旋回角度計測手段)、符号24は油圧ショベル1が鉱物または土砂をダンプトラック3に積込む際のブーム11の旋回装置17回りの旋回角度を教示する放土位置教示ボタンである。
【0022】
荷重計測装置本体19には、圧力センサ123からのブームボトム圧信号、圧力センサ124からのブームロッド圧信号、ブーム角度センサ20からのブーム角度信号、アーム角度センサ21からのアーム角度信号、バケット角度センサ22からのバケット角度信号が入力される。そして、当該荷重計測装置本体19では、これらの信号に基づいてバケット15内の荷重、即ちバケット15内の鉱物または土砂の重量の演算が行われる。
【0023】
また、荷重計測装置本体19には、旋回角度センサ23からの旋回角度信号、放土位置教示ボタン24からの教示位置信号の各信号が入力されており、荷重計測装置本体19では、さらにダンプトラック3ヘの積込作業の判定が行われる。
また、荷重計測装置本体19によって演算された重量等のデータは、油圧ショベル1の運転室内に設置された表示装置(重量表示手段)25に出力される。
【0024】
図3は、図2に示す荷重計測装置本体19の構成図である。
荷重計測装置本体19は主としてコンピュータによって構成され、符号191はA/D変換器を備え、各種信号を入力する入力インターフェースであり、符号192は種々の演算、制御を実行する中央処理ユニット(CPU)、符号193は一定周期のパルス信号を出力するタイマ、符号194は演算結果が格納されるランダムアクセスメモリ(RAM)、符号195はCPU192の各種の処理プログラムが格納されているリードオンリメモリ(ROM)、符号196は、表示装置25に各種データを出力する出力インターフェースである。
【0025】
詳しくは、ROM195には、後述するスタートプログラム(放出範囲設定手段、角度範囲設定手段)195a、放土位置教示プログラム195b、荷重演算プログラム(荷重演算手段)195c、動作判定プログラム195d、放土検出プログラム(荷重判定手段)195e、及び、表示プログラム195fが格納されている。
【0026】
スタートプログラム195aは、油圧ショベル1のエンジンが始動し荷重計測装置本体19に電源が入ると1度実行される。また、放土位置教示プログラム195bは、放土位置教示ボタン24が押される度に実行される。そして、荷重演算プログラム195c、動作判定プログラム195d、放土検出プログラム195e、表示プログラム195fは順番に繰り返し実行される。なお、油圧ショベル1のエンジンが止まると、繰り返し実行される荷重演算プログラム195c、動作判定プログラム195d、放土検出プログラム195e、表示プログラム195fは終了する。
【0027】
以下、このように構成された本発明に係る油圧ショベルの作業量モニタ装置の作用について説明する。
図4は、荷重計測装置本体19の演算処理時に使用され、ダンプトラック3ヘの積込みを開始する前、或いはダンプトラック3と油圧ショベル1の相対的な位置関係が変更されたときに放土位置教示ボタン24により設定されるブーム11の旋回装置17回りの教示位置θswref、当該教示位置θswrefに基づき自動的に生成される放土範囲(第一の角度範囲)、計測範囲(第二及び第三の角度範囲)、運搬範囲を説明する図である。
【0028】
先ず、これら教示位置θswref、放土範囲、計測範囲、運搬範囲の関係について説明する。
教示位置θswrefは、後述する教示処理によって旋回角度センサ23からの旋回角度信号に基づいて設定されるものである。
放土範囲は、教示位置θswrefを中心に左右方向にそれぞれ予め設定された角度αだけ開いた範囲である。角度αは、例えばダンプトラック3のベッセル4の真ん中を中心にベッセル4の幅を十分カバーできる角度に設定されている。なお、放土範囲は、教示位置θswrefを中心に左右均等である必要はなく、例えば、教示位置θswrefを中心に左にα、右に別の角度γを設定してもよい。
【0029】
計測範囲は、放土範囲から外側に向けて予め設定された範囲である。教示位置θswrefの左側においては、計測範囲は例えばθswref +(α+β)からθswref+αの間であり、教示位置θswrefの右側においては、計測範囲は例えばθswref −(α+β)からθswref −αの間である。放土角度が左右で異なる場合は、上記計測範囲のαに異なる角度を代入することで計測範囲は決定される。
【0030】
運搬範囲は、油圧ショベルが鉱物または土砂を掘削しダンプトラック3まで運搬する作業範囲であり、上記放土範囲及び上記計測範囲以外の範囲である。
そして、このように設定された教示位置θswref、放土範囲、計測範囲、運搬範囲の下、荷重計測装置19は、教示されたθswrefを中心とする放土範囲に基づいて油圧ショベル1がダンプトラック3へ積込む作業を判定する。つまり、荷重計測装置19は、ブーム11が運搬範囲から放土範囲に入り、次に放土範囲から運搬範囲に出ると、その旋回動作は油圧ショベル1がダンプトラック3へ積込むための作業と判定する。
【0031】
図5は、荷重計測装置本体19に入力する各種信号の波形及びその内部での演算処理された各種信号の波形の一例をタイムチャートで示す図である。
同図に示す例では、油圧ショベル1が掘削位置からダンプトラック3のベッセル4へ右旋回していくと、旋回角度信号は、教示位置θswref +αを横切り、ブーム11は放土範囲に入る。そして、ダンプトラック3に油圧ショベル1が積込みを終了して掘削位置に左旋回して戻るとき、旋回角度信号はもう一度教示位置θswref +αを横切り、ブーム11は放土範囲から出る。なお、油圧ショベル1が積込みを終了した後、そのまま右旋回して教示位置θswref −αを横切るようにしても結果は同様である。
【0032】
同図中、荷重Wは、バケット15内部の重さを示している。荷重Wは、荷重演算プログラム195cによって演算され、この荷重Wの計算方法は、例えば、次のようなものである。
荷重計測装置本体19に入力されるブームボトム圧信号及びブームロッド圧信号から、ブーム11、アーム13及び鉱物または土砂が入ったバケット15を支える力が求まる。一方、ブーム角度信号、アーム角度信号及びバケット角度信号から算出したブーム11、アーム13及びバケット15の重心位置が求まり、これら各重心位置と既知であるブーム11、アーム13及び空のバケット15の重量からブーム11根元の支持ピン周りのモーメントが求まる。そして、上記支える力とブーム11根元の支持ピン周りのモーメントの釣り合いから、バケット15内部の鉱物または土砂の重量が計算される。なお、この計算方法は、特公平4−44930号公報に記載の計算方式により周知のものである。
【0033】
同図に示すように、荷重計測本体19は、上記計算方法により常時荷重Wを計算しており、旋回角度信号が最初に教示位置θswref +αを横切る右旋回中は、ブーム11が掘削位置から鉱物または土砂を掬ってダンプトラック3のベッセル4に向かって旋回しているときなので、荷重Wは大きい値を示す。また、旋回角度信号が次に教示位置θswref +αを横切る左旋回中は、ブーム11がダンプトラック3への積込みを終了して掘削位置に戻るときなので、荷重Wは小さい値を示す。
【0034】
そして、上記右旋回中における計測範囲内の平均化した前回の平均荷重(第一の運搬物重量)Wio[i-1]と上記左旋回中における計測範囲内の平均化した新しい平均荷重(第二の運搬物重量)Wio[i]との差Wbがある一定値(放土判定用荷重差Wswref)以上である場合には、油圧ショベル1がダンプトラック3に鉱物または土砂を積込んだと判断でき、当該差Wbが油圧ショベル1によってダンプトラック3に積込まれた鉱物または土砂の重さ、即ち積込み一回当りの放土量に等しいこととなる。ここに、iはブーム11が運搬範囲から計測範囲内に、もしくは、放土範囲から計測範囲に入った回数を示す。
【0035】
ところで、同図から明らかなように、計測範囲では荷重Wは一定であり、安定している。これは、当該計測範囲ではバケット15が上下動なく水平に旋回しているためであり、これにより、平均荷重Wio[i-1]や平均荷重Wio[i]が正確に求められる。
次に、各プログラムの処理の詳細な手順を図6から図10を用いて説明する。
【0036】
図6はスタートプログラム195aの処理手順を示す。
スタートプログラム195aでは、先ずステップS11において、放土検出プログラム195eで出力する積込み一回当りの放土量Wbと積算放土量Wbsを初期化する。また、上記iの他、動作判定プログラム15dで用いる、荷重Wを平均化するための回数mを初期化する。さらに、平均化のための荷重Wを計算するための状態フラグFmを初期化する。
【0037】
ステップS12では、放土位置教示プログラム195bで用いる教示位置θswrefと放土範囲を決めるための角度αと計測範囲を決めるための角度βを設定する。ここでは、前回教示した旋回角度を教示位置θswrefとすることが望ましい。また、計測範囲についてはバケット15が上下動なく且つ旋回角速度ωができるだけ一定となるような角度範囲に設定するのがよい。そして、放土検出プログラム195eで使用する放土判定用荷重差Wswrefを設定する。
【0038】
図7は放土位置教示プログラム195bの手順を示す。
放土位置教示プログラム195bでは、先ずステップS21において、放土位置教示ボタンがONか否かを判定する。ここでは、教示ボタン信号がONか否かで判断する。放土位置教示ボタンがONである場合は、ステップS22において、その時の旋回角度信号が示す旋回角度θswを取り込み、ステップS23において、当該θswを旋回角度教示位置θswrefに設定し教示位置の更新を行う。一方、ステップS21の判定において、放土位置教示ボタンがONでない場合は何もせず、次の荷重演算プログラム195cに進む。荷重演算プログラム195cについては上述した通りである。
【0039】
図8及び図9は動作判定プログラム195dの処理手順を示す。なお、当該第1実施形態では、後述の第2実施形態と区別するため、プログラムを動作判定プログラム(1)と記す。
ここで用いる状態フラグFmは、旋回角度θswが運搬範囲と計測範囲及び放土範囲の3つの範囲を遷移する状態を示している。
【0040】
動作判定プログラム(1)では、先ずステップS301において、旋回角度θswが運搬範囲内であるか否かを判定する。運搬範囲内である場合には、ステップS302において、状態フラグFmが放土範囲から計測範囲への遷移状態であるか否かを判定する。状態フラグFmが放土範囲から計測範囲への遷移状態である場合には、ステップS303において計測範囲内で計測した単位角度毎の荷重Wの平均を計算し、当該平均値をRAM194の平均荷重バッファに格納する。そして、ステップS304において、状態フラグFmを運搬範囲の状態に変更する。一方、ステップS302において、状態フラグFmが放土範囲から計測範囲への遷移状態ではないと判定した場合は、そのまま動作判定プログラム(1)を抜ける。
【0041】
ステップS301において旋回角度θswが運搬範囲外と判定された場合には、ステップS305に進み、旋回角度θswが放土範囲内であるかを判定する。旋回角度θswが放土範囲内である場合には、ステップS306に進み、状態フラグFmが運搬範囲から計測範囲への遷移状態であるか否かを判定する。状態フラグFmが運搬範囲から計測範囲への遷移状態である場合には、ステップS307に進む。ステップS307では、計測範囲内で計測した単位角度毎の荷重の平均を計算し、上記同様に当該平均値をRAM194の平均荷重バッファに格納する。そして、ステップS308において、状態フラグFmを放土範囲の状態に変更する。一方、ステップS306において、状態フラグFmが運搬範囲から計測範囲への遷移状態ではないと判定した場合は、動作判定プログラム(1)を抜ける。
【0042】
ステップS305において旋回角度θswが放土範囲内でないと判定された場合、即ち計測範囲内と判定された場合には、ステップS309に進む。ステップS309では、その時の旋回角度θswにおける荷重Wを、ステップS303やステップS307で荷重平均値の計算で利用するため、RAM194の平均荷重計算用バッファに格納する。
【0043】
ステップS310では、現在の状態フラグFmが運搬範囲の状態であるか否かを判定する。状態フラグFmが運搬範囲の状態である場合は、ステップS311において状態フラグFmを計測範囲の状態に変更し、動作判定プログラム(1)を抜ける。一方、ステップ310において状態フラグFmが運搬範囲の状態ではないと判定された場合には、ステップS312に進み、状態フラグFmが放土範囲の状態か否かを判定する。状態フラグFmが放土範囲の状態である場合には、ステップS313において状態フラグFmを計測範囲の状態に変更し、動作判定プログラム(1)を抜ける。ステップS312において、状態フラグFmが放土範囲の状態でない場合には、以降何もせず動作判定プログラムを抜ける。
【0044】
図10は放土検出プログラム195eの処理手順を示す。
放土検出プログラム195eでは、先ずステップS41において、動作判定プログラム195dのステップS303、ステップS307の実行により平均荷重バッファに新たな平均値が更新されたか否かを判定する。平均荷重バッファが更新されている場合には、ステップS42に進み、平均荷重バッファ内の前回の平均荷重Wio[i-1]と新しい平均荷重Wio[i]との差を放土判定用荷重差Wswrefと比較する。
【0045】
前回の平均荷重Wio[i-1]と新しい平均荷重Wio[i]との差が放土判定用荷重差Wswref以上である場合には、ステップS43において、その差を油圧ショベル1がダンプトラック3に実際に積込んだ積込み1回当たりの放土量Wbとする。そして、ステップS44において、油圧ショベル1がダンプトラック3に積込んだ積算放土量Wbsに上記積込み1回当たりの放土量を加えて積算放土量Wbsを更新する。
【0046】
これら積込み1回当たりの放土量Wb及び積算放土量Wbsは、出力インターフェース196に供給され、これら放土量Wbと積算放土量Wbsとが表示装置25に表示される。
このように、本発明に係る油圧ショベルの作業量モニタ装置の第1実施形態では、旋回角度に運搬範囲、計測範囲、放土範囲を設け、二つの計測範囲内で求めた荷重Wの平均値Wio[i-1]及びWio[i]の差分をダンプトラック3ヘの積込み1回当たりの放土量Wbとするようにしている。従って、バケット15一杯分を全てダンプトラック3ヘ放土しない場合やアーム13をダンプして放土を開始した場合においても、ダンプトラック3ヘ放土した鉱物または土砂の重さを正確に計測することができる。また、放土量Wbと積算放土量Wbsとを表示装置25に表示することで、オペレータが積込み1回当たりの放土量Wbと積算放土量Wbsとを容易に確認することができる。
【0047】
次に、第2実施形態について説明する。
図11は、第2実施形態において荷重計測装置本体19に入力する各種信号の波形及びその内部での演算処理された各種信号の波形の一例をタイムチャートで示す図である。以下、図11に基づき、第2実施形態における放土範囲と運搬範囲の関係及び油圧ショベル1がダンプトラック3ヘ放土した際の荷重Wの計測方法について説明する。
【0048】
当該第2実施形態では、放土範囲(第一の角度範囲)を、教示位置θswrefを中心とした角度±αの範囲とする。なお、放土範囲は、教示位置θswrefを中心として異なった二つの角度で構成してもよい。
また、当該第2実施形態では、旋回角度信号が教示位置θswref +αを横切り、ブーム11が運搬範囲から放土範囲に入った時点をTio[i-1]とし、当該Tio[i-1]以前の計測時間(所定期間)ΔTwの間に計算した荷重Wの平均値を前回の平均荷重Wio[i-1]とし、また、旋回角度信号が再び教示位置θswref +αを横切り、ブーム11が放土範囲から運搬範囲に入った時点をTio[i]とし、当該Tio[i]後の計測時間(所定期間)ΔTwの間に計算する荷重Wの平均値を新しい平均荷重Wio[i]とする。ここに、iはブーム11が運搬範囲から放土範囲に、もしくは、放土範囲から運搬範囲に入った回数を示す。
【0049】
そして、当該第2実施形態では、前回の平均荷重Wio[i-1]と新しい平均荷重Wio[i]との差が放土判定用荷重差Wswref以上であれば、油圧ショベル1がダンプトラック3ヘ放土した作業と判定し、その差を油圧ショベルからダンプトラックヘの放土量Wbとする。
第2実施形態では、荷重計測装置本体19内部の処理プログラムについては、スタートプログラム195aと動作判定プログラム195dのみが第1実施形態と異なっており、ここでは第1実施形態と異なる点について説明する。
【0050】
図6はスタートプログラム195aの処理手順を示すが、第2実施形態では、ステップS12において計測時間ΔTwも併せて設定される(ステップS12の括弧書)。なお、計測時間ΔTwについてはバケット15が上下動なく且つ旋回角速度ωができるだけ一定となるような角度範囲に対応した時間に設定するのがよい。
【0051】
図12及び図13は第2実施形態における動作判定プログラム195dの処理手順を示す。なお、当該第2実施形態では、上記第1実施形態と区別するため、プログラムを動作判定プログラム(2)と記す。
動作判定プログラム(2)では、先ずステップS501において、現在の旋回角度θswが運搬範囲内であるか否かを判定する。運搬範囲内である場合は、ステップS502において、状態フラグFmが値1であるかを判定する。状態フラグFmが値1である場合には、ステップS503に進み、境界通過時間に現在のカウンタ値Nnowを代入する。そして、ステップS504において状態フラグFmを値2に変更し、動作判定プログラム(2)を抜ける。
【0052】
一方、ステップS502において状態フラグFmが値1でない場合には、ステップS505において状態フラグFmが値2であるか否かを判定する。状態フラグFmが値2である場合には、ステップS506において、現在のカウンタ値NnowがステップS503で設定した境界通過時間と計測時間ΔTwとの和以上か否かを判定する。現在のカウンタ値Nnow が境界通過時間と計測時間ΔTwとの和以上である場合には、ステップS507において計測時間ΔTw内における荷重平均値を計算し、RAM194内の平均荷重バッファに格納する。そして、ステップS508において、状態フラグFmを値0にし、動作判定プログラム(2)を抜ける。
【0053】
ステップS501において旋回角度θswが運搬範囲外と判定された場合には、ステップS509において状態フラグFmが値0か否かを判定する。状態フラグFmが値0の場合には、ステップS510に進む。ステップS510では、計測時間ΔTw前からの荷重平均値を計算して、RAM194内の平均荷重バッファに格納する。そして、ステップS511において状態フラグFmを値1にし、動作判定定プログラム(2)を抜ける。ステップS509において状態フラグFmが値0以外の場合には、そのまま動作判定プログラム(2)を抜ける。
【0054】
動作判定プログラム(2)でRAM194内の平均荷重バッファが更新されたら、放土検出プログラム195eにおいて、第1実施形態と同様に、前回の平均荷重Wio[i-1]と新しい平均荷重Wio[i]との差を放土判定用荷重差Wswrefと比較し、積込み1回当たりの放土量Wbと積算放土量Wbsとを求め、これら放土量Wbと積算放土量Wbsとを表示装置25に出力する。
【0055】
このように、本発明に係る油圧ショベルの作業量モニタ装置の第2実施形態では、旋回角度に運搬範囲、放土範囲を設け、旋回角度θswがそれぞれの範囲に遷移するときの測定時間(所定期間)ΔTwにおける平均荷重Wio[i-1]及びWio[i]の差を、ダンプトラック3ヘの積込み1回当たりの放土量Wbとするようにしている。従って、第1実施形態と同様に、バケット15一杯分を全てダンプトラック3ヘ放土しない場合やアーム13をダンプして放土を開始した場合においても、ダンプトラック3ヘ放土した鉱物または土砂の重さを正確に計測することができる。また、放土量Wbと積算放土量Wbsとを表示装置25に表示することで、オペレータが積込み1回当たりの放土量Wbと積算放土量Wbsとを容易に確認することができる。
【0056】
なお、当該第2実施形態では、測定時間ΔTwを運搬範囲側に設定したが、放土範囲側に設定するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の請求項1の油圧ショベルの作業量モニタ装置によれば、運搬物を掬ったバケットが放出操作範囲に入ると第一の運搬物重量が演算され、一方運搬物を放出したバケットが放出操作範囲を出ると第二の運搬物重量が演算され、これら第一の運搬物重量と第二の運搬物重量との差を移送した運搬物の重量と判定するので、例えば運搬物が掘削場における鉱物または土砂である場合、油圧ショベルがダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重量をバケットの移動に応じて自動的に確実に計測でき、バケットの中の鉱物または土砂を全てダンプトラックに積込まないような場合であっても、実際に積込んだ鉱物または土砂の重さを正確に把握することができる。
【0058】
また、請求項2の油圧ショベルの作業量モニタ装置によれば、運搬物を掬ったバケットとともにブームが旋回体回りで旋回し、該ブームが第一の角度範囲に入ると第一の運搬物重量が演算され、一方運搬物を放出したバケットとともにブームが第一の角度範囲を出ると第二の運搬物重量が演算され、これら第一の運搬物重量と第二の運搬物重量との差を移送した運搬物の重量と判定するので、例えば運搬物が掘削場における鉱物または土砂である場合、油圧ショベルがダンプトラックヘ積込んだ鉱物または土砂の重量を旋回体の旋回に応じて自動的に確実に計測でき、バケットの中の鉱物または土砂を全てダンプトラックに積込まないような場合であっても、実際に積込んだ鉱物または土砂の重さを正確に把握することができる。
【0059】
また、請求項3及び請求項4の油圧ショベルの作業量モニタ装置によれば、バケットが安定している範囲を第二の角度範囲及び第三の角度範囲として設定し、ブームがこれら第二の角度範囲内及び第三の角度範囲内にあるときに演算される運搬物の複数の重量の平均値を第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量とするので、第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量を正確に演算することができ、例えば運搬物が掘削場における鉱物または土砂である場合、実際に積込んだ鉱物または土砂の重さをより正確に把握することができる。
【0060】
また、請求項5及び請求項6の油圧ショベルの作業量モニタ装置によれば、ブームがバケットの安定している範囲の通過に要する期間を所定期間として設定し、ブームが当該所定期間内にあるときに演算される運搬物の複数の重量の平均値を第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量とするので、第一の運搬物重量及び第二の運搬物重量をより正確に演算することができ、例えば運搬物が掘削場における鉱物または土砂である場合、実際に積込んだ鉱物または土砂の重さをより正確に把握することができる。
【0061】
また、請求項7及び請求項8の油圧ショベルの作業量モニタ装置によれば、油圧ショベルのオペレータが、移送した運搬物の正確な重量を容易に確認することができ、さらに、移送した運搬物の重量の正確な積算値を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉱山等の作業現場で稼動する油圧ショベルの作業形態の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わる油圧ショベルの荷重計測装置及び表示装置を示すブロック図である。
【図3】図2に示す荷重計測装置本体の構成図である。
【図4】図2に示す荷重計測装置本体の作業判定処理に使用され、前もって設定される教示位置θswref及び各種範囲を説明する図である。
【図5】図2に示す荷重計測装置本体に入力する各種信号の波形及びその内容で演算処理された各種信号の波形をタイムチャートで示す図である。
【図6】図2に示す荷重計測装置本体のスタートプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図2に示す荷重計測装置本体の放土位置教示プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図2に示す荷重計測装置本体の動作判定プログラム(1)の処理手順を示すフローチャートの一部である。
【図9】図8に続く、動作判定プログラム(1)の処理手順を示すフローチャートの残部である。
【図10】図2に示す荷重計測装置本体の放土検出プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態における、荷重計測装置本体に入力する各種信号の波形及びその内容で演算処理された各種信号の波形をタイムチャートで示す図である。
【図12】第2実施形態における、動作判定プログラム(2)の処理手順を示すフローチャートの一部である。
【図13】図12に続く、動作判定プログラム(2)の処理手順を示すフローチャートの残部である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル
11 ブーム
12 ブームシリンダ
13 アーム
14 アームシリンダ
15 バケット
16 バケットシリンダ
17 旋回装置
19 荷重計測装置本体
20 ブーム角度センサ
21 アーム角度センサ
22 バケット角度センサ
23 旋回角度センサ(バケット位置計測手段、旋回角度計測手段)
25 表示装置(重量表示手段)
123 圧力センサ
124 圧力センサ
195a スタートプログラム(放出範囲設定手段、角度範囲設定手段)
195b 放土位置教示プログラム
195c 荷重演算プログラム(荷重演算手段)
195d 動作判定プログラム
195e 放土検出プログラム(荷重判定手段)
195f 表示プログラム

Claims (8)

  1. 運搬物をバケットで掬い前記運搬物を他の場所に移送する油圧ショベルにおいて、
    作業中における前記バケット内部の運搬物の重量を演算する荷重演算手段と、
    前記バケットの位置を計測するバケット位置計測手段と、
    前記バケットの作業可能範囲内に前記運搬物の放出操作範囲を設定する放出範囲設定手段と、
    前記バケットの位置が前記放出操作範囲内となるときに前記荷重演算手段により演算した第一の運搬物重量と前記バケットの位置が前記放出操作範囲外となるときに前記荷重演算手段により演算した第二の運搬物重量との差を求め、この差を前記移送した運搬物の重量と判定する荷重判定手段と
    を備えたことを特徴とする油圧ショベルの作業量モニタ装置。
  2. 運搬物をバケットで掬いブームが設けられる旋回体を旋回させて前記運搬物を他の場所に移送する油圧ショベルにおいて、
    作業中における前記バケット内部の運搬物の重量を演算する荷重演算手段と、
    前記旋回体の旋回角度を計測する旋回角度計測手段と、
    前記旋回体の旋回可能範囲内に前記運搬物を放出操作する第一の角度範囲を設定する角度範囲設定手段と、
    前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲内となるときに前記荷重演算手段により演算した第一の運搬物重量と前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲外となるときに前記荷重演算手段により演算した第二の運搬物重量との差を求め、この差を前記移送した運搬物の重量と判定する荷重判定手段と
    を備えたことを特徴とする油圧ショベルの作業量モニタ装置。
  3. 前記第一の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲内となるまでの第二の角度範囲内において前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴とする、請求項2記載の油圧ショベルの作業量モニタ装置。
  4. 前記第二の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲外となった後の第三の角度範囲内において前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴とする、請求項2記載の油圧ショベルの作業量モニタ装置。
  5. 前記第一の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲内となるまでの所定期間内に前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴とする、請求項2記載の油圧ショベルの作業量モニタ装置。
  6. 前記第二の運搬物重量は、前記旋回体の旋回角度が前記第一の角度範囲外となった後の所定期間内に前記荷重演算手段により演算した複数の重量の平均値であることを特徴とする、請求項2記載の油圧ショベルの作業量モニタ装置。
  7. さらに、前記荷重判定手段が前記第一の運搬物重量と前記第二の運搬物重量との差を前記移送した運搬物の重量と判定したとき、該重量を表示する重量表示手段を設けたことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか記載の油圧ショベルの作業量モニタ装置。
  8. 前記重量表示手段は、移送一回当りの重量とともに該移送一回当りの重量の積算値を表示することを特徴とする、請求項7記載の油圧ショベルの作業量モニタ装置。
JP2001085087A 2001-03-23 2001-03-23 油圧ショベルの作業量モニタ装置 Expired - Fee Related JP4449052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001085087A JP4449052B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 油圧ショベルの作業量モニタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001085087A JP4449052B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 油圧ショベルの作業量モニタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002285589A JP2002285589A (ja) 2002-10-03
JP4449052B2 true JP4449052B2 (ja) 2010-04-14

Family

ID=18940658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001085087A Expired - Fee Related JP4449052B2 (ja) 2001-03-23 2001-03-23 油圧ショベルの作業量モニタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4449052B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141092A (ja) * 2014-01-28 2015-08-03 日立建機株式会社 建設機械における積載重量超過予測装置
RU2738919C1 (ru) * 2020-08-31 2020-12-18 Общество с ограниченной ответственностью "Научно-исследовательский и проектный институт "Недра" (ООО "НИПИ Недра") Способ районирования экскаваторных забоев для управления работой экскаваторно-автомобильных комплексов

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5108350B2 (ja) * 2007-03-26 2012-12-26 株式会社小松製作所 油圧ショベルの作業量計測方法および作業量計測装置
US8156048B2 (en) * 2008-03-07 2012-04-10 Caterpillar Inc. Adaptive payload monitoring system
WO2014013911A1 (ja) 2012-07-19 2014-01-23 住友建機株式会社 ショベルの管理装置及び管理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015141092A (ja) * 2014-01-28 2015-08-03 日立建機株式会社 建設機械における積載重量超過予測装置
RU2738919C1 (ru) * 2020-08-31 2020-12-18 Общество с ограниченной ответственностью "Научно-исследовательский и проектный институт "Недра" (ООО "НИПИ Недра") Способ районирования экскаваторных забоев для управления работой экскаваторно-автомобильных комплексов

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002285589A (ja) 2002-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3830151B2 (ja) 油圧ショベルの作業量検出装置及び作業量検出方法並びに作業量検出結果表示装置
AU753875B2 (en) Load weighing system for heavy machinery
US11169018B2 (en) Construction machine including a display device displaying the weight of a work object
CN206873536U (zh) 工业机械
KR102402515B1 (ko) 작업 기계
US11454005B2 (en) Hydraulic excavator
WO2015166210A1 (en) Payload weighing apparatus and method
JP2018188831A (ja) 作業機械および作業機械の制御方法
JP4449052B2 (ja) 油圧ショベルの作業量モニタ装置
JP2012036645A (ja) 積込量管理システム及び積込量管理方法
JP2018145754A (ja) 作業機械の荷重計測装置
WO2020175198A1 (ja) 作業機械
CN102797461B (zh) 用于监控线缆铲机的操作的方法和系统
JP3787046B2 (ja) 油圧ショベルの作業量モニタ装置
JP3907858B2 (ja) 油圧ショベルの作業量表示装置
JP2003119832A (ja) フック付き油圧ショベル
JP2000064360A (ja) 油圧ショベルの荷重計測装置
US20200011031A1 (en) Loading amount accumulation device and loading amount accumulation system
JP7306201B2 (ja) 作業機械
JP2000291078A (ja) 自動運転ショベル
JP7234891B2 (ja) 作業機械
JP2002004336A (ja) 油圧ショベルの操作土量算出方法
JPS5851096B2 (ja) シヨベル系車輛による運土車輛に対する積込み回数制御装置
WO2023281988A1 (ja) 作業機械システム
JP3576846B2 (ja) 油圧ショベルの作業量モニタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20100115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4449052

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees