JP4408091B2 - 無線送信方法および無線送信機 - Google Patents

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Description

本発明は、特に近距離の微弱無線通信システムに用いられ、データ信号を搬送波を用いずに無線送信する無線送信方法および無線送信機に関する。
従来の無線通信システムにおける送信側では、高周波の搬送波(キャリア)を送信データで変調して送信し、受信側では受信信号を復調することにより搬送波から送信データを取り出している(非特許文献1)。
図14は、従来の無線通信システムの構成例を示す。図14(1) は無線送信機、図14(2) は無線受信機の構成を示す。図において、無線送信機では、電圧制御発振器(VCO)51から出力される搬送波とベースバンドの送信データが乗算器52に入力され、搬送波に送信データを乗算することにより変調する。得られた被変調波はパワーアンプ53で増幅され、送信アンテナ54から送信される。無線受信機では、受信アンテナ61に受信した被変調波を低雑音増幅器(LNA)62で増幅し、イメージ除去フィルタ63でイメージ成分を除去する。さらに、イメージ成分を除去した被変調波と、電圧制御発振器(VCO)64から出力される搬送波とを乗算器65で乗算してダウンコンバートし、その中間周波数信号をチャネル選択フィルタ66を介して検波器67に入力し、ベースバンドの送信データに変換する。図14の構成は、位相変復調(PSK)により無線通信を行う場合の一例であるが、他の無線通信方式においても搬送波を発生させ、搬送波に変復調を施して無線通信を行うのが一般的である。
一方、搬送波を用いずに無線通信を行うシステムとして、超広帯域(UWB:Ultra Wideband)技術を用いた無線通信システムが提案されている(非特許文献2)。UWBの送信機は、数GHzの極めて広い周波数帯域にわたって、1秒間に10億回以上の非常に時間軸の短いパルス(ガウシアンモノパルス)を発生させ、送信データにより精密なパルス位置変調を施して送信する。受信機は、送信機から送られてきたパルスのシーケンスを受信し、パルスをデータに変換する。
大庭秀雄,提坂秀樹,「無線通信機」,日本理工出版会,pp.120-121,178-181,ISBN 4-89019-136-4 Siwiak Mckeown, "Ultra-wideband radio technology", John Wilet & Sons, Ltd p85, ISBN 0-470-85931-8
図14に示す従来の無線通信システムでは、送信時および受信時に搬送波を発生させ、この搬送波に変復調を施して無線通信を行う。すなわち、搬送波を発生させるVCOや搬送波に変復調を施す乗算器等のアナログ回路が必要となる。このため、無線通信システムを構成する送受信機の規模やハードウェア量が増大し、システム全体の製造コストや消費電力が大きくなる問題があった。
また、UWBを用いた無線通信システムにおいても、パルス幅の短い帯域制限されたガウシアンモノパルスを生成する回路が必要となる。このパルス生成回路は、構成が複雑でかつ消費電力が大きいので、無線通信システムを構成する送信機の規模やハードウェア量が増大し、システム全体の製造コストや消費電力が大きくなる問題があった。
ところで、国内の免許不要の無線規格として、たとえば無線タグなどに利用されている 300MHz帯の微弱無線規格や、無線LANに利用されている 2.4GHz(ISM)帯の無線規格などがある。これらの無線規格では、無線通信機器の送信信号電力は帯域あたりの信号電力で規定されている。このため、送信信号スペクトルが広帯域であれば、トータルの信号電力は狭帯域信号に比べて大きくなるため、無線通信システムのビットレートや通信距離などの性能向上が期待できる。
また、搬送波を用いる従来の無線通信は一般的に狭帯域であるが、スペクトルを拡散する直接拡散方式や周波数ホッピング方式を用いることにより、送信信号スペクトルを広帯域にすることができる。しかし、スペクトル拡散するための拡散手段や逆拡散手段が必要になるため、システム全体のコストや消費電力が大きくなる問題は避けられなかった。
また、UWBではガウシアンモノパルスそのものの周波数帯域は広帯域であるが、あるデータレートで通信を行うと、データクロックの周期性に起因してその周波数成分にスペクトルが集中してしまう問題があった。このUWBにおいてスペクトルを拡散する手段として、拡散符号を用いて送信すべきベースバンド信号を拡散し、拡散されたベースバンド信号をガウシアンモノパルスで送受信する方法がある。しかし、この方法では実際に送受信している信号の帯域に対して、通信しているデータ量は(1/拡散比)と小さく、データレートを大きくできない問題があった。
本発明は、搬送波の発生や変復調のための回路等を不要としてシステムを簡易化し、製造コストおよび消費電力の低減を図るとともに、さらに送信信号スペクトルの単位周波数あたりの信号電力の低減を図ることができる無線送信方法および無線送信機を提供することを目的とする。
本発明の無線送信方法は、送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手順と、信号変換手順で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手順と、矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号を矩形波信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手順と、拡散処理手順で得られる送信信号で送信アンテナを励振し、送信アンテナの中心周波数に対応するRFパルス信号として送信する送信手順とを有する。
また、本発明の無線送信方法は、送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手順と、信号変換手順で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手順と、矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号をデータ信号に同期したクロック信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手順と、拡散処理手順で得られる送信信号で送信アンテナを励振し、送信アンテナの中心周波数に対応するRFパルス信号として送信する送信手順とを有する。
ここで、矩形波信号のパルス幅をTとしたときに、送信アンテナの中心周波数が2Tを1周期とする周波数の奇数倍に一致する。また、矩形波信号の位相と、拡散符号系列の制御信号の位相との間に、データ信号に同期するクロック信号の半周期分差を設ける。
本発明の無線送信機は、送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手段と、信号変換手段で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手段と、矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号を矩形波信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手段と、拡散処理手段から出力される送信信号を入力し、RFパルス信号として送信する送信アンテナとを備える。
また、本発明の無線送信機は、送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手段と、信号変換手段で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手段と、矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号をデータ信号に同期したクロック信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手段と、拡散処理手段から出力される送信信号を入力し、RFパルス信号として送信する送信アンテナとを備える。
ここで、送信アンテナの中心周波数は、矩形波信号のパルス幅をTとしたときに、2Tを1周期とする周波数の奇数倍に一致するように設定する構成としてもよい。また、矩形波信号の位相と、拡散符号系列の制御信号の位相との間に、データ信号に同期するクロック信号の半周期分差を設ける構成としてもよい。
本発明は、データ信号の各ビットに対応して矩形波信号を生成し、この矩形波信号に対して位相が互いに 180度異なる信号を生成し、各信号を拡散符号系列の制御信号に従ってランダムに切り替えて送信アンテナを励振する。これにより、簡単な構成でRFパルス信号を生成し、搬送波を用いずに無線通信することが可能となる。さらに、RFパルス信号のスペクトルが広帯域に拡散され、帯域当たりの信号電力を低く抑えることができ、簡単な構成で他の無線通信システムへの干渉の影響を大幅に低減することができる。
また、無線送信機については、ディジタル信号処理がメインとなるため、アナログ回路を大幅に削減でき、大幅なコストおよび消費電力の低減を実現することができる。また、送信アンテナの中心周波数を2Tを1周期とする周波数の3倍、5倍などの奇数倍の周波数に設定すれば、矩形波信号の3次高調波成分、5次高調波成分などの高次高調波成分を送信することになる。これにより、無線送信機の各構成が必要とする動作速度を低減することができ、高速動作する回路が不要となる。
(基本構成)
図1は、本発明の無線送信機の基本構成を示す。図2は、図1に示す無線送信機の各部の信号波形の一例を示す。なお、図2の信号波形は横軸に時間、縦軸に電圧をとったものである。
図1において、無線送信機は、データがコード化されたディジタル信号(以下「データ信号」という)およびデータ信号に同期したクロック信号を入力し、データ信号の「1」のビットに対応して状態遷移する信号S1を出力する信号変換部10と、信号変換部10から入力する信号S1の状態遷移に同期して矩形波信号S2を出力する矩形波信号生成部20と、矩形波信号生成部20から供給される矩形波信号S2により励振される送信アンテナ30とから構成される。
信号変換部10は、データ信号とクロック信号との論理和を演算するAND回路11と、AND回路11の出力信号がクロック端子clk に入力されるDフリップフロップ(DFF)12と、DFF12の出力端子out と入力端子inとの間に接続されるインバータ回路13とから構成される。
データ信号とクロック信号は、図2(1),(2) に示すように互いに同期している。このため、AND回路11の出力信号は、図2(3) に示すようにデータ信号が「1」のときに、1ビットに対して1クロック分だけ「1」となる。DFF12の入力端子inには、その出力端子out から出力された信号S1がインバータ回路13によって反転して入力するので、クロック端子clk に入力されるAND回路11の出力信号が「1」から「0」に遷移するたびに、信号S1が「0」→「1」または「1」→「0」に遷移する。したがって、信号S1は、図2(4) に示すようにデータ信号の「1」のビットに対して状態遷移する。すなわち、信号S1は、データ信号の「1」のビットのデューティ50%(中央)の位置で状態遷移し、信号S1の立ち上がりおよび立ち下がりがデータ信号の「1」のビットに対応することになる。
なお、信号変換部10は、図1に示した構成に限らず同等の機能を有するものであればよい。すなわち、データ信号の「0」のビットに対応して状態遷移する信号S1に変換する構成であってもよい。また、データ信号の「1」のビットの始まりまたは終わりの位置に対応して状態遷移する信号S1に変換する構成であってもよい。
矩形波信号生成部20は、信号S1を時間T遅延させて出力する遅延回路21と、信号S1と遅延回路21の出力信号との排他的論理和(XOR:Exclusive OR) を演算する排他的論理和回路22とから構成される。信号S1と信号S1を時間T遅延させた信号との排他的論理和演算により、図2(5) に示すように、信号S1の立ち上がりおよび立ち下がりに同期してパルス幅Tの矩形波信号S2が生成される。なお、矩形波信号S2のパルス幅Tは遅延回路21の遅延量によって決まり、この遅延量を可変制御すれば矩形波信号S2のパルス幅Tも可変となる。
矩形波信号生成部20で生成された矩形波信号S2が送信アンテナ30に供給されることにより、アンテナ帯域に応じて、送信アンテナ30から図2(6) に示すように矩形波信号S2に一致した高周波パルス信号(RFパルス信号)が出力される。すなわち、無線送信機からは、データ信号の「1」に対応したRFパルス信号が出力されることになるが、この原理については後述する。
ここで、矩形波信号生成部20の遅延回路21の構成例について、図3を参照して説明する。遅延回路21は、図3(1) に示すようにDFF23で実現することができる。DFF23では、供給されるクロック信号の周波数によって遅延量が決まり、矩形波信号S2のパルス幅Tが決まる。したがって、DFF23へ供給するクロック信号の周波数を変化させることにより、矩形波信号S2のパルス幅Tを動的に変化させることができる。
また、遅延回路21は、図3(2) に示すようにインバータ回路24を多段接続(ここでは2段接続)しても実現することができる。各インバータ回路24の出力端子がMOSスイッチ25および容量素子26を介して接地され、MOSスイッチ25のゲート端子電位Vによってインバータ回路24の出力のRC時定数が決まり、遅延量が決まる。したがって、MOSスイッチ25のゲート端子電位Vを変化させることにより、矩形波信号S2のパルス幅Tを動的に変化させることができる。また、MOSスイッチ25の代わりに一般的な可変抵抗器を用い、その抵抗値に応じたRC時定数により遅延量を制御してもよい。また、MOSスイッチ25の代わりに固定の抵抗器を用い、容量素子26の代わりに可変容量素子を用い、その容量値に応じたRC時定数により遅延量を制御してもよい。
なお、遅延回路21は、インバータ回路24を4段以上の偶数段接続してもよい。また、遅延回路21のインバータ回路24を奇数段接続して構成する場合には、矩形波信号生成部20の排他的論理和回路(XOR)22に代えて、排他的ノア回路(XNOR)を用いる必要がある。
また、図3(2) のインバータ回路を用いた構成は、図3(1) の構成に比べてクロック信号を供給する必要がない分だけ容易に実現可能である。いずれにしても、遅延回路21は、図3に示す構成に限定されるものではない。
次に、矩形波信号S2を送信アンテナ30に供給することにより、送信アンテナ30からRFパルス信号が送信される原理について説明する。ここでは、矩形波信号生成部20が遅延回路21と排他的論理和回路22から構成される場合を例にとる。
図4は、矩形波信号および矩形波信号に含まれる高調波信号成分を示す。矩形波信号は、矩形波信号と同じ周波数の正弦波信号成分(基本波、1次高調波)、3倍の周波数の正弦波信号成分(3次高調波)、5倍の周波数の正弦波信号成分(5次高調波)などの奇数次の高調波信号成分からなる。したがって、図2(5) に示す矩形波信号S2のようなパルス幅Tのパルス信号には、2Tを1周期とした正弦波信号およびその高次高調波信号が含まれることになる。具体的には、矩形波信号S2のパルス幅Tを5nsとすると、矩形波信号S2の基本波成分の周波数は 100MHz(1周期は10ns)となり、高次高調波成分の周波数は 300MHz、 500MHz、…となる。
このような矩形波信号S2の基本波成分または高次高調波成分を送信アンテナ30から送信するには、送信アンテナ30の中心周波数が(2k+1)/(2T)(k=0,1,2,…)になるようにすればよい。図5に、矩形波信号S2のスペクトルと、送信アンテナ30のアンテナ帯域との関係の一例を示す。ここでは、矩形波信号S2の3次高調波成分の周波数は3/(2T)に相当するので、3次高調波成分を送信アンテナ30から送信する場合には、図5に示すように3/(2T)を含むアンテナ帯域の送信アンテナ30を用意すればよい。例えば、矩形波信号S2のパルス幅Tが5nsの場合には、中心周波数が 100MHz、 300MHz、 500MHz、…といった送信アンテナ30を用い、この送信アンテナ30に矩形波信号S2を供給することにより、矩形波信号S2の基本波成分または高次高調波成分に対応するRFパルス信号を送信することが可能となる。
なお、2k+1(k=0,1,2,…)次高調波成分の信号振幅は、図4に示すように矩形波信号の信号振幅に比べて1/(2k+1)になる。例えば、矩形波信号S2の振幅を1とすると、3次高調波成分の振幅は1/3、5次高調波成分の振幅は1/5となる。したがって、送信アンテナ30から矩形波信号S2の高次高調波成分を送信する場合ほど送信信号電力は小さくなる。
図6は、矩形波信号S2の3次高調波成分を送信する場合の信号波形を示す。図6(1) に示すように、矩形波信号S2のパルス幅Tを5nsとすると、図6(2) に示す矩形波信号S2の3次高調波成分の信号周波数は 300MHzとなる。したがって、この矩形波信号S2を中心周波数 300MHzの送信アンテナ30に供給すると、送信アンテナ30からは 300MHzの周波数で振動する図6(3) に示すようなRFパルス信号が出力される。このRFパルス信号のパルス幅は、送信アンテナ30のインパルス応答およびアンテナ帯域で決まる。アンテナ帯域が広い場合にはこのパルス幅を短くなり、アンテナ帯域が狭い場合にはこのパルス幅は長くなる。
ところで、一般的な近距離の微弱無線通信では、電波法等の法規により、その送信信号電力はかなり小さな値に制限されている。このため、矩形波信号S2の基本波成分を送信しようとすると、送信信号電力が大きく、規制値を超えてしまうことがある。この場合には、減衰器で信号電力を弱めて送信すればよい。また、送信したい信号周波数帯に対応した高次高調波成分を含む矩形波信号S2を生成し、この矩形波信号S2の3次高調波、5次高調波といった信号成分を送信するようにしてもよい。この場合には、高次高調波になるほど信号振幅が小さくなり送信信号電力が小さくなるので、規制値に適合した信号電力の高次高調波成分を選択して使えばよい。なお、高次高調波成分を送信する場合には、基本波成分を送信する場合に比べて次のような利点もある。
矩形波信号S2の基本波成分を送信する場合には、遅延回路21で実現しなければならない遅延量が高次高調波成分を送信する場合に比べて短くなり、遅延回路21の実現が困難になる。例えば 500MHz帯のRFパルス信号を送信する場合に、矩形波信号S2の基本波成分を利用すると1nsの遅延量を実現する必要があるが、5次高調波成分を利用すると5nsの遅延量を実現すればよい。ここで、遅延回路21を図3(1) に示すDFF23で実現する場合には、前者は1GHzのクロック信号が必要になるのに対して後者は 200MHzのクロック信号であればよく、クロック生成は高次高調波成分を利用する方が容易になる利点がある。
さらに、遅延回路21の遅延量が小さいほど、矩形波信号S2を出力する排他的論理和回路22も高速で動作させる必要がある。遅延回路21の遅延量が大きい場合には、排他的論理和回路22に要求される動作速度が緩和される利点がある。また、送信信号電力の規制値に対応した高次高調波成分を利用することにより、基本波成分を利用する場合に必要となる減衰器を用いる必要がなくなる利点もある。
次に、図1の無線送信機から送信されたRFパルス信号を受信する無線受信機の構成例を図7に示す。RFパルス信号は、データ信号の「1」,「0」に対応してオンオフして送信されるので、無線受信機ではこのオンオフ信号を検波すればよい。図7(1) 〜(4) に示す無線受信機は、RFパルス信号を受信する受信アンテナ31、RF受信信号を増幅する低雑音増幅器(LNA)32、増幅したRF受信信号を包絡線検波するダイオード33または二乗検波で包絡線検波する乗算器34、包絡線検波された信号をAD変換するAD変換器35またはオンオフ判定する比較器36により構成される。また、RF受信信号を中間周波数にダウンコンバートしてから包絡線検波する構成としてもよい。この場合には、ダウンコンバートする回路が必要になるが、RF受信信号を直接包絡線検波する場合に比べて包絡線検波の実現が容易になる。
以上説明したように、本発明の基本となる無線送信機では、簡単な構成でデータ信号の「1」,「0」に対応した矩形波信号を生成し、搬送波を用いずにRFパルス信号として送信することができ、無線受信機ではそのRFパルス信号を包絡線検波してオンオフ判定することによりデータ信号を取り出すことができ、搬送波を用いない無線通信が実現される。これにより、搬送波発生に必要なVCO等の高周波アナログ回路が大幅に削減され、無線通信システム全体の製造コストおよび消費電力の低減が可能となる。また、搬送波を用いないUWB方式と比べても、使用するアンテナ帯域に調整したガウシアンモノパルスを生成するための高周波アンテナ回路や受信機側の相関器も必要としないため、無線通信システム全体の製造コストおよび消費電力の低減が可能となる。特に、図1に示す無線送信機はほぼ全てをディジタル回路で構成できるので、高周波アナログ回路の削減に伴う製造コストおよび消費電力の低減効果は著しい。また、高次高調波成分を送信する構成にすることにより、微小な遅延量の制御が不要となって簡単に無線送信機を構成することができる。
(第1の実施形態)
図8は、本発明の無線送信機の第1の実施形態を示す。図9は、第1の実施形態の無線送信機の各部の信号波形の一例を示す。なお、図9の信号波形は横軸に時間、縦軸に電圧をとったものである。
本実施形態の無線送信機は、図1に示す基本構成における矩形波信号生成部20と送信アンテナ30との間に拡散処理部40を配置し、矩形波信号S2から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号S3,S4を生成し、矩形波信号S2に応じて生成される拡散符号系列の制御信号S5に従って信号S3,S4を切り替えて送信アンテナ30に供給することを特徴としている。
拡散処理部40は、矩形波信号S2を入力して位相が互いに 180度異なる信号を出力するバッファ41およびインバータ42と、それぞれの出力から直流成分をカットした信号S3,S4を出力する容量素子43,44と、矩形波信号S2から拡散符号系列の制御信号S5を生成する拡散符号生成部45と、拡散符号系列の制御信号S5に従って信号S3,S4を切り替えて出力するスイッチ46により構成される。拡散符号生成部45は、例えば図10に示すように、クロック端子clk に矩形波信号S2を入力する複数段のDFF451と、適当なDFFの出力を論理演算して1段目のDFFの入力端子inに接続する論理回路(ここでは排他的論理和回路)452とからなる拡散符号発生器と、最終段のDFFの出力をクロック信号でラッチするDFF453からなる遅延回路により構成される。また、この構成は生成する拡散符号系列の制御信号S5に応じて適宜変更される。
図9(1),(2) のデータ信号およびクロック信号から、図9(5) の矩形波信号S2が生成されるまでの過程は、図1および図2に示したものと同等であり、データ信号の「1」のビットに対してパルス幅Tの矩形波信号S2がクロック信号の立ち下がりのタイミングで生成される。この矩形波信号S2がバッファ41,インバータ42に入力されると、図9(5),(6) に示すように位相が互いに 180度異なる信号に変換される。図9では、バッファ41,インバータ42における遅延は無視し、矩形波信号S2とバッファ41の出力を共通にしている。バッファ41,インバータ42の各出力は、図9(7),(8) に示すように、容量素子43,44を介して直流成分がカットされた信号S3,S4となる。
一方、矩形波信号S2は拡散符号生成部45に入力され、図9(9) に示すように矩形波信号S2に応じた拡散符号系列の制御信号S5が生成される。なお、図9(9) に示す拡散符号系列の制御信号S5は便宜的に表したものであり、図10に示す拡散符号生成部45の構成とは対応していない。ここで、矩形波信号S2と拡散符号系列の制御信号S5は、図9(5),(9) に示す位相関係(クロック信号の半周期分差)が生じるように設定される。これは、拡散符号生成部45の遅延回路(DFF453)がクロック信号の立ち上がりで動作するように設定することにより実現される。これにより、直流成分をカットした信号S3,S4の各中間のタイミングでスイッチングし、スイッチ46で切り替える際の各信号間の直流レベル変動を抑えている。なお、矩形波信号S2から信号S3,S4を生成する容量素子43,44で遅延量がある程度見込める場合には、遅延回路(DFF453)に反転クロック信号を入力し、クロック信号の立ち下がりで動作させるようにしてもよい。スイッチ46で拡散符号系列の制御信号S5により切り替えられた送信信号S6(信号S3またはS4)を送信アンテナ30に供給することにより、アンテナ帯域に対応するRFパルス信号(図2(6))が送信される。なお、使用する送信アンテナ30の中心周波数は、矩形波信号生成部20の遅延回路の遅延量に対応する矩形波信号S2のパルス幅Tに対して(2k+1)/(2T)(k=0,1,2,…)とする。
ここで、図1に示す基本構成のように矩形波信号S2で送信アンテナ30を励振する場合と、本実施形態のように送信信号S6で送信アンテナ30を励振する場合の違いについて、図11を参照して説明する。
矩形波信号S2で送信アンテナ30を励振すると、送信されるRFパルス信号のスペクトルは図5、図11(1) に示すように広帯域に広がるものの、連続的にデータ信号を送信した場合には図11(2) に示すように、データ信号のクロック(データレート)に起因してある周波数成分にエネルギーが集中してしまう。このため、送信信号スペクトルのピーク値を無線規格の規定値以下にするためには、信号振幅を減衰させることが必要になる場合がある。この場合、受信機側ではS/Nが低下するため、送信可能なビットレートや通信距離が低下することになる。
一方、位相が互いに 180度異なる信号S3,S4を拡散符号系列の制御信号S5によりランダムに切り替えて生成される送信信号S6で送信アンテナ30を励振すると、送信されるRFパルス信号のスペクトルは図11(3) に示すように広帯域に拡散される。これにより、帯域当たりの信号電力のピーク値を低く抑えることが可能になり、無線規格に適合したRFパルス信号を生成することが容易になる。なお、トータルの信号電力は拡散処理を行っても変わらないので、データ信号のビットレートや通信距離等に影響を及ぼすことがない。特に、微弱無線やISM帯などでは、 100MHzまたは1MHz帯域当たりの送信信号電力のピーク値で無線規格が規定されているが、本発明により無線規格を満たした無線送信機を構成することが容易になる。
また、本実施形態の拡散処理部40は、簡単かつ低コストで信号スペクトルを拡散させる手段であり、また信号変換部10および矩形波信号生成部20と同様にディジタル回路で構成可能なため、図1に示す基本構成による前述の各利点を損なうことはない。
(第2の実施形態)
図12は、本発明の無線送信機の第2の実施形態を示す。図13は、第2の実施形態の無線送信機の各部の信号波形の一例を示す。なお、図13の信号波形は横軸に時間、縦軸に電圧をとったものである。
本実施形態の無線送信機は、図1に示す基本構成における矩形波信号生成部20と送信アンテナ30との間に拡散処理部40′を配置し、矩形波信号S2から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号S3,S4を生成し、クロック信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号S5′に従って信号S3,S4を切り替えて送信アンテナ30に供給することを特徴としている。第1の実施形態とは、拡散符号系列の制御信号S5′の生成に用いる信号が矩形波信号S2からクロック信号に代わった点が異なる。
拡散処理部40′は、矩形波信号S2を入力して位相が互いに 180度異なる信号を出力するバッファ41およびインバータ42と、それぞれの出力から直流成分をカットした信号S3,S4を出力する容量素子43,44と、クロック信号から拡散符号系列の制御信号S5′を生成する拡散符号生成部47と、拡散符号系列の制御信号S5′に従って信号S3,S4を切り替えて出力するスイッチ46により構成される。拡散符号生成部47は、例えば図10に示す複数段のDFF451と論理回路(ここでは排他的論理和回路)452とからなる拡散符号発生器で構成される。なお、この構成は生成する拡散符号系列の制御信号S5′に応じて適宜変更される。
図13(1) 〜(8) の各信号は、図9(1) 〜(8) に示す第1の実施形態と同様である。本実施形態では、クロック信号が拡散符号生成部47に入力され、図13(9) に示すようにクロック信号に応じた拡散符号系列の制御信号S5′を生成する。なお、図13(9) に示す拡散符号系列の制御信号S5′は便宜的に表したものであり、図10に示す拡散符号発生器の構成とは対応していない。
ここで、矩形波信号S2と拡散符号系列の制御信号S5′は、図13(4),(5),(9) に示す位相関係(クロック信号の半周期分差)が生じるように設定される。これは、拡散符号生成部47がクロック信号の立ち上がりで動作するように設定することにより実現される。これにより、直流成分をカットした信号S3,S4の各中間のタイミングでスイッチングし、スイッチ46で切り替える際の各信号間の直流レベル変動を抑えることができる。以下の処理は、第1の実施形態と同様である。
本発明の無線送信機の基本構成を示す図。 図1に示す無線送信機の各部の信号波形の一例を示すタイムチャート。 遅延回路21の構成例を示す図。 矩形波信号および矩形波信号に含まれる高調波信号成分を示す図。 矩形波信号のスペクトルと送信アンテナのアンテナ帯域との関係の一例を示す図。 矩形波信号の3次高調波成分を送信する場合の信号波形を示すタイムチャート。 RFパルス信号を受信する無線受信機の構成例を示す図。 本発明の無線送信機の第1の実施形態を示す図。 第1の実施形態の無線送信機の各部の信号波形の一例を示すタイムチャート。 拡散符号生成部45の構成例を示す図。 送信アンテナ30を励振する矩形波信号S2と送信信号S6の違いを説明する図。 本発明の無線送信機の第2の実施形態を示す図。 第2の実施形態の無線送信機の各部の信号波形の一例を示すタイムチャート。 従来の無線通信システムの構成例を示す図。
符号の説明
10 信号変換部
11 AND回路
12 Dフリップフロップ(DFF)
13 インバータ
20 矩形波信号生成部
21 遅延回路
22 排他的論理和回路(XOR)
23 Dフリップフロップ(DFF)
24 インバータ
25 MOSスイッチ
26 容量素子
30 送信アンテナ
31 受信アンテナ
32 低雑音増幅器(LNA)
33 ダイオード
34 乗算器
35 AD変換器
36 比較器
40 拡散処理部
41 バッファ
42 インバータ
43,44 容量素子
45,47 拡散符号生成部
46 スイッチ

Claims (8)

  1. 送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手順と、
    前記信号変換手順で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手順と、
    前記矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号を前記矩形波信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手順と、
    前記拡散処理手順で得られる送信信号で送信アンテナを励振し、送信アンテナの中心周波数に対応するRFパルス信号として送信する送信手順と
    を有することを特徴とする無線送信方法。
  2. 送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手順と、
    前記信号変換手順で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手順と、
    前記矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号を前記データ信号に同期したクロック信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手順と、
    前記拡散処理手順で得られる送信信号で送信アンテナを励振し、送信アンテナの中心周波数に対応するRFパルス信号として送信する送信手順と
    を有することを特徴とする無線送信方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線送信方法において、
    前記矩形波信号のパルス幅をTとしたときに、前記送信アンテナの中心周波数が2Tを1周期とする周波数の奇数倍に一致する
    ことを特徴とする無線送信方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の無線送信方法において、
    前記矩形波信号の位相と、前記拡散符号系列の制御信号の位相との間に、前記データ信号に同期するクロック信号の半周期分差を設ける
    ことを特徴とする無線送信方法。
  5. 送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手段と、
    前記信号変換手段で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手段と、
    前記矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号を前記矩形波信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手段と、
    前記拡散処理手段から出力される送信信号を入力し、RFパルス信号として送信する送信アンテナと
    を備えたことを特徴とする無線送信機。
  6. 送信するデータ信号をその論理値に対応して状態遷移する信号に変換する信号変換手段と、
    前記信号変換手段で変換された信号の状態遷移に同期した矩形波信号を生成する矩形波信号生成手段と、
    前記矩形波信号から位相が互いに 180度異なり、かつ直流成分をカットした信号を生成し、その各信号を前記データ信号に同期したクロック信号に応じて生成される拡散符号系列の制御信号に従って切り替え、送信信号として出力する拡散処理手段と、
    前記拡散処理手段から出力される送信信号を入力し、RFパルス信号として送信する送信アンテナと
    を備えたことを特徴とする無線送信機。
  7. 請求項5または請求項6に記載の無線送信機において、
    前記送信アンテナの中心周波数は、前記矩形波信号のパルス幅をTとしたときに、2Tを1周期とする周波数の奇数倍に一致するように設定する構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
  8. 請求項5または請求項6に記載の無線送信機において、
    前記矩形波信号の位相と、前記拡散符号系列の制御信号の位相との間に、前記データ信号に同期するクロック信号の半周期分差を設ける構成である
    ことを特徴とする無線送信機。
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