JP4444686B2 - レーザ光出射方法とその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光出射方法とその装置に関し、主として固体レーザ媒質をレーザ光源とする場合に適用するものである。
固体レーザ媒質はYAGロッドで代表されるように半導体レーザ(以下LDという)に比して高出力が得られ、高反射率なアルミニウム材の溶接や切断といった加工に適していることが認識されるようになり、LDに比し長寿命であることもあってその用途が勢い広がってきており、多くの場合、レーザ光源、レーザ光源からのレーザ光を光ファイバに向け集光して入射させ伝送する光学系、レーザ光源の駆動電源部、およびレーザ光源および駆動電源部の水冷構造部がユニット化したレーザ光出射装置(例えば、特許文献1参照。)などが提供されている。
そんな中、溶接は特に安全性、信頼性が重要な問題になることがほとんどであるため、新しい用途への適用を開始しようとする都度、安全性、信頼性、生産性の面から種々に実験を繰り返し、溶接への適性、不適正による採用の適否判断や出力レベルなどの適正仕様の決定、製品の最適設計、最適加工条件といったことの探り出しが行われている。
特開平11−233854号公報
本発明の主たる目的は、ユーザの初期コストに有利な小規模実験機を提供しながら、これによって最適仕様が決定された後は、実験機を有効利用して最適仕様を満足する実使用機が得られるレーザ光出射方法とその装置を提供することにあり、さらには、レーザ光源の増設にも対応できるようにする。
上記の目的を達成するために、本発明のレーザ光出射方法は、固体レーザ媒質であるランプにより励起するYAGレーザを、ランプおよびYAGレーザを収容して密閉した光源ケースと、前記光源ケースにおける前記ランプおよびYAGレーザの並び方向に平行な面に密着して光源ケースと結合され、かつ、前記ランプおよび前記YAGレーザの水没環境に対する冷却水の循環を図る冷却水通路を有して全体の温度分布がほぼ均一なように冷却され温度調節される温度調節ベースと、を備えたレーザ光源を用い、前記レーザ光源に接続した単相交流を整流した予備駆動電源部にて予備的に駆動して、通常使用時の通常出力よりも出力頻度またはおよび出力が低い予備出力でのレーザ光を出射し、試験、試作、実験を始めとする予備的な用途に供し、予備的な用途から生産などの通常使用への用途切り替えに伴い、前記予備駆動電源部に三相交流を整流した補助駆動電源部を追加接続することにより前記レーザ光源を通常駆動して通常出力状態でレーザ光を出射し、生産品の加工を始めとする通常使用に供するのに併せ、予備出力の制御および通常出力の制御は、いずれも、通常出力制御での最大限出力状態に対応できる電流チョッパ型制御回路を共用して行うことを特徴としている。
このような構成では、レーザ光源をそれに接続した予備駆動電源部により予備的に駆動して、通常使用時の通常出力状態よりも出力頻度またはおよび出力が低い予備出力状態でレーザ光を出射し、試験、試作、実験などの予備的な小規模用途に、それに見合うコストやスペースの負担となるいわば卓上仕様として対応できるようにしながら、予備的な用途上、最適仕様が決定し実使用に向けた方向転換がある場合、前記予備駆動電源部にいわば
アシスト仕様として追加接続した補助駆動電源部を協働させることより、予備的使用してきたレーザ光源および予備駆動電源部を有効利用して、従って、その分の新規コスト負担無しに、前記レーザ光源を通常駆動して通常出力状態の出力頻度またはおよび出力でレーザ光を出射し、生産品の加工を始めとする通常使用へ用途替えができる。また、固体レーザ媒質により、通常使用状態でのより高出力に対応できるようにしながら、しかも、その高出力が予備的使用状態での電流チョッパ型制御回路を共用して高パルス数で得られる。特に、固体レーザ媒質がランプにより励起するYAGレーザよりなり、前記ランプおよび前記YAGレーザはいずれも発熱し水没環境下で水冷するが、前記ランプおよび前記YAGレーザを収容し水冷を行う光源ケースにおけるランプおよびYAGレーザが並ぶ方向に平行な面に対し、全体の温度分布が前記水没環境に循環させる冷却水を利用してほぼ均一なように温度調節される温度調節ベースが結合されて、光源ケースのランプおよびYAGレーザが並ぶ方向の温度分布がほぼ均等となるように冷却するので、冷却水の循環部に温度調節ベースを設けるだけの簡単なレーザ光源にて高出力時の長寿命化を満足して安定した出力のレーザ光を照射することができる。さらに、予備駆動電源に単相交流を用いることにより、予備的な使用に特別な三相交流電源を不要とすることで、ユーザの初期負担をさらに軽減しながら、通常使用への用途替えに際して追加接続する補助駆動電源部を三相交流とすることにより、単相電源による容量不足を補って通常使用状態にすることができる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限りにおいて、種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明のレーザ光出射方法によれば、試験、試作、実験などの予備的な小規模用途には、それに見合うコストやスペースの負担となる予備出力状態でレーザ光を出射して用に供しながら、実使用に向けた方向転換がある場合、いわばアシスト仕様として追加接続した補助駆動電源部を協働させて予備出力状態よりも高い出力頻度またはおよび出力となる通常出力状態のレーザ光を出射させて、通常使用へ用途替えができる。また、固体レーザ媒質により、通常使用状態でのより高出力に対応できるようにしながら、しかも、その高出力が予備的使用状態での電流チョッパ型制御回路を共用して高パルス数で得られる。特に、固体レーザ媒質がランプにより励起するYAGレーザよりなり、前記ランプおよび前記YAGレーザはいずれも発熱し水没環境下で水冷するが、前記ランプおよび前記YAGレーザを収容し水冷を行う光源ケースにおけるランプおよびYAGレーザが並ぶ方向に平行な面に対し、全体の温度分布が前記水没環境に循環させる冷却水を利用してほぼ均一なように温度調節される温度調節ベースが結合されて、光源ケースのランプおよびYAGレーザが並ぶ方向の温度分布がほぼ均等となるように冷却するので、冷却水の循環部に温度調節ベースを設けるだけの簡単なレーザ光源にて高出力時の長寿命化を満足して安定した出力のレーザ光を照射することができる。さらに、予備駆動電源に単相交流を用いることにより、予備的な使用に特別な三相交流電源を不要とすることで、ユーザの初期負担をさらに軽減しながら、通常使用への用途替えに際して追加接続する補助駆動電源部を三相交流とすることにより、単相電源による容量不足を補って通常使用状態にすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係るレーザ光出射方法とその装置につき、図1〜図7を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載を限定するものではない。
本実施の形態に係るレーザ光出射方法は、図1に示すレーザ光出射装置を参照して、レーザ光源1をそれに接続した予備駆動電源部2にて予備的に駆動して、通常使用時の通常出力状態よりも出力頻度またはおよび出力が低い予備出力状態でレーザ光3を出射し、試験、試作、実験を始めとする予備的な用途に供し、予備的な用途から生産などの通常使用への用途切り替えに伴い、前記予備駆動電源部2に補助駆動電源部4を追加接続することにより前記レーザ光源1を通常駆動して通常出力状態でレーザ光3を出射し、生産品の加工を始めとする通常使用に供する。このように、レーザ光源1をそれに接続した予備駆動電源部2により予備的に駆動して、通常使用時の通常出力状態の出力頻度またはおよび出力が低い例えば図1(a)に示す100W程度の予備出力状態でレーザ光3を出射することにより、試験、試作、実験などの予備的な小規模用途には、従来通り、それに見合うコストやスペースの負担でのいわば卓上仕様として対応できるようにしながら、予備的な用途上、最適仕様が決定し実使用に向けた方向転換がある場合は、予備駆動電源部2にいわばアシスト仕様として図1(a)に破線で示すように追加接続した図1(b)に示すような補助駆動電源部4を協働させることより、予備的使用してきたレーザ光源1および予備駆動電源部2を有効利用して、従って、その分の新規コスト負担無しに、レーザ光源1を通常駆動して前記予備出力状態よりも高い出力頻度またはおよび出力である例えば図1(a)に示す700W程度の通常出力状態のレーザ光3aを出射し、生産品の加工を始めとする通常使用へ用途替えができる。
このような方法を達成するのに図1に示すレーザ光出射装置は、少なくとも、レーザ光源1をそれに接続した予備駆動電源部2にて予備的に駆動して、通常使用時の通常出力状態よりも出力頻度またはおよび出力が低い予備出力状態でのレーザ光3を出射し、試験、試作、実験を始めとする予備的な用途に供する単位レーザ光出射装置11との電源接続部34と、この電源接続部34に単位レーザ光出射装置11を接続したとき予備駆動電源部2に接続されて協働してレーザ光源1を通常駆動し通常出力状態でレーザ光3aを出射させる補助駆動電源部4を有した補助駆動電源装置14とを備えている。なお、レーザ光源1はAC200Vの単相交流電源15を採用してトランス部16により昇圧した後、整流器17にて直流に整流し、コンデンサ部18への充電によってレーザ光源1の駆動に必要なトリガ電圧および予備的駆動電圧が得られるようにしている。これに対応して、補助駆動電源部4は図1(b)に示すようにAC200Vの三相交流電源21を採用してトランス部22により昇圧した後、整流器23にて直流に整流し、コンデンサ部24を充電して、図1(a)に破線で示し、図1(b)に示すような予備駆動電源部2との接続状態とすることにより、少なくともレーザ光源1の通常出力状態での駆動に必要なトリガ電圧および通常駆動電圧が得られるようにしている。このように、予備駆動電源部2に単相交流を用いることにより、予備的な使用に特別な三相交流電源を不要とすることで、ユーザの初期負担をさらに軽減しながら、通常使用への用途替えに際しアシスト電源部として追加接続する補助駆動電源部4を三相交流電源21とすることにより、単相電源による容量不足を補って通常使用状態にすることができる。
しかし、図1(a)に示す補助駆動電源装置14の補助駆動電源部4は、図1(b)に示すように前記レーザ光源1を持った予備的使用され、あるいは予備的使用に適した1つの単位レーザ光出射装置11との電源接続部34に加え、レーザ光源10および予備駆動電源部20を有した1つ以上の他の単位レーザ光出射装置31・・との1つ以上の電源接続部35をも有し、これら1つの単位レーザ光出射装置11のレーザ光源1および1つ以上の単位レーザ光出射装置31・・のレーザ光源10・・を通常出力状態で駆動できる容量を有したものとしている。これにより、補助駆動電源装置14はその補助駆動電源部4により単位レーザ光出射装置11をアシストしてレーザ光源1を通常駆動して例えば図1(a)に示す700W程度の通常出力状態のレーザ光3aを出射させるのに加え、1つ以上の単位レーザ光出射装置31・・をもアシストしてそのレーザ光源10・・を通常駆動して例えば図1(b)に示す700W程度の通常出力状態のレーザ光10aを出射させる。これらレーザ光3a、10a・・はそれぞれ単独で光ファイバなどにて伝送し、溶接や切断などの加工に個別に、あるいはそのような加工を行なうレーザトーチの側で重畳させて用いられるようにすることができるが、図1(b)に示す例ではレーザ光源1、10を直列接続したタンデム方式にて用いて重畳させ、双方の出力を合わせた1400W程度のレーザ光30aとして出射するようにしている。
レーザ光源1、10・・は、固体レーザ媒質40または半導体レーザとすることができるし、それらを複合して採用したものでもよい。また、固体レーザ媒質40が図1に示すようにランプ41で励起されるものであり、予備出力の制御および通常出力の制御は、いずれも、図1(a)に示すような通常出力制御での最大限出力状態に対応できる電流チョッパ型制御回路としてのコントローラ42を共用して行うのが好適である。これにより、 固体レーザ媒質40により、通常使用状態でのより高出力に対応できるようにしながら、しかも、その高出力が予備的使用状態でのコントローラ42を共用して得られる。特に、固体レーザ媒質40はYAGレーザとしてそのような駆動制御による高出力使用に適用している。
とろこで、本出願人は、図1に示すようにランプ41によってYAGレーザ40を励起するのに、ランプ41からの励起光を横断面楕円の集光器101の集光反射面により、YAGレーザ40に対しその外径よりも小さな集光径にて集光させることにより励起し、レーザ光を出射させることを、例えば、YAGレーザ40の外径よりも小さな発光径のランプ41との間で満足することにより、YAGレーザ40の外径に対する励起域が前記集光径の範囲に制限されて、励起域から外れる外周部層に励起が及ばない分だけYAGレーザ40の熱歪みが抑えられるし、片側からのアンバランスな励起に起因した反りも緩和でき、1つのランプ41の片側からの励起によってもYAGレーザ40の寿命は高まり、主として長尺化によるボリュームおよび出力の増大が図れる方法を提案している。これによると、レーザ光源1、10の簡略化、小型化、低コスト化が実現し、併せて、0.6mm以下の集光を可能とする7mm以下の外径での実用にも対応できる。しかも、必要な出力が高くなる分だけランプ41の駆動電流を抑えられるので、ランニングコストが低減するし、予備駆動電源部2に備えるスイッチング素子として超高速のIGBTを電流制御に用いて制御周波数を高められる。
また、180mm以上の長さのYAGレーザを用いてゲインを高められるため出力効率が従来の3%程度に比して4%程度と向上し、1KW以上の出力が得られる。しかも、熱歪みによる寿命低下が大きく緩和されて数億ショットという従来の数倍の寿命が実現している。また、外径を7mm以下として光ファイバ74などに対する0.6mm以下の集光も可能である。既述したレーザ光源1、10の固体レーザ媒質40としてこのYAGレーザを採用している。
さらに、予備駆動電源部2、補助駆動電源部4およびレーザ光源1、10・・のそれぞは水冷が必要である。これに対応するのに、複数のレーザ光源1、10・・の通常出力状態に対応できる容量の補助駆動電源部4の共用に加え、この補助駆動電源部4、複数のレーザ光源1、10・・およびそれらの予備駆動電源部2に対応できる容量の冷水機45を共用して冷却水を供給して循環させるようにしている。このように、補助駆動電源部4および冷水機45が複数のレーザ光源1、10、・・の通常出力に対応できる容量を持っていることにより、通常使用においてレーザ光源1、10、・・を複数設ける場合、複数に増設していく場合のいずれも、必要数のレーザ光源、または増設していくレーザ光源を補助駆動電源部4および冷水機45に接続して簡単に対応できる。このような補助駆動電源部4は直流電源部であることに対応して、図1(b)に示すような1つ以上のレーザ光源1、10、・・の駆動に共用するトランス部22、コンデンサ部24を備えればよい。
ここで、本実施の形態でのレーザ光源1、10は図2、図3、図5に示すように、ランプ41およびYAGレーザ40を収容して密閉した光源ケース51と、この光源ケース51における前記ランプ41およびYAGレーザ40の並び方向に平行な面51aに密着して図3、図4に示すように光源ケース51とねじ52などにて結合され、かつ、それらランプ41およびYAGレーザ40の図2、図3、図5に示すような水没環境53に対する冷却水の循環を図る図3、図4に示すような冷却水通路54を有して全体の温度分布がほぼ均一なように冷却され温度調節される図3〜図5に示すような温度調節ベース55とを備えたものとしてある。レーザ光源1、10のランプ41およびYAGレーザ40はいずれも発熱し水没環境下で水冷することになるが、これらを収容し水冷を行う光源ケース51におけるランプ41およびYAGレーザ40が並ぶ方向に平行な面51aに対し、全体の温度分布が前記水没環境53に循環させる冷却水を利用してほぼ均一なように温度調節される温度調節ベース55が前記のように結合されていることにより、光源ケース51のランプ41およびYAGレーザ40が並ぶ方向の温度分布がほぼ均等となるように冷却するので、冷却水の循環部に温度調節ベース55を設けるだけの簡単なレーザ光源1、10にて高出力時の長寿命化を満足して安定した出力のレーザ光3、3a、10a、30aなどを出射することができる。
特に、光源ケース51は、図2、図5に示すようにYAGレーザ40を励起するランプ41をその電極部41aなどにて単独に出し入れするポケット61を有し、このポケット61は着脱できる蓋体62によって水没環境53と共にOリング64を介し密閉し、ねじ63によって密閉状態に固定するようにしている。これにより、光源ケース51の蓋体62を取り外すだけでYAGレーザ40を励起するランプ41をその電極部41aごと単独で着脱し、また交換ができるのでメンテナンスが容易になる。また、光源ケース51はYAGレーザ40に対応する両端部に図2、図3に示すようなアパーチャ65、66を保持してリアミラー67、出力ミラー68間にてレーザ光の径を所定の大きさに規制したり、外乱光やイレギュラーレーザ光がYAGレーザ40の水没環境53から封止するOリングに及んでダメージを与えるようなことを防止するようにしている。
リアミラー67、出力ミラー68は、図2、図3に示す集光光学系69と共に光源ケース51外において前記温度調節ベース55の上に設置してあり、レーザ光源1、10の全体としては温度調節ベース55の四周外回りに図4などに示すようにねじ71により固定した周壁72によって囲った外ケース73を有した構成とし、前記蓋体62は図3などに示すように光源ケース51を外ケース73と共に開閉するものとしてある。
温度調節ベース55はアルミニウム製であって、光源ケース51との密着面からの厚みが50mm以上である、さらなる構成では、温度調節ベース55はアルミニウム製で熱伝導性がよく、しかも、光源ケース51との密着面51aからの厚みが50mm以上であることにより、熱歪み剛性が十分に得られて、光源ケース51との密着性が損なわれることがないので、光源ケース51を通じランプ41およびYAGレーザ40に及ぼすほぼ均等な冷却効果をより高められる。しかも、光源ケース51とともに、リアミラー67、出力ミラー68、および集光光学系69などのレーザ光3、3aなどをレーザ光源1、10外に出射する光学系全体の位置関係や向きの変化も、温度調節ベース55の熱歪み剛性の高さによって防止することができ、長寿命でかつ長期に亘って精度よくレーザ光3、3aなどを出射し続けられる。なお、集光光学系69は出射するレーザ光3、3aなどを図2に示すような光ファイバ74に入射させて先へ伝送されるようにするためのものである。
また、温度調節ベース55はその全域がほぼ均一に冷却され、温度調節されるために、図3、図4に示すように冷却水通路54を温度調節ベース55の長手方向に沿う左右両側に大径の往路54a1および復路54a2を通し、これら左右の往、復路54a1、54a2の途中を多数の小径なサブ通路54bによってほぼ均等な間隔で連絡させ、その復路54a2側の連絡部にニードル弁81を設けて流量制限をするとともに流量が全体で均一になるようにしている。
さらに、レーザ光源1、10は、冷却水の流れを検知する図4に示すフロースイッチ82と、ランプ41を駆動するための図4に示す外部トリガ部83と、YAGレーザ40からの図2、図4に示す84出力モニタ部とを備えている。これにより、レーザ光源1、10を駆動してレーザ光3、3a、10aなどを出射するのに、それに備えた外部トリガ部83、出力モニタ部84およびフロースイッチ82をレーザ光源1、10まわりと電気接続するだけで、外部トリガ部83による図4、図5に示すトリガ端子80を通じたトリガによって駆動すること、出射したレーザ光3、3a、10aなどを出力モニタ部84を通じて外部からモニタすること、および冷却水の流れをフロースイッチ82を通じ外部からモニタすることが行える。
レーザ光源1、10は、また、そのような外部との電気的な接続を行うための接続部として、フロースイッチ82、外部トリガ部83および出力モニタ部84のための図4に示す一括コネクタ91と、図4、図5に示すランプ駆動用の個別コネクタ92とを備えている。これにより、既述したコントローラ42が接続対象となるフロースイッチ82、外部トリガ部83および出力モニタ部84の信号ラインを一括コネクタとして同時に接続、接続解除できるようにしながら、予備、補助駆動電源部2、4が接続対象となるランプ駆動に関しては個別コネクタ92として他との関係なしに接続、接続解除できるようになり好適である。しかも、一括コネクタ91および個別コネクタ92は、温度調節ベース55の設置側の外面55aに設けてあり、それぞれの一括コネクタ91および個別コネクタ92での接続がレーザ光源1、10の温度調節ベース55がなす設置面となる側で、図3に示すような脚やスペーサ93などを介した基板94などへの設置時の空きスペースSを利用して共に行える。個別コネクタ92およびトリガ端子80は温度調節ベース55などのまわりと図5に示すような碍子95、96によって絶縁を図るが、特に、個別コネクタ92は、温度調節ベース55の外面55aから突出する碍子95の突出端95aから外部に臨むようにしている。これにより、個別コネクタ92のレーザ光源1、10との絶縁距離が、最短絶縁距離となる温度調節ベース55の外面55aから突出した碍子95の突出分だけ大きくなるので、漏電に対する安全性が向上する。このような温度調節ベースの外面は、光源ケースとの密着面と反対側の面である。
本実施の形態のレーザ光出射装置は、既述したような複数の単位レーザ光出射装置11、31・・を組合せ装備して種々に実使用するため、図6、図7に示すように、レーザ光源1や10・・をそれに接続した予備駆動電源部2にて予備的に駆動して、通常使用時の通常出力状態よりも出力頻度またはおよび出力が低い予備出力でのレーザ光を出射し、試験、試作、実験を始めとする予備的な用途に供する2つ以上の単位レーザ光出射装置11や31との電源接続部34、35・・を持ち、これら電源接続部34、35・・に接続される単位レーザ光出射装置11、31・・などの予備駆動電源部2、2などと協働してそれのレーザ光源1や10を通常駆動し通常出力状態でレーザ光を出射させる補助駆動電源部4と、1つ以上の単位レーザ光出射装置11、31などのレーザ光源1や10および予備駆動電源部2、補助駆動電源部4に対する接続部112〜115・・を有してそれらの水冷に共用できる冷水機45とを、2つ以上の単位レーザ光出射装置11、31・・などを装備できる単位レーザ光出射装置装備部121を有した架体111に備えたものとしている。なお、図に示す架体111は図7に示すようなLDによるレーザ光源122をも必要数搭載し、単独で、あるいは他のレーザ光源1、10などからのレーザ光と重畳させたハイブリッドレーザ光を生成して加工などに供せるようにしてあり、前記補助駆動電源部4のアシストを受けて駆動するのはもちろん、冷水機45を共用して冷却する。
このようにすると、通常使用時の通常出力状態よりも出力頻度またはおよび出力が低い予備出力でのレーザ光を出射して予備的な用途に供するのに好適な単位レーザ光出射装置11、31、122などを含む2つ以上を架体111の単位レーザ光出射装置装備部121に装備して、架体111に有した冷水機45および補助駆動電源部4に接続することにより、予備的使用に適したものを含む2つ以上の単位レーザ光出射装置11、31、122・・などを組合わせ使用して、従って、予備的使用に供した後の、またはおよび予備的使用に適した出力レベルの単位レーザ光出射装置11、31、122を有効利用して通常出力状態としたレーザ光の照射ができる。
本発明は溶接や切断の実験や実用に供することができ、実験機でのユーザの初期コストを抑えながら、実使用にさいしては実験機を有効利用して最適仕様を満足する実機が得られる。
本発明の実施の形態に係る固体レーザ装置の1つの例を示すブロック構成図。 図1の装置に適用される固体レーザ装置の1つの具体例を示す蓋を外して見た平面図。 図1の装置に適用される固体レーザ装置の他の具体例を示す縦断面図。 図1の装置に適用される固体レーザ装置の別の具体例を示す下面図および横断面図。 図1の装置を一部適用したレーザ光出射装置の具体例を示す縦断面図。 図1の装置を一部用いたレーザ光出射装置の具体例を示す正面図。 図6の装置の側面図。
符号の説明
1、10 レーザ光源
2 予備駆動電源部
3、3a、10a、30a レーザ光
4 補助駆動電源部
11、31、122 単位レーザ光出射装置
15 単相交流電源
21 三相交流電源
22 トランス部
24 コンデンサ部
34、35 電源接続部
40 固体レーザ媒質
41 ランプ
51 光源ケース
53 水没環境
54 冷却水通路
55 温度調節ベース
61 ポケット
62 蓋体
82 フロースイッチ
83 外部トリガ部
84 出力モニタ部
91 一括コネクタ
92 個別コネクタ
111 架体
112〜116 接続部
121 単位レーザ光出射装置装備部

Claims (1)

  1. 固体レーザ媒質であるランプにより励起するYAGレーザを、ランプおよびYAGレーザを収容して密閉した光源ケースと、前記光源ケースにおける前記ランプおよび前記YAGレーザの並び方向に平行な面に密着して光源ケースと結合され、かつ、前記ランプおよび前記YAGレーザの水没環境に対する冷却水の循環を図る冷却水通路を有して全体の温度分布がほぼ均一なように冷却され温度調節される温度調節ベースと、を備えたレーザ光源を用い、前記レーザ光源に接続した単相交流を整流した予備駆動電源部にて予備的に駆動して、通常使用時の通常出力よりも出力頻度またはおよび出力が低い予備出力でのレーザ光を出射し、試験、試作、実験を始めとする予備的な用途に供し、予備的な用途から生産などの通常使用への用途切り替えに伴い、前記予備駆動電源部に三相交流を整流した補助駆動電源部を追加接続することにより前記レーザ光源を通常駆動して通常出力状態でレーザ光を出射し、生産品の加工を始めとする通常使用に供するのに併せ、予備出力の制御および通常出力の制御は、いずれも、通常出力制御での最大限出力状態に対応できる電流チョッパ型制御回路を共用して行うことを特徴とするレーザ光出射方法。
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