JP4444711B2 - メガネフレームの可変リムロック及びメガネフレーム - Google Patents

メガネフレームの可変リムロック及びメガネフレーム Download PDF

Info

Publication number
JP4444711B2
JP4444711B2 JP2004092885A JP2004092885A JP4444711B2 JP 4444711 B2 JP4444711 B2 JP 4444711B2 JP 2004092885 A JP2004092885 A JP 2004092885A JP 2004092885 A JP2004092885 A JP 2004092885A JP 4444711 B2 JP4444711 B2 JP 4444711B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rim
rim lock
screw
variable
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004092885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005283620A (ja
Inventor
馨 神谷
Original Assignee
株式会社 メガネ流通センター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 メガネ流通センター filed Critical 株式会社 メガネ流通センター
Priority to JP2004092885A priority Critical patent/JP4444711B2/ja
Priority to CNB2005100627517A priority patent/CN100356232C/zh
Publication of JP2005283620A publication Critical patent/JP2005283620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4444711B2 publication Critical patent/JP4444711B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)

Description

本発明は、メガネフレームの可変リムロック及びその可変リムロックを備えるメガネフレームに関し、特に、リム内へのレンズの着脱を容易に行うことができると共に、レンズの歪みの発生を防止しつつレンズをリム内に固定することができるメガネフレームの可変リムロック及びその可変リムロックを備えるメガネフレームに関するものである。
特開昭62−95513号公報に開示されているように、レンズをリム内に固定するメガネ枠(以下「メガネフレーム」と称す)が知られている。このメガネフレームは、一対のリムを連結するブリッジと、リムのブリッジ側に連接され使用者の鼻と当接するパッドと、メガネフレームの両外側に連接される智と、その智に使用者の頭部と当接するテンプルを取り付けるための蝶番とが一体に成形されている。リムは、智との連接部が上下に切断されており、切断された上側の智の部分には凹所が形成され、下側のリムには突起を有するリムロックが形成されている。智の凹所には螺孔が形成され、リムロックの突起には螺孔に対応する位置に貫通孔が形成されている。レンズをリム内に固定する場合には、リムの切断部を上下方向に拡げリム内にレンズを填め込んだ後、リムロックの突起を智の凹所に嵌合し、リムロックネジを貫通孔に貫入すると共に螺孔に螺着することによりリムロックと智とを強固に締結して行われる。
特開昭62−95513号公報(図1等)
しかしながら、上述したメガネフレームでは、リムロックネジによってリムロックと智とを強固に締結してリム内にレンズを固定しているので、外部からの衝撃などによりレンズがリム内から外れることを防止できるが、レンズにはそのレンズの外縁から内側方向に向かって強い圧力が掛かかり、特にプスチックレンズを使用した場合ではレンズの外縁近傍は変形して歪みが発生する。レンズに歪み変形が発生すると、リム内に固定される前のレンズの度数が変化してしまうので、折角使用者に合わせて設定した度数が変わってしまい度数の合ったメガネを使用者に提供することができないという問題点があった。また、レンズの歪み変形が大きい場合には、傷付き防止や紫外線カットなどのためにレンズの表面に施された薄膜のコーティングの強度が弱くなるので、外部からの衝撃によりその薄膜に亀裂が簡単に生じて薄膜が破損してしまうという問題点もあった。さらに、レンズの着脱を行う度に、リムロックネジの着脱を行う必要があるので、レンズ交換の作業効率が悪いという問題点もあった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、リム内へのレンズの着脱を容易に行うことができると共に、レンズの歪みの発生を防止しつつレンズをリム内に固定することができるメガネフレームの可変リムロック及びその可変リムロックを備えるメガネフレームを提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のメガネフレームの可変リムロックは、少なくとも一部が切断されたリム内にレンズを固定するものであり、前記リムの切断部の一端側に固設され、少なくとも前記リムの切断部の他端側が開放された緩挿溝と、その緩挿溝の開放面と対向する対向壁に穿孔された螺孔とを有する第1リムロック部材と、前記リムの切断部の他端側に固設され、前記第1リムロック部材の緩挿溝に前記開放面と対向壁との間を往復動作可能に緩挿されると共に前記螺孔に対応する位置に貫通孔が形成された第2リムロック部材と、前記緩挿溝内にて前記第2リムロック部材が第1リムロック部材の緩挿溝に緩挿された状態でその第2リムロック部材より前記第1リムロック部材の開放面側に配設され、前記第2リムロック部材を第1リムロック部材の対向壁方向に付勢する弾性力を有する弾性部材と、前記第2リムロック部材の貫通孔に貫入すると共に前記第1リムロック部材の螺孔に螺着される軸部と、前記第1リムロック部材の開放面と当接する傘部とを有する螺子部材と、前記第2リムロック部材の前記弾性部材の配設側に、その弾性部材の外形より大きな内形の凹状に形成される第1溝とを備えている。
この請求項1記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、少なくとも一部が切断されたリムの一端側には第1リムロック部材が固設されており、その第1リムロック部材は、リムの切断部の他端側が少なくとも開放された緩挿溝を有している。その緩挿溝の開放面と対向する対向壁には螺孔が穿孔されている。第1リムロック部材の緩挿溝には、リムの切断部の他端側に固設された第2リムロック部材が、第1リムロック部材の開放面と対向壁との間を往復動作可能に緩挿される。この第2リムロック部材には、第1リムロック部材の螺孔に対応する位置に貫通孔が形成されている。可変リムロックは、第1リムロック部材の緩挿溝に第2リムロック部材が緩挿された状態で、第2リムロック部材より第1リムロック部材の開放面側に、第2リムロック部材を第1リムロック部材の対向壁方向に付勢する弾性力を有する弾性部材を配設し、螺子部材の軸部が第2リムロック部材の貫通孔を貫入して第1リムロック部材の螺孔に螺着されて構成される。この際、螺子部材の傘部が第1リムロック部材の開放面と当接するので、緩挿溝から弾性部材が飛び出すことが防止される。リム内に填め込まれたレンズは、第2リムロック部材が弾性部材により第1リムロック部材の対向壁方向に付勢され、その弾性部材の付勢力によってリム内の内径が縮むことで固定されると共に、第2リムロック部材を螺子部材の傘部方向に弾性部材を押縮しながら移動させることでリム内の内径が拡がり脱着される。また、第2リムロック部材には、弾性部材の配設側にその弾性部材の外形より大きな内形となる凹状の第1溝が形成されているので、第1リムロック部材の緩挿溝に第2リムロック部材と弾性部材とを配設した状態で、その弾性部材の少なくとも一部分が第1溝内に挿設される。
請求項2記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項1記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記第1リムロック部材は、前記緩挿溝の側面を塞ぐ3つの側壁を備え、1つの側面が開放して構成されており、その開放された1つの側面は、前記リムの切断部の一端側に設けられている。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項1又は2に記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記螺子部材の傘部には、前記弾性部材の配設側の前記第2リムロック部材の第1溝と対向する位置に、前記弾性部材の外形より大きな内形となる凹状の第2溝が形成されている。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記第2リムロック部材の第1溝の深さと前記螺子部材の傘部の第2溝の深さとの合計距離は、前記第2リムロック部材が前記螺子部材の傘部と当接する位置まで動作した場合に押縮される弾性部材の長さと略同等に形成されている。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記螺子部材の軸部は、前記第1リムロック部材と螺子部材の傘部との当接面から前記対向壁の内壁面までの距離以上の長さに形成されると共に、前記当接面から前記対向壁の外壁面までの距離以下の長さに形成されている。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記弾性部材は、前記螺子部材の軸部の外径より大きな内径となり前記軸部が挿通される挿通部を備え、その挿通部に前記螺子部材の軸部が挿通された状態で、前記緩挿溝内に配設されるものである。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記螺子部材の軸部は、その軸部先端から傘部方向に向かって前記螺孔に螺着するための螺子溝が形成される螺子溝部と、その螺子溝部から前記傘部にわたって螺子溝が形成されていない滑動部とを備えており、前記螺子溝部は、前記第1リムロック部材の対向壁の厚みと第2リムロック部材の厚みとの合計距離以下の長さに形成されている。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記螺子部材の軸部の滑動部は、その螺子部材の軸部の螺子溝部の外径より大きな外径で形成されており、前記螺子溝部の長さは、前記第1リムロック部材の対向壁の厚み以下の長さに形成されている。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックは、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックにおいて、前記弾性部材は、螺旋状に線材を丸めた圧縮コイルバネで構成されている。
請求項1記載のメガネフレームは、レンズが填め込まれるリムと、そのリムの外側に連設されると共にテンプルが回動自在に連結される智とを備えており、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックが前記智の部分に設けられている。
請求項1記載のメガネフレームは、請求項1記載のメガネフレームにおいて、前記智は、前記メガネフレームの可変リムロックと前記テンプルとの間の少なくとも一部分が超弾性合金で構成されている。
請求項1記載のメガネフレームは、請求項1又は1に記載のメガネフレームにおいて、前記一対のリムを連結するブリッジと、そのブリッジ又はリムと鼻に当接するノーズパットとを連結する脚部材とを備えており、その脚部材の少なくとも一部分が超弾性合金で構成されている。
請求項1記載のメガネフレームは、レンズが填め込まれる一対のリムと、その一対のリムを連結するブリッジとを備えており、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックが前記ブリッジとリムとの接合部に設けられている。
請求項1記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、リム内のレンズは、第1リムロック部材の緩挿溝に配設された弾性部材が第2リムロック部材をその第1リムロック部材の対向壁方向に付勢してリム内の内径が縮むことによって固定されるので、螺子部材によってリムの一端側と他端側とを強固に締結して固定する場合と比較して、レンズの外縁から内側方向にかかる圧力を小さくすることができる。よって、レンズの外縁から内側方向にかかる圧力によるレンズの歪み変形を低減できるので、リム内に固定される前のレンズの度数とリム内に固定された状態のレンズの度数との変化の差を低減できる。従って、使用者に合わせて予め設定した度数を維持できるので、使用者に度数の合ったメガネを提供することができるという効果がある。さらに、レンズの歪み変形の発生を低減できるので、傷付き防止や紫外線カットなどのためにレンズの表面に施された薄膜のコーティングの強度が弱くなることを防止できる。よって、外部からの衝撃によって薄膜に亀裂が簡単に生じることがないので、その薄膜が破損することを防止することができるという効果がある。
また、レンズを脱着する場合には、第2リムロック部材を螺子部材の傘部方向に弾性部材を押縮しつつ移動させることによってリムの内径が拡がりレンズを外すことができる。よって、レンズの着脱の度に螺子部材を緩めたり締めたりする作業が必要ないので、レンズの着脱を容易に行うことができるという効果がある。
さらに、第2リムロック部材には、弾性部材の配設側にその弾性部材の外形より大きな内形の凹状の第1溝が形成されているので、第1リムロック部材の緩挿溝に第2リムロック部材と弾性部材とを配設した状態で、その弾性部材の少なくとも一部分を第1溝内に挿設させることができる。よって、緩挿溝内の弾性部材の配設に必要となる空間を第1溝分少なくできるので、メガネフレームの可変リムロックの大きさを小規模化することができるという効果がある。
請求項2記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項1記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、第1リムロック部材の緩挿溝は、3つの側壁により3つの側面が塞がれており、リムの切断部一端側の1つの側面が開放されているので、その開放された1つの側面とリムの切断部他端側に開放された開放面との連続した2つの開放面を有して構成される。一般的なメガネフレームのリムは略環状に形成されているので、リムの切断部の一端側から他端側を離れる方向に移動すると、その移動は略下斜め方向に動作をする。そのため、他端側に固設された第2ブロック部材を緩挿溝に緩挿する場合には略下斜め方向からの緩挿動作となるが、本発明の第1リムロック部材の緩挿溝は第2ブロック部材が緩挿される下斜め方向となる位置に連続する2つの開放面を有しているので、その緩挿動作をスムースに行うことができるという効果がある。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項1又は2に記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、螺子部材の傘部には、弾性部材の配設側の第2リムロック部材の第1溝と対向する位置に、弾性部材の外形より大きな内形となる凹状の第2溝が形成されているので、第1リムロック部材の緩挿溝に弾性部材を配設した状態で、その弾性部材の少なくとも一部分を第2溝内に挿設させることができる。よって、緩挿溝内の弾性部材の配設に必要となる空間を第2溝分少なくできるので、メガネフレームの可変リムロックの大きさをさらに小規模化することができるという効果がある。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、第2リムロック部材の第1溝の深さと螺子部材の傘部の第2溝の深さとの合計距離は、第2リムロック部材が螺子部材の傘部と当接する位置まで動作した場合に押縮される弾性部材の長さと略同等に形成される。よって、リムの内径を拡げるために第2リムロック部材を螺子部材の傘部方向へ移動させた場合には、押縮された弾性部材を第1溝と第2溝との間に確実に収納することができる。従って、第2リムロック部材を傘部と略当接する位置まで移動することができるので、緩挿溝内の空間を有効利用することができるという効果がある。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、螺子部材の軸部は、第1リムロック部材と螺子部材の傘部との当接面から対向壁の内壁面までの距離以上の長さに形成されているので、第1リムロック部材の螺孔に螺子部材の軸部を確実に螺着することができるという効果がある。さらに、螺子部材の軸部は、当接面から対向壁の外壁面までの距離以下の長さに形成されているので、第1リムロック部材の螺孔に螺子部材の軸部を螺着した場合に、軸部の先端が対向壁より外部側に突出することがない。よって、螺子部材の軸部の突出によりメガネフレームの美観を損なうことがない共に、その突出した軸部によって使用者が怪我をすることを防止できるという効果がある。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、弾性部材は、挿通部に螺子部材の軸部が挿通された状態で第1リムロック部材の緩挿溝内に配設されるので、弾性部材が伸縮を繰り返して行った場合であっても、その弾性部材の緩挿溝内での配設位置が大きくズレることを防止できる。よって、第2リムロック部材を第1リムロック部材の対向壁方向に付勢する弾性部材の付勢力を略一定に維持することができるので、付勢力のバラツキによって第2リムロック部材に傾きが生じたり、レンズを確実に固定できない等の弊害の発生を防止することができるという効果がある。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、螺子部材の軸部の螺子溝が形成された螺子溝部は、第1リムロック部材の対向壁の厚みと第2リムロック部材の厚みとの合計距離以下に形成されているので、第1リムロック部材の緩挿溝内で弾性部材と螺子溝部とが接触することがなく、弾性部材が螺子部材と接触する場合には螺子溝が形成されていない滑動部と接触する。よって、弾性部材が螺子部材の軸部と接触する場合であってもその弾性部材は滑動部と接触するので、伸縮動作に大きな抵抗が生じることなく滑らかな動作を行うことができるという効果がある。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、螺子部材の軸部の滑動部は、その螺子部材の軸部の螺子溝部の外径より大きな外径で形成され、螺子溝部の長さは第1リムロック部材の対向壁の厚み以下の長さに形成されている。よって、第1リムロック部材の螺孔に螺子部材を螺着する場合には、螺子溝部と滑動部との外径の差により滑動部が螺孔内に侵入することが制限されると共に螺子溝部は対向壁の厚み以下に形成されているので軸部先端が対向壁の外部側に突出することがない。従って、メガネフレームの美観を損なうことがない共に突出した軸部によって使用者が怪我をすることを防止できるという効果がある。
また、螺子部材の螺子溝部の長さが第1リムロック部材の対向壁の厚み以下に形成されているので、弾性部材が螺子部材の軸部と接触する場合には滑動部と必ず接触する。よって、弾性部材の伸縮動作に大きな抵抗が生じることなく滑らかな動作を行うことができるという効果がある。
請求項記載のメガネフレームの可変リムロックによれば、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックの奏する効果に加え、弾性部材は、螺旋状に線材を丸めた圧縮コイルバネで構成されている。圧縮コイルバネは、汎用品として安価に市販されているので、製作コストを低減することができるという効果がある。また、汎用されている圧縮コイルバネは、様々な形状が存在するので、可変リムロックの大きさや必要とする付勢力に応じて容易に選定することができ、設計コストの低減も図れるという効果がある。
請求項1記載のメガネフレームによれば、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックが智の部分に設けられているので、かかるメガネフレームを使用する使用者の目尻より外方に可変リムロックを設けることができる。よって、使用者がメガネフレームを装着した際に可変リムロックが使用者の視界を妨げることを防止することができるという効果がある。また、例えば、智により可変リムロックを覆い隠すことによって、メガネフレームの美観を維持することができるという効果がある。
請求項1記載のメガネフレームによれば、請求項1記載のメガネフレームの奏する効果に加え、智は、メガネフレームの可変リムロックとテンプルとの間の少なくとも一部分が超弾性合金で構成されているので、メガネフレームを落としたりぶつけたりしてメガネフレームに歪みや捻れが生じたとしても、超弾性合金によりその歪みや捻れを吸収することができる。可変リムロックは、弾性部材の付勢力によってレンズを固定しているのでメガネフレーム自体に歪みや捻れが生じると第1リムロック部材と第2リムロック部材との間に傾きが生じてレンズが外れ易くなることもあるが、超弾性合金よってその歪みや捻れを吸収できるのでレンズが外れることを防止できるという効果がある。また、メガネフレームを使用者が装着した場合には、その超弾性合金が使用者の頭部の形に応じて撓み変形するので、装着性が向上するという効果もある。
請求項1記載のメガネフレームによれば、請求項1又は1に記載のメガネフレームの奏する効果に加え、一対のリムを連結するブリッジと、そのブリッジ又はリムと鼻に当接するノーズパットとを連結する脚部材とを備えており、その脚部材の少なくとも一部分が超弾性合金で構成されているので、使用者がメガネフレームを装着した場合には、使用者の鼻の形に応じて超弾性合金が撓み変形するので、さらに装着性が向上するという効果がある。
請求項1記載のメガネフレームによれば、請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックがブリッジとリムとの接合部に設けられているので、かかる可変リムロックをメガネフレームを使用する使用者の鼻上部に設けることができる。よって、使用者がメガネフレームを装着した際に可変リムロックが使用者の視界を妨げることを防止することができるという効果がある。また、例えば、ブリッジにより可変リムロックを覆い隠すことによって、メガネフレームの美観を維持することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例におけるメガネフレーム1の外観を部分的に示した斜視図である。
メガネフレーム1は、金属材料で左右対称に構成されたメタル枠であり、レンズ2が填め込まれる一対のリム3,3と、その一対のリム3,3を連結するブリッジ4と、リム3内にレンズ2を固定する可変リムロック5と、その可変リムロック5に連接されるよろい智6と、そのよろい智6に連結されメガネフレーム1を装着した状態で使用者の耳に掛けられるテンプル7と、そのテンプル7をよろい智6に回動可能に取り付ける蝶番8と、リム3のブリッジ4近傍となる位置に連接され使用者の鼻と当接するノーズパット9を揺動部材10を介して連結する脚部材11とを主に備えている。なお、図1では、メガネフレーム1の紙面左側が省略して図示してあるが、メガネフレーム1の左側は、可変リムロック5、よろい智6、テンプル7及び蝶番8が、メガネフレーム1の右側に対して左右対称に構成されている。
一対のリム3,3は、その内周部分にレンズ2が填め込まれる部材であり、金属材料で正面視略環状に形成されている。この一対のリム3,3は左右対称に形成されており、そのリム3,3間がブリッジ4によって連結されている。このブリッジ4は、一対のリム3,3を連結するための部材であり、その一端側がメガネフレーム1における右側のリム3(図1の右側)にロウ(鑞)付けにより接合されると共にその他端側がメガネフレーム1における左側のリム3(図1の左側)にロウ付けにより接合されている。
なお、メガネフレーム1は左右対称に構成されているので、以下、メガネフレーム1の右側に配設されるリム3、可変リムロック5、よろい智6、テンプル7、蝶番8、ノーズパット9、揺動部材10及び脚部材11について説明し、左側に配設されるリム3、可変リムロック5、よろい智6、テンプル7、蝶番8、ノーズパット9、揺動部材10及び脚部材11についての説明は省略する。
リム3は、そのブリッジ4の接合された縁部分と反対側(図1の右側)の縁部分が切断され、切れ目3a(切断部)が設けられている。リム3は、切れ目3aを境にして紙面上側となる上側リム3b(切断部の一端側)と紙面下側となる下側リム3c(切断部の他端側)とに分離されており、その上側リム3bに後述する可変リムロック5の第1リムロック部材5a(図2参照)がロウ付けにより固設され、その下側リム3cに後述する可変リムロック5の第2リムロック部材5b(図2参照)がロウ付けにより固設される。よって、可変リムロック5は、メガネフレーム1を使用する使用者の目尻より外方に設けられるので、使用者がメガネフレーム1を装着した際に可変リムロック5が使用者の視界を妨げることを防止できる。また、図1の可変リムロック5は、第1リムロック部材5aが示されており、第2リムロック部材5bは第1リムロック部材5a内に緩挿されるので図示されていない。なお、その可変リムロック5の詳細については後述する。
可変リムロック5の前面(図1の手前側)には、よろい智6の一端側がロウ付けにより接合されている。よろい智6は、リム3とテンプル7とを繋ぐ部材であり、よろい智6の他端側はメガネフレーム1の後方(図1の奥側)へ向けて上面視略L字状に屈曲されている。このよろい智6の他端側の先端には使用者の耳に掛けられるテンプル7が蝶番8を介してメガネフレーム1のブリッジ4方向に回動可能に連結されており、このテンプル7はメガネフレーム1の更に後方へ向けて延出されている。よって、正面視では、よろい智6が可変リムロック5を覆い隠しているので、メガネフレーム1の美観を維持することができる。
脚部材11は、リム3のブリッジ4近傍にロウ付けにより接合されており、一対のリム3,3間の中間位置方向に湾曲して形成されている。その脚部材11の先端には、揺動部材10が連結されており、その揺動部材10はメガネフレーム1が装着された場合に使用者の鼻の形状に応じてノーズパット9を所定角度揺動可能に構成されている。よって、メガネフレーム1を装着した場合の装着性が向上する。なお、脚部材11は、ブリッジ4にロウ付けにより接合するものとしても良い。
次に、図2を参照して、可変リムロック5の詳細について説明する。図2は、可変リムロック5の分解斜視図である。
図2に示すように、可変リムロック5は、上側リム3bに固設される第1リムロック部材5aと、下側リム3cに固設される第2リムロック部材5bと、第2リムロック部材5bを第1リムロック部材5a側に付勢する弾性部材30と、第1リムロック部材5a内に第2リムロック部材5bと弾性部材20とを取り付ける螺子部材40とを備えている。なお、可変リムロック5は、上側リム3bから下側リム3c方向に向かって、第1リムロック部材5a、第2リムロック部材5b、弾性部材30及び螺子部材40の順序で構成される。
第1リムロック部材5aは、紙面上側を塞ぐ天井壁(対向壁)20と、その天井壁20の外縁部から下側リム3c方向に延出されると共に3つの側面を塞ぐ3つの側壁21とを備え、その天井壁20と3つの側壁21とによって略箱状に形成されている。天井壁20と3つの側壁21とによって形成される空間は、第2リムロック部材5bを緩挿可能な大きさに形成される緩挿溝22であり、その緩挿溝22は、下側リム3c側が開放された開放面22aとリム3の内側が開放された開放面22bとの2つの開放面により連続する2つの平面が開放されている。上側リム3bと下側リム3cとは略環状のリム3を切断しているので、第2リムロック部材5bの緩挿溝22への緩挿動作は略下斜め方向からの緩挿となるが、緩挿溝22は第2ブロック部材5bが緩挿される下斜め方向となる位置に開放面22a,22bを有しているので、緩挿動作をスムースに行うことができる。
第1リムロック部材5aと上側リム3bとは、天井壁20の開放面22a側の端面と切れ目3aの切断面とが略同一平面上になると共に、3つの側壁21のうち対向する側壁21の開放面22b側の端面と上側リム3bの内側となる面とが略同一平面上になうよう接合されている。
天井壁20の略中心位置には、螺子部材40を螺着するための螺孔23が穿孔されており、この螺孔23の内周面には螺旋状の螺子溝が形成されている。なお、天井壁20は、螺子部材40を螺着するための螺子溝が必要となるので、側壁21の板厚と比較して厚く形成されている。
第2リムロック部材5bは、第1リムロック部材5aの緩挿溝22に、その第1リムロック部材5aの天井壁20と開放面22aとの間を往復動作可能に緩挿されるものであり、緩挿溝22の内形より小さい外形で構成されている。また、第1リムロック部材5aの螺孔23に対向する位置には螺子部材40が貫入する貫通孔24が形成されている。さらに、第2リムロック部材5bの下面側(弾性部材の配設側)には、弾性部材30の外形より大きな内形となる凹状の第1溝25が形成されている。よって、第2リムロック部材5bと弾性部材30とを緩挿溝22内に配設した状態では、第1溝25内に弾性部材30の一部が挿設されるので、緩挿溝22内の弾性部材30の配設に必要となる空間を第1溝25分少なくでき、可変リムロック5の大きさを小規模化することができる。
また、第2リムロック部材5bと下側リム3cとは、第1リムロック部材5a側となる端面と切れ目3aの切断面とが略同一平面上になるように接合されている。よって、レンズの固定のために上側リム3bと下側リム3cとの切断面を略当接させると、第1リムロック部材5aと第2リムロック部材5bとの対向する端面同士も略当接するので、安定してレンズを固定することができる。なお、本第1実施例では、上側リム3bと下側リム3cとの切断面及び第1リムロック部材5aと第2リムロック部材5bとの互いに対向する端面同士がそれぞれ略当接するものとしたが、少なくとも上側リム3bと下側リム3cとの切断面同士が略当接する構成であれば、上側リム3bと第1リムロック部材5a及び下側リム3cと第2リムロック部材5bとのそれぞれの接合位置は限定されるものではない。また、リム3内に弾性部材30の付勢力によってレンズ2を固定可能であれば、上側リム3bと下側リム3cとが略当接しない構成とするものとしても良い。
弾性部材30は、緩挿溝22内にて第2リムロック部材5bを第1リムロック部材5aの天井壁20方向に付勢する付勢力を有するものであり、螺旋状に線材を丸めた圧縮コイルバネで構成されている。なお、弾性部材30は、圧縮コイルバネで構成されているので中心部(挿通部)が中空状に形成されており、その内径は後述する螺子部材40の軸部41の外径より大きな内径に形成され、螺子部材40の軸部41が挿通可能に構成されている。また、圧縮コイルバネは、汎用品として安価に市販されているので製作コストを低減することができると共に、様々な形状が存在するので可変リムロック5の大きさや必要とする付勢力に応じて容易に選定することができ設計コストの低減も図ることができる。
部材40は、第2リムロック部材5bの貫通孔24に貫入すると共に第1リムロック部材5aの螺孔23に螺着される軸部41と、第1リムロック部材5aの開放面22aの端面(側壁21の第2リムロック部材5b側の端面)と当接する傘部42とを有している。軸部41の長さは、第1リムロック部材5aの開放面22aの端面から天井壁20の内壁面までの距離(側壁21の高さ)以上の長さに形成されると共に、その当接面から天井壁20の外壁面までの距離以下の長さに形成されている。よって、第1リムロック部材5aの螺孔23に螺子部材40の軸部41を確実に螺着することができる。さらに、螺子部材40の軸部41の先端が天井壁20の外壁面側に突出しないので、その突出によりメガネフレームの美観を損なうことがない共にその突出した軸部41によって使用者が怪我をすることを防止できる。
軸部41は、その軸部41の先端から傘部42方向に螺溝が形成される螺溝部41aと、その螺溝部41aから傘部42に向かって螺子溝が形成されておらず表面が滑らかな曲面からなる滑動部41bとを備えている。螺溝部41aは、第1リムロック部材5aの天井壁20の厚みと第2リムロック部材5bの厚みとの合計距離以下の長さに形成されている(本第1実施例では、螺孔23の深さより長く、螺孔23の深さと貫通孔24の深さとの合計距離以下の長さに形成されている)。よって、弾性部材30が螺子部材40の軸部41と接触する場合は滑動部41bと接触するので、弾性部材30は伸縮動作に大きな抵抗が生じることなく滑らかな動作を行うことができる。なお、軸部41は、円柱状に形成されているが、螺子溝が形成されていない滑動部を有するものであれば、多角形の柱状に形成するものとしても良い。
傘部42の弾性部材30の配置側には、弾性部材30の外形より内形が大きく形成された凹状の第2溝43が形成されている。この第2溝43は、傘部42の第1リムロック部材5aの開放面22aと当接する平面42aから傘部42の反対方向に略環状に形成された溝であり、環状溝の内側の内径が軸部41の外径と略同等に形成されている。即ち、軸部41が平面42aから傘部42の反対方向に延びておりその軸部41から平面42aの外周方向に第2溝43が形成されている。よって、弾性部材30が緩挿溝22内に配設された状態で、第2溝43内に弾性部材30の一部が挿設されるので、緩挿溝22内の弾性部材30の配設に必要となる空間を第2溝43分少なくでき、可変リムロック5の大きさを小規模化することができる。
ここで、第1リムロック部材5aの緩挿溝22に第2リムロック部材5bと弾性部材30と配設し、螺子部材40を第1リムロック部材5aの螺孔23に螺着する手順について説明する。
先ず、第1リムロック部材5aの緩挿溝22内に第2リムロック部材5bを緩挿し、そして弾性部材30の一方の端部を第2リムロック部材5bの第1溝25内に挿設する。その後、紙面下方から螺子部材40の軸部41を弾性部材30の中空状に形成された中心部に挿通すると共に第2リムロック部材5bの貫通孔24を貫通し、さらに、第1リムロック部材5aの螺孔23に軸部41の螺子溝部41aを螺着して、可変リムロック5が構成
される。この際、螺子部材40の傘部42の第2溝43内に弾性部材30の他方の端部が挿設される。また、螺子部材40の傘部42の平面42aが第1リムロック部材5aの開放面22aと当接するので、弾性部材30が緩挿溝22内から外部に飛び出すことがない。また、上述したように、軸部41の先端が天井壁20から外壁面側に突出することもない。
次に、図3を参照して、可変リムロック5の動作について説明する。図3は、可変リムロック5の動作状態を示した断面図であり、図2の断面線III−IIIにおける断面図である。なお、図3(a)は、弾性部材30が伸張した状態を示した図であり、図3(b)は、弾性部材30が押縮した状態を示した図である。
図3(a)に示すように、通常時は、第2リムロック部材5bが弾性部材30により第1リムロック部材5aの天井壁20方向に付勢されているため、第1リムロック部材5aの天井壁20の内壁面と第2リムロック部材5bの天井壁20側となる端面とが略当接すると共に、上側リム3bと下側リム3cとの切断面とが略当接している。図3(a)の状態で、リム3内にレンズ2が固定される。なお、図示するように、弾性部材30の両側端部は、それぞれ第1溝25と第2溝43とに挿設されており、弾性部材30の中心部は螺子部材40の軸部41が挿通した状態となるので、弾性部材30が伸縮を繰り返して行った場合であっても、その弾性部材30の緩挿溝22内での配設位置が大きくズレることを防止できる。よって、第2リムロック部材5bを第1リムロック部材5aの天井壁20方向に付勢する弾性部材30の付勢力を略一定に維持することができるので、付勢力のバラツキによって第2リムロック部材5bに傾きが生じたり、レンズを確実に固定できない等の弊害の発生を防止できる。
図3(b)に示すように、レンズ2の着脱を行う際には、第2リムロック部材5bを第1リムロック部材5aから離れる方向(螺子部材40の傘部42方向)に移動することによって行われる。この際、弾性部材30は、第2リムロック部材5bに形成された第1溝25と螺子部材40の傘部42に形成された第2溝43との間に収納される。即ち、押縮された弾性部材30の長さと、第1溝25の深さと第2溝43の深さとの合計距離とが略同等になる。よって、第2リムロック部材5bを傘部42と略当接する位置まで移動することができるので、緩挿溝22内の空間を有効に利用することができる。
リム3内にレンズ2を固定する場合には、第2リムロック部材5bを傘部42方向に移動しリム3の内径を拡げ(図3(b)の状態)、その内径が拡がったリム3内にレンズを嵌め込み第2リムロック部材5bを離すことによって弾性部材30が第2リムロック部材5bを天井壁20側に付勢してリム3の内径が縮むことで行われる(図3(a)の状態)。また、レンズを脱着する場合にも同様に、第2リムロック部材5bを傘部42方向に移動することでリム3の内径を拡げて(図3(b)の状態)レンズを取り外すことができる。なお、第2リムロック部材5bの往復動作の距離は、レンズの着脱が行える程度の距離でよいので、本実施例では「略1ミリメートル」としている。
以上、説明したように、本第1実施例のメガネフレーム1の可変リムロック5によれば、弾性部材30の付勢力により第2リムロック部材5bを第1リムロック部材5aの天井壁20側に付勢しリム3の内径を縮めることによってレンズ2を固定するので、従来のように、螺子部材によって上側リムと下側リムとを強固に締結して固定する場合と比較して、レンズ2の外縁から内側方向にかかる圧力を小さくすることができる。よって、レンズ2の外縁から内側方向にかかる圧力によるレンズの歪み変形を低減できるので、リム3内に固定される前のレンズ2の度数とリム3内に固定された状態のレンズ2の度数との変化の差を低減できる。従って、使用者に合わせて予め設定した度数を維持できるので、使用者に度数の合ったメガネを提供することができる。さらに、レンズ2の歪み変形の発生を低減できるので、傷付き防止や紫外線カットなどのためにレンズ2の表面に施された薄膜のコーティングの強度が弱くなることを防止できる。よって、外部からの衝撃によって薄膜に亀裂が簡単に生じることがないので、その薄膜が破損することを防止することができる。
また、レンズ2を脱着する場合には、第2リムロック部材5bを螺子部材40の傘部42方向に弾性部材30を押縮しつつ移動させることによってリム3の内径が拡がりレンズ2を外すことができ、レンズ2の着脱の度に螺子部材40を緩めたり締めたりする作業が必要なくなるので、レンズ2の着脱を容易に行うことができる。
次に、図4を参照して、第2実施例のメガネフレーム1の可変リムロック5について説明する。図4は、第2実施例の可変リムロック5の分解斜視図である。なお、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第2実施例の可変リムロック5は、第1実施例と同形状の第1リムロック部材5a、第2リムロック部材5b及び螺部材40とを備え、さらに、樹脂材料で構成され第2リムロック部材5bを第1リムロック部材5aの天井壁20方向に付勢する付勢力を有する弾性部材130を備えている。
弾性部材130は、中空筒状に形成されており、螺部材40の軸部41が挿通可能に構成されている。この弾性部材130の外径および内径は、第1実施例の弾性部材30の外径および内径と略同等に形成されているので、第1実施例の弾性部材30と第2実施例の弾性部材130とのどちらの弾性部材を用いることもできる。なお、弾性部材130は、樹脂材料で構成されているため、押縮された場合に外周方向に潰れながら変形するので、第1溝25と第2溝43の内径を第1実施例に比べて大きく形成するものとしても良い。また、弾性部材は弾性力を有するものであれば、その形状及び材質は特に限定しない。
以上、説明したように、第2実施例のメガネフレーム1の可変リムロック5は、第1実施例の弾性部材30と同様に作用する弾性部材130を備えているので、第1実施例のレンズの着脱を容易に行うことができる効果、および、レンズの外縁部に歪みが発生することを低減することができる効果を奏する。
次に、図5を参照して、第3実施例のメガネフレーム100について説明する。図5は、第3実施例のメガネフレーム100の部分的な外観斜視図である。なお、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
第3実施例のメガネフレーム100は、第1実施例又は第2実施例と同様に構成される可変リムロック5を備えている。可変リムロック5に接合されるよろい智106は、可変リムロック5の前面側(図5の手前側)に接合され上面視略L字状に形成される第1智106aと、テンプル7を蝶番8を介して回動自在に取り付ける第2智106bと、第1智106aと第2智106bとを連結し撓み変形する超弾性合金(例えばゴムメタル、Zチタンなど)で構成された連結部材106cとを備えている。また、第3実施例の脚部材111にも撓み変形する超弾性合金が用いられている。
よって、メガネフレーム100を落としたりぶつけたりしてメガネフレーム100に歪みや捻れが生じたとしても、連結部材106cによりその歪みや捻れを吸収することができる。可変リムロック5は、弾性部材30の付勢力によってレンズを固定しているのでメガネフレーム100自体に歪みや捻れが生じると第1リムロック部材5aと第2リムロック部材5bとの間に傾きが生じてレンズが外れ易くなることがあるが、連結部材106cよってその歪みや捻れを吸収できるのでレンズが外れることを防止できる。また、メガネフレーム100を使用者が装着した場合には、連結部材106c及び脚部材111が使用者の頭部の形及び鼻の形状に応じて撓み変形するので、装着性が向上する。
なお、第3実施例のメガネフレーム100では、超弾性合金を連結部材106cと脚部材111との両方に設けるものとしたが、どちらか一方に用いるものとしても良い。
さらに、よろい智106の全てを超弾性合金で構成するものとしても良いし、第1智106aと連結部材106c及び第2智106bと連結部材106cを超弾性合金で構成するものとしても良い。また、脚部材111の少なくとも一部分に超弾性合金を用いるものとしても良い。
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施例では、可変リムロック5をブリッジ4と接合された縁部分とは反対側の縁部分(智の部分)に設けるものとしたが、リム3とブリッジ4との接合部分に可変リムロック5を設けるものとしても良い。かかる場合、メガネフレーム1を使用する使用者の鼻上部に可変リムロック5が設けられるので、使用者がメガネフレーム1を装着した際に可変リムロック5が使用者の視界を妨げることを防止することができる。また、例えば、ブリッジ4により可変リムロック5を覆い隠すことによって、メガネフレーム1の美観を維持することができる。
また、上記各実施例では、第1リムロック部材5aの緩挿溝22は、開放面22aと開放面22bとの連続した2つの開放面を有して構成するものとしたが、緩挿溝22は下側リム3c側に開放面を有するものとしても良いし、いずれか1つの側面に開放面を有するものとしても良い。かかる場合には、開放された開放面から緩挿溝22内への第2リムロック部材の緩挿が容易に行えるように、リム3の材質を弾性力が大きい超弾性合金や樹脂材料で構成するものとしても良い。
また、上記各実施例では、弾性部材30,130には中空状の中心部(挿通部)を形成し、その中心部に螺子部材40の軸部41を挿通した状態で緩挿溝22内に弾性部材30,130を配設するものとしたが、中心部を設けない弾性部材を緩挿溝22内に配設するものとしても良い。かかる場合であっても、緩挿溝22の内壁、下側リム3c及び螺子部材40の傘部42の平面42aにより緩挿溝22内が略密閉されるので、弾性部材が緩挿溝22から飛び出すことがない。
また、上記各実施例では、螺子部材40の軸部41の螺子溝部41aの長さを、第1リムロック部材5aの天井壁20の厚みと第2リムロック部材5bの厚みとの合計距離以下の長さに形成するものとしたが、天井壁20の厚み以下の長さに形成するものとしても良い。かかる場合に、滑動部41bの外径を螺子溝部41aの外径より大きく形成すれば、螺子部材40の軸部41の先端が天井壁20の外壁面側に突出することを確実に防止することができる。よって、メガネフレーム1の美観を損なうことがない共に、その突出した軸部41によって使用者が怪我をすることを防止できる。また、弾性部材30,130は、螺子溝部41aと接触することなく滑動部41bと接触するので、弾性部材30,130の伸縮動作に大きな抵抗が生じることなく滑らかな動作を行うことができる。
また、上記各実施例では、螺子部材40の傘部42に第2溝43を形成するものとしたが、第2溝43を設けない螺子部材とするものとしても良い。また、第2リムロック部材5bに第1溝25を形成するものとしたが、第1溝25を設けない第2リムロック部材としても良い。即ち、弾性部材30,130を挿設するための凹状の溝は、傘部42と第2リムロック部材5bの両方に形成するものとしても良いし、どちらか一方に形成するものとしても良いし、全く形成しないものとしても良い。
本発明の第1実施例におけるメガネフレームの外観を部分的に示した斜視図 である。 可変リムロックの分解斜視図である。 可変リムロックの動作状態を示した図である。 第2実施例の可変リムロックの分解斜視図である。 第3実施例のメガネフレームの外観を部分的に示した外観斜視図である。
1 メガネフレーム
2 レンズ
3 リム
3a 切れ目(切断部)
3b 上側リム(切断部の一端側)
3c
下側リム(切断部の他端側)
4 ブリッジ
5 可変リムロック
5a 第1リムロック部材
5b 第2リムロック部材
6、106 よろい智(智)
7 テンプル
8 蝶番
9 ノーズパット
11 脚
20 天井壁(対向壁)
21 側壁
22 緩挿溝
22a 開放面
22b 開放側面(第1リムロック部材の1つの開放された側面)
23 螺孔
24 貫通孔
25 第1溝
30 弾性部材
40 螺子部材
41 軸部
41a 螺子溝部
41b 滑動部
42 傘部
43 第2溝
106c 連結部材(超弾性合金)
111 脚部材(超弾性合金)
130 弾性部材

Claims (13)

  1. 少なくとも一部が切断されたリム内にレンズを固定するメガネフレームの可変リムロックにおいて、
    前記リムの切断部の一端側に固設され、少なくとも前記リムの切断部の他端側が開放された緩挿溝と、その緩挿溝の開放面と対向する対向壁に穿孔された螺孔とを有する第1リムロック部材と、
    前記リムの切断部の他端側に固設され、前記第1リムロック部材の緩挿溝に前記開放面と対向壁との間を往復動作可能に緩挿されると共に前記螺孔に対応する位置に貫通孔が形成された第2リムロック部材と、
    前記緩挿溝内にて前記第2リムロック部材が第1リムロック部材の緩挿溝に緩挿された状態でその第2リムロック部材より前記第1リムロック部材の開放面側に配設され、前記第2リムロック部材を第1リムロック部材の対向壁方向に付勢する弾性力を有する弾性部材と、
    前記第2リムロック部材の貫通孔に貫入すると共に前記第1リムロック部材の螺孔に螺着される軸部と、前記第1リムロック部材の開放面と当接する傘部とを有する螺子部材と
    前記第2リムロック部材の前記弾性部材の配設側に、その弾性部材の外形より大きな内形の凹状に形成される第1溝とを備えていることを特徴とするメガネフレームの可変リムロック。
  2. 前記第1リムロック部材は、前記緩挿溝の側面を塞ぐ3つの側壁を備え、1つの側面が開放して構成されており、その開放された1つの側面は、前記リムの切断部の一端側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のメガネフレームの可変リムロック。
  3. 前記螺子部材の傘部には、前記弾性部材の配設側の前記第2リムロック部材の第1溝と対向する位置に、前記弾性部材の外形より大きな内形となる凹状の第2溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメガネフレームの可変リムロック。
  4. 前記第2リムロック部材の第1溝の深さと前記螺子部材の傘部の第2溝の深さとの合計距離は、前記第2リムロック部材が前記螺子部材の傘部と当接する位置まで動作した場合に押縮される弾性部材の長さと略同等に形成されていることを特徴とする請求項に記載のメガネフレームの可変リムロック。
  5. 前記螺子部材の軸部は、前記第1リムロック部材と螺子部材の傘部との当接面から前記対向壁の内壁面までの距離以上の長さに形成されると共に、前記当接面から前記対向壁の外壁面までの距離以下の長さに形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロック。
  6. 前記弾性部材は、前記螺子部材の軸部の外径より大きな内径となり前記軸部が挿通される挿通部を備え、その挿通部に前記螺子部材の軸部が挿通された状態で、前記緩挿溝内に配設されるものであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロック。
  7. 前記螺子部材の軸部は、その軸部先端から傘部方向に向かって前記螺孔に螺着するための螺子溝が形成される螺子溝部と、その螺子溝部から前記傘部にわたって螺子溝が形成されていない滑動部とを備え、
    前記螺子溝部は、前記第1リムロック部材の対向壁の厚みと第2リムロック部材の厚みとの合計距離以下の長さに形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロック。
  8. 前記螺子部材の軸部の滑動部は、その螺子部材の軸部の螺子溝部の外径より大きな外径で形成され、
    前記螺子溝部の長さは、前記第1リムロック部材の対向壁の厚み以下の長さに形成されていることを特徴とする請求項に記載のメガネフレームの可変リムロック。
  9. 前記弾性部材は、螺旋状に線材を丸めた圧縮コイルバネで構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロック。
  10. レンズが填め込まれるリムと、そのリムの外側に連設されると共にテンプルが回動自在に連結される智とを備え、
    請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックが前記智の部分に設けられていることを特徴とするメガネフレーム。
  11. 前記智は、前記メガネフレームの可変リムロックと前記テンプルとの間の少なくとも一部分が超弾性合金で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のメガネフレーム。
  12. 前記一対のリムを連結するブリッジと、そのブリッジ又はリムと鼻に当接するノーズパットとを連結する脚部材とを備え、
    その脚部材の少なくとも一部分が超弾性合金で構成されていることを特徴とする請求項1又は1に記載のメガネフレーム。
  13. レンズが填め込まれる一対のリムと、その一対のリムを連結するブリッジとを備え、
    請求項1からのいずれかに記載のメガネフレームの可変リムロックが前記ブリッジとリムとの接合部に設けられていることを特徴とするメガネフレーム。
JP2004092885A 2004-03-26 2004-03-26 メガネフレームの可変リムロック及びメガネフレーム Expired - Lifetime JP4444711B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004092885A JP4444711B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 メガネフレームの可変リムロック及びメガネフレーム
CNB2005100627517A CN100356232C (zh) 2004-03-26 2005-03-25 眼镜架的可变镜框锁紧装置和眼镜架

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004092885A JP4444711B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 メガネフレームの可変リムロック及びメガネフレーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005283620A JP2005283620A (ja) 2005-10-13
JP4444711B2 true JP4444711B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=35046446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004092885A Expired - Lifetime JP4444711B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 メガネフレームの可変リムロック及びメガネフレーム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4444711B2 (ja)
CN (1) CN100356232C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4827707B2 (ja) * 2006-12-04 2011-11-30 株式会社フォーナインズ フロントフレームと鎧との連結機構
JP5717435B2 (ja) * 2010-12-22 2015-05-13 三瓶 哲男 眼鏡フレーム
KR200477414Y1 (ko) * 2015-01-29 2015-06-05 김광태 금속 안경테용 림조임 구조체
CN112540466B (zh) * 2020-12-02 2022-05-03 浙江天明眼镜科技股份有限公司 一种可更换镜片的环抱式运动眼镜

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT8234876V0 (it) * 1982-06-16 1982-06-16 Comet Spa Cerniera elastica per stanghette di occhiali
US5936699A (en) * 1998-05-20 1999-08-10 Chiang Heng Trading Co., Ltd. Elastic temple connection device for an eyeglass frame
WO2000036455A1 (fr) * 1998-12-16 2000-06-22 Utsumi Optical Products Inc. Structure d'accouplement de branches de lunettes
JP3424031B1 (ja) * 2002-02-07 2003-07-07 株式会社ユーロビジョン メガネ用バネヒンジ及びそれを装着したテンプル
JP2004045712A (ja) * 2002-07-11 2004-02-12 Tsuuring Megane Kk メガネフレームのヨロイ取付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN1673806A (zh) 2005-09-28
CN100356232C (zh) 2007-12-19
JP2005283620A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7543931B2 (en) Glasses frame
US8465149B2 (en) Spectacles
CA2607220A1 (en) Hinge for spectacles
US20090225271A1 (en) Eyeglasses
US9684188B2 (en) Frame joint and hinge for eyewear
US7967431B2 (en) Spectacles
KR100931791B1 (ko) 안경용 힌지구조
JPH10133153A (ja) メガネフレームのツル継手構造
US6543896B1 (en) Eyeglass temples having angle adjustable arrangements
JP4444711B2 (ja) メガネフレームの可変リムロック及びメガネフレーム
KR101114547B1 (ko) 안경 구조체
JP4414791B2 (ja) 眼鏡のばね蝶番及びこの組立方法
EP0992831A1 (en) Flexible ear-piece for eyeglasses, of the type with ball elastic yielding mechanism
JP3212856U (ja) 眼鏡の蝶番
JP3155570U (ja) バネ蝶番機能を備えたメガネフレームのツル
JP3144957U (ja) メガネのツル継手構造
US7172282B1 (en) Detachable eyeglasses
JP2006195336A (ja) バネ丁番眼鏡
EP1519216A1 (en) Spectacles hinge
WO2010113036A2 (en) Spectacles
JP5643677B2 (ja) 眼鏡用蝶番及びこれを使用した眼鏡
JP5076120B2 (ja) メガネフレームの樹脂製ツル
KR101841244B1 (ko) 안경
JP2004093741A (ja) メガネフレーム
JP2009109967A (ja) メガネフレームのツル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4444711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20190122

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250