JP4446407B1 - スプレー缶穿孔装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全に能率よくスプレー缶の残留ガス体を放出させるための装置を提供する。
【解決手段】底板とガイド板および側板を有する基台を設け、一方、穿孔針を有する重量体よりなる作動体を設けるとともに、該作動体落下時のガイド手段を基台に設け、以上の基台と作動体の組み合わせよりなることを特徴とする。
【選択図】図9
【解決手段】底板とガイド板および側板を有する基台を設け、一方、穿孔針を有する重量体よりなる作動体を設けるとともに、該作動体落下時のガイド手段を基台に設け、以上の基台と作動体の組み合わせよりなることを特徴とする。
【選択図】図9
Description
この発明は、スプレー缶廃棄時に必要とされる缶への穿孔を安全かつ容易に行うことのできる穿孔装置に関する。
従来より、手持ち式簡易型のスプレー缶用穿孔具が利用されているが、本発明のように能率よく安全に行うための穿孔装置は見あたらない。
スプレー缶は塗料や糊その他の用途に広く利用されている。
これは缶内にガス体とともに塗料や糊その他の物質を入れ、ノズルを押すことにてノズル孔から缶内物質がガス体の圧力にて噴射されるものであるが、缶内物質を使い切ると缶ごと廃棄する。この廃棄時において、まだいくらかのガス体が残留しているため、このガス体を抜いて廃棄することが必要である。以前より、この目的のために簡易型の穿孔具が市販されている。これは例えば湾曲面部分を有して、この湾曲面を缶側面に押しあててボタンを押すことにて、この湾曲面中央から針が突出し、缶側面を突き破って穿孔するもので、この穿孔後に缶から針を抜き去るとこの孔よりガス体が噴出し、しばらくすると内部ガス体はすべて外気に放出されて、安全に廃棄できるものである。
しかし、手に持った穿孔具から針が突出する構成であるので、使用を間違えると危険を伴い、針を突出させるための力が必要であり、また手に持った缶の穿孔部分より勢いよくガスが噴出するので、顔に当たらないように注意して作業を行わねばならないなど、いくつかの注意を要するものであり、人によっては恐怖心に打ち勝ってこの作業を進めなければならないものであった。
本発明は、以上のような従来からのスプレー缶穿孔手段に関わる課題を解決するために発明されたもので、誰でも安全かつ容易にスプレー缶の穿孔を行うことのできる新規かつ有用なる手段を提供することを目的としたものである。
これは缶内にガス体とともに塗料や糊その他の物質を入れ、ノズルを押すことにてノズル孔から缶内物質がガス体の圧力にて噴射されるものであるが、缶内物質を使い切ると缶ごと廃棄する。この廃棄時において、まだいくらかのガス体が残留しているため、このガス体を抜いて廃棄することが必要である。以前より、この目的のために簡易型の穿孔具が市販されている。これは例えば湾曲面部分を有して、この湾曲面を缶側面に押しあててボタンを押すことにて、この湾曲面中央から針が突出し、缶側面を突き破って穿孔するもので、この穿孔後に缶から針を抜き去るとこの孔よりガス体が噴出し、しばらくすると内部ガス体はすべて外気に放出されて、安全に廃棄できるものである。
しかし、手に持った穿孔具から針が突出する構成であるので、使用を間違えると危険を伴い、針を突出させるための力が必要であり、また手に持った缶の穿孔部分より勢いよくガスが噴出するので、顔に当たらないように注意して作業を行わねばならないなど、いくつかの注意を要するものであり、人によっては恐怖心に打ち勝ってこの作業を進めなければならないものであった。
本発明は、以上のような従来からのスプレー缶穿孔手段に関わる課題を解決するために発明されたもので、誰でも安全かつ容易にスプレー缶の穿孔を行うことのできる新規かつ有用なる手段を提供することを目的としたものである。
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。
すなわち、底板とガイド板および側板を有する基台を設け、一方、穿孔針を有する重量体よりなる作動体を設けるとともに、該作動体落下時のガイド手段を基台に設け、以上の基台と作動体を組み合わせる。本発明は以上の構成よりなるスプレー缶穿孔装置である。
すなわち、底板とガイド板および側板を有する基台を設け、一方、穿孔針を有する重量体よりなる作動体を設けるとともに、該作動体落下時のガイド手段を基台に設け、以上の基台と作動体を組み合わせる。本発明は以上の構成よりなるスプレー缶穿孔装置である。
本発明は以下の効果を有する。
1.スプレー缶を載置して穿孔する方式のため、使いやすく安全である。
2.作動体落下にて穿孔し、スプレー缶は基台内に位置するので、作業労力は極少である とともに、噴出するガス体の人体に対する直接噴射を避けることができる。
3.複数本の穿孔針を用いることにて、能率よくガス体を放出させることができる。
4.保護カバーを併用することで、作業時の安全性をより高めることができる。
1.スプレー缶を載置して穿孔する方式のため、使いやすく安全である。
2.作動体落下にて穿孔し、スプレー缶は基台内に位置するので、作業労力は極少である とともに、噴出するガス体の人体に対する直接噴射を避けることができる。
3.複数本の穿孔針を用いることにて、能率よくガス体を放出させることができる。
4.保護カバーを併用することで、作業時の安全性をより高めることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は基台である。2は合成樹脂製長方形板体による底板で、その上面に同材質直方体形状の一対のガイド板3が、適宜間隔を有して平行に固着される。4は側板で、底板の長辺側面にその下端を一致させて固着立設される。5は貫通スリットで、側板の中央上端から下端に至る細幅孔である。6は補強板で、側板間にその上縁を一致させるとともにその前面を底板端および側板端に一致させて固着される。この補強板下方は円弧状に切除され、この補強板は底板の短辺両端上方に各々架設固着される。以上の2〜6にて基台が構成される。
10は作動体である。図において11は金属製重量板体による主板で、その中央上面には略コ字形板体による取っ手12が螺着される。13は金属板による副板で、略L形板体であって、図5のごとく主板下面に対向して固着される。なお、この副板間隔は前記貫通スリット間隔と近似であるとともに、副板厚は該スリット幅よりやや小さい。従ってこの副板は貫通スリットに出入り自由である。14は針座で、有孔の円板部より下方に連続して位置する逆円錐台形状部分を有し、その下端に硬質金属による下端を先鋭に形成してなる穿孔針15が一体に形成される。この針座は図5にて示すように、主板中央に四等配に刻設される雌ねじに針座の孔を一致させてビスにて螺着される。以上の11〜15にて作動体が構成される。
図において、1は基台である。2は合成樹脂製長方形板体による底板で、その上面に同材質直方体形状の一対のガイド板3が、適宜間隔を有して平行に固着される。4は側板で、底板の長辺側面にその下端を一致させて固着立設される。5は貫通スリットで、側板の中央上端から下端に至る細幅孔である。6は補強板で、側板間にその上縁を一致させるとともにその前面を底板端および側板端に一致させて固着される。この補強板下方は円弧状に切除され、この補強板は底板の短辺両端上方に各々架設固着される。以上の2〜6にて基台が構成される。
10は作動体である。図において11は金属製重量板体による主板で、その中央上面には略コ字形板体による取っ手12が螺着される。13は金属板による副板で、略L形板体であって、図5のごとく主板下面に対向して固着される。なお、この副板間隔は前記貫通スリット間隔と近似であるとともに、副板厚は該スリット幅よりやや小さい。従ってこの副板は貫通スリットに出入り自由である。14は針座で、有孔の円板部より下方に連続して位置する逆円錐台形状部分を有し、その下端に硬質金属による下端を先鋭に形成してなる穿孔針15が一体に形成される。この針座は図5にて示すように、主板中央に四等配に刻設される雌ねじに針座の孔を一致させてビスにて螺着される。以上の11〜15にて作動体が構成される。
本発明の使用に際しては、まず床面その他の平面個所に作動体を抜いてある基台を置き、廃棄しようとするスプレー缶をガイド板間に寝かせて載置する。次に作動体を持ち上げて副板下部を貫通スリット内に挿入し、手に持った取っ手を離すと、図9のごとく作動体は落下し、作動体の重量にて穿孔針はスプレー缶側面を突き破って缶内に入る。スプレー缶を手で押さえて作動体を持ち上げると穿孔針は缶より離脱し、この穿孔された孔より残留ガスが噴出するので、しばらくの間放置することにて缶内ガスはすべて外気に放出され、スプレー缶を安全に廃棄することができる。なお、穿孔後の作動体は基台より抜き出すかあるいは穿孔位置以外の缶上に静かに下ろしてもよい。この穿孔より噴出するガスは側板にて遮られ、基台の上方および開口部より緩やかに放出されて、人体に噴出ガスが当たることなく安全に処理することができる。
図7〜図8は作動体の別例を示すものである。図7は針座および穿孔針を2個同一線上に設けた例、図8は同一線上に3個設けた例で、同時に複数個の孔を穿設して、ガス放出能率を高めた例である。図10は保護カバー17で、合成樹脂製透明板を接合して一部開放の箱形に形成したものであり、基台にかぶせることが可能なサイズである。この保護カバーはガス噴出時のさらに完全な安全性のために設けられたもので、図11〜図13のごとく基台に装着され、基台の上方と基台両端開放部の一部を覆うので、作業時の恐怖心を取り除くとともに、透明体のために作業時の視認性を確保することができる。
図7〜図8は作動体の別例を示すものである。図7は針座および穿孔針を2個同一線上に設けた例、図8は同一線上に3個設けた例で、同時に複数個の孔を穿設して、ガス放出能率を高めた例である。図10は保護カバー17で、合成樹脂製透明板を接合して一部開放の箱形に形成したものであり、基台にかぶせることが可能なサイズである。この保護カバーはガス噴出時のさらに完全な安全性のために設けられたもので、図11〜図13のごとく基台に装着され、基台の上方と基台両端開放部の一部を覆うので、作業時の恐怖心を取り除くとともに、透明体のために作業時の視認性を確保することができる。
以上、本発明について記したが、本発明はスプレー缶を手に持つことなく穿孔でき、噴出ガスの要部遮蔽効果を有して安全かつ効率よくガス抜きができるところにその特徴を有するものである。従来品は、スプレー缶を手に持ち、あるいは床等に置いて缶を手で押さえ、針を出す操作を行って穿孔した後、針を抜いてガス噴出を行うものであるため、安全性に欠け、また若干の慣れが必要であり、かつ噴出ガスが人体に当たらぬよう配慮しなければならず、突出する針も一本のために能率的なものではなかったが、本発明にてこれらの課題が解決できるものとなったのである。なお、既述の例では側板に貫通スリットを設けて作動体落下時のガイドとしたが、例えば側板の外面もしくは内面にガイド状の板体を設けて構成してもよい。本例のガイド板は底板上に平行に設けており、図12に示すようにスプレー缶外径が異なってもスプレー缶を安定して保持することができる。
以上のごとく、本発明にて安全かつ能率よくスプレー缶のガス抜きのできる有用なる装置を得ることができる。以前より、ごみ収集車の火災事故が度々発生しており、スプレー缶やガスボンベ缶の未処理廃棄が一因とされている。本発明にてスプレー缶等の安全処理が普及してこのような火災事故の減少を望むものである。
以上のごとく、本発明にて安全かつ能率よくスプレー缶のガス抜きのできる有用なる装置を得ることができる。以前より、ごみ収集車の火災事故が度々発生しており、スプレー缶やガスボンベ缶の未処理廃棄が一因とされている。本発明にてスプレー缶等の安全処理が普及してこのような火災事故の減少を望むものである。
1 基台
2 底板
3 ガイド板
4 側板
5 貫通スリット
6 補強板
10 作動体
11 主板
12 取っ手
13 副板
14 針座
15 穿孔針
16 スプレー缶
17 保護カバー
2 底板
3 ガイド板
4 側板
5 貫通スリット
6 補強板
10 作動体
11 主板
12 取っ手
13 副板
14 針座
15 穿孔針
16 スプレー缶
17 保護カバー
Claims (1)
- 底板とガイド板および側板を有する基台を設け、一方、穿孔針を有する重量体よりなる作動体を設けるとともに、該作動体落下時のガイド手段を基台に設け、側板間上部に補強板を各々設け、その下方と一方の側部を開放するとともにその高さを側板高より小とし、基台上方から装着可能な箱形の保護カバーを一対設け、以上の基台と作動体および保護カバーの組み合わせよりなることを特徴とするスプレー缶穿孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009174757A JP4446407B1 (ja) | 2009-07-03 | 2009-07-03 | スプレー缶穿孔装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009174757A JP4446407B1 (ja) | 2009-07-03 | 2009-07-03 | スプレー缶穿孔装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4446407B1 true JP4446407B1 (ja) | 2010-04-07 |
JP2011011820A JP2011011820A (ja) | 2011-01-20 |
Family
ID=42211609
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP4446407B1 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0372044U (ja) * | 1989-11-17 | 1991-07-22 | ||
JP2000079974A (ja) * | 1998-09-04 | 2000-03-21 | Teruhiro Suehisa | スプレー管内のガス抜き器 |
-
2009
- 2009-07-03 JP JP2009174757A patent/JP4446407B1/ja not_active Expired - Fee Related
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