JP4444781B2 - 無線送信機、送信信号電力調整装置および送信信号電力調整方法 - Google Patents
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Description
また、搬送波を用いない従来の無線送信機では、パワーアンプの帯域が非常に広いため、パワーアンプの設計が更に複雑になり実装が難しく、コストがかかるという問題があった。加えて、パワーアンプの帯域を広く保ちつつゲインを調節することは更に難しく、コストがかかるという問題があった。
前記インバータバッファとして、出力する電流値がそれぞれ異なるものを用いてもよい。
また、前記矩形波信号を生成するステップは、前記ディジタル信号における2状態何れかのビットに対応して前記矩形波信号を生成するようにしてもよい。
図1に示す無線送信機は、データが「1」と「0」の状態にコード化されたディジタル信号(以下「データ信号」という)をそのデータ信号の状態「1」のビットに対応して状態遷移する信号S1に変換する信号変換部1と、信号変換部1から入力される信号S1の状態遷移に同期して矩形波信号S2を生成する矩形波信号生成部2と、矩形波信号生成部2から供給される矩形波信号S2により駆動される送信アンテナ3とから構成される。なお、「矩形波信号」とは、電圧の立ち上がりから立ち下がりまで(場合によっては、立ち下がりから立ち上がりまで)の電圧変化をいう。
したがって、信号S1は図2(D)に示すように、データ信号の状態「1」のビットに対応して状態遷移する。より具体的には、状態「1」のビットのDuty50%(中央)の位置で状態遷移する。言い換えれば、信号S1の立ち上がりおよび立ち下がりが、データ信号の状態「1」にビットに対応することになる。
遅延回路21は、図4(A)に示すようなDFF41で実現することができる。遅延回路21をDFF41で実現する場合には、DFF41に供給するクロック信号Cの周波数によってDFF41の遅延量が決まり、矩形波信号S2のパルス幅Tが決まる。したがって、クロック制御回路51を用いてDFF41に供給するクロック信号Cの周波数を可変とすることにより、矩形波信号S2のパルス幅Tを動的に変化させることができる。
図4(B)に示す例では、インバータ回路42,45の出力端子がMOSスイッチ43,46および容量44,47を介して接地されている。MOSスイッチ43,46のゲート端子電圧Vによってインバータ回路42,45の出力のRC時定数が決まり、遅延量が決まる。したがって、電圧制御回路52を用いてMOSスイッチ43,46のゲート端子電圧Vを可変とすることにより、矩形波信号S2のパルス幅Tを動的に変化させることができる。この場合には、DFF41のようにクロック信号Cを供給する必要がなくなり、遅延回路21を簡易に実現することができる。
また、MOSスイッチ43,46の代わりに抵抗を用いて遅延回路21を実現してもよい。この場合にもRC時定数により遅延量を調整できる。いずれにせよ、遅延回路21は、図4に示した構成には限定されない。
2n+1次高調波成分の信号振幅は、図5に示すように矩形波信号の信号振幅に比べ1/(2n+1)になる(3次高調波では1/3、5次高調波では1/5)。したがって、高次の高調波成分を送信する場合ほど、送信アンテナ3から出力される送信信号電力が小さくなる。
なお、矩形波信号S2のパルス幅Tは、送信アンテナ3の中心周波数が(2n+1)/2Tとなるように決めることができる。
このRFパルス信号のパルス幅は、送信アンテナ3のインパルス応答およびアンテナ帯域で決まる。アンテナ帯域が広い場合にはこのパルス幅は短くなり、逆にアンテナ帯域が狭い場合にはこのパルス幅は長くなる。
矩形波信号S2のスペクトルが示されている図3を参照すると、矩形波信号S2の3次高調波成分の周波数は3/2Tに相当するから、3次高調波成分を送信アンテナ3から出力する場合には、図3に示すような帯域の送信アンテナ3を用意すればよい。
さらに、遅延量が小さいほど、矩形波信号S2を出力する排他的論理和回路22も高速に動作する必要がある。遅延量が大きければ、排他的論理和回路22に要求される動作速度は緩和される。
また、規制値に対応した高次高調波成分を利用することで、基本波成分を利用する場合に必要となる減衰器を用いる必要がなくなるといった効果も得られる。
通常、送信アンテナのインピーダンスは50Ω〜75Ωであり、送信アンテナから出力される送信信号電力は送信アンテナを送信機の負荷と見なしたときの負荷への供給電力とアンテナ効率とにより決まる。アンテナ効率はアンテナ形状や送信機と送信アンテナとの間のマッチングにより決まるので、送信信号電力を調整する場合には送信アンテナへの供給電力を調整する必要がある。送信アンテナへの供給電力は、送信アンテナへの供給電流、すなわち送信アンテナの駆動電流により調整することができる。本実施の形態は、送信アンテナの駆動電流により送信信号電力を調整するものである。
図7に示す無線送信機は、図1に示した無線送信機において、矩形波信号生成部2と送信アンテナ3との間に、矩形波信号生成部2から入力される矩形波信号S2に基づき送信アンテナ3に駆動電流を出力するアンテナ駆動部6が接続されたものである。アンテナ駆動部6は、送信アンテナ3に出力する駆動電流を調整する電流調整手段としての機能を有する。具体的には、複数のインバータバッファ61,62,63,64と、インバータバッファ61,62,63,64のそれぞれの入力側に配置されるスイッチ71a,72a,73a,74aと、インバータバッファ61,62,63,64のそれぞれの出力側に配置されるスイッチ71b,72b,73b,74bと、スイッチ71a〜74a,71b〜74bの開閉を制御するスイッチ制御回路75とから構成される。なお、スイッチ71a〜74a,71b〜74bおよびスイッチ制御回路75から、インバータバッファ61〜64のうちの少なくとも1つを選択し矩形波信号生成部2と送信アンテナ3との間に接続する選択接続手段が構成される。
スイッチ制御回路75は、同じインバータバッファの入出力側に配置されるスイッチ同士を連動して開閉させる。すなわち、スイッチ71aと71b、スイッチ72aと72b、スイッチ73aと73b、スイッチ74aと74bをそれぞれ連動して開閉させる。
また、インバータバッファ61〜64として出力電流値がそれぞれ異なるものを用いることにより、少ない数のインバータバッファで送信信号電力を多段階に切り替えることが可能となる。
また、それぞれのインバータバッファの出力電流値の比を1:2:3:4としたが、この比に限定されるものではない。インバータバッファの出力電流値がすべて同じであってもよい。
また、インバータバッファの入力側にスイッチ71a〜74aを配置せず、出力側のみにスイッチ71b〜74bを配置した構成としてもよい。
Claims (8)
- 入力されたディジタル信号を無線送信する無線送信機であって、
前記ディジタル信号の1ビットのデータに対応して矩形波信号を生成する矩形波信号生成手段と、
この矩形波信号生成手段から入力される前記矩形波信号に基づき駆動電流を出力するアンテナ駆動手段と、
このアンテナ駆動手段から入力される前記駆動電流により駆動されるアンテナとを備え、
前記アンテナ駆動手段は、出力する前記駆動電流を調整する電流調整手段を備え、
前記電流調整手段は、
前記矩形波信号が入力されたときに当該矩形波信号を所定レベルの反転信号に変換して出力する複数のインバータバッファと、
これらのインバータバッファのうちの少なくとも1つを選択し前記矩形波信号生成手段と前記アンテナとの間に接続する選択接続手段とを備え、
前記選択接続手段は、
前記インバータバッファの少なくとも出力側に配置され、開閉により前記インバータバッファと前記アンテナとの間を接続または開放するスイッチと、
前記スイッチの開閉を制御するスイッチ制御手段とを備える
ことを特徴とする無線送信機。 - 入力されたディジタル信号をアンテナより無線送信する無線送信機の送信信号電力調整装置であって、
1ビットのデータに対応して矩形波信号を生成する矩形波信号生成手段と、
この矩形波信号生成手段から入力される前記矩形波信号に基づき前記アンテナに駆動電流を出力するアンテナ駆動手段とを備え、
このアンテナ駆動手段は、出力する前記駆動電流を調整する電流調整手段を備え、
前記電流調整手段は、
前記矩形波信号が入力されたときに当該矩形波信号を所定レベルの反転信号に変換して出力する複数のインバータバッファと、
これらのインバータバッファのうちの少なくとも1つを選択し前記矩形波信号生成手段と前記アンテナとの間に接続する選択接続手段とを備え、
前記選択接続手段は、
前記インバータバッファの少なくとも出力側に配置され、開閉により前記インバータバッファと前記アンテナとの間を接続または開放するスイッチと、
前記スイッチの開閉を制御するスイッチ制御手段とを備える
ことを特徴とする送信信号電力調整装置。 - 請求項2に記載の送信信号電力調整装置において、
前記選択接続手段は、2以上のインバータバッファを選択し前記矩形波信号生成手段と前記アンテナとの間に並列に接続することを特徴とする送信信号電力調整装置。 - 請求項2または3に記載の送信信号電力調整装置において、
前記インバータバッファは、出力する電流値がそれぞれ異なることを特徴とする送信信号電力調整装置。 - 請求項2〜4の何れか1項に記載の送信信号電力調整装置において、
前記ディジタル信号をこのディジタル信号における2状態何れかのビットに対応して状態遷移する信号に変換し前記矩形波信号生成手段に出力する信号変換手段を更に備えることを特徴とする送信信号電力調整装置。 - 入力されたディジタル信号をアンテナより無線送信する際の送信信号電力調整方法であって、
矩形波信号生成手段により前記ディジタル信号の1ビットのデータに対応して矩形波信号を生成し前記アンテナに供給するステップと、
前記アンテナに供給される前記矩形波信号の電流により送信信号電力を調整するステップとを備え、
前記送信信号電力を調整するステップは、前記矩形波信号が入力されたときに当該矩形波信号を所定レベルの反転信号に変換して出力する複数のインバータバッファを前記矩形波信号生成手段と前記アンテナとの間にいくつ並列接続するかにより前記アンテナに供給される電流を調整するものであり、前記インバータバッファの少なくとも出力側に配置されたスイッチを開閉することにより並列接続される前記インバータバッファの数を制御する
ことを特徴とする送信信号電力調整方法。 - 請求項6に記載の送信信号電力調整方法において、
並列接続される前記インバータバッファは、出力する電流値がそれぞれ異なることを特徴とする送信信号電力調整方法。 - 請求項6または7に記載の送信信号電力調整方法において、
前記矩形波信号を生成するステップは、前記ディジタル信号における2状態何れかのビットに対応して前記矩形波信号を生成することを特徴とする送信信号電力調整方法。
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