JP4446395B2 - グレートーンマスクの欠陥修正方法、及びグレートーンマスク - Google Patents

グレートーンマスクの欠陥修正方法、及びグレートーンマスク Download PDF

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Description

本発明は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:以下、LCDと称する)の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと称する)などの製造に好適に使用されるグレートーンマスクの欠陥修正方法、及びグレートーンマスクに関する。
TFTを備えたLCDは、CRT(陰極線管)に比較して、薄型にしやすく消費電力が低いという利点から、現在商品化が急速に進んでいる。上記LCDのTFTは、マトリックス上に配列された各画素にTFTが配列された構造のTFT基板と、各画素に対応して、レッド、グリーン、及びブルーの画素パターンが配列されたカラーフィルタとが液晶相の介在の下に重ね合わされた概略構造を有する。このLCDでは、製造工程数が多く、TFT基板だけでも5〜6枚のフォトマスクを用いて製造されていた。
このような状況の下、TFT基板の製造を4枚のフォトマスクを用いて行う方法が提案されている。この方法は、遮光部と透光部と半透光部(グレートーン部)とを有するフォトマスク(以下、グレートーンマスクという)を用いることにより、使用するマスク枚数を低減するものである。図8及び図9に、グレートーンマスクを用いたTFT基板の製造工程の一例を示す。
ガラス基板1上に、ゲート電極用金属膜が形成され、フォトマスクを用いたフォトリソグラフィー工程によりゲート電極2が形成される。その後、ゲート絶縁膜3、第1半導体膜(a−Si)4、第2半導体膜(N+a−Si)5、ソースドレイン用金属膜6、及びポジ型フォトレジスト膜7が形成される(図8(A))。
次に、遮光部101と透光部102と半透光部(グレートーン部)103とを有するグレートーンマスク100を用いて、ポジ型フォトレジスト膜7を露光し、現像することにより、TFTチャンネル部及びソースドレイン形成領域と、データライン形成領域とを覆い、且つTFTチャンネル部形成領域がソースドレイン形成領域よりも薄くなるように第1レジストパターン7Aが形成される(図8(B))。
次に、第1レジストパターン7Aをマスクとして、ソースドレイン用金属膜6及び第2、第1半導体膜5、4をエッチングする(図8(C))。次に、酸素によるアッシングによってレジスト膜7を全体的に減少させて、チャンネル部形成領域の薄いレジスト膜を除去し、第2レジストパターン7Bを形成する(図9(A))。しかる後、第2レジストパターン7Bをマスクとして、ソースドレイン用金属膜6がエッチングされてソース/ドレイン6A、6Bが形成され、次いで第2半導体膜5をエッチングする(図9(B))。最後に、残存した第2レジストパターン7Bを剥離する(図9(C))。
ここで用いられるグレートーンマスク100としては、図10に示すように、ソース/ドレインに対応する遮光部101A、101Bと、透光部102と、TFTチャンネル部に対応するグレートーン部103とを有する。グレートーン部103は、グレートーンマスク100を使用する大型LCD用露光機の解像限界以下の微細パターンからなる遮光パターン103Aを形成した領域である。遮光部101A、101Bと遮光パターン103Aとが共にクロムやクロム化合物等の同じ材料からなる同じ厚さの膜から通常形成されている。このグレートーンマスクを使用する大型LCD用露光機の解像限界は、ステッパ方式の露光機で約3μm、ミラープロジェクション方式の露光機で約4μmである。このた
め、例えば、図10でグレートーン部103における透過部103Bのスペース幅を3μm未満、遮光パターン103Aのライン幅を露光機の解像限界以下の3μm未満とする。
上述の微細パターンタイプのグレートーン部103では、グレートーン部分の設計、具体的には遮光部101A、101Bと透光部102の中間的なハーフトーン効果を持たせるための微細パターンを、ライン・アンド・スペースタイプにするか、ドット(網点)タイプにするか、あるいはその他のパターンにするかの選択がある。更に、ライン・アンド・スペースタイプの場合、線幅をどのくらいにするか、光が透過する部分と遮光される部分の比率をどうするか、全体の透過率をどの程度に設計するかなど、非常に多くのことを考慮して設計がなされなければならない。また、グレートーンマスクの製造においても、線幅の中心値の管理、及びマスク内の線幅のばらつき管理など、非常に難しい生産技術が要求されていた。
そこで、グレートーン部を光半透過性のハーフトーン膜(半透光膜)とすることが従来提案されている(例えば、特許文献1)。この半透光膜を用いることで、グレートーン部による露光量を少なくしてハーフトーン露光を実施することができる。半透光膜に変更することで、設計においては、全体の透過率がどのくらい必要かを検討するのみで足り、グレートーンマスクの製造においても、半透光膜の膜種(膜材質)や膜厚を選択するだけでグレートーンマスクの生産が可能となる。従って、グレートーンマスクの製造では、半透光膜の膜厚制御を行うだけで足り、比較的管理が容易である。また、TFTチャンネル部をグレートーンマスクのグレートーン部で形成する場合、半透光膜であればフォトリソグラフィー工程により容易にパターンニングが実施できるので、TFTチャンネル部の形状も複雑な形状が可能となる。
特開2002−189280号公報
上述のような特許文献1に記載のグレートーンマスクにおいて、半透光膜からなるグレートーン部に欠落欠陥などの白欠陥が発生した場合、通常のフォトマスクの遮光膜の欠陥修正に用いられる修正方法、即ち欠陥部分に遮光膜を埋め込むだけの方法を用いたのでは、その部分の透過率のみが低い透過率となってしまい、別の種類の欠陥を発生させてしまうという課題がある。
また、膜厚制御により修正用半透光膜を埋め込む方法も考えられるが、この場合、修正用半透光膜の位置合わせが難しく、更に欠陥部分が小さい場合には、上記修正用半透光膜が欠陥部分からはみ出てしまうなどの課題がある。
更に、グレートーンマスクにおいて、半透光膜からなるグレートーン部に遮光膜材料や異物が混在した欠陥(いわゆる黒欠陥)が生じた場合、黒欠陥が生じた部分を除去して、黒欠陥を除去した部分に修正用半透光膜を埋め込むことには、上記と同様の困難がある。
加えて、半透光膜は、所定の膜厚範囲内で適切な露光光透過率をもたなければならないため、限られた材料しか用いることができない。また、例えばレーザーCVD装置などの成膜装置を用いて欠陥を修正するに際には、成膜位置や膜厚を精緻に制御しなければならない。従って、半透光膜を形成する材料が、局所的な成膜方法に適さない場合には、かかる材料を用いて欠陥の修正を行うことには困難がある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、グレートーン部に発生した欠陥を好適に修正できるグレートーンマスクの欠陥修正方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、グレートーン部に発生した欠陥が好適に修正されたグレートーンマスクを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、修正領域に微細パターンを形成することにより欠陥が好適に修正されたグレートーンマスクを提供することにある。
請求項1に記載の発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法は、遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、被転写体上に膜厚が段階的または連続的に異なるレジストパターンを形成するためのグレートーンマスクの欠陥修正方法であって、上記グレートーン部が半透光膜により形成され、上記グレートーン部において欠陥が発生した被修正領域を特定する工程と、当該被修正領域に、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるような微細パターンを形成する工程と、を有することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法は、請求項1に記載の発明において、上記被修正領域は、グレートーンマスク製造後グレートーン部において発生した欠落欠陥領域、またはグレートーン部において発生した遮光部形成材料からなる余剰欠陥を含む領域を除去して形成された欠落欠陥領域、またはグレートーン部において発生した遮光部形成材料からなる余剰欠陥を含む領域を除去して形成された欠落欠陥領域に、修正用の半透光膜を部分的に成膜した後に更に残留する欠落欠陥領域であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法は、請求項1に記載の発明において、上記被修正領域は、グレートーンマスク製造後グレートーン部において発生した欠落欠陥領域に、修正用の半透光膜を部分的に成膜した際に生じた半透光膜の重なり部分を含む領域、またはグレートーン部において発生した遮光部形成材料からなる余剰欠陥を含む領域を除去して形成された欠落欠陥領域に、修正用の半透光膜を部分的に成膜した際に生じた半透光膜の重なり部分を含む領域であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法は、請求項1または22に記載の発明において、上記微細パターンを形成する工程は、グレートーン部における欠落欠陥からなる被修正領域に、微細パターン状に修正用の遮光膜を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法は、請求項1または22に記載の発明において、上記微細パターンを形成する工程は、グレートーン部における欠落欠陥からなる被修正領域に、修正用の遮光膜を形成する工程と、当該修正用の遮光膜を、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるように微細パターン状に加工する工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法は、請求項4または5に記載の発明において、前記修正用の遮光膜は、上記遮光部を形成する材料と同一の材料からなることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法は、請求項1または3に記載の発明において、上記微細パターンを形成する工程は、グレートーン部の被修正領域における半透光膜の重なり部分を、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるように微細パターン状に加工する工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係るグレートーンマスクの製造方法は、請求項1から7のいずれかに記載のグレートーンマスク欠陥修正方法を用いて前記欠陥を修正する工程を含むことを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明に係るグレートーンマスクは、遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、被転写体上に膜厚が段階的または連続的に異なるレジストパターンを形成するためのグレートーンマスクであって、上記グレートーン部が半透光膜により形成され、上記グレートーン部に、欠陥が修正された被修正領域を有し、当該被修正領域は、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるような微細パターンを有するよう構成されたことを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明に係るグレートーンマスクは、請求項9に記載の発明において、前記遮光部が遮光膜により形成され、前記修正領域には、前記遮光部を形成する遮光膜と同一の材料からなる修正用の遮光膜が形成され、前記修正用の遮光膜には、微細パターンが形成されていることを特徴とするものである。
請求項11に記載の発明に係るグレートーンマスクは、遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、前記グレートーン部は、透明基板上に、半透光膜からなる部分と、微細パターンが形成された遮光膜からなる遮光微細パターン部と、を有することを特徴とするものである。
請求項12に記載の発明に係るグレートーンマスクは、遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、前記グレートーン部は、透明基板上に、半透光膜からなる部分と、微細パターンが形成された遮光膜からなる遮光微細パターン部と、を有することを特徴とするものである。
請求項13に記載の発明に係るグレートーンマスクは、請求項12に記載の発明において、前記グレートーン部は、透明基板上に、微細パターンが形成されていない半透光膜からなる部分と、微細パターンが形成された半透光膜からなる半透光微細パターン部と、を有し、前記半透光微細パターン部の膜厚は、前記微細パターンが形成されていない半透光膜からなる部分の膜厚よりも大きいことを特徴とするものである。
請求項14に記載の発明に係るグレートーンマスクは、請求項13に記載の発明において、前記半透光微細パターン部は、少なくとも2枚以上の半透光膜が互いに積層された部分を有することを特徴とするものである。
請求項15に記載の発明に係るグレートーンマスクは、請求項11から14のいずれかに記載の発明において、前記遮光微細パターン部又は前記半透光微細パターン部のパターンは、同一形状の単位パターンが規則的に配列したものであることを特徴とするものである。
請求項1乃至7のいずれかに記載の発明によれば、グレートーン部において欠陥が発生した被修正領域に、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるように微細パターンを形成して欠陥を修正することから、修正された被修正領域は、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等の透過率となるので、グレートーン部に発生した欠陥を好適に修正することができる。
また、グレートーン部において欠陥が発生した被修正領域に、微細パターンを形成する
ことで欠陥を修正することから、例えば欠落欠陥に修正膜を埋め込む場合などに生ずる位置合わせ等の煩雑な作業が不要となり、短時間且つ高精度に上記欠陥を修正することができる。
請求項8に記載の発明によれば、半透光膜により形成されたグレートーン部に、欠陥が修正された被修正領域を有し、この被修正領域は、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるような微細パターンを有するよう構成されている。このため、上記被修正領域が、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等の透過率となるので、グレートーン部に発生した欠陥が好適に修正されたグレートーンマスクを提供することができる。
請求項9から15に記載の発明によれば、グレートーン部の構成が半透光膜である場合、または微細パターンの形成された遮光膜である場合、または微細パターンの形成された半透光膜である場合のいずれの場合であっても、上記被修正領域の透過率は、上記グレートーン部における正常なグレートーン部分と同等の透過率となるので、グレートーン部に発生した欠陥が好適に修正されたグレートーンマスクを提供することができる。
なお、本発明では、被修正領域に微細パターンを形成することによって、グレートーン部に発生した欠陥を修正するが、上記被修正領域の透過率は、例えば被修正領域に形成する微細パターンの寸法や形状を変更することにより自由に決定することが可能である。従って、被修正領域には、半透光膜を形成する材料とは異なる材料を用いて微細パターンを形成した場合であっても、グレートーン部に発生した欠陥を好適に修正することが可能である。すなわち、グレートーンマスクを形成する半透光膜の材料が局所的な成膜方法に適さない場合には、被修正領域に、局所的な成膜方法に適した他の材料を用いることにより、グレートーン部に発生した欠陥の修正を容易に行うことが出来る。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1、図2)
図1は、本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第1の実施形態を示す工程である。図2は、図1のグレートーンマスクの欠陥修正方法により修正されたグレートーンマスクを示し、(A)は平面図、(B)及び(C)は側断面図である。
図2に示すグレートーンマスク10は、例えば液晶表示装置(LCD)の薄膜トランジスタ(TFT)やカラーフィルタ、またはプラズマディスプレイパネル(PDP)などを製造するために用いられるものであり、被転写体11上に、膜厚が段階的または連続的に異なるレジストパターン12を形成するものである。尚、図2(B)中において符号19A、19Bは、被転写体11において積層された膜を示す。
上記グレートーンマスク10は、具体的には、当該グレートーンマスク10の使用時に露光光を遮光(透過率が略0%)させる遮光部13と、露光光を略100%透過させる透光部14と、露光光の透過率を20〜50%程度に低減させるグレートーン部15と、を有して構成される。グレートーン部15は、ガラス基板等の透光性基板16の表面に、光半透過性の半透光膜17が設けられて構成される。また、遮光部13は、透光性基板16の表面に、遮光性の遮光膜18及び上記半透光膜17が設けられて構成される。この遮光部13は、透光性基板16の表面に半透光膜17、遮光膜18が順次設けられる場合(図2(B))と、遮光膜18、半透光膜17が順次設けられる場合(図2(C))とがある。
上記半透光膜17としては、クロム化合物、MoSi、Si、W、Alが挙げられる。
このうち、クロム化合物には、酸化クロム(CrOx)、窒化クロム(CrNx)、酸窒化クロム(CrOxN)、フッ化クロム(CrFx)や、これらに炭素や水素を含むものがある。また、遮光膜18としては、Cr、Si、W、Alなどが挙げられる。上記遮光部13の透過率は、半透光膜17、遮光膜18の膜材質と膜厚との選定によって設定される。また、上記グレートーン部15の透過率は、半透光膜17の膜材質と膜厚との選定によって設定される。
上述のようなグレートーンマスク10を使用したときに、遮光部13では露光光が透過せず、グレートーン部15では露光光が低減されるため、被転写体11上に付着したレジスト膜(ポジ型フォトレジスト膜)は、遮光部13に対応する部分で膜厚が厚くなり、グレートーン部15に対応する部分で膜厚が薄くなり、透光部14に対応する部分では膜がないレジストパターン12を形成する。このレジストパターン12において、グレートーン部15に対応する部分で膜厚が薄くなる効果をグレートーン効果という。
そして、レジストパターン12の膜のない部分で、被転写体11における例えば膜19A及び19Bに第1エッチングを実施し、レジストパターン12の膜の薄い部分をアッシング等によって除去しこの部分で、被転写体11における例えば膜19Bに第2エッチングを実施する。このようにして、1枚のグレートーンマスク10を用いて従来のフォトマスク2枚分の工程が実施されることになり、マスク枚数が削減される。
ところで、上述のようなグレートーンマスク10のグレートーン部15に、図1に示すような欠落欠陥(白欠陥)20が生じた場合の欠陥修正方法を、以下に述べる。
グレートーンマスク10の製造後にグレートーン部15に欠落欠陥20が発生した場合には、まず、この欠落欠陥20が発生した領域を被修正領域21として特定する(図1(A))。次に、この被修正領域21に、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等なグレートーン効果が得られるように、修正用遮光膜22を微細パターン状に形成する(図1(B))。この修正用遮光膜22の材料としては、遮光部13の遮光膜18の材料と同一の遮光性の材料を用いてもよく、遮光膜18の材料とは異なる遮光性の材料を用いてもよく、また、半透光膜17の材料と同一の半透光性の材料を用いてもよく、半透光膜17の材料とは透過率の異なる半透光性の材料を用いてもよい。
また、上記修正用遮光膜22は、例えばレーザーCVD装置などにより、成膜可能な最小サイズにてスポット的に配置されて形成される。この場合、スポット的に形成される修正用遮光膜22の形状や位置は、厳密性が要求されないので、レーザーCVD装置における厳格な位置合わせ操作などが不要となる。更に、上記修正用遮光膜22の寸法やピッチは、を予め算定し、修正用遮光膜22の膜質に適した値を固定して実施することが好ましい。これにより、複数個の修正用遮光膜22のうち2つ目以降を形成する際に、厳密な位置合わせが不要となり、作業性が向上する。
尚、このとき、微細パターン状の修正膜用遮光膜22は、同一形状の単位パターンが規則的に配列したものであることが好ましい。また、個々の単位パターンの外周は、グレートーン部15と前記遮光部13との境界に接しないことが好ましい。単位パターンをこのように配列することにより、微細パターン状に形成された修正用遮光膜22の透過率を、一定範囲内にしやすくなるからである。
また、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等なグレートーン効果が得られるような修正用遮光膜22の微細パターンは、当該微細パターンを有する被修正領域21の透過率が、グレートーン部15における正常なグレートーン部分を透過して露光、現像された被転写体上のレジストパターンのレジスト残膜値に対し±15%以内、更
には±10%以内となるように形成されることが好ましい。
グレートーン部15に欠落欠陥20を有する、図2に示すグレートーンマスク10は、上述のようにして欠落欠陥20が修正された被修正領域21を有し、従って、この被修正領域21は、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られる微細パターン状の修正用遮光膜22を備えるものとなっている。
以上のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)グレートーンマスク10の欠陥修正方法によれば、グレートーン部15において欠落欠陥20が発生した被修正領域21に、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるように微細パターン状の修正用遮光膜22を形成して欠陥を修正する。このことから、修正された被修正領域21は、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等の透過率となるので、グレートーン部15に発生した欠落欠陥20を好適に修正することができる。
(2)グレートーン部15において欠落欠陥20が発生した被修正領域21に、微細パターン状の修正用遮光膜22を形成することで欠落欠陥20を修正することから、例えば、欠落欠陥20に修正膜を埋め込む場合などに生ずる厳格な位置合わせ等の煩雑な作業が不要となり、短時間且つ高精度に上記欠陥20を修正することができる。
(3)グレートーンマスク10によれば、半透光膜17により形成されたグレートーン部15に、欠落欠陥20が修正された被修正領域21を有し、この被修正領域21は、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるような微細パターン状の修正用遮光膜22を有する。このため、被修正領域21が、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等の透過率となるので、グレートーン部15に発生した欠落欠陥20が好適に修正されたグレートーンマスク10を提供することができる。
[B]第2の実施の形態(図3)
図3は、本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第2の実施の形態を示す工程図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すこと等により説明を省略する。
この第2の実施の形態におけるグレートーンマスクの欠陥修正方法では、グレートーンマスク10の製造後グレートーン部15において発生した欠落欠陥20の領域を、被修正領域21として特定した後(図3(A))、この被修正領域21の全体に、例えばレーザーCVD装置などを用いて修正用遮光膜23を成膜する(図3(B))。尚、修正用遮光膜23の材料としては、修正用遮光膜22と同様に、遮光部13の遮光膜18の材料と同一の遮光性の材料を用いてもよく、遮光膜18の材料とは異なる遮光性の材料を用いてもよく、また、半透光膜17の材料と同一の半透光性の材料を用いてもよく、半透光膜17の材料とは透過率の異なる半透光性の材料を用いてもよい。
次に、この修正用遮光膜23を、グレートーン部15の正常なグレートーン部分と同等なグレートーン効果が得られるように、例えばレーザーリペア装置などを用いて微細パターン状に切除加工する(図3(C))。符号23Aは、微細パターン状の切除加工部を示す。尚、レーザーリペア装置などによる微細パターンの切除加工は、切除箇所の寸法及びピッチを予め算定し、修正用遮光膜23の膜質に適した値を固定して実施することが好ましい。更に、修正用遮光膜23に形成される微細パターンを有する被修正領域21の透過率も、第1実施形態(微細パターン状の修正用遮光膜22を有する被修正領域21の透過
率)と同等の範囲となることが好ましい。
グレートーン部15に欠落欠陥20を有する、図2に示すグレートーンマスク10は、上述のようにして欠落欠陥20が修正された被修正領域21を有し、従って、この被修正領域21は、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られる微細パターンを備えるものとなっている。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同等な効果を奏する。
[C]第3の実施の形態(図4)
図4は、本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第3の実施の形態を示す工程図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第3の実施の形態におけるグレートーンマスクの欠陥修正方法では、まず、グレートーンマスク10のグレートーン部15において発生した、遮光部13形成材料(特に遮光膜18形成材料)からなる余剰欠陥(黒欠陥)24を含む領域を除去して欠落欠陥25を形成し(図4(A)及び(B))、この欠落欠陥25の領域を被修正領域26として特定する。
次に、この被修正領域26の全体に、レーザーCVD装置などを用いて修正用遮光膜27を成膜する(図4(C))。尚、修正用遮光膜27の材料としては、上述した修正用遮光膜22と同様に、遮光部13の遮光膜18の材料と同一の遮光性の材料を用いてもよく、遮光膜18の材料とは異なる遮光性の材料を用いてもよく、また、半透光膜17の材料と同一の半透光性の材料を用いてもよく、半透光膜17の材料とは透過率の異なる半透光性の材料を用いてもよい。
その後、この修正用遮光膜27を、グレートーン部15の正常なグレートーン部分と同等なグレートーン効果が得られるように、例えばレーザーリペア装置などを用いて微細パターン状に切除加工する(図4(D))。符号27Aは、微細パターン状の切除加工部を示す。尚、レーザーリペア装置等による微細パターンの切除加工も、切除箇所の寸法及びピッチを予め算定し、修正用遮光膜27の膜質に適した値を固定して実施することが好ましい。更に、修正用遮光膜27に形成される微細パターンを有する被修正領域26の透過率も、第1実施形態(微細パターン状の修正用遮光膜22を有する被修正領域21の透過率)と同等の範囲となることが好ましい。
グレートーン部15に余剰欠陥24を有する、図2に示すグレートーンマスク10は、上述のようにして余剰欠陥24が修正された被修正領域26を有し、従って、この被修正領域26は、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られる微細パターンを備えるものとなっている。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同等な効果を奏する。
[D]第4の実施の形態(図5)
図5は、本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第4の実施の形態を示す工程図である。この第4の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第4の実施の形態におけるグレートーンマスクの欠陥修正方法では、まず、グレートーンマスク10の製造後グレートーン部15において発生した欠落欠陥20の領域に図
5(A)、図5(B)に示すように修正用半透光膜28を部分的に成膜し、この際に生じた、グレートーン部15の正常なグレートーン部分の半透光膜17と上記修正用半透光膜28との重なり部分29を含む領域を被修正領域30として特定する。尚、修正用遮光膜28の材料としては、上述した修正用遮光膜22と同様に、遮光部13の遮光膜18の材料と同一の遮光性の材料を用いてもよく、遮光膜18の材料とは異なる遮光性の材料を用いてもよく、また、半透光膜17の材料と同一の半透光性の材料を用いてもよく、半透光膜17の材料とは透過率の異なる半透光性の材料を用いてもよい。
次に、上記半透光膜の重なり部分29を、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等なグレートーン効果が得られるように、例えばレーザーリペア装置等を用いて微細パターン状に切除加工する(図5(C))。符号29Aは、微細パターン状の切除加工部を示す。尚、レーザーリペア装置等による微細パターンの切除加工は、切除箇所の寸法及びピッチを予め算定し、半透光膜17と修正用半透光膜28との重なり部分29の膜質に適した値を固定して実施することが好ましい。更に、半透光膜の重なり部分29に形成される微細パターンを有する被修正領域30の透過率は、第1の実施の形態(微細パターン状の修正用遮光膜22を有する被修正領域21の透過率)と同等の範囲となることが好ましい。
グレートーン部15に欠落欠陥20を有する、図2に示すグレートーンマスク10は、上述のようにして欠落欠陥20が修正された被修正領域30を有し、従って、この被修正領域30は、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られる微細パターンを有するものとなっている。
従って、本実施形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同等な効果を奏する。
[E]第5の実施の形態(図6)
図6は、本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第5の実施の形態を示す工程図である。この第5の実施の形態において、前記第3の実施の形態(図4)と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
この第5の実施の形態におけるグレートーンマスクの欠陥修正方法では、まず、第3の実施の形態と同様にして、余剰欠陥24を含む領域を除去して欠落欠陥25を形成する(図6(A)及び(B))。そして、この欠落欠陥25の領域に修正用半透光膜31を成膜し、この際に生じた、グレートーン部15の正常なグレートーン部分の半透光膜17と上記修正用半透光膜31との重なり部分32と、更に残留する欠落欠陥33とを含む領域を被修正領域34として特定する(図6(C))。次に、上記欠落欠陥33の部分に、例えばレーザーCVD装置等を用いて修正用遮光膜35を成膜する(図6(D))。尚、修正用遮光膜35の材料としては、上述した修正用遮光膜22と同様に、遮光部13の遮光膜18の材料と同一の遮光性の材料を用いてもよく、遮光膜18の材料とは異なる遮光性の材料を用いてもよく、また、半透光膜17の材料と同一の半透光性の材料を用いてもよく、半透光膜17の材料とは透過率の異なる半透光性の材料を用いてもよい。
そして、この修正用遮光膜部分35及び上記半透光膜の重なり部分32を、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られるように、それぞれに適した寸法及びピッチを適用し、例えばレーザーリペア装置等を用いて微細パターン状に切除加工する(図6(E))。符号32Aは、半透光膜の重なり部分32に設けられた微細パターン状の切除加工部を、また、符号35Aは、修正用遮光膜35に設けられた微細パターン状の切除加工部をそれぞれ示す。
また、レーザーリペア装置等による微細パターンの切除加工は、切除箇所の寸法及びピ
ッチを予め算定し、それぞれの膜質に適した値を固定して適用することが好ましい。すなわち、半透光膜の重なり部分32及び修正用遮光膜35に形成される微細パターンを有する被修正領域34の透過率は、第1の実施形態(微細パターン状の修正用遮光膜22を有する被修正領域21の透過率)と同等の範囲となることが好ましい。
グレートーン部15に余剰欠陥24を有する、図2に示すグレートーンマスク10は、上述のようにして余剰欠陥24が修正された被修正領域34を有し、従って、この被修正領域34は、グレートーン部15における正常なグレートーン部分と同等のグレートーン効果が得られる微細パターンを有するものとなっている。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏する。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態では、修正用遮光膜22、23、27もしくは35、または修正用半透光膜28もしくは31の成膜をレーザーCVD装置を用いて実施し、これらの修正用の膜にレーザーリペア装置を用いて微細パターンを切除加工するものを述べた。ところが、上記修正用遮光膜22、23、27、35、または修正用半透光膜28、31の成膜と、これらの膜の切除加工を、FIB(Focused Ion Beam)装置を用いて実施してもよい。
つまり、このFIB装置40は、図7に示すように、Ga+イオンを発生させるイオン源41と、電磁光学系42と、Ga+イオンを中和するための電子を放出する電子銃43と、αガス(ヨウ素ガス)を放出させるエッチング用ガス銃49と、ピレンガスを放出させるガス銃44と、を有して構成される。上記電磁光学系42は、イオン源41から発生したGa+イオンをイオンビーム47とするものであり、このイオンビーム47がスキャンアンプ50により走査される。
そして、XYステージ45上に、被修正対象物であるグレートーンマスク10を載置し、XYステージ45を移動させることにより、そのグレートーンマスク10の被修正領域21、26、30、34をイオンビーム照射領域に移動する。次に、被修正領域21、26、30、34にイオンビーム47を走査し、この際に発生する二次イオン(Cr、Si)を検出する二次イオン検出器48の作用で、被修正領域21、26、30、34の位置を検出する。イオンビーム47が電磁光学系42を介して、グレートーンマスク10の被修正領域21、26、30、34に照射されることによって、修正用遮光膜22、23、27、35または修正用半透光膜28、31の成膜や、微細パターンの切除加工が実施される。尚、イオンビームのビーム径は、0.1μmφ以下である。
修正用遮光膜22、23、27、35または修正用半透光膜28、31を成膜する場合には、電磁光学系42を介してイオンビーム47を放出させながら、ピレンガスをガス銃44により放出させる。これにより、ピレンガスがイオンビーム47に接触して重合(化学反応)し、イオンビーム47の照射領域に、修正用遮光膜22、23、27、35または修正用半透光膜28、31が堆積して成膜される。
また、被修正領域21、26、30、34に微細パターンを切除加工する場合には、エッチング用ガス銃49によりαガス(ヨウ素ガス)を放出させ、この状態で電磁光学系42を介してイオンビーム47を照射することにより、微細パターンの切除加工が実施され、更に、グレートーンマスク10の透光性基板16へのダメージが緩和される。
本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第1の実施形態を示す工程図である。 図1のグレートーンマスクの欠陥修正方法により修正されたグレートーンマスクを示し、(A)は平面図、(B)及び(C)は側断面図である。 本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第2の実施の形態を示す工程図である。 本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第3の実施の形態を示す工程図である。 本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第4の実施の形態を示す工程図である。 本発明に係るグレートーンマスクの欠陥修正方法における第5の実施の形態を示す工程図である。 FIB装置の構造を示す概略側面図である。 グレートーンマスクを用いたTFT基板の製造工程を示す工程図である。 図8の製造工程の続きを示す工程図である。 露光機の解像限界以下の遮光パターンが形成されてなるグレートーン部を有するグレートーンマスクを示す平面図である。
符号の説明
10 グレートーンマスク
11 被転写体
12 レジストパターン
13 遮光部
14 透光部
15 グレートーン部
17 半透光膜
18 遮光膜
20 欠落欠陥
21 被修正領域
22 修正用遮光膜
23 修正用遮光膜
24 余剰欠陥
25 欠落欠陥
26 被修正領域
27 修正用遮光膜
28 修正用半透光膜
29 重なり部分
30 被修正領域
31 修正用半透光膜
32 重なり部分
33 欠落欠陥
34 被修正領域
35 修正用遮光膜

Claims (19)

  1. 遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、被転写体上に膜厚が段階的または連続的に異なるレジストパターンを形成するためのグレートーンマスクの欠陥修正方法であって、
    上記グレートーン部が半透光膜により形成され、上記グレートーン部において欠陥が発生した被修正領域を特定する工程と、
    当該被修正領域に、微細パターン状の修正膜を形成する工程と、
    を有し、
    上記微細パターン状の修正膜には、同一形状の単位パターンが規則的に配列し、
    上記被修正領域の透過率が、正常なグレートーン部を透過して露光、現像された被転写体のレジストパターンのレジスト残膜値に対して±15%以内となるような範囲内にあることを特徴とするグレートーンマスクの欠陥修正方法。
  2. 上記被修正領域は、グレートーンマスク製造後グレートーン部において発生した欠落欠陥領域、
    またはグレートーン部において発生した遮光部形成材料からなる余剰欠陥を含む領域を除去して形成された欠落欠陥領域、
    またはグレートーン部において発生した遮光部形成材料からなる余剰欠陥を含む領域を除去して形成された欠落欠陥領域に、修正用の半透光膜を部分的に成膜した後に更に残留する欠落欠陥領域、であることを特徴とする請求項1に記載のグレートーンマスクの欠陥修正方法。
  3. 上記被修正領域は、グレートーンマスク製造後グレートーン部において発生した欠落欠陥領域に、修正用の半透光膜を部分的に成膜した際に生じた半透光膜の重なり部分を含む領域、
    またはグレートーン部において発生した遮光部形成材料からなる余剰欠陥を含む領域を除去して形成された欠落欠陥領域に、修正用の半透光膜を部分的に成膜した際に生じた半透光膜の重なり部分を含む領域であることを特徴とする請求項1に記載のグレートーンマスクの欠陥修正方法。
  4. 上記微細パターンを形成する工程は、グレートーン部における欠落欠陥からなる被修正領域に、微細パターン状に修正用の遮光膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のグレートーンマスクの欠陥修正方法。
  5. 上記微細パターンを形成する工程は、グレートーン部における欠落欠陥からなる被修正領域に、修正用の遮光膜を形成する工程と、
    当該修正用の遮光膜を、上記微細パターン状に加工する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のグレートーンマスクの欠陥修正方法。
  6. 前記修正用の遮光膜は、上記遮光部を形成する材料と同一の材料からなることを特徴とする請求項4または5に記載のグレートーンマスクの欠陥修正方法。
  7. 上記微細パターンを形成する工程は、グレートーン部の被修正領域における半透光膜の重なり部分を、上記微細パターン状に加工する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1または3に記載のグレートーンマスクの欠陥修正方法。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のグレートーンマスク欠陥修正方法を用いて前記欠陥を修正する工程を含むことを特徴とするグレートーンマスクの製造方法。
  9. 遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、被転写体上に膜厚が段階的または連続的に異なるレジストパターンを形成するためのグレートーンマスクであって、
    上記グレートーン部が半透光膜により形成され、上記グレートーン部に、欠陥が修正された被修正領域を有し、当該被修正領域は、微細パターン状の修正膜を有し、
    上記微細パターン状の修正膜には、同一形状の単位パターンが規則的に配列し、
    上記被修正領域の透過率が、正常なグレートーン部を透過して露光、現像された被転写体のレジストパターンのレジスト残膜値に対して±15%以内となるような範囲内にあることを特徴とするグレートーンマスク。
  10. 前記遮光部が遮光膜により形成され、前記修正領域には、前記遮光部を形成する遮光膜と同一の材料からなる修正用の遮光膜が形成され、前記修正用の遮光膜には、上記微細パターンが形成されていることを特徴とする請求項9に記載のグレートーンマスク。
  11. 遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、前記グレートーン部は、透明基板上に、半透光膜からなる部分と、微細パターンが形成された遮光膜からなる遮光微細パターン部と、を有し、
    上記遮光微細パターン部は、同一形状の単位パターンが規則的に配列することを特徴とするグレートーンマスク。
  12. 遮光部と、透光部と、マスク使用時に用いられる露光光の透過量を低減するグレートーン部とを有し、
    前記グレートーン部は、透明基板上に、同一形状の単位パターンが規則的に配列した微細パターンが形成された半透光膜からなる半透光微細パターン部を有することを特徴とするグレートーンマスク。
  13. 前記グレートーン部は、透明基板上に、微細パターンが形成されていない半透光膜からなる部分と、微細パターンが形成された半透光膜からなる半透光微細パターン部と、を有し、前記半透光微細パターン部の膜厚は、前記微細パターンが形成されていない半透光膜からなる部分の膜厚よりも大きいことを特徴とする請求項12に記載のグレートーンマスク。
  14. 前記半透光微細パターン部は、少なくとも2枚以上の半透光膜が互いに積層された部分を有することを特徴とする請求項13に記載のグレートーンマスク。
  15. 前記グレートーンマスクは液晶表示装置製造用グレートーンマスクであることを特徴とする、請求項9〜14のいずれかに記載のグレートーンマスク。
  16. 前記グレートーンマスクは、薄膜トランジスタ製造用であり、前記遮光部がソース、ドレインに対応し、グレートーン部がTFTチャンネル部に対応するものであることを特徴とする、請求項15に記載のグレートーンマスク。
  17. 前記グレートーン部の露光光透過率が20〜50%であることを特徴とする、請求項9〜16のいずれかに記載のグレートーンマスク。
  18. 前記単位パターンの外周は、前記グレートーン部と前記遮光部との境界には接しないことを特徴とする、請求項9〜17のいずれかに記載のグレートーンマスク。
  19. レーザーCVD装置を用いることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のグレートーンマスクの欠陥修正方法。
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