JP4444206B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ピックアップ装置に関し、特に、互換光学系を有する光ピックアップ装置に関する。
小型且つ可搬性を有する記録媒体に15ギガバイト以上の大容量データを記録するために、青紫色のレーザダイオード(LD)を用いる光ディスクシステムとしてBlu−ray Disc(商標、以下「BD」と略す)やHigh Definition Digital Versatile Disc(商標、以下「HD DVD」と略す)などが開発されている。これらのシステムは、従来のCD(Compact Disc)や、DVD(Degital Versatile Disc)との互換性や、さらにBDとHD DVDとの互換性を有することが望ましい。
CDディスクの再生には、約780ナノメータ帯の波長のレーザ光をNA(開口数)が0.45の対物レンズを用いて集光し、DVDディスクでは約650ナノメータ帯の波長のレーザ光をNAが0.6の対物レンズを用いて集光している。HD DVDの再生及び記録にはNAが0.65の対物レンズを用いている。また、ディスクのカバー層の厚みはBDが0.1ミリメータ、HD DVDが0.6ミリメータ、DVDが0.6ミリメータ、CDが1.2ミリメータであることから、HD DVD用光ピックアップとDVD用光ピックアップとの互換を比較的容易に確保できる可能性がある。しかし、BDにはNAが0.85の対物レンズを用いるので、その他の光学系と互換させることが困難である。そこで、BD光学系とその他光学系とを区別して、2つの光学系を備えた光ピックアップ装置が考案されている。
例えば、図8は、HD DVD/DVD/CD互換光学系108とBD光学系104とを有する光ピックアップ装置を表す概念図である。
図8に表したような光ピックアップ装置の場合、HD DVD/DVD/CD互換光学系108で用いる光学部品は、3波長に対応させているため、以下の問題が生じる場合がある。
例えば、ホログラム素子は、全ての波長に対して光利用効率を高くすることが困難であり、DVDやCDを再生するときでも記録用高出力半導体レーザ(以下、「LD」と略す)を使用しなければならない。そのために、DVD用LD及びCD用LDの高出力化を行うと、再生時における半導体レーザのHF(High Frequency)変調が困難になる場合がある。また、ホログラム素子の光利用効率が低いということは、不要光が多いということであり、例えばフォーカシングエラー(FE)信号に含まれる偽信号が大きくなるという問題が生ずる。さらに、3波長に対応したダイクロイックフィルタミラー(DFミラー)は膜厚が厚いため、歪みが大きくなるという問題が生じる。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的はNAが0.85の対物レンズを有するBD/CD光学系と、NAが約0.6の対物レンズを有するHD DVD/DVD光学系と、を組み合わせた互換光学系を有する光ピックアップ装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、 カバー層厚みが0.1ミリメータである第1の光ディスクと、カバー層厚みが1.2ミリメータ である第2の光ディスクとを再生する開口数が0.85である対物レンズを有する第1の光学系と、カバー層厚みが0.6ミリメータである第3及び第4の光ディスクを再生する開口数が0.65である第2光学系と、前記第1の光学系を経由して前記第1の光ディスクへビームを放射するかまたは前記第2の光学系を経由して前記第3の光ディスクへビームを放射する略405ナノメータ帯の波長を有する第1の半導体レーザと、前記第1の光学系を経由して前記第2の光ディスクへビームを放射する略780ナノメータ帯の波長を有する第2の半導体レーザと、前記第2の光学系を経由して前記第4の光ディスクへビームを放射する略650ナノメータ帯の波長を有する第3の半導体レーザと、を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、複数の異なる規格の光ディスクを再生または再生記録する光ピックアップ装置であって、前記複数の規格のうちで、対物レンズの開口数が最も大きい光ディスクに使用する対物レンズに入射させる光の偏光状態が円偏光とされたことを特徴とする光ピックアップ装置が提供される。
本発明によれば、NAが0.85の対物レンズを有するBD/CD光学系と、NAが約0.65の対物レンズを有するHD DVD/DVD光学系と、を組み合わせた互換光学系を有する光ピックアップ装置が提供される。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同様の構成要素には同一の番号を付して詳細な説明の繰り返しを省略する。
図1は、本実施形態に係る互換光学系を有する光ピックアップ装置を表す模式図である。
この光ピックアップ装置は、HD DVD/DVD互換光学系8と、BD/CD互換光学系4と、からなり、DVD用半導体レーザ(LD)を有するDVD用ホログラムユニット70と、CD用LDを有するCD用ホログラムユニット60と、青紫LD10と、HD DVD/DVD用互換対物レンズユニット85と、BD/CD互換対物レンズユニット55と、を有している。この青紫LD10は、HD DVD光学系とBD光学系とにおいて共通化されている。
HD DVD光学系とDVD光学系との光路は、概ね共通化されており、HD DVD/DVD互換対物レンズユニット85は、青紫LD10による中心波長が405ナノメータ帯とDVD用ホログラムユニット70による650ナノメータ帯との波長のレーザ光を光ディスクに集光させる役割を有する。一方、BD光学系の光路の一部はCD光学系と共通化されており、BD/CD互換対物レンズユニット55は、青紫LD10による中心波長が405ナノメータ帯とCD用ホログラムユニット60による780ナノメータ帯の波長のレーザ光を光ディスクに集光する役割を有する。
ここで、本実施形態に係る互換光学系を有する光ピックアップ装置の光路について説明する。
まず、HD DVD/DVD互換光学系8の光路は、以下の如くである。
P偏光成分の直線偏光(以下、「P波」と略す)である405ナノメータ帯の発散光を青紫LD10から照射して、回折格子15を介してP/S切替素子20aでP波をS偏光成分の直線偏光(以下、「S波」と略す)に切り替える。S波は偏光プリズム25aで反射し、波長選択性を有するダイクロイックフィルタ(DF)25b内で反射され、コリメートレンズ30aで平行光束に変換され1/2波長板80で位相を90°ずらしてP波に変換されDFミラー40bで分離する。DFミラー40bを透過した光は検出レンズ90bを介してフロントモニタ95bに入射する。一方、DFミラー40bで反射した光は1/4波長板45bで円偏光にされHD DVD/DVD互換対物レンズユニット85で集光され光ディスクの信号記録層に絞り込まれる(往路)。また、光ディスクから反射した光は、往路を順に戻り、1/4波長板45bでS波となり、さらに1/2波長板でP波に変換され、DF25bで反射し、偏光プリズム25aを透過して検出レンズ90cを介して受光素子96で受光される(復路)。
次に、DVD光学系の光路について説明する。
650ナノメータ帯の発散光をDVD用ホログラムユニット70から照射して、立ち上げミラー75で反射し、波長選択性を有するDF25bを透過したP波は、HD DVDと同様の往路で光ディスクに入射する。光ディスクで反射した光は、往路を順に戻りDVD用ホログラムユニット70で受光される。なお、DVD光学系の偏光状態は直線でも円偏光でも性能の差は少ないため、何れでもよい。
次に、BD/CD互換光学系4のBD光学系の光路について説明する。
P波である約405ナノメータ帯の発散光を青紫LD10から照射して、P/S切替素子20aではそのまま変換させずにP波として透過し、偏光プリズム25aを透過しコリメートレンズ30aで平行光束にして第2DF27を介してDFミラー40aで分離する。DFミラー40aを透過した光は、検出レンズ90aを介してフロントモニタ95aに入射する。DFミラー40aで反射した光は1/4波長板45aを介して円偏光に変換され、BD用対物レンズユニット55に入射し光ディスクの信号記録層に絞り込まれる(往路)。光ディスクで反射した光は往路を順に戻り、1/4波長板45aでS波になり、偏光プリズム25aで反射して、検出レンズ90cを介して受光素子96で受光される(復路)。
一方、CD光学系の光路は、以下の如くである。
約780ナノメータ帯の発散光をCD用ホログラムユニット60から照射して、コリメートレンズ30cを介して第2DF27で反射し、BD光学系の往路と同様の光路で光ディスクの信号記録層に絞り込まれる(往路)。光ディスクで反射した光は往路を戻り、CD用ホログラムユニット60に受光される。ここで、CD光学系の偏光状態は直線偏光と円偏光とでは性能の差が少ないので、何れであってもよい。
このように、本実施形態によれば、各光学部品を2波長対応とすることにより、例えば、ホログラムの光利用効率を向上させ、DFミラーの膜厚を薄くすることができるため、CDを読み込んだ際に生じる偽FE信号の抑制や、DVD再生やCD再生で低出力LDが使用でき、さらにDFミラーの歪み抑制を行うことができる。
ところで、NAが0.65より大きい対物レンズを用いると、光の偏光状態がスポット径に及ぼす影響が無視できなくなる。図1に例示した具体例においては、1/4波長板45a、45bを用いて直線偏光を円偏光に変換しているが、仮に直線偏光を対物レンズに入射させた場合、スポット形状が楕円化し、スポット強度も低下する現象が現れる。特に、対物レンズのNAが0.65より大きくなると、その現象は顕著である。従来はNAが0.65以下の対物レンズを用いていたため、この現象は問題視されなかった。しかし、記録媒体の高密度化に伴い、NAが0.65以上の対物レンズが使用されるようになると、この現象は問題となる。すなわち、このようにスポット径が楕円化したり強度が低下すると、各再生信号の変調度や強度が小さくなるという問題が生じる。
例えば、図2は、対物レンズに入射する光の偏光状態を表す模式図であり、図2(a)が低NAで集光させた模式図であり、図2(b)が高NAで集光させた模式図である。
ここで、光軸方向がz軸であり、対物レンズの平面がx軸とy軸であり、対物レンズに入射する光はx方向に振動している。この振動方向を図2(a)ではaベクトル、a’ベクトル(a=a’)で表し、図2(b)ではtベクトル、t’ベクトル(t=t’)で表す。
対物レンズを透過し収束光となった光線のベクトルは、図2(a)ではaベクトル及びa’ベクトルは、それぞれbベクトル及びcベクトルになり、このbベクトルをdベクトル(x方向成分)とeベクトル(z方向成分)との和(b=d+e)で表し、cベクトルをfベクトル(x方向成分)とgベクトル(z方向成分)との和(c=f+g)で表す。図2(b)ではtベクトル及びt’ベクトルはそれぞれhベクトル及びiベクトルになり、このtベクトルをjベクトル(x方向成分)とkベクトル(z方向成分)との和(t=j+k)で表し、t’ベクトルをlベクトル(x方向成分)とmベクトル(z方向成分)との和(c=l+m)で表す。
また、図3は、図2の偏光状態において振動方向と直交した方向のスポットを表す模式図であり、図3(a)が低NAで集光させた模式図であり、図3(b)が高NAで集光させた模式図である。
ここで、光軸方向がz軸であり、対物レンズの平面がx軸とy軸であり、y方向に振動している。
すなわち、図2に表すように、x方向に振動する場合、NAに関わらずz方向成分であるeベクトル及びgベクトルや、kベクトル及びmベクトルは、それぞれ互いに方向が反対であり、同じ大きさのベクトルであるため、スポット形成時には、この成分方向は相殺される。しかし、NAが大きい方がz方向成分が大きくなるため、相殺される成分は大きくなり、スポット径に与える影響が大きくなる。
これに対して、図3に表すように、y方向に振動する偏光は、対物レンズを透過しても何ら影響を受けない。従って、直線偏光を集光した場合、振動方向と方向成分が同一であると光は弱め合う成分が生じて光の強度が低下するが、振動方向に直交した方向には、弱め合う成分が生じないことから、スポット径が楕円化する現象が生じ、NAが増大する程に楕円化は顕著に現れる。
図4は、LDのFFP(Far Field Pattern)を考慮しない場合の偏光状態におけるスポット径半値幅と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。
ここで、横軸は対物レンズのNAであり、縦軸はスポット径半値幅(マイクロメータ)をそれぞれ表す。また、LDのFFPをθ//20°(LDの層方向に平行)、θ⊥20°(LDの層方向に垂直)とし、直線偏光はx方向にのみ振動している。この際、約405ナノメータ帯の波長をNAが0.85の対物レンズに入射させている。強度分布は等方的なガウス分布を形成し、開口径は約3.0ミリメータである。
また、図5は、図4の偏光状態におけるスポット径半値幅比と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。
ここで、スポット径半値幅比は、同一方向に振動した偏光状態において、x方向成分のスポット径半値幅をy方向成分で除した値である。
まず、図4及び図5について説明する。
図4に表したように、対物レンズのNAの増加に伴い、スポット径半値幅は小さくなることが確認できる。また、直線偏光の振動方向に直交な方向成分は強め合うためスポット径半値幅は円偏光の曲線より小さく、直線偏光の振動方向に平行な方向成分では弱め合うため円偏光よりも大きくなる。このため、直線偏光の振動方向に直交方向成分と平行方向成分との差異は、NAの増加に伴い大きくなることが分かる。
また、図5に表したように、対物レンズのNAの増加に伴い、振動方向に平行な方向成分は弱め合うためスポット径半値幅比は大きくなり楕円化することが確認できる。例えば、NAが0.35のとき、x方向に振動した直線偏光のスポット径半値幅比は1.03であり、NAが0.85ではスポット径半値幅比が1.28である。ここで、この長軸方向は直線偏光の振動方向と一致している。
これに対して、偏光状態が円偏光の場合、図5に表したように、スポット径半値幅比は、例えば1.0と等軸状であることが確認できる。
図6は、FFPを考慮した場合の偏光状態におけるスポット径半値幅と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。
また、図7は、図6の偏光状態におけるスポット径半値幅比と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。
ここで、LDのFFPをθ//8.5°、θ⊥20°として考慮し、直線偏光はx方向及びy方向に振動している。この際、対物レンズに入射する強度分布は非等方的なガウス分布を形成している。
図6に表したように、NAの増加に伴い、図4と同様にスポット径半値幅は小さくなることが分かる。また、FFPを考慮した場合においても、直線偏光の振動方向に直交な方向成分は強め合うためスポット径半値幅は円偏光の曲線より小さく、直線偏光の振動方向に平行な方向成分では弱め合うため円偏光よりも大きくなることが分かる。
また、図7に表したように、図5と同様の傾向が見られ、例えば、対物レンズのNAが0.35のときx方向に振動したスポット径の半値幅比は1.075、y方向が1.020であり、NAが0.85のときx方向に振動したスポット径の半値幅比は1.310、y方向が0.811である。ここで、この長軸方向は直線偏光の振動方向と一致している。
このように、直線偏光を光ディスクに入射させると、NAの増加に伴いスポット形状が楕円化し、振動再生時には円周方向と半径方向の光学的周波数特性が異なり、例えば、クロストークや信号劣化などの問題が生じる。
これに対して、偏光状態が円偏光であると、図7に表したようにNAの増加に関わらず、スポット径半値幅比は例えば1.05と等軸状にすることが可能となる。
また、NAが0.35から0.85に増加したときのスポット径収縮率は、直線偏光の振動方向と方向成分とが同一である場合が約50%であり、この振動方向に直交方向では約40%である。これに対して、円偏光では44%と均一に収縮させることが可能となる。
このように、本実施形態の互換光学系を有する光ピックアップ装置のBD/CD互換光学系4において、NAが0.85の対物レンズに円偏光を入射させることでクロストークや信号劣化などが抑制できる。また、HD DVD/DVD互換光学系8に円偏光を用いるとさらに、良好な信号特性を得ることができる。従って、光利用効率を加味した互換光学性を有する光ピックアップ装置の設計が可能となる。
また、図6に示したように光ディスクのスポット径は、LDのFFPの影響を受けて楕円形状になることが一般的に知られている。一方、前述したように直線偏光を対物レンズに入射させると、そのスポットは楕円形状になる。そこで、LDの層方向と直交する方向に直線偏光の向きを設定することにより、光ディスク上のスポット径を円形状にすることができる。これは、例えば、LDのキャップ層に1/2波長板を設けてもよい。このようなスポット形状は目視にて確認することが可能である。
ところで、LDのFFPの大きさやコリメートレンズの焦点距離によってFFPがスポット形状に及ぼす影響が異なるために、直線偏光を多少楕円偏光にすることで、スポット形状を円形状に調整することも可能である。さらに、例えば中心波長が405ナノメータ帯のLDの偏光状態をレーザの層方向に対して直交する方向の直線偏光にしても同様な効果が得られる。
以上、本実施形態に係る本実施形態に係る光ピックアップ装置の偏光状態が及ぼすスポット形状について説明した。本実施形態によれば、HD DVD/DVD互換光学系8と、BD/CD互換光学系4と、からなる互換光学系を有する光ピックアップ装置は、光学素子が2波長に対応し、例えば、部品設計や作製が容易で、且つホログラム効率の高い互換光学系を有する光ピックアップ装置が得られる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれら具体例に限定されるものではない。例えば、光情報記録再生装置を構成する、装置の構成、光学部品、受光素子などの構成要素におけるサイズ、形状、配置などに関し当業者が行う各種設計変更なども、本発明の要旨を逸脱しない限り本発明に包含される。
本実施形態に係るHD DVD/DVD互換光学系8と、BD/CD互換光学系4と、からなる互換光学系を有するピックアップ装置を表す模式図である。 対物レンズに入射する光の偏光状態を表す模式図であり、図2(a)が低NAで集光させた模式図であり、図2(b)が高NAで集光させた模式図である。 図2の偏光状態において振動方向と直交した方向のスポットを表す模式図であり、図3(a)が低NAで集光させた模式図であり、図3(b)が高NAで集光させた模式図である。 FFP(Far Field Pattern)を考慮しない場合の偏光状態におけるスポット径半値幅と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。 図4の偏光状態におけるスポット径半値幅比と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。 FFPを考慮した場合の偏光状態におけるスポット径半値幅と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。 図6の偏光状態におけるスポット径半値幅比と対物レンズのNAとの関係を表すグラフ図である。 比較例の互換光学系を有する光ピックアップ装置を表す模式図である。
符号の説明
4 BD/CD互換光学系、8 HD DVD/DVD互換光学系、10 青紫レーザ素子、15 回折格子、45a、45b 1/4波長板、50 無偏光ホログラム素子、
55 BD/CD互換対物レンズユニット、60 CD用ホログラムユニット、
70 DVD用ホログラムユニット、85 HD DVD/DVD/CD互換対物レンズユニット、100 BD用対物レンズ、105 DVD/CD用高出力ユニット、
104 BD光学系、108 HD DVD/DVD/CD互換光学系

Claims (2)

  1. カバー層厚みが0.1ミリメータである第1の光ディスクと、カバー層厚みが1.2ミリメータ である第2の光ディスクとを再生する開口数が0.85である対物レンズを有する第1の光学系と、
    カバー層厚みが0.6ミリメータである第3及び第4の光ディスクを再生する開口数が0.65である対物レンズを有する第2の光学系と、
    前記第1の光学系を経由して前記第1の光ディスクへビームを放射するかまたは前記第2の光学系を経由して前記第3の光ディスクへビームを放射する略405ナノメータ帯の波長を有する第1の半導体レーザと、
    前記第1の光学系を経由して前記第2の光ディスクへビームを放射するものであって、CD用の第2の半導体レーザと、
    前記第2の光学系を経由して前記第4の光ディスクへビームを放射するものであって、DVD用の第3の半導体レーザと、
    を備え
    前記第1の光学系または前記第2の光学系において、前記対物レンズに入射させる略405ナノメータ帯の波長を有するレーザ光の偏光状態は、前記第1の半導体レーザの層に沿う方向に対して直交する方向の直線偏光であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. カバー層厚みが0.1ミリメータである第1の光ディスクと、カバー層厚みが1.2ミリメータ である第2の光ディスクとを再生する開口数が0.85である対物レンズを有する第1の光学系と、
    カバー層厚みが0.6ミリメータである第3及び第4の光ディスクを再生する開口数が0.65である対物レンズを有する第2の光学系と、
    前記第1の光学系を経由して前記第1の光ディスクへビームを放射するかまたは前記第2の光学系を経由して前記第3の光ディスクへビームを放射する略405ナノメータ帯の波長を有する第1の半導体レーザと、
    前記第1の光学系を経由して前記第2の光ディスクへビームを放射するものであって、CD用の第2の半導体レーザと、
    前記第2の光学系を経由して前記第4の光ディスクへビームを放射するものであって、DVD用の第3の半導体レーザと、
    を備え
    前記第1の光学系または前記第2の光学系において、前記対物レンズに入射させる略405ナノメータ帯の波長を有するレーザ光の偏光状態は、前記第1の半導体レーザの層に沿う方向に対して直交する方向に長軸を有する楕円偏光であり、その楕円率は前記略405ナノメータ帯の波長を有するレーザ光の光ディスクにおけるスポット形状が円形となるように設定されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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