JP4447951B2 - 長尺材の端部加工ライン - Google Patents

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Description

本発明は長尺材の端部加工ラインに関する。さらに詳しくは、軽量型鋼製の梁、柱などの長尺材の端部に効率的に別部品を溶接するための端部溶接ラインに関する。
特開平6−246486号公報 特開2003−34423号公報 特開2001−187631号公報
軽量型鋼を組み立てて建設する住宅の梁や柱には、梁と柱とを連結するための連結部材や補強部材の別部品がスポット溶接により取り付けられる。このような作業はスポット溶接ガンを用いて手作業で行うこともできる。しかし量産する場合は、ワークを自動的に固定・開放するクランプと、複数の溶接個所を同時に、または順次溶接する複数のスポット溶接ガンとを備えた自動溶接機が採用される。
ただしこのような自動溶接機を用いる場合でも、ワークと別部品とを重ねて供給する作業および溶接後のワークを取り出す作業は作業者による手作業となる。そしてワークが長い建築用部品の場合は、供給、取り出し作業が重労働になり、二人がかりの作業となる。すなわち長尺材の先端に別部品を重ねて自動溶接機の所定の位置に設置する作業は神経を使う作業であり、溶接直後のワークも高温であるため、取り扱いに注意が必要である。しかも長尺材を所定の高さに保持したり、取り出す作業は力仕事である。そのため、長尺材の中間部を保持する作業者と、先端を自動溶接機に設置して操作する作業者の2名が必要となる。さらに断面コ字状の別部品を溶接する場合は、別部品の底壁をワークに溶接する溶接機と両端の立ち上がり壁を溶接する溶接機の2機の溶接機が必要であるため、作業者はその2倍を要する。
特許文献1には、端部同士を溶接する2個のワークをバキュームカップで吊り持ちして搬送するロボットアームが開示されている。このものは1個のワークを水平に保持し、他のワークを垂直に保持して互いに重ならないように搬送し、溶接時に垂直に保持したワークを水平状態まで回動させて、端部同士が重なるようにすることができる。そのため、搬送ラインのレイアウトの制約が少なく、搬送のためのスペースを節約できる。さらに人手を要しないので、溶接直後の高温のワークでも取り扱うことができる。
特許文献2には、昇降駆動されるターンテーブルと、そのターンテーブルを挟んで直線状に配列される2基のローラコンベアとを備えた搬送旋回装置が開示されている。さらにこの搬送旋回装置を、建築用木材を長手方向に移動させながらその一側面に保護シールを貼り付ける加工装置と組み合わせた搬送旋回加工装置も開示されている。この搬送旋回加工装置は、建築用木材を一方向に走行させながら一側面にシールを貼り付けた後、搬送旋回装置で木材を180度旋回させ、さらに木材を他方向に走行させながら他側面にシールを貼り付けることができる。
特許文献3には、直角方向に配置される互いに高さが異なるローラコンベアと、それらのコンベアの間に介在される移載コンベアとからなる物品移載装置が開示されている。移載コンベアは、昇降駆動される昇降台と、その昇降台を略90度旋回させる旋回軸とを備えている。
前記従来の溶接方法の労力を軽減し、作業者を少なくするには、たとえば特許文献1のような搬送用のロボットアームを採用することが考えられる。しかし長尺材を吊り下げる装置や搬送レールなどの設備が大がかりとなる。また、特許文献2の搬送旋回加工装置は、ワークを走行させる途中にシールを貼るものであるので、ワークをクランプして溶接する場合には適用することができない。さらに特許文献3の移載コンベアは旋回する移載コンベアに入る大きさのワークにしか適用できない。
本発明は労力を軽減することができ、溶接作業に適し、しかも大がかりな設備を要しない端部溶接ラインを提供することを技術課題としている。
本発明の長尺材の端部溶接ラインは、長尺のワークの端部に別部品を溶接するための溶接ラインであって、溶接機と、その溶接機の前面からワークの長さの1/2以上の間隔をあけて配置される、昇降・旋回機能を備えた中間台と、その中間台と溶接機との間に介在され、ワークを長手方向に移動自在に支持する支持台とからなり、前記中間台が溶接機と中間台とを結ぶ方向に位置調節自在ないし走行自在に構成されていることを特徴としている。
このような端部溶接ラインにおいては、前記支持台の上端にローラコンベアが設けられているものが好ましい。さらにワークが断面コ字状の軽量型鋼であり、前記別部品がその軽量型鋼の端部の外側に重ねて溶接される断面コ字状の補強部材であるものが好ましい。また中間台の上端にワークの中間部分を把持するクランプ機構が設けられているものが好ましい
本発明の並列タイプの端部溶接ラインは、ワークの長さの1/2以上の間隔をあけて併設された前記いずれかの端部溶接ライン2基と、第1のラインの中間台と第2のラインの中間台との間に介在される中間コンベアとを備えていることを特徴としている。
さらに、本発明の並列タイプの端部溶接ラインの他の態様は、長尺のワークの端部に別部品を溶接するための並列タイプの溶接ラインであって、ワークの長さの1/2以上の間隔をあけて併設された端部溶接ライン2基と、第1のラインの中間台と第2のラインの中間台との間に介在される中間コンベアとからなり、前記それぞれの端部溶接ラインが溶接機と、その溶接機の前面からワークの長さの1/2以上の間隔をあけて配置される、昇降・旋回機能を備えた中間台と、その中間台と溶接機との間に介在され、ワークを長手方向に移動自在に支持する支持台とを備えていることを特徴としている。
このような並列タイプの端部溶接ラインでは、前記中間コンベアがローラコンベアと、そのローラコンベアを昇降駆動する手段とを備えているものが好ましい。
本発明の端部溶接ラインを用いてワークの端部に別部品を溶接する場合、まず支持台の上にワークを配置し、ついでそのワークを溶接機に向かっていくらか押し出し、先端を溶接機に挿入する。その場合、ワークの重量は支持台によって支持されているので、作業が楽であり、一人でも作業ができる。ついでそのワークの先端に別部品を重ね、溶接機を作動させる。それにより長尺のワークの端部に別部品が溶接される。なお、溶接機に挿入する前に、別部品を重ねてもよい。
また、前記中間台が溶接機と中間台とを結ぶ方向に位置調節自在ないし走行自在に構成されているので、溶接しようとするワークの長さが変更になった場合でも容易に対応することができる。さらに走行自在であると、中間台と溶接前のワークの置き場が離れている場合でも、置き場から支持台まで中間台がワークを搬送することができるので、作業が一層楽になる。さらに置き場と中間台とをかなり離すことができるので、ワークの長さ変更が大きい場合でも対応が容易である。さらに中間台で支持台を兼ねさせることも可能である。
ついで溶接機のクランプを解除してワークを手前側に引くと、その先端は溶接機から抜き出される。そしてワークの長手方向におけるほぼ中心部を中間台に載せ、中間台を上昇させる。それによりワークは支持台から持ち上げられる。この状態でワークを中間台ごと旋回させ、反対側の端部を溶接機に向ける。溶接機と中間台とはワークの長さの1/2以上離れているので、旋回させるときに溶接機と干渉しない。ついで中間台を下降させ、ワークを支持台側に移動させ、ワークの反対側の先端を溶接機に挿入し、前述と同様に別部品を溶接する。そして両端が溶接されると、ワークを溶接機から取り出す。
上記のように本発明の溶接ラインは、支持台および中間台という簡易な設備を追加するだけで構成することができ、1名の作業者での操作が可能であり、しかも効率的に溶接作業を行うことができる。
前記端部溶接ラインにおいて、支持台の上端にローラコンベアが設けられている場合は、中間台から支持台へのワークの移し換え、および支持台上でのワークの移動がスムーズである。また、前記ワークが断面コ字状の軽量型鋼であり、前記別部品がその軽量型鋼の端部の外側に重ねて溶接される断面コ字状の補強部材である場合は、平坦な面を下側にして移動させることができるので、支持台上の移動が一層スムーズである。
前記中間台の上端にワークの中間部分の側面を把持するクランプ機構が設けられている場合は、クランプによりワークを把持させた後に旋回させると、旋回中にワークがずれないので、安全である。
本発明の並列タイプの端部溶接ラインでは、第1のラインの溶接機から取り出したワークを、その中心部が中間台に乗る位置まで引き出し、ついで中間台を上昇させて90度旋回させ、中間台を下降させ、ワークを中間コンベア側に押すことにより、ワークを中間コンベアに乗せ換えることができる。そして同様にして第2のラインの中間台に乗せ換え、支持台を経由して第2のラインの溶接機で端部に溶接することができる。このように併設タイプのラインは単独タイプの端部溶接ラインを2基併設しているので、同じワークに対して2種類の溶接作業を行うことができる。
前記中間コンベアが、ローラコンベアと、そのローラコンベアを昇降駆動する手段とを備えている場合は、ローラコンベアの昇降と第1および第2のラインの中間台の昇降とを組み合わせて、移動させるときに同じ高さにすることができるので、移動操作が容易である。さらに下流側がいくらか順に低くなるように操作すると、低い側に向かってワークを押すことになるので、第1のラインから第2のラインへのワークの搬送が一層容易である。
つぎに図面を参照しながら本発明の端部溶接ラインの実施の形態を説明する。
図1は本発明の併設タイプの端部溶接ラインの一実施形態を示すレイアウト図、図2はその端部溶接ラインにおける第1ラインの側面図、図3は図1のラインで溶接するワークおよび別部材の一実施形態を示す斜視図、図4は本発明に関わる中間台の実施形態を示す正面図、図5は図1の端部溶接ラインの工程を示すフローチャートである。
図1に示す端部溶接ライン10は軽量鉄骨構造の梁となる長尺のワークWの端部に、梁と柱との連結金具である別部品R(図3参照)を溶接するための溶接ラインである。この端部溶接ライン10は、大きく分けて、第1ライン11と、第2ライン12と、それらの間をつなぐ中間コンベア13とからなる。第1ライン11の上流側には未加工のワークを乗せておくワーク置き場14が配置され、第2ライン12の下流側(溶接機の反対側。単独ラインの場合は上流側)には加工後のワークを乗せておくワーク置き場14aが設けられている。この第2ライン12のワーク置き場14aは、第2ライン12を単独で使用する場合は未加工のワークを乗せておく台となる。符号15は完成品をワーク置き場14aに搬送するための搬出コンベアである。第2ライン12を単独で使用する場合は、別個の搬出コンベア15aが用いられる。
前記第1ライン11は、上流側からいうと、搬入コンベア16と、中間台17と、支持コンベア18と、溶接機19とからなる。それらは図1に示すように略一直線に配列されている。溶接機19の近くには、別部品Rを積み上げた台車20が配置されている。中間台17とワーク置き場14の間隔および中間台17と溶接機19の間隔はそれぞれワークWの長さの1/2以上である。それにより中間台17でワークWの中心部を保持して旋回しても、溶接機19やワーク置き場14と干渉しない。
搬入コンベア16は図2に示すように、ローラコンベア16aの下部に台ないし脚16bを取り付けたものである。脚16bの下端にはレベル合わせ用のレベルボルト16cおよびキャスタ16dが取り付けられている。ローラコンベア16aは、手でワークWを転がしていく場合は搬送用の回転駆動源を設ける必要はない。ただし必要に応じて、モータとチェーンなどにより回転駆動を与えるようにしてもよい。また、必要に応じてワークWの側面を案内するガイドや、送りエンドを規制するためのストッパを設けてもよい。脚16bには、昇降機構ないし傾動機構を設けることもできる。
図1の溶接ライン10で扱うワークWは、たとえば図3に示すような、断面コ字状の軽量鉄骨構造の建築物の梁であり、底壁(ウエブ)21とその両端から立ち上がる側壁(フランジ)22とからなる。別部品Rはこの実施形態では梁と柱を連結する接続金具(ジョイントピース)である。この別部品RはワークWの外周に密に被さる断面コ字状で、底壁24とその両端から立ち上がる側壁25とからなる。側壁25は端部側に向かって高さが高くなるようにテーパ状にされている。柱との溶接長さを長くするためである。
ワークWおよび別部品Rは前工程で金属板のコイル材をレベラで巻き癖を取り、プレスで所定の位置に孔開け加工を施し、ロールフォーミングマシンで断面コ字状に折り曲げ加工を施し、油圧切断機などで所定の長さに切断することにより製造することができる。ワークWおよび別部品Rの板厚は、通常は1.2〜4.5mm程度である。別部品Rの端部はワークWの端部から突出するように重ねられる。ワークWと部別品Rの底壁21、24同士は4〜6個所の溶接打点Y1でスポット溶接される。側壁22、25同士も、片側で6〜8個所程度溶接打点Y2でスポット溶接される。
前記中間台17は図4に示すように、フレーム27と、そのフレームに昇降自在に設けられる昇降台28と、その昇降台の上に鉛直軸回りに回転自在に設けられるテーブル29と、そのテーブル29の上に配置される支持ローラ30およびクランプ機構31とを備えている。昇降台28には油圧ないしエアで伸縮駆動するシリンダ32が取り付けられており、そのシリンダのロッドの先端はフレーム27に回動自在に連結されている。それによりシリンダ32が伸縮すると、昇降台28が昇降する。
また昇降台28には旋回用のモータMが取り付けられており、その出力回転軸に固定されたピニオン33とテーブル29に取り付けられたギヤ34とが噛み合っている。そのため、モータMの一方向の回転に伴ってテーブル29が一方向に旋回し、他方向の回転により他方向に旋回する。さらに中間台17には、テーブル29の90度ごとの旋回角度を検出する2〜3個のリミットスイッチ、テーブルの上下方向の位置を検出するリミットスイッチ、およびそれらのリミットスイッチからの信号に基づいてモータMやシリンダ制御用の制御バルブ(電磁弁)を制御する制御ユニットが設けられている。
なお、昇降駆動源として、シリンダ32に換えて、モータ駆動で回転するギヤと、そのギヤと噛み合うラックとの組み合わせや、モータ駆動で回転するネジ(またはナット部材)と、そのネジと螺合するナット部材(またはネジ)との組み合わせなど、他の駆動源を採用することもできる。また、旋回の駆動源についても、エアないし油圧のシリンダとラックピニオン機構との組み合わせなど、他の駆動源を採用することもできる。またギヤ同士の噛み合いのほか、チェーンおよびスプロケットなどで回転力を伝達するようにしてもよい。
前記支持ローラ30は、通常のローラコンベアと同一の構成を備えており、両端のフレーム35と、それらの間に回転自在に保持される複数個のローラ36とからなる。ローラ36を支持する軸36aは、ローラの両端に内蔵されたボールベアリングの内輪に取り付けられており、軸はフレーム35に固定されている。なお、支持ローラ30に換えて、単なる台、好ましくは滑り性のよい台とすることもできる。その場合はクランプして旋回するときに位置ずれしにくく、安定性が高い。
前記クランプ機構31は、テーブル29の両端にピン37によって回動自在に取り付けられた一対の把持アーム38、38と、それらの把持アームの下端の間に介在されるシリンダ39とからなる。把持アーム38、38は、前後に設け、4点でワークWを把持するのが好ましい。把持アーム38の上端近辺は、ワークWの側面および上端を把持できる形状にされている。ただし真っ直ぐ上に延ばしてもよい。その場合はワークWの側面のみを把持するので、高さが異なるワークWへの適応性が高い。上記クランプ機構31では、シリンダ39が縮むと把持アーム38の上端近辺が開いてワークWをフリーにし、シリンダ39が延びると把持アーム38の上端近辺が互いに接近してワークWをしっかりとクランプすることができる。
なお、左右一対の把持アーム38、38をテーブル29の上に互いに近づいたり離れたりするようにスライド自在に設けてもよい。その場合も前後左右の4点で把持するように構成するのが好ましい。4個の把持アーム38をスライド自在に設け、流体圧シリンダで往復駆動すると、幅が異なるワークWに対する適応性が高い。把持アーム38をスライド自在に設ける場合は、ボールスライドベアリングなどで支持するのが好ましい。
さらにこの実施形態では、中間台17のフレーム27の下端に車輪40が取り付けられており、床にレール41が設置されている。レール41の方向は図1の第1ライン11の中心線C1の方向である。それにより中間台17を手動操作で図2の矢印P1、P2方向に移動させることができる。車輪40はモータ駆動としてもよく、フレーム27に取り付けたモータ駆動のピニオンと床に取り付けたラックとを噛み合わせて走行駆動することもできる。なお図4の符号41aは中間台17が移動するときにエアや油圧の配管ホースおよび電線を保護するための公知のチェーン状の保護部材である。
中間台17を溶接機の前と旋回位置との間の距離を往復移動できるように構成してもよい。その場合は中間台17でワークのWの端部近辺をクランプし、そのまま溶接機の前まで搬送させ、端部を溶接機に乗せた後、クランプを解除して旋回位置まで戻すようにすることもできる。その場合は中間台17が支持台を兼ねるので、支持コンベア18は不要になる。
図1および図2の支持コンベア18は搬入コンベア16と実質的に同じものを採用することができる。図1および図2では、支持コンベア18の長さは中間台17と溶接機19の間にわずかな隙間を残して入り込む程度にしているが、ワークWが長尺材であるので、ある程度隙間が大きくてもよい。そのほうが短いワークWに溶接する場合にも対応することができる。ただし支持コンベア18と溶接機19の隙間を大きくすると、ワークWの端部を溶接機19に挿入するときに作業しにくい。
前記溶接機19は、図2に示すようにフレーム42と、そのフレームの加工台43に取り付けられるクランプ機構44と、スポットガン(Cガン)45とを備えている。クランプ機構44は位置決め機能も備えている。第1ライン11の溶接機19は図3の互いに重ねた底壁21、24を下向きに押しつけるだけでよいため、スポットガン45は上下動する上電極45aと、加工台43上に設置される下電極45bとによって構成することができる。ただし通常のスポット溶接ガンのように開閉自在の電極を備え、挟み付けてスポット溶接するタイプのものも採用することができる。クランプ機構44としては、図4の把持アーム38およびその駆動装置と同様のものを用いることができる。なお、クランプ機構44は加工台43とは別個に、あるいは溶接機からいくらか離して独立しても配置することもできる。
図1の第2ライン12は第1ライン11と実質的に同一であるので、同一部分に同一の符号を付して説明を省略する。第2ライン12の搬出コンベア5は第1ライン11の搬入コンベア16と実質的に同一であり、前述のように第2ライン12を独立して使用する場合は搬入コンベアとなる。また、第2ライン12から第1ライン11にワークを流すときも搬入コンベアとなる。その場合は第1ライン11の搬入コンベア16は搬出コンベアとして使用する。
第2ライン12の溶接機19は、図3のようにワークWと別部品Rの側壁同士をスポット溶接するので、先端にハサミのように開閉する電極を備えた通常のスポットガン(Xガン)と、そのスポットガンを昇降させる昇降装置とを備えている。
図1の端部溶接ライン10は、第1ライン11と第2ライン12を用いて2回溶接するラインであるが、第1ライン11だけを用いて溶接を1回だけ行うワークに用いることもできる。その場合は第2ライン12でも同様に溶接を1回だけ行うラインとして用い、両ラインを平行して溶接作業を行えば、生産性が高くなる。図1の完成品を置くためのワーク置き場14aはその場合の未加工ワークを置くための台となる。2台の溶接機を用いる専用ラインとする場合は図1の上方の搬出コンベア15aは省略することができる。
図1の第1ライン11と第2ライン12とをつなぐ中間コンベア13は、ローラコンベアと、そのローラコンベアを支持する昇降台とを備えている。昇降台の駆動源はエアシリンダあるいは油圧シリンダが用いられる。モータ駆動とすることもできる。昇降の駆動源を中間コンベア13の第1ライン寄りの位置と第2ライン寄りの位置の2個所に設け、ローラコンベアの傾きを変える傾動機構付きのコンベアとすることもできる。さらにこの実施形態では、中間コンベア13を図1の実線の位置と想像線の位置の間で任意の位置に設置できるように位置調節自在に構成している。前記搬出コンベア15は中間コンベア13と実質的に同じものを用いることができる。なお、製品置き場が近くにある場合は、搬出コンベア15を省略することができる。
つぎに図1および図5を参照して上記の端部溶接ライン10の作動状態を説明する。ワーク置き場14にはあらかじめ溶接前のワークWを準備しておき、溶接機19の近辺に別部品Rを積み上げた台車20を準備しておく。溶接作業は、まず第1ライン11のワーク置き場14から1本のワークWを搬入コンベア16上に滑らせ、そのまま中間台17および支持コンベア18に乗せる(ワーク載置工程S1)。その時点では中間台17のテーブルは下げておく。
ついでワークWをさらに溶接機19の側に押し、先端を溶接機19の加工台に挿入する(供給工程S2)。作業者はワークWの先端を挿入する前に、台車20から別部品Rを取り出して溶接機19の下電極45bの上に載せておく。あるいはワークWを溶接機19に挿入した後、ワークWの下側に挿入する。ついで作業者は溶接機19の運転スイッチを押し、溶接機19を作動させる。それにより溶接機19は、ワークWをクランプし、上電極45aを下降させてスポット溶接を行い、ついでクランプを解除する(溶接工程S3)。
ワークWの一端への別部品Rの溶接が完了すると、作業者はワークWをいくらか引き出し、その先端を溶接機19から抜き出す(取り出し工程S4)。ついで作業者は中間台17のスイッチを入れる。それにより中間台17のテーブルが上昇し、たとえば図1の反時計廻りに180度旋回する(旋回工程S5)。それによりワークWのまだ溶接されていない端部が溶接機19の側を向く。その後は前述と同様の2回目の供給工程S6、溶接工程S7、取り出し工程S8を行い、中間台17のテーブルを上昇させて90度反時計方向に旋回させる(旋回工程S9)。
ついでワークWを中間コンベア13に乗せ換えて、第2ライン12の側に移す(移動工程S10)。このとき、第1ラインの中間台17、中間コンベア13および第2ライン12の中間台17の送り線レベルを合わせておくと、ワークの移動が容易である。また、送り線高さを下流に向かっていくらか下がるようにしてもよい。それにより低い側に向かってワークを押していくことができる。ワークがなくなった第1ライン11では、次のワークWを供給して始めから前述の工程S1〜S9を繰り返す。他方、第2ライン12では、ワークWを中間台17に乗せて90度旋回させ、(旋回工程S11)、ついで支持コンベア18に乗せ換え、全体で3回目となる供給工程S12を行う。そして前述と同様に、側壁同士を溶接するための溶接工程S13、取り出し工程S14を行い、中間台17のテーブルを上昇させて180度向きを変え(旋回工程S15)、反対側の端部を溶接するための供給工程S16、溶接工程S17,取り出し工程S18を行う。それにより製品が完成する。最後に搬出コンベア15で製品を取り出し、完成品のワーク置き場14aに乗せる(搬出工程S19)。
上記の実施形態ではコ字状のワークWは、底面側を下にして搬送・溶接等の処理を行っているが、反対向きにして搬送・溶接を行うこともできる。また、梁のほか、角管状の柱、アングル材など、他の長尺部材の端部の溶接作業、さらには孔あけ加工、切削加工など、各種の加工作業や処理作業に適用することもできる。また前記実施の形態では、2台の溶接機を用いて底壁同士および側壁同士の溶接を行っているが、1台の多機能溶接機で底壁同士の溶接と側壁同士の溶接を同時に、あるいは逐次行うこともできる。その場合は第1ライン11だけで溶接が完了する。
溶接機による溶接が完了した後は、ワークWの端部の温度が高く、端部には触れることができない。しかし前記の端部溶接ライン10の取り出し工程S4、S8、S14、S18では、作業者はワークWの中間部分を移動方向に押すだけでよいので、火傷の危険性はほとんどない。また、ワークWの搬送や保持が容易であるので、一人の作業者で2台の溶接機を操作することもでき、作業者の熟練度の要求も低くてよい。なお前述の実施形態では作業者がワークWを移動させる半自動ラインとしているが、それぞれのコンベアのローラを回転駆動させる駆動源を設け、ワークWの停止位置を検出するセンサ、ストッパ、位置決め機構などを設けることにより、作業者による作業がほとんど不要な全自動ラインに変更することも可能である。
本発明の併設タイプの端部溶接ラインの一実施形態を示すレイアウト図である。 その端部溶接ラインにおける第1ラインの側面図である。 図1のラインで溶接するワークおよび別部材の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に関わる中間台の実施形態を示す正面図である。 図1の端部溶接ラインの工程を示すフローチャートである。
符号の説明
10 端部溶接ライン
W ワーク
R 別部品
11 第1ライン
12 第2ライン
13 中間コンベア
14、14a ワーク置き場
15、15a 搬出コンベア
16 搬入コンベア
16a ローラコンベア
16b 脚
16c レベルボルト
16d キャスタ
17 中間台
18 支持コンベア
19 溶接機
20 台車
21 (ワークの)底壁
22 (ワークの)側壁
24 (別部品の)底壁
25 (別部品の)側壁
Y1、Y2 溶接打点
27 フレーム
28 昇降台
29 テーブル
30 支持ローラ
31 クランプ機構
32 シリンダ
M モータ
33 ピニオン
34 ギヤ
35 フレーム
36 ローラ
36a 軸
37 ピン
38 把持アーム
39 シリンダ
40 車輪
41 レール
41a 保護部材
C1 中心線
42 フレーム
43 加工台
44 クランプ機構
45 スポットガン
45a 上電極
45b 下電極
S1 ワーク載置工程
S2、S6、S12、S16 供給工程
S3、S7、S13、S17 溶接工程
S4、S8,S14、S18 取り出し工程
S5、S9、S11、S15 旋回工程
S10 移動工程
S19 搬出工程

Claims (7)

  1. 長尺のワークの端部に別部品を溶接するための溶接ラインであって、
    溶接機と、
    その溶接機の前面からワークの長さの1/2以上の間隔をあけて配置される、昇降・旋回機能を備えた中間台と、
    その中間台と溶接機との間に介在され、ワークを長手方向に移動自在に支持する支持台とからなり、
    前記中間台が溶接機と中間台とを結ぶ方向に位置調節自在ないし走行自在に構成されてい端部溶接ライン。
  2. 前記支持台の上端にローラコンベアが設けられている請求項1記載の端部溶接ライン。
  3. 前記ワークが断面コ字状の軽量型鋼であり、前記別部品がその軽量型鋼の端部の外側に重ねて溶接される断面コ字状の補強部材である請求項1または2記載の端部溶接ライン。
  4. 前記中間台の上端にワークの中間部分の側面を把持するクランプ機構が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の端部溶接ライン。
  5. ワークの長さの1/2以上の間隔をあけて併設された請求項1〜のいずれかに記載の端部溶接ライン2基と、
    第1のラインの中間台と第2のラインの中間台との間に介在される中間コンベアとを備えている並列タイプの端部溶接ライン。
  6. 長尺のワークの端部に別部品を溶接するための並列タイプの溶接ラインであって、
    ワークの長さの1/2以上の間隔をあけて併設された端部溶接ライン2基と、
    第1のラインの中間台と第2のラインの中間台との間に介在される中間コンベアとからなり、
    前記それぞれの端部溶接ラインが、
    溶接機と、
    その溶接機の前面からワークの長さの1/2以上の間隔をあけて配置される、昇降・旋回機能を備えた中間台と、
    その中間台と溶接機との間に介在され、ワークを長手方向に移動自在に支持する支持台とを備えている
    並列タイプの端部溶接ライン。
  7. 前記中間コンベアが、ローラコンベアと、そのローラコンベアを昇降駆動する手段とを備えている請求項5または6記載の並列タイプの端部溶接ライン。
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